ガチャ

大淀「戻りました」

提督「おーおかえり。なにしに言ってたの？てかノックしろ」

大淀「提督、これをどうぞ」ｽｯ

提督「ん？なにこれ？薬？」

大淀「これは飲んだ後一番最初に見た人間への好感度があげる薬です」

提督「…嘘つけ」

大淀「本当です」

提督「それが本当だとしてなんでこんな薬お前が持ってるの？」

大淀「この薬は全鎮守府に配られてます」

提督「え！？そうなの！？」

大淀「はい。提督はやたら艦娘たちと仲の良い他の鎮守府の提督を見たことがないですか？」

提督「そりゃいっぱいあるけど…てかほとんどのとこがそうな気がする」

大淀「それはこの薬のおかげです」

提督「そ、そうなの？」

大淀「はい。よくよく考えてください。若い子らがあなたがたみたいな冴えないおっさんに普通好意を抱くと思いますか？」

提督「そう言われりゃそうだな…」

大淀「みんなその薬を使ってるんです。その薬があればどんな子でも提督になつきます」

提督「なるほど……て、じゃあなんで今まで教えてくれなかったんだよ」

大淀「言われなかったので」

提督(このアマ…)

大淀「じゃあその薬上手く使って下さいね」

提督「ちょっとまって！これは1錠でどれだけ好感度が上がるんだ？」

大淀「知りません」

提督「えぇ…」

大淀「ただ言えることは、与えれば与えるほど上がるという事です」

提督「ふーん…」

大淀「じゃあ私はこれで。あ、ちなみに私は絶対飲みませんからね？」

提督「うっせー、俺もお前なんかに好かれた無いわ」

大淀「初めて気が合いましたね……それでは」

ガチャ

提督(ああああやっぱあいつムカつくわー…)ｲﾗｲﾗ

提督(これだから自称サバサバ系女は嫌なんだよ…糞が…)

提督(しかしいいものを貰ったな……本当に効くのか分からんけど)

提督(とりあえず誰かで試してみたいな…)

コンコン

提督(お、いい時に誰か来たな)

提督「入っていいぞー」

>>↓2が来る

羽黒「し、失礼します…」

提督「おー羽黒か。どうした？」

羽黒「あ……その、報告書を…」

提督「そかそか、ありがとな」

羽黒「で、では…わたしはこれで…」

提督「ちょっとまって」

羽黒「っ」ﾋﾞｸ

羽黒「……な、なんでしょう？」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

提督(うわぁ…完全に警戒されてるじゃん…)

提督「美味しいお菓子があるんだけどさ…よかったらお茶でもしてかない？」

羽黒「し、司令官さんとですか…？」

提督「うん。いや？」

羽黒「……嫌というわけでは」

提督(嫌そうじゃん)

提督「じゃあそこのソファー座っててくれ」

羽黒「は、はい…」

―――
――
―

提督「お待たせ～」ｺﾄ

羽黒「あ、ありがとうございます……お茶まで入れてもらって…」

提督「いいっていいって。それより食べよ」

羽黒「は、はい……あ、紅茶いただきます」ｽﾞｽﾞｽﾞ

提督「…………」ｼﾞ-

提督(とりあえず2錠だけ砕いて溶かしてみたけど……効くんだろうか…)ｼﾞ-

羽黒「…司令官さん？なんでしょうか？」

提督「あ、いや！その…美味しいかな？」

羽黒「は、はい。とっても美味しいです…」

提督(特に様子が変わったようには思えんな……とりあえず全部飲むまで待ってみるか)

羽黒「ごちそうさまでした」

提督「いやーなかなかうまい洋菓子だったな」

羽黒「はい、とても」

提督「まあでも羽黒がいてくれたから美味く感じたのかもな～1人で食っても寂しいだけだし」

羽黒「そ、そんな…」

提督(うーん…効いてんのかわかんねぇなあ……よし、ここは思いきって…)

提督「羽黒ってさ」

羽黒「は、はい。なんでしょうか」

提督「俺の事どう思ってるの？」

羽黒「え？し、司令官さんの事……ですか？」

提督「うん」

羽黒「えっと……その……」

羽黒「>>↓2」

羽黒「本当はもっと仲良くなりたいと思っています」

提督「！？」

羽黒「でもまあ…司令官さんは私みたいな人とは仲良くなりたいとは思っていないかもしれませんが…」

提督「そ、そんなこと思っててくれたの！？」

羽黒「は、はい……///」ｶｧｧ

提督(うっそだろ…これが薬の力なのか？2錠しか飲ませてないが…)

羽黒「し、司令官さんは……わ、わたしのこと……どう思ってるんですか？」

提督(う……そ、そんなめで見つめないでくれ…)

提督「お、俺は…」

提督「>>↓2」

提督「うーん…いうほど羽黒は好みじゃない」

羽黒「」

提督(あ、しまった…つい本音が……)

羽黒「そ、そうですよね……あはは…ちょっとでも期待しちゃった私が馬鹿でした…」

提督「あーごめん、冗談冗談！」

羽黒「私はこれで失礼します…」

提督「あ……」

ガチャ バタン

提督(やっちった…)