西方「かくしごと上手の高木さん」 (27)
~とある書店~
西方「フフフ…ハーハハハハハ!!!!!」
西方「遂に来てしまったぞ、風のタイツの作者のサイン会に!」
西方「きんたましましの頃からファンだったんだよな~」
西方「しかし結構下ネタも多いからな…こんな所知り合いに見られたら…」
高木さん「あれ?西方何してるの?」
西方「!?」
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西片「たたた高木さん!?何でこんな所に!?」
高木さん「ちょっと用事でね、西片は?」
西片「お、オレもちょっと用事で…」
高木「ふーん」ニヤニヤ
西片(まさかこんな所で高木さんに会うなんて…)
西片(もしバレたら恥ずかしいな…)
高木さん「実は私、ここで漫画家さんがサイン会するから来たんだ」
西片「!?」
西片(ま、まさか高木さんがこんな漫画を読んでるなんて…)
西片(ここはオレもそうですと言うべきなのか…)
高木「西片は違うの?」
西片「そ、それは…」
西片「し、親戚!親戚の子がこの漫画好きでさ!」
西片「その子が風邪ひいちゃったから代わりに来たんだ!」
高木さん「ふーん、その子代役立ててまで欲しかったんだね」
高木さん「きんたましましの作者さんのサイン」
西片「ブッwww」
西片(た、高木さんの口からきんたましましwww)
高木さん「楽しそうだね西片」
西片「そ、そりゃあきんたましましなんて言われたらwww」
高木さん「作者の前作まで知ってるなんて、やっぱり好きなんだね」
西片「あ…」
西片(しまったあああああああああああああ!!!!!高木さんめええええええええええええええええ!!!!!)
高木さん「あははは!最初から素直に言えばいいのに」
西片「くっ…」
高木さん「じゃあ行こっか」
西片「え?」
高木さん「サイン会、行くんでしょ?」
西片「あ、うん…」
高木さん「フフッ」
~サイン会会場~
可久志(くそっ、意外と時間かかってるな…)
可久志(このままでは姫が待ちくたびれて寂しい思いをしてしまう!)
可久志(もしかしたらここまで来てしまうかもしれん!)
可久志(いやでも適当にやって後でSNSとかで叩かれても姫に迷惑が…)
可久志(俺はどうすればいいんだあああああああああああああああ!!!!!)
十丸院「先生、思ってることが顔に出てますよ」
??「お父さんなんて大嫌い!」
可久志「!」ビクッ
十丸院「先生?」
可久志「う、うぐわああああああああああああ!!!」
十丸院「どうしました先生!?」
可久志「ひ、姫の声が…パパの事嫌いだって…」
高木さん「って将来子供に言われたらどう思う?」
西片「それはキツいなぁ…」
高木さん「あ、私たちの番だね」
西片「う、うん…」
十丸院「ほら、あの女の子ですよ、姫ちゃんじゃありません」
可久志「そ、そうか…」
可久志(それにしても姫に似てるな…声が)
可久志(姫も成長したらあんな感じに…)ニヤニヤ
十丸院「先生、何をニヤニヤしているんです?」
高木さん「こんにちは」
西片「こ、こんにちは!」
可久志(カップルだと!?女連れで俺の漫画のサイン会になぞ来るわけがない!)
十丸院「いやいや先生、どうみても中学生ですよ、バイトのサクラなわけないじゃないですか」ヒソヒソ
可久志「そ、それもそうか…」
可久志「き、来てくれてありがとう…」
西片「おお、遂に後藤先生のサインが…」
高木さん「よかったね西片」
高木さん「きんたましましの頃から読んでてよかったね!」
西片「ブッwww」
可久士(姫みたいな声できんたましましとか言うのやめてくれええええええええええ!!!!!)
西方「それじゃ、これからも頑張ってください!」
可久士「あ、ああ…」
十丸院「あんな可愛い女の子までファンなんてまだまだ捨てたもんじゃないですね先生」
可久士「うるせぇ」
ピピピ…
可久士「ん?筧くんか?」ピッ
亜美『すみません、姫ちゃん見失いました」
可久士「なにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
~一方その頃~
西片「それじゃサインも貰えたし、俺はそろそろ…」
高木さん「ねぇ、西片あれ見て」
西片「ん?」
姫「お父さんどこ行ったんだろ…」キョロキョロ
高木さん「あれって迷子じゃない?」
西片「確かに…」
高木さん「ねぇねぇ、誰か探してるの?」
姫「え?お姉ちゃんだあれ?」
西片(うわ、この2人声似てるな)
高木さん「もしかしてご両親とはぐれちゃったのかな?」
姫「うん…」
高木さん「そっか、それは大変だ、お姉ちゃんたちも探してあげるよ、ねぇ西片」
西片「お、おう!」
姫「お兄ちゃんはお姉ちゃんの彼氏さんですか?」
西片「な!?ちちち違うよ!ただのクラスメイトだよ!」
姫「そうなの?」
高木さん「うん、今日はたまたま会っただけ、ね?」
西片「そ、そう!」
高木さん「そんなに仲良さそうに見えた?」
姫「うん!」
高木さん「ふーん…そっか…」
高木さん「それで、お父さんってどんな人なのかな?」
姫「うん、えっと…」
姫「うーんうーん…」
高木さん「?」
姫「ごめん、説明できる特徴がない、優しいお父さんなのに…」
高木さん「それは困ったねぇ」
高木さん「そういえば、名前を聞いてなかったね」
姫「後藤姫だよ」
高木さん「姫ちゃんか、いい名前だね」
西片(後藤…そういや風のタイツの作者って…)
西片(でも後藤っていっぱいいそうだし…でも)
西片「あ、あのさ…」
姫「?」
西片「君のお父さん、もしかしたらあの本屋にいるかも…」
姫「なんでわかるの?」
西片「それはこの漫画…」
高木さん「待って!」ガバッ
西片「モガッ…」
高木さん「このお兄ちゃん感が鋭いんだよ、だからわかるの」
姫「そ、そうなんだ…」
高木さん「とりあえず行ってみるといいよ、でも入り口で待ってた方がいいかな」
姫「どうして?」
高木さん「姫ちゃんには難しい本を買ってるかもしれないじゃない?」
姫「そうなのかな?わかった、ありがとうお兄ちゃんお姉ちゃん」
タタタ…
高木さん「バイバ~イ」フリフリ
西片「ブハッ!いきなり何するのさ高木さん!」
高木さん「いや、もしかしたら姫ちゃんのお父さん、漫画家だって隠してるのかもしれないから」
西片「何でわかるのさ?」
高木さん「お父さんがきんたましましなんて漫画描いてるなんて知ったら、子供はどう思うかな?」
西片「ああ…それはちょっと…」
高木さん「でもいつか、姫ちゃんも全部知っちゃう時が来ちゃうんだよね」
西片「そうだね…」
高木さん「西片も子供に、昔からかわれまくったなんて知られるの恥ずかしい?」
西片「そ、そりゃそうだよ!」
高木さん「あはは、そうだよねぇ」
高木さん(どのタイミングで繰り出すかが重要か…)
西片「と、とにかくサインは貰ったし、俺は買えるからね!」
タタタ…
高木さん「うん、また明日!」
高木さん「ふぅ…」
高木さん「西片の唇に触っちゃった…」ドキドキ
高木さん「さて…帰ったらきんたましましと風のタイツ読破しないと」
オトーサーン
ヒメー
高木さん「あ、あっちも無事会えたみたいだね」
~その後~
ちー「おとーさん!」
お父さん「ん?」
ちー「きんたましまし!」フリフリ
お父さん「ブッ!」
お父さん「ち、ちー…そんなのどこで覚えたの?」
ちー「おしいれのおくにあったまんがにのってた」
お父さん(おかしいな、お母さんはブックオフに売ったって…)
ちー「でもちーがやってもぜんぜんおもしろくない…」
ちー「やっぱちーにはきんた…」
お父さん「それ以上はダメだ!」
ちー「えー」
お父さん「お母さん!この漫画ちーの見える所に置かないでってば!」
お母さん「え?」
お母さん「ああゴメン、ちょっと懐かしくなっちゃって」
お父さん「懐かしい?」
お母さん「うん」
お母さん「久しぶりに会ったから…さ」
大人姫「高木さん、美人になってたなぁ…」
大人姫「お父さん、私もいつか…」
~おわり~
これで終わりです
姫ちゃん知っててわざと知らないフリしてるのかな…
誤字多くてすみませんでした
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