やちよ「私とリズは割りと似通った所があるでしょう？」

リズ「似通った所？」

やちよ「年齢とか」

リズ「ええ」

やちよ「身長とか」

リズ「そうね」

やちよ「クールな性格とか」

リズ「確かにね」

やちよ「色々と胸の内に秘めて抱え込んでたりとか」

リズ「その通りよ」

やちよ「スタイルとか」

リズ「そうかしら？」

やちよ「スタイルとか」

リズ「ちょっと違うと思うけど」

やちよ「スタイルとか」

リズ「胸が──」

やちよ「スタイルとか」

リズ「そうね」

やちよ「でしょう？」

リズ「ええ」

やちよ「それにイベント内において私とリズは、タルトやメリッさほどではないにしても」

やちよ「そこそこ仲は良かったでしょ？」

リズ「確かにそうね」

やちよ「だったら姿は表せないにしても、私の呼び掛けぐらいには応えてくれても良かったと思うんだけど」

リズ「それは……」

やちよ「どう？」

リズ「その……」

やちよ「どう？」

リズ「ん……」

やちよ「どう？」

リズ「……」

やちよ「……」

リズ「あのイベントはやはり、タルトとメリッサと私達が主軸だから……」

やちよ「あのイベントはタルトとメリッサとリズが主軸……」

リズ「ええ」

やちよ「確かにそうね」

リズ「でしょう？」

やちよ「でもちょっと待って」

リズ「ええ」

やちよ「あのイベントの最後の方、私といろはが自分の時代に戻る直前ね」

リズ「ええ」

やちよ「私が消える直前に、私とリズがお互いの健闘を祈るシーンがあるでしょう？」

リズ「あるわね」

やちよ「このシーンを見るに、あのイベントには確かな『やちリズ』がそこにはあったと思うんだけど」

リズ「まぁ、そうね」

やちよ「確かな『やちリズ』があったのなら、やっぱり私の呼び掛けぐらいには応えてくれても良かったと思うんだけど」

リズ「それは……」

やちよ「どう？」

リズ「その……」

やちよ「どう？」

リズ「ん……」

やちよ「どう？」

リズ「……」

やちよ「……」

　　　　「ちょっと待って下さい！！」ﾊﾞｧｰﾝ!!

やちよ「！？」

リズ「！？」

～BGM～
https://youtu.be/J03jef1LBCM



メリッサ「ふーっ……！　ふーっ……！」

リズ「メ、メリッサ……？」

やちよ「ど、どうしたの……？　耳が真っ赤よ？」

メリッサ「今、何とおっしゃいましたか……？」ﾌｰｯﾌｰｯ

やちよ「な……何の事かしら……？」

メリッサ「『やちリズ』ですってぇ……！？」ｷﾞﾛｯ

やちよ「！？」

メリッサ「『タルリズ』以外のカップリングなんて……！！」

やちよ「！？」

メリッサ「絶っっっ対にっッ！！　許さないッ！！　許せないっ！　許すものかーーーッ！！！」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ

やちよ「えっ、待ってそれは洒落になら──」ｷﾞｭｳｩｩﾝ……












メリッサ「ふぅ……」

リズ「」

～BGM～
https://youtu.be/nxD_lWzQqhA



メリッサ「さあリズ、帰りましょう？」ﾆｯｺﾘ

リズ「え、あの待って……」

メリッサ「ほら、あっちでタルトが待っていますよ」

リズ「いや、やちよが……」

メリッサ「リズも私の消滅魔法は知っていますよね？　邪魔者は消えていなくなりました」

メリッサ「さぁ、あっちでタルトが待っています！　行きましょう？　そして私に『タルリズ』を……！」

リズ「いや私は『タルメリ』か『リズメリ』の方が……」

メリッサ「えっ」

リズ「……」

メリッサ「……『リズメリ』でも……良いんですか……？」

リズ「ええ、勿論よ」

メリッサ「……！」ｷｭﾝｯ






おわり