遊佐こずえはカロリー不足 (15)

こずえ「ふぁー」

―一目見ただけなら、単に眠そうにしている一人の少女

―その頭の中を覗いてみると



―そこは……

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(……今日は私の誕生日)

(みんな……プロデューサーもサプライズパーティーしようと企んでいる)

(でも……)



―少女がドアをじっと見る

―するとその瞳には……

短いですが、遊佐こずえSSになります

よろしくお願いいたします

(扉の向こう……)

―少女の視線の先の扉が透けて見え、まるで扉をぐぐって外に出たかの感覚になる

(んー、甘い香り……給湯室かな)

―そう思うと廊下をそのまま……まるで幽霊が扉をすり抜けるように一個、二個下がっていく

―(すると……)

(いたのぉ……)

―そこにはプロデューサーとこずえと仲の良いアイドルに、お菓子が好きなアイドルがいた

アヤ「しっかし、マジパン細工でこずえなんてよく作れたな」

舞「可愛いです!……でも食べちゃうんですか?」

かな子「うーん、どうかな?自分のこういうのは食べたくないかなぁ」

モバP(以下P)「まぁ、何にせよこれならこずえも喜ぶだろうな」

アヤ「だな」

舞「じゃあ、そろそろ呼んできますね」

かな子「なら飾り付けをしないとね」

ワイワイガヤガヤ



(んー)

(……ありがとう)

―といった感じで、いろいろ先取りで知ってしまえるのである

―同じ様に、テストをしてもパソコンでクリックすると元から答が書いてあったかの様に浮かんでくるし

―ジグソーパズルもどこにどの絵が当て嵌まるか先にわかってしまう

―便利であり不便な能力である

―さらに

こずえ「はぅ……」

キュークルクルクル

―この能力、極めてカロリーを消費するので、11歳女児が消化可能な量では到底足りず今だに成長期……一次性徴が来ていない

―だから、彼女はこの能力を最近まで好きではなかった

―しかし

こずえ「…………えへへ」

(あと数年したら……)



―少女の脳裏に浮かぶのは純白のウェディングドレスを見に纏った姿

―そして隣にはプロデューサーと呼ばれた男

―そんな未来を見ることが出来て以来、その男に対する態度と

(だからぁ……アイドル…頑張るぅ)

―自分なりの目標もできた

―ひとまずはトップアイドル。そして……

(152cmの85・55・81になったら……)



(私から告白するから、待っててね……)







P「へっくしゅん!」

アヤ「何だ風邪か?」

舞「大丈夫ですか?」

P「いや……何か温かくて気持ちよい鼓動が……な」

P「なんだろう?」





こずえ「えへへ……ケーキまだかなぁ」

―終わり

はい、以上になります。

以前読んだ、美由紀はまだ生理が来ていないお話や、杏の性徴期のお話をパクら……リスペクトさせていただきました


ではありがとうございました

言うの忘れてた。こずえ、HAPPY BIRTHDAY!

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