【ミリマス】徹底検証!聖母力(仮)の謎に迫れ! (101)

百合子「朋花さんの聖母力って」

昴「ん?」

ロコ「は?」

朋花「はい?」


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百合子「一体どういうものなんでしょうね」

すばロコとも「……」

百合子「私が思うにですね」

昴「待て待て待て」

ロコ「一体なんですか、その……セイ、ボリョク? というのは」

百合子「何って……聖母力ですよ。いつも朋花さんが纏ってる」

昴「そんな皆さんご存知の通りみたいに言われてもな」

ロコ「ユリコはちょくちょくサドンかつアンビギュアスなことを言いますね。バッドハビットです」

百合子「え? でも伝わりません? ほら、今も」

朋花「(ニコニコ)」(パァァ

ロコ「まあ……なんとなく言いたいことは……」

昴「要はアレか? なんかこう、オーラ的な」

百合子「そうですそうです。なんだ、わかってるじゃないですか」

百合子「で、話を戻しますが」

百合子「朋花さんの聖母力ってどれほどのものなんでしょう」

昴「ん、この先も聖母力で通すのか」

ロコ「ここはスルーするのがスマートですスバル。トークが進みません」

朋花「どれほどのもの、というのはどういうことでしょう~」

百合子「私、前から気になってたんですよ」

昴「何が」

百合子「ほら、今私たちはこうして普通に朋花さんと話してますけど」

百合子「多くの男の人は朋花さんに近づいただけでどんどん子豚ちゃんになっていくじゃないですか」

百合子「これってちょっと不思議だと思いません?」

ロコ「それは単にメールとフィメールの差というだけでは」

百合子「ダウトですロコちゃん!」

ロコ「!?」

百合子「男の人は男の人でも、プロデューサーさんは子豚ちゃんになってないですよ! さあまた謎が増えました!」

ロコ「なんでユリコがプラウドリーなんですか」

百合子「ね? よく考えてみると結構わからないことが多いんです。聖母力」

ロコ「ロコ的にはなんでそんなことをよく考えてみようかと思ったのかがわからないです」

昴「でも言われてみればそうだな。その辺どうなんだ?」

朋花「うーん、そうですね~」

朋花「私もそれほど意識しているわけではありませんが~」

朋花「良い機会ですし、ちょっと試してみましょうか~」

すばロコゆり「へ?」

朋花「せーの」

朋花「えーいっ」

 パァァァ!!

すばロコゆり「!?」

朋花「どうですか~?」

百合子「ど、どうって……(テレテレ」

昴「べ、別に何も変わってないよ、なあ?(テレテレ」

ロコ「どこがですか! スバルもユリコも何をシャイになってるんです!」

昴「そういうロコだって顔真っ赤じゃん!」

百合子「うう……どうしてだろう、朋花さんの顔が見れない……。まともに目を合わせたらその瞬間……ハッ! まさかこれが『聖母力(マリア・トラップ)』の力!?」

ロコ「なぜ今ソングの話を!?」

朋花「ふふ、なるほど~」

 スゥゥゥ…

昴「お?」

ロコ「ふぇ……?」

百合子「ダメダメダメこのままじゃ私、禁断の領域に堕ちちゃ……あれ?」

朋花「いかがでしたか~?」

昴「朋花、今のって」

朋花「いつもよりちょっと気を張ってみました~。うふふ、皆さんの可愛いお顔が見られましたね~」

ロコ「気を張ってみたって……」

百合子「ひょっとして朋花さんは……」

百合子「聖母力を『コントロール』出来るんですか!?」

朋花「ある程度自由には出来ますね~。聖母力という名前はともかくとして」

百合子「わあ! スゴイスゴイ!」

ロコ「ええ……。なんですかそのファンタスティックな話は」

朋花「そんなに大それたことではありませんよ~? 皆さんも普段とよそいきの態度がありますよね~? 本質的にはそれと同じことです~」

ロコ「う、うーん。アグリーできるようなできないような……」

昴「ていうか、朋花も自覚あったんだな。なんか纏ってること」

朋花「それはもちろん」

朋花「昴ちゃんにもロコちゃんにも百合子さんにも、そして私にも。アイドルには皆それぞれ、その人だけの個性というものがあります」

朋花「私の場合は、世界中の子豚ちゃんに注ぐべき愛を収めるだけの器、とでも言いましょうか。器がしっかりしていないと届ける前に愛も溢れてしまいますからね~」

朋花「そしてそのような器には、自然と相応の風格が備わるものでしょう」

ロコ「なるほど、つまりトモカのオーラはロコにとってのアートセンスってことですね。ロコにはよくわかります!」

昴「確かにいるもんな、顔でフォアボール取ってくるバッター。いいなー、俺にもそういうオーラがあったら出塁率上がったのに」

朋花「それで、聖母力のお話ですが」

ロコ「えっ、トモカもそのネーミングでいいんですか」

朋花「ふふ、せっかくですからね~」

朋花「今皆さんにお届けした聖母力は全力の60%といったところでしょうか~」

百合子「60%!?」

昴「あ、聖母力ってパーセンテージで表せるものなんだ」

ロコ「いよいよコミックじみてきましたね」

百合子「60%であんなにドキドキしちゃうなんて……。はぁ、やっぱり朋花さんはスゴいなあ」

朋花「いえいえ、6割も発揮すれば普通の女性なら子豚ちゃんになっている所です。やはり同じアイドルの皆さんには簡単には通用しないようですね~」

昴「じゃあさ、今こうして普通に喋ってるときはどれくらいのパワーなんだ?」

朋花「3割くらいですかね~」

ロコ「ああ、もうナチュラルにパワーなんてワードが飛び交い始めました」

百合子「え、じゃあ普段朋花さんは30%のパワーで男の人を子豚ちゃんにしてるってことですか?」

朋花「そうなりますね~。基本的に殿方には少し刺激が強いみたいです~」

ロコ「じゃあメールにとっての60%なんて」

朋花「昇天必至の致死量ですね~」

昴「死ぬのか。危ねーな、聖母力」

百合子「まさに神か悪魔かって感じですね……!(ゴクリ」

朋花「聖母ですよ~? うふふ♪」

百合子「聖母力がコントロール出来るとわかったのは大きな収穫ですけど、もう少し検証が必要ですね」

ロコ「えっ、まだ続けるんですかこのトークテーマ」

百合子「そこはかとなく朋花さんのノリが良い今がチャンスなんです! やるなら徹底的にやりましょう!」

昴「まあオレもちょっと気にはなってきたんだけどさ。朋花はいいのか?」

朋花「構いませんよ~。今の私はノッてるみたいですからね~」

百合子「いいですか皆さん。次は個人差の謎に迫ります」

百合子「朋花さんは男の人によく効くって言ってましたけど、どうも聖母力の効き目にはそれ以上に細かい差があるみたいです。さっきもお話したプロデューサーさんが良い例ですよね」

昴「うんうん、確かに」

朋花「つくづく生意気ですね~♪」

ロコ「で、テストとやらはどうするんです」

百合子「これはもう出会った人たちに手当り次第聖母力をぶつけてもらいましょう。それが一番手っ取り早くてわかりやすいはずです」

昴「なんか通り魔みたいだな」

ロコ「聖母のパワーのテストなのにそんなバイオレンスでいいんですか」

百合子「あ! 早速一人目のサンプルが!」

昴「サンプルってお前」

「ハァ~~~♪ おど~りお~どる~な~ら~ちょいとルミルミお~ん~ど~~ほ♪ほ♪」


ロコ「どこがくたばれですって? お?」(ザッ

昴「落ち着けロコ。それは幻聴だ。おーっすまつり」

まつり「ほ?」

まつり「はいほー! みんなお揃いでどうしたのです? 楽しいことならまつりも混ぜて欲しいのです」

百合子「実は私たち、ある研究の真っ最中でして」

まつり「研究?」

百合子「はい! ぜひまつりさんにもそのお手伝い…を……?」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴ

昴「……なんか、急に肌がピリピリチクチクしてきたような……乾燥か?」

ロコ「ホット……いえ、コールド……? と、とにかくなんだかトゥーストレンジです!」

百合子「体の震えが止まらない! これは一体……ハッ、まさか!?」



朋花「うふふふ」

 ゴォォォオォォォオォ!!

昴「なんだぁ!? 朋花から満塁の時のオカワリ君みたいな威圧感が!」

ロコ「あわわわわ……! スマイルなのに…スマイルなのにベリーテリブルです……!」

百合子「ま、まるで朋花さんから嵐が吹き出しているかのような凄まじいプレッシャー! 目が開けてられません!」

昴「いきなりどうしたってんだよ! っていうかまつりは……ッ!?」

まつり「ほ?」

 ズズズズズズズズズ

まつり「なんだか今日の朋花ちゃんはゴキゲンナナメさんなのです?」

 ズァアアアァァアァアアア!!

ロコ「ホワーーーーイ!? なんでマツリまで!?」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 カタカタカカタカタ…

昴「なんか揺れてる! 窓枠とか花瓶とか地面とか色んなものが揺れてるぞ!」

百合子「朋花さんの聖母力と全くの互角! 二人のオーラがぶつかり合ってどんどん圧が高まっていきます! 70…75…80…90……!」

ロコ「どこからそのメガネ出してきたんですか! この期に及んでボケるのはノーセンキューですっ!」

まつり「朋花ちゃんに怖い顔は似合わないのです。さあ、まつりと一緒にニコニコ笑顔でさわさわはいほーなのです」

朋花「あら、私はいつもと何も変わりませんよ~? あと、どさくさに紛れて髪を触ろうとするのは感心しませんね~」

まつり「ほ? ……ほ?」

朋花「うふふふふふふふふふ」

 ドドドドドドドドドドドド

ロコ「わぁー! もうダメです、グラウンド・ゼロですー!」




「そこまでよ!」

 ザン!

百合子「え!? 二人の間のオーラを斬った!?」

昴「お、お前は……!」





般若の面を被ったハリセン二刀流のエビフライ「」(コーホー

すばロコゆり「誰!?」

「全く……とんでもない『気』の高まりを感じたから急いで駆けつけてみれば……」

 カパッ

「アンタたち、こんなところで何やってるの!」

百合子「律子さん!」

ロコ「そのアバンギャルドなスタイルは一体……」

まつり「ほ? まつりたちはちょっと立ち話をしていただけなのです。ね?」

朋花「はい~♪」

律子「立ち話って……あんな凄まじい『オーラ』を放っておいてよくもまあヌケヌケと……」

まつり「律子さん」(ポン

まつり「漫画じゃあるまいし『気』だの『オーラ』だのそんなめるへん! なものは現実には存在しないのです。ね?」

律子「アンタがそれを言うの!?」

朋花「まつりさんの言う通りです~。合理的な律子さんらしくもありませんね~♪」

律子「ぐ、確かに自分でもおかしなこと口走ってるとは思うけど……! と、とにかく、遊ぶなら周りの迷惑にならないようにすること! いいわね!」

昴「ふー。一時はどうなることかと」

百合子「でも、いきなり凄い研究結果が得られましたよ!」

まつり「ほ? さっきも言ってたのです」

朋花「そうですね~。まつりさん、ご協力ありがとうございました~」

まつり「ほ? ほ?」

百合子「では私たち、次の実験がありますのでこれで失礼します!」

昴「じゃーなー」

ロコ「まだ続けるんですか……」




まつり「……結局、なんだったのです?」

昴「いやー、なんかとんでもなかったな。フジカワ対カブレラみたいだ」

ロコ「さっきのがフルパワーなんですか?」

朋花「思いっきり気を張ったのは間違いないですね~」

昴「男があれを食らったら」

朋花「一周回って生き返ります」

昴「マジかよすっげーな」

ロコ「マツリはマツリでよく無事でいられましたね」

朋花「まつりさんは私の全力をまともに受け止められる数少ない人ですからね~」

百合子「本気と本気がぶつかり合ってお互いを更なる高みへと引き上げる! なんかいいですね、『ライバル』って感じで!」

昴「ん? 朋花とまつりってライバル同士なのか?」

朋花「さあ、どうでしょう~。うふふ♪」

昴「お、第二のサンプルが」

ロコ「もとい被害者ですね」

「――――!?」

「…………」

「………………?」



百合子「今度は歩さんですか」

ロコ「でもなんだか様子がおかしくないですか?」

昴「確かに。キョロキョロソワソワしてて落ち着かねーな。おーいあゆ」

朋花「少し待っていただけますか」

昴「え?」

朋花「…………」

 スゥ…

百合子「朋花さん?」

朋花「…………(スタスタ」

歩「――――!」

朋花「――(ピタッ」

朋花「………………」

朋花「(ス-…ハー…)」

 スゥゥゥ……

昴「どうしたんだよ、いきなり深呼吸なんかして」

朋花「……いえ、お待たせしました。それでは行きましょう」

すばロコゆり「??」

歩「お、シアターフィフティーンズ勢揃いじゃん。おつかれ!」

昴「何だよフィフティーンズって」

歩「へへっ。四人はオフ? 休みの日でも一緒なんて仲良いなあ」

百合子「歩さん、お時間大丈夫ですか? 実は今」

朋花「……」(スッ…

百合子「(朋花さん?)」

朋花「歩さんの方はこれからレッスンですか~?」

歩「うん。ダンスのね。いやー、最近体がなまっちゃっててさー。今日は久しぶりにガンガンやっちゃおうかと」

朋花「そうですか~。お引き止めしてすみませんでした~」

歩「いやいや! じゃ、皆もごゆっくり。まったねー!」

ロコ「いいんですか? サンプルが行っちゃいますよ?」

朋花「いいんです」

朋花「もう半分終わってますから~」

すばロコゆり「へ?」

朋花「皆さん、今の私を見て何か気づきませんか~?」

昴「? 何かって、何が?」

百合子「特に変わったところがあるようには見えないですけど……」

ロコ「いえ、待ってください」

ロコ「ロコのミスアンダスタンディングかもしれませんが……」


ロコ「なんだかトモカ、『薄く』ないですか?」

昴「は? 何言ってんだロコ。カルピスじゃあるまいし」

朋花「うふふ。さすがはロコちゃん、鋭いですね~」

百合子「え? どういうことですか?」

朋花「先ほど皆さんにはいつもよりも『気を張った』ところをお見せしましたが」

朋花「今の私はその逆、『気を緩めた』状態なんですよ~」

すばロコゆり「!?」

朋花「これで全力の10%くらいですね~」

百合子「そ、それって聖母力を『抑える』ことも出来るってことですか!?」

朋花「出来るようになったのはようやく最近のことですが~。だからちょっと準備が必要なんです」

ロコ「聖母はアサシンか何かなんですか……?」

昴「でもなんで今抑えてんだ? ……あ、ひょっとして」

朋花「はい、歩さんは人一倍気配に敏感な方ですから。普通にしているだけでは過度なプレッシャーを与えてしまう恐れがあるんです」

百合子「じゃあ歩さんがさっき挙動不審だったのは……」

朋花「無意識に遠くにいる私の聖母力を察知していたのでしょうね~。だから歩さんの警戒網にかからず近づくためにあえて気を緩めたんです」

百合子「わ、私たちが気づかない間にそんな静かなる攻防が繰り広げられていたなんて……!」

昴「ただのビビりじゃないのかそれ。でも牽制でバンバン刺せそうなのはいいな」

ロコ「ロコはもうさっきから頭痛がヘッドエイクです……」

朋花「といっても、最近は面と向かってさえしまえば、気配を抑える必要もなくなったんですけどね~」

昴「へー、そうなのか」

朋花「はい。私も歩さんとちょっとは仲良くなれたということでしょうか~、うふふ」

朋花「(それに、このやり方を身に着けたおかげで少し日常生活も送りやすくなりましたしね)」

百合子「え? 何か言いましたか?」

朋花「いいえ~、なんでもありませんよ~♪」

百合子「早くも二人分サンプルが取れました! この調子でどんどん行きましょう! 次は誰に」

朋花「いいえ、まだです」

すばロコゆり「?」

朋花「さっき言ったはずですよ~。『半分』終わったと」

朋花「では、残り半分の検証を始めましょうか~」

歩「レッスンの見学? アタシは別に構わないけど。どしたの急に」

百合子「というわけで歩さんのダンスレッスンにお邪魔したわけですが……」

昴「なあ、ここからどうするんだよ?」

朋花「うふふ、それはこれからのお楽しみですよ~」

歩「よっ! ほっ! ほいさっ!」


ロコ「それにしてもアユムのダンスはいつ見てもマーベラスですね。ロコはダンスが苦手だから羨ましいです」

百合子「私も……。本当に同じ人間なのかってくらい動きが全然違いますよね」

昴「なあ、朋花ってば」

朋花「……そうですね。では」

朋花「いきます」

 ゴォォッ!!

ロコ「!? うわわっ!」

昴「朋花!?」

百合子「こ、このオーラ! さっきまつりさんにぶつけたものに勝るとも劣らない強さです!」

ロコ「だからそのメガネはもういいです!」

昴「バカッ! 歩にそんなの食らわせたら、ビビるどころか泡吹いて倒れちゃうんじゃないのか!」

朋花「…………」

ロコ「トモカ! 早くストップしてください!」

百合子「い、いえ、みなさんあれを見てください!」

歩「へへっ!」


昴「あれ!? 気絶するどころか……」

ロコ「ダンスのキレがどんどんアップしていってます!」

百合子「わわわ! 何あの足の動き……ええ!? なんでその態勢であんなにピタッと止まれるんですか!」

歩「Yeah……!!(キメッ」


「……(ポカーン」

「…………う、」

昴「うおおおおおお! すっげーーーっ!

ロコ「ブラーーーヴァーーーーーー!」

百合子「きゃーっ! 歩さーん! きゃーーっ!」

朋花「(パチパチパチ)」

昴「なんだよなんだよ歩! 今日は一段とキレッキレだったな!」

歩「なっはっは、褒めすぎ褒めすぎ。いやー、今日はギャラリーもいたからアタシもちょーっとだけ本気出しちゃった、みたいな?」

朋花「お疲れさまでした歩さん。はい、ドリンクですよ~」

歩「お、サンキュー朋花」

朋花「素晴らしいものを見せていただきました~。眼福です~」

歩「えへへ。ま、アタシもたまには年下にイイとこ見せないとね!」

朋花「うふふ。またいつか、ダンスを教えて下さいね~」

歩「うん、いつでも大歓迎だよ!」

昴「さっきのどういうことだよ」

ロコ「グロッキーするどころかどんどんエキサイトしていってましたね」

朋花「ええ、私もこうなるとは予想していたとはいえ、あれほどのものとは思いませんでしたね~」

百合子「ええっと、朋花さんのオーラに煽られて歩さんのボルテージも上がっていったってことでいいんでしょうか」

朋花「……私が歩さんにプレッシャーを与えていたというのはさっきもお話した通りですが」

朋花「以前、その例外があったんです」

昴「例外?」

朋花「はい」

朋花「歩さんに、ダンスのレッスンをしていただいた時に、ね」

朋花「あの日の歩さんは、どこか私に遠慮していた普段の様子とは打って変わって、それはもうビシバシと私を指導してくださいまして~」

朋花「あんなにハードにしごかれたのは、あるいは初めてかもしれませんね~」

昴「あー、そういうことか。オレたちが『Jelly PoP Beans』で一緒になった時もそうだったな。歩、ダンスのことになるとすっげー熱くなるんだよ」

ロコ「サヨコとイーブンのハードコーチングでしたね」

百合子「へー、ちょっと意外かも」

朋花「だから、ダンスをしている時の歩さんであれば、聖母にも負けないエネルギーを発揮しているに違いないと思ったんです」

百合子「うんうん、踊ってる歩さんの無敵さったらないですからね! 同じステージに立ってる時もバッチリカバーしてくれますし」

ロコ「それにしてもジェットコースターみたいなアップダウンぶりですけど」

昴「はは、でも、そういうところも歩らしいや」



朋花「(思えば、あの日がきっかけだったのかもしれませんね)」

朋花「(徐々に歩さんの前でも普段どおりでいられるようになっていったのは)」

百合子「とってもいい感じです! 『聖母力を正面から受け止められるタイプ』! 『聖母力に敏感に反応するタイプ』! 予想以上にバラエティに富んだ成果ですね!」

ロコ「で、このリザルトから何かわかったんですか?」

百合子「それは……あ、聖母力の影響にも個人差があります!」

昴「最初から全然進んでねーな」

百合子「そ、そんなことはありません! さあ次のサンプルを!」

朋花「そうですね~……あら?」

朋花「皆さん、次の方がいらっしゃいましたのでここで見ていてください」

昴「あれ? 朋花一人で行くのか?」

朋花「はい、その方がわかりやすいかと~」




百合子「で、朋花さんは今、紬さんとお話しているわけですが」

朋花「――」

紬「――」

昴「ここで見てろって言ってたけど、どうするつもりなんだろうな」

百合子「さあ。一見普通にお喋りしているようにしか。でもきっとさっきみたいに水面下で高度な駆け引きが……!」

ロコ「あの二人、最近フレンドリーですね。心なしかトモカの表情もソフトです」

昴「うんうん、やっぱ同じユニットで活動したらそうなるんだよな……おっ、帰ってきた」

朋花「お待たせしました~」

百合子「紬さんと何の話をしてたんですか?」

朋花「はい、今度のオフに紬さんオススメの甘味処を案内していただけるそうです~」

百合子「わぁ、いいなぁ」

昴「で、実験の方はどうなったんだ? こっからじゃ何やってるかわかんなかったけど」

朋花「それは……」

ロコ「ふっふっふ、ロコのセンシティブなサイトはすべてお見通しですよ」

すばゆり「?」

ロコ「ずばり! トモカのオーラはさっき歩と話していた時よりもさらに薄くなってました! そう、限りなくゼロに近いコンディションですっ!」

百合子「ゼロ!? それって聖母であることを放棄するに等しい所業じゃないですか!」

昴「あー、だからなんかユルい雰囲気だったのか? まあ確かに紬もどっちかってーとビビりのイメージが」

朋花「いいえ」

すばロコゆり「へ?」

朋花「全く、その逆です」

昴「え? 逆?」



朋花「私は今、全力を以て紬さんと対面していたのです」


すばロコゆり「……………………」

すばロコゆり「はぁッ!?」

昴「そんなわけないだろ! だって紬、全然普通だったじゃんか!」

百合子「余波もなかったですしメガネも反応してません!」

昴「いやメガネはそれでいいんだよ」

ロコ「そ、そうですっ! ロコがオーラを薄いと感じたのともコントラディクトします!」

昴「なんだかんだロコもノッてきたな」

朋花「皆さんの仰ってることは間違っていませんし矛盾もしませんよ~。なぜならば」

朋花「私は紬さん『だけ』に、聖母力をぶつけたのですから

すばロコゆり「………………………………」

すばロコゆり「はぁあぁぁッッ!?」

百合子「『一点集中』! そんなパターンもあるんですか!?」

昴「なんかど真ん中直球勝負って感じで燃えるな!」

ロコ「いや仮にそんなことが出来たとしていつ使うんですかっ! アイドルとして何のメリットもなくないですか!?」

百合子「いいえ、ロコちゃん!」

ロコ「!?」

百合子「以前真さんに聞いたことがあります。『パフォーマンス中に一瞬だけ、観客席のただ一人に狙いをすましてアピールをすることがある』と」

百合子「ウインク、指差し、流し目……ほんのちょっとした仕草ですが、そんなのが自分にだけ向けられたらと想像してみてくださいよ!」

百合子「『ひょっとして今の、私のために!?』。勘違いだっていいんです! こんなの一瞬で恋に落ちちゃいますよ! きゃーっ!」

昴「なんか亜利沙みたいになってんな」

ロコ「ん? ちょっと待ってください。ユリコの言う通りなら」

ロコ「トモカのフルパワーでスペシャルなアピールが、ツムギにはパーフェクトにスルーされたってことになりませんか」

朋花「……」

昴「……」

百合子「……」

朋花「…………私にも不可解なのですが」

すばロコゆり「(あ、なんかちょっと悔しそう)」

朋花「歩さんとは逆に、紬さんにはどれだけ気を張っても全く気付いてもらえないんですよね~」

昴「そんなことあるのか? だって朋花の本気って嵐を呼んだり一生を捧げるほどのファンになったりするレベルだろ?」

朋花「百合子さんの言う通り多少の個人差はあれど、ここまで極端なのは私も初めての経験ですね~」

ロコ「聖母もツムギの前ではオーディナリーパーソンですか。なんというギフテッド殺しな」

百合子「聖母力を無効化する能力……名付けるならさしずめ『聖母の愛より巣立つ者(マリア・キャンセラー)』といったところですね……」

昴「本人の知らない所で変な呼び方してやるなって」

百合子「でもこうなるって知ってたということは、前にも紬さんの前で聖母力を高めたことがあるんですよね。なにかあったんですか?」

朋花「それは……」

ロコ「それは?」

朋花「聖母の秘密ですね~♪」

すばロコゆり「」(ガクッ

ともすばロコゆり「(ワイワイガヤガヤ)」


紬「(天空橋さん、同い年の皆さんといるととても自然で、楽しそうですね)」

紬「(遠慮しがちなところもあるので少し気がかりでしたが、これなら安心です)」

紬「(これからもユニットのお姉さんらしく、ウチがしっかり妹分を見守らんと!)」

百合子「ふーっ。かなりデータが集まってきましたね。大満足です!」

昴「なー、オレなんか腹減ってきた」

ロコ「わ、もうランチタイムですか。なんだかんだ付き合っちゃいました」

百合子「じゃあいったんこの辺で一区切り……あっ」



百合子「春香さんだ」

朋花「!」

昴「どうする? せっかくだしもういっちょいっとくか?」

百合子「そうですね、先輩のデータも欲しいですしぜひ協力してもらいましょう! いいですよね、朋花さん」

朋花「……」

ロコ「トモカ?」

朋花「……いえ。ええ、構いませんよ」

百合子「おはようございます、春香さん!」

春香「あ、おはよう皆。ふふ、なんだか賑やかだね」

昴「春香が劇場にいるって珍しいな」

春香「うん、午後からこっちで打ち合わせなんだ」

百合子「あ、じゃあちょっと今お時間いただいていいですか」

春香「もちろん。ちょうどいいし皆でお昼ごはんでも……?」

春香「朋花ちゃん?」

朋花「!」

春香「なんだかちょっと元気ないような気がするんだけど……大丈夫? 疲れてない?」

朋花「……私がですか? いえ、そんなことはありませんよ~。いたっていつもどおりです~」

春香「そう……? それならいいんだけど。でも、本当に体調が悪かったらちゃんと言わなきゃダメだよ?」

朋花「はい~。お心遣いに感謝します~」

すばロコゆり「?」

昴「ふー、食った食った」

百合子「春香さんにクッキーまで貰っちゃったし、午後からの実験も頑張れそうですね!」

昴「えー、まだやるのか? もうそっちもお腹いっぱいだなあ」

ロコ「ハルカにはどんなスタンスでいたんですか?」

朋花「……」

百合子「朋花さん?」

昴「なんか春香と会ってから変だぞ。ほんとに調子悪いのか?」

百合子「あ、ごめんなさい……。私、無理言って付き合わせちゃって」

朋花「いえいえ、そういうわけではありませんよ~」

朋花「そうですね~、春香さん相手には気を緩めてみました~」

ロコ「本当ですか? ロコでもわかりませんでした」

朋花「本当に気持ち程度ですからね~。具体的には全力の23%です~」

ロコ「1%単位でアジャスト出来るんですか……」

昴「宣言通りの球速で投げるプロの投手みてーだな」

朋花「それでも、春香さんには気づかれてしまいましたけどね~」

百合子「え、そうなんですか?」

朋花「私の聖母力は、どうも春香さんには想定とは違った受け止め方をされがちでして~」

朋花「さっきも、やっぱり余計な気を遣わせてしまいました~」

ロコ「あ、春香とエンカウンターしたときのことですか」

百合子「それって……、聖母力を抑えた朋花さんは、春香さんには『元気がない』ように見えたってことですか」

朋花「そのようですね~」

昴「ふーん。じゃあさ、逆に気を張ったらどうなるんだろうな」

朋花「そうですね~……」

朋花「(あれはまだ、私がアイドルとしてデビューして間もない頃の公演でした)」




春香『朋花さん。隣、座っていいですか?』

朋花『ええ、もちろん。どうぞ』

春香『えへへ。じゃあ、お邪魔しま~す』

春香『出番、もうすぐですね。大丈夫? 緊張してませんか?』

朋花『うふふ、さっきもプロデューサーさんに聞かれましたね~。ご心配なく、人前に立つのは慣れてますので~』

春香『はー、やっぱりスゴいですね。年下とは思えないや』

朋花『最初は年上と勘違いされてましたもんね~』

春香『あはは。私なんか本番前はもう足がガクガク震えちゃうから、朋花さんが羨ましいかも』

朋花『……? 春香ちゃんほどのアイドルでも緊張されるんですか?』

春香『当たり前ですよー!』

春香『今だってこうやって朋花さんとお喋りしてなきゃ多分オエーッてなってるし。あ、で、でも本番になったらちゃんと皆を引っ張れるようにするから大丈夫ですよ! せせせ先輩だもんね一応っ、うん!』

朋花『うふふ。もちろん皆頼りにしてますよ~』

スタッフ『天空橋さん、スタンバイお願いしまーす!』

朋花『は~い。では春香ちゃん、ちょっと行ってきますね~』

春香『はい。ごめんなさい、付き合わせちゃって』

 スッ

朋花『!』




春香『いってらっしゃい。ステージ、思いっきり楽しんできてくださいね、朋花さん!』

朋花「(そうやって手を握られて初めて、私は自分の手が震えていたことに)」

朋花「(周囲の人を近づけさせないほど気を張っていたことに気が付いたのでした)」

朋花「(今でも緊張していたという自覚は全くないのですが)」

朋花「(春香さんにしてみれば、その時の私はとても放ってはおけない新人の後輩だったのでしょう)」

朋花「(事実、私の隣に飛び込んできてくれた春香さんの手が離れた時には、震えも張り詰めた気もどこかへ飛んでしまっていて)」

朋花「(聖画の中で微笑むマリアにも負けない春香さんの笑顔を前にして、初めて私は)」

朋花「(『アイドル』という存在の大きさと、聖母と崇められてきた自分の小ささを思い知ったのです)」

朋花「(お互いの呼び方が変わった今でも、私にとってあの人は)」




朋花「とても不思議な方ですね~、うふふ♪」

すばロコゆり「?」

昴「で、結構色んな人に試してみたけど、ちょっとでも研究は進んだのか?」

百合子「ええ、昴さん。幸運にも全く異なるタイプのサンプルが集まったおかげでね」

ロコ「まあ、一応聞いてみます」

百合子「では発表します! 今日の研究成果まとめ、それは……」



百合子「今日の四人はみな、朋花さんと同じ『能力』を持っているということです!」

すばロコとも「……………………………………」

百合子「最初に『聖母力』の効き目には個人差があると言いましたが、今日の結果はそんな言葉では到底片付けられないほどにバリエーション豊富かつ大きな差でした! これは個人差の枠を超えて各々が何らかの超常的な能力を持っていると仮定しないと説明がつきません! そもそも一人目のまつりさんの時点で」

昴「さーて、公園にキャッチボールでもしに行くかあ。ロコ、グローブある?」

ロコ「みんなの分まとめてアトリエに置いてありますけど今からですか? バイタリティありますねえ」

百合子「ちょっとちょっと! まだ報告は始まったばっかりですよ! 朋花さんと紬さん以外の能力名聞きたくないんですか!?」

昴「3人まとめて『スーパーカートリオ』とか『JFK』でいいよもう」

ロコ「ロコ的には『スコットテツタロウ』なんかもグッドです。はあ、最初からわかってましたけどなんてシリーなエンドなんでしょう」

百合子「もー! 二人ともなんでそんなにつれないんですか!」

朋花「まあまあ百合子さん」


朋花「楽しかったからいいじゃありませんか~」

百合子「えー? でもぉ」

昴「おーい、早く行こーぜ」

ロコ「置いていきますよー」

朋花「は~い、今行きますね~」

百合子「うう、絶対続きは向こうでやってやるんだから」

朋花「それに」


朋花「実験はまだ終わってませんしね」


百合子「え?」

朋花「うふふ♪」

朋花「(そう、私の可能性を探る試みは、まだ続いている)」

 ――ため息が 微笑みが 貴方に向けられる――

朋花「(アイドルのステージという、私にとって未だ未知との出会いが待ち受けるこの場所で)」


 ――狂わせて……!――

『うおおおおおおお!』

『朋花さまあああああああ!!』

『ぶひぃぃいいいいいいいぃぃいいい!!!』

『(ザッ)』


朋花「(完璧とは終わり、完成とは絶望とはよく言ったもので)」

朋花「(アイドルになる以前の私は、ひょっとしたら自分でも知らない内にそんな袋小路に迷い込みつつあったのかもしれない)」

朋花「(でも、今ならハッキリと確信をもって言える)」

朋花「(私は完璧でもなければ完成でもなく、それゆえに終わってなどいないし絶望する必要もないと)」

朋花「(なぜならば)」

朋花「子豚ちゃんたち~! 私の歌、いかがでしたか~!?」

 ワァァァァアアアアアァァァァ!!

朋花「良い子ですね~。ご褒美に頭を撫でてあげますので、心で聖母の愛を受け取ってくださいね~。なでなでなでなで♪」

 ブヒィィィィィィィイイイイイィィィ!!

朋花「さて、それでは次が私たちの最後の曲となります。(エーーー!!) うふふ、最後まで盛り上がっていってくださいね~。聴いてください、ミリオンスターズで……」



ともすばロコゆり「『Thank you!』」

朋花「(このステージには、この劇場には、このアイドルという世界には、私の知らなかった『個性』たちが、夜空を彩る数え切れない星々のように輝きを放っている)」

 ――ほら 見て ステキな 出会いの予感の青い空――

朋花「(青春の光そのもののような明るさと純粋さを持つ昴さん)」

朋花「(誰にも真似できない感性で世界を見て、心から溢れる情熱を表現するロコちゃん)」

朋花「(どこまでも広がる想像の翼を羽ばたかせて風に乗る百合子さん)」

朋花「(みんなみんなとても素敵な方ばかりで、ともすれば聖母の光が霞んでしまいそうになるくらい)」

朋花「(だから)」

  ――この衝動 止められない クラップ 鳴らせ!――

朋花「(みんなに負けないくらいに輝くために、私は私自身がまだ見たことのない、全力のその向こう側を目指して、力を振り絞る)」

 ――汗が 弾け 笑顔 咲かそう――

 ――きらめく 出会いを――

朋花「(完璧じゃなくても、完成じゃなくても、だからこそ)」

朋花「(舞台裏で支えてくれる人たち、観客席のファン、そして)」

朋花「(同じ夢を目指してここに立つ仲間(ライバル)たちから力を貰って、私は)」


朋花「せーのっ!!」


朋花「(このステージで、200%の私になれる!)」

P「センター公演、お疲れ様! まるで劇場を支配したみたいなすごい盛り上がりだったぞ、さすが朋花だな!」

朋花「……」

P「朋花?」

朋花「ええ、私もそう自負しています。ではプロデューサーさん」

朋花「今日のステージは、私にとってこれ以上はないほどのものだったでしょうか」


P「いや、それはないな」

朋花「……即答とは、なかなか手厳しいですね~」

P「そりゃそうさ」

P「だって朋花の可能性は、まだまだこんなもんじゃないからな!」

朋花「……!」

朋花「……うふふ」

朋花「プロデューサーさ~ん? 聖母に駄目を出すとは、あまりにも不敬ではありませんか~? 少しお仕置きが必要かもしれませんね~♪(ゴゴゴゴ」

P「別にダメ出ししたってわけじゃ……ってこ、こら! 気軽にオーラを高めるんじゃない! 俺は律子たちと違ってそんなにタフじゃ……!」

昴「朋花ー! おつかれ!」

ロコ「ナイスなステージでした! トモカのパフォーマンスは本当にノーブルでアトラクティブです!」

百合子「今日も新しい子豚ちゃんがたっくさん増えちゃいましたね! どんどん鳴き声が大きくなっていって!」

朋花「ありがとうございます~。でも、今日の私がスゴかったのは、皆さんのおかげでもあるんですよ~」

昴「オレたちの?」

ロコ「あ、バックのサポートのことですか」

百合子「それはお互い様ですよ。だって私たちは仲間ですからね」

朋花「うふふ。ええ、そうですね」

朋花「でもこんなものではありませんよ~」

 アイドルの世界は、聖母の私の思う通りには全然いってくれないほど難しくて。

 アイドルの世界は、聖母の私が驚かされるような輝きとの出会いに満ちていて。



朋花「聖母はまだまだ、大きく強くなりますから」



 これだから、アイドルはこんなにも楽しいのだ。

後日

百合子「では残りの765プロの皆さんプラス詩花さんに玲音さんの分も」

ロコ「まだやるつもりだったんですか」

昴「すっげー危険なサンプル混じってんな」

朋花「今日の聖母はノリが悪いのでダメです~♪」



おしまい

この4人がわちゃわちゃしてるところをずっと見ていたい。
朋花というアイドルに迫りたい。
そういうお話でした。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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