猫垣楓「猫になっちゃいましたにゃん」 モバP「えぇ……めっちゃ落ち着いてる……」 (41)


モバP「あの……楓さん、なんですか……?」

猫垣楓「はい。あなたの楓ですよ」

モバP「いえ俺のではないと思いますが」

猫垣楓「しゅん」

モバP「あぁ……楓さんだこの猫。楓さんだ……」

猫垣楓「最初からそう言ってるのに」

モバP「す、すみません……頭が追い付けなくて」

猫垣楓「許すにゃん」

モバP「んんっ……」



モバP「いえ効いてないですね」

猫垣楓「いえ聞いてないです」


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モバP「えっと……何がどうなったんですか?」

猫垣楓「さぁ……私も気が付いたら事務所に居て、猫になってました」

モバP「えらく落ち着いていますね」

猫垣楓「しばらくジタバタしてみたんですが、猫は猫でしたね」

モバP「ジタバタしてたんですか……」

猫垣楓「逆に、プロデューサーはよく信じてくれましたね」

モバP「瞳の色とか毛並みとかまんま楓さんですし」

猫垣楓「なるほど」

モバP「何より今まで見た中で一番の美猫だったので……」

猫垣楓「……にゃるほど?」



モバP「無理しなくていいですよ」

猫垣楓「プロデューサーがお好きかと思いまして」


モバP「どうすれば元に戻るんでしょう」

猫垣楓「あ、多分そのうち戻ると思いますよ」

モバP「……? 原因に心当たりが?」

猫垣楓「心当たりはありませんが、この事務所、サンタさんが居ますよね」



モバP「……まぁ、居ますね。サンタクロース」

猫垣楓「幽霊さんとお友達な娘も居ますよね」

モバP「……居ますね」

猫垣楓「お願い事を言うまで流れ星が降り続いてくれる娘も居ますよね」

モバP「居ますね……」



猫垣楓「ほら。なんとなく、都合の良い感じに収まりそうな」

モバP「うぅん……なんか、上手く丸め込まれてるような」



ちひろ「楓さんが猫になったそうですが」



モバP「あ……えぇ、まぁ……改めて言われると寝言みたいですねこの状況」

猫垣楓「猫になっちゃいました」

ちひろ「猫ですねぇ」

猫垣楓「にゃん」

モバP「どうしましょう」

ちひろ「楓さんの今日のスケジュールは」

モバP「えぇと……あ、マズい。午前に雑誌の巻頭グラビア撮影が」

ちひろ「ごまかすしかありませんね……」



モバP「えぇ……? 何を……?」

ちひろ「根拠はありませんが、事務所が事務所ですしイケると思うんですよ」

モバP「業界内での立ち位置大丈夫なんですか? この事務所」

猫垣楓「ごろんごろーん」


 ― = ― ≡ ― = ―

モバP「……スタジオに到着してしまった」

猫垣楓「大丈夫です。私がついていますよ」

モバP「いえそれが悩みの種なんですよ今回」

猫垣楓「ままなりませんね」

モバP「……ひとまず撮影スタッフの皆さんにご挨拶を」

猫垣楓「分かりました」



モバP「おはようございます。シンデレラガールズプロダクションの高垣が参りました」

猫垣楓「高垣です。よろしくお願いします」



カメラ「……」

メイク「……」

モバP「……」



カメラ「えぇ……猫やん……喋る猫やん……」

猫垣楓「どうしましょうプロデューサー。ごまかせません」

モバP「あぁ……良かった。世界は大丈夫だった……」


メイク「えぇと……あの……猫では……?」

モバP「……まぁ、その、色々あって……まぁ……猫、ですねぇ……」

猫垣楓「にゃん」

メイク「あっかわいい」

猫垣楓「ふふ」

カメラ「あー、喋る猫はぎょーさんビックラこいたけど……高垣さんは?」

猫垣楓「はい」

メイク「はい?」

モバP「この猫が高垣です」

猫垣楓「高垣楓ですにゃん」



メイク「……」

カメラ「……」

モバP「……」



カメラ「嘘やん……」

モバP「嘘なら良かったのですが……」


猫垣楓「まぁまぁ。ここは一つ、騙されたと思って撮影を」

カメラ「思っても何も騙されとるけど」

猫垣楓「はい、ポーズ」

カメラ「おっと」



カメラ「しまった反射的に撮ってもうた」

猫垣楓「続けてこんなポーズ」

カメラ「むっ」



カメラ「なんやノッてきたわ。美猫やん」

猫垣楓「その調子です」

モバP「えぇ……?」

カメラ「ほなメイクの方も頼んます」

メイク「メイク……?」


 ― = ― ≡ ― = ―

猫垣楓「何とかごまかせましたね。これで一段落です」

モバP「何一つごまかせていなかったような気もしますが」

ちひろ「あら、お帰りなさい。お疲れ様でした」

猫垣楓「うまくごまかしてきました」

モバP「えぇ……」



モバP「さて、と」

猫垣楓「?」

モバP「えーと……ああ、音源届いてる。まずこれチェックして」

猫垣楓「プロデューサー?」

モバP「どうしました?」

猫垣楓「何をされているんですか?」

モバP「何って、お仕事ですが」

猫垣楓「……?」

モバP「?」

猫垣楓「私と遊ばないんですか?」


モバP「遊ば……え? あの、いま俺、お仕事中ですので」

猫垣楓「それは分かりますが、私、猫ですよ」

モバP「……えぇと、その、猫ですね」

猫垣楓「構ってください」



モバP「……楓さん、午後のスケジュールは確か」

猫垣楓「空っぽです。半日オフです。お休みです」

モバP「……」

猫垣楓「遊んでください」

モバP「その、仕事中ですから」

猫垣楓「なら、撫でるだけでもいいんですよ」

モバP「……まぁ、そのぐらいなら」

猫垣楓「……ん」

モバP「……」

猫垣楓「にゃ……ん……ふふ。プロデューサーの手……気持ち良いです」

モバP「あの、楓さん。言い方を」


猫垣楓「よい、しょっと」

モバP「……楓さん?」

猫垣楓「はい」

モバP「なぜ俺の膝の上に」

猫垣楓「猫ですから」

モバP「猫ですけど」

猫垣楓「それはもう、飼い主の膝の上で丸くなりますよ」

モバP「飼ってるつもりはありませんが」

猫垣楓「またまた」

モバP「えぇ……何が……?」

猫垣楓「ほらほら、撫でる手がお留守ですよ」

モバP「……」

猫垣楓「ん……ふふっ……このまま、猫として生きるのも悪くないですね」

 蘭子「魔王の再臨!」
   (戻りましたーっ)



猫垣楓「あっ」

 蘭子「む?」


猫垣楓「……」

 蘭子「はて……其の魔獣、高貴なる血を感じるわ」
   (あれ……? なんだか見覚えがあるような……)

猫垣楓「……にゃっ……にゃー?」

 蘭子「フッ。甘き調べを奏でるか」
   (わぁっ。可愛い鳴き声~!)

モバP「ああ。この猫、楓さんだから」



猫垣楓「……」

 蘭子「え? 楓……さん? このネコちゃんが……?」

モバP「うん」

猫垣楓「……」

 蘭子「……」



 蘭子「そうなんだぁ……!」

モバP(信じた……)


 蘭子「プロデューサーさんっ! 楓さん、お借りしてもいいですか!?」

猫垣楓「えっ」

モバP「いいよ」

猫垣楓「えっ?」

 蘭子「やったー! 」

猫垣楓「あの」

モバP「蘭子ちゃん、普段からたくさん撫でてもらってたもんね」

 蘭子「うんっ。楓さん、あっちで遊ぼ? いっぱい撫でてあげるからっ!」



猫垣楓「……たすけ」

モバP「夕方までには返してね」

 蘭子「はーいっ! アーニャちゃんと肇ちゃんと泰葉ちゃんも呼ぼっと♪」

猫垣楓「たすけ――」


 ― = ― ≡ ― = ―

 蘭子「クク……魔力は満ちた。いざ、逢魔が時の帝都へ繰り出そうぞ!」
   (楽しかったー! 寮に帰るので、お返ししますねっ!)

猫垣楓「……」

モバP「うん。また明日」

 蘭子「闇に飲まれよっ!」
   (お疲れ様でしたー)



猫垣楓「……う、うぅ……もう、お嫁に行けません……」

モバP「あのくらいの子供って元気あり余ってますからね」

猫垣楓「なので、お婿に来てくださいね」

モバP「何の話ですか」

猫垣楓「将来の話を」

モバP「いえそうではなく」


モバP「よし。後は明日で大丈夫だ」

猫垣楓「お疲れ様でした。帰りましょうか」

モバP「そうですね」



モバP「……?」

猫垣楓「どうかしましたか?」

モバP「そういえば楓さん、どうやって帰るんですか?」

猫垣楓「あ、鞄にでも入れて頂ければ構いませんよ」

モバP「鞄?」

猫垣楓「この姿で電車には乗れませんし、鞄の中で大人しくしています」

モバP「いえ、そうではなくて、鍵とかお持ちなんですか?」

猫垣楓「? そういえば合鍵はまだ頂いていませんけど……」



モバP「あれちょっと待って何か噛み合ってない気がする」

猫垣楓「顎関節症ですか」

モバP「いえそういうのではなく」


猫垣楓「よっ、と……あ。鞄の中に入ったのは初めてですが、何だか落ち着きますね」

モバP「もしやとは思いますが……」

猫垣楓「そのまさかの今日はプロデューサーのお家でドキドキお泊りナイトです」

モバP「駄目です」

猫垣楓「どうしてですか?」

モバP「アイドルが男の家に泊まってはいけません」

猫垣楓「でも私、猫ですよ」



モバP「……」

猫垣楓「にゃん」

モバP「……猫ですね」

猫垣楓「えっちな事も出来ませんよ」

モバP「ちひろさんのマンションとか三船さんの部屋とか」

猫垣楓「どちらもペット禁止だそうです。プロデューサーのお家はOKだと伺いましたが」

モバP「……」



モバP「……大人しくしててくださいね」

猫垣楓「よし」

モバP「え?」

猫垣楓「いえ」


 ― = ― ≡ ― = ―


猫垣楓「やっぱり我が家は落ち着きますね」



モバP「俺の家です」

猫垣楓「そうでしたね」

モバP「……色々と疲れたので、お風呂入ってきます」

猫垣楓「分かりました。お背中、流しますね」



モバP「分かってなくないですか?」

猫垣楓「惜しい」

モバP「惜しくなくないですか?」


モバP「上がりました」

猫垣楓「では、私も頂き……あ」

モバP「……水、というかお湯なんですけど……大丈夫なんですか?」

猫垣楓「たぶん大丈夫だと思いますが……浴槽だと溺れちゃいそうですね」

モバP「確かに……少しお湯を抜きますか」

猫垣楓「いえ、それは勿体無いので洗面器にでも移して頂ければ」

モバP「ああ、それなら丁度いいかもしれませんね」



モバP「ほっ、と……お湯、これぐらいでいいですか?」

猫垣楓「バッチリです」

モバP「では、ごゆっくり」

猫垣楓「え?」

モバP「えっ?」

猫垣楓「身体を洗ってくださらないんですか?」


モバP「え? いえ、ご自分で洗っては」

猫垣楓「この状態だと顔ぐらいしか洗えませんし」

モバP「洗うの意味が違う気もしますが」

猫垣楓「という訳でお願いします」

モバP「そんな訳だかイマイチ分かりかねますが、いや、無理ですよ」

猫垣楓「どうしてですか?」

モバP「猫とはいえ、女性ですし……」

猫垣楓「でも、やらしい事は出来ませんよ?」



モバP「……うーん、まぁ、そう……か?」

猫垣楓「そうですよ」

モバP「うぅん……まぁ、少しぐらいなら」

猫垣楓「いい調子」

モバP「ん?」

猫垣楓「いえ」


モバP「では、失礼して」

猫垣楓「どうぞ」

モバP「……」

猫垣楓「……」

モバP「……痒い所はございませんか」

猫垣楓「ふふっ……いえ、大丈っぁ、っ」



モバP「……」

猫垣楓「……んっ……ふ、ぅ……」

モバP「…………猫」



猫垣楓「は、ぁ……っ……」

モバP「……………………これは猫」


 ― = ― ≡ ― = ―


猫垣楓「良いお湯でした」

モバP「猫」



猫垣楓「プロデューサー?」

モバP「猫    あ、はい。どうかしましたか?」

猫垣楓「大丈夫ですか?」

モバP「大丈夫ですよ」

猫垣楓「プロデューサー、結構お上手なんですね」

モバP「何の話ですか」

猫垣楓「動物の扱いの話です」



モバP「…………そうですかね」

猫垣楓「ええ。動物の扱いが上手い人は女の子の扱いも上手です」

モバP「……」

猫垣楓「にゃん」


モバP「……気を取り直して夕飯にしま……あ」

猫垣楓「あ」

モバP「……楓さん、何を食べればいいんでしょうか」

猫垣楓「うーん……今日は魚の気分ですね」

モバP「いや気分の話じゃなくて……危険性とか」

猫垣楓「玉ねぎはやめておきます」

モバP「その方がいいでしょう」

猫垣楓「お腹は空いてますが、量はそこまで要りませんので」

モバP「何か冷蔵庫にあったっけな……お」

猫垣楓「いいもの、ありました?」

モバP「ホッケがありました。冷凍ですが」

猫垣楓「やったー」

モバP「塩分は良くなさそうだし洗って……半身でも多いかな」


猫垣楓「……」

モバP「……」

猫垣楓「……ちょっと、変じゃないでしょうか」

モバP「いや、でも……床に置いた皿で猫喰いさせるのは、ちょっと」

猫垣楓「テーブルに着席して紙ナプキン着用もだいぶあれだと思います」



モバP「えーと、では気を取り直して」

猫垣楓「はい」

モバP「こっちだけ米や味噌汁がついてて申し訳ありませんが」

猫垣楓「お構いなく」

モバP「いただきます」

猫垣楓「いただきます」


モバP「……」

猫垣楓「……♪」

モバP「美味しいですか?」

猫垣楓「美味しいです」

モバP「何より」

猫垣楓「お水がすごく飲みにくいですけれど」

モバP「確かにめちゃくちゃ零れてますね」

猫垣楓「お恥ずかしい」

モバP「後で拭くから大丈夫ですよ」

猫垣楓「プロデューサーの懐があったら入りたいです」

モバP「その慣用句は初耳です」


 ― = ― ≡ ― = ―

猫垣楓「あの」

モバP「はい」

猫垣楓「変じゃないですか?」

モバP「そうですか?」

猫垣楓「ベッドを貸して頂いたのはありがたいですけど、ものすごく余ってます。スペース」

モバP「まぁ、猫ですからね」

猫垣楓「やっぱり、プロデューサーじゃなくて私がソファに」

モバP「いえ、お客様ですから」

猫垣楓「いえいえ」

モバP「いえいえいえ」



猫垣楓「……じゃあ、こうしませんか?」

モバP「と言いますと」

猫垣楓「まず、プロデューサーがこのベッドに寝て」

モバP「ふむ」

猫垣楓「お布団を被って」

モバP「ええ」

猫垣楓「その上に私が寝ます」


モバP「猫じゃないんですから」

猫垣楓「猫ですよ」

モバP「そうだった」

猫垣楓「だいぶ疲れが溜まってるようですね」

モバP「すみません……?」

猫垣楓「という訳で、どうぞどうぞ」

モバP「……じゃあ」

猫垣楓「はい」

モバP「どうぞ」

猫垣楓「どうも」



モバP「……猫を飼った経験は無いんですが」

猫垣楓「はい」

モバP「なんか、妙に落ち着きます」

猫垣楓「私も猫になった経験はありませんでしたけど、しっくりきます」


モバP「寝ましょうか」

猫垣楓「そうですね」

モバP「……」

猫垣楓「……」

モバP「……楓さん」



猫垣楓「はい」

モバP「結局、どうして猫になってしまったんでしょうね」

猫垣楓「……」

モバP「……」

猫垣楓「……最近、ありがたいことに、お仕事がたくさんあって」


モバP「ええ」

猫垣楓「そんな中で、ふと野良猫を見かけて、思ったんです」

モバP「ええ」

猫垣楓「自由で……気ままで……いいなぁ、って」

モバP「……楓さん」



モバP「楓さん、元々そんな感じですよ」

猫垣楓「あ、そうですか?」


モバP「まぁ、いいか……あぁ、眠くなってきた」

猫垣楓「……すぽっ」



モバP「……楓さん?」

猫垣楓「どうかしましたか?」

モバP「上で寝るんじゃなかったんですか?」

猫垣楓「プロデューサーの懐があったので」

モバP「入った」

猫垣楓「はい」

モバP「はいではなくて」

猫垣楓「にゃあ」

モバP「にゃあでもないです」

猫垣楓「猫ですから」

モバP「……まぁ、猫ですけどね」

猫垣楓「ふふ」

モバP「……あったかいですね」

猫垣楓「猫ですから」


モバP「楓さん」

猫垣楓「はい」

モバP「……楽しかったですか?」

猫垣楓「ええ。猫も悪くないですね」

モバP「……そうですか」

猫垣楓「でも」

モバP「……」

猫垣楓「やっぱり、猫より、犬より、アイドルが一番ですね」

モバP「……そうですか」

猫垣楓「はい」



モバP「……」

猫垣楓「……」

モバP「……」

猫垣楓「……」

モバP「…………すぅ……」

猫垣楓「……ふふっ」


 ― = ― ≡ ― = ―



高垣楓「おはようございます。良い朝ですね」

モバP「薄々知ってた」


高垣楓「服は何故かちゃんと着てるので大丈夫ですよ」

モバP「色々と大丈夫ではないので早く布団から出て頂けますか」

高垣楓「あ、脱ぎましょうか?」

モバP「その大丈夫じゃないではない大丈夫じゃないです」

高垣楓「まぁまぁ」

モバP「えぇ……めっちゃ落ち着いてる……」

高垣楓「プロデューサーはつまり、アイドルと同衾してるからドキンとしてるんですよね」

モバP「……まぁ、はい」



高垣楓「笑って大丈夫ですよ」

モバP「はい」


高垣楓「なんとですね、もっとスマートな解決法があるんです」

モバP「布団から出るのは」

高垣楓「駄目です」

モバP「駄目ですか」

高垣楓「アイドルである私とプロデューサーがお布団の中に居るのが駄目なら」

モバP「……」

高垣楓「私が猫だったら問題ないんですよ」

モバP「……」



モバP「えっ」

高垣楓「つまり、私は猫な訳ですから」

モバP「えっ?」




 「にゃんにゃんすればいいんですよ」

 「…………えっ?」


 ― = ― ≡ ― = ―


 『今月のチャンバーさ、グラビアに猫混じってんだけど』

 『チャンバー猫だったんだけど???乱丁?????』

 『楓さん楓さん楓さんネコ楓さん』

 『楓さんだと思ったら猫だった どうした世界』

 『キャット驚いた。やかましいわ』



ちひろ「これが件の雑誌早売り直後のSNSの動向です」

モバP「はい」

高垣楓「なるほど」



  『これは仕方ない』

  『なるほどね』

  『楓さんちょっと雰囲気変わったね』

  『しかし良い猫だ いいねこのこ』

  『にゃんともし難い事だってあるよな』



ちひろ「これが騒ぎの後、楓さんが『ごめんにゃさい』とツイートした際の動向です」

モバP「はい」

高垣楓「なるほど」

ちひろ「楓さんはごまかすのがお上手ですね」

高垣楓「そうでしょう」

モバP「えぇ……?」


 ― = ― ≡ ― = ―

高垣楓「ようやく今回の件も落着しましたね」

モバP「落着かなぁ」

高垣楓「猫垣楓も愛して頂けたようで何よりです」

モバP「何です猫垣楓って」

高垣楓「この前の私を名付けてみました」

モバP「何でまた」

高垣楓「また猫になった時に呼びやすいかと思って」

モバP「えぇ……二度目もあるんですか……?」

高垣楓「さぁ……」


モバP「……まぁ、でも、可愛らしかったですよ。猫垣楓さんも」

高垣楓「あら、今の私は可愛らしくないんですか?」

モバP「いえそうではなく」

高垣楓「ふふっ」

モバP「……はぁ」

高垣楓「さ。プロデューサー、今日も……」

モバP「……?」

高垣楓「……」

モバP「楓さん?」



高垣楓「今日も頑張ってにゃん」

モバP「んんっ……」



モバP「いえ効いてないですね」

高垣楓「いえ聞いてないです」


おしまい。

http://i.imgur.com/X65dWyO.jpg
http://i.imgur.com/o8b3vbS.jpg


Q:猫垣楓って何?
A:楓さんが猫になる、可愛い

前作とか
モバP「加蓮、ちょっと今いいか?」 ( モバP「加蓮、ちょっと今いいか?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557581366/) )
高垣楓「風向き良し」 ( 高垣楓「風向き良し」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1556978069/) )


ちなみに微課金ですが無茶な課金はほんとよくない
誰か助けてくれ

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