近所の銭湯

【近所の銭湯】


ｶﾎﾟｰﾝ……


旅人「風呂はいい 人生の洗濯だよ」

旅人「前行ったとこでノリで刺青やろうかとも思ったけど躊躇してよかった」

旅人「上がったら牛乳飲もう フルーツがいいな」


安価下「おいあんた」


旅人「何」

G3「ちゃんと肩まで浸かってけや」

旅人「お気遣いどうもお爺さん」
旅人「なんかスゴいゴツく見えるな のぼせてきたのかな」

G3「今日はどこから来たの？」

旅人「住所不定です 白と紫のカラーリングが渋いなお爺さん」

G3「マジパネェ お金とかどうしてんのよ」

旅人「物乞いとかコンビニバイトとか傭兵とかモンスターハンターとか失業保険でなんとかしてます そっちの脇に置いてある長いやつは何？」

G3「ビームジャベリンだけど」

旅人「マジパネェ」

G3「上がったらワシこれから安価下行くけど来る？」

旅人「マジっすか 行く行く」

G3「マイカーで送ってやろう」
旅人「マイカーっつかペガサス級じゃないすか」


ｷﾞｭｩｳｳｳﾝ


旅人「どこだここは……」

G3「避暑地」

旅人「あっおっかない武装した女の子たちが海で戦ってる！　分かったここは艦これの世界だ！」

G3「違う」

旅人「じゃあアルペジオだ！！」

G3「違うから まあワシいるし上空だしいざとなったら衛星軌道に逃げればいいから安全だけどね」

旅人「快適っすね」


安価下「あのバカデカい宇宙戦艦はなんだ！？」

ﾋﾞｨｰｯ ﾋﾞｨｰｯ


旅人「何の警報！？」

G3「レーダーに引っかかった 上だな この世界に宇宙戦艦はないはずだが……」

旅人「ペガサス級よりもっとデカい……移民船？」

G3「戦闘機みてーなのが出てきたぞ 落しに来る気だ 海のシナ艦娘も撃ってきやがった」
G3「ちょっと迎撃してくる」

旅人「やべーなおれもなんかしないと……おや？」安価下

ﾊﾞｼｭ ﾄﾞｫｵ---ﾝ


旅人「エンジンがやられた！　パージ！」

旅人「投げ槍？　シナ艦娘か 最近の擬人化はもうついていけないよ見境なさ過ぎて」

ジャベリン「旅人さん メタはいけません」

旅人「船のくせにどうやって巡航中の艦に乗りやがったんだ 消えな」

旅人「安価下をくらえッ！！」

旅人「北斗 剛掌波！！」ﾐｮﾜﾜﾜﾜﾜﾜﾜﾜﾜｧｧｧｰｰｰｰｰｯ


KA-BOOOOOOON


ジャベリン「う 油断しましたっ……」退却

旅人「ダメージ過多でも轟沈しないのか！？　ロストしろコラ！！」

G3『おいお前何した？　外から見てもやべーことになってんぞワシのペガサス級が！』

旅人「シナ艦娘にエンジンやられてパージしました 一基でもまだ飛べてます大丈夫」

G3『じゃなくて今ブリッジから突き抜けてったビームはなんだあれお前おいふざけんなよ！　ゴールド保険入ってっからいいって話じゃねえんだぞ』

旅人「じゃあ最初っからハイセクんとこ避暑地にしときゃよかったじゃないですか中国なんかじゃなくて」

<<スカルリーダーより各機 天使とダンスだ>>

G3『あーヤバい一年戦争のMSじゃバルキリーは無理』

旅人「やべえどうしよう」安価下

【格納庫】


狼王「……」ZZZ
白狼「……」ZZZ

旅人「番犬がいる！　……その奥になんか機体があるぞ あれに乗って援護だ！！」
旅人「お 起こさないように」ｶﾞﾀｯ

狼王「！！！　ワンワンワンワンッ！！」

旅人「ほらチーズ風味にした牛肉あげるから！」

狼王「鉄臭ぇんだよ 食うわけねえだろんなもん」

旅人「ｷｪｪｪｪｪｪｪｪｱｱｱｧｧｧｧｧｧｧｼｬﾍﾞｯﾀｧｧｧｧｧｱｱｱｱｱｧｧｧｱｧｱｱｱ!!!!」

白狼「どうせ毒が入ってるわあなた なんだか住所不定無職の匂いもするしこの人間」

狼王「オレが引っかかるとでも思ったかマヌケが 行くぞブランカ昼寝は終わりだ」

旅人「なんだったんだ まあいい」

旅人「この機体の名前は……安価下？」