R板の方で乱立してるけど、こっちでやる予定のやつっぽいので良かれと思って代行します!
後でR板の方のHTML化依頼だけよろしくお願いしますね!
・シンデレラガールズのSSです
・少し地の文があります
・妄想注意!
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1552749037
あれ? 代行ありがとうございます、でいいんですかね?
エラーで全部ダメだと思ってました、助かります!
重ね重ねすみません、あとで出しておきます。
春の始まりの3月の空は、青く澄んでいた。
秋田の寒さと比べたら、もう春真っ盛りみたいなものですよねぇ。
喜多日菜子はクリーム色のコートの前を開けて、軽やかに事務所への道を進んでいた。
軽くノックをして、事務所のドアを開け放った日菜子の前にはいつもの光景が広がっていた。
【喜多日菜子】
https://imgur.com/oyepkue
【喜多日菜子】
https://imgur.com/oyepkue.jpg
日菜子「おはようございます~」
P「お、日菜子おはよう! 今日はグラビアの撮影だったな」
日菜子「はい~。少し恥ずかしいですけど、これで王子様が日菜子に気付いてくれるなら……むふふ♪」
P「相変わらずだな、日菜子は。それじゃ準備をしたら俺が車で送るから――っと」トゥルルルル
日菜子「お電話ですねぇ」
P「ちょっと待っててくれな。『はい、パッションプロダクションです。はい、え、はい……』」
日菜子「?」
P「『……はい、分かりました。いえ、大丈夫です。ではまた後で』……ふぅ」
日菜子「Pさん、どうかしたんですかぁ?」
P「あー、すまん日菜子!」
~プロデューサー説明中~
P「と言うわけで、先方の手違いでスタジオがダブルブッキングしてしまったんだ」
日菜子「それで夕方に時間変更、というわけなんですねぇ」
P「すまんな、早めに来てもらったのに」
日菜子「いいえ、仕方ないですよぉ。むふ、それじゃあ、それまでプロデューサーさんとデートでも……♪」
P「ほんとすまん、その時間は別の子に付き添う予定があってだな」
日菜子「じゃあ日菜子、一人で行けば良いんですか?」
P「いや、そのスタジオは遠い上にアクセスが悪い。だから今から俺が車で送って、日菜子には向こうで少し待ってもらう形になるかな」
日菜子「分かりましたぁ」
P「帰りはちゃんと迎えに行くから、頼んだぞ」
日菜子「ここがスタジオですね。控室は用意してもらっているみたいですから、そこで待ってましょう~」
ディレクター「お、喜多ちゃん今日はごめんね。じゃあここが控室なんだが」
日菜子「あれ? 日菜子の名前の隣に、『佐久間まゆ様』の張り紙が……」
ディレクター「狭いスタジオで控室に空きが無くてね。彼女はもう少しした帰ると思うので、それまで一緒に頼むよ」
日菜子「はい、分かりました~」
ディレクター「佐久間ちゃんには話を通してあるから、よろしくねー」
日菜子「失礼します~」
控えめにドアをノックすると、中から「はい、どうぞ」の声。
そっとドアノブを回して開けると、ふわっと香水の香りが鼻腔をくすぐった。
嫌味にならない程度に淡いその香りの向こうに、一人の女の子が座ってこちらを見ていた。
ピンク色のワンピースに、髪と手に赤いリボンを付けた少女は、柔らかく笑いかけてくる。
まゆ「話は聞いてますよぉ、ダブルブッキングなんて災難でしたね。さ、中へどうぞ」
とてもかわいい人だなと、私は思った。
事務所が違うのであまり詳しくは知らないが、確か自分より歳が一つ上だったはず。
それでもまだ子供っぽい自分より、数段女性らしさが伝わってくる。
日菜子「はい、お邪魔しますね~」
私は後ろ手で、静かにドアを閉めたのだった。
日菜子「お仕事後のご休憩中すみません。初めまして、喜多日菜子って言います」
まゆ「ご丁寧にありがとうございます、佐久間まゆです」
日菜子「はい、存じています~。確か以前は、ロリータ系の読モをしていた方ですよね」
まゆ「あら、知っていらしたんですか?」
日菜子「故郷にいたこと、雑誌でよく見かけていたんですよ~。素敵な人だなぁって」
まゆ「うふふ、光栄ですね。喜多さんは、生まれはどちらなんですか?」
日菜子「秋田出身です~。あと、年下ですし、日菜子で良いですよ」
まゆ「じゃあ、日菜子ちゃんで。私のこともまゆと呼んでくださいね。秋田ですか、まゆは仙台なんですよ」
日菜子「はい。まゆさんも東北出身なんですね、むふ、縁を感じます~」
まゆ「そうですね、うふふ♪」
日菜子「まゆさん、良かったら少し、お話していきませんか?」
まゆ「え、でも日菜子ちゃんこの後撮影があるんですよね?」
日菜子「撮影の準備も、まだ時間がかかるみたいですし、まゆさんさえよければ話し相手になって欲しいなぁって」
まゆ「そうなんですか、まゆもこの後時間は空いてますし、大丈夫ですよぉ」
日菜子「ありがとうございます~♪」
――――――
―――
まゆ「あの時は、そんなこと思っ……妄想していたんですか」
日菜子「そうなんですよ~。だから急に司会の方から話を振られたときはどうしようかなと思いました~」
まゆ「日菜子ちゃんの妄想のお話は面白いですけど、そんなにアドリブが多いとは思いませんでしたね」
日菜子「プロデューサーさんからは『ハマればウケるが、それだけじゃダメだ。打ち合わせは大切だぞ』ってよく叱られます……」
まゆ「うふふ、日菜子ちゃんったら。まゆはバラエティにはほとんど出たことが無いですけど、面白そう」
日菜子「はい~。色んな面白い方とお話しできるのは、とても楽しいです~」
【佐久間まゆ】
https://imgur.com/hJf36KC.jpg
――――――
―――
まゆ「そして後ろからギュってされて、愛を囁かれるんです」
日菜子「むふふふ~、いいですね~! それはむふふ点が高いですよぉ!」
まゆ「まゆはそれに、こう返すんです。大好き、アイシテル、まゆの全部をアナタにアゲルって……♪」
日菜子「むふっ、むふっ、むふふふふふ~! 大胆ですねぇ、まゆさん~」
まゆ「まゆ、愛されるのもいいですけど、好きな人のこと……同じくらい愛してあげたいなとも思うんですよ」
日菜子「日菜子もです~♪ 日菜子の王子様を見つけたら、あんなことや、こんなこととか……むふふ♪」
まゆ「どんなことなのか、まゆ、詳しく知りたいなぁ、うふ♪」
日菜子「むふふ、それはですねぇ――」
AD「(コンコン ガチャ)それでは喜多さん、そろそろメイクの時間ですー」
日菜子「あれ? もうそんな時間なんですねぇ。まゆさんとのお話が楽しくて、あっという間でした~」
まゆ「ごめんなさいね、日菜子ちゃん。長い間居座ってしまって」
日菜子「いいえ、どうせ一人でいても妄想しているだけですから~」
まゆ「まゆ、今日はとても楽しかったです。またお話ししましょうね、日菜子ちゃん♪」
日菜子「はい~。いつかお仕事もご一緒できたらいいですねぇ♪」
――――――
―――
P「お疲れさん、日菜子。待たせた上に全部任せて、すまなかったな」
日菜子「大丈夫ですよ、プロデューサーさん。おかげでとても楽しかったですから~♪」
P「お、今回のモデルの衣装、そんなに良かったのか?」
日菜子「それもありますね~。最新のモードだけじゃなく、お姫様みたいなドレスも着せてもらいました」
P「続きは帰りながらな。すまんが車を近くに止めれなかったんで、少し歩くぞ」
日菜子「分かりましたぁ。すぐに荷物をまとめちゃいますね」
――――――
―――
日菜子「お待たせしました~」
P「よし、それじゃ行こうか」
日菜子「わぁ~、もうすっかり真っ暗ですねぇ」
P「そうだな、日もだいぶ伸びたけど、まだ暗くなるのが早いよな」
日菜子「それに今日は寒……くしゅ!」
P「お、日菜子思ったより薄着なんだな。昼間は暖かかったからか、ほらっ」
日菜子「プロデューサーさんのコート……良いんですか?」
P「おう、俺は大丈夫だから遠慮せず着とけ」
日菜子「むふふ、ありがとうございます~♪ 暖かいです~」
P「それでさっきの続きだけど、何が良かったんだ?」
日菜子「ああ、はい。日菜子、初めて妄想を語れる友達が出来たかも知れません~」
P「ほほぅ」
日菜子「実はですね、お仕事の前に佐久間まゆさんと――」
――――――
―――
P「なるほどな、佐久間まゆ、か」
俺は日菜子を家に送ったあと、一人事務所に戻っていた。
コーヒーを入れて、自分のデスクに座って人心地つく。
P「初めて妄想を語れる友達、か。確かにウチのプロにはそういう相手は居なかったな」
日菜子の妄想を聞いてくれるアイドルは居る。
だが一緒に同じように、自分の妄想を語る相手は居なかったはずだ。
日菜子はいつでも笑顔だが、今日は特に浮かれていたように見えた。
P「ふむ……よしっ」
卓上の備え付けられた電話を取り、登録されている電話番号に掛ける。
しばらくコールした後、コール音が止み、電話越しに声が聞こえた。
P「キュートプロさんですか? はい、こちらパッションプロダクションです」
電話相手は、同業者のアイドルプロダクション。
P「はい、ええ、いつもお世話になっております。今回はですね、佐久間まゆさんのプロデューサーさんにお話が――」
――――――
―――
日菜子「おはようございます~」
P「おう日菜子、おはよう」
日菜子「今日はお仕事のお話とお聞きしましたけど、次は何のお仕事なんですか~?」
P「それはこれから、先方とも話して決めるんだ。まあ来てくれ」
日菜子「先方、ですかぁ? あ、まゆさん!」
まゆ「日菜子ちゃん、おはようございます。また会えて嬉しい♪」
佐久間P「喜多さん、初めまして。佐久間まゆのプロデューサーです」
日菜子「あ、初めまして、喜多日菜子です~。プロデューサーさん、これは?」
P「ああ、まだ企画段階なんだが、次の仕事は他プロとも協力して何かできないかなと考えていてな」
佐久間P「事務所の垣根を越えて、イベントやユニットを組んだり等をできたら面白いのではないか、とそちらのPさんに誘われまして」
P「まず第一弾として、喜多日菜子、佐久間まゆのユニットを企画しているんだ」
まゆ「日菜子ちゃんとユニットが組めるなんて、楽しみです♪」
日菜子「良いですねぇ! 日菜子もまゆさんと一緒にユニットをしたいです♪」
P「うん、二人とも乗り気で助かった。基本はイベントと楽曲、あとはトークショーとかを考えている」
佐久間P「お互いにノウハウと人脈があるから、色んなことが試せそうですね」
P「そうそう、仮にだがユニット名を考えたんだ。えーと、これだな」
日菜子・まゆ「ユニット名は【ドリームアウェイ】、ですかぁ?」
P「ああ、直訳では『夢のように過ごす』。二人の力でファンに、夢のような時間を届けて欲しいという気持ちで付けたんだ」
まゆ「うふっ、とても素敵なユニット名だと思います」
日菜子「むふっ。日菜子も大賛成ですぅ」
佐久間P「お二人が賛成なら、私が何か言うまでもないですね。これで行きましょうか」
P「お、満場一致とは幸先が良いな。じゃあ【ドリームアウェイ】で行こう」
日菜子「はいっ。これからどんな風になるのか、楽しみです♪」
ここまでご覧頂き、ありがとうございました。
今日3月17日は #ドリームアウェイ結成一周年 です!
Twitterの方でも上記のタグを使ってモザイクアート企画が実施されているので、ぜひ参加してみてね!
しかしドリームアウェイ、公式供給が多くて嬉しい限りです。
これはきっと今年あたり、デレステでイベント来ちゃいますね!
そんなわけで、今後ともドリームアウェイの二人をよろしくお願いします。
▽別の時間軸の過去作
喜多日菜子「今日は何の日かご存知ですかぁ?」 モバP「コンビーフの日だろ」
喜多日菜子「輝子さんはキノコが大好きなんですねぇ♪」 星輝子「う、うん」
喜多日菜子「むふっ、分かりました~。それでは…藍子お姉ちゃん♪」高森藍子「!?」
では依頼出してきます。
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