先生「なに驚いてんだよ西方」

西方「す、すみません...」

先生「お前のすみませんは聞き飽きたんだよ」

西方「お、俺は本当にすまないと思っ＿＿

先生「すまないと思ってる奴が８回も約束破るのか」

西方「...」

先生「もういいわお前」

西方「はい...」

先生「はやくいけ」

西方「失礼しました...」

教室

西方「なんでこんなにことになっちゃったんだろう」

西方「次は親呼ばれるのか」

西方「これも全部...」

西方「高木さんのせい...」

西方「ダメだダメだ！！」

西方「高木さんのせいにするのはダメだ...」

西方「高木さんに悪気なんかないんだ...」

西方「からかいに引っかかる俺が...」

西方「俺が悪いんだ...」

西方「帰ろ」

次の日

西方(昨日は全然寝れなかったな)

西方(昨日あれだけからかわれない方法を考えたんだ)

西方(無視なんて本当はしたくないけど...)

西方(ごめんよ高木さん...)

先生「これにより、信長は天下統一の野望虚しく自害してしまった」

西方(集中だ集中！次はないんだ！)

高木さん「ねぇ、西方」

西方(やっぱり来たか...)

高木さん「西方ってば」

西方「...」

高木さん「...ふーん」

西方(罪悪感が...でも我慢だ！)

高木さん「ねぇ」

西方「...」ﾄﾞｷｯ

高木さん「消しゴム貸して、忘れちゃったの」

西方(その手に乗るもんか！)

西方「...」

高木さん「西方聞いてる？」

西方「...」

高木さん「そっか...」

西方(ごめんよ高木さん...)

高木さん「ｸﾞｽｯ……ﾋｯｸﾞ……ううう……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

西方「！？」

高木さん「」

高木さん「ｸﾞｽｯ……ﾋｯｸﾞ……ううう……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

西方「！？」

高木さん「……ウウ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

西方(高木さんが泣いてる！)

西方(俺のせいだ...俺が無視したから...)

西方(俺は最低だ...)

西方(自分かわいさに無視なんて...よし！)

西方「ごめん高木さん！！」

高木さん「なにが？」

西方「え？」

先生「西方...またか」

西方「た、高木さん泣いてたんじゃ...」

高木さん「どうしたの西方？」

西方「あ...ああ...そんな...」ｶﾞｸｶﾞｸ

先生「西方」

西方「は、はい...」

先生「でてけ」

西方「グッ...！！...わかりました...」

高木さん「あっはっはっは!!」ﾆﾔﾆﾔ

西方(そうか...)

高木さん「ぷくくwwwクスクスwww」ﾆﾔﾆﾔ

西方(そういうことか)

先生「はやくでてけ」

西方「はい」

高木さん「西方やっぱ面白いwww」

西方「...」ｷﾞﾛｯ

高木さん「こっち見てないではやくいかないと怒られちゃうよwww」ﾆﾔﾆﾔ

西方(高木さん...僕はきっと君が好きだったんだ)

西方(好きだからこそ、君の仕打ちに耐えられた)

西方(それも今日でおしまいだ)

西方「潰す」

その日のことは思い出したくない

親を呼ばれた俺は、今までにないぐらい泣いた

怒られ怒られ怒られ続け

涙を流し続けた

でも

一番心が痛んだのは怒られたからじゃない

親が

母さんが泣いてるのを見たとき

どうしようもなく心が痛んだ

俺は次の日学校を休んだ

ただ休んだ訳じゃない

計画を練るためだ

高木さん...

いや

あのクソアスペ野郎を潰す計画を考え抜いた

あいつを好きだったときは

高木さんの周りからの評価なんて気にしなかったけど

いざ考えてみると

あいつ結構嫌われてるじゃないか

今思えば

高木さんが俺をからかってるときに

笑っている高木さんを悪く言う女子も少なくない

男子からもビッチどかなんだ噂されてたのに

俺は気づかないふりをしてたんだ

ならやるべきことは一つだ

西方「おはよう」

男1「西方www昨日は災難だったなww」

男2「本当お前と高木って仲良いよなww」

男1「それなww見せつけられるこっちの気も考えろww」

西方「仲良くなんかねぇよあんなアスペ野郎」

高木さん「!?」

男1「い、いきなりどうしたしwww」

男2「じょ、冗談きついぜwww」

女8「流石に西方酷すぎだよwww」

西方「お前らもさぁ、素直になれよ」

西方「お前らもさ、あいつのこときらいなんだろ」

男1「ちょ、西方...」

女8「ちょっと西方！止めなって！！」

西方「なにが止めろだ偽善者が」

女8「え...」

西方「あいつがビッチだのなんだの噂流したのお前だろうが」

女8「ち、違うからね！高木さん！！」

男1「西方！！」