【安価】謎の少女「た、助けて!」 (26)

男「うわっ! な、なんだ!?」

謎の少女「お願い助けて! 追われてるの!」

黒いスーツの男「チッ、あいつどこ行きやがった!」キョロキョロ

謎の少女「もうそこまで来てる……!」

男「……」

下1 どうするか

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1579189443

誰も来ない、ので寝る!おやすみ

と思ったらなんかエラーで表示されなかったっぽい

男「中に入って」

謎の少女「ありがとう!」

男「押入れの中に隠れてて」

ピンポーン

男「はい」ガチャ


黒スーツ「すみません、この辺に白いワンピースを着た女の子を見かけませんでしたか?」

男「見てないですね」

黒スーツ「そうですか、ありがとうございます」

パタン

男「もういいよ」

謎の少女「本当にありがとう。おかげで助かった」

男「なんで追われてたの?」

謎の少女「それは……」

下1 追われてた理由

謎の少女「黒塗りの高級車に落書きしちゃって」

男「……」

ガチャ

男「すみませーん!! 女の子ここにいますよー!!」

謎の少女「わああああ! ちょっと何してるの!」ギュム

男「ふぐっ」

謎の少女「なんでやり過ごせたのに呼び戻すの!?」

男「当たり前だろ! 悪いことしたんだから謝らないと」

謎の少女「で、でも」

男「……もしかして、何か理由があるのか?」

下1 落書きした理由

謎の少女「実は私……」

男「うん」

謎の少女「車に落書きしないとどんどん体調悪くなるの」

ガチャ

男「すみませーん!! 女の子ここでーす!!」

謎の少女「ちょっ、また!?」

黒スーツ「ここにいやがったか! アンタ匿ってやがったな!」

男「はい、ただならぬ事情があると感じたので。でももうどうでもいいです、連れて行ってください」

謎の少女「や、やめて離して! あんた最低! 裏切るなんて!」

男「俺は正しいことをしてる」

黒スーツ「おら、ドアから手を放せ!」

謎の少女「ぐぎぎぎぎ……! 絶対に離すもんか……!」

男(どんだけ必死なんだよ)

男「手伝いましょうか」

黒スーツ「ああ、頼む!」

謎の少女「きゃっ!? 指を一本ずつ剥がさないで! やめてぇ!」

男「全部剥がれましたよ」

黒スーツ「感謝する! このアマ、さんざん逃げやがって……覚悟しろよ!」

謎の少女「いやあーーー!」ズザザザ

パタン

男「一件落着と」

男「……ん? これは」

男(あの女の子が落としたやつか。何か書いてあるぞ)

下1 少女が男へ書き残した文字とは

男(I'll be back……? なんだあいつ、ふざけてるのか)

デデンデンデデン デデンデンデデン

男(え? こ、このBGMは……一体どこから)

ガチャ

謎の少女「はあ……はあ……!」

男「!?」

男「お前、連れて行かれたはずじゃ……!」

謎の少女「なんとか気絶させて脱出してきた」ポチッ

男(強いな。というかスマホでさっきの音楽かけてたのか)

謎の少女「あんた裏切ったでしょ。いたいけな少女を見捨てるなんて男としてどうなの?」

男「あの黒スーツの男を気絶させた奴がか弱いわけないだろ! それより何で俺のところに戻ってきたんだよ、そのまま逃げろよ!」

謎の少女「……」

男「……もしかして、本当に何か理由があるのか? 車に落書きしたこととか、落書きしないと体調悪くなることとか、全部嘘なのか?」


下1 少女の本当の理由

謎の少女「直った」

男「は?」

謎の少女「奴らとの戦闘でちょっと回路がおかしくなっててね。ようやく直せたわ」

ガチャ

男「黒スーツの人を探しに行ってくる」

謎の少女「待って!」ガシッ

男「!?」グググ

男(な、なんだこの怪力!)

謎の少女「お願い聞いて。これは冗談でも嘘でもない。さっき変なこと言ったから信用がガタ落ちしてると思うけど、これから話すことは全て真実だから」



男「未来から第三次世界大戦を止める為にやって来た、だって?」

謎の少女「その通り」

男「それでお前はターミネーター?」

謎の少女「映画で紹介されてるようなものとは造りが違うけどね」

男「さらに、俺が戦争を止める鍵……?」

謎の少女「うん。あんたは私を作り出した博士なの。未来から若いあんたを狙う奴らがやって来るから、それを守るようにインプットされてる」

男「まんまターミネーターじゃん。人をおちゃくるのも大概にしろよ」

謎の少女「なんなら証拠を見せようか?」グニャア

男「ドアの取っ手が曲がった!?」

謎の少女「からのー?」チュイン

男「目からビームが出てテーブルが焦げた!?」

謎の少女「どう? まだ色んなことできるけど」

男「……さっきの怪力といい、人間とは思えないな。正直信じられないけど」

謎の少女「まあそれが当たり前だし。これから少しずつ信じてもらえればいいから」

男「……本当のことなのか……」

謎の少女「今は疑ってもらっても構わない」

男「俺はこれから何をすればいい?」

謎の少女「え?」

男「信じるよ、君の言うこと」

謎の少女「ず、ずいぶん早いわね」

男「ゲームのやりすぎて現実との区別がつかなくなってるのかも。とりあえず信じる」

謎の少女「わかった」

男「それでもう一度言うけど、俺は何をすればいい?」

謎の少女「あんたは……」

下1 何をすればいいか

寝る
ここまで安価ありがとう
そんなに長くはやらない

謎の少女「南極の超古代遺跡に行って欲しいの。そこに戦争を終わらせる鍵がある」

男「南極の……なんだって?」

謎の少女「とにかく私に捕まって! ワープするから!」

男「待ってくれ、なんかジャンルが違わないか」

謎の少女「ジャンル?」

男「未来から来たターミネーターが戦争を止めるために俺に会いに来たんだろ? 完全なSFじゃん」

男「そこから古代遺跡とかいうアドベンチャーになるのは意味が分からない。インディージョーンズにでもシフトするつもり?」

謎の少女「あんたこそ意味が分からないんだけど。いいから捕まってよ、早くしないと奴らが追いかけてくる!」

男「奴ら……?」

謎の少女「ああもう面倒くさい! とっとと行くよ!」ガシッ

男「うわっ、待っ」

シュインシュイン



謎の少女「到着っと」

男「こ、ここは……」

謎の少女「言ったでしょ? 南極の超古代遺跡。特殊な電波を当てて寒さは感じないようになってるから安心して」

男(インディージョーンズかと思ったら、エイリアンVSプレデターの匂いが……)

謎の少女「さあ行きましょう。あの中に鍵が眠ってる」

男「鍵って何なんだよ」

謎の少女「戦争を止める鍵」

男「だから、その正体が何なのかを訊いてるんだ」

下1 鍵の正体

謎の少女「ドリームノートっていう名前のプログラムよ。書いたことがなんでも実現するの」

男「そんな夢のような機械が現代にあるのか?」

謎の少女「ある。だから協力して」

男「いいけど……」



男と少女は様々なトラップや未来からの敵を退けて、ついに最深部へと踏み入った

男「これがドリームノートか、バカデカいな」

謎の少女「これさえあれば戦争を止めることができる。お願い起動させて」

男「俺が?」

謎の少女「何のために連れてきたと思ってるの! あんたが鍵だからでしょ!」

男「やり方が分からないよ。どうすればいいんだ」

謎の少女「そこに手形の窪みがあるから、あんたの手をはめ込んで。それで動く」

男「それだけでいいのか」

ガコン

ウィーン

謎の少女「よし、起動完了! あとは戦争を止めるためのワードを入力すれば」カタカタ

チュイン

謎の少女「うっ!?」

男「少女!」

黒スーツ「ふふふ、見つけたぞ」

男「くそっ……こんな時に……!」

黒スーツ「これがドリームノートか? 危ないところだった、破壊させてもらうぞ」

謎の少女「させるか!」ガバッ

黒スーツ「!?」

謎の少女「ねえ! 私がこいつを抑えてるから、今のうちにドリームノートを使って!」

男「え? で、でも方法が……」

謎の少女「キーボードで入力するだけでいいから! 早く!」

男「入力ってキーボードでできるのか! よし」カタカタ

黒スーツ「このアマ!」バキッ

謎の少女「きゃっ!?」

男「少女! 大丈夫か!」

謎の少女「ば、バカ……早くドリームノートを……!」

男「もう使ったよ」

黒スーツ「なっ!? 俺の体が消えていく!?」スゥゥ…

男「残念だったな、これで戦争は起きない! お前の存在もなかったことになる!」

謎の少女「……私の存在もね……」

男「え」

謎の少女「ありがとう……短い間だったけど楽しかった……」スゥゥ…

男「そ、そんな……嘘だろ?」

謎の少女「嘘じゃない。戦争が起きないってことは、私は作られないってことだから」

男「……」

謎の少女「消える前に一つだけお願いがあるの。あのドリームノートを壊して? 誰かに悪用されないように」

男「ああ、分かった」

謎の少女「約束よ」

男「約束だ」

スゥゥ…

男「……」

男(ごめん少女、壊す前に一つだけ書き込みたいことがあるんだ)

男(それを書いたらちゃんと破壊するからさ)

下1 ドリームノートに書き込むこと




数週間後

ピンポーン

男「……ん……」

ピンポ-ン

男(なんだ? こんな朝から。無視するか)

ピンポーン ピンポーン

……

男(お、静かになった。どうやら行ったみたいだ)

デデンデンデデン デデンデンデデン

男「!?」

男(こ、このBGMは……外から……? まさかあいつか!!)

幼馴染「お邪魔しまーす」バキッ

男「うわあああ!? お、お前! ドアを壊してまで入ってくるか!?」

幼馴染「建付けが悪かっただけでしょ。それより、今日は登校日なの覚えてる? 早く起きないと遅刻するけど」

男「そうだったっけ」

幼馴染「はぁ……起こしに来て正解だった」

男「ありがとう、今すぐ着替える。しかし毎回毎回、どうして俺の家に襲撃する前にターミネーターの音楽をかけるんだよ」

幼馴染「この方が威圧感出るじゃん」

男「出す必要ないだろ」

幼馴染「私、外で待ってるからね。少し走らないと間に合わないわよ」

男「分かってるよ」

男(彼女が俺の幼馴染になって1週間。やはりあの時のことは覚えていないらしい)

男(ターミネーターがやたら好きだったりバカ力を発揮してくる名残りはある癖に、記憶だけはさっぱりなんだ)

幼馴染「早くしないと置いてくよー!」

男「あとちょっとだから! 待ってる間、そのへんの高級車に落書きしたりするなよ」

幼馴染「はあ? そんなことするわけないじゃん」

男「ははは、だよな」

男(まあそれで充分さ。関係は違うけど、こうしてまた会うことができるんだから)

安価してくれて感謝
付き合ってくれてありがとう

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