【シャニマスSS】日替わり!放課後クライマックスショッピング! (57)


〜事務所〜


ガチャ

園田智代子「お疲れさまっ! セーフ? セーフ?」

有栖川夏葉「お疲れ様、智代子」

西城樹里「おせーぞチョコ。美味そうなお菓子に釣られて寄り道でもしてたのか?」

智代子「そっ、そんなんじゃないけど! ……そんなんじゃないけどチョコ買ってきたからみんなで食べよ? 決して期間限定って文字に心を撃ち抜かれたわけじゃなくてね? ね?」

樹里「はいはい」

杜野凛世「丁度、ただ今から始まるところです……」

智代子「よかったー!」

樹里「しっかし果穂のやつ……生放送なんて大丈夫か?」

智代子「まあ、通販番組は収録より生放送だよね……」

凛世「果穂さんならば……問題ないかと……」

夏葉「そうよ樹里。だってあなた、果穂が申し訳なさそうに『買って……くれますか……?』と言ってきたら逆らえる?」

樹里「逆らえるわけねーだろ! 車でも家でも買ってやらあ!!!」

智代子「キレながら甘やかすのすごい怖いよ樹里ちゃん」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1572533159


夏葉「それに、果穂はここにいる誰よりも褒め上手じゃない。きっとやり遂げるわ」

樹里「それは……まあそうだけど」

智代子「むしろ自分の番が不安だよー」

夏葉「案外、私たちが果穂から教わることもあるのかもしれないわね」

智代子「明日は凛世ちゃんだよね? 緊張してない?」

凛世「いいえ……プロデューサーさまの持ってこられたお仕事ですので……」

樹里「相変わらずつえーな……」

凛世「それだけではありません……凛世は……予習をしています……」

智代子「予習? 通販番組の? え、すごいね凛世ちゃん!」

夏葉「やるじゃない凛世!」

凛世「こちらの商品……なんとお値段……!」

樹里(急だな)

智代子「おー!?」

夏葉「おー!?」

樹里(ノリノリだな)


凛世「……」

凛世「……」

凛世「……」

凛世「……」

凛世「……」

凛世「……」

凛世「よんまん……」

凛世「……」

凛世「……」

凛世「きゅうせん……」

凛世「……」

凛世「……」

凛世「……」

凛世「ここで一旦……」

凛世「……」

凛世「CMへ……」

智代子「放送終わっちゃうよ!!!」


凛世「ですが……値段発表は盛り上げろと……」

智代子「それはいいんだけどね……凛世ちゃんはただでさえゆっくりだから……」

樹里「明日はそれやんないようにな」

夏葉「凛世は気持ち早めに言うくらいが丁度いいかもしれないわね」

凛世「心得ました……」

智代子「あ! そんなこと言ってたら始まるみたい!」

樹里「無理すんなよ……!」

夏葉「売れ残ったら全部私たちで買い占めましょう」

智代子「通販の意味ないよ」


小宮果穂『えー、みなさんこんにちは! 放課後クライマックスガールズの小宮果穂です!』

果穂『今日から5日間! あたしたち5人が毎日! いろいろな商品をみなさんにご紹介します! 気になったらぜひお電話を!』

果穂『トップバッターは緊張するけど、どうぞよろしくお願いします!』ペコリ

樹里「つかみは大丈夫そうだな……」

夏葉「こうして見ると、小学生とは思えないわね。流石は果穂」

果穂『明日から登場するみんなはとーってもかっこよくて、とーってもすごくて、きっと、とーっても買いたくなるような紹介をしてくれると思います! 本当にみんなすごいんです!』

果穂『あたしも負けないようにがんばります! 本当にみんなかっこいいんです! みんなを見たらみなさん、ぜーんぶ買いたくなっちゃいます! 楽しみにしててくださいね!!!』

智代子「やめて果穂……やめて……! ハードルが……!!!」


果穂『それでは早速! 商品の紹介をします! ちなみに、1人あたり2つの商品を紹介します!』

樹里「へー、知ってたか?」

智代子「ううん」

夏葉「そもそも何を紹介するのかも知らされていないものね」

樹里「売り上げ競うみたいな話もあるしな」

凛世「平等性の担保……でしょうか……」

智代子「変な商品じゃないといいなー」

樹里「例えば?」

智代子「え? ……えーと……エンガワのキーホルダーとか」

夏葉「アンティーカに怒られるわよ」

樹里「別にアンティーカのやつらもエンガワは持て余してたけどな」


果穂『今回あたしが紹介するのはこちらの!』

夏葉「大トロ?」

凛世「マンボウかと……」

智代子「魚キーホルダーシリーズは確定なの?」

樹里「黙って見れねえのか」

果穂『じゃーん!!! 掃除機です!!!』

夏葉「今の『じゃーん』で5個は売れたわね」

樹里「視聴者をナメすぎだろ」

智代子「電話番号も出てないのに?」

果穂『わぁ! もう電話が鳴ってるみたいです!!!』

智代子「電話番号も出てないのに???」


果穂『みなさん! 床にホコリがたまってるなーって思った時、どうしますか!? 手で拭くのはとーっても大変ですよね! そんな時に便利なのが掃除機です!』

果穂『掃除機はすごいんです! スイッチを入れてガーってやれば、ゴミやホコリを吸い取ってくれるんです!!!』

樹里「おう、それはみんな知ってる」

智代子「その説明がないと掃除機わからない人、通販見てる場合じゃないと思う……」

果穂『そして今回ご紹介するこの掃除機! とってもすごいんです! 吸い込む力がふつうのよりもすごいんです! 強力なパワーで何でも吸い込みます! とっても強くて、ガーって吸い込むんです!!!』

樹里「情報量が一向に増えねえ……!!!!!」


夏葉「いいじゃない! 果穂の良さが伝わってくるわ……!」

樹里「頼むから掃除機の良さも伝えてくれ」

果穂『しかもこちら! 今話題のこーどれすなんです!』

智代子「おお! 大事な情報だね!」

果穂『これで、家の中で変身ベルトをつけて遊んでる時にコードに足を引っ掛けてベルトを壊しちゃうことも……ないですね……』シュン

智代子(壊したことあるんだ……)

樹里(壊したことあるんだな……)

凛世(壊してしまったのですね……)

夏葉(壊したことがあるのね……)


果穂『さらにさらに! この掃除機、とっても軽いんです! 小学生のあたしでも簡単に持てちゃうくらい!』ヒョイッ

樹里「お、いいじゃねえか」

果穂『溜まったゴミはワンタッチで簡単に捨てられて!!!』

夏葉「調子が出てきたわね!」

果穂『ノズルも5種類ついてきて!!!』

凛世「お得なのですね……」

果穂『なんとお値段!!!』

智代子「決めちゃえ果穂!」

果穂『さんびゃくきゅうじゅうはちまんえん!!!!!』

智代子「たかーーーーーい!!!!!!!」


樹里「掃除機だよな!? 車みたいな値段だけど!?」

凛世「最近の掃除機は……高級品なのですね……」

智代子「凛世ちゃん信じないで!」

凛世「俗世間に疎く……恥ずかしいばかりで……」

智代子「話を聞いて凛世ちゃん!!!」

夏葉「原材料のどこかに金やプラチナなどの素材が使われているのかしら……? いえ、その割に重量は抑えられている……独自の技術が……?」ブツブツ

智代子「夏葉ちゃんも真剣に考えないでいいから!」


果穂『え? あ……ご、ごめんなさい! 読み間違えちゃいました……! さんまんきゅうせんはっぴゃくえんです……!』

樹里「2桁間違えてたのかよ……」

智代子「ま、まあ、小学生はそんな大きい値段に馴染みないと思うし……」

凛世「今の一瞬で……3万円台にまで値下げを……!?」

智代子「違うよ凛世ちゃん。それ投げ売りってレベルじゃないよ凛世ちゃん」

果穂『お買い求めはこちらの電話番号まで! お待ちしてます! すっごく吸い込みます!!!』

智代子「最後まで吸引力への信頼がすごい」


果穂『はい! こ、ここまでは掃除機を紹介しました!』ソワソワ

智代子「あれ? なんだか果穂……」

凛世「落ち着きが……なくなっているように見受けられます……」

夏葉「何かあったのかしら?」

果穂『それでは! それでは!! 次の商品をご紹介します! これはすごいです……!!!』

樹里「すごい?」

智代子「なんだろ……?」

夏葉「マンションかしら?」

樹里「お電話一本で買わせるもんじゃねえだろ」

果穂『なんとなんと! この番組が先行販売の!!!』

凛世「先行販売……?」

智代子「果穂の紹介が初出しってこと?」

樹里「おいおい、大きく出たな……食いもんとかか?」

果穂『ジャスティーンファイアソードです!!!!!』キラキラ

みんな「ああ~~~~!(納得)」


智代子「あれ、この前果穂が自作してたやつだよね!」

樹里「おう、確か……」

凛世「ジャスティスレッドさまが使用されていた……武器でございます……」

樹里「意外なとこから説明が来たな……」

夏葉「戦隊ヒーローの武器はみんな欲しがるものよね!」

智代子(凛世ちゃん、ジャスティスレッドにもさま付けなんだね!)


果穂『わー……ホンモノのジャスティーンファイアソードです……!!!』キラキラ

果穂『あっ! ご、ごめんなさい! 紹介ですよね! えっと、この剣は、みなさんご存じジャスティスⅤのリーダー、ジャスティスレッドが使っている武器なんです! 先週もこの剣で敵を……カッコよかったなぁ……』キラキラ

果穂『はっ! ご、ごめんなさい!!!』

夏葉「謝らなくていいのよ果穂……! この紹介を馬鹿にする不届き者がいたら私たちが粉微塵にするから……!」

樹里「気持ちはわかるけどこえーよ」

智代子「さらっと”私たち”って言ったよね夏葉ちゃん?」


果穂『こちらがなんとお値段! ななせんごひゃくえん!!! これは買うしかないですよ!!!』

智代子「うんうん、これは売れるんじゃないかな?」

凛世「果穂さんの輝く瞳が……何より商品の価値を伝えてくださいます……」

夏葉「同意ね!」

果穂『お電話はこちらまで……え?』ジーッ

智代子「あれ? どうしたのかな」

凛世「何かを……見つめています……」

樹里「カメラのちょい手前……ってことは、カンペでも出たのか?」

果穂『で、でも……』

夏葉「?」

果穂『え、えっと、今なら、先着20人まで、ジャスティーンファイアソードに……えっと、あ、あたしのサインを書きます……!』

樹里「おー」

智代子「すごい! これ絶対売れるよ! プレミア!」

夏葉「ファンは喜ぶでしょうね。良い采配じゃない!」

果穂『……』

樹里「……ん?」

凛世「果穂さん……お顔が優れません……」

智代子「果穂……?」

果穂『で、でもその、サイン、いらないならぜんぜん書かないですからっ、い、いえ、書いてほしいって言ってもらえるのはすっごく嬉しくて! でもジャスティーンファイアソードはジャスティスレッドの武器だから、えっと、その、ご、ごめんなさい!』

智代子「果穂……! 自分がサインを書くことでソードの価値が下がらないか不安なんだね……! でもそれはそれとして、サインが売り上げに繋がるってスタッフさんの判断は嬉しいし、どうしていいかわからないんだね……! 気にしないんでいいんだよ果穂……!」キューン

智代子「ね! 夏葉ちゃん!」

夏葉「もしもし? ジャスティーンファイアソードをひとつお願い」

智代子「買ってるー!!!!! ち、ちょっと樹里ちゃん!」

樹里「おいチョコ! これあそこに電話どうやって掛けんだ教えろ!!!」

智代子「樹里ちゃんまで!?!?!? り、凛世ちゃん!」

凛世「もしもし……」

智代子「凛世ちゃーん!!!」

凛世「プロデューサーさま……お声を……」

智代子「違ったプロデューサーさんに電話してるだけだった!!!!!」


~翌日:事務所~


果穂「みなさん! あたしの紹介、どうでしたか!」

智代子「最高だったよ果穂~~~!!!」ギューッ

果穂「わっ! ちょこ先輩、くすぐったいです……!」

夏葉「いいえ、お世辞でもなんでもなく、本当に素晴らしかったわ、果穂」

樹里「勢いもついたしな!」

果穂「えへへ……! ありがとうございます!」

樹里「そういえば、ソードはもらえたのか?」

果穂「はい!!! そうなんです! スタッフさんがあたしのために取っておいてくれて!」

夏葉「それはなによりね!」

智代子「またみんなで、公園で遊ぼうね!」

果穂「はいっ!!!」

樹里(結局夏葉が4本買ったから、文字通りみんなで振り回すことになるんだけどな)

果穂「?」


果穂「たしか、今日は凛世さんですよね!」

樹里「まあ、凛世は底が見えねーからな……」

智代子「案外、簡単にこなしちゃったりね」

夏葉「あら、そろそろ始まるみたい」

凛世『みなさま……ご機嫌はいかがでしょうか……?』

凛世『放課後クライマックスガールズ、杜野凛世でございます……』

凛世『不慣れな立ち回りではありますが、みなさまに商品の魅力が届きますよう……誠心誠意、努めさせていただきます……』

智代子「いやー、やっぱ凛世ちゃんは落ち着いてるね!」

樹里「今日はゆっくり見れそうだな」

凛世『まずご紹介するのは……こちらの……12000円の腹筋ベルトでございます……』

智代子「値段言っちゃった!?!?!?」


智代子「えっ!? 聞き間違い!?」

凛世『それでは……この12000円の腹筋ベルトの説明を……』

樹里「むしろすげー押してくる!!!」

夏葉「誰も予期せぬ一手……! やるじゃない!」

果穂「凛世さんすごいです!!! でんこうせっかです!!!」

智代子「いや通販番組で出オチは間違いなく悪手だよ!?」


樹里「ってか凛世のやつ、予習したっつってたのにどうしたんだ……?」

夏葉「……!」

果穂「夏葉さん、どうかしましたか!」

夏葉「智代子、樹里、昨日の私の言葉、憶えているかしら?」

智代子「昨日の?」

樹里「何か言ってたか?」

夏葉「『凛世は気持ち早めに言うくらいが丁度いいかもしれないわね』」

智代子「あっ……!」

樹里「あっ……!」

果穂「?」


樹里「あれを真に受けたのかよ!?」

智代子「ううん、もしかしたら、”真に受けたらこうなりますよ”って凛世ちゃんなりのジョークかも……!」

夏葉「判断はつかないわね……」

樹里「くっ……あの笑顔の裏でアタシらにしか伝わらないネタで攻めてきてるとしたら……」

智代子「くっ……相当な手練れだね……!」

夏葉「くっ……流石は凛世ね……!」

果穂「よくわからないですけど、遠くにいるのにみんなを驚かせるなんて凛世さんすごいです!!!」


凛世『こちらのベルトはなんと……! 身に着け、電源を入れるだけで腹筋を鍛えることができる優れ物でございます……』

樹里「まあ、考えてもしょうがないな」

智代子「ああいうベルト、よく見るけど本当に効くのかなー?」

樹里「やっぱ夏葉的には邪道か? ”筋肉は運動で増やすものよ!”みたいな」

夏葉「いいえ、ああした商品だって、開発者が技術の粋を集めて作ったものでしょう。頭ごなしに否定はできないわ。それに、体を動かすことが難しい人だって世の中にはいるものね」

樹里「あー……、そういうとこは真面目なんだな、悪かったよ」

智代子「あれをつけながらチョコ食べたら体重収支がマイナスになったりしないかなぁ……」

樹里「こっちはこっちで過信だろ」


凛世『それでは……実際に凛世が体験いたしましょう……』

樹里「お! 実演販売か!」

果穂「気になります!」

智代子「って、凛世ちゃん、いつもの和服だよ? 脱ぐのかな」

凛世『いいえ……実はこの下に……既に着用済みなのです……』

果穂「なるほどです!!!」

智代子「いや今こっちの質問に答えなかった!?」


凛世『和服の下に着用しても気にならない薄さ……そしてこちらのリモコンを使用すれば……直接触れる必要もありません……』

智代子「でもすごい……! 和服を使って一気にアピールだ!」

夏葉「やはり凛世は只者ではないわね……!」

果穂「すごいです!!!」

凛世『では……早速……』

ピッ

ドッドッドッドッ

智代子「おお……動いてる音がする……!」

樹里「実際、腹筋には効いてるのか?」

夏葉「凛世のレポート待ちね」

凛世『ここここここれれれれれれはははははははじじじじじじつつつつつつににににににににに』ガタガタガタガタガタガタガタ

智代子「凛世ちゃーん!!!!!!」


凛世『とととととととててててててててももももももももしししししししんんんんんんんどどどどどどどどどうううううううがががががががががが』ガタガタガタガタガタガタガタ

智代子「なに言ってるのかぜんぜん聞き取れないよ凛世ちゃーん!!!!!」

果穂「り、凛世さんが小刻みに震えてます!!!」

樹里「すげえ……スタジオで凛世だけピンボケしてるみたいになってんぞ……」

智代子「いいから一度スイッチ切ろうよ凛世ちゃん! 威力は伝わったから!!!」

夏葉「威力というのもおかしな話ではあるけれど」


ピッ

凛世『……』コヒュー

凛世『……』コヒュー

凛世『……』コヒュー

樹里「いや目に見えて疲れてんじゃねえか凛世」

凛世『続いての……商品に……』コヒュー

智代子「も、もう少しベルト売る努力しようよ!!!」

果穂「あれを買えばあたしも分身の術が使えますか!!!」

智代子「ほら間違った使用用途で伝わってる!!!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


凛世『……』ゴクゴク

凛世『ふぅ……見苦しい姿を……お見せしてしまいました……』

智代子「でも、逆にいい宣伝かも……?」

夏葉「明日、ツイスタに『昨日のベルトで筋肉痛です』って書き込むまでが宣伝ね!」

果穂「そこまで考えてるなんて……! 凛世さんすごいです!!!」

樹里「でも凛世の場合、あながち無いとも言い切れないからな……」

智代子「全然ありえるよね……」


凛世『続いての商品を……紹介いたします……』

凛世『凛世としても……一推しの商品でございますので……』

智代子「なんだろ?」

樹里「どうでもいいけど値段は勿体ぶってほしいな」

凛世『こちらです……”制服♡パラダイス:既刊7巻セット”でございます……!』

夏葉「あら、智代子、あれって……」

智代子「あー! 私が凛世ちゃんにおすすめした!」

樹里「あ? 少女漫画か?」

夏葉「確か、凛世と智代子はあの作品のボールペンを買っていたわよね」

智代子「うんうん! 凛世ちゃん、他人にオススメするほど気に入ってくれたんだね……!」ジーン

果穂「面白いマンガなんですか!」

智代子「ゔぁっ!? あ、か、果穂にはちょーっとだけ早い……かな?」

果穂「?」


凛世『こちらの作品は……ユニットの仲間である智代子さんが教えてくださったのです……』

智代子「うんうん!」

凛世『智代子さんは博識で……凛世が知らない世界を常にご教授してくださいます……』

凛世『以前までの凛世なら……このようなものに興味は示さなかったかもしれません……。しかし……智代子さんのおかげで、凛世の世界は広がったのです……』

凛世『作品の魅力を語る智代子さんは……ご本人が誰より魅力的で……』

凛世『本来ならば、この商品は智代子さんが紹介するべきであると、重々承知ではあるのですが……』

凛世『不肖、杜野凛世、精一杯努めて参ります……!』

凛世『きっと……智代子さんは明日……別の商品について……素晴らしい紹介をしてくださるでしょう……』

凛世『みなさま……ご期待ください……』ペコリ

智代子「嬉しいけど……! 嬉しいけどなんでみんなハードルを上げるのぉ……!!!」


樹里「……って、おいチョコ! あれって恋愛漫画だよな?」

智代子「ふぇ? じゅ、樹里ちゃんも興味が!?」

樹里「ちげーよ! 大丈夫なのかって話だよ!」

智代子「え……?」

樹里「だから! アイドルが恋愛漫画に……その……共感とか、そういうこと言うのはマズいんじゃねーかってこと!」

智代子「あっ……」

果穂「?」

智代子「た、確かに……、極端な話、”凛世も恋をしているのです”とか言っちゃったら……!!!」

夏葉「樹里……あなたすごいわね……」

智代子「アイドルというイメージを崩さないようにってプロ意識……! すごいよ樹里ちゃん!」

果穂「よくわからないけどすごいです! 樹里ちゃん!」

樹里「だああああ! アタシじゃなくて凛世の話!!!」


智代子「で、でもそれは……凛世ちゃんを信じるしか……」

凛世『この作品の……詰め襟さまという方は……恋が実らずともセーラーさんを想い続け……それが凛世には……』

樹里「って早速やべえ!」

智代子「わああ!! ”自分のことのように思えます”とか言っちゃダメー!!!」

凛世『尊く感じられます……』

智代子「セーフ!!!!!」

凛世『また……揺れ動くセーラーさんの心も……これが恋なのかと……凛世には……』

智代子「わああ!!!」

凛世『尊く感じられます……』

智代子「セーフ!!!!!」

凛世『さらに……ブレザーさまの振る舞いも……気高く……凛世は……このような殿方が……』

智代子「わああ!!!」

凛世『尊く感じられます……』

智代子「セーフ!!!!!」

樹里「ぜってー遊んでんだろ!!!!!」


凛世『ともあれ……凛世と智代子さんおすすめの作品……ぜひお買い求めください……』

智代子「ふー、危なかったー……」

夏葉「凛世自身はどこ吹く風ね……」

樹里「大したメンタルだよ……」

凛世『本日の放送は……ここまで……お相手は杜野凛世でございました……』

凛世『それでは……御機嫌よう……』フリフリ

凛世『……』

凛世『……』

凛世『……あっ』

凛世『お値段……さんぜん……ーープチッ

智代子「……」

夏葉「……」

果穂「……」

樹里「……事故った!!!!!」


〜翌日:事務所〜


凛世「てへぺろで……ございます……」ウッカリンゼ

樹里「アタシにはもう凛世がわかんねえよ……」

夏葉(ウッカリンゼは擬音として設置できるのかしら……?)

果穂「でも凛世さん! 自分でベルト試したり、すごかったです! お疲れ様でした!」

凛世「ふふ……ありがとう……ございます……」

樹里「……まあ、面白かったと思うぜ」

夏葉「そういえば凛世、腹筋は大丈夫?」

凛世「はい……」

凛世「無論……」

凛世「筋肉痛で……ございます……」プルプルプルプル

樹里「ダメじゃねーか!」


夏葉「ともあれ、今日は智代子ね!」

凛世「はい……折り返しでございます……」

樹里(チョコいねえとツッコミ追いつかねえかもな……)

果穂「樹里ちゃん! どうかしましたか!」

樹里「あー、果穂、お前は真っ直ぐ育ってくれ……」

果穂「?」


智代子『みなさん! こんにちはー!』

智代子『放課後クライマックスガールズの園田智代子です! よろしくお願いします!』

智代子『一昨日の果穂、昨日の凛世ちゃんに負けないように、頑張ります!』

樹里「ま、チョコはそつなくこなすタイプだし、大丈夫だろ」

夏葉「そうね。智代子はそつなくこなすタイプだし、愛嬌があるから大丈夫よ」

凛世「はい……。智代子さんはそつなくこなすタイプで……愛嬌があり……気も利くので……大丈夫かと……」

果穂「はい! ちょこ先輩はそつなくこなすタイプで、愛嬌もあって、気も利いて、一緒にいると元気になるから大丈夫です!!!」

樹里「そこまで言ってねえよ」


智代子『それでは早速、最初の商品を紹介します!』

智代子『みなさん、そろそろ、お歳暮の時期ですよね〜? 何を送ればいいか迷ってるそこのアナタ! あまーいお菓子はいかがでしょう?』

智代子『じゃん! お菓子詰め合わせセットのご紹介です!!』

樹里「おー」

凛世「適材適所でございます……」

智代子『見てください! クッキーにビスケットにマフィンにラングドシャにバームクーヘン! もちろんチョコも入ってます!』

智代子『え? 見た目だけじゃよくわからない? ……しょうがないな〜! じゃあ、実際に食べちゃいます! お仕事のため! みんなにお菓子の美味しさを伝えるためだから! しょうがないね!』

樹里「おいおい……」チラッ

夏葉「きっと、智代子も覚悟を持って仕事に挑んでいるのね……! 私もそれに向き合った、最高のメニューを考えなくちゃ! 心配はいらないわ智代子!」

樹里「あー……」

智代子『はっくしゅん!!! ……あれ?』


智代子『き、気を取り直して! いただきまーす!』

智代子『まずはクッキー……!』モグモグ

智代子『う〜ん! おいしー!!! バターの風味が噛むほど広がって……でも全然しつこくない……!』モグモグ

智代子『次はバームクーヘン!』モグモグ

智代子『わ! ふわっふわ! すご……え……!? おいしー! けっこう甘いけど、スッキリしてるから気にならない! いくらでも食べれちゃう!』モグモグ

智代子『そしてこっちのチョコレート♪』モグモグ

智代子『ん〜!!! しあわせ……!』モグモグモグモグ

果穂「……」グゥゥゥゥゥゥゥゥ

凛世「……」グゥゥゥゥゥゥゥゥ

樹里「……」グゥゥゥゥゥゥゥゥ

夏葉「……」グゥゥゥゥゥゥゥゥ


果穂「お、お腹が鳴っちゃいました……」

樹里「……冷蔵庫にあいつが一昨日買ってきたチョコが余ってたな」トコトコ

凛世「お手伝いいたします……」トコトコ

夏葉「智代子……恐ろしい子……!」


樹里「待たせた。今凛世がお茶入れてくれてっから」

果穂「ありがとうございます!!!」

夏葉「ありがとう、樹里」

樹里「チョコはどんな感じだ?」

果穂「ずっと食べてます!!!」

樹里「おう……苦しむのは自分なのにな……」

果穂「ずっと食べてます!!!」

樹里「わかった、わかったから」

凛世「お待たせいたしました。お茶を入れて参りました……智代子さんはどのようなご様子でしょうか……?」

果穂「ずっと食べてます!!!!!」

樹里「もうやめてやれ」


智代子『これだけ入ってなんと! 4980円なんです! もちろんお歳暮にも、もしくは自分へのご褒美なんかに買っちゃったり!』

智代子『お電話お待ちしてますっ♪』

樹里「まあ、紹介自体は無難だったな」

果穂「美味しそうでした……!」

夏葉「食べ物を人に勧めるなら、何より美味しそうに食べることよね。勉強になったわ」

智代子『続いての商品に移ります!』

樹里「お、テンポがいいな」

智代子『みなさん、そろそろ、お歳暮の時期ですよね〜? 何を送ればいいか迷ってるそこのアナタ!』

樹里「……いやさっきと入り同じじゃね?」

凛世「もしや……」

智代子『じゃん! カニ詰め合わせのご紹介です!!』

樹里「また食いもんかよ!!!」


智代子『じゃ、いただきまーす!』

樹里「ナチュラルに食い始めたぞ」

夏葉「もうただの夕食にカニが出てきた時の智代子ね……」

智代子『……』ホジホジ

智代子『……』ホジホジ

智代子『……』ホジホジ

智代子『……』ホジホジ

智代子『……』ホジホジ
…………
………
……



おわり





樹里「いや勝手に終わらせんな!!!!!!!!!」



〜翌日:事務所〜


智代子「てへー!!!」テヘペロ

夏葉「樹里がいたら怒鳴られてたわよアナタ……」

凛世「カニの……お値段すら明かさず……」

智代子「だ、だってカニってすごい集中力必要だし! 気がついたら放送終わってて……てへ?」

果穂「でも、ちょこ先輩、すっごく美味しそうに食べてました!!!」

夏葉「そうね、智代子……あなたにそんな覚悟があるなんて……見直したわよ!」

智代子「えへへ……って、え? 覚悟?」

夏葉「あれだけお菓子を食べたんだもの。今日からのメニューは過酷なものになるわ……。それでもアナタは、視聴者に美味しさを伝えることを優先した……! 感動したわ!」

智代子「え? え???」

果穂「ちょこ先輩! すごいです!!!」

凛世「その姿勢……凛世も見習わなくては……」

智代子「……」

智代子「……」

智代子「……」

智代子「……もちろんだよ!!!!!」←ヤケクソ


智代子「で、でもとりあえずは今日の樹里ちゃんだよね!!! ね!!!」

夏葉「そうね。大丈夫、メニューはしっかり私が考えておくから! 安心して!」

智代子「う、うん!(ひぃぃぃぃぃぃ!!!!!)」

果穂「ところで樹里ちゃんはどんな商品を紹介するんでしょうか?」

夏葉「紹介する商品は選べるの?」

智代子「ううん! 私の時は、現場に着いてから教えてもらったよ」

果穂「あたしもそうです! ジャスティーンファイアソードがあってびっくりしちゃいました!」

凛世「凛世も……おふたりと相違なく……」

夏葉「そうなの……樹里には何が用意されてるのかしらね」

智代子「でも、私のお菓子とか、凛世ちゃんの漫画とか、果穂のソードとか、多少はその人に合わせた物が用意されてるよね?」

果穂「樹里ちゃんは……なんでしょう?」

夏葉「よくスポーツをしているから、その周辺かもしれないわね」

智代子「バスケシューズとか、野球グラブとかかな?」

夏葉「まぁ……家電とかはないでしょう」

智代子「樹里ちゃん、機械音痴だもんねぇ」

果穂「あ! 始まります!」

樹里『あー、えっと……放課後クライマックスガールズの西城樹里だ。早速だけど悪い知らせがある』

樹里『紹介する予定だった炊飯器が2秒前にぶっ壊れた』

智代子「何してるの!?!?!?」


樹里『いや、ちげーんだよ。アタシは何も……ちょっと触ってみただけで……』

樹里『……』

樹里『……』

樹里『……70000円だ。よかったら買ってくれ』

智代子「買わないよ!!!!!!」


夏葉「波乱の幕開けね……!」

智代子「むしろ幕が閉じてるよ……」

樹里『お! スペアがあるらしい。……すんません、もらえますか?』

樹里『よし……今度こそ……』

樹里『えっと……この炊飯器には……アーエイ……エー……あ……エーアイ! エーアイ! 入ってるらしい……って書いてあるけど……どこに入ってるんだろうな? 中身は空だけど』パカッ

智代子「不安しかないよ……」


樹里『えっと……スイッチは……』ポチッ

『コンニチハ。スイハンモードヲエランデネ』

樹里『おああああああああ!?!?!? しゃべった!!!!!!!』バキィ

凛世「むしろ……樹里さんの声に驚きました……」ドキドキ

夏葉「今、バキィって……」

樹里『……あれ? おーい……』コンコン

樹里『……』

樹里『……』

樹里『……』

樹里『……70000円だ』

智代子「うるさいな!!!!!」


夏葉「でも、樹里なりに苦手な機械に挑もうとしている気持ちは感じるわ……!」

果穂「そうです! あたしもそう思います!!!」

智代子「まぁ……それは確かに……」

凛世「はい……せめて凛世たちだけでも……その思いを汲み取りましょう……」

果穂「はい!」

夏葉「ええ!」

智代子「うん!」

樹里『あー、次に紹介する予定だった12万のパソコンだが……ぶっ壊れた』

智代子「だから何してるの!!!!!」


〜翌日:事務所〜


智代子「ってか樹里ちゃんの尺、短くない!?」

樹里「し、仕方ねえだろ!!! あれ以上続けると損害が出るんだから!」

智代子「通販番組でマイナス収支ってどうなの……」

樹里「それ言うならチョコだって食ってただけじゃねえか!」

智代子「なっ! わ、私は体を張って美味しさを……!」

果穂「わー! ケンカはダメです!!!」

凛世「おふたりとも……個性が出ておりました……」

樹里「……あー、まあ、そうかもな。わりい」

智代子「……私たち、素人だもんね。うん、頑張ったと思う!」

果穂「はい! 仲直りです! みんなで夏葉ちゃんを見ましょー!」

樹里「……」

智代子「……」

果穂「?」

樹里(果穂、大人だな……)

智代子(果穂、大人だね……)


凛世「始まるようです……」

智代子「最年長だからね、夏葉ちゃんファイト!」

夏葉『こんにちは。放課後クライマックスガールズ、有栖川夏葉よ』

夏葉『これまで4人の紹介、楽しんでくれたかしら? ……ふふ、とっても個性的だったでしょう?』

夏葉『私の自慢の仲間よ。そして、それに恥じないよう、私も全力で臨むわ!』

智代子「夏葉ちゃん……」

果穂「かっこいいです!!!」

樹里「……」

智代子「あれ? 樹里ちゃん、どうかした?」

樹里「いや……そういえば最終日だけど、売り上げってどうなってんのかなって」

凛世「それならば……昨日……プロデューサーさまからお聞きしました……」

智代子「本当!?」

凛世「はい……偶然、夏葉さんと歓談中にプロデューサーさまが入って来られまして……」

樹里「それで、どうだった?」

凛世「トップが……果穂さんということだけお聞きしました……」

果穂「本当ですかっ!」

樹里「よかったな果穂! ちなみに、いくらくらいだ?」

凛世「確か……500万円ほどの売り上げだと……」

智代子「おおー! すごい!」

果穂「ありがとうございます!!!」

智代子「それじゃあ、夏葉ちゃんがいきなり『私のサイン入り使用済み衣装を501万円で売るわ!』とか言わない限りは果穂の優勝かな」

樹里「ま、流石にアイツでもそんなバカなことは言わないだろ」

夏葉『今日は特別に、私のサイン入り使用済み衣装を501万円で売るわ!』

樹里「やっべアイツバカだった!!!!!」


夏葉『というのはもちろん冗談』

樹里「冗談に聞こえねえんだよ……」

智代子「びっくりしたー……!」

夏葉『今回は、私も愛用している品を紹介するわ』

凛世「愛用……?」

智代子「化粧品とか?」

樹里「アクセサリーとかじゃねーの?」

夏葉『プロテインよ』ドーン!!!

樹里「やっぱバカだろあいつ」


智代子「これは冗談じゃないんだよね……」

樹里「あの自信満々の表情を見ろよ……」

夏葉『筋肉は全てを解決してくれるわ……!』キラキラ

智代子「もはやプロテインの説明でもないよ」

果穂「これでみんなも筋肉一等賞です!!!」

夏葉『でも、大切なのはプロテインなどの道具ではないわ……変わりたいという、その意思よ……!』

樹里「あいつ売る気ねえな?」


夏葉『そして、私が紹介する2品目の、このダンベルを組み合わせれば……!』

樹里「今更だけどこの番組のターゲットはどこなんだ」

智代子「子どもから少女漫画好きから主婦から筋トレ好きまで……」

果穂「でも、個性的ってあたしたちっぽいと思います!」

凛世「果穂さん……」

智代子「確かに……!」

夏葉『しかも、3品目の君主論まで合わせれば……!』

樹里「今あっさりルール破らなかったか!?」


夏葉『ここまで全部セットで、なんと5980円! お買い得よ!』

智代子「しかもセット販売……!?」

樹里「自由だな……」

夏葉『さらに! プロテインの定期購入も受け付けているわ!』

樹里「まあ、それは便利だと思うけど……」

夏葉『さらにさらに! 君主論の定期購入も受け付けているわ!』

智代子「一定周期で君主論が家に届くの、嫌がらせの部類だと思う」


夏葉『ふふ……最年長なら落ち着いた人間だと思ったかしら? いいえ、年齢なんて関係ないわ』

夏葉『私はこのユニットにいて、とっても楽しいの。それは、遠慮しないで、素を出せる、本当の仲間だと思っているから』

夏葉『ぜひ、どこかで私たちを見かけたら、応援してほしい。そしてその代わりに、少しでも、元気を与えられたなら、嬉しいわ』

夏葉『それじゃあ、御機嫌よう』

夏葉『……筋肉は全てを解決してくれるわ』

樹里「決めゼリフやめろ!!!」

智代子「いいこと言ってたのに……」


〜翌日:スタジオ〜


智代子「いやー、まさか私たちの紹介が大好評だったから、追加で1日もらえるなんてね!」

果穂「しかもみんなでです! とっても嬉しいです!」

樹里「全員揃うんだから、下手なマネはできねえな……!」

凛世「そろそろ始まるようです……」

夏葉「力を合わせるわよ……!!!」

果穂「それじゃあ! 円陣です!!!」

智代子「うん!」

樹里「放課後クライマックスガールズ〜〜〜!」


「パーフェクト!!!」
「わー!」
「さんじょう!!」
「ピース〜」
「いっちばーん!!!」


樹里「やっぱりバッラバラ!!!」



おわり





ありがとうございました。
普段はデレで書いてます。


直近の過去作


橘ありす「久川フレデリカ?」

緒方智絵里「朋さんは撮影で、ほたるちゃんはワンステップスのイベント……」

黛冬優子「あさひと愛依がまともにインタビューに答えられるわけないじゃない!」

夢見りあむ「なんでぼくに食レポのお仕事がくるのさ!味なんてよくわかんないよ!!」

池袋晶葉「晶葉と志希の!」一ノ瀬志希「秋休み子ども科学電話相談〜♪」


などもよろしくお願いします


このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom