《安価》時給応相談 (468)

よく人手が足りない、などと言うがそれは足りたことのあるヤツが吐くセリフで
足りたことのないヤツは人手をどう使うのか?

気になった俺は人手になることにした
放課後、校門で『時給応相談 人手になります』と書いた紙を机に張り付けて
椅子に座って待機する。ちょっと高かったかもしれない

すると、>>3が話しかけてきた


男「...ご用件は?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1565175355

クラスメイトの図書委員

図書委員「...ども」

男「あぁ、こんにちは」

図書委員「あの、そこに書いてあるのって本当のことですか」

男「もちろん」

図書委員「じゃあ頼みたいことがあるんですけど」

男「どうぞ」

図書委員「>>6

虫干しを手伝ってほしい

図書委員「虫干しを手伝ってほしいんですけど」

男「虫干し?」

図書委員「はい。今日みたいな晴れた日に本を干すことで害虫などから本を守れるんです」

男「なるほど。要はこのクソ暑いなか本を運ぶのが辛いと」

図書委員「お恥ずかしながら」

男「暑いのは地球のせいだ。恥じることはない」

図書委員「じゃあ、お願いしますね」

幸いなことに、この学校の図書室は狭い
あまり時間をかけずに屋上に運び出すことができたので効能の減少はないだろう


男「クソ暑い...」


服がびちょびちょのぐちょぐちょで気持ちが悪い
図書室は冷房が効いている為、日が落ちるまで図書室で休憩することにしよう


図書委員「あ、お疲れ様です」

男「...おう。ところでお前以外の図書委員は?」

図書委員「今日はお休みですね。放課後は日替わりなんです」

男「そうか。あと俺に近付くなよ」

図書委員「私なんかしましたか?」

男「俺は今、汗でアルティメット臭い」

男「...もう日が沈んだな」


男はサラサラな癖に悪臭を放つ服を纏い屋上へ駆け上がる
空には月が映り、いつもより月に近い所で月を見ていると意識させる


男「いくぜ!」


男は夜風のお陰であまり汗をかかずに作業を完了した
というか、夜でもやっている部活は目に暗視機能が搭載されているのか?
今日は家に帰って、時給は明日相談することにしよう

後日は疲れから一瞬にしてやって来た


男「で、時給なんだが」

図書委員「はい...いくらでしょうか」

男「とりあえずお前の要望を聞こうと思う。いくらが良い?」

図書委員「>>13

500円

図書委員「500円」

男「...」

図書委員「や、安かったですか?」


バイトとして考えれば安い
しかし休憩も取っているし、妥当と言えば妥当かもしれない
それに飽くまで調査であり、小金稼ぎの為に行っている訳ではないので、了承することとする


男「いや、問題ない。今払える?」

図書委員「はい」

男「ご利用ありがとうございました」

そしてまた放課後、校門で待機する


男「暑い...うたた寝もできんとは...」

男「スポーツドリンクは好きじゃないが、こういう時ばかりは飲まなくては」


すると、>>19が声をかけてきた

美術部員

美術部員「...あ、あの」

男「はい」


二回連続で内気な女とは、不思議なこともあるものだ
そういうオーラが出ているんだろうか


美術部員「人手って、そういうことですか」

男「たぶんそういうことです。ご要件をどうぞ」

美術部員「>>22

ヌードモデルよろしく

美術部員「ヌードモデルよろしく」

男「...は、え!?」

美術部員「だめ?」

男「いや、やるけど」

美術部員「じゃあ、部室に来て」

とんでもないことになってしまった
そういうこととはどういうことなのか。今や分からない


美術部員「じゃあ、脱いで」

男「その前に、ポーズを聞きたい」

美術部員「ポーズ...>>27

正面を向いて座ってください…
こ、股間部分はこの布で隠してかまいませんので…

美術部員「正面を向いて座ってください...」

美術部員「こ、股間部分はこの布で隠してかまいませんので...」

男「だ、だよな。じゃあ脱ぐから、あっち向いててくれ」


投げ渡された布を受け取り、服を脱ぎ始める
やがて脱ぎ終わり、四つ向かい合わせで置かれた机の上に座る


美術部員「もう着替えましたか...?」

男「おう、準備バッチリだ」

美術部員「分かりました。じっとしていて下さいね」

それからというもの、彼女は真面目に絵を描き始めた
最初は何事かと思ったが、彼女の顔は本気の顔だった

日が傾いても描き続けた
やがて日は沈み、それでも電気を点けて描き続けた
そして


美術部員「...ありがとうございました。もう楽にしていいですよ」

男「ああ、ありがとう」


体中からミシミシバキバキと軋む音がする
やはり体勢を固定するのは難しい

美術部員「後は少し手を加えれば完成です」

男「けっこう速筆だね」

美術部員「どうも...ところで時給ですが」

男「んー...明日お前の絵を見て決める」

美術部員「わ、分かりました...」

念入りにストレッチをして体をほぐしてから寝た
それが程よい運動になり、寝つきも早かった


男「...ここ、美術部の部室だよな」

美術部員「男さん」

男「早速絵を見せてもらおうか」


>>33...どんな絵?

可愛くデフォルメされているが上手い絵

その絵は可愛いデフォルメ絵だ
細部まで描かれているからそれでいて上手だと言える


男「すげぇ」

美術部員「如何ですか...?」

男「五十円で良いよ」

美術部員「ありがとうございます」

男「まいど」

素晴らしい出会いを経て、楽しそうに灼熱の放課後を待機している
もう三日目かと、自分でも驚く


男「...激暑」


すると、やはり声をかけるものがいる


男「おっ、>>37じゃないか」

奇術部の部長

奇術部長「どうも」

男「こんにちは」


おっと、この女は...
変人で有名な奇術部の部長じゃないか
人体実験とかに巻き込まれるんじゃないだろうな


奇術部長「人手になるって、本当?」

男「おう。ご要件をどうぞ」

奇術部長「>>40

彼氏の誕生日プレゼントどれがいいのか探すのに付き合って

奇術部長「彼氏の誕生日プレゼントどれがいいのか探すのに付き合って」

男「よし、いいだろう」

奇術部長「でもさっぱり見当がつかなくて...」

男「駅前のデパートで探せば良いんじゃないか」

奇術部長「なるほど、君って天才!?」

男「決して」

奇術部長「そうと決まったら一緒に行こう」

男「分かりました」

なんだかんだでデパートにやってきたのだ
デパートに連れてくれば、なんとなく目処が立ってくれるかも知れない


男「どう?どんなものを買えば良いのか目処は立った?」

奇術部長「...さっぱり」

男「参ったな...どっか良い店は...」


周りを見渡し考える
するとその目に飛び込んできたのは>>44だった

オリーブの木

そこにそびえていたのはオリーブの木


男「...ふむ...オリーブの木、なんてどうだ」

奇術部長「オリーブ?あの上からスタイリッシュにかける奴ですか?」

男「オリーブオイルはそんなもんだが、木を買うと良いと思う」

奇術部長「なぜですか」

男「古来から魔除けや夫婦の暗示として用いられてきたからね」

奇術部長「ロマンあるじゃないですか」

男「買う?」

奇術部長「買います!」

男「これにて解決」

奇術部長「ええ、それではまた」

男「時給払え」

奇術部長「...うー...」

男「いくらがいい?先に提示していいぞ」

奇術部長「>>48

1000円以内で

奇術部長「1000円以内で」

男「じゃあ700円で」

奇術部長「わ、分かった...」

男「とっとと終わらせちゃったが、もっと引き伸ばしても良かったかもな」

奇術部長「この鬼畜ぅ!」

男「ははは。彼氏は大切にな」

翌日
本日は曇天。風もそこそこ吹き涼しい
雨が降らないことを祈りながら今日も放課後の校門で待つ


男「結構資金が溜まってきたな...」


ボーッとしていると>>52に声をかけられる

幼女

松原早耶

>>52クロスオーバーはせめてぼかしてね
>>51を採用させていただく


幼女「ねぇ」

男「おっ、おう」


校内に注意をしていた為背後からの幼女の接近に気が付かなかった
不覚。むしろこういうモニターこそレアケースであり、注視すべきだというのに


幼女「あなた、バイト?」

男「そういうことでいいよ。金ある?なくてもいいけど」

幼女「ちょっとなら」

男「では要件をどうぞ」

幼女「>>58

参観日にきてほしい

幼女「参観日にきてほしいの」

男「...いつ?」

幼女「明日!土曜授業だよ」

男「分かった、行こう」

幼女「やったー!」

男「でも先生に話は通しておけよな」

幼女「うん!絶対来てね!約束だよ!」

男「おう!任せとけ!」


ハイタッチをする

たまには無垢な人間にふれるのも良いな、と思った

という訳で翌日、彼女の学校に来た
彼女のクラスは特定済み...どうやら道徳の授業をするらしい
堂々と教室の後ろに立ち、参観することにした
チラチラと飛んでくる奇異を見る視線が熱い

授業の内容はよくある道徳で、愛だの友情だのということだった
参観日に分かりやすい道徳をできるように授業を組むのは先生の手腕だろう

そんなことを考えている内に幼女が挙手し、指される


先生「幼女さん」

幼女「はい、>>62

この世はお金が全てだと思います

幼女「この世はお金が全てだと思います」

男「...!?」

先生「はい、幼女さんありがとう。ほかの子はー?」


先生はちらりと男を見た
複雑な眼で睨まれたような気がした

授業参観は道徳一コマだけらしいので、授業が終わり次第教室を出た
周囲が敵に見えた。精神病だろうか?

といっても彼女と話さないことには帰ることも出来ないので学校の外で待つことにした
通行人の目には注意を払った。まだ敵に見える訳ではなく、通報されたら事だからだ

数時間待っただろうか、彼女が出てきた


幼女「あ、どうだった!?」

男「とても良かった。アイデンティティを失うなよ」

幼女「アイデ...え?」

男「なんでもないさ。またいつか君と会いたいよ」

幼女「うん、私も!」

男「明日は駄目だ。明後日も明明後日も」

幼女「どうして?」

男「お楽しみだよ。三年後にまた会いに来い」

予報通り雨が降り営業は困難と思われたが、意外と自分の傘が大きく助かった
湿気でふやけた張り紙と共に人を待ちわびる


男「脳ミソにカビ生えそう」


陰気な彼にも声をかけるものがいた。それが>>67

柔道部の大男

大男「よお、男」

男「...久しぶりだな」


というか、男性と話すのが久しぶりだ
心が落ち着いているのを感じる


大男「で、人手になるんだって?」

男「おう。ご用件は?」

大男「>>70

ある子に告白したいんだが…

大男「ある子に告白したいんだが...」

男「つまりその作戦を練れば良いということか」

大男「そうだ。だが想い人に関する冷静な思考ができると思うか?」

男「なら良い方法がある」

大男「良い方法?」

男「ラブレターだよ」

大男「そんな女々しい方法で良いのか...?」

男「そうさ。そういうギャップで相手を落とせ」

大男「しかし...どういった風に書けば良いのか」

男「お前芯はしっかりしてるからな。きちんと会って告白したいだろう」

大男「そりゃあ、まぁな」

男「ならば愛を綴るのは程々にしておけ。というか最悪呼び出しだけでもギャップあるぞ」

大男「そんな堅いイメージあるか...?」

男「ある。間違いないね。今日お前ん家で一緒に手紙書ける?」

大男「問題ないだろう」

男「じゃあ行くか!」

そうして大男の家にやってきた
両親不在のようなので、靴は揃えずに上がった


男「さあ、書くぞ大男」

大男「押忍!」

男「......あ、聞き忘れたが、誰に書くんだ?」

大男「えっそれは......」

男「相手によって文体も考えなきゃならないからな。教えてくれ」

大男「>>75

男のクラスメイトの図書委員

大男「男のクラスメイトの図書委員だ」

男「ふーん...三日前に話したな」

大男「どうだ?行けると思うか?」

男「行けんじゃね?図書委員ってことは文学に関心アリということで」

大男「堅く書けば良いってことか!」

男「ああそうとも。人手としてラブレター代行してもいいけど」

大男「いやそういうのは自分で書きたい」

男「なら監修してやる。どうせそう言うと思ったがな」

大男「...出来たぞ!」

男「いい感じだ!」

大男「ありがとう男!それで時給だが...」

男「お前の告白が成功すればタダにしてやるよ」

大男「いいのか?」

男「ああ。その代わり気合い入れて頑張れよ!」

大男「言われなくとも!」

翌日
校門で待機していると彼はやってきた


男「おっ!告白どうだった!?」

大男「>>80

大男「他に好きな人が居るって...」

男「...まじかぁ」

大男「...死のうかな」

男「待てやコラ」

大男「他人のお前に何が分かる!」

男「うるせぇ!他人なりに死なれたらつまらねぇんだよ!おらコレ使え!」


紙切れを渡す
それはクーポン券であり、駅近のスイーツ店でケーキを一つ注文できる分であった


大男「...俺がお前に金を払うんじゃなかったのか」

男「ツケにしといてやるからそれ食ってこい。それ食っても死にたかったら構わねぇがな」

大男「どういうことだ」

男「クソ旨ぇからな。この世にしがみついてでもまた食いたくなるぜ」

大男「......そうかよ」


大男はそそくさと走り去った
悪い気はしない。傷ついた人間に情けをかけるのは相手に気を使わせることと同義だからだ
ま、死にはしないだろう


男「はー......俺ももう帰るかな」


悪い気はしないというのは、実は嘘だ
なぜなら俺は奴らのために用意したもう一つのクーポン券を消費せねばならないからだ
まことに、甘味というものは罪深い

そのまた翌日はここ数日の曇天も晴れて快晴
ヒトにはつらい暑さが蘇ったのだ


男「面白いサンプルが得られるからやめらんねぇんだよなぁ...」


精神が蕩けて陽炎のようになっているのを感じていた
そんなとき、>>89が話しかけてきたのだ

幼馴染

幼馴染「あっ、男」

男「......どうした」

幼馴染「また何か怪しいことしてる」

男「ふん。冷やかしなら帰りな」

幼馴染「じゃあ利用しますよ」

男「ご用件は?」

幼馴染「>>93

ぼくの彼氏になってよ

幼馴染「ぼくの彼氏になってよ」

男「......え?」

幼馴染「なんだよその態度は。怒るぞ」

男「待て、こればっかりは先に時給の相談がいる。お前が何か勘違いしているかもしれないからだ」

幼馴染「時給?」

男「紙読んでないなお前ぇ......時給いくらが良い?」

幼馴染「>>97

おおっと
>>100にします

じゃあやめた

幼馴染「じゃあやめた」

男「そうか。ま、俺みたいな奴を安易に頼らない方が良いぞ」

幼馴染「なんで?」

男「俺の貰った金が何に使われるかなんて払うやつは知らない」

幼馴染「......もしかして、変なもの作ってる?」

男「まさか。遊興費だよ」

幼馴染「ならいいけど」

明くる日
なんか台風が迫ってるらしい
お陰で涼しいので水道局のオッサンには申し訳ないが、台風はウェルカムである


男「最近日に当たり過ぎて焼けてきたぞ......風呂に入ると辛いぞ......」


独り言を溢す哀れな彼に声をかける者がいた
それこそが>>109である

幼馴染

幼馴染「やあ」

男「......またお前か」

幼馴染「なんだい人をハズレみたいにさ」

男「うっせうっせ。何の用だ」

幼馴染「>>113

僕も男の仕事手伝うよ

幼馴染「僕も男の仕事手伝うよ」

男「まぁ、そういうことならいいぞ」

幼馴染「やったー♪」

男「言っとくがクソ暑いぞ」

幼馴染「大丈夫大丈夫。で、時給はどう分けるの?」

男「10:0」

幼馴染「死ね」

男「でもお前見習いだしな」

幼馴染「それでもチャリティーはやだ」

男「しゃーね、多少なりとも分けてやるよ」

幼馴染「やった」

男「じゃあ、客を待つぞ」

幼馴染「宣伝しないの?」

男「しても面白くないからな」

幼馴染「ふーん。よくわかんないや」

幼馴染「僕ミイラになっちゃいそうなんだけど」

男「小物として置いといてやるよ」

幼馴染「えっ」

男「で、売る」

幼馴染「じゃあいいや」


そんな話をしていると、>>118が声をかけてくる

図書委員

図書委員「こんにちは...」

男「こんにちは」

幼馴染「おっす!」

図書委員「あれ、あなたは?」

幼馴染「幼馴染です!今日は男の仕事を手伝ってます!」

男「時給が二倍とかそういう訳ではないのでご安心を。ではご用件をどうぞ」

図書委員「>>121

期限を過ぎても本を返さない人への取り立てをお願いします

図書委員「期限を過ぎても本を返さない人への取り立てをお願いします」

男「承りました」

幼馴染「任せんしゃい!」

図書委員「こちらのメモに該当者と借りた本のリストがあります」

男「ご丁寧にどうも」

幼馴染「......」

図書委員「それではまた」

男「今回は二人がかりだから取り立ては楽だな」

幼馴染「そうですね!ちゃっちゃと済ませましょう!」

男「......もしかしてお前も本を借りパクしてたりする?」

幼馴染「な、何を言うんですか」

男「まぁいい。今確かめればそれで済むからな。それで一人目は...」


>>125...該当者
>>126...借りた本のタイトル

不良

不思議ちゃん

男「不良か...」

幼馴染「ふ、ふふ。それよりも見てよこれ」

男「ん?」


本のリストに書かれたそのタイトルは『夢見るままに恋をして』だった
書き間違いではないだろうかと疑ったが、意外とそういう趣味なのかもしれない


幼馴染「不良ってのも意外とチョロいかもしれませんよ」

男「でも不良だしなぁ」

幼馴染「逆にビビらせれば勝ちだよ」

男「......そうだな!」

不良「はーっ」


校庭で堂々と立ちションをかます彼こそが不良だ
なぜ校庭で立ちションをしているのかは不明で、植物を育てようとしているとか
あるいは只の迷惑行為だとか噂は絶えない


幼馴染「不良ワレ何様のつもりやコラァ!!」

男「どう落とし前つけてくれるんじゃオイ!」

不良「何の用だ」

幼馴染「本返せオルァ!」

男「おうどうするんやコラァ!」

不良「>>133

それは図書委員の役割だろ。あいつはどこだよ。

不良「それは図書委員の役割だろ。あいつはどこだよ」

男「正論やめて下さい」

幼馴染「僕達の知ったことじゃないね。僕達は彼女に取り立てを依頼されただけだよ」

不良「......あいつ......とりあえず、これは返すぜ」

男「ありがとうございます」

幼馴染「意外と優しいんだね」

不良「うるせー小便かけんぞ」

男「とりあえず一冊回収だな」

幼馴染「威圧する必要あった?」

男「お前の提案だろうが。しかしあいつ、何か訳ありのようだ」

幼馴染「そうかな」

男「俺の勘はそう言ってる」

幼馴染「男の勘は当たるからね......嫌な方向に」

男「次の本を取り立てるぞ」


>>137...該当者
>>138...借りた本のタイトル

幼馴染姉

恋の空騒ぎ

男「おい」

幼馴染「はい」

男「該当者お前の姉だぞ」

幼馴染「えぇ...」

男「どうする?威圧する?」

幼馴染「待って!そしたら僕が姉さんに怒られる!」

男「たまにはいいだろ」

幼馴染「よくないよー!」

どうやら幼馴染姉は弓道部らしいので弓道場に向かった
弓道場はそこそこのスペースがあり、幼馴染姉はその外に居た
というのもどうやら部活は休憩時間の様だ


幼馴染「あれが姉さんだよ」

男「......えっ、あの人が!?」


あまりにも幼馴染と雰囲気が違いすぎる
凛とした雰囲気を纏い、目が据わり飄々としている
武人のようなオーラを放つ彼女にためらいつつも話しかけることに成功した

男「あのー......幼馴染姉さんですか」

幼馴染姉「......そうだけど。何か用?」


幼馴染姉はちらりと幼馴染の方を見る
というより睨み付ける。目で釘を刺すような業だ

そんな彼女に向かってあまりにも似つかわしくない題名を読み上げる


男「図書委員代理の者ですが、『恋の空騒ぎ』を返却していただけるでしょうか」

幼馴染姉「>>143

返してほしければ私と闘って奪い取りなさい!

幼馴染姉「欲しければ私と闘って奪い取りなさい!」

男「闘うだと......?」

幼馴染「ジャンプ並の唐突なバトル路線」

幼馴染姉「勝負の内容はあなたに決めさせてあげる」

男「......そうだな、じゃあ>>146で勝負だ」

男「そうだな、じゃあ弓道で勝負だ」

幼馴染姉「ほう、いい度胸ですね」

男「ルールはアレだ。あの、アーチェリーみたいなやつ」

幼馴染姉「いいでしょう」

男「じゃあ、やりやすそうな弓を探してくるから待っててくれよな」

数分間の物色を終え、男は帰ってきた
男がハンドサインを送ると、彼女は神妙な面持ちで弓を引き絞る
場の空気が凍り、それを打破したのは的中する音だった


幼馴染姉「......」


そうして彼女は距離を取る
今度は男が撃つ番だ
男もまた弓を引き絞り、矢は放たれた


>>149のコンマが大きいほど幼馴染姉の矢が中心に近い
>>150のコンマが大きいほど男の矢が中心に近い

ジャッジとして幼馴染に待機してもらってたけどその必要は無かった
どう見ても幼馴染姉の矢の方が中心に近い
要するに惨敗である。俺ってクソダサいな


男「......負......負けた」

幼馴染姉「ふん。大したことありませんでしたね」

幼馴染「姉さんは去年全国行ったからね」

男「それは無理だよ。先に言えよ。俺もう恥ずかしくて弓道場来れないよ」

幼馴染姉「それでは、本を返すことは出来ませんね」

幼馴染「......」

男「流石に困るんで返して下さい......なんでもしますから」


金を貰ってやっているのだ。引くに引けない
したがって、残った手段は土下座しかなかった


幼馴染姉「ん?」

幼馴染「今......」

男(やっべやらかした)

幼馴染姉「なんでもするって言ったよね?」

男「やっぱ無し......」

幼馴染姉「二言はあるまい?」

男「......はい」

幼馴染姉「ならばそうだな。>>156

私の一日彼氏になれ

幼馴染姉「私の一日彼氏になれ」

男「えっ」

幼馴染姉「不服か?」

男「滅相もございません」

幼馴染「む......」

幼馴染姉「なんだ、お前は不服か?」

幼馴染「滅相もございません」

そんなこんなで本を回収し、幼馴染姉が明日の夕方まで彼女になった
残る本はどうやらあと一冊らしい


男「あと一冊だ」

幼馴染姉「そうか。とっとと仕事を終わらせてしまおう」

幼馴染「すごく居づらい」

男「次の該当者は......」


>>161...該当者
>>162...借りた本のタイトル

はつらつとした後輩

気になる先輩を落とすには

後輩「あっ!先輩じゃないですかぁ!」

男「おっす」


どこまでもはつらつとした奴だ
くたびれている所を見たことが無い
てっきり優等生かと思っていたが、本を借りたままとは......


幼馴染「本の取り立てにやって来たよー」

幼馴染姉「借りていた本を出せ。どうなっても知らんぞ」

男「威圧するな」

後輩「本ですか?......あ」

男「どうした?タイトルを忘れたか?ええっと確か......」

後輩「わーっ!待って下さい!返しますから!」


やけに慌てた様子だったが、本は回収できた
人には事情があるものだ。今の俺も端から見れば愉快な仲間達だろう
動き回って暑いので図書室に行って涼むついでに図書委員に本を渡そう

図書室にやってきた
堂々と図書委員が居眠りをしている
さて、どうしたものか......叩き起こすか、本を置いて帰るか

結局、最近時給を徴収出来ていないことを思い出し、叩き起こすことになった


男「へいへいへい、起きろよ」

幼馴染「ほっぺ突っつくぞ」

幼馴染姉「嘆かわしい......」

図書委員「......ん......あ、おはようございます」

男「おはようじゃないぞ、時給を寄越せ。仕事は終わったんだ」

図書委員「んへぇ......10円で良いですかぁ......?」

男「ただでは済まさんぞ」

図書委員「......分かりましたよ」

男「800円だ」

図書委員「英世が一人持っていかれる額ですよ」

男「知ったことか」

図書委員「しょうがないですねぇ」

男「ご利用ありがとうございました」

慌ただしい一日が終わり、休息の時間
とはいかなかった。そう、幼馴染姉は家についてきた


男「彼氏ったってお泊まりはしなくない?」

幼馴染姉「するぞ?」

男「腑に落ちないなぁ......まぁいい、風呂に入っておけ。着替えある?」

幼馴染姉「勿論だ」

男「......よし!」


彼女が風呂に入っている間料理をを用意していたのだが、もう完成してしまった
というか、出てくるのが遅い。何をしているんだ?


男「まぁ、長風呂しそうな雰囲気ではあるが」

男「おーい、幼馴染姉。何をしているんだ?」


返答。


幼馴染姉「>>171

君が入ってくるのを待ってるんだよ

幼馴染姉「君が入ってくるのを待ってるんだよ」

男「マジ!?」

幼馴染姉「......む、取り乱しているな。何かあったのか?」

男「もう夕飯作っちまった!」

幼馴染姉「なんだって!分かった今出るぞ!」

男「慌てるなよ?」

幼馴染姉「これが慌てずにいられるか!私は食事を粗末に出来ない性分なのだ!」

男「食事は逃げないからな」

男「いただきます」

幼馴染姉「いただきます」

男「今日の夕飯はだな、見ての通りハンバーグだ」

幼馴染姉「ああ。良い香りだ。食欲がそそられる」


幼馴染姉はハンバーグを口に運ぶ
そしてよく咀嚼し、飲み込む


幼馴染姉「美味。料理勝負だったら負けていたな」

男「そりゃあどうも。というか、いつものクセで肉汁多めになったんだが大丈夫か?」

幼馴染姉「問題ない。どちらかといえばそちらの方が好みだからな」

男「そうか」

幼馴染姉「しかし美味いな......ハンバーグのソースがきちんと付け合わせのキャベツに合う」

男「元々俺は野菜嫌いだったからな」

幼馴染姉「意外だな。私は君が毎食萌やしだけじゃないか心配なくらいだったんだが」

男「そういう時期もあった」

幼馴染姉「あったのか......」

男「ごちそうさまでした」

幼馴染姉「ごちそうさまでした」

男「さて、俺も風呂に入るかな」

幼馴染姉「私も」

男「さっき入ったろ......?」

幼馴染姉「語るまでもあるまい?」

男「しょうがねぇな。ただ、大事な部分はお互い隠すぞ」

幼馴染姉「......妥協しよう」

幼馴染姉「なあ」

男「......何?」

幼馴染姉「背中を洗ってくれないか?」

男「......いいぞ」

幼馴染姉「では任せた!」

男「それじゃあ触れるからな。無いとは思うが、痛かったら言えよ」

幼馴染姉「ああ」

背中を洗っているだけだが、彼女の女性的な面を感じる
何せその背は光沢があり、柔らかいのだ
それを直に触れるともなれば多少は意識することになる


幼馴染姉「大きな手だ」

男「当たり前だろ。ほら、これでおしまい。流すぞ」

幼馴染姉「ありがとう。とても良かった」

男「そうか。俺はもう上がるぞ」

それから暫くして彼女も風呂から上がる
適当に体を拭いてクリームで髪のケアでもしようかと思ったその時
彼女の目に映ったのは、脱衣カゴであった
いや、正確にはその中のパンツであった


幼馴染姉「あいつのパンツか」

幼馴染姉「なんか変な臭いがしそうだ」


どうだろう。試しに嗅いでみるのも面白いかもしれない
人生でこれを逃したら他人のパンツの臭いなど嗅ぐ機会はないかもしれない
さて____


>>180...
1.嗅ぐ
2.嗅がない
3.自由安価

食べる

幼馴染姉「......!」

幼馴染姉「もしや、食えるのでは?」


幼馴染姉は口にパンツを運ぶ
すると男の臭いが口いっぱいに広がる


男「おい」

幼馴染姉「ごはっ!」

男「何吐き出して......俺のパンツ!!」

幼馴染姉「ち、違う!これは誤解なんだ!」

男「......ふーん......」

幼馴染姉「し、信じてくれぇ!」

男「お前がそんな変態だったのは少々想定外だったな......」

幼馴染姉「頼む......これは違うんだ」

男「信じて欲しけりゃあ金出しな」

幼馴染姉「か、金......?」

男「どこまでも歪んでそうだからな。貢ぎマゾに調教してやるよ」

幼馴染姉「それで信じてくれるんだな?」

男「ああ。一日彼氏代ってことでな」

男「そうだな......3000円で勘弁しといてやる」

幼馴染姉「3000円!?」

男「払えないか?ならお前はやはりどうしようもない変態だ」

幼馴染姉「分かった!分かった分かった!これで良いか?」

男「確かに受け取った。じゃあ俺は寝るから、パンツ洗っといてくれ」

幼馴染姉「分かった」

幼馴染姉「......はぁ。どうしてこんなことに......」


一方、男はというと
一日の疲れが堆積し、さらに思わぬ収入を得たために寝つきは良かった


男「......」

幼馴染姉「......もう寝ている」

幼馴染姉「一緒の布団で寝ても......バレないよな?」


>>187

>>188...男の見た夢の内容
でお願いします

大金持ちになっている夢

幼馴染姉妹、図書委員、美術部員、幼女、後輩のハーレムを築いている夢

男「......ん?ここは」

幼馴染「あ、男」

男「どうした?」

幼馴染「へへっ、男、あったかいね」


幼馴染は男に抱きつき、ぶら下がっている
しばらく幸せそうにしていたが、彼女は引き剥がされた


幼馴染姉「なあ男」

男「どうした」

幼馴染姉「わ、私もその、お前と......」

男「そうだな。お前はいつも気を張ってるから落ち着けないだろう」

幼馴染姉「......そうだ」

男「だから今日ぐらいは俺に甘えても良いぞ」

幼馴染姉「ああ、ありがとう男。男っ、男ぉ......」

男「やめろいかがわしい」

図書委員「男くん」

男「どうした?」

図書委員「一緒に本読も?」

男「構わないが」


すると図書委員は隣に座り、密着した
実際、一緒に本を読むともなればそんな所だが意識してしまう
しかも読んでいる本も恋愛小説ときた


図書委員「ふふ、楽しいなぁ」


すると、声をかけられる


美術部員「......あなたの、ために......絵を描いた」

男「見せてくれ」


その絵に描かれていたのは男と美術部員
二人は楽しそうに話しており、小さくハートなんか書いてあったりする


美術部員「どうかな、私の絵」

男「とても嬉しい。君なりに頑張って伝えたかったんだろう?」

美術部員「......うん。そうだよ」

男「ありがとう。これは宝物だ」

幼女「男っ男っ」

男「どうした?」

幼女「私、男のお嫁さんになる!」

男「頑張れよ」

幼女「うん!じゃなくて本気なの!今すぐにでも結婚しよ!」

男「まだ年齢が行ってないから無理」

幼女「むぅ......じゃあ、絶対待っててね!」

男「おう」


後ろから肩をつかまれる
何事かと振り向けば後輩が居た


後輩「先輩!式場どこにします?」

男「......早えーよ」

後輩「先輩、善は急げですよ!」

男「そうとも言うな。だが......」

後輩「ひうっ」

男「今は俺たちの今を楽しもうぜ?」

後輩「もうっ、先輩ったら......」

気付けばみな、俺に身を寄せている
物理的にだが
次第にだんだん、だんだん暑くなってくる
ああ、暑い。暑い。もう耐えられない!


男「っは!」


意識は覚醒する。しかし体は動かない
それもそのはず、隣で眠っている幼馴染姉が体をがっちりホールドしているからだ
そしてそのせいで暑いのだ

男「ほら、朝食だ」

幼馴染姉「ふむ、ハムエッグか」

男「洋食はお嫌い?」

幼馴染姉「いや、食事全般好きだ」

男「そうか。そういえば部活の朝練とかあるのか?」

幼馴染姉「......あ!しまった!」


彼女はハムエッグを一瞬にして平らげ、準備をして学校へ駆け出す


幼馴染姉「ごちそうさまでした!」

放課後にいつものごとく校門にいると、彼女が来た


幼馴染姉「部活は休んだ」

男「いいのか?朝練は行ったんだろ?」

幼馴染姉「ああ。こうやって誰か来るのを待てば良いのだろう?」

男「そうだ」


すると、>>198が現れ、話しかけてくる

美術部員

美術部員「......あの」

男「ご入用?」

美術部員「はい」

幼馴染姉「鮮やかだな」

男「ご用件をどうぞ」

美術部員「>>201

部の顧問から技術を磨きたければもっと人生経験を積んだ方がいいと言われたので、色々と人生経験をさせて欲しい

美術部員「部の顧問から技術を磨きたければもっと人生経験を積んだ方がいいと言われました」

男「ほうほう」

美術部員「なので色々と人生経験をさせて欲しいんです」

男「分かった。と言ってもそんな大それたことできないし......」

幼馴染姉「私に任せてくれ。君の素敵な経験になるよう努力する」

美術部員「本当ですか!?」

男「良かったな美術部員」

幼馴染姉「これなどいかがだろう」

美術部員「これは......」

男「ほう」


それは猫耳だった
なるほど、それを付けて出歩くことで度胸を鍛えるという経験を積ませる訳だ


美術部員「いや......無理ですよ無理!」

幼馴染姉「ならメイド服やバニーガールの衣装もあるぞ」

男「お前の家ドンキホーテか?」

美術部員「これ、付けた方が良いですか......?」

男「俺は似合うと思うぞ」

幼馴染姉「私もそう思う。というか提示したやつは全部似合う」

美術部員「うう......どれも辛いですけど......男さんはどれが似合うと思いますか?」

男「うーん、そうだな......」


>>207...
1.猫耳
2.メイド服
3.バニーガール

1

男「猫耳だな」

幼馴染姉「それが一番無難だろうな」

美術部員「わ、分かりました......」


彼女は差し出された猫耳を手に取り、装着した
恥じらいに満ちたその姿は、猫らしい堂々とした態度とは相反している


男「やはり似合う」

幼馴染姉「写真部に写真撮って貰おうよ」

美術部員「ご勘弁を......」

男「さあ、街に繰り出すぞ」

幼馴染姉「私も行くぞ」

美術部員「ほんとに行くんですか......?」

男「さあ、アーティスティックなスポットを目指すぞ」

幼馴染姉「どこに行きたい?」

美術部員「>>211

一回ゲームセンターに行ってみたいと思ってましたのでそこに行きたいです

美術部員「一回ゲームセンターに行ってみたいと思ってましたのでそこに行きたいです」

男「ゲーセンですか」

幼馴染姉「私も一回だけ行ったことあるぞ」

美術部員「どんな所なんでしょうか......」

男「行けば分かるぞ。俺もここ一週間ぐらい行ってない」

そしてゲームセンターにやって来た
毎週、あるいは毎日来ていれば慣れるが、やはり耳をつんざく轟音が響く


美術部員「うっ、うるさっ......!」

男「そのうち慣れるぞ」

幼馴染姉「うるさいのを忘れていた」

美術部員「男さんは平気なんですか?」

男「ここは庭みたいなもんだからな」

ゲームセンターに来たことのない人間を最初に案内すべき場所はどこか?
そう、クレームゲームである


男「この台は見たことあるだろ?」

美術部員「ありますね」

幼馴染姉「私はどうにもこれが苦手だ」

男「俺も得意ではないな。どうだ?どの景品が欲しい?」


ずらりと並ぶクレームゲームの台を前に美術部員に問う


美術部員「私は......>>216

犬のぬいぐるみが欲しいです

美術部員「犬のぬいぐるみが欲しいです」

男「よし、じゃあやれ」

美術部員「そこは取ってくれる流れでは......?」

男「俺ケチだし」

幼馴染姉「自分で言うのか」

美術部員「分かりました。私、やります」


彼女は100円を投入し、操作を始める
慎重にクレーンを動かし、クレーンは降下していく
賽は投げられた

といっても、ズブの素人にぬいぐるみは取れない
彼女のクレーンは若干ぬいぐるみに引っ掛かったが、持ち上げるには至らなかった


美術部員「そんなぁ......」

男「ま、そんなもんさね」

幼馴染姉「私に任せろ」

美術部員「先輩頼もしいです」


彼女も100円を台に入れる
鬼気迫る表情で台と対面する彼女の姿は獣のようなオーラを放っていた

流石と言うべきか、そのクレーンは正確にぬいぐるみを捕らえた
クレーンは上昇し、こちらへと帰還する
嗚呼なんとも悲しきかな、ぬいぐるみは獲得寸前で落ちてしまった


幼馴染姉「へぇ!?」

美術部員「嘘!?」

男「これは運が悪い。どうしようもないことだ」


そこを去ろうとすると、二人がこちらを見てくる
同調圧力である


男「......やりゃあ良いんだろ」


ぬいぐるみはこちらに寄っている。十分チャンスはあるはずだ


>>221...コンマ70以下でぬいぐるみゲット 90以上で元の位置に

いけるやろ(フラグ

100円を放り込み、操作盤を睨む
警戒しながらクレーンを動かし、降下させる


男「よっしゃ」

美術部員「あ」

幼馴染姉「いいぞ!」


クレーンはぬいぐるみを掴んだ
そして機械的にこちらへぬいぐるみを運び、落とす
......獲得だ!

男「ほらよ」

美術部員「ありがとうございます」

幼馴染姉「お見事」

男「いや別に俺が凄い訳じゃなくて、二人が頑張ったからだろ?」

美術部員「そうですかね?」

幼馴染姉「それほどでもない」


みんな嬉しそうなので良いだろう
営業理念は特にないが、喜んで貰えればこちらも嬉しい


男「さて、もう帰るか?それとも何かしていく?」

美術部員「>>225

美術部員「カラオケに行きたいです」

男「ふむ......門限は大丈夫か?」

美術部員「大丈夫です。最悪先生のせいにします」

男「ひっど」

幼馴染姉「それじゃあ行こうか」

男「もう約束の時間だぞ?」

幼馴染姉「......しまった!」

結局、幼馴染姉は帰ることになった
やたら残念そうにしていたし、ま今度は金で頼まれるかもしれない
金の匂いに身を震わせながらカラオケにたどり着いた


男「ここが部屋だ」

美術部員「暗いですね」

男「ムードがあるだろ?」

美術部員「......え?」

男「どうかしたか?カラオケなんぞみなこんなもんだぞ」

男「というかお前、オレンジジュースばっか飲んでないで何か歌えよ」

美術部員「......恥ずかしいです」

男「じゃあ俺がお前の歌う曲選んでやろうか?」

美術部員「えっそれは」

男「じゃあ選べよ」

美術部員「男さんは歌わないんですか?」

男「お前が行きたがってたんだから、一番に歌うべきは俺じゃないね」

美術部員「......分かりました、選びます」


>>233...どんな感じの曲を選んだ?
>>234...コンマで採点機能の点数

エロい歌詞のある曲

ドラァ!

美術部員「♪~」

男「......へぇ?」


一時期話題になったエロい曲だ
さっき言っていたムードがどうこうというのはこのことか
恥ずかしいだの何だの言っていた癖にとんでもないやつだ


男「......ほーん」

色っぽく歌う彼女から目をそらす
するとエロい歌詞が目に映る
もちろん気まずいので目をそらす
すると採点機能の音程を表示するバーが目に映る


男「......!?」


目を落ち着ける場所が出来たと思ったら、そこも驚きの光景
全く音程を外さず、ビブラート等のテクニックに満ちている


男「化け物だ......」

歌い終わり、点数が算出される
99点。カラオケ番組出ろよ


美術部員「どうですか......?」

男「非の打ち所がない。失礼だが、絵よりボーカルのほうが向いているんじゃないか?」

美術部員「そ、そうですか!?」

男「これ俺のハードルクソ上がるから俺が先に歌ったほうが良かったわ」

美術部員「......」


無言で曲を入れるよう促している
おとなしいはずの彼女が今ばかりは恐ろしい

男「うわぁ、やりたくねぇ」

美術部員「なら私が入れますよ」

男「やめてくれお願い」

美術部員「ならば選んで下さい」

男「うぅ......」


>>239...男の歌う曲
>>240...コンマで採点機能の点数

演歌

アニソン(どの曲かは>>1に任す)

今まで隠してきたが、俺はすごい音痴なのだ
ぶっちゃけカラオケに行きたいなんて思ったことはない
こうなったらふざけてウケを狙うしか......


男「ほんじゃあ、これだ」

美術部員「渋っ」

男「俺も聞いたことあるだけで歌うのは初めてだ」


演歌という逃げの選択肢

結果は言うまでもない
点数は34点
空気が微妙になってしまった


男「......うぅ......」

美術部員「どうしてそんなに落ち込むんですか」

男「俺は......俺は金を貰ってやってんだ......それなのにこんな微妙な空気を作ってしまって」

美術部員「......っ、ふふふ」

男「無理に笑うな」

美術部員「いや、そんな深刻に考えてると思わなくて」

男「そうか、そう思うか」

美術部員「あっ、すみません」

男「......くくく、じゃあ盛り上げていこうぜ!」

美術部員「ひぇっ!?」

男「おら行くぞデュエットだ」

美術部員「いいんですか!?」

男「ああ!何歌う?」

美術部員「>>245

ライオン

彼女が選曲したのは、ロボットアニメの曲だった
なるほど、確かにこの曲は二人で歌うことが多い

そして歌い始める


男・美術部員「♪~」


当然、演歌よりも歌いやすかった
歌っている最中にふと彼女の顔を見ると、今までにないくらい楽しそうだった
内気な人間にもこんなところがあるのか
彼女もその視線に気付き、見つめかえして微笑む

点数は80点
だいぶ足を引っ張ってしまった


男「ふー......」

美術部員「頑張れば結構歌えるじゃないですか」

男「お前ほどじゃない」

美術部員「いいんですよ今から上手くなれば」

男「......それも悪くないかもな。だがもう時間だ」

カラオケボックスの外に出たとき、彼女は話しかけてきた


美術部員「男さん」

男「どうした?そろそろ帰ったほうがいい」

美術部員「いえ、今日は素敵な日になりましたのでそのお礼を」

男「そうか。その気持ち、ありがたく受け取っておく。幼馴染姉にも明日礼を言うんだな」

美術部員「はい!それで時給ですが......850円で良いですか?」

男「まだ現金があるのか?」

美術部員「ありますよ」

男「ならそれも受け取っておく。長時間だったから結構な額だぞ?大丈夫か?」

美術部員「はい!」

その後、家に帰る
今日は結構な額が手に入ったので財布の中身を確認することにした


男「......ふむ......」

男「これぐらい金が貯まれば......>>251の製作に取りかかれるかもしれない」


彼は昔から工作や発明の類いを好む
そのため、様々なものを作って遊ぶのだ

フィギュア

男「フィギュアを作るか」

男「毎日寝る前に一時間ほど作業しよう」

男「大変疲れる作業だからな。熟睡できるはずだ」

男「誰のフィギュアを作るかは決まってないし、デフォルメ素体から作るか」

男「肩こりの季節が幕を開ける」

翌日
台風のもたらした暴風雨により、外で待機できなくなった
しかし直帰というのはあまりにも退屈なので、下駄箱の隅に邪魔にならない程度のスケールで待機した


男(いつもより好奇の視線で見られているような気がするな......)


すると、彼に>>255が話しかけてきた

図書委員

勇気があるものだ
好奇の視線の中心にいる人間に堂々と話しかけるとは
俗にまみれた外面だけの人間には難しい芸当だろう


図書委員「あ、ここにいたんですね」

男「直帰はつまらんので」

図書委員「そうですかそうですか」

男「嬉しそうだな。どの用件だ?」

図書委員「>>258

私が今まで趣味で書いてきた小説を読んで欲しいのですが

図書委員「私が今まで趣味で書いてきた小説を読んでほしいのですが」

男「いいぞ」


これは難題だ
内容をしっかり分析しなければならない
また、本人の創作意欲を損ねてもいけない(これは飽くまで個人的な願い)


図書委員「......やっぱり恥ずかしいですね」

男「リラックスしろ。下駄箱だと湿気が多い。適当な教室を探してそこで読むぞ」

彼女から渡された冊子は一般の本と比べればそこまで厚いものではなかった
一時間もあれば読みきれるだろう


男「それでは読ませてもらう」

図書委員「どうぞっ!まぁ私の小説が悪書なわけありませんから」

男「......」


急に強気になったな、などと思いつつ読み始める


>>262...どんな本?

甘酸っぱ過ぎる青春恋愛小説

一通り読み終えた
内容としては青春恋愛小説だ
王道といえば王道なので、作者の味付けが試されるのだが......


男「すげー......甘酸っぺぇ......」

図書委員「そうだろうそうだろう?」

男「これヤバいわ。心がガンガン締め付けられる」

図書委員「私も書いてて辛かった」

男「甘酸っぱいっていうのは王道の中の王道だが、それもここまで行けば新しいぞ」

図書委員「高評価ですか?」

男「おう」

図書委員「やったー!」

男「しかしよくもまぁここまで出来たものだ。お前にも恋とか分かるんだな」

図書委員「失礼ですね」

男「冗談さ。お前もこの本みたいに素敵な恋をしろよ」

図書委員「......カッコつけてくれますねぇ」

男「ほら時給よこせ。600円」

図書委員「まけてください」

男「450円」

図書委員「分かりましたっ!」

家に帰り、フィギュアを製作する
まだ素体すら出来ていないが、彼は黙々と作業する
そして刻限がやってくる


男「そろそろ寝るかなー......」


その時、久しく聞く電子音が鳴る
彼は携帯電話を取る


男「この夜中に誰だ......?」


>>267...誰がかけてきた?

幼馴染

幼馴染「やあ男。僕だよ」

男「......」

幼馴染「もしもーし?そこにいるのは分かってるんだからね?」

男「......」

幼馴染「今から君の家に行って話をすることになるよ」

男「ちぇ」

幼馴染「やっぱり居るんじゃないか。全く......」

男「それで、何の用?」

幼馴染「なんか変なもの作ってない?」

男「......いや、フィギュアを作ってはいるが」

幼馴染「デカイ?」

男「手のひらには乗るだろうさ」

幼馴染「なら安心」

男「用件はそれだけか?切るぞ」

幼馴染「あぁ待ってよ。こっちが本題」

男「なんだ?」

幼馴染「>>271

もし私が外国に留学すると言ったら嫌かい?

幼馴染「もし私が外国に留学すると言ったら嫌かい?」

男「......ふむ」


少し間を置いて答える


男「自分で決めかねているなら......俺は嫌だな」

幼馴染「......そう、そうかぁ」

男「外国に行くってのは大きな挑戦だ。大した覚悟もなく行けば失敗する可能性もあるだろう」

幼馴染「......」

男「知り合いが挫折するところは見たくないな。そう思ったよ」

幼馴染「くくっ......参ったなぁ」

男「?」

幼馴染「参った参った。僕の負けだ。また明日」

意味深なメッセージを心に留めて眠る
翌日もいつも通り登校し、校門の外で依頼人を待ちわびる
ひとつ変わった点があるとするなら机に張った紙に追記したことだろう
『あと7日』


男「短い期間だったが、結構面白かったな......」


早すぎるノスタルジーに浸っていると>>275に声をかけられる

生徒会長

生徒会長「おや、男くんじゃないか。ごきげんよう」

男「会長ですか」

生徒会長「君はこういうのが趣味なのかい?」

男「そうですよ。なにかご用ですか?請け負いますが」

生徒会長「>>279

生徒会長「生徒会の手伝いをちょっと頼めるかな?」

男「いいですよ」

生徒会長「話が早いね」

男「じゃなきゃここで待機してないですよ」

生徒会長「それもそうか。じゃあついてきてくれ」


会長に促され、生徒会室まで移動する

そして生徒会室
意外と物が散乱し、ごちゃごちゃしていると最初は思っていたが
今ではもう慣れた


生徒会長「男くんはここにも慣れているよね」

男「まぁ、そうですね」

生徒会長「秘密基地みたいで赴きがあるだろう?」

男「それで、何を手伝えばいいんですか?」

生徒会長「>>283

生徒総会で読む原稿の作成

生徒会長「生徒総会で読む原稿の作成をお願いしたい」

男「ほほう。最初の挨拶でも?」

生徒会長「そんなところだ。よろしく頼むよ」

男「責任が重いんですが」

生徒会長「大丈夫大丈夫。何かあっても怒られるのはこっちだから」

男(とんでもない人だ......)

生徒総会は一週間後らしい
それまでに完成させれば良いとのことだが、こんな重い荷はとっとと降ろしたい
なので頑張って一日で書き上げることにした


男「仰々しい挨拶は苦手なんだよなぁ」

生徒会長「ボクはこの生徒会室を調査しなければならない」

男「ここを?何のために?」

生徒会長「ここから虫が涌いているって苦情が来てさ。本当か分からないんだけどね」

男「ここゴミ屋敷と変わりませんもんね」

色々な発表を思いだし、頭を捻っていると悲鳴がする


生徒会長「もぎゃー!」

男「なんすか」

生徒会長「ゴキブリがいる!」

男「そうですか。ここゴキブリを殺すスプレーありましたよね?」

生徒会長「あるけど怖い」

男「そうですか。じゃあゴキブリと仲良くして下さい」

生徒会長「んな殺生な!」

生徒会長「頼むよ男くん」

男「オプションで、追加料金払ってくれるなら良いですよ」

生徒会長「男くんは相変わらずだね!いいよ払うから退治して!」

男「承りました」


男はゴキブリを殺すスプレーを持ち出し、会長のそばの物陰に使う
紙を擦り合わせるような音と共にじたばたと奴が出てくる
そして奴は会長の脚によじ登り、絶命した
一方の会長はと言えば


生徒会長「アッ____」


気絶していた
仕事の分担は反対の方が良かっただろう

夕刻
原稿の完成は目前であり、ゴキブリは殺したので心置きなく作業できていた


男「ふー......」

生徒会長「ぅーん......」

男「お目覚めですか」

生徒会長「ああ、ボクは何を......っは!奴は!?」

男「もう処分しました。安心して下さい」

生徒会長「そうかい。それは良かった」

男「それと、これ。原稿できましたよ」

生徒会長「ありがたい。それで時給は......」

男「いくらが良いですか?」

生徒会長「>>291

↑+ゴキブリで迷惑かけた追加料金で私の体で払おう……

生徒会長が男なら「ゴキブリで~」の所は無視で

生徒会長「5000円でどうだろうか?」

男「恐ろしく太っ腹ですね。日本ってインフレそこまで進んでましたっけ」

生徒会長「あぁ、あとゴキブリで迷惑かけた追加料金は私の体で払おう」

男「......体!?」

生徒会長「そう。体さ」

男「ぐ、具体的に例を示して下さい」


何もかも驚きでひたすらキョドる


生徒会長「>>294

生徒会長「それは当然エッチな......ああ、君は童貞だったか」

男「......く!」

生徒会長「否定しないんだね」

男「そ、それよりも会長はもっと自分を大事にですね」

生徒会長「私の身を案じているならそれは無用だ」

男「童貞をからかって楽しいですか」

生徒会長「おいおい。心外だなぁ。私はからかってなんかいないよ」

彼女はこちらを勢いよく押し倒す
その目は生徒会長たる胆力を感じさせる


男「うっ」

生徒会長「くくっ、不満はないようだ」


そして彼女はこちらに馬乗りになる
絶対絶命だ
誰か助けに来ないかと思った


男「会長、まずいですって」

生徒会長「安心したまえ」

その時、ノックの音がしてドアが開く


図書委員「経費の報告に来ました......!?」

男「あっ!図書委員!」

生徒会長「やばっ」

図書委員「な、なななな何やってるんですか!?」

男「見ての通りだ」

生徒会長「違う!誤解なんだよ!これは偶然だ!」

図書委員「ふーん、そうですか」

男「助かった......」

生徒会長「本当なんだ!信じてくれ!」

図書委員「じゃあなんで男くんがここにいるの?」

男「それはだな。俺は会長に仕事を頼まれたんだ」

生徒会長「そうそう。ただの業務だよ」

図書委員「へー。馬乗りになって組み合うのが生徒会の業務なんですね」

男「それは業務じゃない」

生徒会長「そ、そうだ。ただ手持ちがないから体で払おうとしただけで」

図書委員「......会長。夜道には気をつけて下さいね」

生徒会長「待ってくれ!命だけは......!」

男「命まで奪うことはあるまい」

図書委員「あなたに私が何を考えているか分かりますか」

生徒会長「......」

男「よく分からんが怒りを鎮めてくれ、俺にできることならなんでもするから」

図書委員「ん?」

生徒会長「ん?」

男「......あ」

図書委員「じゃあ、>>302

好きです。付き合ってください

図書委員「休日に買い出しを手伝ってほしい」

男「休日......明日か。いいぞ」

生徒会長「欲がないな」

図書委員「会長に比べれば、そうですね」

男(多分威嚇してる。怖い)

生徒会長「ま、とりあえず時給の5000円は払っておくよ」

図書委員「なっ、そんな大金」

男「ありがとうございました」

翌日
陽光は美しく照りつける
お陰で焦げ目がつきそうだ


男「うぁー......」


欠伸をひとつして着替える
するとチャイムが鳴る


男「はい」

図書委員「用意は出来ましたか?」

男「ん、まぁ」

図書委員「じゃあ行きましょうか」

男「やけに早いな」

図書委員「そ、そうですか?」

男「いいけどな」

図書委員(せっかちな女だと思われたかな)

男「今日はどこに行くんだ?」

図書委員「>>310

ホームセンターです

図書委員「ホームセンターです」

男「ホームセンター!?」

図書委員「そうですが、何か問題でも」

男「いや、意外だなと」

図書委員「私に対してどんなイメージだったんですか?」

男「教室の隅でニタニタしながら本読んでる感じ」

図書委員「ローキック」

男「ふげっ」

ホームセンターにやって来た
この木の匂いがなかなか好きで、心が落ち着く


図書委員「よし」

男「そういや、何買うんだ?」

図書委員「言ってませんでしたっけ」

男「おうよ」

図書委員「>>315

家や図書室の棚を修理する道具です

図書委員「家や図書室の棚を修理する道具です」

男「いまいちイメージしづらい」

図書委員「そうですね。私も詳しくないのでネジ穴を開ける奴とネジがあればいいです」

男「そうか。じゃああっちのコーナーだな。行くぞ」

図書委員「はい」

商品を一通りカゴに入れた
買い忘れがあると困るので確認しよう


男「これで全部か?」

図書委員「そうですね。ネジのサイズもこの程度で良いでしょう」

男「あっ」

図書委員「ど、どうしました?」

男「......ドライバー持ってる?」

図書委員「流石にありますよ!?」

男「会計か」

図書委員「ええ、そうですね」

男「......奢らないよ?」

図書委員「ケチですね」

男「今更言うか」

図書委員「どうしてそんなケチなんです?」

男「>>320

過去にお金が無いことで酷い目にあったからな

男「過去にお金が無いことで酷い目にあったからな」

図書委員「どの程度ですか」

男「色々だな。ショボいのからヤバいのまで」

図書委員「差し支えなければ聞きたいです」

男「ショボいのがラーメン奢ってやろうとしたら十円だけ足りなくて最高にダサかったこと」

男「ヤバいのが誘拐されて身代金を請求されたとき」

図書委員「......誘拐!?」

男「うち貧乏だから身代金払えなくてさ。俺がいくつか内臓抜かれたよ」

図書委員「しゃ、洒落になりませんよそれ」

男「まぁそのあと親が必死に働いてくれて必要分は確保した」

図書委員「その話されると私が払わざるを得なくなりますね」

男「だろうな。ネットで調べれば多分出てくるんじゃね?」

図書委員「嫌ですよそんな話」

男「でも恐怖に大分耐性がついた。ジェットコースターなんて一ミリも怖くないね」

図書委員「私はジェットコースターなんて無理ですよ」

男「俺も無理。怖くないけどゲロ撒き散らす」

図書委員「汚っ!」

その後、ホームセンターを出た
すると彼女は若干迷ったような顔をしたあとに別れを告げた
きっと遠慮させてしまったのだ。しかし好意は無下にしたくないので帰った


男「家暑っ」


やることもないのでフィギュア作りをして寝た

翌日
いつものように校門で待機していると真横に鳥の糞が落ちてきた
怯えながら『残り五日』と書く


男「怖いなぁ」


すると>>326が話しかけてきた

担任教師「むっ、男ではないか」

男「ああ、先生」

担任教師「何をしているんだ?」

男「見ての通りですよ。特別自由研究です」

担任教師「確かに君はこういうのを好みそうだ」

男「それより、何か用ですか?」

担任教師「>>329

部品運び

とりあえず>>329を採用します


担任教師「部品運びをしてほしいんだが」

男「何の部品ですか?」

担任教師「それが私も知らないんだよ」

男「......ど、どういうことですか?」

担任教師「倉庫にあるらしいんだが、位置しか教えて貰えなかった」

よくある話だが、倉庫はボロボロだ
錆にまみれているし、薄暗い。風が吹けば倒れてしまいそうだ
噂によれば、公的な機関を通さずに無許可で学校に建てたとかなんとか


男「ここって、鍵できちんと開くんですか?」

担任教師「開かない。バールを使う」

男「先生今日はいつにも増して物騒ですね」

担任教師「褒めてくれるなよ......それっ!」


扉は開け放たれ、侵入が可能になった


男「先生。部品ってこれですよね?」

担任教師「多分そうだが......これ何の部品だ?」

男「見たところ>>335ですね」

男「アンドロイドですね」

担任教師「アンドロイドぉ......?」

男「最初はマネキンかと思いましたが機構がしっかりしています」

担任教師「なんだってそんな薄気味悪いものが」

男「人体模型じゃなくて機械なんで恐れなくてもいいと思いますけどね。運びましょう」

担任教師「そうだな。体育倉庫まで運べばいいらしい」

体育倉庫まで運搬した
幸いにも部品の運搬は誰にも見られなかった


男「いやぁ、疲れましたね」

担任教師「ん?何帰ろうみたいなオーラ出してんの?」

男「はへ?」

担任教師「折角だし、組み立ててみないかい?」

男「別料金ですよ」

担任教師「ケチだね。まぁいいさ、ともかくやろう」

男「分かりました」


>>338...アンドロイドの見た目
>>339...アンドロイドの用途

藍髪、藍眼の短髪の美少女(Gカップ巨乳)

介護用

アンドロイド「あれ、ここは?」

担任教師「動いた!動いたよ男君!」

男「そうですね。このアンドロイドは観賞用かな?」

アンドロイド「観賞用!?私には介護という立派な仕事があります!」

男「藍髪で藍眼だからキャラクターみたいだなって思ったんだよ」

アンドロイド「藍は落ち着いた色ですから介護に向いているんです」

担任教師「ではその胸はなんだ。見たところGはあるな」

アンドロイド「これも精神の安らぎを重視したものです」

男「じゃあ安らぐわ」


一点を注視する


アンドロイド「じろじろ見ないで下さい!」

担任教師「男君。いくらいかがわしいアンドロイド相手でも流石にそれは引くぞ」

男「そうですね、いかがわしいと言われればそれまでです」

アンドロイド「むきーっ!よってたかっていかがわしいだの何だのうるさいですよ!」

担任教師「と、言ってもここには介護の必要な老人なんていないし」

男「俺達がなにもしなくてもいずれ介護以外の業務に就かされるでしょうね」

アンドロイド「そんな!どうにかならないんですか!?」

担任教師「しかし我々にはどうしようもない」

男「それこそ本当にいかがわしい用途かもね」

アンドロイド「うぅぅぅぅ......」


この世の終わりみたいな雰囲気のアンドロイドを傍目に、優雅に歩くものが居た
そう、生徒会長である


男「あっ、会長!」

生徒会長「どうしたんだいそんなに慌てて」

男「このアンドロイドが何に使われる予定か知ってますか?」

生徒会長「んー......>>344

私の祖父が使いたいと言ってたな

生徒会長「私の祖父が使いたいと言ってたな」

男「......あー、なるほど?」


会長の祖父はこの学校の創始者である
そして一線を退いた今も強大な権力を持っている
大抵のイベントで来賓として出席し、長々とスピーチをするのだ


生徒会長「どうも体が優れないようで、介護士を雇おうかという話をしていたのだが」

男「あのアンドロイドの存在を思い出したと」

生徒会長「そんなところ。校長が直々に届けに行くらしい」

男「アンドロイド」

アンドロイド「何ですか......」

担任教師「そう気を落とさないで」

男「おめでとう!君は介護に使用されるぞ」

アンドロイド「!!本当ですか!?」

担任教師「そうなのか?」

男「あぁ、生徒会長の祖父が使うらしい。この学校の創始者だ」

アンドロイド「良かったです」

担任教師「あぁ、あのじーさんか」

男「これにて解決。という訳で」

担任教師「金か」

男「話が早くて実に助かります」

担任教師「交渉出来るんだよね?」

男「そうですね。ご希望の金額をどうぞ」

担任教師「>>352

一万円あげよう

担任教師「一万円あげよう」

男「え、ありがとうございます」

担任教師「そこで『いいんですか!?』とか言わないのは流石だと思う」

男「光栄です」

担任教師「まったく、君という奴は」

翌日
いまや彼に残された時間は四日だ
しかし彼は焦らない


男「今日は涼しいな」


すると、彼に>>357が話しかけてきた

奇術部部長

奇術部長「やあ男くん」

男「おや、珍しい人だ」

奇術部長「人を珍獣みたいに扱わないで」

男「すみません。で、ご用件は?」

奇術部長「>>361

助手になってくれないか?

奇術部長「助手になってくれないか?」

男「いいですよ」

奇術部長「やったー!」


相手は相当な変人と聞いている
それは覚悟の上だが、何をさせられるのだろうか


男「で、どうするんですか?」

奇術部長「部室に来て!話はそれから!」

部室にやって来た
こじんまりとしており、用途不明の器具がそこらにある


男「......」

奇術部長「どう!?すごいでしょ!?奇術やりたくなるでしょ!?」

男「そうですね。金塊の一つでもあればもっとやる気出ますよ」

奇術部長「あー......金塊はないんだ」

男「あったらそれはそれでビビりますが。で、何をすればいいんですか?」

奇術部長「>>365

奇術部長「箱に入ってもらいたい」


彼女は部屋の中央にポップなデザインの箱を用意する
上面にフタがあり、そこから入れそうだ


男「......これですか」

奇術部長「うん!とっても安全だから安心してね」

男「分かりました」


なんだか嫌な予感がしたが、まぁ気のせいだろう

中に入ると、外からフタが閉められた
その直後にガチャリと施錠される音がする
不安になったので、何をするつもりなのか聞くことにしよう


男「今から何をするんですかー?」

奇術部長「______!________!!」


何か得意気に喋っているようだが、くぐもって聞こえない
一体何が起こるのか......


>>369...奇術部長は何をしようとしている?

箱の中に水が入ってくる

しばらくすると足元が冷たくなる
足からも汗をかいたのかと足を触る
すると、箱の中に水が入ってきていることが分かる


男「え、ちょ、おま」


水位は上昇し、命の危機を感じる
箱を叩いても水位の上昇は止まらず
____そして意識を失った

未だもやはかかるが、意識がはっきりとしてきた
ひとまず上体を起こし、周囲を見る


奇術部長「ご、ごめんなさい!!」

男「......あ、ああ」


思い出した。この変人に気絶させられたのだ
しかし本人は反省しているようだし、そこまで責めずとも良いような気がした


奇術部長「おわびに、>>374

私の家でごちそうをしよう

奇術部長「私の家でごちそうをしよう」

男「いいんですか?」

奇術部長「ああ、今日は誰もいないんだ」


独り暮らしだと思っていたが、家族がいるらしい
意外に思うと同時に安堵した
折角なのでごちそうになるとしよう

男「お邪魔します」


家に上がり、ダイニングに通される


奇術部長「じゃあここに座って待っててね」


彼女はキッチンに向かい、料理を始める
よくあるダイニングから料理する姿の見える間取りだったので、ひとつ聞いてみることにした


男「先輩」

奇術部長「はいはーい」

男「前に先輩、彼氏がいるとか言ってましたよね。家に俺上げていいんですか?」

奇術部長「>>378

彼とは幼馴染で長い付き合いだからね
これぐらいでは動じないよ

奇術部長「彼とは幼馴染で長い付き合いだからね、これぐらいでは動じないよ」

男「熟年リア充ですね」

奇術部長「うれしいようなうれしくないような」

男「理解者がいるって良いですよね」

奇術部長「確かにそれは大事だね。人間、どっかで折れちゃうもの」

男「ま、俺にはお金があります。それで大抵のことはどうにかなりますよ」

奇術部長「おまちどおさま」


オムライスが出てきた


男「いただきます」


一口食べる。うまい
料理が得意という意外な一面に気付く
食が進む。香辛料の配分がかなりテクい


奇術部長「どう?」

男「凄く旨いです」

ピリ辛オムライスを食べ終わり、帰り支度をする


男「ごちそうさまでした」

奇術部長「うん。じゃあまたね」

男「はい、俺も誰か理解者を探そうと思います!」

奇術部長「応援してるよ!」

翌日
相も変わらず校門待機
残り三日の張り紙を作ろうとしたら、担任教師にのぼりをもらったので使うことにした
今日からは少し豪勢だ


男「どいつもこいつもチラ見で済ませおって」


憤る彼に>>384が話しかけてきた

幼馴染「男じゃん」

男「俺だよ」

幼馴染「あと三日か、飽きるの早いね」

男「時間の事情だ。で、ご用件は?」

幼馴染「>>388

お菓子作ったから食べてみて

幼馴染「お菓子作ったから食べてみて」

男「お菓子?お前料理とかできんの?」

幼馴染「む、失礼だね。僕はお菓子だって作れるんだ」


彼女は紙袋からクッキーを取り出す
そしてまるで動物に差し出すように摘まんで渡す
それを奪い取って口に放り込む


男「.......ああ、クッキーだな。しかしお前、何入れた?」

幼馴染「>>393

私の気持ちという隠し味をたっぷり

幼馴染「私の気持ちという隠し味をたっぷり」

男「......そ、そうか」


どこか腑に落ちないが、気にしないことにしよう
クッキーなんてものは久しぶりに食べた。前に食ったときもコイツが作ったときだ


幼馴染「美味しい?」

男「......まぁまぁ」

幼馴染「厳しいね」

男「舌もケチなんでね」

幼馴染「むぅ。で、辞めるってことは資金は足りたってこと?」

男「当面は。今はフィギュア作ってる」

幼馴染「ふーん。電磁波発生装置とかドローンジャックウイルスとかはやめたの?」

男「たまにはアナログなことも良いだろうと思ったんだ」

幼馴染「男に心境の変化があるなんて、考えもしなかったよ」

男「まぁ俺も移ろい行く大河の中にいるってことだ」

幼馴染「そう。じゃあ」

男「いや、お代はいただくぞ?」

幼馴染「やっぱ変わらないね」

幼馴染からは小銭をいくらかせしめて帰った
名誉ATMと呼びたい
フィギュアは完成した
どんなフィギュアを作ったかは一切伏せるが、まぁ学園祭の時にでも売ろう

翌日
残り二日ののぼりを掲げ、待機する


男「残り48時間だぞ。カネで動くヒューマンが48時間だ」


多面的思想を展開する彼に>>398が話しかける

図書委員

図書委員「......あと、二日ですか」

男「そうとも。元気がないな」

図書委員「あ、いえ。気のせいです!」

男「なら良いが。用件をどうぞ」

図書委員「>>403

逆にあなたは何か人手が必要なことはありませんか?今度は私が人手になりますよ

図書委員「逆にあなたは何か人手が必要なことはありませんか?」

男「へ」

図書委員「今度は私が人手になりますよ」

男「......ほほう、こりゃあ一本取られた」

図書委員「えへへっ、やりました」

男「そうか、人手か......>>407

じゃあ俺の家の掃除手伝ってくれないか?

男「じゃあ俺の家の掃除手伝ってくれないか?」

図書委員「男くんの家......」

男「この前教えてもいないのに訪ねてきたんだから場所は分かるだろ?」

図書委員「そうですね」

男「じゃあ行くぞ」

図書委員「あっ、ちょ待」


男は校門に停めてあった自転車に乗って家に向かう
彼女はといえば、当然自転車置き場に置いてあるため、自転車置き場へと走った

二人は男の家に到着する


男「居間とかはろくに使ってないんで、俺の部屋を掃除しよう」

図書委員「お邪魔します」

男「俺の部屋はあっちだ。着いてきてくれ」


>>410...コンマが大きいほど部屋が汚い

アニメ

ただ少し配置が複雑なだけで、散らかっているかと言われればそうではない
独り暮らしで汚かったら相当だが


図書委員「意外と整ってますね」

男「要らなくなったものは売るからな」

図書委員「ああ、そういう」

男「お前は何に失望しているんだ」

片付けは速やかに終えられた
ホコリの汚れは少し多かったが、さして問題にはならなかった


図書委員「あんまり働いた感じがしませんね」

男「雑草でもむしるか?」

図書委員「遠慮します......あっ、そうだ」

男「なんすか」

図書委員「本棚見ても良いですか?図書室に置く本の参考にしたいので」

男「良いけど」

図書委員「では拝見します」


>>414...どんな本が多い?

経済・経営学

図書委員「『一から始める経済学』、『白に擬態するカメレオン企業』」

男「どうだ、参考になるだろう」

図書委員「いえ全く」

男「えー」

図書委員「......いかがわしい本とかないんですね」

男「......あぁ、ないね。そういや、どっちが金払うんだ?」

図書委員「私が払いますよ」

男「太っ腹!」

最終日
変わらず校門待機をしていたら、やたら色んな女が詰めかけてきた
いがみ合ったり何かを協議したりと忙しい様子だ


男「......団体さんのようだな」


彼女らは今まで自分が顧客として受け持った女たちだ
真剣な協議(?)の末、何か結論が出たようだ


男「ご、ご用件をどうぞ」

女たち「>>419

最終日記念とこれから宜しくというわけでみんなで遊びに行きましょう

女たち「最終日記念とこれから宜しくというわけでみんなで遊びに行きましょう」

男「......法律や業務が許さなそうな奴もいるが、それは大丈夫なのか?」


すると女たちは頷く
ある者は慌て、ある者は悔しそうに、ある者は嬉しそうに


男「なら良いんだが、で、どこ行く?」


女たちは再び協議を始めた
今日一日この調子なのかと思うと少し気が滅入る


女たち「>>422

屋内プールに行きましょうか

女たち「屋内プールに行きましょうか」

男「いいぞ」


全員自転車を既に持ってきている
用意が周到過ぎる。この様子では全員水着を持っているだろう
だが、俺は水着を持っていない
どうしたものか......

男「俺水着持ってないっす」

女たち「......誰か持ってる?......あるよー!......よし、安心」

男「......え?用意してあるの?」

女たち「うん。プールに着いてから渡すね」


なんだか嫌な予感がしたが、プールに向かうことにした
程なくしてプールに到着する


男「こっから更衣室だが、俺の水着は?」

女たち「これ」


>>426...どんな水着?

それは意外にも普通のトランクスタイプの水着で、まだ彼女らに良心が残っていたことを感じさせる
さっさと着替えよう


男「ふぅ」


着替えを終え、入場する
一々彼女らを待っているとことあるごとに協議されるので、そこら辺で泳ぐとしよう

ここは結構豪華で、温水プールや流れるプールもある
しかしあえて普通のプールで泳ぐことにした


男「プールなんて、相当久し振りだ」


すると、>>430がこっちに向かって泳いで来た

図書委員

図書委員「......」

男「ぶくぶく言ってて何が言いたいのか分からん」

図書委員「貧相な体ですね」

男「悪いか」

図書委員「そうですね......見てて面白くないです」

男「うるせぇ、貧相な胸しやがって」

図書委員「>>433

図書委員「なら触って確かめてみますか?」


彼女は男の手を取り、己の胸を揉ませた


男「っな!何を!」

図書委員「お?慌ててますね?」

男「当たり前だ馬鹿」

図書委員「どうでしたか?」

男「へ?」

図書委員「感触はどうだったかと聞いているんです!」

男「......思ってたよりかは、柔らかかった」

図書委員「ですよねぇ!?」

男「でもやっぱり貧相だと思った」

図書委員「ぐぬぬ」

男「後なぁ、そうやって自分の胸とか触らすのは良くないと思うぞ。お前だって女だろう」

図書委員「......ど、どうせ男くんにしか触らせないし......」

男「え?なんつった?」

その後、何故かパンチされたので流れるプールに逃げて来た


男「浮かぶか」


しばらく浮かんで流される
次第に眠くなってきた
流石にプールで寝るのは躊躇われるので起き上がる


男「......ん」


隣を振り向くと>>438が着いてきていた

>>438は変更できたら幼馴染姉
無理なら図書委員のままで

まぁ同キャラ連続するのもアレなんで>>440でいきますよ


幼馴染姉「やあ男くん」

男「幼馴染姉さんじゃないですか」

幼馴染姉「流れるプールとは、意外と子供みたいな趣味だな」

男「好きでいる訳じゃないです」

幼馴染姉「そうなのか?」

男「それより先輩、更衣室に侵入したりしてないですよね?」

幼馴染姉「まさか。そもそもあれは悪い偶然だ」

男「......ふーん、そうですか。パンツ売ってあげようと思ったんですがね」

幼馴染姉「それは本当か!?」

男「やっぱりそういう趣味なんですね。この変態」

幼馴染姉「>>445

違う!断じて違う!

幼馴染姉「違う!断じて違う!」

男「......本当?」

幼馴染姉「ああ、本当だ」

男「今回は信用しましょう」

幼馴染姉「ありがたい」

男「それより、なぜ俺に密着してくる?」


少し離れて、再び密着して
それをひたすら繰り返していた

幼馴染姉「プールが流れているからな」

男「ふーん。軽いんですね」

幼馴染姉「無駄な肉は要らないからな」

男「......じゃあその胸はなんなんですか」

幼馴染姉「これは勝手についてきたんだ」

男「俺なんかに構ってなければ彼氏の一人でも居そうなもんですがね」

幼馴染姉「いやいや、絶対ないよ」

男「そうですか?先輩なら誰だって落とせると思いますよ」

幼馴染姉「そ、そうか?」

その後、先輩は
『そうか、そうか......やれるんだな......?そういう意味だよな......?』
とか言ってて怖くなったので、温水プールに逃げ込んできた


男「温水プールというのは初めてだが、悪くないな」


ぬくぬくしていると、>>452が泳いできた

美術部員

美術部員「男さーん、遊びましょう」

男「遊ぶといっても、ここにいることが既に遊ぶことなんじゃないのか?」

美術部員「確かにそうですね。海だったら砂の城を作っていたんですが」

男「そうだなぁ。泳ぎは得意か?」

美術部員「文化部に水泳はキツイです」

男「それもそうか」

美術部員「......」

男「うーん......ん?」


よく見ると彼女はなんだかもじもじしている
目線も頻繁に逸らし、何か変だ


美術部員「......」

男「どうかしたのか?様子が変だぞ」

美術部員「......>>456

美術部員「好きです。男さん」


突然の告白に、時間が止まる
彼女は半ば放心状態、彼はと言えば言葉を咀嚼し反芻し続ける


男「......恋人的な意味で?」

美術部員「は、はい」

男「そうか、嬉しいよ。だがやめておいた方が良い」

美術部員「な、なんでですか!?」

男「俺はどうしようもなくがさつで、その上ケチだ」

男「しかも決して上品じゃないし優しい性格でもない」

男「俺は......お前を幸せにすることができないだろう」


しばらく呆気にとられていたが、彼女は口を開いた


美術部員「そんなこと分かってるに決まってますよ」

男「え?」

美術部員「確かに男さんはすごくケチです。でも優しいです」

男「俺は優しくなんかない」

美術部員「嘘です。本当に優しくなかったら忠告なんてしてくれませんよ」

男「......こんな俺で......いいのか?」

美術部員「はい。私は男さんが好きですから」

男「そうか、ありがとう」

美術部員「それとこのことはあまり話さない方がいいです」

男「なぜ?」

美術部員「なぜって、命は惜しいでしょう」

男「?」

その後、みんなで仲良く帰った
一緒に色んな話もしたし、親睦か深まったのは間違いないだろう
......今日は、タダでもいいと思えた

そして、業務は終わった
これで学んだことをレポートにして提出する予定だ
出来が良ければまたこういうことも出来るだろう

それはそうと、学校に行かなくては

今日は生徒総会
経費やら目標やらを聞き流す昼寝の時間だ
しかし会長の読む原稿は自分の書いたものなので聞くとしよう


生徒会長「____であるからして_____である」


自分で考えたものながら、つまらない原稿だ
真面目すぎる。過剰なまでのアクセントも時には民衆を惹き付けるということを知っていたのに


生徒会長「又、この原稿を用意した男を次期生徒会長とする」

男「......は?」

生徒会長「壇上に来なさい」

男「ま、待て、意味が分からないんだが!?」


小声で問い詰める
彼女も円滑に進行したいため、小声で応答する


生徒会長「もともと原稿を用意したものが次期生徒会長という条件を公表していたんだ」

男「まじすか」

生徒会長「それでは次期生徒会長に意気込みを表明してもらいます」

男「......はい。次期生徒会長を務めます、男です」

男「俺......僕は、つい最近まで人助けの活動を行っていました」

男「実は原稿を用意したのもその一環でして」

男「その活動から、人は悩みを抱え、それを解決するためには助け合うことが重要と知りました」

男「なので、これからは生徒会一丸となって人助けや人手になることに尽力していきたいです」

男「助け合いの精神を育んで豊かな学校生活を目指しましょう」




男「......最後に、個人的に相談があるものは生徒会室に来ること」

おしまい

長々と安価に付き合っていただき、ありがとうございました

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