一番「ってことがあったんだよ」

ナンバ「ふーん。で？」

一番「でってなぁ！ 滅茶苦茶落ち込んでてよ。助けてやりてぇじゃねえか！」

ナンバ「一番。そうは言っても俺達がそいつの為に何が出来るってんだよ。しかもそいつはスーツ着てたんだろ。ってことは会社に勤めてるはずだ。ホームレスだった俺達には何も出来ねえさ。事情もわかんねえし」

一番「事情聴いても何も話してくれなくてよ。突っぱねられちまったからな」

ナンバ「ま、出来そうなことが見つかったら手伝ってやるよ」

一番「おう！ 頼むぜ！」

一番「(あいつまだいるかな)」

P「……はぁ」

一番「(いた)」

一番「よう」

P「またあなたですか。放っておいてくれって言ったのに」

一番「あんたの顔見たら放っておけなくてよ」

P「いいですよ……」

一番「おっ」

P「今むしゃくしゃしてるんです。あなたでストレス発散させてもらいますよ！」

一番「ちょ、ちょっと待てよ！ って聞いてくれそうもねえな」

VSたちの悪い男　ﾄﾞﾝｯ

一番「はぁはぁ……落ち着いたか？」

P「ぐっ……すいませんでした……」

一番「で、あんたはこんなところで何してるんだ？」

P「はい。私、こういう者でございまして」

一番「おう。名刺か。346プロダクションか。聞いたことねえな」

P「えっ！？ 本当ですか！？ 一応アイドル事業の最王手なのですが。私たちもまだまだ知名度が足りませんね。知らないのは山奥の仙人か長年の囚人ぐらいだと思っていました」

一番「……」

一番「要はアイドル事務所のプロデューサーさんってわけか」

P「はい。それで貴方は？ まだお名前を伺っていませんでしたね」

一番「俺は春日一番ってんだ」

P「良いお名前ですね。一番。私たちもなりたいものです」

一番「おう。俺も誇りに思ってるぜ」

P「春日さんはこの街に来て長いのですか？」

一番「いや俺も最近来たんだが、顔馴染みや知り合いは多いぜ」

P「実は横浜を拠点に活動している我が社のアイドルは3名いるのですが、近年の横浜事業所の営業成績は最悪。このままでは横浜から撤退ということにもなりかねません。」

一番「そりゃ大変だな」

P「通りすがりの貴方に言うのも大変失礼だとは承知しておりますが、私を、いえ私たちを助けてはくれませんか」

一番「もちろんだ！ 勇者は困っている人を助けるもんだぜ！」

一番「要はアイドル事務所のプロデューサーさんってわけか」

P「はい。それで貴方は？ まだお名前を伺っていませんでしたね」

一番「俺は春日一番ってんだ」

P「良いお名前ですね。一番。私たちもなりたいものです」

一番「おう。俺も誇りに思ってるぜ」

P「春日さんはこの街に来て長いのですか？」

一番「いや俺も最近来たんだが、顔馴染みや知り合いは多いぜ」

P「実は横浜を拠点に活動している我が社のアイドルは3名いるのですが、近年の横浜事業所の営業成績は最悪。このままでは横浜から撤退ということにもなりかねません」

一番「そりゃ大変だな」

P「通りすがりの貴方に言うのも大変失礼だとは承知しておりますが、私を、いえ私たちを助けてはくれませんか」

一番「もちろんだ！ 勇者は困っている人を助けるもんだ！」

一番「それでよプロデューサーさん。まずはあんたたちのアイドルってどんな子なんだ」

P「今は事務所にいると思います。案内しますので付いてきてください」

一番「ここか」

P「ええ。小さい事務所ですみません」

一番「いや懐かしいなと思ってな」

P「？」

P「ただいま～」

ちひろ「プロデューサーさん、おかえりなさい。あらそちらの方は！？」

P「こちらは春日一番さんだ。私たちのサポートをしてくださる」

ちひろ「知ってますよ！ 超有名人じゃないですか！」

P「え？」

ちひろ「横浜一の大企業一番ホールディングス社長の春日一番さんですよ！？ 知らないんですか！？」

P「えぇええええええええええ！！！！」

ちひろ「連日CMが流れてるじゃないですか」

P「知らなかった……」

ちひろ「流れてるのは横浜ローカル限定ですし転勤してきたばかりのPさんなら仕方ないかもしれないですけど」

一番「悪い。知ってるかと思ってよ」

ちひろ「一番製菓を復活させた春日さんが協力してくださるなら私たちの営業成績もうなぎ上り間違いなしですよ！」

一番「ところでアイドルはどこにいるんだ？」

ちひろ「皆ならちょうどコンビニにご飯を買いに行きましたよ。神内駅前店ですね」

一番「俺もちょうど腹減ってたとこだ。迎えに行こうぜプロデューサー」

P「すいません。ちょっと行ってきます」

ちひろ「じゃあアイス買ってきてください」

P「わ、分かりました」