提督「俺は、睦月型のみんなが仲良くしている姿を見ると、提督業で溜まった疲れが全部吹っ飛ぶ提督だ」

提督「睦月型が楽しそうにしているだけで、俺は幸せになれるのさ」

提督「せやろ？」

睦月「はーい！ みんなー集合ー！」

ズラ～

睦月「今日はこれから遠征に出掛けます」

睦月「なので、その編成を発表するのね！」



提督「うむ、立派にお姉ちゃんしてる睦月が可愛い」

睦月「第二艦隊の編成を発表します」

睦月「まずは如月ちゃん！」

如月「はあい♪」

睦月「つぎに弥生ちゃん！」

弥生「頑張ります……」

睦月「そして卯月ちゃん！」

卯月「ぷっぷくぷー♪」

睦月「さらに三日月ちゃん！」

三日月「ほらもっちー、起きて！」

睦月「最後に望月ちゃん！」

望月「うぇーめんどくせー」

睦月「旗艦は睦月です！」

睦月「張り切ってまいりましょー！」

睦月「第三艦隊の編成を発表します」

睦月「まずは皐月ちゃん！」

皐月「任せてよ！」

睦月「つぎに文月ちゃん！」

文月「はぁい♪」

睦月「そして水無月ちゃん！」

水無月「水無月の出番だね！」

睦月「さらに長月ちゃん！」

長月「長月、出る！」

睦月「最後に菊月ちゃん！」

菊月「行くぞ……！」

睦月「旗艦は蓮゜月ちゃん！」

蓮゜月「分かったわ」

睦月「それでは、遠征に行ってくるぞー！」

「「おー！！」」



提督「ちょっと待って」

睦月「何ですか、何ですかー？」

提督「あれ？」

提督「おかしいな？」

提督「俺の耳がおかしくなったのかもしれない」

文月「えー！ しれーかん、大丈夫～？」

提督「大丈夫か確認させてくれ」

弥生「何をすれば、良いの……？」

提督「では横一列に並んでくれないか」

提督「そして順に名乗ってくれ」

「「はーい」」

睦月「睦月です！」

如月「如月よ♪」

弥生「弥生……」

卯月「うーちゃんでーす♪」

皐月「皐月だよ！」

水無月「水無月です！」

文月「文月っていいます♪」

長月「長月だ」

菊月「菊月……」

三日月「三日月です」

望月「望月でーす……」

蓮゜月「蓮゜月です」

睦月「以上！ 睦月型、全員集合です！」

提督「いやいやいやいや」

提督「……え？」

提督「あれ？」

提督「あれれー？」

提督「おかしいな、一人だけ睦月型じゃなかったよね？」

睦月「え？」

菊月「一人だけ？」

三日月「睦月型じゃない……ですか？」

卯月「そんなわけないぴょん！」

如月「司令官ったら、疲れてるのね」

水無月「そんな子、いた？」

蓮゜月「いえ、いなかったわ」

提督「お前や！！！！！！！！」

提督「お前！！ お前のことだぞPerth！！」

睦月「ぱー……す？」

水無月「知ってる？」

三日月「いえ、知らない子ですね」

提督「なんで知らないの！？」

提督「俺、めっちゃ頑張って探してたの知ってるよね！？」

提督「『わーオーストラリア艦なんて初めてだねー』って話をしてたじゃん！？」

菊月「分らんな」

文月「しれーかん、やっぱり疲れてるんじゃ……」

如月「抱き枕任務なら任せてね♪」

望月「隙あらば枕営業、枕なだけに」

睦月「とにかく！ 蓮゜月ちゃんは睦月型だよ！」

提督「そんなわけないだろ！ デタラメ言うな！」

弥生「睦月……ここは、弥生たちの正当性を主張するべき……」

睦月「よーし！ やってやるぞー！」

睦月「睦月型！ 整列！」

ザンッ！！

睦月「ここに、横一列に並んだ睦月型がいます」

提督「うむ」

睦月「睦月から順に……」

睦月「塩、塩、塩、塩、甲殻類、塩、甲殻類、甲殻類、甲殻類、甲殻類、甲殻類」

睦月「そして……塩」

蓮゜月「塩です」

睦月「完っ全に睦月型……！」ﾊｯ...!!

提督「いやいやいやいや」

提督「おかしい」

提督「その理屈はおかしい」

提督「それなら六駆も若葉も初霜も甲殻類じゃないか」

提督「あいつらがダメでパースがオーケーな理由は何なんだよ？」

睦月「ぐぬぬ……」

睦月「睦月型！ 部屋の隅っこで作成ターイム！」ﾋﾞｼｯ!

ゾロゾロ

文月「ごめんねぇ～？ しばらく待っててね～？」

提督「ああ、我らが天使の文月の頼みならいくらでも待とう」

卯月「しれーかんってば、全然言い負かされてくれないぴょん！」

菊月「これは想定外だったな」

望月「どーするよ？」

皐月「せっかくパースと仲良くなれたのに……」

弥生「このままじゃ、離れ離れにされてしまう……」

長月「だが、誰が司令官を説得できるんだ？」

「「……」」

睦月「くっ……ここまできたのに……！」

蓮゜月「……」

蓮゜月「私に任せてもらえるかしら？」

如月「蓮゜月ちゃん……」

蓮゜月「姉妹の問題は、私の問題」

蓮゜月「同じ睦月型として、私も協力したいの」

三日月「蓮゜月……！」

文月「蓮゜月ちゃん……！」

水無月「ぱっすん……！」

睦月「わかった、睦月は蓮゜月ちゃんのこと、信じる！」

蓮゜月「任されたわ」ｽﾀｽﾀ

蓮゜月「提督」

提督「おう、本命自らお出ましか」

提督「何を考えているのか分からんが、下手な真似はよすんだな」

提督「言うことをきかないようなら、提督命令を出すから、そのつもりで喋るように」

蓮゜月「ええ、それで構わないわ」

蓮゜月「そんなあなたに質問があります」

蓮゜月「私たちが仲良くすることのDemeritは何かしら？」

提督「は？ そんなの決まってるだろ？」

提督「つまりだな……」

提督「……」

提督「……」

提督「一切無い……！」ﾊｯ...!!

提督「な、なんてことだ……！」

提督「睦月型とパースがキャッキャウフフすることに、何の問題があるだろうか？」

提督「いや無い（断言）」

提督「みんな可愛いことに変わりは無い以上、俺が口出しするなど言語道断」

提督「上等な料理にマーマイトをぶちまけるがごとき野暮ッッッ」

提督「ぶちまけるならハチミツ……圧倒的ハチミツ……！」

蓮゜月「そうなの？」

提督「そうだよ（真顔）」

提督「フッ……良いぜ、俺が許可しよう」

睦月「やったー！ 蓮゜月ちゃんが睦月型になったよー！」

「「わあい！！」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

蓮゜月「そう……」

蓮゜月「ようやく私もMutsuki Classとして認められたのね」

睦月「そう！ 蓮゜月ちゃんは立派な睦月型なんだから！」

睦月「どうしてこんなことになったのか全然思い出せないけど」

如月「フフフ……おめでとう、蓮゜月ちゃん」

如月「どうしてこんなことになったのか全然思い出せないけど」

蓮゜月「Thanks a lot」

蓮゜月「どうしてこんなことになったのか全然思い出せないけど」

「「蓮゜月（ちゃん）～！！」」ｷﾞｭｰ!

「「どうしてこんなことになったのか全然思い出せないけど～！！」」ｷﾞｭｰ!!

睦月「いっけなーい！ もうすぐ遠征の時間なのね！」

如月「みんな！ さっきの編成で、遠征頑張って～！」

長月「よし！ いくぞ！」

皐月「今日もたくさん資材を持ち帰るよー！」

三日月「ほら、もっちー！ キビキビ歩く！」

望月「うえー、めんどくせー」

ゾロゾロ……



提督「いってらっしゃーい」ノ

提督「いやー、やっぱり睦月型は良い！」

提督「わちゃわちゃやってるのを見ると、心がフワフワするんだよなあ！」

提督「そして、蓮゜月も……」

提督「蓮゜月……」

提督「……」

提督「……」

提督「いや何で睦月型になる必要があるんだよ（冷静）」



おわり

以上です、ありがとうございました。