果南「え?勉強?私が教えてあげようか?」 (37)

千歌「ん~……」

果南「お疲れ様……って、あれ?千歌一人?」

千歌「あっ、果南ちゃん!」

果南「他のみんなは?」

千歌「さあ?」

果南「そう。ダイヤと鞠莉は生徒会室で何やら難しい話してるけど」

千歌「そうなの?」

果南「ダイヤが仕事を溜めてたのかなぁ?」

千歌「そうなんだ。問題を先延ばしにするのは良くないよね」

果南「ホント。その通り!」

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チカナン「あははは」

果南「……」

千歌「……」

果南「で?千歌は何やってるの?」

千歌「勉強。明日数学の小テストあるんだ。勉強しないとちょっとマズイかなと思ってさ」

果南「へ~。それは感心だ」

千歌「でも、イマイチ分からないんだよね。勉強の仕方が悪いのかなぁ」

果南「あ~、それはあるかも」

千歌「だよね~………鞠莉ちゃんに教えて貰おうかな」

果南「鞠莉に?なんで鞠莉?」

千歌「鞠莉ちゃんって留学勧められるくらい頭いいんでしょ?」

果南「いや、まあ…。でも、さっきも言ったけど今生徒会室で」

千歌「あっ、そっか。じゃあ…ダイヤちゃんもダメかぁ。二人が仕事終わるまで待つか」

果南「え?私じゃダメなの?」

千歌「え?果南ちゃん?」

果南「うん。二年生の数学でしょ?」

千歌「そうだけど」

果南「じゃあ、私でいいじゃん」

千歌「うん………梨子ちゃんと曜ちゃん今何してるのかな?」

果南「え?なんで?」

千歌「勉強を」

果南「いや、だから私じゃダメなの?」

千歌「えっと…数学だし?」

果南「だから二年生の数学くらい私でも教えられるよ?」

千歌「でも…果南ちゃんって勉強苦手でしょ?」

果南「へ?」

千歌「数学とか苦手でしょ?」

果南「いや…そんな事ないけど」

千歌「え?」

果南「え?何?千歌って私の事…馬鹿だと思ってる?」

千歌「馬鹿だとは思った事ないよ。むしろ三年生の中でも一番落ち着きがあって大人に見えるよ。ただ…」

果南「ただ?」

千歌「勉強は出来ないでしょ?」

果南「いや、だから普通に出来るよ。数学も教えられるって」

千歌「本当?」

果南「本当だよ。逆になんで出来ないと思うの?千歌とは付き合い長いよね?」

千歌「うん」

果南「なのに?」

千歌「えっと…う~ん…ほら!果南ちゃん休学してたから」

果南「二年生の時は学校来てたよ。逆に休学してるのにテストちゃんとパスしてるんだよ?」

千歌「たしかに…。あれ?果南ちゃんって勉強得意?」

果南「いや、得意ではない、普通。千歌に教えられるくらいには出来るってだけ」

千歌「なるほど。そっかぁ」

果南「うん。試しに見せてみな」

千歌「うん。じゃあ、お願いしようかな」

果南「うむ。任せなさい」

千歌「えっと、ここなんだけど」

果南「どれどれ?」

千歌「分かる?」

果南「ん~…」

千歌「結構難しいでしょ?」

果南「え~っと……」

千歌「どうかな?」

果南「ごめん。ちょっとだけ静かにしてて」

千歌「ごめん…」

果南「あ~…そっか。なるほど」

千歌「分かった?」

果南「そうだね。ちょっと鞠莉呼ぼうか」

千歌「え?鞠莉ちゃん仕事中でしょ?」

果南「いや~…私の手にはおえないかな」

千歌「え?嘘でしょ?」

果南「もう一年前の話だしね」

千歌「だから言ったのに」

果南「一年前は出来たんだよ」

千歌「今一年前じゃないからね」

「おススメ」

穂乃果「いや~美味しい。凄く美味しいね」

絵里「でしょ?穂乃果達に食べせたかったの」

海未「こんな美味しいお店を知ってるなんて絵里は凄いです」

絵里「見つけたのは希なんだけどね」

穂乃果「いや~美味しい」

海未「私が食べているのも美味しいですよ。一口食べますか?」

穂乃果「ん~……やめとくよ」

海未「え?あっ…そうですか」

穂乃果「うん。ありがとね」

海未「いえ…」

穂乃果「絵里ちゃん!」

絵里「何?」

絵里「え?」

海未「え?」

穂乃果「え?ダメ?」

絵里「いや…いいけど…」

穂乃果「じゃあ、も~らい」

海未「ちょっと待ってください」

穂乃果「え?何?」

海未「絵里から貰うのですか?」

穂乃果「うん」

海未「私のは断ったのに?」

穂乃果「まあ…うん。そうだよ」

海未「絵里からは貰うのですか」

穂乃果「うん。美味しそうだから」

海未「私のも美味しいですよ?」

穂乃果「そうだね」

海未「でしたら…私のも一口…」

穂乃果「いや…いいよ」

海未「なぜです?私の食べかけだからですか?」

穂乃果「いや…違うけど」

海未「だったら何故?」

穂乃果「何故って」

海未「絵里のは食べて何故私のは食べないのですか?」

穂乃果「まだ絵里ちゃんのも食べてないけど。ねえ?」

絵里「え?ええ…」

海未「そう言う事を言ってるのではなく。分かるでしょう?」

穂乃果「まあ、分かるけど。だって、海未ちゃんのピーマン入ってるじゃん。穂乃果ピーマン苦手じゃん」

海未「また好き嫌い言って!」

穂乃果「待ってよ。なんでこの状況でお説教されなきゃいけやいの?自分のお皿の上で好き嫌いしてる訳じゃないのに」

海未「それは…」

穂乃果「でしょ?おかしいでしょ?おかしいよね?」

絵里「え?私?」

穂乃果「絵里ちゃん以外いないじゃん」

海未「そうです。絵里からも言って下さい。好き嫌いはいけないと」

絵里「え?ああ…そうね。好き嫌いは良くないわ」

穂乃果「だから自分の分は残さず食べるって。ただ、海未ちゃんのを食べる必要はないでしょ?」

絵里「ええと…」

>>12
穂乃果「絵里ちゃんの美味しそうだねぇ。一口ちょうだい?」

穂乃果「おかしいよね?海未ちゃんおかしいよね?」

絵里「おかしいと言うか…まあ、好き嫌いは良くないってのは間違ってはないけど」

海未「でしょう?ほら、穂乃果!一口だけでいいのから」

穂乃果「だからいらないよ」

海未「まだ言うのですか?」

穂乃果「だってピーマン嫌いだからね」

絵里「もうピーマンどけて食べればいいじゃない…」

海未「いえ、ピーマンがこの料理の醍醐味なので」

穂乃果「だったら食べないよ」

海未「またそんな事を。どうしてそんなに頑ななのですか?」

穂乃果「それはこっちのセリフだよ!」

海未「私だって共有したいじゃないですか!」

穂乃果「何を?」

海未「美味しいをです!」

穂乃果「美味しいを?」

絵里「でしょうね」

穂乃果「でしょうね?」

絵里「いや、もう穂乃果が一口食べてあげれば海未も納得するんだから。食べてあげなさいよ」

穂乃果「もう…分かったよ。海未ちゃん、あ~ん」

海未「え?私が食べさせるのですか?」

穂乃果「え?嫌なの?穂乃果相手にあ~んするのは嫌なの?」

海未「いえ、嫌ではないのですけど。では…あ~ん」

穂乃果「あ~ん…」

海未「どうですか?」

穂乃果「えっと…もう一口くれない?」

海未「いや、もうダメです」

穂乃果「え?あんなに食べさせたがってたのに?」

「逆立ち」

にこ「ここでバク転とか出来ればねぇ」

希「いや~バク転は無理やろ」

にこ「ん~…ねえ?絵里はバク転出来ないの?」

絵里「バク転?バク転は出来ないわね」

にこ「へ~。じゃあ、あんたはなんなら出来るの?」

絵里「何よ。その言い方は」

にこ「そうじゃなくて。ほら、体操やってたんだし」

絵里「バレエだけど」

にこ「まあ、それはいいんだけど。ほら?なんか凄いの出来ないの?」

絵里「凄いの?……逆立ちとか?」

にこ「いや…逆立ち?」

絵里「逆立ち」

にこ「パッとしないわね」

絵里「じゃあ矢澤さんは出来るの?」

にこ「出来ないけど」

絵里「ほら!地味に難しいんだから」

にこ「ふ~ん。ちょっとやってみてよ」

絵里「え?いやよ」

にこ「なんで?」

絵里「スカートだし」

希「別に女子高なんやしええやん」

絵里「そう言う問題じゃないでしょ?」

にこ「じゃあスカート押さえててあげるからやってよ」

絵里「そこまで見たい?」

にこ「そこまで見たい」

絵里「じゃあ…」

希「よっ!待ってました」

絵里「ちょっと…やりにくいわね。じゃあ、行くわよ?」

にこ「うん」

絵里「はっ」

ヒョイ

にこ「おおっ!確かに凄い!見事な直立」

絵里「ちょっと希!スカート押さえててよ」

希「ああ…ごめん」

絵里「もういい?」

にこ「あっ、ちょっと待って。せっかくだから写真撮る」


絵里「え?いいわよ。撮らなくて」

にこ「いや折角だから」

絵里「いや、本当にいいから」

にこ「折角だから撮りましょうよ」

絵里「もう。じゃあ、早くして。結構キツイんだから」

にこ「分かった。ちょっと待って。えっと…ん?あれ?スマホどこやったっけ?」

絵里「ねえ?まだ?」

にこ「ちょっと待って。カバンの中だっけな?」

絵里「早くしてよ!!!」

にこ「怒鳴らなくたっていいじゃない」

絵里「いや、だって。キツイんだって」

にこ「あった。えっと…待ってね。すぐに用意するから」

希「なあ?一回離してええ?」

絵里「え?なんで?」

希「手疲れたわ」

絵里「ダメよ。スカート捲れちゃうじゃない。私だってこの体勢キツイのよ?」

希「もうええやん。ウチ等しか居ないって。えりちがくまちゃんパンツ履いてても今更やって」

絵里「履いてないわよ!何歳だと思ってるのよ!!」

希「もう…離すからな」

絵里「ちょっと」

にこ「じゃあ、写真撮るわよ?」

絵里「ダメよ!スカート捲れてるでしょ!!」

にこ「あぁ…そうね」

絵里「ちょっと…希早くしてよ」

希「はいよ~」

プルルルル

希「あっ、ちょっと待って。電話が」

絵里「ねえ。早くしてよ」

希「もしもし?ん?どしたん?ああ…ちゃうちゃう。とんがりコーンちゃうって。スイートコーンやって」

絵里「ねえ?なんの話しをしてるの?」

希「は~い。じゃあ、部室で待ってるね」

ガチャ

希「穂乃果ちゃんから。生徒会の仕事終わったら部室に来るって」

絵里「そんな事はいいから早くスカート押さえて」

希「あ~ごめんな」

絵里「もう」

希「電話してる間逆立ちするのやめれば良かったのに」

絵里「もう…なんでも良いから。お願いだから早く。にこ…早く写真撮って」

にこ「じゃあ、撮るわよ?はいピース」

絵里「ピース出来ないから」

にこ「あれ?あれ?」

絵里「何?何よ?」

にこ「なんかフリーズしちゃった。シャッター押せない」

絵里「ええ?」

希「うちのスマホ使う?」

にこ「ああ…そうね」

絵里「ねえ!もうなんでも良いから早くしてよ」

希「一回手を離すよ?」

絵里「いちいち言わなくて良いから早くして」

希「じゃあ、言わないで離す」

絵里「も~」

希「はい。にこっち」

にこ「え?どうやってカメラにするの?」

希「ここをな?」

絵里「ねえ?わざとやってる?早くしてくれない?凄くキツイんだけど」

にこ「ちょっと待ってよ。自分のじゃないから使い方がイマイチなのよ」

絵里「も~…」

ガチャ

絵里「え?」

真姫「え、絵里…何やってるのよ?」

絵里「いや…」

希「あ~…真姫ちゃん…タイミング悪いなぁ」

真姫「何?……まさか……いじめ?」

にこ「そんな訳ないでしょ!」

真姫「じゃあ何してるのよ?」

にこ「絵里が逆立ちしてるから写真を撮ろうと」

真姫「それは見れば分かるわよ。なんでそんな事をしてるのか聞いてるの」

にこ「だから、絵里が逆立ちが得意だって言うから」

絵里「得意とは言ってない。って言うかそろそろ本当にキツイんだけど」

真姫「だったらやめればいいじゃない」

にこ「いや、まだ写真撮ってないし」

絵里「お願いだから早くして」

にこ「ちょっと待ってよ。今撮るから」

希「だからにこっち。そこやないって」

にこ「ここでしょ?」

絵里「ねえ?わざとやってるの?」

にこ「違うわよ」

絵里「だったら」

真姫「なんで絵里は律儀ににこちゃんの言う事なんて聞いてるのよ」

にこ「なんてって何よ?」

絵里「いや、もういいから」

ガチャ

穂乃果「お疲れ~………え?いじめ?」

「テンション」

花陽「うぅ…グスン…」

凛「かよちん。元気だすにゃ」

花陽「うん…グスン…」

凛「かよちん…」

ガララ

穂乃果「おっつかれさま~」

凛「あっ、穂乃果ちゃん!」

穂乃果「んふふ~。凛ちゃん~」

凛「わっ!穂乃果ちゃんテンション高いね?どうしたの?」

穂乃果「ん?聞きたい?どうしようかな~」

花陽「……」

凛「穂乃果ちゃん。今そのテンションはかよちんには酷にゃ」

穂乃果「え?なんで?」

花陽「いいの。大丈夫」

凛「かよちん…」

穂乃果「え?何があったの?」

凛「穂乃果ちゃん。テンション」

花陽「平気だよ。凛ちゃん」

凛「でも…」

花陽「私が鈍臭いのがいけないんだから」

穂乃果「え?何?」

凛「かよちんが食べようとしてたオニギリが坂を転がって穴に落ちたんだよ」

穂乃果「あ~…なるほど」

凛「うん」

花陽「」

花陽「大丈夫だから。穂乃果ちゃん大丈夫だから」

穂乃果「そっか。でね、実は穂乃果さ~」

凛「え?話すの?」

穂乃果「ダメなの?」

凛「だって良い事でしょ?」

穂乃果「うん。かなり」

凛「かよちん落ち込んでるのに?」

穂乃果「いや、まあ…」

花陽「だ、大丈夫だよ。気にしないで」

凛「でも、凛はかよちんがどれだけオニギリを好きか知ってるから。かよちんがどれだけ落ち込んでるか分かるから」

穂乃果「え?そんなに落ち込んでるの?」

凛「落ち込んでるよ!」

穂乃果「ええ…でも…」

凛「ダメだよ。穂乃果ちゃん。今はダメだよ」

穂乃果「そんなに?」

凛「そんなにだよ」

花陽「大丈夫だから。もう…大丈夫だから」

穂乃果「って言ってるけど?」

凛「ダメだよ。穂乃果ちゃん。テンション気をつけて」

穂乃果「え~…いやぁ、無理かなぁ。テンション下がるのは無理かなぁ」

凛「かよちんがこんなに悲しんでるのに?」

花陽「凛ちゃん。悲しいけど。悲しいけどね」

凛「ほら!かよちん悲しいって」

穂乃果「いやぁ…でもさ、凄く良い事があったんだよ」

凛「ダメだよ。今日はテンションあげちゃダメだよ」

穂乃果「そうかぁ。けどさ、本当。一年に一回あるかないかくらい良い事があってさ」

凛「かよちんは一年に一回あるかないかくらい悲しんでるんだよ」

花陽「そんなにではないよ?もっと他にあると思うよ。悲しいけど」

穂乃果「だって?」

凛「かよちん。無理してるにゃ。いいんだよ?無理しなくても」

花陽「う、うん。本当にもう大丈夫だから」

穂乃果「ほら!」

凛「本当に?」

花陽「うん。本当に大丈夫だから」

凛「にゃーーーーーー!」

花陽「え?ど、どうしたの?」

穂乃果「凛ちゃん?」

凛「ずっと我慢してたにゃ。実は今日凄い良い事があってね」

穂乃果「ええ?」

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