「可奈と貴音さんと」


『ホワイト…クリスマスはとうの昔で♪
　ホワイト…デイはまだまだ先で♪
　ホワイト…えーと出てこない♪
　インクも名前も出てこない～♪』ｶﾞﾁｬ

可奈「はれ!?　違う、このドア屋上の!?　さ…さぶっ！　…あ、えと…貴音さん？」

貴音「おや、可奈ではないですか」

可奈「こ、こんな寒い夜にどうして屋上になんかいるんですか!?」

貴音「ふふ…月を見ていました」

可奈「え？　わーっ！　ほんとだ、すっごくきれいですねー♪」

貴音「……」

可奈「……」ｷﾞｭｯ

貴音「可奈？」

可奈「わっ！　急に服を掴んじゃってごめんなさい！
　…そ…その…黙って月の方だけ見ていられると…
　…なんだか輝夜姫みたいにきれいで…そのまま月にいっちゃいそうで…」

貴音「…可奈、心配はいりません」

可奈「貴音さん…」

貴音「月には、らぁめんがありませんから」

可奈「ええーっ!?　そんな理由!?　…くしゅっ！」

貴音「ふふ…さあ、中に戻りましょう。
　…それから、ほわいとぼぉどのまぁかぁなら廊下の反対側の倉庫ですよ」

可奈「えええーっ!?　ど、どうして私がそれ探してるってわかったんですか!?」

貴音「そうですね…ひみつ、としておきましょう」

「可奈と瑞希さんと」


可奈「瑞希さんっていっつも冷静でかっこいいですよね！
　今回のアイドルシンフォニーの指揮でも頼りになりそー♪素敵な演奏♪」

瑞希「……」

可奈「…す、すみません、私なんか悪いこと言っちゃいました？」

瑞希「……いえ、ただちょっと……びっくりしたぞ。てれ」

可奈「びっくりしてたんですか！　私がびっくりしちゃいました！」

瑞希「矢吹さんこそ、演奏がとても素晴らしいです。頼りにしてるぞ」

可奈「そ、そんな！　私なんて歌もあんまりうまくないし…うん、今回はもっと練習しないと！」

瑞希「いえ、その必要はありません」

可奈「がーん！　私の歌、そこまでダメダメですかーっ!?」

瑞希「まさかそんな。ただ…今回は演奏会なので歌の出番は…」

可奈「そーでしたー！」

列車が到着しそうなのでとりあえずここまで
今日の投票までには二篇 だけで終わりそうかな…