ネコ耳娘の幽霊「どうじゃ? 幽霊である妾に憑かれた気分は」
ネコ耳娘の幽霊「恐怖に竦み絶望を感じよ。ふふふ……お主の人生もここで終わりじゃのう」
ネコ耳娘の幽霊「妾は人の魂を食らう魑魅なりや。狙うた獲物は必ず仕留めるぞ? くくく」
男「……」
男「>>2」
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俺は狐耳派だ
男「俺は狐耳派だ」
ネコ耳娘の幽霊「なに!?」
男「……」
ネコ耳娘の幽霊「お主……どうやら妾の逆鱗に触れたようじゃ」
ネコ耳娘の幽霊「狐なぞ、怪しげな術を使い他者を騙す卑しい下等種族ぞ! 妾の猫耳の方が至高に決まっておろう! 取り消せ!」
男「>>5」
狐のもふもふが好きなんだ、それは譲れない。
男「三味線にしてやろうか」
ネコ耳娘の幽霊「やだぁ! 三味線はやぁだぁ! 猫の皮を三味線に使われとぅない! 腹身とぅない!!」
男「……」
ネコ耳娘の幽霊「おのれ人間……妾の苦手な単語を出しよって……」
ネコ耳娘の幽霊「貴様なんぞ妾の手にかかれば、いつでも魂を喰らえるんじゃからな! 調子乗んな!」
男「>>6」
失敗しました。
>>6を描き直しますね。申し訳ない。
男「狐のもふもふが好きなんだ、それは譲れない」
ネコ耳娘の幽霊「ぐぬぬ」
ネコ耳娘の幽霊「じゃが狐の耳はそこまでモフモフしてなかろう! 妾のネコ耳の方がもっとモフモフじゃぞ?」
男「……」
ネコ耳娘の幽霊「ええい、仕方ない!」ボンッ
キツネ耳娘の幽霊「どうじゃ、妾にかかれば自身の外観を変化させることはお手の物よ」
キツネ耳娘の幽霊「お主の好きなキツネ耳じゃぞ? くくく、妾は優しいからのぅ、お主の魂を喰らう前に最後の我儘を聞いてやった」
男「……」
キツネ耳娘の幽霊「な、なんで黙っておるのじゃ。何か言ったらどうなのじゃ」
男「>>10」
でもお前猫じゃん
男「でもお前猫じゃん」
キツネ耳娘の幽霊「お主がぁああああああああ!!」
キツネ耳娘の幽霊「キツネ耳のもふもふが好きと言ったんじゃろうが!!!!」
男「……」
キツネ耳娘の幽霊「もうええわ! せっかく気を遣うて変化を見せてやったのに!」ボンッ
ネコ耳娘の幽霊「さて姿を戻したぞ。では、そろそろ魂を喰ろうて良いかの?」
男「え……いやですけど」
ネコ耳娘の幽霊「ぐぬぬ」
男「というか」
男「僕の承諾なんか気にせず、勝手に食えばいいのでは?」
ネコ耳娘の幽霊「それができたら苦労せんわい」
ネコ耳娘の幽霊「魂の食には『相手の承諾』が必要なのじゃ」
男「それ一生食えないのでは」
ネコ耳娘の幽霊「だからさっきお主の望みをさっき叶えてやったんじゃろうが! 早く魂を寄こさんかい!」
男「>>13」
ということは、僕が承諾しなければいくらでも願いを叶えてもらえるって事か
男「ということは、僕が承諾しなければいくらでも願いを叶えてもらえるって事か」
ネコ耳娘の幽霊「なに!?」
男「……」
ネコ耳娘の幽霊「……」
ネコ耳娘の幽霊「そそそそんな訳なかろう」
男「そうなんだ……」
ネコ耳娘の幽霊「妾はお主の願いを叶えるために憑いたのではない、お主の魂が美味そうだったから憑いたのじゃ!」
男「でも僕が承諾しないと、魂は食べられないんですよね」
ネコ耳娘の幽霊「いやまぁ、うむ」
男「なんなんすかその条件……普通に考えて承諾する訳ないでしょ」
ネコ耳娘の幽霊「……!」
ネコ耳娘の幽霊「嘘じゃろ……!」
男「いやそんな神妙に驚かれても……」
ネコ耳娘の幽霊「ともかく、妾はお主の魂が欲しいのじゃ! なんとかせい!」
男「ええ……」
男「まぁなら僕の願い事を色々言いますけど、いいですか」
ネコ耳娘の幽霊「ふっ、お主も満更ではなさそうではないか、なんぞ言うてみよ」
男「>>15」
キツネ耳娘の幽霊紹介してくれ
男「じゃあ、キツネ耳娘の幽霊紹介してくれ」
ネコ耳娘の幽霊「おいおいおい」
ネコ耳娘の幽霊「なめてんのか?」
男「……」
ネコ耳娘の幽霊「妾がおるじゃろうが! あとキツネはもうええんじゃ! 何回キツネの話題だすんだよ! 妾が全てじゃ! 妾を見ろォ!」
男「……」
ネコ耳娘の幽霊「……ていうか」
ネコ耳娘の幽霊「友達なんかいないもん……」
男「え、ぼっちなんすか?」
ネコ耳娘の幽霊「うるさいうるさい! 好んで独り身でおるのじゃ! 決してぼっちではない!」
男「そうかー」
男「なら僕と友達になります?」
ネコ耳娘の幽霊「えっ」
男「僕もほら、ブラック会社勤めで友人もいなくて、ぼっちなんで」
ネコ耳娘の幽霊「い、いいのか?」
ネコ耳娘の幽霊「いやいやいや、そうではない! 妾はお主の魂を食うために憑いたのじゃ! 友達など不要じゃ!!」
男「>>17」
腹減ったんで先に飯にしよう
男「てか、腹減ったんで先に飯にしよう」
ネコ耳娘の幽霊「なに、ご飯とな!?」
ネコ耳娘の幽霊「む、むぅ……。まぁそれは生理的欲求じゃから仕方ないが、妾も腹は減っとる。はよぉお主は魂を寄こせ」
男「んじゃスーパー行きましょうねー」
ネコ耳娘の幽霊「ま、待てい! 話を聞かんかー!」
~30分後~
男「ご飯、豚汁、コロッケの惣菜、キャベツ」
男「一人暮らしの僕にとっちゃこんなもんで十分かな」
ネコ耳娘の幽霊「……」
男「君が料理してくれたりとか期待したけど、まぁ幽霊だし無理だよね」
ネコ耳娘の幽霊「……にも」
男「ん?」
ネコ耳娘の幽霊「妾にも食事を寄こせ! 腹が減って死にそうなのじゃ!」
男「いやでも、魂はさすがにあげられないしなぁ」
男「……あ、一応キャットフード買ってきたけど食べる?」
ネコ耳娘の幽霊「やったー!」
男(喜ぶんだ……)
ネコ耳娘の幽霊「って違う違う違う! 妾はお主の魂が欲しいのであって」
男「茶碗に入れとくね」
ネコ耳娘の幽霊「わーい♪」ガツガツガツ
男「……めっちゃ食べれてるけど、質量は減ってないな」
ネコ耳娘の幽霊「うん、妾はキャットフードの魂を喰ろうておるから、それで味わえるのじゃー!」
男「食べ物にも魂があるんだなぁ」
ネコ耳娘の幽霊「美味しぃ! うふふ」
男「>>19」
普通の食べ物で大丈夫ならわざわざ人の魂食べようとしなくてもいいんじゃ?
男「普通の食べ物で大丈夫ならわざわざ人の魂食べようとしなくてもいいんじゃ?」
ネコ耳娘の幽霊「……」
男「え? だってそうでしょ?」
ネコ耳娘の幽霊「ふー、これだから素人は」
男「逆になぜ僕が玄人と思ったんだ」
ネコ耳娘の幽霊「妾にとって人間の魂を食すことは生命力の向上に直結するのじゃ。この姿を見て分かるじゃろう? 妾は猫と人間の混種であり、世に霊として存在するためには『人として形成されている者の魂』が不可欠」
ネコ耳娘の幽霊「じゃから、普通の食事はただ味わっておるだけで、生命力が向上する訳ではないのじゃ」
男「……いやさ、素朴な疑問なんだけど」
ネコ耳娘の幽霊「む?」
男「成仏そればいいじゃん」
ネコ耳娘の幽霊「いやじゃ! 妾はたくさん生命力を高めてずっと現世にとどまっておりたいのじゃ! この世は楽しいことがいっぱいじゃからの!」
男「なんて我儘な思考なんだ」
ネコ耳娘の幽霊「くくく、それが妾の取り柄じゃからのう。お主もさっさと諦めて妾に魂を献上せい」
男「でも献上したらキャットフード食べれないよ?」
ネコ耳娘の幽霊「確かにそれは困るのぅ」
男「うーん単純」
ネコ耳娘の幽霊「ところでお主、独り身なのか? こんな狭いアパートで孤独に暮らしおって」
男「大きなお世話だ。両親は俺が小さい頃に死んだし、今の会社の給料もそんなに高くないし、仕方ないだろ」
ネコ耳娘の幽霊「つまり貧乏でぼっちか。情けないのぉ(笑)」
男「>>21」
ファック
男「ファック!」
ネコ耳娘の幽霊「む!?」
男「ファッキンシッ!!」
ネコ耳娘の幽霊「な、なにを言っておるのじゃ、妾は外国語が苦手なのじゃ」
男「おお、意外な弱点」
ネコ耳娘の幽霊「べ、別に、知らなくても生きるのに困ることはなかろう!」
男「……」
男「ユーは案外キュート」
ネコ耳娘の幽霊「な、なんと言ったのじゃ? ええい日本語で話せ!」
男「ところでさぁ」
男「君、幽霊ってことだけど、なんで死んだの?」
ネコ耳娘の幽霊「……知らん」
男「ええ……記憶喪失ってことなのかな」
ネコ耳娘の幽霊「気付いたら幽霊になっておった。それだけじゃ」
男「ふーん」
ネコ耳娘の幽霊「妾の過去などお主には関係ないじゃろう、いいから早く魂を寄こすのじゃ」
男「>>23」
それは嫌だけど巨乳美女に変身してみてよ
男「それは嫌だけど巨乳美女に変身してみてよ」
ネコ耳娘の幽霊「なぬ!? 巨乳美女とな!?」
男「うん」
ネコ耳娘の幽霊「……やれやれ、お主の目は節穴か?」
ネコ耳娘の幽霊「巨乳美女なら目の前におるじゃろう、そう、妾じゃ!!」
男「……」
男「どう見てもBくらいにしか」
ネコ耳娘の幽霊「言うな!!!!!」
男「巨乳が良かったなぁ」
ネコ耳娘の幽霊「くっ、あんな巨大な乳房、ただの脂肪の塊じゃろう、どこがええのじゃ!?」
男「男はみんな大きいのが好きなの」
ネコ耳娘の幽霊「ぐむむ」
ネコ耳娘の幽霊「まぁ、仕方ないの、これも魂を貰うためじゃ」ボンッ
ネコ耳娘の幽霊(Gカップ)「これで良いのか?」
男「おお……でけぇ……」
ネコ耳娘の幽霊「あ、あまりジロジロ見るでない、恥ずかしいじゃろう……」
男「>>25」
魂ほんのちょびっとなら上げるから吸わせて
男「魂ほんのちょびっとなら上げるから吸わせて」
ネコ耳娘の幽霊「なんと!!?」
ネコ耳娘の幽霊「い、いい、いやいやいや、でもそれは倫理的にというか、そもそも妾はこれまで異性に乳房を吸われたことなどないし……」
男「逆に考えるんだ」
男「僕の魂を吸うことで君の生命力もあがる、僕の欲望も満たされる、こんな好条件な取引を見逃すつもりかい?」
ネコ耳娘の幽霊「ぐむむ」
ネコ耳娘の幽霊「よ、よかろう、だが10秒だけじゃ! それ以上は認めん!」
男「短すぎる! せめて30秒だ! こっちはちょびっととはいえ魂を捧げるんだぞ!?」
ネコ耳娘の幽霊「ぬぅ……!」
ネコ耳娘の幽霊「まぁ……それくらいなら……」
男「よし、じゃあ服を脱いでくれ、その浴衣みたいな服を脱ぐのだ」
ネコ耳娘の幽霊「……」
ネコ耳娘の幽霊「やっぱやだぁ!」
男「てめぇ、往生際が悪いぞ! いいから吸わせろこの野郎!」
ネコ耳娘の幽霊「あっ、やめっ!」
バババババッ
男「……」
ネコ耳娘の幽霊「……」
男「パットじゃねえか」
ネコ耳娘の幽霊「……」
男「偽乳で盛ってただけじゃねえか」
ネコ耳娘の幽霊「あはは……」
男「この野郎! 騙しやがったな!? 童貞の純情な感情を返せコラァ!」
ネコ耳娘の幽霊「五月蠅い! 胸吸わせろとかいう鬼畜のどこが純情じゃ! 大きな乳房に夢見させたんだからさっさと魂寄こさんかい!!」
男「>>27」
詐欺師にくれてやるものなどない!
男「詐欺師にくれてやるものなどない!」
ネコ耳娘の幽霊「なにぉぉおお!? よう言うわい! そっちは変態のくせして! この変態! エロ魔人!」
男「ぐむむ」
ネコ耳娘の幽霊「ぐむむ」
男「……まぁいいやもう、どうせさっきの狐耳の変化も、コスプレ用の耳的なやつを取り付けただけだろうし」
ネコ耳娘の幽霊「なに!? なぜ分かった!?」
男「いや分かるわ! 今のくだり経験したら普通理解するわ!」
ネコ耳娘の幽霊「くっ……あわよくば願いが叶ったと騙されて、魂をくれると思ったのにのぉ……」
男「むしろ誰が騙されるんだそんなことで」
男「そもそも君、今まで何人の魂を食べてきたんだよ」
ネコ耳娘の幽霊「……」
ネコ耳娘の幽霊「0です……」
男「ええ……」
ネコ耳娘の幽霊「仕方ないじゃろ! 妾もこういうの初めてなんじゃし! うまく魂食える方がどうかしてるわ!」
男「いや、初めてなのになんで魂食ったら生命力が伸びると思ったんだよ」
ネコ耳娘の幽霊「……」
ネコ耳娘の幽霊「勘?」
男「君想像以上にバカだよね」
ネコ耳娘の幽霊「バ、バカ言うな! バカ言うた方がバカなのじゃ!」
男「はぁ、なんかもう疲れてきた、夜も遅いし、寝ていいかな」
ネコ耳娘の幽霊「ダ、ダメじゃ! 魂くれるまで寝かさんぞ!」
男「>>28」
失礼、>>31で安価とります
分かった分かった、とりあえずお茶でも飲んで落ち着け(マタタビ入り)
男「分かった分かった、とりあえずお茶でも飲んで落ち着け(マタタビ入り)」
ネコ耳娘の幽霊「わーい、良い匂いじゃ~♪ いただきまーす☆」
男「……」
男「思ったんだけどさ」
ネコ耳娘の幽霊「んー?」ゴクゴク
男「そもそも幽霊なのに『生命力』っておかしくね? どゆこと?」
ネコ耳娘の幽霊「……」
ネコ耳娘の幽霊「そりゃあれじゃ」
男「ほい」
ネコ耳娘の幽霊「生命力言うか、現世にとどまっておられる的なあれじゃ」
男「うーんこの曖昧さ」
男「てか、さっき食べたキャットフードとか今飲んだお茶とかも、魂を食べたりしてるんだろうけどさ」
ネコ耳娘の幽霊「うん」
男「魂食べるには相手の承諾がいるんじゃないの?」
ネコ耳娘の幽霊「ナマモノでもない限り、食材には承諾意志がないからの。そういう場合は食べたり飲んだりも可能なのじゃ」
男「ああ、つまり、生魚とかが生きてる状態の時は食べられないってことか」
ネコ耳娘の幽霊「そういうこと」
ネコ耳娘の幽霊「というか妾からも、お主にツッコミたいことがあるのじゃが」
男「ん?」
ネコ耳娘の幽霊「さっきお主、『成仏そればいいじゃん』と喋っていたが、あれはどういう意味なのじゃ」
男「噛んだの!!!!」
男「君に大事な真意をつく言葉だったのに、噛んじゃったの!!! てかそれ今更ツッコまんで良くない!!?」
ネコ耳娘の幽霊「妾にはよく分からんのだが、成仏すればいいじゃん、と、言おうとしたんかの?」
男「もうやめて!! 噛んだ俺が悪かったから!! 答えるとするならそうだよ、その通りだよ!! これ以上みじめな想いさせないで!!」
ネコ耳娘の幽霊「……ほんにお主は変な男じゃのう」
男「ネコ耳の幽霊のお前に言われたくないわ」
ネコ耳娘の幽霊「うーんごもっとも」
男「ていうかさ」
男「>>34」
男「寝よう」
ネコ耳娘の幽霊「嫌じゃ! 魂食わせてくれるまで寝させるつもりはない!」
男「いや、僕明日も仕事なんだよ、さっき言っただろブラックだって。正月ってことでやっと1日だけ休みを貰えたし、今日は色々疲れたしゆっくり寝たいんだっつの」
ネコ耳娘の幽霊「うーむ」
ネコ耳娘の幽霊「しかし不思議なのじゃ、人間はなぜそこまで奮起して仕事をするのじゃ? 身体を壊すだけじゃろうし、もっと楽な生き方はできんのかの?」
男「……金を稼がなきゃ、生活もできないだろ」
男「僕だって、あんなブラックな会社、好きで働いてる訳じゃない」
ネコ耳娘の幽霊「そこなのじゃ」
ネコ耳娘の幽霊「好きで働いてる訳でないのなら、辞めてしまえば良いのではないか?」
男「だからそれじゃ生活できないんだって! この就職難の時代にすぐ次の職場が見つかる訳もないだろうし! 仕事辞めたら飢え死にするわ!」
ネコ耳娘の幽霊「……うーむ、人間が普通に生きるというのも、なかなかに難儀なものなのじゃな」
ネコ耳娘の幽霊「じゃがお主は、それで幸せなのか?」
男「……幸せって……」
男「……」
男「とにかく寝る! お休み!」
ネコ耳娘の幽霊「え、あ、い、いやダメじゃ!」
男「……クー……」
ネコ耳娘の幽霊「もう寝ておる……相当に疲れておったのかの」
ネコ耳娘の幽霊「……」
~午前7時~
男「……はっ!」
男「やばい寝坊した! くそっ! 全部あのネコの幽霊のせいだ!」
男「……あれ、ていうかここ、どこだ……?」
ネコ耳娘の幽霊「起きたようじゃの」
ネコ耳娘の幽霊「お主が寝ている間、妾がお主の身体を乗っ取り、ここまで移動して来たのじゃ」
男「はぁ!?」
男「てかここどこだよ!?」
ネコ耳娘の幽霊「>>36 じゃ」
神田明神
ネコ耳娘の幽霊「神田明神じゃ!」
男「ええ……なんでここに?」
ネコ耳娘の幽霊「お主、何やら人生に疲れておったようじゃからのぉ」
ネコ耳娘の幽霊「新たな年も始まったことじゃし、人の縁の商売繁盛、健康祈願、勝負運のご利益を得ることができるここに連れてきたという訳じゃ!」
男「いや、それも結局神頼みってことじゃねえか……」
ネコ耳娘の幽霊「お主、神は信じておらんのか?」
男「信じたって仕方ないだろ、いくら祈っても現実は変わらない、人生なんてそんなもんってのを嫌ってほど知ってる」
ネコ耳娘の幽霊「夢のない奴じゃのお」
ネコ耳娘の幽霊「まーまー、騙されたと思って祈ってみるのじゃ。何か良いことがあるかもしれんぞ? 妾に魂をくれるとかの」
男「お前に良くて僕には全く良くないわ」
男(まぁせっかくだし、一応参拝しておくか。てか1月2日なのに人多いな……)
パンパン
男「……」
ネコ耳娘の幽霊「どうじゃ? 妾に魂を食わせる気になったか?」
男「なるわけないだろ」
ネコ耳娘の幽霊「そうかー、はぁー」
男「……までも、久しぶりに初詣できたのは良かったかも」
男「んじゃ仕事行くかぁ」
ネコ耳娘の幽霊「ダメじゃ!」
男「え?」
ネコ耳娘の幽霊「仕事に行ってはならん!」
男「いや納期迫ってんだよ……そういう訳にはいかないってば」
ネコ耳娘の幽霊「それはお主ではなく、正月まで出社させて仕事をさせるような、業務管理を把握できてない会社が悪いじゃろう!」
男「でも、俺を待ってる人もいるし……」」
ネコ耳娘の幽霊「だーかーらー!」
ネコ耳娘の幽霊「それは会社のせいで、お主のせいではないのじゃ!」
ネコ耳娘の幽霊「なので今日は遊ぶのじゃ! 見てみぃ神社のたくさん並んだ催し物を! 美味しそうな屋台もたくさんじゃぞ! 妾を案内せい小童!」
男「ええ……」
どこに行く? >>39
射的
男「じゃあ、射的にでも行ってみるか」
ネコ耳娘の幽霊「わーい、なのじゃー!」
~射的~
射的の親父「うちの射的は一発勝負だよ! 景品取れるもんならとってみろい、兄ちゃん!」
男「うっす」
ネコ耳娘の幽霊「頑張るのじゃ、男ー!」
男(射的に必要なのは、銃のブレを失くして、景品の角度と接触場所を計算して……、ここだ!)
パンッ
ゴトッ
射的の親父「なにぃぃぃいい!? うちで一番高価な金ぴか狸を落としやがっただとぉ!?」
ネコ耳娘の幽霊「うぉぉぉおおおおお! 凄いのじゃ、凄いのじゃ! お主天才か!?」
男「ははは……」
男(なんか身体が覚えてたんだよな、射的の感覚)
男(なんでだっけ、祭りとか子供の時以来、行ったことないのに)
少年「よーし、僕も絶対とってやるぞー」
少女「頑張ってね、お兄ちゃん!」
男(隣の子たち……兄弟か何かかな)
男「あいてっ」
ネコ耳娘の幽霊「む? どうしたのじゃ?」
男「あ、いや、なんか急に頭痛がしただけ」
射的の親父「ちきしょーべらぼうめい! 早く景品持ってけドロボー!」
男「あ、ありがとうございます」
ネコ耳娘の幽霊「よーし、なら次の催し物に行くのじゃー!」
男「へいへい」
どこへ行く? >>42
りんご飴屋
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