男「……雨降ってきたな」(62)

男「雨降るとなんにもする気起きないよな…」

男「……二度寝するか」

ピンポーン

男「ん…誰だよ…人が折角幸せな時間ランキング第三位二度寝を決め込もうとしたときに…」

ガチャッ

女「…こ…こんにちは…」

男「…え…うん…こんにちは…」
女「雨宿りしていいかな?」

男「…え」

女「あ…急に雨が降ってきちゃって…私…傘もってなくて…そういえば男の家この辺だなーって思い出して…」

男「あ…あぁそうか…まあいいや…あがれよ?」

女「うん…じゃあおじゃしまーす…」

男「…」

女「…」

男「……」

女「……」

男女「「…あっあのさ…」」

男女「「!!」」

女「…おとこから言って?」

男「…そうか?…じゃあ言うけどさ」

男「…お前と会うの久しぶりだな…」

女「…そうだね…小さい頃はよく一緒に遊んでたのにね…」

男「…うん…今さらだけど久しぶり…」

女「…久しぶり…」

男「…」

女「…」

女「…へくちっ」

男「…そういえばお前びしょびしょじゃんか…」

女「…急に降ってきたからね…」

男「……うーん…風呂入るか?」

女「…うん…じゃあ入らせてもらう…」

男「わかった…じゃあ着替えは後で持っていくから」

女「わかった…」

男「…着替えって言ってもなぁ…」ガサゴソ

男「独り暮しの男の家に女に似合う服なんてなぁ…」ガサゴソ

男「……女…久しぶりに会ったら可愛くなってたなぁ…」シコッ

男「…おっといかんいかん…」

男「……ジャージでいっか」

男「女ー…着替え置いとくぞー?」

「うん…ありがとね?」ジャー

男「…おうよ」スタスタ

ガチャ

女「…お風呂ありがと…」

男「うん…なんか飲む?」

女「じゃぁ…いただく」

男「お茶でいい?」

女「…うん」

男「…」コポコポコポ

男「はい」

女「…ありがと」

男「…」

女「…」

男「…」

女「…」

男「あめ…」

女「…え?」

男「…雨…やまないな」

女「…うん…やまないね」

男「…」

女「…」

男「…」

女「…」

男「…」

女「…」

女「…トイレ」

男「…ん?」

女「…トイレ…どこ?」

男「あぁ…この部屋出てすぐ右」

女「…わかった」タッタッタッ

男「…少し小走りでいったな」

男「……我慢してたのか」

男「…」

女「…」

男「…」グー

女「…お腹すいた?」

男「うん…さっき起きたばっかりだったから昼食とってない」

女「…もしかして起こしちゃった?」

男「いや…女がくる少し前に起きた…」

女「…そっか」

男「…」

女「…じゃあさ」

女「…昼食つくったげる」

男「え…いいよ…わるいし」

女「いいのよ…雨宿りさせてもらってるんだし…」

男「うーん…じゃあ…頼んだ」

女「うん…頼まれた」

女「…」シャーシャー ジュワージュンジュワー

男「…なんか新婚みたいだな」ボソッ

女「…ん?いま何か言った?」

男「ううん…何でもない」

女「…そう」

男「…」

女「…」シャーシャー

女「…はい」コトッ

男「炒飯か」

女「…うん…冷蔵庫のなか殆どなかったから…」

男「…そっか…買い物いかないとな…」

男「…あれ…女のは?」

女「あぁ…私食べてきたから」

男「そうなのか…じゃあ遠慮なく…いただきます」

女「うん…召し上がれ?」

男「…」パクパク

女「…」ジー

女「…どう?」

男「ん…おいしいよ…」パクパク

女「そう…よかった…」ニコッ

男「…」パクパク

男「…ごちそうさま」

女「…早いね…ちゃんとよく噛まなきゃだめだよ?」

男「よく噛んだよ……たぶん」

女「んもー…」

男「…」

女「…」

男「じゃあ…洗い物やるか…」

女「あ…わたしやるよ?」

男「いいよ…食べたの俺だし…」
男「女は座ってテレビでも観ててよ?」

女「…わかった」ピッ

テレビ「あれ?髪切った?」

男「…」ジャー

女「…」

テレビ「ん?髪切った?」

男「…ふぅ…終わった」

女「あ…洗い終わった?」ピッ

テレビ「あれれ?髪きブツンッ

男「ん?…別にテレビ消さなくても…」

女「…つまんないから」

男「そか…」

男「…」

女「…テレビ見てると男とお喋りできないから」ボソッ

男「…ん?なんかいった?」

女「ううん…雨じゃない?」

男「…雨か」

女「…雨だよ」

男「…」

女「…」

男「…暇だな…」

女「…暇だね…」

男「…」

女「…」

女「…ねぇ…」

男「…ん?」

女「…私たちって…何時からあんまり話さなくなったんだろうね…」

男「そうだな…中学に入った辺りかな…それまではバカみたいに仲良かったのにな…」

女「…ね?……何でだろうね?」

男「……何でだろうな…」

男「…」

女「…」

男「…」

女「…」

男「…あ…あめ…」

女「…うん…やんだね…」

男「…帰る?」

女「ううん…もうちょっといさせて?」

男「…わかった」

男「…」

女「…」

男「…」

女「…」

女「…買い物…」

男「…ん?」

女「…買い物…いかない?」

男「…え?」

女「…さっき買い物いかなきゃって言ってたじゃん…」

男「うーん…付き合わせちゃっていいの?」

女「うん…男一人だとろくなもの買わなそうだし」

男「…失礼な」

女「…ふふっ」

女「…いっつもどこで買ってるの?」

男「…近所のスーパー」

女「じゃあ…そこにいこっか」

男「…うん」

男「…」テクテク

女「…」テクテク

男「…」テクテク

女「…」テクテク

男「…こうして肩を並べて歩くなんて久しぶりだな…」

女「…そうだね…あのときは全然変わらなかった肩の位置が今じゃ全然違うもんね」

男「…そうだよな」

女「うーんうーん」

男「…?なにしてんの?」

女「…背伸びしても届かない…」

男「ははっ…だって身長さ20センチ近くあるだろ?」

女「そうだねー…ずいぶん大きくなっちゃって」

男「お前は…縮んだ?」

女「…怒るよ?」

男「はははっごめんごめん…あっスーパーついた」

女「んもーっ」

男「うーん…」

男「これと…これと…」

女「…ねぇ…男」

男「ん…?」

女「なんで出来合い物しか買ってないのよ…!」

男「…だって俺だし…」

女「…意味わかんないし…」

女「……り…りょうり出来る彼女とか…いないの?」

男「彼女?…そんなもん俺には無縁だよ…」

女「…そう」

男「…そういうお前はどうなんだよ?」

女「…へ?」

男「…その…か…彼氏とか…いんのかよ…?」

女「…か…彼氏なんているわけないじゃない…」

男「…そっか」

男「…」

女「…」

店員「合計で3840円になります」

男「はい」

店員「丁度お預かりします」

店員「ありがとうございましたー」

男「…結局女に全部選ばれた…」

女「いいじゃない…少しは自炊しなさい」

男「…はい」

女「……たまには私が作ってあげるから…」

男「…へ?」

女「……ねぇ男…アイス食べたいからコンビニいこ?」

男「お…おう…」

男(…聞き間違えか?)

ーコンビニー

店員「らっしゃぃせー」

女「あ…これ食べたい」

男「……じゃあ俺はこれ買おう…」

店員「合計で230円になりゃーっす」

店員「丁度おわずかりーす」

店員「あーりゃーしゃー」

男「…」テクテク

女「…」テクテク

男「…」テクテク

女「…」テクテク

女「…あっ男」

男「…ん?なに?」

女「虹だよ…虹が架かってる」

男「…本当だ…」

女「…きれいだね」

男「…きれいだな」

出掛けてきます

男「…ただいまー」

女「おじゃましまーす」

男「…じゃあ買ってきたものを冷蔵庫に入れちゃおう」

女「…了解」

ガサゴソ ガサゴソ

男「…完了」

女「うん…じゃあアイス食べよ?」

男「…ん…そだな」

男「…はい女」

女「…はい男」

男「…パピコ久しぶりに食べたな」

女「…男…雪見大福刺す爪楊枝的ななにかない?」

男「…あぁ…爪楊枝ならキッチンのところ」

女「…わかった」

男「…」チューチュー

女「…」モグモグ

男「…」

女「…」

男「…ひまだな」

女「…そうだね」

男「…もう帰るか?日が沈んできたし」

女「…そうだね…帰ろうかな」

男「…ん…じゃあ…またな」

女「…じゃあ…おじゃましました」

ガチャン

ピンポーン

男「…ん?」

ガチャッ

女「…また雨が降ってきた…」

男「…まぁ上がれよ」

女「…うん」







end

しかし続けよう

男「…」

女「…」

男「…あめ…強くなってきたな…」

女「…うん…そうだね…」

男「…」

女「…」

男「…」グー

女「…おなか…すいたの?」

男「…もう晩飯時だからな」

女「…そう…じゃあ晩御飯つくったげる」

男「……昼飯に続き晩飯時で悪いね?」

女「いいよ…雨宿りさせてもらってるんだから」

男「…そか」

女「…そうよ」

女「…」ジャージャー

男「…」

女「…」ジャージャー

男「…(いい匂いしてきた)」

女「…」ジャージャー

男「…(なに作ってるんだろ?)」ノゾキ

女「…あ…みちゃだめ」

男「…なぜ?」

女「できてからの…おたのしみ」

男「じゃあ…たのしみにまってる」

女「ふふっ…」

女「じゃじゃーん」コトッ

女「クリームパスタ作りましたー」

男「…おぉ…」

女「さぁ…召し上がれ?」

男「…じゃあ…いただきます」チュルチュル

女「……どう?」

男「ん…おいしいよ」

女「…よかった」ホッ

女「じゃあ私も…いただきます」チュルチュル

男「…」チュルチュル

女「…」チュルチュル

男「…ふぅ…ごちそうさま」

女「はい…お粗末様でした」

男「…じゃあ洗い物しちゃうから女はくつろいでてよ…」

女「…手伝うよ?」

男「いいっていいって」ガシャガシャ

女「じゃあ…お言葉にあまえて…うーん」ノビー

男「…」ガシャガシャ

女「…」

男「…」

女「…」

男「…あめ…やまないな」

女「…やまないね」

男「…」

女「…」

男「…もうさ」

女「…ん?」

男「…今日は遅いからさ…泊まってく?」

女「…へ?」

男「え…いや…やっぱ何でもない…」

女「…そう」

男「…」

女「…」

女「…と…泊まってく…」

男「…!!」

男「…」

女「…」

テレビ「…今日のもやもやスポットは」

男「…三村と大竹どっち派?」

女「…どっちも好きかな」

男「…俺も」

男「…」

女「…」

テレビ「……なんかしゃべれよ!!!」

昼にまた更新します

男「…もう11時か…」

女「…はやいね」

男「…風呂はいる?」

女「…うーん…先入っていいよ?」

男「そう?…じゃあお先に」

女「…」

「…」シャー

女「…男の家探索かいし!!」

「…」シャー

男「…あがったから次どうぞ」

女「…(想像はしてたけど…エッチな本がたくさんあった)」

男「…女?」

女「…(恥ずかしくて顔が見れない…)」

男「…おーい?」

女「…お…お風呂入ってきます!!」タッタッタッ

男「…?」

男「…」

女「…」

男「…dvd観る?」

女「…観る」

ピッ ウイーン

テレビ「…餃子の王将芸人ー!!!」

男「…」

女「…」ウトウト

男「…眠い?」

女「…うん…少し」ウトウト

テレビ「…正気ですか?!!!」

男「…じゃあそろそろ寝ようか?」

女「…」コクリ

男「じゃあ女はベット使っていいから…」

女「…男は?」

男「俺は…ソファーで寝るよ」

女「……だめ」

男「…へ?」

女「…だって…わるいよ…」

男「いいよいいよ…遠慮するなよ…」

女「…むー」

男「女をソファーに寝かせるわけにはいかないだろ?」

女「…私は別に…」

男「いいからいいから」

女「……」

女「…じゃあさ」

男「…?」

女「…い…一緒に…寝ない?」

男「…は!!!」

女「…だって…悪いし…ソファーに寝かせてくれないなら…」

男「…それはなぁ…」

女「……だめなの?」

男「…駄目と言うか…何と言うか…」

女「じゃあ…決まりね」

男「…」

男「…」

女「…」

男「…なんかちょっと照れ臭いな」

女「……うん…わたしも」

女「…昔は一緒に寝るなんて何とも思ってなかったのにね…」

男「…だな」

男「…」

女「…」

女「…もっとそっちに寄っていい?」

男「……うん」

女「…じゃあ」モゾモゾ ピト

男「…」

女「…」

男「……女」

女「…なに?」

男「……おやすみ」

女「…うん……おやすみなさい」

end

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