【ミリマス】桃子「好きなものを、好きな人と、好きなみんなと」 (11)

――少女は思い立った

――いつまでもプロデューサーにおんぶにだっこでは、これ以上の地位は望めないと

――だから



周防桃子「お兄ちゃん!今日の桃子の誕生日は、桃子が自分でホットケーキを食べてくるから!」

ミリP(以下P)「は?」





――少し迷走しているようだった

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――少しでも彼女の真意を知りたいと思ったプロデューサーは彼女に聞いた

P「桃子……俺が作るホットケーキに飽きたのか?」

桃子「そうじゃないよ……お兄ちゃんの作るホットケーキは大好きだし、育やほかのみんなが作ってくれるのも……」



――どうやら好き嫌いではないようだ

――だが、少し複雑のようだ

桃子「でも……アイドルとして、さらに一歩進みたいから、桃子はなんでも自分一人でできるようになりたいの!」

P「あー」



――彼女の意を組もうと思ったプロデューサーは一つだけ質問をした



P「なら、なんで外に行ってまでホットケーキを食べたがるんだ?」

P「今日は誕生日なんだし、うわさの3000円するのだって頼んでもいいんだぞ?」

――今日行って今日食べられるかは疑問であるが……

桃子「あ……その……桃子だって気になるから……」

――彼女にしては珍しく不明瞭な回答

桃子「それにまずは好きなのからっていうし……」



――なるほど。一人でやると決めたはいいが、何から始めるか……というやつか

P「よしよし」ナデナデ

桃子「ん~……(ハッ)こ、子ども扱いしないでよ!」

P「なら、もこもこ。おいで」

――もこもこ。それは周防桃子のぷちますである

もこもこ「もっ、もっ?」

P「よーし、よし」

もこもこ「もーっ!もーっ!」ワーイ



――非常に喜んでるみたいです

桃子「ムスー」

桃子「じゃあ、桃子は行ってくるから!」

バタン



P「ははっ、怒られたな」

P「さて……2時間持つかな?」



――さすがは彼女のプロデューサーである

――さて、そんな調子で街へ出た桃子であったが……



つ【休業中】

桃子「ええーっ!」

桃子「だ、大丈夫だから……まだメモしたお店は」



つ【パンケーキ終わりました】

桃子「嘘……」





「ごめんね。誰か大人の人と来てね」

桃子「桃子だってレディなんだからねっ!」



――悪戦苦闘していますね

――街の流行り廃りは激しいもの

――実際、パンケーキにしろ、タピオカミルクティーにしろ長く続いたものである

――かつてはティラミス、パンナコッタ、ナタデココ、エッグタルトにカヌレにetc なブームを引き起こしたものも既に朽ち果て

――残るは墓標だけ……



桃子「……桃子も、そんな風に忘れられるのかな」

桃子「子役だった桃子なんか、すっかりみんなの記憶からなくなってきちゃったのかなぁ……」

桃子「今の桃子だって……」





桃子「そんなのって……」

――一人悲しむ桃子……

桃子「桃子がアイドルをやっていたなんて覚えている人なんて、どれだけいるんだろう……」



「なら、一人でダメなら、みんなでそれを見つけに行くのもいいんじゃないかな?」

「桃子ちゃんも言ってましたよ。『大人だからってなんでもこなせると思ったら大間違いだよ』って」



桃子「……うん」

育「じゃ、帰ろうか。今日は私が作ってあげるから」

星梨花「材料とか用意しますね」



桃子「うん……ありがとう。小さくても自分の役割には一生懸命に……だよね」

育「お待たせっ!前のよりおいしくできたよっ!」

星梨花「じゃあ、飾り付けをしますね」





P「で、探し物は見つかったか?」

桃子「……ううん」

桃子「だって」







桃子「ここには……探しきれてないものが、まだまだ沢山あるみたいだからねっ」

P「あぁ、探し尽くすまでは傍にいてやるからな」

せりちょ「わー」

いくいく「やー」



HAPPY BIRTHDAY SUOU MOMOKO

久々にぷちどる出したな

この三人がミリオンのきっかけ……なんだけど、人には言えないなぁ



では皆様にいちごパスタは乗ってないホットケーキを

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