【安価コンマ】とりあえず異能バトル書きたい (49)

突如として異能の力を得て人ならざる姿に変貌した人間、異形人。
異形人の中には人間に危害を加える者もいた。

そういった異形人に対抗するため、人為的に異能の力を得た能力者。

人でなくなった者とまだ人である者。
世界の各地で今日も両者は戦っている。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1546516961

※ノープランで書いてます、ご了承ください


まずは能力者安価

【コードネーム】
【年齢・性別】
【性格】
【異能】
【その他備考】

↓1

続いて異形人安価

【異名】
【年齢・性別】
【性格】
【人類・能力者に対して】友好or敵対
【異形度】翼が生えてる、肌が変色している、骨格が変形している等
【異能】
【その他備考】

↓1

ブロロロ……


メガネ「あーーーーあ!」

メガネ「なんでオイラがこんな事しなきゃあならないのだ!」

少女「私にボヤかれても困るっス」

少女「それに異形人と戦うために能力者になったんスよね?」

メガネ「ふん! 能力者になれば偉くなれると思っていたのにこの扱いか」

少女「能力者になるために組織に入ったんスから、組織の一員として働いてもらうっス」

メガネ「チッ……お前も一緒に戦うんだよな?」

少女「え? 戦わないっスよ?」

メガネ「何? 何故だ!」

少女「私は捜索班っス、異形人を探すのが役目っス」

少女「で、私達が見つけた異形人を保護したり戦ったりするのが、あなたのような接触班の仕事っス」

メガネ「話が違うぞ! オイラ一人で戦えっていうのか!」

少女「何の話かは知らないっスけど、他の接触班はみんな任務に出てるっス、今動けるのはあなた一人だけっス」

メガネ「……ふん、異形人に期待したオイラがバカだったよ」

少女「確かに私は異形人っスけど、あなたと一緒の組織の一員っスよ」

メガネ「そうかいそうかい。で、対象の異形人はどんな奴?」

少女「異名はソリッドクロー、これが写真っス」

メガネ「なんだこいつ、カニみたいな奴だな」

少女「既に周りの住民に被害を加えているので、排除対象になるっス」

少女「この右腕のハサミには気をつけた方がいいっスね」

メガネ「要は近づかなければいいのだろう」

少女「相手の異能が判明していないから安易にそう考えるのは危険っスよ」

メガネ「異形人がオイラに意見するな!」

少女「……はいはい」

キキーッ

少女「到着したっスよ。頑張ってください」

メガネ「……」

少女「どうしたっスか? 早く行ってください」

メガネ「うるさい! 今行く!」バタン

少女「……はあ、不安になるっスね」

少女「あれでも能力者の適正があったってことだから世の中分からないものっスねぇ」

ソリッドクロー「グルルル……」

メガネ「うわあ、近くで見ると気持ち悪いな、だから異形人は嫌いなんだ」

ソリッドクロー「テメー……何モンだ」

メガネ「オイラの出世の為に、死んでもらうぞ!」

メガネ「くらえ! メガネビーム!」カッ

ソリッドクロー「!」

ドゴォン!

メガネ「ヒュー! これがオイラの異能か! 強いじゃん!」

ソリッドクロー「テメー能力者か!」

メガネ「何、生きてるのか!」

ソリッドクロー「あんなもんに当たるバカがいるか!」ダッ

ソリッドクロー「ふんっ!」ブンッ

メガネ「ひぃ!」ササッ

ソリッドクロー「ちっ! 逃げ足の速い奴め」

メガネ「ふ、ふん! そんな全身甲殻じゃあオイラに追いつけないだろ!」

メガネ「メガネビィーム!」カッ

ソリッドクロー「チッ……」サッ

ソリッドクロー「近付けなくても、いくらでもやりようはある!」ガシッ

ソリッドクロー「くらえ!」ブンッ

メガネ「げえっ!?」サッ

ドゴォッ

メガネ「あ、あいつ、瓦礫を投げてきやがった! こんなドデカいのを!」

メガネ「なんて馬鹿力だ! バケモノか!」

ソリッドクロー「オラァ! テメーのビームで出来た瓦礫だ! どんどんくらいやがれ!」

メガネ「くそ、なんて卑怯な!」

メガネ「だけど、そんな遠くから投げても当たらないもんね! メガネビーム!」カッ

ソリッドクロー「くっ……」サッ

メガネ「くっそー! こっちのビームも当たらん!」

ソリッドクロー「このままだとラチがあかねえな、だったらこうだ!」ダッ

メガネ「ん? バカめ! 真っ直ぐ突っ込んできやがった!」

メガネ「死ねぇ! メガネビーム!」カッ

ソリッドクロー「効くかよォ!」ガキンッ

メガネ「何ぃー!? 大きな瓦礫を盾に!」

ソリッドクロー「このまま、潰してやる!」

メガネ「やっべ!」



↓1コンマ
00~33 避けられずにくらう
34~66 避けるが眼鏡を落とす
67~99 華麗に避ける

78……華麗に避ける


ソリッドクロー「オラアアア!!」

ドゴォン!

ソリッドクロー「どうだこの野郎!」

メガネ「う、うおお!」ゴロゴロ

ソリッドクロー「何、避けただと!」

メガネ「隙あり! メガネビーム!」カッ

バシュンッ

ソリッドクロー「ぐああああっ!?」

メガネ「やった! 当たった!」

ソリッドクロー「て……テメーっ……!」

メガネ「ビーム! ビーーム!」

ソリッドクロー「ぐおああ!?」ドサッ

メガネ「脚を潰した! これでもうオイラの勝ちだ! ヒャハハ!」

メガネ「さっきの攻撃もオイラにかかればなんてことはないのだ!」

ソリッドクロー「か、カッコ悪く転がってたくせに……!」

メガネ「黙れ異形人! あとはこのままビームを撃ち続けるだけでお前は死ぬんだよ!」

ソリッドクロー「お、俺だって、好きで異形人になったわけじゃねえんだよ……!」

メガネ「あーあー聞こえなーい、異形人の言うことになんか聞く耳持たないもんね」

メガネ「もういいや、死ね!」

ソリッドクロー「くっ……こうなりゃコレを使うしかねえか」

ソリッドクロー「くらえ!」カッ

メガネ「えっ?」



↓1コンマ
00~33 まともにビームに当たる
34~99 運良くビームを避ける

85……運良くビームを避ける


メガネ「うわあった!?」ドテッ

ソリッドクロー「くっ、躱された!?」

メガネ「ビーム!」カッ

ソリッドクロー「ぐああ!」

メガネ「あ、あ、危ねー! まさかハサミからビーム撃ってくるなんて!」

メガネ「さっきのハサミに気をつけろって話、聞いててよかったぜー!」

メガネ「だけどそのハサミも今潰した! もう恐れるものは何も無い!」

メガネ「というわけで……死ね!」

ソリッドクロー「く、クソォーーー!!!」

バシュンッ バシュンッ バシュンッ……

少女「お疲れ様っス」

メガネ「いやあもうマジ疲れた! 死ぬかと思った!」

メガネ「だけどオイラは倒した! 異形人をぶっ殺した!」

メガネ「オイラは強いんだ! 偉いんだ! ハッハハハ!」

少女「1人倒したくらいですぐ偉くなれるもんじゃないっスよ」

メガネ「うるさい! オイラは役人様だぞ!」

少女「今は組織の一員スよね」

メガネ「うるさいって言ってんだよ、お前もぶっ潰していいんだぞ?」

少女「組織の反逆者として処理されたいならやってもいいっスけど」

メガネ「ああもう、ああ言えばこう言いやがって! せっかくのいい気分が台無しだ!」

メガネ「帰る!」

少女「帰ったら、次の仕事に向かってもらうっスよ」

メガネ「はああ?」

少女「組織から見たら新入りの下っ端なんスから、どんどん働いてもらうっス」

メガネ「ふざけんな! くっそー!」



メガネ初仕事編 了

次の能力者と異形人
安価が来たら今日はそれまで


能力者安価

【コードネーム】
【年齢・性別】
【性格】
【異能】
【その他備考】


異形人安価

【異名】
【年齢・性別】
【性格】
【人類・能力者に対して】友好or敵対
【異形度】
【異能】
【その他備考】



↓1能力者
↓2異形人

上司「よお、よく来たな」

アイス「ええ、呼ばれたから来たわよ」

上司「どうした、ズブ濡れじゃないか」

アイス「通り雨にやられたのよ」

上司「すまんな、加えて仕事が終わったばかりなのに」

アイス「別に。仕事の方は大したことない相手だったから」

上司「さっすがうちのエースだな」

アイス「あなたみんなにエースって言ってるでしょう」

上司「ん? あー、言われてみればそうだな」

上司「うちはエース級ばかりが集まった特務班だからな」

アイス「ええ、特に……」チラッ

女の子「……」ジー

アイス「こんな子がうちの部隊で一番の実力者だものね」

女の子「う」スッ

アイス「タオルありがとう」

女の子「う!」トコトコ

アイス「……素直ないい子でよかったと、つくづく思うわ」

上司「異形人の中でもずば抜けた力を持っているからなあ」

上司「彼女が本気を出したら、組織は軽く半壊するだろうね」

上司「お守りを任された身としては毎日ヒヤヒヤしてるよ」

アイス「話が逸れたわね、何の用事?」

上司「おおー、そうだった」

上司「もう察してると思うが、仕事の話だ」

アイス「でしょうね」

上司「未確認の異形人が発見された。直ちに向かってほしい」

上司「被害は報告されていないから、保護するか排除するかの判断はお前に任せる」

上司「詳しいことは向かう途中で捜索班から聞いてくれ」

アイス「了解」

上司「誰か連れていくか?」

アイス「戦うと決まってはいないでしょ? いらないわよ」

上司「そうか、じゃあ任せたぞ」

アイス「ええ、着替えたらすぐ行くわ」

…………


少女「着いたっス、この先が最後に異形人を確認したポイントっス」

アイス「……雨、止んだわね」

少女「ん? ああ、さっきまですごい降ってたっスよね」

少女「アイスさん的には、雨が降ってた方が異能を使いやすかったんじゃないっスか?」

アイス「別にそんな変わらないわよ。ところで……」

アイス「今回の異形人、異名アルゴルとの接触」

アイス「特務班がするような仕事ではないと思うのだけれど」

少女「あー、実はですね」

少女「この近くで特級異形人の存在が確認されてるっス」

少女「他の特務班が対応してるっスが、ここも巻き込まれる可能性が高いっス」

アイス「なるほどね、それで巻き込まれても対応出来る私が駆り出されたと」

少女「まー、そういうことっスね」

アイス「ちなみに対応してるのは?」

少女「ヴィオレッタさんっス」

アイス「あぁ、彼女ね……出会ったら付き合わされそうね」

少女「じゃ、私は一旦ここを離れるんで、あとは頼んだっスよ」

アイス「ええ」

…………



アルゴル「あーーーーーつまんないつまんない!」

アルゴル「なんでみんな逃げるの? 私が異形人だから?」

アルゴル「はあ、つまんないの……」

アイス「……角に羽根に尻尾、なるほど報告通りの異形人らしい見た目ね」

アルゴル「あ! お姉さんやっほー!」

アルゴル「ねえねえ、私と楽しいことしない?」

アイス「私はVMOから来た者よ」

アルゴル「ぶいえむおー? あー、もしかして能力者の人?」

アルゴル「……私を排除しに来たの?」

アイス「敵意があるのならね。歯向かう気が無いのなら無用な排除はしないわ」

アルゴル「排除しないならなんだっていうの?」

アイス「組織下で保護するわ」

アルゴル「……うっそだあ!」

アルゴル「私聞いたよー! そうやって捕まえた異形人を解剖して研究してるんでしょー?」

アルゴル「私の友達が言ってたもん!」

アイス「……はあ、そんな嘘がどこから生まれたのかしら」

アイス「そんなことしないわよ、大人しく着いてきてちょうだい」

アルゴル「やだね! 誰がついていくもんか! あっかんべー!」

アイス「…………はあ」

アイス「(……ん? この匂い……)」

アイス「あなた、お酒飲んでるの?」

アルゴル「んー? 飲んでないよぉ?」

アルゴル「あーでも、飲んでるみたいなものなのかなあ、んーー……」

アルゴル「わたしの異能、お水をお酒に変える能力なんだー」

アルゴル「人に使ったらべろんべろんに酔っ払っちゃうの! あっははー」

アイス「なるほど、それであなた自身が酔っ払ってるわけね」

アイス「(聞く耳持たないわけだわ)」

アルゴル「いやあ不思議不思議! 異形人も酔うんだね」

アルゴル「……はあ、なんで私異形人になっちゃったんだろ」

アルゴル「お父さんもお母さんも、私の事怖がっちゃうし」

アルゴル「あーあ! 飲まなきゃやってらんないよねえ!」

アルゴル「あ、飲んではいなかったね! あははは!」

アイス「(……攻撃してくる気配は無いし、酔い潰れるのを待つしかないかしら)」

アルゴル「ねえ、お姉さんも一緒に酔っ払おうよー」

アイス「結構。職務中だから」

アルゴル「お固いなあー、ちょっとくらいなら問題無いでしょー?」

アルゴル「あ、酒がダメならタバコはどう? ライター持ってるから火ぃ着けたげるよ」

アイス「だから要らないってば。それよりさっさとあなたを連れていきたいのだけれど」

アルゴル「やだねー! 絶対行かないよ! ばーか!」

アイス「…………」

「た、助けてくれえ!!」

アイス「ん?」

「ひいい!」

アルゴル「おじさんどしたの?」

「こ、殺されそうなんだ! 鎌を持った女に!」

アイス「!」

アイス「今すぐ離れなさい!」

アルゴル「へ?」

「だから……」

「お前を盾にさせて貰うぜえ!」

ガシッ

アルゴル「え!?」

「グハハハハハ!」

アイス「くっ!」

「近付くな! こいつがどうなってもいいのか!」ジャキッ

アルゴル「ひっ!」

アイス「特級異形人、辻斬りジャック……!」

辻斬りジャック「くくく……」

「ちっ! 人質を取ったか!」

辻斬りジャック「鎌女ァ! もうてめえの好きにはさせねえ!」

「あら、アイスじゃない!」

アイス「ヴィオレッタ!」

ヴィオレッタ「ちょっと私に付き合いなさい!」

アイス「こうなった以上、付き合わざるを得ないわね」

ヴィオレッタ「悪いわね、あいつ逃げ足だけは速くて」

アイス「しっかりしてほしいわね」

ヴィオレッタ「あの異形人は?」

アイス「私のターゲットよ」

ヴィオレッタ「排除対象?」

アイス「保護予定」

ヴィオレッタ「じゃあまとめて一緒に斬れないわね、面倒な……」

アルゴル「ふ、ふたりで話してないで助けてよお!」

辻斬りジャック「おい、ツノ女」

アルゴル「あ、わ、私?」

辻斬りジャック「てめえも異形人なら、俺に協力しろ」

アイス「そいつの言うことを聞かないで!」

アイス「協力して私たちを攻撃するのなら、排除するしかなくなるわ」

辻斬りジャック「テメーは黙ってなァ!!」

辻斬りジャック「で、どうなんだ、んん!?」

アルゴル「うう……」

アルゴル「……わ、わかった、協力、する……」

辻斬りジャック「よし」

アイス「くっ……」

ヴィオレッタ「……一緒に斬る?」

アイス「せめてあの子が明確に攻撃してくるまで控えて」

ヴィオレッタ「……わかったわ」

辻斬りジャック「よし、協力してくれるんなら、まずはてめえの異能がどんなものか教えてもらおうか」

辻斬りジャック「俺の異能は全身を刃物にする異能だ。下手なことしたらすぐ切り刻んでやるからな」

アルゴル「私の異能は……」スッ

ヴィオレッタ「ライター?」

アイス「(……彼女らの足元にはさっきの雨の水溜まり)」

アイス「……まさか!」

アルゴル「これだよ」ポロッ

ヴィオレッタ「落とした?」

アイス「私に続いて!」

ヴィオレッタ「え?」

ボオオオオオオオ!!

辻斬りジャック「ぐああああああ!?」

アルゴル「ううううう!」

ヴィオレッタ「燃えた!?」

アイス「足元の水溜まりをアルコールに変えたのよ!」

ヴィオレッタ「なるほどそういう異能ってことね!」

辻斬りジャック「ぐうう!」バッ

アイス「離れた! 氷結!」カッ

アルゴル「うう……」

アイス「消火はしたわ、あなたも無茶するわね」

アルゴル「こ、この程度の火傷、異形人ならすぐ治るし……」

アイス「そうだけど……」

アルゴル「それより、アイツを……」

辻斬りジャック「こ、こ、このアマァ! よくも!」

ヴィオレッタ「させないわ!」ズバァン!

辻斬りジャック「くうう!」

ヴィオレッタ「アンタのナイフじゃあ、私の鎌は防げないでしょ!」ブンッ

辻斬りジャック「くそっ!」サッ

ヴィオレッタ「アイス! アイツの動き止めてちょうだい!」

アイス「わかったわ! 氷結!」

ガキィンッ!

辻斬りジャック「うぐっ、足が!」

ヴィオレッタ「くらいなさい!」

辻斬りジャック「う、うわああああああ!!」

ズバァンッ!

辻斬りジャック「」ボトッ

ヴィオレッタ「ふう! 手間かけさせてくれたわね」

ヴィオレッタ「そっちの異形人はどう?」

アイス「……気を失ったみたい。まあ命に別状はないでしょう」

アイス「このまま連れて帰るわ」

ヴィオレッタ「そう」

ヴィオレッタ「付き合わせて悪かったわね、助かったわ」

アイス「……本当にもう」

ヴィオレッタ「ん?」

アイス「いっつもいっつも! 大変な事に巻き込んで!」

ヴィオレッタ「えっ!?」

アイス「付き合わされるこっちの身にもなってちょうだいよ!」

ヴィオレッタ「あ、あの、アイス?」

アイス「ただでさえ忙しいってのに、あんたは面倒事ばかり押し付けてきて!」

アイス「そんなの上司だけで十分だっつーの!」

ヴィオレッタ「……あんた酔ってんの? 酒臭いわよ?」

アイス「うっさい黙れ!」

ヴィオレッタ「んなっ」

アイス「つーかあんた、この前貸した二千円……」ガクッ

ヴィオレッタ「おっと」ガシッ

アイス「うぐぅーー……」

ヴィオレッタ「……酔い潰れて寝たのかしら?」

ヴィオレッタ「はあ、人を酔わせる異能ねえ」

ヴィオレッタ「アイスは酒癖悪いから普段あまり飲まないのに、とんでもないことしてくれたものね」

アルゴル「……」

アイス「ぐう……」

ヴィオレッタ「……早く迎え来ないかしら」



アイス泥酔編 了

【コードネーム】ヴィオレッタ
【異能】クレナイノヤイバ
大振りの赤い鎌を生み出す。鎌による斬撃は鋼鉄も容易く切断する。

【異名】辻斬りジャック
【人類・能力者に対して】敵対
【異形度】手足と頭がチーターみたいな姿に変化している。普段はコートと帽子で隠している
【異能】グレイズリーパー
全身を刃物に変形させる。チーターの手足と組み合わせてすれ違いざまに斬り裂いてくる。



次の能力者または異形人

能力者安価
【コードネーム】
【年齢・性別】
【性格】
【異能】
【その他備考】

異形人安価
【異名】
【年齢・性別】
【性格】
【人類・能力者に対して】友好or敵対
【異形度】
【異能】
【その他備考】



↓1、↓2
能力者、異形人どちらでも

センセイ「えー、これから色々と説明するが、いいか?」

アルゴル「はーい」

センセイ「まず、今私たちがいるここは異形人居住区域と呼ばれている。もちろんVMOの管轄区域である」

センセイ「ここでは組織によって保護された異形人、および組織に所属する異形人のほとんどが生活している」

アルゴル「前から思ってたんだけど、VMOって何の略?」

センセイ「異形対策機構だ。英語で言うとVariant Measures Organization、頭文字を取ってVMOだ」

アルゴル「ば、バリ、えーと…………うん、わかったわかった」

センセイ「(わかってない顔してるぞ)」

アルゴル「フツーの人はいないんだ?」

センセイ「ああ。組織の能力者が出入りすることはあるが、一般人がここに立入ることはまず無い」

センセイ「保護された異形人の中には一般人から迫害された者も少なくないからな」

アルゴル「そっか、そりゃそうだよね」

アルゴル「センセイも組織の人?」

センセイ「そうだ。以前はマグネットUという異名をつけられていたが、組織に所属するにあたってセンセイというコードネームをつけさせてもらった」

アルゴル「頭がU磁石だからマグネットU? わかりやすいけど直球すぎるよねー」

センセイ「うむ……正直私もどうかと思う」

アルゴル「私の異名はどんなふうにつけられたの? 」

センセイ「ん? いや知らないな……ただ聞いた話だと、情報が少ない異形人に関してはある特定の者が名付けているらしい」

センセイ「そいつは名前をつけるのが大好きなそうなのだが、どうにもネーミングセンスが独特すぎるとの噂だ」

センセイ「君の異名もそうなのではないかと推測するが」

アルゴル「あー……そうなの」

センセイ「ところで君も組織への所属希望か?」

アルゴル「私はいいよ、戦うの向いてないし」

センセイ「うむ、その方がいい」

センセイ「説明を続けるぞ」

センセイ「組織に所属しない異形人は、原則として居住区域から出ることは禁止されている」

アルゴル「えー? それつまんなくない?」

センセイ「安心しろ。居住区域だけでかなりの土地の広さがあるし、生活に必要なものは組織で揃えている」

センセイ「まあ、今となっては異形人達の街と呼んでもいいかもしれないな」

アルゴル「そんなにたくさんいるの?」

センセイ「ああ。ただ世界中に点在するであろう異形人の推定総数と比べるとちっぽけなものだがな」

アルゴル「ふぅーん」

センセイ「で、君の住む部屋だが……」

ピピピピ

アルゴル「電話?」

センセイ「ん、失礼」ピッ

センセイ「リュセか、どうした?」

リュセ『未確認の異形人が確認されたっス』

リュセ『場所は居住区域周辺、センセイさんが今一番近い場所っスね』

センセイ「わかった、折り返すから少し待っててくれ」ピッ

センセイ「あー、すまんが仕事が入った。適当にこの辺散策しといてくれ」

アルゴル「えーなにそれ! 私んちは?」

センセイ「代わりの者を向かわせる。では失礼」ダッ

アルゴル「……行っちゃった。職務怠慢だー」

ピッ

センセイ「待たせたな、詳細を頼む」

リュセ『はいっス』

リュセ『先程異名が決定したっス。つけられた異名は“アクトゥール”っス』

リュセ『爬虫類のような肌と顔をしてるっス。いわゆるトカゲ人間っスね』

センセイ「ふむ」

リュセ『対象の周辺には多くの鳥が確認されてるっス』

リュセ『鳥は大型の猛禽類が多いっスね。この辺には生息していないっス』

リュセ『鳥を操る異能とかそれに近い異能だと思われるっスね』

センセイ「鳥か」

リュセ『上空からの奇襲には気を付けるっス』

センセイ「わかった」ピッ

バサッ

センセイ「ん? あんな所に鷹が……」

センセイ「敵は近い場所にいるということか」

バサッ

アクトゥール「よう。“街”の様子はどうだった?」

鷹「クルルル……」

アクトゥール「ふぅん、なるほどね」

アクトゥール「あいつら、能力者に飼い慣らされちまってるみてえだな」

アクトゥール「戻っていいぞ」

ボンッ

小石「」

アクトゥール「さて……」

フクロウ「!」

アクトゥール「ん、どうした?」

フクロウ「ホーゥ」

アクトゥール「見つかったか。長く居すぎたな」

フクロウ「フルル」

アクトゥール「近いか……しゃあねえ、少し相手をしてやるか」

ザッ

センセイ「……君が対象の異形人だな」

アクトゥール「なんだお前、磁石の頭してやがんのな」

センセイ「鳥を使って街を観察していたそうだな」

センセイ「目的はなんだ?」

アクトゥール「そうか、お前組織に入ってるのか」

アクトゥール「ふん、組織の飼い犬に成り下がった奴に話すことなんて無いな」

センセイ「……君も異形人なら、組織の方で保護をする準備が出来ている」

アクトゥール「誰が組織の犬になるんだよ」

アクトゥール「あと、異形人っていう呼び方はやめてもらおうか」

センセイ「呼び方だと?」

アクトゥール「俺達は異形になったんじゃない、進化したんだ」

アクトゥール「いわば新人類だ。だから旧人類に使われるのはゴメンだ」

センセイ「……」

アクトゥール「で、お前はどうすんの?」

センセイ「君が組織を嫌っていることはわかった」

センセイ「そして、街を観察していたのはよからぬ事を考えているからだというのもわかった」

センセイ「……このまま見逃す訳にはいかないな」

アクトゥール「かかってくるかよ、磁石頭!」

センセイ「(……空に鳥が飛んでいるな)」

センセイ「(上からの攻撃には気をつけねば)」

アクトゥール「上ばかり気を付けてていいのか?」ブンッ

センセイ「むっ」サッ

センセイ「(石を投げてきた? 何のつもりだ?)」

ボンッ

鷹「クルルルル!!」

センセイ「なっ!?」サッ

アクトゥール「へえ、よくかわしたじゃん」

センセイ「(石が鳥に変化した! 鳥を生み出す異能か!)」

アクトゥール「石ころはいっぱいあるぜ? いつまでかわせるかな?」ブンッ

ボンッ

鷲「ピィーッ!」

鷹「クルル!」

センセイ「ちっ!」

アクトゥール「ところで、お前らの組織は俺達の名前を勝手に決めるそうじゃないか」

アクトゥール「俺はなんて名前なんだ?」

センセイ「……アクトゥールだ」

アクトゥール「ふうん、アクトゥールか。組織のくせに悪くはないな」

アクトゥール「その名前だけは貰ってやるよ」

アクトゥール「あと、喋れる程度には余裕みたいだから増やしておくぜ」ブンッ

ボンッ

隼「ギィーッ!」

センセイ「くっ……」

センセイ「このままではキリがないな」スッ

センセイ「くらえ!」ズドンッ

グサッ!

鷹「グエッ!?」

ボンッ

小石「」

アクトゥール「ん!?」

アクトゥール「今、何を撃ち出したんだ?」

センセイ「はっ!」ドンドンッ

鷲「ガッ!?」

隼「グワアッ!?」

アクトゥール「一体何を……」

隼「グッ、グルル……」

ボンッ

小石「」

アクトゥール「……」ヒョイ

釘「」

アクトゥール「なるほど、釘か」

アクトゥール「てことは磁力を操る異能か。磁力で撃ち出したってところだな」

センセイ「ほう? 少し見ただけで私の異能を看破するとは」

アクトゥール「テメーが磁石の頭してっから丸わかりだってーの!」

センセイ「あっ、そういうことか」

アクトゥール「ちっ、釘を正確に鳥に当ててくるのは面倒だな……」

アクトゥール「だが、釘を沢山持ってるわけじゃないだろう?」

センセイ「それはどうかな?」スッ

アクトゥール「ん!?」グイッ

パシッ

センセイ「磁力を操るのだから、当然引き寄せることも出来るぞ」

センセイ「君が拾って手に持っていた釘も、こうして回収出来る」

アクトゥール「……へえ、だったら根気比べでもするかい? 俺の生み出す鳥を何匹まで落とせるかな?」

センセイ「悪いが、それに付き合うつもりは無い!」ドンドンッ

グサッ!

アクトゥール「ぐあっ!?」

センセイ「両肩を撃った。君が鳥を生み出すのは石を投げる必要があると推測したのでな」

センセイ「その肩では石を投げられまい?」

アクトゥール「クソ……」

センセイ「さて、本来なら敵対の意志ありとして、排除するところだが」

センセイ「君は何か知っていそうだな、拘束して聴取させてもらう」

アクトゥール「……ククク」

アクトゥール「後悔するぜえ、頭や心臓を撃ち抜いておかなかったことをな!」ガンッ

センセイ「石を蹴り上げた?」

ボンボンッ

鷹「クケーッ!」

センセイ「何、それも鳥になるのか!」

アクトゥール「元々逃げる予定でな! ここらで切り上げさせてもらうぜ!」

アクトゥール「引き上げろ!」

鷲「クエエ!」バサッ

センセイ「(沢山の鳥に捕まって逃げる気か!)」

センセイ「させるか! 君に撃った釘ごと引き寄せて……」

フクロウ「キィーッ!」バサバサッ

センセイ「うおっ! 邪魔をしてくれる!」ドンドンッ

ボンボンッ

小石「」

センセイ「奴は!」

バサッ バサッ……

センセイ「……異能の射程外か、逃がしてしまったか……」

センセイ「……」ピッ

センセイ「俺だ。対象を捕り逃した、面目無い」

センセイ「だが奴は何か妙なことを言っていた」

センセイ「詳しいことは戻ってから話すが、捜索班に頑張ってもらう必要がありそうだ」

センセイ「では」ピッ

センセイ「旧人類に新人類、か」

センセイ「……忙しくなりそうだな」

「戻ったか、鳥使い」

アクトゥール「ああ……いてて」

「少しばかりやられたようだな」

アクトゥール「こんなもん、すぐ治るさ」

アクトゥール「新人類になってからは、怪我の治りも早いからな……ぬぐっ!」ズボッ

「釘か」

アクトゥール「あの磁石頭、覚えてろよ!」ポイッ

「して、どうだった?」

アクトゥール「ああ、みんな平和ボケしてふぬけちまってるよ」

アクトゥール「こちらに引き込む分にはいいだろうが、一緒に戦えるかどうかはわかんねえな」

「なるほどな」

アクトゥール「あともう一つ収穫があってな」

「収穫?」

アクトゥール「旧人類時代の名前は捨てる」

アクトゥール「今から俺の名前は、アクトゥールだ」



センセイ編 了

次の能力者または異形人

能力者安価
【コードネーム】
【年齢・性別】
【性格】
【異能】
【その他備考】

異形人安価
【異名】
【年齢・性別】
【性格】
【人類・能力者に対して】友好or敵対
【異形度】
【異能】
【その他備考】



↓1、↓2
能力者、異形人どちらでも

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