春日未来24歳。職業プロデューサー (18)

ミリマスSSになります。
未来と志保がお酒を飲むはなし。
※独自設定注意

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1577903934

  「いらっしゃいませ。今日はおふたりですか?」

志保「ええ。未来、カウンターでいいかしら?」

未来「いいよ志保。」

  「ご注文はどうされますか?」

志保「私はピンクレディで。」

未来「んー私はジンライム。」

  「ふたりとは珍しいですね。」

志保「ちょっと現場で会ってね。」

  「どうぞ。」

未来「じゃあ…え〜と、志保の健康にカンパイ。」

志保「なによそれ。乾杯。」

未来「ん〜お仕事後のお酒は格別ですな。」

志保「そうね。そういえば可奈は最近元気してる?」

未来「うん。志保ちゃんに会ったらお酒誘えって言ってたよ。今日は来られなかったけど。」

志保「そう…残念ね。またよろしく言っといて。」

未来「自分で言えばいいのに。」

志保「めんどくさい。」


志保「最近は仕事には慣れたの?」

未来「んーん、まだまだぺーぺーだから今日もPさんに怒られたよ…。昔はあんなに優しかったのに〜。」

志保「立場が変わったからね。仕方ないでしょ。」

未来「逆に律子さんがすっごく優しいんだよね。」

志保「それは意外ね。」

未来「うん。律子さんも最初は大変だったって色々気を使ってくれてるみたい。」

志保「へえ。」


未来「とりあえず今はベテランさんのスケジュール管理を中心にしてるよ。桃子ちゃんとか。」

志保「桃子ね。怒られないようにしなさいよ。」

未来「むう。大丈夫だよ。志保こそ最近女優業もやってるんでしょ?どうなの。」

志保「順調よ。シアターでも色々やってきたもの。まあ男性との共演は新鮮だけど。」

未来「ふーん、やっぱりドラマ現場はカッコいい人いる?」

志保「…少なくともりっくんのお眼鏡に叶う人はいないわね。」

未来「相変わらずシスコンなんだね。りっくん。」

志保「そろそろ姉離れして欲しいんだけどね…。」


志保「お代わり、貰ってもいいですか。」

未来「飲み過ぎだよ、志保。何杯目?」

志保「いいじゃない今日くらい。」

未来「今日もでしょ〜。酔った志保をタクシーに押し込むのイヤなんだけど。」

志保「大丈夫よ。はい、乾杯。」

未来「…乾杯。」

志保「ふぅ。…それにしても今になって思うと何だかんだいって未来が私たちのシアターの中心だったわよね。」

未来「何?急に。」


志保「思い出話よ。まさか最初にシアターを卒業するのが未来だなんて思わなかったわ。」

未来「……。」

志保「未来が卒業して、このみさんや莉緒さん達も別の道を歩んでいった。…まさか同い年の中で一番最後までシアターにいるのが自分と静香になるなんてね。」

未来「志保、やっぱり酔ってるでしょ。」

志保「酔ってないわよ。そういえば私は聞かなかったけど、何であの時にシアターを卒業したか聞いていい?」

未来「な、何で今さら。もう昔のことじゃん。」

志保「いいじゃない、たまには。それに多分明日には忘れてるわよ?」

未来「やっぱり酔ってるじゃん。別に言いたくない訳じゃないけど…。」


未来「私たちって高校生になってシアターの演出とかも任されるようになったでしょ?」

志保「そうだったわね。」

未来「それでさ、ある時に思ったんだ。歌って踊るステージは楽しいし、ずっと続いて欲しかった。
   けどそれより自分が創った舞台で輝いたみんなを観てみたいって。」

志保「ふーん。みんな、ね。」

未来「…なに。」

志保「みんな、なのね。静香じゃなくて。」


未来「なんで静香ちゃんが出てくるの。」

志保「だって未来が言ってるのって、静香の17歳のバースデーステージのことじゃないの?」

未来「な、何で知ってるの⁉︎」

志保「何でって…。」

未来「誰かから聞いた…?静香ちゃんは知らない、よね?」

志保「聞いた訳じゃないわよ。奈緒さんと私が予想しただけ。静香も知らないわ。」

未来「…良かった〜。」


志保「それにしても酷いわね。私たちみんなより静香だなんて。」

未来「きっかけが静香ちゃんなだけでみんなって言うのは嘘じゃないよ!」

志保「まあそうしといてあげるわ。」

未来「本当だって!」

志保「でもわざわざ大学に行くなんて、律子さんみたいには出来なかったの?」

未来「プロデューサーさんや律子さんもアイドル続けてからでもいいんじゃないかって言ってくれたけど…。
   私って頭良くないからさ、ちゃんと勉強したいなって思ったんだ。」


志保「…それだけ?」

未来「…それに、静香ちゃんとのお仕事するのに一番の近道だと思ったし。」

志保「やっぱり静香なのね。」

未来「だって静香ちゃんってやっぱり私の憧れのアイドルで…。
   なんていうかプロデューサーさんが羨ましくって…。」


志保「はいはい。もう、静香は静香でいつも未来のことばかり喋ってるし…。」

志保「…あなたたち変な関係じゃないでしょうね?」

未来「違うよぅ!純粋な気持ちで応援してるだけ!」

志保「ふふ、この話でもうちょっと飲めそうね。お代わりお願いします。」

未来「もう、私も今日は飲むからね!お代わり!」


未来「むー。もう今日は散々だよ…。」

志保「私は前から気になってた話も聞けて良かったわ。」

未来「…今日聞いてさ、やっぱり私がプロデューサーなんて向いてないって思った…?」

志保「知らないわよ。でも今も昔も目標に向かって一途に頑張るのが、未来でしょう?
   …頑張って早く静香でも私でもプロデュースして頂戴。」

未来「…ありがと。元気でた。」

志保「で、晴れてプロデューサーになった今の目標はなに?」


未来「今の目標は新シアターのメインプロデューサー!
   それで、最初のプロデュースは静香ちゃんメインのステージだからね!」

志保「そう。楽しみにしてるわ。」

未来「当然志保にも出て貰うからね。」

志保「その時には私も一流女優よ。出演のギャラが未来に払えるかしらね。」

未来「志〜保〜。サービスしてよ〜。」

志保「なら今のうちに媚び売っときなさい。まずは今日の支払いをするとこからね。」

未来「給料日前にそういう事言う?」


未来「じゃあごちそうさまでした。志保、自分で歩いてよ〜。」

志保「いいじゃない。アイドルを支えるのがプロデューサーでしょ。」

未来「もう〜。迷惑かけてごめんなさい。」

  「そういえば未来さん。そのステージには私も立つことができるでしょうか?」

未来「もっちろん!楽しみにしていて下さいね、瑞希さん!」

  「はい。楽しみにしています。では、またのお越しをお待ちしてますね。」

終わり。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom