西住しほ「ウミガメのスープ?」 (14)

注意
・キャラ崩壊
・みぽりんがお母さんと仲直りしています
・SSは三年以上ぶりなので各キャラ口調がいまいち掴めませんでした


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1583406548


カチューシャ「あ! 今とてもいいウミガメのスープ思いついたわ! 誰かに出したいわね……ノンナぁ!」

ノンナ「すみません、今手が離せないので」

カチューシャ「そう……まあいいわ! ノンナたちにはあとで出してあげる。まずはミホーシャよ!」

 プルルルガチャ
??「はい、西住です」

カチューシャ「ミホーシャ? 時間ある? ウミガメのスープ出すけれど」

しほ『……シホ―シャです。みほはお風呂でして。そちらは?』

カチューシャ「あ、あ……えっと地吹雪の」

ノンナ「自分でいいますか」

しほ『ああ、プラウダの……ウミガメのスープとは? 美味しいのですか?』

カチューシャ「えっと……」

ノンナ「こんにちは西住師範。カチューシャがあなたにゲームを挑むそうです」

カチューシャ「ノンナ勝手に……」

しほ『みほ、ではなく私に……いいでしょう。どういったものですか?』

カチューシャ「えぇ……」

ノンナ「自信がないのですか? 自分が考えた問題に」

カチューシャ「ムキ―! そこまで言うなら出してやるわよ!」

しほ『……お願いします』

みほ『あれ? お母さん、わたしのスマホで……誰から?』

カチューシャ「久しぶりねミホーシャ」

みほ『えぇ!? なんで……』


しほ『挑まれたのよ。ゲームをね』

みほ『わたし宛だったんじゃ……』

カチューシャ「ミホーシャもやるわよ!」

みほ『お母さんもやるんだ……』

しほ『西住流に逃げるという道はないわ』

みほ『いいけれど……カチューシャさん、何をやるんですか?』

カチューシャ「前にやった、ウミガメのスープよ!」

ノンナ「ルールだけ説明して私は失礼しますね」カクカクシカジカ

~ルール~
1. 出題者がいくつも答えがあるような問題を出題する
2. 出題された問題についてYESかNOで答えられる質問を繰り返す
3. 出題者の意図した答えが分かったら解答する

しほ『なるほど……では一問、お手本をお願い致します』

カチューシャ「……いいわ。問題……」

~問題~
 ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
 しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
 男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。
 何故でしょう?


みほ『この問題、前にもやりましたね』

カチューシャ「ミホーシャは今回、シホーシャのサポートね!」

しほ『自殺とは胸が痛いわね……自殺の手段は重要ですか?』

カチューシャ「ノン、重要ではないわ」

しほ『男がレストランで食べたのがウミガメのスープではなく、カレーでも成立しますか?』

カチューシャ「しないわ。結構いい質問ね」

みほ『お姉ちゃん、しばらくカレー食べられないなあ……お母さん、始めはもっと大きな範囲で質問した方がいいよ』

しほ『たしかに、闇雲に打っても弾の無駄ね……ここは小銃であたりをつけるべき……質問、レストランで出されたのは本当にウミガメのスープでしたか?』

カチューシャ「いい質問ねシホ―シャ! イエスよ!」

みほ『そうそう、序盤は先入観を潰すように問題文から得られた解釈を聞くのが王道だね』

しほ『まさに西住流。……でも不可解ね。てっきりラリっているのかと……現実世界でも成立しますか?』

カチューシャ「……しないと思うわ。学園艦が沈むはずないし」

みほ『あ……』

しほ『沈む? ……沈没が関係ありますか?』

みほ『まあお母さん初心者だしヒントということで』

カチューシャ「そうね! 沈没は関係あるわ! 重要よ!」

しほ『男は沈没経験がありますか?』

カチューシャ「イエス! 重要よ!」

みほ(そういえばこれグロいんだっけ……お母さん大丈夫かな……)



みほ『一か八かのスナイプ圏内には入ったね……』

カチューシャ「どうするシホーシャ、ここで回答する?」

しほ『戦車に付いているのは砲塔だけではないわ……無限軌道もあるの。撃てば必中、裏を返せば確実に仕留められるまでは近づくわ』

しほ(みほは私に、自分の戦車道を見せた……私も、示したい!)

みほ『お母さん頑張って!』

しほコクリ『質問、男が本当にウミガメのスープかと疑問を持ったことは重要ですか?』

カチューシャ「重要よ!」

しほ『男がウミガメのスープを食べるのは初めてですか?』

みほ(あ……この質問は大事だけれど逆に危ないかも)

カチューシャ「イエス……とてもいい質問だけれど、ミスリード注意ね」

みほ(ちゃんと警告してあげるカチューシャさん優しい)

しほ『初めてだけれどミスリード? ……みほ、考えるから一度何か質問してみて』

みほ『え? ああ、じゃあ当たり障りのないやつで……レストランは海が見える必要はありますか?』

カチューシャ「ノー、マストではないわ」

しほ『一応確認だけれど……男はレストランに入る前から自殺を決行するつもりでしたか?』

カチューシャ「ノー、重要よ!」


しほ『ここで勢いづいてもいいけれど……一度情報を整理しましょう』

みほ『そうだね……なんだっけ?』

しほ『自殺の手段は重要ではなく……動機もある』

みほ『動機は「本物」のウミガメのスープを飲んだからっぽいね』

しほ『本物か? って聞いたのも気になる』

みほ『でも男の人が「本物」のウミガメのスープを食べたのはレストランが初めてだって言っていたね』

カチューシャ(ミホーシャ、結構ヒントだすわね……)

しほ『…………』

みほ『…………』

カチューシャ「…………」

しほ『みほ、もしかしてこれ……怖いお話?』

カチューシャ(あ……)

みほ『……』ニコッ

しほ『…………』

カチューシャ「…………」

しほ『何か用事ができる気g――』

みほ『お母さん』

しほ「ヒィ!」

みほ『西住流に逃げるという道は?』


 そのとき、西住しほは思い出した……この笑顔、幼少期の娘のものだ……つまりは……

しほ(みほ……あのボケだかバカだかいうクマといい、この娘はサドの気質があるのかもしれない。でも――ここは母として、戦車乗りとして、退くわけにはいかないわね……)

しほ『逃げるという道はないわ。例え無限軌道でもね……質問、男がニセモノのウミガメのスープを食べたことはありますか?』

カチューシャ「あるわ! いい質問ね!」

カチューシャ(初めて聞いたとき怖かったのに……なんでこの問題を選んじゃったんだろ……)

しほ『……そのニセモノのスープが自殺の原因ですか?』

カチューシャ「そうよ! あと少し!」

カチューシャ(じれったいわね! べ、別に怖くなってきたわけじゃないけれど! 早くこの地吹雪のカチューシャが考えた問題解いて欲しいだけよ!)

みほ『ゴールまで近いからこそ慎重にね!』

しほ『そうね。旗車周りの戦力をしっかり削っておくわ……ニセモノは沈没した時に飲みましたか?』

カチューシャ(もう気づいているかしら?)

カチューシャ「イエスよ!」

みほ『お母さん、一回回答してみる?』

しほ『そうね。回答』

カチューシャ「受けて立つわ!」

しほ『男が乗っていた船が沈没して……なんとか近くの無人島に着いたけれど食料はなかった。他の生き残りは周りの死体を食べて飢えを凌いだけれど、男は拒否。見かねた人がウミガメのスープと偽って人肉スープを渡し、生き永らえた……だけれどレストランで本物のウミガメのスープを食べた時、明らかにニセモノと違っていたから全てを悟って…………周りが食べる中拒否するくらいだし……』

カチューシャ「そ、そこまで想像つくのは怖いわ……正解よ!」

しほ(え……考えられる限り怖いのを言って怖さをやわらげようと思っていたのに……何それ怖い)


みほ『お母さんすごい! この問題知っていたの?!』

しほ『撃てば必中よ』

カチューシャ「ノンナ並みの精度ね! じゃあ次はこのカチューシャが考えた問題よ!」

しほ『……怖くない?』

カチューシャ「怖くはないわ! 絶対に! 問題!」

~問題~
 武部沙織は口が大きい人だと思われたかったので、口が大きい人だと思われてしまった。なせ?
(皆さんも質問とか回答とか参加ください)

「なせ」は「なぜ」の誤字である?

>>9
誤字でした

コメありです
続きは明日に書き溜めてまた投稿します

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