次の日--学校の屋上--

子分1「いやぁー昨日のやつらは雑魚でしたねぇ」

子分2「ヤンキーさんが戦うまでもなかったなww」

子分3「まぁでも１回くらいヤンキーさんが戦うところ見てみたいなぁとはおもいますけどねぇ」

ヤンキー「え？　あ、あぁ。まぁ気が向いたらな。俺が喧嘩するととんでもねぇことになるからな」

ヤンキー(ある意味な…。つーか俺に喧嘩させようとしてくんのやめろよ…。俺は完全に巻き込まれた側だからな)

子分1「てか、ヤンキーさんってあの暴走族さんの弟だから、暴走族さんと喧嘩したことあるんですか？」

ヤンキー「あ、あぁもちろん。殴り合いとかはしたことあるかなー」

子分2「まじっすか!?　やっぱ伝説ってだけあって強いんですか？」

ヤンキー「まぁまぁくらいかなー。俺も勝ったり負けたりな」

ヤンキー(1日に何個嘘ついてんだ俺…。こんな生活がもう中学生の時からずっと続いてる)

ヤンキー(こいつらは俺のことを強いと思い込んで同級生なのに敬語使ってるし、正直窮屈だ)

ヤンキー(これも全部クソ兄貴のせいだ…！！　俺の嘘の情報を周りに言いふらしやがって)

子分3「今度一回くらいヤンキーさん俺の相手してくださいよ」

ヤンキー「え、あ、え？」

子分3「俺がどのくらい強くなったのか確かめてみたいんですよねぇ。今日の放課後とかどうっすか？」

ヤンキー「あーちょっとだけならいいぞ」

ヤンキー(え、え、まじ？　俺喧嘩すんの？　人生で一回もしたことないのに？　やばくね？)

子分2「いいなぁー俺も今度相手してくださいよ」

ヤンキー「お、おういいぞ。とりあえず俺今日は用事あるから帰るわ」

スタスタスタ

バタン

子分1「行っちまったなぁー」

子分2「つーかいいなお前ヤンキーさんと戦えのかー」

子分3「……。俺は正直疑ってる」

子分2「はぁ？」

子分3「ヤンキーさん、本当は喧嘩つよくねぇんじゃねぇのかって」

子分1「あ？　そんなわけねぇだろ暴走族さんの弟だぞ」

子分3「でも一回も喧嘩してるのみたことねぇし、なんかいっつもビビってるように見えんだよな」

子分1「……そ、そうかぁ？　まぁ言われてみれば……」