【安価・コンマ】傭兵として生きる part2 (779)
パラレルワールドの現代を傭兵として生きるスレです。
前スレはこれ。
【安価・コンマ】傭兵として生きる
目下の目標は先駆者という組織の世界平和(自称)の計画を阻止することです。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1575021568
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人物紹介&PMC紹介
【名前】 オウル・レギオン
【モットー】戦場を見通し、勝利を見通す
【特徴】
バイク・軽車両・歩兵・UAVによる本隊に先行した強行偵察、威力偵察を行い、顧客の求める情報を提供する
メインとなる機動偵察隊の他、UAV運用隊や支援部隊・本社の業務隊もある
とくに機動偵察隊は小数精鋭の特殊部隊出身者が大多数を占めている
主人公:飯田 晃司
特徴:ドッグタグ蒐集家、寡黙で淡々と任務をこなす、元自衛隊
所属:オウル・レギオン、機動偵察隊 自衛隊の特殊部隊として秘密裏に活動していたところ、目に留まりスカウトを受ける。自衛隊から離れたのには訳があるようだ。
【名前】 ツー
【所属】 オウル・レギオン→八咫烏
【性格、特徴、経歴など】
16歳で日本人
5歳の時に海外でテロで家族と死別しテロリストに拾われ、戦闘技術を叩き込まれるがその後テロリストも全滅しそこからは傭兵やゲリラで戦場を転々し、オウル・レギオンに拾われる
人生の殆どを戦場で過ごしてきたため大抵の銃器と乗り物を扱う事が出来るが、一般常識と一般教養が少し欠如している
周りからは歳のくせに達観してると言われている
名前の由来はテロリストに拾われた際に2番目の拾い物だったから
本人も本名を忘れている
陽炎使いでもある
その正体は八咫烏のスパイだった。
【名前】シモーヌ・ヘイル
【所属】オウル・レギオン
【性格、特徴、経歴など】
元フィンランド軍の女性兵士。モデルはもちろんシモ・ヘイヘ
常にクールで正確無比な狙撃の腕前を持つ凄腕のスナイパー
だが実は可愛い物が好きだったりと、女性らしい一面もある
【名前】 ヘクター・トンプソン
【所属】 オウル・レギオン
【性格、特徴、経歴など】元グリーンベレー出身。
特にCQCを得意としている。
剽軽に見えて気配り上手な一面も。
体格やルックスに恵まれているが女運が非常に悪い。
任務中に致命傷を負い一命は取り留めたが、半身不随になった。
【名前】アリス・シュタインデッド
【所属】金子製作所→オウルレギオン
【性格、特徴、経歴など】
新型兵器「ウォードッグ」の試作機の1機
リノア同様「考える」機能を備えているが、リノアと違い基本的に誰にも従わない
あくまでも戦闘・殲滅を第一とした思考プログラムによる行動で単機行動による制圧を得意とする
そのため、基本的に仲間と行動することが無く「信頼」や「信用」等を理解できない
基本的に寡黙でクールに見えるが寂しがりや、でも裏切られたくないから人を信用しないと言う面倒くさい性格
体格・体型はほぼリノア同様。特徴的な金髪とツインテール、エメラルドの瞳で差別化を図られている
飯田のスカウトに乗りオウルレギオンに移籍した。
【名前】 ウォルター
【所属】 オウル・レギオン
【性格、特徴、経歴など】
細長い体躯と眠たげな眼が目立つマイペースな男。反射神経に優れる。
元はマフィアに雇われていた鉄砲玉。雇われ先が壊滅した後、服役を逃れるためオウル・レギオンに入社した。
二丁拳銃を武器に敵陣に突貫するのが得意。単独行動に優れる反面、部隊単位での行動が苦手。
【名前】 ミラー
【所属】 オウルレギオン
【性格、特徴、経歴など】
シャングリラ基地の局長。二十代半ばにも関わらず局長の地位に就き、社内での評価も高い。
【名前】カリギュラセキュリティ
【モットー】徹底した保全
【特徴】PMC。北米マフィアのフロント企業「カリギュラコーポレーション」の子会社。
密輸や人身売買をサポートする為に設立された。極めて悪名高いが元軍人を中心に集められている為練度は高い。
強欲な稼ぎぶりは有名で、他社・他国に雇われる事も多い。
【名前】 エルリック・久世
【所属】 カリギュラセキュリティ
【性格、特徴、経歴など】
元海兵隊員の日系人
戦場での民間人への「非人道的行為」により軍事裁判になるところをカリギュラコーポレーションとの裏取引により、放免される
爆薬と破壊工作に長けた工兵で自分より弱いものをいたぶって悦ぶ外道
【名前】ブラウン
【所属】カリギュラ・セキュリティ
【性格、特徴、経歴など】
カリギュラ・セキュリティの現場指揮官、他の不良軍人崩れとは違い話の通じる冷静な性格。
戦争はビジネスの延長という考えを持っており、計画の無い暴力を好まない。
【名前】 アリーラ
【所属】 カリギュラセキュリティ
【性格、特徴、経歴など】
元軍属の外科医のロシア人美女
カリギュラセキュリティには金で雇われた軍医
所属当初、ちょっかいをかけてきたバカ全員の股間を蹴りあげて潰したあと自分で治療したことでカリギュラセキュリティ構成員からは恐怖と畏怖、ごく小数からの羨望を受けている
【名前】カルロス
【所属】カリギュラ・セキュリティ
【性格、特徴、経歴など】
下品な笑い声が特徴のスパニッシュ系アメリカ人。実力は高いがプロ意識が低く、いざとなったら逃げればいいと考えている。
傭兵なんてこんなもんだろとは本人の言で、戦場での略奪や暴行も非常に多い。しかし暴力で押し通る脳筋ではなく、同業相手の引き際はよく弁えている。
ヘリコプターの操縦が得意で、戦闘ヘリで歩兵を一方的に蹂躙するやり方が好み。敵としては下劣だがコミュ力は高く、同僚との仲は良好。
【名前】 金子製作所
【モットー】精密、正確、誠実に
【特徴】 高度なAIによるアシスト付きの兵器が中心、高価
【名前】リノア・シュタインデッド
【所属】金子製作所
【性格、特徴、経歴など】
外見は女子高校生だが、その正体は金子製作所の試作AI搭載型アンドロイド「ウォードッグ」の内の1機体
試作的に「考える」機能を搭載された彼女はアンドロイドの癖にやたら自由に行動する天然娘
一方で与えられた任務や依頼は勿論の事、軽い雑用から何までも指示に従う辺りはやはりアンドロイドなのか
なお、格闘用に特化したAIを搭載されており...単純な銃撃戦においてそもそも被弾することなく敵に接近、排除を行えるとか
【名前】曹 飛雷(チャオ フェイレイ)
【所属】金子製作所
【性格、特徴、経歴など】中国出身 36歳男
クールで無愛想だが面倒見がいい
最新技術こそ最強の思想の下金子製作所に入った
自らの戦闘技術も充分
【名前】凪原 二郎(なぎはら じろう)
【所属】金子製作所
【性格、特徴、経歴など】
ぼさぼさの髪と無精髭の目立つ男。10年以上生き延びているベテランの傭兵だが、マイペースでやる気のない態度が目立つ。
フリーランスだったが、旧来の傭兵の意見も必要ということで金子製作所に雇用された。
金子製作所の新技術にはついていけず困惑する事が多いが、それでも無難で安定した運用を思いつける柔軟な男。
【名前】デッドフィンガー
【所属】金子製作所
【性格、特徴、経歴など】
冷酷なるウォーウルフの試作二号機。寡黙なため分かりにくいが、ウォーウルフの中では最も自我が発達している。
先天的な機能だけに頼った戦闘を嫌い、後天的に習得した「技術」を好む。指弾、柔道、料理、絵画と、習得した技術は多岐にわたる。
特に、実際の戦場で指弾を武器とする傭兵など他にいる筈もなく、不意打ちじみた鉄片の射出で多くの傭兵を殺してきた。
【名前】八咫烏
【モットー】令ハ命也
【特徴】古来より続く天皇家直属の隠密組織のうちの一派をルーツにもつ会社
依頼された任務は何であれ命を賭しても遂行する
【名前】鹿島 忠勝(かしま ただかつ)
【所属】八咫烏
【性格、特徴、経歴など】
「レッドサムライ」の異名で恐れられる八咫烏の二番隊隊長。部下達と共に深紅の装甲スーツに身を包み、敵を蹂躙する。
手榴弾も効かない連中が50口径をばら撒きながら進軍する様は悪夢そのもの。部下を含めて判断力が極めて高く、事前の打ち合わせと各員の状況判断のみで任務を遂行する。
つまり仕事中は一切会話を行わず、淡々と任務を遂行する。任務中、飯田率いるイーグル隊によって殺害された。
【名前】柏 勇雄(かしわ いさお)
【所属】八咫烏
【性格、特徴、経歴など】
「レッドニンジャ」の異名を持つ斥候部隊隊長
赤と黒を基調とした忍をモチーフにした戦闘服に身を包む
柏率いる部隊は隠密性においては他のPMCの中でも群を抜いている
MUTSUKIの陽炎を二刀流で使いこなす
文学的な表現を無意識に使ってしまう
【名前】トリプランド・カンパニー
【モットー】技術による平和
【特徴】代表取締役、三島氏から名前が取られた
日本初のPMCであり、新進気鋭
【名前】 レイ・クローバー
【所属】 トリプランド・カンパニー
【性格、特徴、経歴など】
温厚でお人好しだがで日本好き
いざ戦闘が絡むとなると冷静沈着になり時に冷酷な行動を平気で行う、あまりの変わりようから部下や同僚には二重人格と噂されている。
元UUUの指揮官の1人だったが、元からUUUの考え方に賛同できず信頼できる部下達を連れてUUUを抜け、トリプランドのモットーに共感し入ったが、部下には日本好きを拗らせて日本の企業に入ったと思われている、性格の影響のため日本のスタッフにも好かれている
【名前】 ウィロー・ノーマン
【所属】 トリプランド・カンパニー
【性格、特徴、経歴など】
二十代前半のイギリス出身の黒人女性
元々内向的ないじめられっ子だったがテロリストから自分を救出してくれたトリプランド・カンパニーの傭兵たちに憧れて入社した
これといった強みはないが彼女曰く、土壇場での運は強いらしい
オタク趣味で武器を擬人化した美少女ゲームがお気に入り
【名前】 原田 大毅
【所属】 トリプランド・カンパニー
【性格、特徴、経歴など】
日本出身の痩身の二十代男性。常に目にクマができている。
元カリギュラセキュリティ所属だが、人身売買をしてまで金を稼ぎたくないと脱退。
接近戦の腕は中の下だが、狙撃の腕に関してはこの歳にして社内で右に出るものがいない実力者。トリプランド・カンパニーの狙撃部隊の柱。
出世欲はなく、自身の給与は全てギャンブルにつぎ込んでいる。ギャンブル狂。
その他
【名前】 ポーキー・P・タブノイ
【所属】フリーランス
【性格、特徴、経歴など】
丸々と太った様に見える青年男性
実際は筋肉の塊であり、メタボというわけでは無い
常に勝ち馬に乗ろうとする卑怯かつ愚かな弱者(本人談)
と言うが、冷静に状況を判断した上で戦場に指示を飛ばす指揮官的能力はなかなかの物。後方での爆弾類による支援も得意
本人に射撃センスが無いのが劣等感を感じる原因だとか
なお、優位に立っていてもプレッシャーや深読みによる撤退が後を絶たず…ついた通り名は「臆病者の豚」という不名誉なものであった
【名前】 ジャクソン
【所属】 フリーランス
【性格、特徴、経歴など】
元米軍の士官、現在はフリーランスで現地軍兵士への教育を行っている
女癖が悪く、稼いだ金はたいてい色街に消える
任務中、イーグル隊との交戦により死亡。
【名前】グレイ局長
【所属】 オウルレギオン→先駆者
【性格、特徴、経歴など】
アトランティス基地の局長で飯田をスカウトした張本人。その正体は先駆者のスパイだった。
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飯田 コンマ66 ゾロ目ボーナスで2人倒した
アリス コンマ19 負傷した
シモーヌ コンマ87 倒した
先駆者「隊長、少しご報告したいことが...」
先駆者「何だ?」
先駆者「目録に不審な積荷がありまして...」
居住区へと続く扉の前で3人の兵士達が話をしていた。
飯田「手前の1人はシモーヌに任せる。奥の2人は俺とアリスでやるぞ」
「「了解」」
手前にいた兵士が奥の2人へと合流しようと背を向けた時シモーヌが影から滑り出した。
ザシュッ
先駆者「うっ...」バタッ
兵士の僅かな呻き声を聞き取った1人が振り返った。
先駆者「なっ!?」
飯田「遅いな...」ヒュンッ!
ドサッ
アリス「さよなら」ブオン
先駆者「甘い!」ガシッ!
特段アリスの動きが遅かったわけではない、むしろ速い部類だ。だがそれと同じ反応速度で兵士はアリスの腕を掴み、素早くナイフを奪いアリスの脇腹を切りつけた。
飯田「アリス!」
アリスがその場に倒れ込むと兵士は素早く飯田の方へ転身した。
先駆者「フンッ」ヒュオン
飯田「速いっ...だが!」サッ!
何とかナイフの猛攻をいなし、隙をついて兵士の脳天にナイフを突き刺した。
飯田「む...?」
飯田が感じた違和感の正体はすぐに分かった。ナイフを引き抜くと、血液のような赤い液体とともに細かい電子部品が出てきた。
アリス「なるほど...そいつも私と同じアンドロイドってわけね」
飯田「だからか...」
アリス「でもここまで高性能なアンドロイドは私も初めて見たわ。金子製作所でもここまでの能力を兼ね備えながら人間らしさを持ってるのはなかなか...」
アリスに手を貸していると、死体を隠し終えたシモーヌが怪訝そうな目でこちらを見た。
シモーヌ「なに内緒話してるのよ。早く行きましょ」
飯田「ああ。大丈夫か、アリス?」
アリス「作戦行動に支障はないわ、行きましょう」
シモーヌが扉の隙間から向こう側の様子を伺っている。
シモーヌ「今ならいけるわよ」ガチャ
シモーヌに続いて進むと、かなりの広さの空間に出た。兵士に感づかれる前に素早く物陰へと移動し、周囲を伺った。
飯田「かなり広いな」
シモーヌ「それだけこの基地に人員がいるってことでしょ」
アリス「見取り図通りならこっちよ」
↓1
00~30 見つかった
31~50 怪しまれた
51~99 気づかれなかった
コンマ37 怪しまれた
シモーヌ「あそこがガイルの部屋ね」
アリス「今なら見張りもいないわ。いきましょう」
飯田「ああ」
アリス「待って。万全の状態で望みたいし、治療させてくれない?」
飯田「分かった」
アリス「よし、大丈夫よ」
飯田「じゃあ行くぞ」
ガチャ
扉を開けると椅子に座りデスクに向かっていたガイルが突然振り返った。
ガイル「貴様ら何者だ!」
シモーヌ「ばかっ!大声出さないで」
飯田「おい、俺だ。飯田だ」
ガイル「お、お前達か...」
ガイルがイーグル隊に座るよう促した時、部屋の外から声が聞こえてきた。
先駆者「大声を出していたが大丈夫か?」
ガイル「ああ。問題ない」
先駆者「...念のため確認させてもらうぞ」
アリス「どうする?」
飯田「やるしかないな...」
残り2人
↓1飯田
00~20 負傷した
21~30 警報を鳴らされた
31~40 ハンドガンで倒した
41~90 ナイフで倒した
91~99 2人倒した
↓2アリス
00~20 負傷した
21~30 警報を鳴らされた
31~40 ハンドガンで倒した
41~90 ナイフで倒した
91~99 2人倒した
↓3シモーヌ
00~20 負傷した
21~30 警報を鳴らされた
31~40 ハンドガンで倒した
41~90 ナイフで倒した
91~99 2人倒した
飯田 コンマ04負傷した
アリス コンマ90倒した
シモーヌ コンマ63倒した
先駆者「入るぞ」
ガチャ
先駆者「何だこいつらっ!?」
アリス「静かにしてよ」サッ
扉のすぐ横に潜んでいたアリスが素早く喉にナイフを突き刺した。
先駆者「ゴボッ...」バタッ
先駆者「クソッ!」バッ
残る1人は部屋の奥に立っていた飯田目掛けてタックルした。
飯田「グアッ!」ゴトン!
先駆者「死ねっ!」ブオン
飯田に馬乗りになった兵士がナイフを取り出して飯田を刺殺しようとしたが、背後からシモーヌに胸を一突きされた。
アリス「大丈夫?」
飯田「少し腰を強く打ったが...まあ、何とかなる」
ガイル「むう...部屋が汚れた...」
シモーヌ「そんな事どうでもいいでしょ」
飯田「それでこれからどうするんだ?」
ガイル「ああ。脱出ポッドを確保しよう。それがあれば地球まで脱出できる」
飯田「分かった」
アリス「ちょっと待ってよ。それより先にイーゴリを片付けるべきじゃない?本来の目的はそっちでしょ?」
飯田「ああ...」
↓3まで多数決
1先に脱出ポッドを確保する
2先にイーゴリを片付ける
2先にイーゴリを片付ける
飯田「先にイーゴリだ」
ガイル「...どのみちここから逃げるにはお前達の助けが必要なんだ、文句はない。イーゴリなら恐らく第3実験室にいるはずだ」
シモーヌ「実験室でイーゴリは何してるの?研究者なの?」
ガイル「というよりは研究に出資してる側だな」
飯田「素性はどうでもいい。問題は先駆者に与しているという事だ。さあ始末しにいくぞ」
「「了解」」
ガイル「ちょっと待ってくれ。ほら、これをやる」
ガイルは丁寧に折りたたまれた衣服と、マスクを渡してきた。
飯田「これは...?」
ガイル「第3実験室に行くには宇宙空間に出る必要がある。その為に必要な宇宙服とマスクだ」
シモーヌ「これが宇宙服?ペラペラじゃない」
ガイル「それだけ先駆者の技術は優れてるんだ。それとこれも。万一宇宙服やマスクが破損したときのためのリペアツールだ。使う時が来ないことを願う。それと救急キットも3つ用意しておいた」
飯田「それでどうやって第3実験室に行くんだ?」
ガイル「まずは居住区からドックへ向かう。こっちだ」
飯田「分かった、先導してくれ」
アリス「ちょっと待って。晃司、さっきの傷治療しとかないでいいの?」
飯田「む...治療キットはあと4つか...」
↓3まで多数決
1治療する
2治療しない
1治療する
飯田「なら、お言葉に甘えて治療するとしよう」
ギュッ
飯田「よし。それじゃあドックへ行こう」
↓1
00~30 見つかった
31~50 怪しまれた
51~99 気づかれなかった
コンマ56 気づかれなかった
先駆者「今日はイーゴリさんがかなりご機嫌だぜ...」
先駆者「何でだ?」
先駆者「ようやく実験が成功したらしい」
先駆者「ほう...ならようやく作戦開始か?」
先駆者「多分な。...そろそろ仕事に戻ろう、また隊長にどやされるからな」
スタスタスタ
飯田「奴らは行ったか...それで、ドックに着いたが今度はどこに行くんだ?」
ガイル「通路Fを通ってセクター2に行く。そしたらすぐ第3実験室だ」
飯田「よし」
アリス「ところでイーゴリが担当してる実験て何なの?」
ガイル「ある特定の音波によって人の行動を操る兵器のテストだよ」
シモーヌ「それ...多分私が噂で聞いた新兵器のことね...まさか実在したなんて」
アリス「それで奴らはそれで何をするつもりなのかしら。作戦がどうとか言ってたけど」
ガイル「そこまでは俺も知らない」
飯田「イーゴリに直接聞けば良いだけの話だ。行くぞ」
↓1
00~30 見つかった
31~50 怪しまれた
51~99 気づかれなかった
コンマ90 気づかれなかった
セクター2
飯田「ところで俺たちをここに案内してくれた、協力者の女性だが、彼女はマリーを知っていたが知り合いか?」
ガイル「ああ...元妻だよ」
アリス「妻がいたのね...意外だわ」
ガイル「一体どんなイメージを俺に持ってるんだ?」
シモーヌ「ということは彼女も先駆者なの?」
ガイル「ああ。だが信頼はできる」
飯田「...そうか。なぜ離婚を?」
ガイル「別に...俺は良き夫だったかもしれないが、良き父親ではなかったということだな。さあ、そこの扉の向こうが第3実験室だ」
飯田「分かった。2人とも装備を確認しろ」
ガチャコ
シモーヌ「準備OKよ」
アリス「いつでも大丈夫」
飯田「行くぞ...」
↓1
00~20 こちらの存在に気づかれていた
21~70 実験に夢中だった
71~99 ちょうど兵士が何人か出払っていた
コンマ41 実験に夢中だった
ガチャ
イーゴリ「素晴らしィ!」
扉を開けると部屋の中央に、モニターを見ながら大声で笑っている男がいた。
周囲には先駆者の兵士がいたが、誰も侵入者が居るなどとは思っておらず一様にガラスの向こうの実験室を眺めていた。
飯田「あいつがイーゴリか?」
ガイル「ああ、あの鼻につく話し方に笑い声、間違いない。それでどうするんだ?」
飯田「勿論始末する」
ガイル「俺は...どうすれば良い?」
飯田「離れずに付いててくれ。下手に別れるより良いはずだ」
ガイル「分かった」
飯田「まずは手早く周りの護衛から片付けよう」
「「了解」」
残り5人
↓1飯田
00~20 負傷した
21~30 警報を鳴らされた
31~40 ハンドガンで倒した
41~90 ナイフで倒した
91~99 2人倒した
↓2アリス
00~20 負傷した
21~30 警報を鳴らされた
31~40 ハンドガンで倒した
41~90 ナイフで倒した
91~99 2人倒した
↓3シモーヌ
00~20 負傷した
21~30 警報を鳴らされた
31~40 ハンドガンで倒した
41~90 ナイフで倒した
91~99 2人倒した
飯田 コンマ20 負傷した
アリス コンマ00 ゾロ目ボーナスで負傷回避
シモーヌ コンマ08 負傷した
飯田「準備はいいな?行くぞ...」
3人はそれぞれ三方向に分かれ、見張りを始末しようとした。だが...
イーゴリ「どうやら鼠が入り込んでいたようだな...侵入者だ!背後に気を付けろ!」
先駆者「!!」クルッ
シモーヌ「ちっ!」
それぞれ突然の出来事だった上、先駆者達はイーグル隊と同等、あるいはそれ以上の兵士達であるが故に飯田とシモーヌは反撃を喰らってしまった。
飯田「クソッタレ...!」
アリス「2人とも大丈夫?!」
アリスは持ち前のCPUをフル回転させ先駆者の攻撃を受け流していた。だが状況は包囲されており芳しくない。
飯田「何故バレたんだ...!」
ガイル「ここに特別なセキュリティーは無かったはずだが...もしかしたら俺の知らないものがあったのかもしれない」
イーゴリ「諸君の話は聞いているよ。我々の計画を阻もうとしてるらしいな?大方グレイと連絡が取れなくなったのも諸君が関係しているのだろう?」
イーゴリが話している間にも兵士たちが次第に詰めてきている。
ガイル「大丈夫なのか?!」
飯田「ああ、これぐらい何度も乗り越えてきた」
先程受けた傷を確認しながら、敵の位置を確認する。
イーゴリ「何にせよここでジ・エンド、だ。さあ、さっさと殺せ」
「「「はっ!」」」
救急キット3
残り5人
↓1飯田 マガジン10個 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
↓2アリス マガジン9個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 15発 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した
81~902人倒した
91~991発で2人倒した
又は治療する
飯田 治療
アリス コンマ95 2人倒した
シモーヌ 治療
先駆者「死ねっ!」
ズガガガン!
飯田「っ...!」
兵士たちの制圧射撃に対して、怪我を負っている飯田とシモーヌは釘付けにされていた。唯一動けるのはアリス、だがまずは彼女の目の前にいる兵士を何とかする必要がある。
先駆者「ちっ、しぶとい!」ズガン!
アリス「包囲されてる状況で出ていけば蜂の巣ね...ここはじっくり待って...」
タンタン!
チュン!
先駆者「そっちから来ないからこっちから行ってやる...前進する、援護を!」
先駆者「了解!」ズガガン!
味方の制圧射撃を受け、兵士がアリスの隠れている遮蔽物へと近づいてくる。
先駆者「そこだ!」サッ!
その瞬間アリスは飛び出し、兵士の体勢を崩し後ろから羽交い締めにした。
アリス「貰ったわ」
そのまま兵士の腰のホルスターから拳銃を奪い、制圧射撃してきていた兵士の頭を撃ち抜き、続けて盾にしていた兵士のこめかみに銃口を合わせ引き金を引いた。
ドサッ
アリス「よし、今なら...私が援護するから今のうちに2人とも手当てをして!」
「「了解!」」
残り3人
救急キット1
↓1飯田 マガジン10個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン8個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 15発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ44 ゾロ目ボーナスでマガジン半分消費
アリス コンマ12 負傷した
シモーヌ コンマ42 倒した
飯田「よし!」
ズガガン!
カキ-ン!
先駆者「リロード!援護を!」
先駆者「了解!」チャキ
飯田「させるかぁっ!」タタタン!
ビスビスッ!
銃弾は正確に命中し、兵士は膝から崩れ落ちた。
アリス「2人とも治療は終わったみたいね...後は2人...あれ、1人いない?しまった!」
先駆者「死ね、クズども!」
アリスが2人の援護に集中している間に、密かに兵士が1人回り込んでいた。互いに射撃したタイミングはほぼ同時だったが僅かに兵士の方が早かった。
そのわずかな差によってアリスは怪我を負い弾を外してしまった。
先駆者「世界平和のために死ぬんだな」ガチャコ
ダァン!
先駆者「な...ぜ」バタリ
アリス「きっとシモーヌね...」
彼女の方を伺うと、ガッツポーズをしている姿が見えた。
アリス「そんなことしてると貴女も撃たれるわよ」
アリスは微笑しながら呟いた。
イーゴリ「ええい、何をしている!ノロマなグズどもっ!俺が使ってやってるっていうのに!増援はまだか!」
先駆者「それが扉がロックされてるようでして...」
イーゴリ「何だとォ!?」
イーゴリの怒りが高まっているのが目に取れる。
飯田「いい判断だ、ガイル」
ガイルが近くの制御版をいじり、部屋の扉をロックしていた。
ガイル「俺だって死ぬわけにはいかないからな。生きてマリーに会わなければ」
飯田「だな...」
残り1人
救急キット1
↓1飯田 マガジン9.5個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン8個 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
↓3シモーヌ 14発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ98 倒した
飯田「今なら奴を狙い撃てる...!」
飯田の銃口がイーゴリの頭を捉えた。
イーゴリ「むっ...」
だが彼は本能的な勘で身の危険を察知した。
ガシッ
先駆者「ちょ、何してるんですか?!離して下さいよ!」
イーゴリ「いいから黙ってろ」
イーゴリは兵士の脇腹を殴り、無理やり黙らせた。
飯田「ちっ!盾にしたか...まあいい」
タタタタン
先駆者「ガハッ...」バタッ
イーゴリ「役立たずどもめ...!こうなったら!」
イーゴリは中央のコントロールパネルをいじり始めた。
飯田「何をする気だ...?とにかく早く殺した方がいいな。2人ともやれっ!」
「「了解!」」
3人の銃口が一斉にイーゴリを狙った。
だがその時。
キィ-ン!
イーゴリ「よし!これで何とかなるか!」
ガイル「まずい!耳を塞げ!」
だが既にガイルの声は3人には届いていなかった。
↓1飯田
00~20 自我を失った
21~30 混乱中
31~99 自我を保った
↓2アリス
00~20 自我を失った
21~40 混乱中
41~99 自我を保った
↓3シモーヌ
00~20 自我を失った
21~40 混乱中
41~99 自我を保った
飯田 コンマ95 自我を保った
アリス コンマ91 自我を保った
シモーヌ コンマ36 混乱中
飯田「ぐっ...!ハァ、何なんだ」
ガイル「例の兵器だ!あの音波を聴くと操られるぞ!」
飯田「何故...俺は無事だったんだ?」
ガイル「まだあの兵器は完成していない。音波の調整が完璧じゃないんだ。ほら、この耳栓をつけろ。これで心配いらない」
ガイルは特殊な耳栓を飯田に渡すと、アリスにも投げ渡した。
シモーヌ「グゥアアッ!」
シモーヌは両手で頭を押さえうめき苦しんでいる。
飯田「おいっ!」
飯田はシモーヌのもとへと駆け出そうとしたが、ガイルに止められた。
ガイル「待て!無理に音波を遮ると脳味噌が逝かれて廃人になるぞ!自力で耐えるか、1度洗脳された後に刺激を与えるかじゃなきゃダメだ」
飯田「むう...」
ダァン!ダァン!
イーゴリ「諸君が何の目的でここに来たのか知らないが、自分たちのしていることをよく考えた方がいいぞ!お前達は幸福な世界の実現を遠ざけてるんだ!」
飯田「どの口が...」
イーゴリ 3/3
救急キット1
↓1飯田 マガジン9個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン8個 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
↓3シモーヌ
00~20 自我を失った
21~40 混乱中
41~99 自我を保った
飯田 コンマ09 負傷した
アリス コンマ55 ゾロ目ボーナスで倒した
シモーヌ コンマ68 自我を保った
シモーヌ「うっ...はぁ、頭が痛い...」
飯田「これをつけるんだ!」
ガイルから貰った耳栓をシモーヌに投げ渡した。
イーゴリ「そこかぁっ!」
ズガン!ズガン!
飯田「っと!」
ガイルの銃撃を受け飯田は素早く棚の裏に隠れた。
イーゴリ「馬鹿め...!」ニヤッ
ズガン!
ガキン!
弾は確かに棚に当たったはずだった。にも関わらず飯田は太腿に激痛を感じた。
飯田「っ...!何故だ...」
棚をよく見てみると弾が貫通した痕が確認できる。
飯田「ちっ、徹甲弾か...おい!気をつけろ、奴は徹甲弾を使ってるぞ!」
イーゴリ「気づくのが遅いんだよ馬鹿どもが!」
いい気になっているイーゴリを死角からアリスが狙っていた。
アリス「あいつ戦闘に関しては完全な素人ね...」
バァン!
銃弾はイーゴリの胸に命中し、そのまま崩れ落ちた。
イーゴリ「クソッ...」ムクッ
だが程なくして何事もなかったかのように立ち上がった。
アリス「そんな事だろうとは思ったけど、防弾ベストは着てるみたいね」
イーゴリ 2/3
救急キット1
↓1飯田 マガジン9個 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
↓2アリス マガジン7個 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
↓3シモーヌ 14発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ04 死亡判定
アリス コンマ66 ゾロ目ボーナスでマガジン半分消費
シモーヌ コンマ68 倒した
飯田「しぶとい奴め...」パン!
弾はイーゴリの頭を掠めた。恐怖で額に冷や汗を浮かべながらもイーゴリは飯田に狙いをつけた。
イーゴリ「ええい!」カチッ
ズガァン!
イーゴリが発射した瞬間、弾丸から目眩しも兼ねた焔が撒き散らされた。
飯田「焼夷弾?!」
視界を奪われながらも飯田は火のついた棚から離れようとしたが、イーゴリは見逃さなかった。
アリス「隊長!」ダァン!
イーゴリは脚に弾を喰らい、痛みで意識を失いかけたがなんとか持ち直し、飯田の心臓に狙いをつけた。
イーゴリ「死ねっ!」ズガァン!
飯田「ぐっ!」フラッ
シモーヌ「よくもぉっ!」ダァン!
イーゴリ「グハァッ!」ドサッ
イーゴリの左腕は血飛沫をあげながら宙へと舞い、彼はそのまま仰向けに倒れた。
ガイル「おい、大丈夫か?!」
↓1
00~10死亡
11~30一命は取り留めたものの戦闘には参加できず
31以上軽傷だった
コンマ61 軽傷だった
飯田「大丈夫...かすっただけだ」
イーゴリ「うう...」
コンソールの前で呻いているイーゴリの元へ、シモーヌとアリスが駆け寄った。
飯田「俺も行かないと...」
ガイル「分かった。先に行ってくれ、救急キットが無いか探してくる」
そう言うとガイルは部屋中の棚や机を物色し始めた。
↓1
00~30 2個見つけた
31~70 3個見つけた
71~99 4個見つけた
コンマ80 4個見つけた
ガイル「おい、こんなに見つけたぞ。今のうちに手当てした方がいいんじゃないか?」
シモーヌ「そうよ、こいつは私が見ておくから」
シモーヌは銃口でイーゴリを指した。
イーゴリは苦痛に顔を歪ませながら、飯田達を睨んでいる。
イーゴリ「無能なクズども...!俺に従う事でしか価値を発揮できないノロマのくせに!」
飯田「よくこの状況でそんな口が利けるな。まあいい、それより質問だ。創世記計画とは何だ?新兵器で何をするつもりだ」
イーゴリはしばらく俯いてから答え始めた。
イーゴリ「ふん、まあいい。冥土の土産に教えてやるよ」
飯田「冥土の土産?...使い方を間違えてるぞ」
イーゴリ「そうか?創世記計画は、今よりもより平和な世界を創造する計画だ」
飯田「またそれか...」
アリス「何の罪もない人々を無理やり連れ去り、実験台にする事で得られる平和があるとでも?」
イーゴリ「罪のない人間などいない...我々が誘拐したのは麻薬の栽培人や生活の為に子供を売り飛ばすようなクズどもだ。まあ、ごく稀だが本当に罪のない人間も居たが...世界に貢献できるんだ、良い話だろ?」
シモーヌ「どうしようもないゴミね」
アリス「罪人だからといって不当に殺して良いはずがない」
イーゴリ「お前らこそ説教できる立場か?金のために人を殺しておきながら」
アリス「それはっ...」
飯田「倫理的な問答はまたの機会にしてくれ。それより具体的な計画は?」
イーゴリ「それは...教えるわけないだろ?だが新兵器の輸送場所は教えてやる」
ガイル「待て、あの兵器はまだ完成していない筈だぞ」
イーゴリ「たかが一研究者にプロジェクトの全容を教えているわけないだろ。お前とは違う研究チームが実用化まで漕ぎ着けたんだよ」
ガイル「そんな...!」
飯田「いいから肝心の場所を教えろ」
イーゴリ「西部アメリカ同盟、ニューロサンゼルス」
飯田「たしかあそこは今軍部の独裁に反対するレジスタンスがテロ活動を相次いで行なっている危険地域のはずだが...」
シモーヌ「そこで具体的に何をするの、言いなさい」
シモーヌは銃口をイーゴリのこめかみに当て、引鉄に指をかけた。
イーゴリ「悪いがこれ以上は教えられないなァ」
ガイル「そろそろドアロックが外れる、行かないと。こいつはどうするんだ?」
飯田は大きく息を吐き出し、イーゴリに目を合わせ質問した。
飯田「お前は何故、先駆者に?」
イーゴリ「...」
イーゴリは遠くを見つめた。その眼は現在ではなく過去を見ているようである。
雄大な草原が広がる湖の畔に、全体が白色で統一された大邸宅が建っていた。
1人の少年がパタパタと玄関へ駆け、忙しなくドアを開けて大声で叫んだ。
少年「ママー!パパー!ほら見て、お友達にお手紙もらったよ!」
少年が自慢げに手紙を掲げる様子を、母親は優しい表情で眺めている。
母「あら、良かったわね。誰から頂いたの?」
少年「んーとね...」
少年が封を開けて母親に差出人の名前を見せようとしていた時、父親がやってきた。少年から手紙を取り上げ読み始めた。
父「どれどれ...」
一通り目を通すと父親は大きなため息をついた。
父「駄目だな、こいつは格が低い。付き合うに値せんよ」
冷たい声でそう言い放つと、父親は手紙を引き裂きゴミ箱に捨てた。
父親「前から言っているだろ。この世界には支配する者とされる者がいる。支配する者にはそれなりの責任が伴う。自分でろくに考えることもできない馬鹿どもが自滅してしまわないように支配し、幸せに暮らさせる義務がある。そして我が一族は代々支配する側だ。被支配者は我々の良き隣人ではあるが友人ではない。それを肝に銘じろ」
そう冷たく言い放つと父親は廊下の奥へと消えていった。
少年「ううっ...グスッ...」
少年の瞳から大きな涙が溢れ出た。
母親は少年を抱きしめて、耳元で優しく話しかけた。
母「大丈夫よ...お父様もあなたのことを思って言ってるの。あまり悪く思わないであげてね...」
少年「うん...」
母「さあ、部屋に戻りなさい。またご飯になったら呼ぶからね」
少年は手で涙を拭いながら自室へと向かった。
その日の夜、少年はベッドで父親に言われたことを反芻していた。
コンコン
母「入るね」ガチャ
少年「どうしたの?」
母「これ見て、ジャジャーン!」
母親は後ろ手に持っていた手紙を取り出した。
少年「えっ?!でも、これ?!」
手紙をよく見るとテープで千切れたかけらを繋ぎ合わせていた。
母「結構大変だったけど、頑張ったの」
少年「ありがとう、ママ!」
少年は思わずベッドから飛び上がりそうになったが、母親に落ち着くよう制止された。
母「お父様は厳しいところがあるけど...でも、私だけは絶対にあなたの味方よ」
少年「ママ...」
母「さあ、もう夜も深いわ。寝なさい」
少年「うん!おやすみなさい」
だがその日を境に母は姿を消した。
1週間が過ぎた頃、少年は父に母の事を尋ねようとした。少年は薄々母がどうなっているか気づいていた。だが尋ねずにはいられなかった。
少年「その、パパ...ママは?」
父「...まあ早いに越した事は無いか。こい、こっちだ」
父親は少年を連れて地下室へと向かった。辺りには重い空気が漂っている。
地下室の扉を開くと小さい部屋の中央に椅子があり、そこに母親が縛られていた。
母「あなた...」
少年「ママ!?どうしてここに?!」
父「分からないか?その女はお前の優しさにつけ込んでお前を支配しようとしていたんだぞ」
少年「し、支配?何の話ですか!」
父「まあ、そこは重要じゃない。大事なのはそれをいかに克服するかだ。...この年齢では流石に厳しいか...だが...」
少年「パパ?」
父親は椅子の横に立ち、手招きをした。少年は誘われるがまま近づいた。
父「さあ、これを握れ」
父親は懐からナイフを取り出した。
少年「え...?」
父「さあ」ガシッ
父親は戸惑う少年の手を掴み、無理やりナイフを持たせた。そして刃先を母親の胸に当てた。
少年「な、何を...」
父「ゆっくりと押し込むんだ」
少年「い、嫌だ!」
父親は有無を言わさずナイフを押し込ませた。
母「うっ!ゲホッ!」
母親の胸から血が流れ出した。
少年「嘘だァァァァァ!!」
叫ぶ少年の耳元で父親が何か言っていたが今の少年には何も聞こえていなかった。
母「大丈夫よ...私の話を聞いて...」
だが母親の話は聞き逃さなかった。否、聞き逃せるはずがなかった。
母「落ち着いてよく聞いて...大丈夫、あなたはきっと世界の人々を...幸せにできる素晴らしい人物に...なるわ。だから泣かないで...愛しいイーゴリ...」
母は震える手で少年の頬に触れると、そのまま絶命した。
父「聞いたか?母の願いは、つまり、支配する側の人間でいろ、という事だ。分かったな?」
イーゴリ「はい...」
少年は虚な目で返事をした。父への怒りもあったがそれよりも恐怖が上回った。何よりとてつもない喪失感に襲われていた。
父「後々我が一族の所属している組織の話もしてやる。世界平和を唯一実現できる組織だ...行くぞ」
父親が去った後も少年は部屋に残り続けた。母の手を握り、泣きながら。
現在
イーゴリ「その理由を諸君に話す義理はない」
飯田「ちっ...最後に確認だな」
飯田はイーゴリの四肢を注意深く観察した。
飯田「あった。右脚...ということは輸送部隊か。それにこの鳩のマークが刻まれたドッグタグ。やはり幹部だったか」
イーゴリ「ふっ...ああ」
ガイル「おい!もう行かないと!」
飯田「ああ...」
↓3まで多数決
1トドメを刺す
2トドメを刺さない
2 トドメを刺さない
飯田「ここから出よう。ガイル、脱出ポッドまで案内してくれ」
ガイル「OK、こっちだ」
シモーヌ 「ちょっと、あいつにトドメを刺さなくていいの?」
飯田「ああ。どのみちあの傷じゃ直に死ぬ」
イーゴリは出血多量で意識が朦朧としていた。
イーゴリ「ククク...ありがたい、これで私の役目も果たせる」
イーゴリが呟くと同時に、施設内に甲高い警報音が響き渡った。
『緊急シークエンス開始。まもなく当施設は放棄されます。全人員は直ちにマニュアル通りに行動して下さい』
アリス「これって不味いんじゃ...」
ガイル「ああ!放棄、つまり自爆だ!急ごう!」
イーゴリ「無駄なことだ...諸君はここで死ぬ運命なのだよ...」
痛みに耐えながら囁くイーゴリを後目に、彼らは実験室を後にした。
残り5ターン
残り10人
救急キット3
↓1飯田 マガジン9個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン6.5個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 13発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ31 外した
アリス コンマ49 2人倒した
シモーヌ コンマ97 1発で2人倒した
ウ-!ウ-!
先駆者「居たぞぉ!奴らを脱出ポッドまで行かせるな!」
廊下の角から兵士が数人姿を現した。
飯田「ちっ!突破するぞ!」
先駆者「世界平和の為に死ねぇっ!」ズガガガン!
チュン!
ガイル「うおっ!」
飯田「下がってろ!2人とも任せたぞ!」
「「了解」」
飯田が素早く制圧射撃を行うとすぐさまアリスがグレネードを投擲した。
先駆者「まずい、逃げろぉ!」
ドッ-ン!
先駆者「うおっ!」フラッ
ドスン!
先駆者「重たい...早く退いてくれ!」ジタバタ
先駆者「す、すまない」
シモーヌ 「カモが2匹...」ダァン!
爆風の勢いで飛ばされ重なった2人の兵士を、シモーヌは見逃さず1発で仕留めた。
飯田「良し!次はこっちでいいんだな?」
ガイル「ああ、そのまま真っ直ぐだ!」
アリス「爆発までの猶予は?」
ガイル「大丈夫、まだ間に合う!」
先駆者「こっちだ!」
背後から兵士達の足音が聞こえてきた。
飯田「早く移動するぞ!」
残り4ターン
残り6人
救急キット3
↓1飯田 マガジン8個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン6.5個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 12発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ36 外した
アリス コンマ90 マガジン半分消費
シモーヌ コンマ10 外した
ガイル「格納庫に着いたぞ!見ろ、あそこだ!」
ガイルが指を指した方向には脱出ポッドが複数並んでおり、兵士が順番に乗り込んでいた。
飯田「奴らを片付けないと!」
脱出ポッドへと向かおうとした矢先に、先ほど自分たちがやってきた通路から敵の援軍がやってきた。
先駆者「絶対に逃すな!」ジャキ!
ズガガガン!
シモーヌ 「っこの!」カチン
ポイッ
先駆者「グレネード!」
兵士は投げられたグレネードに素早く反応し、遠くへ蹴り飛ばした。
ド-ン!
先駆者「全員無事だな?!」
ボンッ!
機械の爆発音と同時に、施設内から突然重力がなくなった。
ガイル「重力制御装置が壊れたんだ!」
飯田「くそっ!狙いがつけられん!」ズガガン!
アリス「手すりか何かに掴まらないと反動で滅茶苦茶にブレるわよ!」ズガガン!
先駆者「ぐはぁっ!」フラッ
兵士の死体は地面に倒れ込むことなく宙へと浮かんでいった。
残り3ターン
残り5人
救急キット3
↓1飯田 マガジン7個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン6個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 12発 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ29 外した
アリス コンマ27 外した
シモーヌ コンマ58 倒した
先駆者「重力はまだ戻らないのか?!」
先駆者「すいません、全員手が一杯で!」
先駆者「ちっ!まあいい、奴等は無重力空間には慣れていないはずだ」
兵士は部下に命令を下し、重力がないことを逆手に取り四方八方に散らばらせてイーグル隊を撹乱しようとした。
アリス「ちょこまかと...!」タタタン!
飯田「シモーヌ、そっちに追い込む!」ズガガン!
チュチュン!
先駆者「クソッ!」
飯田の放った銃弾に追われるようにして兵士はシモーヌの狩場へと追い込まれた。
シモーヌ「外しはしない...」ダァン!
先駆者「グガッ!」フラッ
残り2ターン
残り4人
救急キット3
↓1飯田 マガジン6個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン5個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 11発 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ48 2人倒した
アリス コンマ46 倒した
シモーヌ コンマ13 負傷した
ズガガン!
先駆者「うっ...」
飯田に撃たれた兵士は弾丸をばら撒きながら倒れた。
カキン!
プシュ-!
先駆者「嘘だろ...」
兵士は僅かな一瞬、地球に残してきた家族の事を思い返した後、流れ弾の当たった燃料ボンベの爆発に巻き込まれた。
タタタン!
先駆者「グアアッ!!」ドサッ
アリス「良し!」
ゴゴゴ...
アリス「ちょっと、今の音不味いんじゃない?」
ガイル「ああ!建物の自爆がもう始まってるぞ!」
シモーヌ 「そんな事言って焦らせないでよ...」ズガァン!
チュン!
先駆者「っ、スナイパーを殺らないと!」
シモーヌ 「外しちゃったじゃない」
先駆者「くそがっ!」ズガガン!
キンッ!
シモーヌ 「なっ...跳弾!?」ズキッ
残り1ターン
残り1人
救急キット3
↓1飯田 マガジン6個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン4個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 11発 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した
81~902人倒した
91~991発で2人倒した
又は治療する
飯田 コンマ92 2人倒した
飯田「これで最後だ!」バババン!
先駆者「ガハァッ!」バタッ
ガイル「間に合ったな!ギリギリだ...さあ早く乗れ!」
ガイルが脱出ポッドのコントロールパネルを操作し、ロックを解除した。
ドッ-ン!!
遠方から施設の爆発音が聞こえてきた。
飯田「行くぞ!」
飯田の一声で全員が無事脱出ポッドに乗り込んだ。
ドッ-ン!
ドカン!ボカン!
シモーヌ 「爆発が目の前まできてるわよ!」
ガイル「間に合えっ...」
ガコンッ
ドカ-ン!
後数秒でも遅れていたら巻き込まれていたが、何とか間一髪でポッドが射出された。
ガイル「はぁ...やったぞ...」
ガイルの一言で全員がほっ、とため息をつき肩の力を抜いた。
飯田「それで...この後は?」
ガイル「あー、タクラマカン砂漠に着陸する予定だ」
アリス「それ大丈夫なの?」
ガイル「ああ。元妻が迎えに来る」
シモーヌ 「他の脱出した先駆者と鉢合わせになるんじゃない?」
ガイル「それも安心しろ。他の奴らは規定通りの場所に着陸する。そこにタクラマカン砂漠は含まれてない。さあ、着くまでしばらく時間がある。休んでおいたらどうだ?」
飯田「なら言葉に甘えて...」
ガイルを含めイーグル隊は束の間の休息を取ることにした。
秘密のコンマ判定↓1
00~30 ???
31~90 ???
91~99 ???
今日はここまで。
シャングリラ基地
マリー「お父さーん!」
基地に入るとロビーで待っていたマリーが笑顔でガイル目掛けて走ってきた。
ガイル「おっとと」
マリーはしばらく父親に抱きついた後、イーグル隊へ丁寧な言葉遣いでお礼を述べた。
飯田「俺たちも収穫があったからな、そう礼を言われることでもない」
マリー「たとえそうでも...本当にありがとうございます」
ガイル「さあ、向こうでちょっと待ってなさい」
マリー「はーい」
父親に促されマリーは待合室へ向かった。
ガイル「改めて礼を言おう、ありがとう」
飯田「まあ、な。それよりこれからどうするんだ」
ガイル「元妻が潜伏場所を用意してくれるらしいから暫くそこで娘と大人しくしているよ」
飯田「ヨリを戻すのか?」
ガイル「それは無理だろう。彼女と俺には決定的な差がある。だが...少なくともマリーを悲しませる事はないさ」
飯田「そうか...さあ、早く行ったほうがいいぞ。ここにも奴らのスパイが居ないとは限らない」
ガイル「ああ。ろくに礼もできずにすまない。また落ち着いたら連絡するよ。そうしないとマリーがうるさいだろうからな」
イーグル隊はガイルと握手を交わし、2人を見送った。
シモーヌ 「それで...私達はどうするの?」
飯田「ニューロサンゼルス...そこが次の手掛かりだな」
アリス「あいつの言った事を信用するの?まあ、信用するしかないのは分かるけどさ」
飯田「確かに信憑性は薄い。だが実際ニューロサンゼルスはかなり混乱している上に、超大国やPMC間の思惑も複雑に絡んでいる場所だ。事を起こすにはうってつけだろう」
シモーヌ 「それじゃあひとまず次の目的地はニューロサンゼルスね。今後の方針も決まったことだし私は休むわ」
シモーヌが一足先に部屋へと戻ろうとした時、ちょうどミラーが横を通りかかった。
ミラー「おや、イーグル隊の皆さん。休暇はどうでしたか?」
飯田「お陰様で気分転換できました」
ミラー「そうですかそうですか。おそらく直ぐに任務ですからその心づもりで。...そういえば」
飯田「何でしょう」
ミラー「こんな噂を聞いたんですよ。何でも月面で大規模な爆発が確認されたとか。まあ、どこの宇宙機関も言及してないので根も葉もないデマだとは思いますけどね」
飯田「そうですか...世間ではくだらない噂が流行するものですからね」
ミラー「...そうですよね。ああ、飯田君。前に言ったご家族の件、知りたかったらいつでも歓迎するからね。では」
スタスタ
シモーヌ 「...まさか奴らの一員?」
飯田「どうだかな。さあ今日はこれで解散しよう」
数日後 東南アジア 某国
イーグル隊はクロウ隊とともに兵員輸送車に揺られていた。そしてオウルレギオンの車列の横ではカリギュラセキュリティが同じように車列を組んでいた。
飯田「これが局長が以前言っていたカリギュラセキュリティとの共同作戦か...」
オウルレギオン兵「まさかあいつらと仕事をすることになるとはなあ。あの守銭奴どもが分け前を半分にするような真似をするとは思わなかったぜ」
オウルレギオン兵「全くだ。ターゲットは確か...コ=ホン・ギャングだったか。だがどうしてギャング何かを?」
オウルレギオン兵「何でもここらで商売の邪魔をされたから、その復讐らしい」
オウルレギオン兵「なるほど、メンツの問題か。ま、今回は直ぐ終わりそうな任務だな。たかだかギャング相手にPMC2社だからな」
兵士達が今回の作戦について話している中、アリスが耳打ちしてきた。
アリス「これって...明らかに私たちの行動が関係してるわよね?」
飯田「だろうな」
シモーヌ 「体のいい口封じってとこかしら」
飯田「絶対にカリギュラセキュリティやギャングにあの時いたのが俺たちだったと悟られるなよ」
「「了解」」
↓1
00~20 アクシデント
21~80 特に何事もなし
81~99 手掛かり発見
コンマ27 特に何事もなし
ギャング「た、たのむ...」
ダァン!
カリギュラセキュリティ兵「ハハハハ!」
オウルレギオン兵「おい...」
コ=ホン・ギャングは隠れ家を襲撃され、なす術もなく壊滅。たかだか一ギャングと世界を股にかけるPMCとでは戦力の差は歴然だった。
飯田「特に何事もなかったな」
焼け野原と化したギャングのアジトを、生存者が居ないか捜索しながら飯田が呟いた。
アリス「任務、とも呼べるほどのものでも無かったわね」
シモーヌ 「どちらかというと虐殺かな」
捜索を続ける3人の前方でカリギュラセキュリティの兵士が話していた。
エルリック「いやあ、今日も相変わらずの暴れっぷりだったな!えぇ!」
カルロス「やっぱ上から蹂躙すんのが最高だわ!」
ブラウン「あまりに下品な振る舞いはやめていただきたいものですがね」
カルロス「さ~て今日は戦果もあげた事だしアリーラのとこでも行ってこようかなー」
エルリック「タマを潰されるのがオチだ!やめとけ!ギャハハハ!」
ブラウン「おや」
兵士の1人がイーグル隊に気づいた。
ブラウン「これはこれはイーグル隊の皆さん。エルネキア以来ですね」
飯田「ああ」
エルリック「んー?...あー、あん時の。後もう少しでお前らを殺せたんだがなぁ~。ま、今は味方だ」
カルロス「誰だよそいつら。まあ、いいや。それよりエルリック、あの話の続きは?」
エルリック「そうそう!それで扉を開けたら女とガキが居やがってよ。んで、ククッ、助けてやるからって言って爆弾だらけの小屋に連れてったらよ」
エルリックは下卑た笑いを浮かべながら続きを話した。
エルリック「ありがとうございますっ!、って言って小屋に入ってよ、プププ!そのまま爆死しやがった!」
カルロス「マジかよそれ!笑えるなぁ!」
シモーヌ 「っ!」ギュッ!
シモーヌの目に怒りの炎が宿り、拳を握り締めたのが見えた。
飯田(このままだと殴りかかりそうだ。はやくこの場を離れよう...)
オウルレギオン兵「おーいイーグル隊。指揮官が呼んでたぞ」
飯田「分かった。行くぞ」
シモーヌ 「...そうね」
イーグル隊は笑い声を上げるエルリックとカルロスから離れた。
シモーヌ 「ごめんなさい。母の事を思い出して...」
飯田「大丈夫だ」
アリス「アイツらとだけは2度仕事をしたくないわね」
飯田「ああ。じゃあ行こう」
イーグル隊はそのまま指揮官に報告を行い任務を終えた。
↓3まで多数決 残り3回
1シモーヌと話をする(9)
2アリスと話をする(8)
3ミラーと話す(7)
4ウォルターと話す(7 1/3)
5外出する(他社の傭兵)
2 アリス
シャングリラ基地 共用スペース
任務の疲れを癒そうと2人の兵士が酒を飲みながら共用スペースでテレビを見ている。
オウルレギオン兵「はぁ~」
オウルレギオン兵「どうしたんだ?」
オウルレギオン兵「いや、任務で酷い目にあってな...」
オウルレギオン兵「ってのも...」
兵士が苦労話を始めようとした時、テレビの番組がニュースに切り替わった。
『速報です、先程国際連盟はPMC抑制に関する声明が合意された事を発表しました』
オウルレギオン兵「なんだぁ?」
オウルレギオン兵「おい、お前は何か知ってるか?」
2人の兵士と同じように飯田もアリスと共用スペースで酒を嗜みながらくつろいでいた。
飯田「いや。アリスは?」
アリス「別にwikipediaじゃ無いんだから、何でも知ってるわけないわよ」
飯田「ハハ、だな」
『これに関しアメリカ大統領のルーク・アダムズは、長年全世界において混乱の種を撒き続けてきたPMCのこれ以上の拡大を防ぐのは当然の帰結であると述べました』
オウルレギオン兵「おいおい冗談だろ?俺たちがお前達の軍隊代わりに戦争してやったり、警察の代わりに治安維持をしてやってるんだろうが」
オウルレギオン兵「そもそも雇ってるのは向こう側だしな」
『この声明に拘束力はないもののPMC産業に大きな影響をもたらすことが予想されます。これに対しPMC評議会は、我々は世界の為に奉仕してきた身でありこの様な不当な扱いは容認できないとの声明を発表しました』
オウルレギオン兵「全くだ!」
オウルレギオン兵「でも大丈夫かよ、突然クビとかになったりしねえよな?」
オウルレギオン兵「そんな直ぐには影響も出ないだろ、安心しろって」
『続いてのニュースです。先月からフランスのパリで行われているアンドロイド人権団体のデモに関してです。先日デモ参加者を反アンドロイド派の市民が襲撃したことで市民間の対立は激化し、パリは混乱の一途を辿っています』
オウルレギオン兵「へ~、アンドロイドの人権問題ね」
オウルレギオン兵「どうなんだろうな。所詮ただの機械だろ?それに人権を認めろってのはな...」
一瞬アリスの眉が動くのが見えた。
飯田「大丈夫か、アリス?」
アリス「...え、ええ。ああいう事を言われるのは慣れてるわ」
飯田「フッ、この前のアリスみたいにまたすぐキレるんじゃないかと思ったぞ」
アリス「そんなわけないでしょ。私は節度あるアンドロイドよ」
アリスは冷静を保ち、再びグラスに酒を注いだ。
オウルレギオン兵「ま、正直な話、アンドロイドに心があるなんて思ってる奴はただのイカれ野郎だろ」
オウルレギオン兵「まあ...」
アリス「...ふう」ガタッ
飯田「まさか...殴りに行くんじゃないよな?」
アリス「ちょっと説教するだけよ」
飯田(...あの目は確実に殴りに行く目だな)
↓3まで多数決
1 アリスを止める
2 アリスを止めない
明けましておめでとうございます。今年ものんびり頑張ります。
2 アリスを止めない
飯田(まあ、たまには感情のまま動くのもいいだろ)
アリスはテレビに釘付けになっている2人の兵士たちに背後から近づいた。
そしてテーブルに置いてあった酒瓶を手に取り、
バシャア!
オウルレギオン兵「ぶはあっ!?」
オウルレギオン兵「おいっ、大丈夫か?!」
オウルレギオン兵「あ、ああ。おい!何だよ!」ガシッ!
兵士は酒を滴らせながらアリスに掴みかかった。
アリス「ごめんなさいね。でも友達にアンドロイドがいる身としてはさっきの発言は聞き逃すことができなくて」
オウルレギオン兵「っ!だからってテメェ!」ブオン!
兵士はアリスの顔面目掛けてパンチを繰り出した。だがアリスは軽々かわし、そのまま兵士を投げた。
オウルレギオン兵「ちっ!このっ...!」サッ
兵士は懐からナイフを取り出した。
オウルレギオン兵「お、おい。やめとけって」
飯田(そろそろ止めた方がいいな)
飯田「待ってくれ。ここはどうか怒りを収めてくれないか?彼女も少し疲れてるんだ。とはいえ、すまない」
オウルレギオン兵「あん!?」ギロッ
ナイフを持った兵士は飯田を睨みつけた。
オウルレギオン兵「...お前は」
兵士は暫く飯田とアリスを交互に睨みつけ、ナイフをしまった。
オウルレギオン兵「イーグル隊には以前の任務で世話になった。だから今回は引いてやる。...部下のしつけはしっかりしとけよ」
飯田「ああ。悪かった」
オウルレギオン兵「ちっ。行くぞ」
オウルレギオン兵「あ、ああ。止めてくれて助かったよ。じゃあな」
2人の兵士はそのまま去っていった。
飯田「アリス、これきりにしておけよ」
アリス「ええ...」
アリスは妙に暗い表情をしていた。
飯田「どうした?」
アリス「いえ...あんな風に怒りをぶつけておきながら、自分はアンドロイドである事を明かしてないなんて...それこそ自分で自分を否定しているような気がしてね」
飯田「ま、そう気に病むことはない」
アリス「...そうね。それよりありがと。本当なら止めるべきだったのに、好きにさせてくれて」
飯田「抱えすぎは良くない、たまには爆発させないとな。...次からは違う形でそうするべきだが」
アリス「ええ。じゃあ私達も行きましょう」
アリス 好感度2上昇 8→8 2/3
↓3まで多数決 残り2回
1シモーヌと話をする(9)
2アリスと話をする(8 2/3)
3ミラーと話す(7)
4ウォルターと話す(7 1/3)
5外出する(他社の傭兵)
4 ウォルター
時は遡り、コ=ホン・ギャング殲滅作戦にて。
ウォルター「っし!行くぜー!!」
飯田「おいっ、待て!」
飯田の制止も聞かず、ウォルターは物陰から飛び出し敵の懐へ飛び込んだ。
ギャング「なっ!」
ウォルター「遅いね~」ズガン!
ドサッ
ギャング「何だこいつ!」
ギャング「弾があたらねえぞ!」
ウォルターは泥臭くなりがちな肉弾戦とは異なり、舞を踊っているかのような優雅さを感じさせる動きでギャングを翻弄していた。
ギャング「たった1人に...あり得ねえだろうがよぉ!!」
ウォルター「そういう事も、あるものさ~」ダァン
ギャング「がっ...!」バタッ
結局ウォルターはたった一人で4人を制圧した。
飯田「おい、頼むから突っ走るのはやめてくれ」
ウォルター「まあまあ~。生きてるじゃん?」
飯田「俺が援護してたからな...」
ウォルター「それも込みだよ」
飯田「はあ...」
ウォルター「じゃ、俺行くね~」
飯田「おいっ、どこに...くそっ。報告を押し付けられたか...」
飯田が報告を終えた後、ウォルターを探していると茂みの奥から声が聞こえてきた。
飯田(あれはウォルターと...ブラウンとエルリックといた男、カルロスだったか...)
カルロス「久しぶりだなぁ~?」
ウォルター「か、カルロス...」
カルロス「いつ以来だ?」
ウォルター「どうでもいいだろ。さっさと帰れ」
カルロス「仕事仲間に酷いねぇ。いつもの能天気はどうしたよ、え?まあいい。それよりさ、お前の秘密、知っちゃったんだよね」ニヤァ
ウォルター「な...!」
カルロス「仲間にバラされたくなけりゃ、分かるだろ?小遣いくれよ~」
ウォルター「...」
カルロス「分かった!じゃあ、お前の好きなコイントスで決めよう。俺が勝ったら金を渡す、お前が勝ったら俺は黙る」
ウォルター「いいだろう、表だ」
カルロス「良し」
カルロスは懐からコインを取り出し、指で空へ弾いた。
パシッ
カルロス「残念、裏だ」ニッ
ウォルター「ちっ!」
飯田「おい」
2人は同時に、物陰から現れた飯田へ視線を移した。
飯田「こんな所で何やってるんだ?それよりそこのお前、アリーラとかいう軍医が呼んでたぞ」
↓1
00~40 信じなかった
41~99 信じた
コンマ72 信じた
カルロス「ホントか?!...一体どういう風の吹き回しだ?まあいい、行くか。...おいウォルター、約束を忘れるなよ」
カルロスはウォルターに釘を刺し、軽快な足取りでその場を去った。
ウォルター「いや~、助かったよ~」
飯田「何のことだ?」
ウォルター「良いって、分かってるから」
飯田「...そうか。秘密とやらに関して探るつもりはないが、アイツとはどういう知り合いだ?」
ウォルター「昔、俺がまだマフィアにいた頃の話だよ~。アイツはウチと同盟を結んでたギャングの一員でね。そういう訳でアイツとは顔見知りなのさ。できれば2度と会いたくないけどね~」
飯田「成る程。そんな事より指揮官がお前も報告するように、と腹を立てているぞ」
ウォルター「それも嘘だよね?」
飯田「いや、これは本当だ」
ウォルター「はぁ~。じゃあ行ってくるよ」
飯田「ああ、早く行け」
ウォルター「ホント助かったよ。じゃあ」
ウォルター 好感度2上昇
7 1/3→8 信頼している
↓3まで多数決 残り1回
1シモーヌと話をする(9)
2アリスと話をする(8 2/3)
3ミラーと話す(7)
4ウォルターと話す(8)
5外出する(他社の傭兵)
こないので進めます。
2 ブラウン
アフリカ 某国
シモーヌ 「暑い...」
アリス「そうね」
シモーヌ 「その割には涼しい顔ね...」
アリス「暑さには慣れてるの。それよりも、今回みたいな仕事は初めてよ」
飯田「俺もだ。探偵の真似事なんてな」
シモーヌ 「本当にこの辺りで村の人間が皆殺しされてるの?信じられないわ」
飯田「だが現に、この地域にあった10の集落のうち半数は住人が皆殺しにされていた」
アリス「原因は何かしら、盗賊?」
シモーヌ 「盗賊だとしたらおかしいわ。こんなに人を殺してちゃ当局に目をつけられる。しかもこの辺りの村はそこまで裕福じゃないし」
飯田「部族間の抗争かもな。...見えたぞ、村だ」
ダァン!
シモーヌ 「今のは...」
飯田「銃声だ、行くぞ」
「「了解」」
イーグル隊は村の少し空いたスペースへと向かった。そこには膝をつき両手を上げた村人達と、カリギュラセキュリティの兵士達がいた。
村人「たっ、たのむっ!!」
ブラウン「やれ」
「「「ハッ!」」」
ズガァン
ドサッ
アリス「そんな...!」
飯田「カリギュラセキュリティか。どうしてこんな事を?」
シモーヌ 「さあ?けれど少なくとも村人殺しの犯人は分かったわね」
物陰から様子を伺っていると、ブラウンと目があったような気がした。
飯田(気づかれたか?)
ブラウン「移動準備だ」
カリギュラセキュリティ兵「了解」
ブラウン「さて...覗き見はやめてくれませんか?」
ブラウンの言葉とともに、イーグル隊の背後から兵士達が現れた。
飯田「ちっ」
兵士に促され3人はブラウンの前まで移動した。
ブラウン「これはこれは!貴方達とは随分縁がありますね」
飯田「そのようだな」
アリス「どうしてこんな事を?」
ブラウン「フフフ...」
アリス「何がおかしいのよ!」
ブラウン「ああ、失敬。分かり切ったことを聞いてくるものですからつい。勿論仕事ですよ」
飯田「仕事?」
ブラウン「ええ。ある企業様に依頼されまして。何でもここの地下には貴重な鉱物資源が存在していましてね」
シモーヌ 「もう先が読めたわ...」
ブラウン「まあまあ。そこで地元住民に土地を明け渡すよう十分、丁寧に交渉したのですが受け入れてもらえなかったようで」
飯田「だから殺したと?」
ブラウン「まさか!ただこの地域で疫病が蔓延しているそうで。私達はこれ以上被害を増やさない為に雇われたのです」
シモーヌ 「嘘っぱちね」
ブラウン「まさか、そんな!」
飯田「お前はもう少し分別のある人物だと思っていたよ」
ブラウン「分別?勿論ありますよ。勘違いしないでください、私は博愛主義者でもなんでもありません。それがビジネスになるかどうかが大事なんです」
アリス「ビジネスのためなら無抵抗の人間を殺しても良い訳?」
ブラウン「まあ...一般的な倫理観で言えばダメかもしれませんね。ですが私は私自身の明確な信条に従って生きているんです。その事は誰にも非難する権利はありません」
飯田「それで、俺たちをどうするんだ」
ブラウン「そうですね...私達の仕事は疫病の拡大を防ぐ事です」
シモーヌ 「なら見逃してくれるの?」
ブラウン「ですが、もしかしたら貴方達も感染しているかもしれませんねぇ」
↓3まで多数決
1「ならビジネスといこう」
2「脅しには屈しない、この事は報告させてもらう」
3「お前達全員、殺せば良いだけの話だ」
1
飯田「ならビジネスといこう」
ブラウン「ほう?」
飯田「実はさっきの処刑、録画していたんだ。いくら感染拡大の阻止が目的だとしても、あんな場面が流失したら困るだろ?」
ブラウン「そうですね...一部の潜在的な雇い主にとっては少々刺激が強いかもしれませんね」
飯田「そのデータを消去する代わりに俺たちを見逃せ」
ブラウン「ですが...貴方達を殺して、さらにそのデータも破壊すれば良いだけの話ですよね?」
飯田「そう焦るな。そのデータは一定時間経過すると本部に自動で送信するよう設定した。その解除方法を知ってるのは俺だけだ」
ブラウン「つまり貴方を殺せばデータの流出は止められない、と。フフフ...いいでしょう、契約成立ですね」
飯田「じゃあまずは、全員武装解除だ。勿論俺たちもな」
ブラウン「分かりました。全員所持している武器全てを地面に置け」
カリギュラセキュリティ兵「本当に信用するんですか?」ヒソヒソ
ブラウン「ええ。ビジネスですから。...安心して下さい、嘘だったときは容赦しませんよ」ヒソヒソ
飯田「早くしろ」
ブラウン「ああ、すいません」ポイッ
全員が武装解除したのを確認して、飯田はデータの自動送信の停止方法を教えた。
飯田「これでいい」
ブラウン「ふむ...分かりました。行っていいですよ」
飯田「ああ。じゃあな」
イーグル隊は念の為警戒態勢をとりながらその場から去った。
カリギュラセキュリティ兵「本当に良かったのですか?」
ブラウン「ええ、所詮彼らの証言だけでは何もできませんよ。それに...彼らには使い道がありそうですしね」
イーグル隊はカリギュラセキュリティから十分距離をとった場所まで移動した。
アリス「あいつら...」
シモーヌ 「まあまあ、任務はこれで達成したんだし」
飯田「ああ。犯人は分かった、それだけで十分だろ」
アリス「そうね...」
ブラウン初期好感度決定 7 興味あり
シャングリラ基地 局長室
ミラー「全員集まりましたね」
飯田「はっ!」
アリス「今回の任務は何でしょうか?」
ミラー「うーん、それがね、まだ決まってないんだ」
シモーヌ 「...?」
ミラー「というのも、今回2つの組織から同じ任務を依頼されてね。まあ、詳細は異なるけれども」
飯田「はあ」
ミラー「まず任務地はニューロサンゼルスで決定なんだよ」
飯田「...!」
ミラー「そこが今色々と厄介なのは知ってるよね?」
アリス「はい。独裁を行う軍部と、それに反対するレジスタンスとの間の抗争ですね」
ミラー「そうそう。それで軍部からレジスタンス鎮圧のアドバイザーを派遣してくれないかって依頼がきたんだけど、同時にレジスタンスからも活動に関するアドバイザーを送ってくれって言われてね」
飯田「それでどちらにつくか悩んでいるんですか」
ミラー「まあ、悩んでいるというよりどっちでもいいんだけど。実際、条件はほぼ変わらないし。そこでどうせなら君達に選ばせようと思ってね。そっちの方がモチベーションも上がるだろうし」
飯田「はあ...」
ミラー「本当は両方に部隊を送りたかったんだけど、丁度君たちしかいなくてね。本当にどっちでもいいよ。さあ、選んでくれ」
↓3まで多数決
1軍部
2レジスタンス
1 軍部
飯田「では軍部で宜しいですか?」
ミラー「勿論。それじゃあ詳細を説明しよう。依頼主は憲兵総局、作戦司令部長のマルティス・ワグナー。内容はレジスタンス鎮圧のための支援、具体的にはリーダーの捜索と捕縛」
飯田「リーダーの名前は何ですか?」
ミラー「コードネームしか分かっていないらしい。確かリベレーターだったか」
飯田「それはまた大層な」
シモーヌ 「ところでレジスタンスの活動が激化したのは最近ですよね?」
ミラー「ええ。軍令第7号、通称任意捜査法が施行されてからですね。まあ、任意というのは建前で実際は強制なんですけどね」
飯田「任務はいつからですか?」
ミラー「1週間後、期間は1年」
アリス「1年ですか...」
ミラー「彼らもかなり苦しめられているみたいだね。早く終わらせたらその分早く帰れる。だから頑張ってくれ、以上」
「「「はっ!」」」
部屋から去るイーグル隊を見ながら呟いた。
ミラー「この任務何だかキナ臭いな...」
飯田の部屋
飯田「入国者の厳しい制限が行われてる中どうしようか考えていたが、まさか任務を依頼されるとはな」
アリス「これは願ってもない機会ね。イーゴリの発言が本当なら奴らはニューロサンゼルスで何かしでかすつもりよ」
シモーヌ 「ええ。だからこそ今回の任務は慎重に行わないとね」
飯田「だな。任務と並行しながら奴らの動向を探ろう」
アリス「けれど例の新兵器で一体何をやるつもりなのかしら?」
シモーヌ 「人を操る兵器だし、誰かを都合のいいように動かすのは間違い無いわね」
飯田「ああ。そう考えると司令部長のマルティス・ワグナー、レジスタンスリーダーのリベレーター、後は各国の大使等に気を配った方がいいかもな」
シモーヌ「分かったわ。それじゃあそろそろ準備するわ」
アリス「そうね」
飯田「ああ」
1週間後 西部アメリカ同盟 ニューロサンゼルス
兵士「1列に並んでID提示の用意を!」
激しく地面を打つ雨と天が裂けるかのような雷鳴の中、イーグル隊はニューロサンゼルスへと続く検問所に並んでいた。
飯田「酷い雨だ...」
シモーヌ「検問とか早く終わらせてほしいわ」
アリス「にしても、かなり警備が厳しいわね」
西部アメリカ同盟ではレジスタンスの活発化に伴い厳重な警備が行われているが、ニューロサンゼルスではそれが特に顕著である。都市は隔壁で囲まれており、出入りするには必ず検問所でチェックを受けなくてはならない。
アリス「一体どうやってこんな壁を作ったのかしら」
飯田「それだけこの国には力があるということだろう」
ガヤガヤ
シモーヌ「前の方が騒がしいわね」
イーグル隊の前方でチェックを受けていた男が兵士と揉めているようだ。
兵士「このIDカードは偽造品だぞ!」
男「何かの間違いだ!」
兵士「黙れ!今すぐ両手を頭の上に、膝をつけ!」チャキ
周囲にいた兵士が一斉に銃を構える。
男「違うって!」
兵士「ちっ!」
兵士が痺れを切らして男に近づこうとすると、男の表情が変わった。
男「クソッ!こうなったら!」ピンッ
兵士「全員伏せろぉ!!」
ドッ-ン!
兵士「ゲホッ...糞テロリストが!今すぐ被害の確認だ!」
兵士「了解!」
事態の収集に動く兵士達を眺めながらシモーヌが髪を掻き上げた。
シモーヌ「いくら独裁に反対しようが、市民を巻き込むようじゃただのテロリストと変わらないわね」
アリス「ここで自爆しても何かが変わるわけじゃないのに...」
兵士「テロリストの攻撃によりこの検問所は封鎖します。隣の検問所へと移動して下さい」
飯田「とのことだ、移動しよう」
イーグル隊は隣の検問所に並び直し、3人とも無事チェックを通過した。フェンスで区切られた道を進み、ニューロサンゼルスの中へと入ると1人の軍人が待っていた。
軍人「貴方達がイーグル隊ですね?」
飯田「ああ」
軍人「お待ちしてました。いや、酷い天気ですね」
飯田「だな。ところで貴方は?」
軍人「ああ、すいません。私は憲兵総局、作戦司令副部長のスミスです。さあ部長がお待ちです、こちらへ」
スミスの後をついて街を歩く中、重武装の兵士達が目についた。
兵士「行くぞ、突入!!」
バタン!
合図とともに兵士達は薄汚れた建物の中へと入り、姿は見えなくなったが奥から声が聞こえてきた。
女「キャッー!」
兵士「全員手を挙げろ!そこのお前、早く手を上げろ!我々は発砲を許されている!」
女子供の泣き声と兵士の怒号が激しく飛び交い、1人の若者が建物から飛び出してきた。
兵士「止まれ!」
若者「ヒイッ!」
若者は恐怖のあまり兵士の声が聞こえておらず、走り続けようとした。
兵士「ちっ!」タタタン!
若者「あっ...!」バタッ
若者は膝から崩れ落ち動かなくなった。
飯田「...いつもこうか?」
スミス「え?ああ、我々も好きでああしてるわけではないですよ。貴方達も検問所で見たでしょう?テロリストを下手に逃せば被害が拡大します。そもそもレジスタンスでないのなら大人しく捜査に応じればいいのです」
アリス「そうは言っても...」
スミス「いいえ、そのような甘さがより多くの死に繋がるのです。我々の役目は人々を守ること。そして誰かを守るには、時に誰かを殺す必要もあるのですよ。...さあ、行きましょう」
再びスミスについて進むが、同じような光景は道中で何度も目に入った。
シモーヌ「やっぱり街中に兵士が巡回してたり、戦車が普通にあると少し窮屈ね」
スミス「かもしれませんね。ですが安全には代えられません。さあ着きました...ってあれ?」
憲兵総局の施設の前にトラックが3台ほど停められており、そこに兵士が何人も乗り込んでいた。
スミス「ワグナーさん、お連れしましたよ」
スミスが真紅の髪に、引き込まれるようなエメラルド色の瞳をした女性に耳打ちをしている。
ワグナー「おおご苦労イーグル隊!だが君たちの出番はないかもしれんなぁ!」
飯田「ワグナーさん、ですよね?どうしたんですか?」
ワグナー「いかにも私がワグナーだ!先程信頼できる情報提供者からレジスタンスの居所について連絡があってな!今からそこに乗り込みに行くのだよ!」
飯田「成る程...では私たちも同行しましょう」
ワグナー「そうかそうか!人数は多い方がいい!」
スミス「では私はこれで...」
ワグナー「おい、貴様も来い!」
スミス「え...」
ワグナー「当たり前だろ?」
スミス「あ、そうですね...。私の専門分野は広報なのに...」ボソッ
イーグル隊はトラックの荷台に乗り込み、目的地へと向かった。
アリス「てっきりワグナーさんって男性かと思ってた」
シモーヌ「私も。しかも何というか...暑苦しい?」
アリス「確かにね」
アリスとシモーヌが会話を交わす中、飯田は1人の兵士に話しかけられていた。
兵士「あんたがオウルレギオンの傭兵かぁ...」
飯田「別にPMCなんて珍しくないだろ?レジスタンス鎮圧で忙しくて最近はないみたいだが、昔はアメリカとしょっちゅう戦争してたんだ。その時に腐るほど見たろ?」
兵士「まあな。でもBIG3の、しかもエリート部隊の傭兵をこんなに近くで見たのは初めてだ。きっと世界を股にかけてすごい活躍をしてるんだろう?」
飯田「お前がどう思ってるか知らないが、傭兵は華やかな仕事なんかじゃないぞ」
兵士「それは分かってるけどよ...。おっとそれより自己紹介がまだだったな。俺は...あ...」
飯田「どうした?」
兵士「その...マルバス隊の隊長だ...」
飯田「マルバス?ソロモン72柱の?」
兵士「あ、ああ。これはワグナー部長が名付けたんだ。...でもなんていうか、恥ずかしいんだよな。ガキじゃあるまいし普通部隊にそんな名前つけるか?」
飯田「まあ、個人のセンスをどうこう言うつもりはない...。それよりソロモン72柱の名前がつけられてるということは、72個部隊があるのか?」
兵士「いや、ないよ。でもいつかはそれぐらい部隊の数を増やすと豪語してたけど」
兵士と他愛無い会話を続けていると、街の外れにある倉庫の前でトラックが停車した。
ワグナー「全部隊長は集合!」
兵士「っと、行かないと」
飯田「俺もついて行こう」
隊長について集合場所に行くと、既に他部隊の隊長が数人集まっていた。軽く挨拶を交わしていると、ワグナー部長が勇ましい足取りでやってきた。
ワグナー「集まったな?よし!では説明する!バアル隊とアガレス隊は裏口へ!」
「「はっ!」」
ワグナー「ウァサゴ隊とガミジン隊、マルバス隊とウァレフォル隊はそれぞれ左右の出入り口!」
「「はっ!」」
ワグナー「アモン隊と私、そしてイーグル隊は正面だ!」
飯田「了解」
兵士「お任せ下さい!」
ワグナー「よし!発砲並びに射殺は許可する!だがリベレーターだけは生かして捕らえろ!それ以外は殺して構わん!これでようやく平和が訪れる、気を引き締めろ!」
「「「はっ!」」」
各隊の隊長達の敬礼は一糸乱れぬものだった。
飯田「かなり慕われてるようだな...」
ワグナー部長の指示通り各隊が位置につき、暫しの間静寂が訪れた。
ワグナー「...突入!」
兵士「ゴーゴーゴー!」バタン!
兵士「全員手を挙げて...どういうことだ?」
倉庫の中に人影は一つもなかった。
ガタン!
物音と同時に倉庫内の照明が全て消え、辺りは闇に包まれてしまった。
ワグナー「落ち着け!暗視ゴーグルを...」
ワグナー部長が全て言い終える前に、倉庫のあちこちからカタカタと音が鳴り始めた。
ポシュン!ポシュン!
奇妙な噴出音がしてすぐ、倉庫内で閃光が走った。
兵士「ぐああっ!目が見えない!」
飯田「クソッ、神虫だ!」
イーグル隊は今までの経験と勘から咄嗟に目を覆い、スタングレネードの被害はなかった。
アリス「全員落ち着いて!」
イーグル隊が状況を確認していると、倉庫の物陰や2階の通路から大量の人影が現れた。
飯田「おい、冗談だろ...」
飯田の視線の先には、爆発物処理に使われる対爆スーツに身を包んだ男が不知火を構えていた。
飯田「全員伏せろっ!」
救急キット3個
残り7人
↓1飯田 マガジン10個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン10個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 15発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ31 倒した
アリス コンマ42 倒した
シモーヌ コンマ46 倒した
キュイ-ン
ズガガガン!
シモーヌ「何でレーザーガトリング何かをコイツらが持ってんのよ!?」
アリス「こっちが聞きたいわよ!」
飯田「ちっ...!駄目だ、撤退するぞ!ワグナーさん!?」
周りを見渡しても兵士の死体ばかりだったが、ワグナーは貨物の陰に隠れ辛うじて生き残ったようだ。
ワグナー「分かってる!だがこの状況じゃ逃げようにも逃げられん!」
飯田「ええ...耐爆スーツを着ている奴は今の戦力じゃどうしようもない!周りのレジスタンスを片付けて何とか退避しましょう!」
ワグナー「良し!他の部隊にもそう伝える!」
そうこうしている内にレジスタンスがイーグル隊のすぐ側まで前進していた。
レジスタンス「居たぞ、ワグナーだ!奴を殺せ!」ガチャコ
シモーヌ「させないっ!」ダァン!
ドサッ
シモーヌの的確な射撃に脅威を感じたのか耐爆スーツの男が、イーグル隊に狙いを定めた。
キュイ-ン
ズガガガン!
レジスタンス「今だ、進め!」
好機とばかりに続々とレジスタンスが距離を詰めてくる。
飯田「このままじゃ顔も出せない!」
手も足も出ない状況で、活路はもはや無いに等しい状況だった。だが突然他方向から耐爆スーツ男が一斉射撃を受けた。
男「...!」クルッ
男が振り向いた方向には、マルバス隊とウァレフォル隊が居た。
シモーヌ「注意を引いてくれたのね!」
アリス「今なら殺れる!」タタタン
レジスタンス「グハァッ!」バタッ
レジスタンス「ちっ!こうなったら!」
レジスタンスがグレネードのピンに手をかけたが、脳天を撃ち抜かれ仰向けに倒れた。
飯田「良し、この調子で何とか危機を脱するぞ!」
救急キット3個
残り4人
↓1飯田 マガジン9個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン9個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 14発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ41 倒した
アリス コンマ83 倒した(マガジン半分消費)
シモーヌ コンマ02 負傷した
ズガガン!
レジスタンス「あがっ...!」ドサッ
飯田「大分数を減らしたが...」
アリス「それでもまだ無理よ!あともう少しで行けそうだとは思うけど!」タタタタン!
バタリ
キュイ-ン!
ズガガガン!
兵士「全員物陰から出るなよ!」
兵士「これじゃ蜂の巣だ!!」
マルバス隊とウァレフォル隊に代わり、バアル隊とアガレス隊が耐爆スーツ男の注意を引いていた。いよいよ彼らも限界ということに気付いた飯田はアリスとシモーヌに素早く目配せした。
飯田「今だっ!」
飯田の合図とともに男に対し、一斉に制圧射撃を行う。飯田の狙い通り男はゆっくりとこちらを向き、同時に銃身が回転を始めた。
飯田「伏せろ!」
その時天井からシモーヌの足元に虫らしきものが落ちてきた。
シモーヌ「なっ、神虫!?」
カチン
ボンッ!
何とかスタングレネードの閃光は防げたものの、強烈な爆発音によって平衡感覚を失ったシモーヌはその場でふらついた。
飯田「早く伏せろ!」
恐ろしいレーザーの嵐がシモーヌを襲った。
シモーヌ「くっ!」バタッ
飯田「大丈夫か?!」
地面に倒れたシモーヌの顔色は、あまり良くなかった。
シモーヌ「私は無事よ...幸いレーザーは当たらなかったけど、どっかの馬鹿が撃った弾がかすったみたい」
アリス「まだ行ける?」
シモーヌ「ええ...もちろんよ」
シモーヌはふらつきながらも立ち上がり、スナイパーライフルのボルトを操作して薬莢を排出した。
救急キット3個
残り2人
↓1飯田 マガジン8個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン8.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 14発 手榴弾1個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
飯田 コンマ09 負傷した
アリス コンマ23 外した
シモーヌ 治療
再び耐爆スーツの男が他に気を取られるまで待ち、今度はウァサゴ隊とガミジン隊がその任を請け負った。
飯田「今のうちに治療しておけ!」
シモーヌ「そうするわ...」
レジスタンス「時間がかかり過ぎだ...!」
本来であれば奇襲をかけた上、とっておきの耐爆スーツと不知火を用意したのだ、彼らの予定ではとっくにワグナーの首をとっているはずだった。
レジスタンス「あの見たことのない部隊のせいで思うように進めない!」
レジスタンス「あの部隊をなんとかしないと!多分あいつが隊長だ、釘付けにしてやれ!」
予定の狂いに焦ったレジスタンス達は今1番の障害であるイーグル隊、その隊長である飯田に銃口を向けた。
ズガガガン!
飯田「なっ!?」
飯田は素早く物陰に身を隠した。しかし飯田たちのいる正面入り口に陣取るレジスタンスの半数以上が飯田目掛け弾丸をばら撒いたため、遮蔽物が耐えきれず弾丸が貫通し、飯田の脇腹に激痛が込み上げた。
飯田「ぐああっ!」ドクドク
アリス「まずい!」タタタタタン!
チュン!
レジスタンス「うおっ!?」
レジスタンス「隊長に傷は負わせた!今のうちに畳み掛けろ!」
救急キット2個
残り2人
↓1飯田 マガジン8個 手榴弾1個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
↓2アリス マガジン7.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 14発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
今日はここまで。
飯田 コンマ27 外した
アリス コンマ32 倒した
シモーヌ コンマ41 倒した
ゴゴゴ...
ガゴンッ!
シモーヌ「な、何?!」
地に響いた轟音の正体は、崩れ落ちた屋根の音だった。
前後左右からの制圧射撃に痺れを切らした耐爆スーツ男が射線を塞ぐため、瓦礫の雨を降らしたのだ。
シモーヌ「このままじゃまずい...早く始末しないと!」チャキ!
レジスタンス「スナイパーに撃たせるなぁ!」ズガガガン!
ベレー帽を被った隊長格らしき男の指示で、鉛玉の嵐がシモーヌを襲った。
飯田「ちっ!こっちだ間抜け!」タタタタタン!
ヒュン!
レジスタンス「まだ生きてやがったか!」チャキ
シモーヌ「もらった...!」
ダァン!
レジスタンス「グハッ!」バタッ
ベレー帽の男が殺されたことで、レジスタンス達の間に動揺が広がった。
アリス「今なら行ける!」タタタタン!
ドサッ
飯田「ああ!ワグナーさん、こっちへ!」
飯田が出口へと向かいワグナー部長の腕を引っ張ったが、彼女は後ろ髪を引かれていた。
ワグナー「駄目だ!まだ負傷している者がいる!私より先に彼らを助けろ!」
シモーヌ「そんなこと言ったってこのチャンスは逃せないわよ!」
飯田「...」
↓3まで多数決
1助ける
2ワグナー部長を優先する
1 助ける
崩壊した屋根の隙間から、夜空に走った閃光が差し込んだ。光で照らされたワグナーの横顔からは、固い決意が読み取れた。
飯田(合理的に考えれば、今撤退しないという選択肢はない。...だがこんな時彼女ならどうする?)
飯田「分かりました。ですが全員は無理です」
ワグナー「それでもいい!」
飯田「2人とも、援護を!」
アリス「任せて!」
シモーヌ「...それが命令なら」
2人は依然向かってくるレジスタンス達に制圧射撃を始めた。
兵士「うう...」
ワグナー「もう大丈夫だ!気をしっかり持て!」
飯田「聞こえてるか?今から運ぶからな」
兵士「あ、ああ...」
その後も続いて、負傷兵の回収を行い続けた。だが他部隊の援護は既に瓦礫によって射線を塞がれていた為不可能であり、耐爆スーツ男の注意がとうとうこちらに向いた。
飯田「これ以上は無理か...ワグナーさん、今度こそ撤退です!」
ワグナー「...ああ!」
ワグナーは負傷兵を肩で支えながら、出口へと向かった。
飯田「良くやった!行くぞ!」
「「了解!」」
何とかイーグル隊とワグナーは倉庫内から脱し、撤退用のトラックがエンジンをかけ目前で待機していた。
だが崩壊した屋根の上で、1人のレジスタンスが狙撃態勢に入っていた。
レジスタンス「居た...!あれがワグナーか!」カチャ
↓1
00~60 当たった
61~99 外した
コンマ60 当たった
ワグナー「後もう少しだ!」
恐れていた事態はあと少しでトラックにたどり着くという時に起きた。
ダァン!
ワグナー「うぐっ!」
レジスタンス「やった!」
ワグナーは脚を撃ち抜かれ、抱えた兵士ごと地面に倒れ込んだ。
飯田「クソッ!」
レジスタンス「今だ!畳み掛けろ!」
レジスタンス「うおおぉ!」
飯田「誰かトラックまで運んでくれ!」
既に荷台に乗っていた兵士が、ワグナー達のもとへ駆け寄った。
飯田「後もう少しだけ食い止めるぞ!」
「「了解!」」
救急キット2個
残り2ターン
残り5人
↓1飯田 マガジン7個 手榴弾1個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
↓2アリス マガジン6.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 13発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
ミスった、コンマ60じゃなくて54です。まあ変わんないけど。
あ、自分のコンマ判定は無しです。
飯田 コンマ46 外した
アリス コンマ64 倒した
シモーヌ コンマ05 負傷した
レジスタンス「トラックを吹っ飛ばすんだ!」
レジスタンス「おう!」
倉庫の中からRPGを手にしたレジスタンスが仲間とともにやってきた。
飯田「させるか...」タタタタン!
レジスタンス「怯むな、やり返せ!」
ズガガガン!
レジスタンス「RPG準備完了!」
アリス「トラックはやらせない!」ガガガン!
レジスタンス「グガハッ!」ドサッ
レジスタンス「ちっ!こうなったら俺が!」
シモーヌ「させないっての」カチャ
ダァン!
シモーヌ「ぐっ...!」
どこからともなく飛んできた弾丸がシモーヌの肩に当たった。
シモーヌ「屋上にスナイパー...ワグナー部長をやったのもアイツね...」
肩の傷を手で押さえながらシモーヌは呟いた。
救急キット2個
最終ターン
残り4人
↓1飯田 マガジン6個 手榴弾1個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
↓2アリス マガジン5.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 13発 手榴弾1個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
飯田 コンマ12 外した
アリス コンマ76 3人倒した
シモーヌ 治療
レジスタンス「ゴーゴーゴー!」
飯田「もうすぐそこまで...!」カチッ
ポイッ
飯田はレジスタンスの密集地帯にグレネードを投げようとしたが、先程負った傷のせいか力がうまく入らなかった。
レジスタンス「爆発するぞ!」
ドカ-ン!
レジスタンス「エホッ!全員無事だな?!」
飯田「外したか...!」
今の爆発でレジスタンスが気を取られている間に、すかさずアリスがグレネードを投げ入れた。
レジスタンス「やばっ...」
ドッ-ン!
飯田「もう持たない...!おい、まだか?!」
兵士「すまない!だが攻撃が激しすぎる!」
飯田「クソッ...」
イーグル隊はレジスタンスを抑えられず、戦線が崩壊し囲まれつつあった。
レジスタンス「今度こそ仕留めてやる」ニヤッ
屋根上のスナイパーが不敵な笑みを浮かべ、スコープを覗く。
↓1
00~55 死亡
56~99 一命を取り留めた
コンマ12 死亡
ダァン!
ワグナー「ゴボッ...!」
兵士「え...?」
弾丸はワグナーの胸に命中し、心臓を貫通した。
兵士「部長!目を開けてください!!」
兵士は必死に体を揺すりワグナーの反応を待っているが、彼女はすでに事切れていた。
飯田「なっ...!」
シモーヌ「隊長!」
飯田「...トラックに乗り込め!」
アリス「了解!」
ドライバーの判断により、トラックはゆっくりではあるが既に走り始めていた。
イーグル隊は死に物狂いでトラックまで追いつき、荷台に飛び乗った。そこには血に染まったワグナー部長の遺体もあった。
そして去っていくトラックを静かに眺める1人の男がいた。
レジスタンス「す、すまないリベレーター。まさか奴を生け捕りにする気とは知らなくて!」
リベレーター「...いや。キチンと通達しなかった俺のせいだ。それに...いずれこうなってしまう気はしていた」
レジスタンス「それでこれからどうする?」
リベレーター「最早平和的な解決策は絶たれた。なればこそ全てを変えるまで俺たちは止まれない。...行くぞ」
リベレーターと呼ばれた男は、レジスタンスを率い闇の中へと消えた。
今日はここまで。
トラックが憲兵総局の本部に着き、飯田達がトラックを降りるとマルバス隊の隊長が掴みかかってきた。
隊長「おい!どうして直ぐに部長を退避させなかったんだ!!あんた達はエリート部隊なんだろ!?」
飯田「...」
周りにいた兵士が止めに入ったが、隊長はそれを払い除けた。
隊長「何とか言えよぉ!」
シモーヌ「ちょっと、あなたも兵士ならわかるはずよ。戦場では誰もが最善だと思った行動を取る。けれどそれが最善の結果をもたらすとは限らない事ぐらい」
隊長「わかってんだよっ!」
隊長は涙を流しながら手を離し、崩れ落ちた。
隊長「本当に許せないのは...その場にいなかった俺だって事ぐらい...!」
飯田「...すまなかった。俺のせいだ」
隊長は呼吸を整え、立ち上がった。
隊長「いや...すまない。...そうだ、副部長があんたらを呼んでたぞ」
飯田「分かった」
隊長は他の兵士達と共に、兵舎へと戻った。
シモーヌ「ふう...」
飯田「ありがとう、シモーヌ」
シモーヌ「ええ。...正直な所、今回は隊長の判断ミスだと思うわ。勿論それに気づきながら何も言わず、屋上のスナイパーに気づきながら適切な行動を取れなかった私も悪いわ」
飯田「いや、これは俺のミスだ」
シモーヌ「...かもね。まあ、何が言いたいのかっていうと終わった事はどうしようもない。だからこそこれからは互いに気をつけましょう。何か意見が有ったら迷わず言う事にしましょう」
飯田「ああ。前を向いて進むしかない...」
シモーヌ「そう言う事。じゃあ私は先に行ってるわね」
シモーヌは手をヒラヒラと振りながら、憲兵総局本部へと入っていった。
アリス「今回は...良い結果とは言えないことになったわ。でも、晃司の誰かを救いたいという気持ちは決して忘れてはいけないものだと思う」
飯田「どうかな...ワグナーさんが生きていれば、今後より多くの者が生き残れたかもしれない。大局を見誤ったのかも...」
アリス「それでも...目の前の誰かを救う事は尊いものよ。...副部長が待ってる、行きましょう」
飯田「ああ...」
ニューロサンゼルスの雷雨は激しさを増すばかりだった。
憲兵総局本部 作戦司令部 部長室
スミス「きましたか...」
イーグル隊は机を挟み、ワグナー部長がよく座っていた椅子の傍に立つスミス副部長と相対していた。
スミス「ワグナー部長は殉職しましたが、我々と貴方達の契約は依然継続中です。引き続き貴方達にはリベレーターの捜索と捕縛を遂行してもらいます」
スミスの声色からは、悲哀の情は感じられなかった。
飯田「分かりました。ですが2つ、聞いても良いですか?」
スミス「勿論、どうぞ」
飯田「今回の作戦、情報提供者から情報を貰ったと言っていましたね?」
スミス「ええ」
飯田「ですが奴らは明らかに我々を待ち伏せていました。つまり...」
スミス「裏切り者がいる、と?」
飯田「ええ。その情報提供者本人が裏切り者という可能性も」
スミス「...確かにその通りです。私も以前から裏切り者の捜索を行なっていました。しかし今回の件で裏切り者をほぼ絞り込みました。裏切り者に関しては我々で始末をつけます。ですから安心して下さい」
飯田「そうですか...。ではもう1つ、彼らは以前からあれ程の戦力を保持していたのですか?耐爆スーツに神虫、それに不知火まで」
スミス「いえ、我々は幾度もレジスタンスのアジトに踏み込んだり、彼らの襲撃を防いできましたがあれ程ではありませんでした」
飯田「となると考えられるのは...」
シモーヌ「誰かが武器を横流ししている可能性です。心当たりはありますか?」
スミス「それが...心当たりがありすぎてとてもじゃないですが絞り込めませんね」
アリス「といいますと?」
スミス「この国は元々生まれることは不可能でした。それがあらゆる国家やPMC、果ては国連まで様々な組織の思惑と、複雑な市民感情が絡まったことで生まれた国です」
飯田「つまり利害関係が複雑に入り乱れているため、探すことが難しいと」
スミス「ええ。正直この件に関しては探るだけ無駄です。勿論、供給元は断つつもりですが」
飯田「そうですか」
スミス「では話を本題に戻します。レジスタンスは部長を排除したことで勢いづいています。今や街の至る所で暴動を起こしています。このままではニューロサンゼルスは奴らの手に落ちます」
スミスは机から離れ、窓越しにあちこちから煙が上がっている街を眺めた。
スミス「ここを落とせば、次に奴らはこの国を目標にするでしょう。混乱が拡大する前に何としても止めなくてはいけません。そこで我々は一大作戦を開始します」
飯田「一大作戦、ですか」
スミス「ええ。リベレーターは街の西部、港湾地区のタンカーに本部を設営しています。我々はリベレーターを捕獲するためそこに、1個師団を派遣します」
飯田「1個師団、ですか。いくらなんでも戦力過剰では?」
スミス「いえ。今この瞬間にも彼らに加わっている人数は増えています。これだけしなくてはならないのです」
飯田「そうですか...。ですが本当にそこにリベレーターがいるんですか?」
スミス「必ずいます。タンカーでは暗号化されてるいるものの多数の通信を確認しています。リベレーターは必ずレジスタンス全部隊に指示を与えられる場所にいます」
アリス「なぜそこまで確信を持てるのですか?」
スミス「レジスタンスはリベレーター無くしてはただの烏合の衆だからです。ヤツらは数年前から活動していました。ただその時はレジスタンスと名乗る暴徒が個別に活動しているだけでした。しかし数ヶ月前にリベレーターが現れてからというもの、ヤツらは組織化された行動を取るようになりました」
シモーヌ「なるほど」
スミス「ですから必ずリベレーターはタンカーに居ます」
飯田「では我々もその作戦に加わるということですか?」
スミス「それでも構いません。ですが他の案もあります。我々が奴らの気をひいている間に、貴方達には海から密かにタンカーに乗り込んでもらいリベレーターを捕縛するというものです」
飯田「つまり貴方達は囮で、我々が本命と?」
スミス「ええ。ですが勿論援護はできません。なのでどちらにするかは貴方達が決めてください」
↓3まで多数決
1陸から行く
2海から行く
1 陸から行く
飯田「別行動はやめておきます。まだ何か戦力を隠し持っているかもしれません。そんな中たった3人で敵の本拠地に潜入するのは流石に無謀でしょう」
スミス「分かりました。では我々と共に行動して下さい。作戦開始は2日後です。いくつかの大隊に分け、港湾地区を完全に包囲するよう展開する筈です。詳しい編成はまた後で部下に連絡させましょう」
飯田「はっ」
スミス「ああ、それと。上層部は貴方達の実力に疑いを抱いているようです。他にPMCを雇うことに決めました」
飯田「そうですか...」
シモーヌ「ちなみにどこの会社でしょう?」
スミス「それはまだ決まってないそうです。まあ今は2日後に備えて英気でも養って下さい」
飯田「はい。...一つ、いいですか?」
スミス「はい?」
飯田「ワグナーさんにご家族や親類の方は?」
スミス「家族は亡くなっているそうです。婚約者が居たそうですが、国外に脱出し行方知れずです。一体何故こんな事を?」
飯田「せめて...自分の口からワグナーさんの事を伝えようと思いまして」
スミス「そうですか...。今は作戦に集中して下さいね」
飯田「勿論です。それでは、失礼します」
2日後 早朝、港湾地区へと続くメインストリート
イーグル隊はワグナー部長直属だった部下が多く所属している第3憲兵機動大隊、第1小隊に配属された。第1小隊に所属しているのはイーグル隊、マルバス隊、バアル隊、そして新たに雇われたPMCである。
第1小隊はAPCに乗車し、港湾地区へと進んでいた。
マルバス隊長「今回の任務は絶対に失敗できないな...部長の為にも」
バアル隊長「ああ。奴らが勝てばニューロサンゼルスだけでなく、この国全域が内戦状態に陥るだろう」
飯田「だろうな。微力かも知れないが我々も全力を尽くす」
マルバス隊長「...俺が前に言ったことは気にしないでくれ。あれは俺の独りよがりだった」
飯田「...分かった。何にせよ今回の作戦、全力で挑む事を誓おう」
一方、シモーヌは目の前に座る男を睨んでいた。
レイ「あー、そう睨むなよ」
シモーヌ「睨んでない」
シモーヌは視線を落とし、銃の手入れを始めた。
レイ「そりゃお互い傭兵なんだ、敵になることもあれば味方になることもあるだろ?」
シモーヌ「そうね」
レイ「それに俺だって少しは気を利かせて、今回の任務に原田は連れてこなかったんだ」
シモーヌ「...」
2人のやりとりをレイの横に座る女性は何も言わずに聞いていた。
ウィロー(き、気まずい...。うう、『がんがん!』のスタミナ消化したいけどそんな空気じゃないし...)
ウィローは人見知りが故の緊張の余り無表情になりながら、銃を整備していた。
ウィロー(はああ...アバカンちゃん、どうか私を守って下さい!)
アリス(彼女、顔色一つ変えずにひたすら整備をしているわ。...かなりの修羅場をくぐってきた傭兵なのかしら?けど...)
アリスはウィローのアバカンの銃床に括り付けられている『がんがん!』のキャラであるアバカンちゃんストラップに視線を移した。
アリス(あれには何か意味があるのかしら?)
アリス「ねえ、シモーヌ。あれって何か意味があるの?」ヒソヒソ
シモーヌはアリスが目線で示したストラップを見た。
シモーヌ「そうね。特に意味はない...けど可愛いわ」
アリス「はい?」
シモーヌ「あ、いえ。何でもないわ」
キキ-ッ!
飯田「どうした?」
運転手「右のビルにレジスタンス!」
レイ「じゃあそろそろ仕事しますか」
APC後部のハッチが開き、第一小隊は周囲に展開した。
救急キット5個
残り5人
↓1飯田 マガジン10個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン10個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 15発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ81 倒した(マガジン半分消費)
アリス コンマ24 外した
シモーヌ コンマ09 負傷した
ズガガガン!
飯田「物陰に隠れろ!」
レジスタンス達はビル2階の窓から撃ち下ろして第一小隊を制圧していた。
ズガガガン!
レイ「機関銃がいやがるな。俺たちで引きつけるから...イーグル隊とバアル隊で建物内に突入しろ」
飯田「分かった。俺たちが先導する、いいな?」
バアル隊の隊長は何も言わず、頷いた。
レイ「よし、じゃあさっさと行け!ウィロー、ボサッとしてないで援護するぞ」
ウィロー「分かってますよ...」
レイ達が制圧射撃を始めると同時に、飯田達は素早くビル内に入った。
二階へと続く階段の手前には土嚢が築かれており、レジスタンスが2人待ち構えていた。
レジスタンス「来たぞ、殺せ!」
タタタタン!
飯田「甘いな」タタン!
レジスタンス「グハッ!」ドサッ
レジスタンス「クソタッレが!」ズガガン!
アリス「このっ!」タタタン!
レジスタンス「ちっ!」
レジスタンスは状況が不利と見ると、素早く二階へと駆け上がっていった。
兵士「逃すかよ!」ダッ
シモーヌは土嚢付近にわずかな違和感を感じた。
シモーヌ「危ないっ!」ドンッ
兵士「うわっ!」
カチッ
ドカ-ン!
飯田「シモーヌ?!」
黒煙の中からシモーヌがゆっくりと出てきた。
シモーヌ「破片が少しかすったけど、大丈夫よ」
隊長「ブービートラップか。レジスタンスらしいやり口だな」
兵士「すまない、先走り過ぎた!」
シモーヌ「良いのよ。行きましょう」
兵士「あ、ああ」ボ-
隊長「どうした?」
兵士「いえ、何でもありません!」
救急キット5個
残り4人
↓1飯田 マガジン9.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン9個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 15発 手榴弾1個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
飯田 コンマ44 ゾロ目ボーナスでマガジン半分消費
アリス コンマ62 倒した
シモーヌ 治療
シモーヌ「先に行ってて。治療したらすぐに追いつくわ」
飯田「大丈夫か?」
シモーヌ「ええ、さあ早く」
シモーヌの言葉に促され、部隊は二階へ進んだ。
アリス「どうやらレジスタンスは二手に分かれているようね」
隊長「ならこちら側は我々が行こう。イーグル隊はそちら側を頼む」
飯田「分かった」
メインストリートに面する部屋に静かに入ると、窓際でレジスタンス達が交戦していた。
レジスタンス「あのAPCはどうやってぶっ壊す?」
レジスタンス「部屋の奥にカールグスタフがあるから取ってくる。機銃で制圧し続けろよ」
レジスタンス「分かってるよ」
ズガガガン!
飯田「行くぞ、アリス」
アリス「了解」
2人は物陰から素早く飛び出し、銃弾の雨を降らした。
レジスタンス「なんだ?!」
タタタタン!
ドサッ
レジスタンス「クソッ!援護を!」
アリス「このっ!」ズガガン!
レジスタンス「ぐっ...!」バタッ
救急キット4個
残り2人
↓1飯田 マガジン9個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン8個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 15発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ38 倒した
アリス コンマ70 倒した
レジスタンス「そんな、サミュエル!クソッ!」ズガガガン!
飯田は素早くロッカーの陰に隠れ、機会を伺った。
カチッ
レジスタンス「リロード?!」ガチャガチャ
飯田「装弾数ぐらい把握しておけ」タタン!
ドサッ
部屋の奥の扉からレジスタンスが一瞬顔を覗かせたが、すぐに戻っていった。
レジスタンス「残るは俺1人...こうなったらヤケクソだ!」ガシッ
再びレジスタンスが現れたが、今度はカールグスタフを担いでだった。
レジスタンス「吹き飛べぇ!」カチッ
アリス「撃たせるわけないでしょ」ズガガン!
レジスタンス「ガフっ...!」バタリ
タッタッタッ
シモーヌ「2人とも無事?!...ってもう制圧済みか」
シモーヌは安心と申し訳なさで複雑な表情になりながら、窓越しにメインストリートを覗いた。
レイ「敵はもういないみたいだ!」
シモーヌ「了解!」
飯田「バアル隊は大丈夫だろうか?」
そんな事を言っていると、背後からバアル隊がやって来た。
隊長「こちらは制圧完了した」
飯田「よし。APCの所に戻ろう」
両部隊とも部屋から立ち去ろうとした時、APCのすぐ横で爆発が起きた。
飯田「どうした!」
レイ達とマルバス隊はAPCを盾にしながら、こちらにハンドサインで反対側のビルに敵がいる事を知らせた。
シモーヌ「見つけた!ビルの入り口からレジスタンス、それに屋上にも数人、無反動砲を持ってるわ!」
イーグル隊とバアル隊は再び臨戦態勢に入った。
ウィロー「うう...APCの中に戻りたい~!」
レイ「いいから応戦しろ!その性格を直せばもっと優秀になれるんだがな!」タタタン!
ウィロー「アタシだって成れるなら皆さんみたいに強くなりたいですよ!」ズガガン!
隊長「いいから戦闘に集中してくれ!」
救急キット4個
残り4人
↓1飯田 マガジン8個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン7個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 15発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
今日はここまで。
飯田 コンマ81 倒した(マガジン半分消費)
アリス コンマ28 外した
シモーヌ コンマ38 倒した
飯田「屋上の無反動砲を持ってる奴を優先して片付けろ!」タタタタン!
飯田の撃った弾丸がレジスタンスの胸に直撃し、そのまま屋上から落下した。
レジスタンス「ちっ!向こうの建物に何人かいるぞ!」
レジスタンス「お前はAPCを潰せ!俺たちが援護する!」ズガガガン!
屋上からの攻撃に加え、建物の入り口付近からもレジスタンスの射撃を喰らい、レイ達とマルバス隊はかなり危険な状態である。
アリス「あっちも援護してあげないと!忙しいな、もう!」タタタタン!
シモーヌ「本当ね!」ダァン!
救急キット4個
残り2人
↓1飯田 マガジン7.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン6個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 14発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ55 ゾロ目ボーナスでマガジン半分消費
アリス コンマ32 倒した
ズガガガン!
レジスタンス「グハッ!」バタッ
レジスタンス「チッ!撤退だ、退けー!」
ガスマスクを着けたレジスタンスの男の合図で、部隊は脱兎の如く逃げ出した。
飯田「撤退していくな...」
隊長「ああ。取り敢えず下に降りて合流しよう」
APCの元へ戻ると、マルバス隊のうち何人かが負傷したようで手当てを行なっていた。
飯田「状況は?」
レイ「マルバス隊が2人負傷、俺とウィローは無事だ。そっちは?」
飯田「両部隊とも負傷者無しだ」
アリス「それより追撃しなくていいの?」
マルバス隊長「ああ。先を急いだほうがいい」
シモーヌ「負傷者はどうする?」
マルバス隊長「今更戻るのは難しいだろう。かといって置いていくわけにもいくまい。APCに乗って一緒に来てもらうが、戦闘には参加しない」
兵士「うう...まだ、やれます!」
バアル隊長「やめておけ、無理すれば死ぬだけだ」
ウィロー(痛そうだなぁ...私も気をつけないと)
ウィローは兵士の手当てをしながら、そんな事を思った。
レイ「よし、じゃあ先へ進もうぜ」
第1小隊を乗せて、APCは閑散としたメインストリートを再び進み始めた。
数十分程進んだ後再びAPCが停車した。
レイ「どうした?」
運転手「それが...女性の民間人が道路にいて進めません」
レイ「どれどれ...?」
レイはハッチを開けて身を乗り出した。
レイ「ふむ...」
飯田「どうだ?」
レイ「まあ待て。...こちらはニューロサンゼルス憲兵局だ。我々は作戦行動中である。それ以上近づくようであれば射殺する」
レイの呼び掛けに女性は答えず、近づいて来た。
女性「お願い、助けて!息子が瓦礫の下敷きに!」
マルバス隊長「どうするんだ?」
レイ「まあ、待て」
レイは近づいてくる女性の足元目掛け発砲した。
女性「ヒッ!...お願いです!たった1人の息子なんです!!」
それでも尚女性はAPCへと歩みを進めた。
アリス「助けたほうがいいんじゃないの?」
レイ「...どうかな」チャキ
バアル隊長「おいおい!」
レイは躊躇する事なく、女性の頭を撃ち抜いた。
マルバス隊長「お前っ...!」
隊長は立ち上がり、レイに殴りかかろうとした。
ウィロー(...レイさんが間違えたことはない。だから私は信じよう、何か理由があってのはず)
ウィロー「落ち着いて下さい」
ウィローに宥められた隊長が座ると同時に、突然女性の体が爆発した。
レイ「やっぱりな。ハナから自爆狙いだったのさ。こういうやり口は嫌というほど経験した」
マルバス隊長「...すまなかった」
レイ「良いんだよ。それよりさっさと進もう」
APC内は静寂に包まれ、エンジン音だけがけたたましく響いた。
それから再び数十分後、レジスタンスの攻撃を撃退しながら着実に歩みを進め、第一小隊は港湾地区に繋がる大きな橋の前で待機していた。
周辺には他の部隊も複数待機しており、進行開始の合図を待っていた。
バアル隊長「もうすぐだ。この橋を越えて港までたどり着けば、タンカーがある」
レイ「いよいよ大詰めだな。早いとこ任務を終わらせて日本旅行に行きたいぜ...」
ウィロー「前の休暇も日本に行ってましたよね...?」
レイ「何回行っても飽きないんだよ。それより、妙に表情が暗いが何かあったのか?」
ウィロー「いえ、橋には嫌な思い出が...」
レイ「何だ?」
ウィロー「橋といえば、『がんがん!』の第三章第十三話でM4A1ちゃんがその身を犠牲にして部隊を救った場所で...」
レイ「またそのゲームかよ...」
APCの前で下らない会話を交わしているレイ達のもとへイーグル隊がやって来た。
飯田「当初の作戦通り、港湾地区に架かる5つの橋を、部隊を分けてそれぞれ攻略するようだ」
マルバス隊長「橋は固く守られている。激しい戦いになりそうだ」
突然、信号弾が空に打ち上がった。
レイ「始まったみたいだな」
「GOGOGO!」
周りの部隊が一斉に橋へと進み始めた。
救急キット4個
残り10人
↓1飯田 マガジン7個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 14発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ30 外した
アリス コンマ53 倒した
シモーヌ コンマ06 負傷した
レジスタンス「必ずここで食い止めろ!」
レジスタンス「うおおぉ!」
ズガガガン!
レジスタンスは橋上に重機関銃陣地を構築しており、恐ろしい程の弾幕が張られていた。
飯田「APCを盾にして進むんだ!」
アリス「奴らも相当必死ね!」
レイ「レジスタンスに軍人はいるのか!?」
バアル隊長「わからない!どうしてだ!?」
レイ「あの陣地、とてもじゃないが素人の作ったもんじゃない。誰か軍事知識のある人間が奴らの側にいるんだ」
ウィロー「こんなのもう戦争じゃないですか~!」
第一小隊は機関銃陣地の手前まで何とか進むことができた。しかし対岸から鈍い轟音が聞こえると同時に、APCが停車した。
飯田「ぐ...何だ!?」
シモーヌ「対戦車砲よ!APCに直撃してる、このままじゃまずいわ!」
マルバス隊長「あそこだ!あの土嚢の陰に移動しよう!」
飯田「よし、俺が援護する!」
ズガガガン!
アリス「それじゃ先に行ってるわよ!」
アリスは土嚢まで、機関銃陣地に銃を乱射しながら走り抜けた。
レジスタンス「グハッ!」ドサッ
レジスタンス「あの部隊を潰せ!」
重機関銃の銃口が第一小隊に狙いを定めた。
飯田「みんな早く移動しろ!」
兵士「了解!」
タッタッタッ
ズガガガン!
兵士「うぐっ!」ドサッ
バアル隊長「ドム!...くそっ!」
どうにかして飯田とシモーヌ以外が土嚢までたどり着くことができた。
飯田「さあ、シモーヌ!」
シモーヌ「隊長が先に行って!」
飯田「分かった!」
タッタッタッ
飯田は銃弾の雨を掻い潜りながら、土嚢へスライディングした。
飯田「シモーヌ!」
シモーヌ「今行く!」
だがAPCが突如火を吹き始めた。
シモーヌ「まずいっ!」
ドカ-ン!!
シモーヌは爆風に吹き飛ばされながらも、どうにか第一小隊の元までたどり着いた。
アリス「大丈夫?」
シモーヌ「何とかね...少し痛むけど」
救急キット4個
残り9人
↓1飯田 マガジン6個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン4個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 14発 手榴弾1個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
今日はここまで。
飯田 コンマ23 外した
アリス コンマ89 倒した(マガジン半分消費)
シモーヌ コンマ56 倒した
兵士「突破しろ!止まるな!」
兵士「このままじゃ狙い撃ちだ!」
ズガガガン!
兵士「グハァッ!」ドサッ
飯田達の後方では他の小隊が機関銃により進めずにいた。
レイ「俺たちであの防御陣地を片付けないとな...」
ウィロー「で、でもどうするんですか?」
レイ「そこが問題だ...」
レジスタンス「そこにいるぞ、殺せ!」
土嚢の裏にいる第一小隊の元へと何人かのレジスタンスが陣地から飛び出してきた。
飯田「とにかく奴らを片付けるぞ!」タタタタン!
「「了解!」」ズガガガン!
ドサッ
救急キット4個
残り7人
↓1飯田 マガジン5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン3.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 13発 手榴弾1個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した
81~902人倒した
91~991発で2人倒した
又は治療する
飯田 コンマ30 外した
アリス コンマ88 ゾロ目ボーナスで2人倒した
シモーヌ 治療
飯田「ったく!」ズガガガン!
飯田の撃った弾がレジスタンスの頭上をかすめた。
レジスタンス「ダァッ、くそっ!」
レジスタンス「奴らはどんな感じだ?」
レジスタンス「1箇所に固まってるみたいだ!」
レジスタンス「なら、これの出番だな」
レジスタンスは手榴弾を取り出し、身を乗り出して投擲しようとした。
アリス「貰った!」ダダダン!
レジスタンス「グハァッ!」
ポトッ
レジスタンス「ちょ、まっ!」
ドカ-ン!
マルバス隊長「おお、やったぞ!今ので陣地の一部に穴が空いた!」
レイ「よし、そこから攻めるぞ!」
救急キット3個
残り5人
↓1飯田 マガジン4個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン2.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 13発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ26 外した
アリス コンマ95 2人倒した
シモーヌ コンマ42 倒した
レイ「援護してやるから突入しろ!」タタタタン!
ウィロー「ええ~!レイさんが行ってくださいよ、私が援護しますから!」
レイ「いいから行けよ!」
ウィロー「いやです~!」
レイ「ったく...お前がなりたい傭兵ってのはそんなのか?」
ウィロー「っ...わかりました、行けば良いんですね!」
バアル隊長「いいから早く進んでくれ!」
そのやり取りを少し前方から飯田は眺めていた。
飯田「一体何をやってるんだ彼らは...」
シモーヌ「いいから隊長はこっちに集中して!」ダァン!
ドサッ
アリス「居た!機関銃はあそこよ!」ズガガン!
救急キット3個
残り2人
↓1飯田 マガジン3個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン1.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 12発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ90 倒した(マガジン半分消費)
アリス コンマ92 2人倒した
レジスタンス「横から侵入されてるぞ!」
レジスタンス「でも、前方の敵部隊を制圧し続けないと!」
レジスタンス「奴らにやられたらそれもできん!」
ズガガガン!
飯田「奴等で最後だ、片付けるぞ」
「「了解」」
タタタタン!
シモーヌ「敵増援、橋の向こうからよ!」
ウィロー「そっちは私たちが何とかします!陣地の制圧は任せました!」
ウィローはマルバス隊と共に敵のもとへ向かった。
タタタタン!
レジスタンス「ウグワッ!」ドサッ
レジスタンス「クソ!...リベレーター、みんな、すまない...!」
ズガァン!
ドサッ
飯田「防御陣地は制圧した!」
飯田の合図に続けて、後方で足踏みしていた他の小隊も前進を開始した。
ウィロー「このまま押し込みましょう!」
マルバス隊「一度、体制を整えたほうがいいんじゃ?」
ウィロー「いえ、行きます!」
レイ「あのバカ...」
先走るウィローを見てレイが呟いた。
レジスタンス「これでも喰らいやがれ!」
1人のレジスタンスが去り際にウィロー目掛けてグレネードを投げた。
ウィロー「ウソっ!」
誰もが固唾を飲んだ。
ウィロー「...あれっ?」
レイ「不発弾かよ...ビビらせやがって...」
レイはウィローのもとへ駆け寄り、手を取って立ち上がらせた。
レイ「また強運に救われたな。ほら、シャキッとしろ」
ウィロー「はい~...」
第一小隊はそのまま橋を渡り、コンテナが多数積まれた場所へと移動した。
辺りでは銃声や爆発音が響き渡り、戦闘が局所的に発生していた。
バアル隊長「タンカーはすぐの筈だ」
レイ「了解。ここは複雑に入り組んでる上に狭い、気を付けて進むぞ」
飯田「了解だ」
第一小隊は複雑に積まれたコンテナの間を縫って進んでいく。
アリス「ねえ、そのストラップって何なの?」
ウィロー「え、これですか?これは『がんがん』っていうゲームのキャラで...」
飯田「全員止まれ」
レイ「どうした?」
飯田「何か妙だ。どこかに誘い込まれているような...」
?「そこに気付くなんて、さすがアリスが認めたイーグル隊の隊長さんだね!」
突如頭上から陽気な声が響いた。
アリス「あなたは...」
リノア「久しぶりだね、アリス!」
リノアの横にはくたびれた顔をした、五十歳ほどの男が居た。
凪原「ちょっとちょっと、アリスちゃん。折角不意打ちできたのに何してんのさ...」
コンテナの陰や、上には金子製作所の兵士が待機している。
レイ「...おい、イーグル隊。ここは俺たちが受け持つ。お前らは早くタンカーに向かえ」
飯田「何?」
レイ「これは明らかに時間稼ぎだ。わざわざ乗ってやる必要はない。俺たちの任務はリベレーターの確保だ」
飯田「...」
↓3まで多数決
1共に戦う
2タンカーへ向かう
2タンカーへ向かう
飯田「...イーグル隊、進むぞ」
「「了解」」
レイ「それでいい...」
リノア「ちょちょちょ!折角の再会なのにそれは酷くない?」
両手で頭を抱えるリノア目掛けてレイが発砲した。
リノア「っと...空気読めない人だね~?」
凪原「ほらお嬢ちゃん、そこまでにしてくれよ。任務を忘れたわけじゃないでしょ?」
リノア「そうだね...」
コンテナで複雑に入り組んだ地形を利用して、敵の銃撃を躱しながらタンカーへとイーグル隊は進む。
アリスがふと足を止めて振り返った。
飯田「リノアか?」
アリス「ええ。...だけど、今は任務が先ね」
シモーヌ「その通り。彼らが時間を稼いでくれている間にリベレーターをとらえるのよ」
一方、レイ達は四方八方からの攻撃に苦戦していた。
バアル隊長「持ち堪えられると思うか?!」
マルバス隊長「持ち堪えないといけないんだよ!」
レイ「その通りだ!あいつらを信じるしかない!」
ウィロー「何言ってるんですか、レイさんならこれぐらいなんてことないでしょ?」
レイ「やけに前向きじゃないか、どうした?」
ウィロー「だって、あの女の子FA-MASちゃんに瓜二つで...感激しちゃいました!」
レイ「またそれかよ...ふっ...よし、全隊展開だ!」
レイ達の奮戦をコンテナの上からリノアと凪原が眺めている。
凪原「意外とやり手だね、奴さん達。こりゃウォードッグを投入するべきかな?」
リノア「うーん、ウォーウルフにしよ!データを取ってくるようにも言われてるしね!」
凪原「そうかい、ま、おじさんは従いますよ」
イーグル隊は既にタンカー内部まで侵入を果たしていた。
シモーヌ「ここまで見張りがいないなんて...おかしいわね」
驚くことにタンカー周辺には数人程度の巡回兵しかおらず、いとも簡単にタンカーに乗り込むことができた。
飯田「ああ...罠の可能性もある。気を引き締めてかかろう」
アリス「見つけた、通信室よ」
飯田「よし、突入準備」
↓1
00~40 待ち伏せ
41~90 もぬけの殻
91~99 リベレーター発見
コンマ79 もぬけの殻
飯田「行くぞ」
ドアを開け素早く室内に滑り込むが誰の姿もなく、通信機器のランプが点滅しているだけだった。
アリス「誰もいない...どうするの?」
飯田「他の場所を捜索するぞ」
シモーヌ「でもどこに?全てを虱潰しに探索することはできないわよ」
飯田「勘に任せるしかない...」
アリス「貨物室は?何か奥の手がそこにあるとか?」
シモーヌ「それか操舵室は?もしかしたらタンカーでどこかに移動するのかも」
飯田「後は船員室ぐらいか...ここは可能性が低そうだが」
↓3まで多数決
1貨物室
2操舵室
3船員室
2操舵室
飯田「操舵室だ。そこにリベレーターがいるかどうか関係なく、船を動かされるのは困る」
シモーヌ「確かに。分かったわ」
アリス「それじゃあ行きましょう」
↓1
00~90 レジスタンス発見
91~99 リベレーター発見
コンマ86 レジスタンス発見
シモーヌ「ここが操舵室ね」
飯田「ああ。...待て、話し声だ」
飯田は耳を澄まして、扉の向こう側の会話を聞いた。
レジスタンス「えーと、もう出発していいんだよな?」
レジスタンス「ああ。運河を上って、憲兵総局までだ」
レジスタンス「了解。この作戦が成功すればようやく街を解放できるな」
飯田はドアから耳を離した。
飯田「中には2人、突入して制圧する」
「「了解」」
救急キット3個
残り2人
↓1飯田 マガジン2.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン1個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 12発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ33 ゾロ目ボーナスでマガジン半分消費
アリス コンマ91 2人倒した
飯田「シモーヌ、外で見張りを。アリス、突入するぞ」
「「了解」」
アリスがドアを蹴破ると同時に、飯田が素早くスタングレネードを投げ込んだ。
レジスタンス「グアッ!敵襲かっ!」
タタン! ドサッ
ズガガガン!
レジスタンス「ウッ...」バタッ
飯田「制圧完了」
アリス「リベレーターでは無さそうね。どうする?」
飯田「残るは船員室と貨物室...」
↓3まで多数決
1貨物室
2船員室
1 貨物室
飯田「貨物室に向かうぞ」
「「了解」」
イーグル隊は貨物室へと向かった。
飯田「ここだな、行くぞ」
ガチャ
貨物室はスペースが広く取られており、イーグル隊は貨物室上部の通路に出た。
アリス「ちょっと何これ...」
貨物室には大量の爆弾が設置してあった。
シモーヌ「みんなしゃがんで。ちょっと、あそこ」
シモーヌが部屋の中央を指差す。
レジスタンス「っと、なんとか着れたな」
レジスタンス「ああ。この対爆スーツ、防御力はピカイチなんだが着るのに時間がかかるのが難点だな」
対爆スーツを着たレジスタンスは床に置いてあった不知火を手に取った。一方2人の男がその近くの壁際で何かを話している。
レジスタンス「リベレーター、操舵室との連絡が取れない」
リベレーターと呼ばれた男は、バラクラバを被っており顔がよく見えない。
リベレーター「誰かが侵入したか。ここはいい、1人連れて操舵室へ向かい計画を遂行しろ」
レジスタンス「分かった」
そのまま彼は対爆スーツを着ている男と話しているレジスタンスを連れて貨物室を出て行った。
飯田「あいつがリベレーターか...。アリスは右、シモーヌは左に展開」
「「了解」」
2人が位置についたのを確認して、飯田は立ち上がった。
飯田「リベレーター、今すぐ投降しろ!お前達は包囲されている!」
リベレーター「来たか...時間を稼ぐぞ!爆弾には当てるなよ!」
レジスタンス「了解、任せとけ!」
救急キット3個
残り2人
リベレーター 3/3
対爆スーツ 5/5
↓1飯田 マガジン2個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス ハンドガン 手榴弾1個
00~10負傷した
11~40外した
41~90倒した
91~992人倒した
↓3シモーヌ 12発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
アリスは残り0.5マガジンでハンドガンに切り替えたほうが命中率高いのでそうしときます。
飯田 コンマ17 外した
アリス コンマ13 外した
シモーヌ コンマ98 1発で2人倒した
シモーヌ「こんなに爆弾で満載の部屋でやり合うつもり?!」
飯田「みたいだ。爆弾には気を付けろ」
アリス「了解。それと、対爆スーツは炎に弱いはず。後は手の部分も装甲が薄いはず。そこなら銃弾が通るかも」
飯田「分かった。とはいえこの状況で炎はな...。まあいい、まずは対爆スーツを仕留める。それからリベレーターだ」
部屋の中央で不知火の銃身が回転を始めた。
ズガガガガン!
飯田「ったく、相変わらず馬鹿みたいな威力だな」ズガガガン!
リベレーター「そこかっ!」カチャ
アリス「させないっ!」ダン!
リベレーターの足元に銃弾が飛んできた。
リベレーター「ちっ!」
シモーヌは深呼吸をしながら冷静にスコープを覗いている。
シモーヌ「外さないわよ...」
ダァン!
レジスタンス「グッ!」
レジスタンスは左手に鈍い痛みと暖かさを感じた。
レジスタンス「あの野郎ピンポイントで...!だがまだいける!」ガチャン
救急キット3個
残り2人
リベレーター 3/3
対爆スーツ 3/5
↓1飯田 マガジン1個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス ハンドガン 手榴弾1個
00~10負傷した
11~40外した
41~90倒した
91~992人倒した
↓3シモーヌ 11発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ28 外した
アリス コンマ07 負傷した
シモーヌ コンマ34 倒した
レジスタンス「うおおぉっ!」
ズガガガガン!
シモーヌ「っ!」
対爆スーツの男はシモーヌが隠れている場所目掛け、不知火で制圧射撃をした。
飯田「シモーヌ!」タタタタン!
アリス「こっちよまぬけ!」ダン!ダン!
対爆スーツが高い防弾性能を誇っているとはいえ、無防備に打ち続けられれば弾が貫通してしまうため、射撃を阻止しようと飯田達の方へ振り向いた。
飯田「っと」サッ
リベレーター「もらった!」
ダダダン!
アリス「くっ...」
アリスは肩に被弾し、倒れ込んだ。
シモーヌ「アリス!...奴をさっさと片付けないと」カチャ
ダァン!
レジスタンス「ちっ!今度は右手かよ!」
救急キット3個
残り2人
リベレーター 3/3
対爆スーツ 2/5
↓1飯田 ハンドガン 手榴弾1個
00~10負傷した
11~40外した
41~90倒した
91~992人倒した
↓2アリス ハンドガン 手榴弾1個
00~10負傷した(死亡判定)
11~60外した
61~90倒した
91~992人倒した
又は治療する
↓3シモーヌ 11発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ67 倒した
アリス 治療
シモーヌ コンマ63 倒した
ダァン!
シモーヌはすかさず2発目を再び右手に叩き込んだ。
レジスタンス「ガァァッ!」ガタン!
レジスタンスは痛みに耐えきれず不知火を地面に落とした。
飯田「今だっ!」
飯田は手すりを飛び越えて下に降り、レジスタンスの下へ駆け寄った。
リベレーター「このっ!」カチャ
飯田に狙いを定めようとしたが、丁度対爆スーツの男が飯田の盾になっていた。
飯田「じゃあな」ガチャコ
対爆スーツ男の頭に銃口を合わせ、ゼロ距離から発砲する。
ドサッ!
リベレーター「クソッ!」
救急キット2個
残り1人
リベレーター 3/3
↓1飯田 ハンドガン 手榴弾1個
00~10負傷した
11~40外した
41~90倒した
91~992人倒した
↓2アリス ハンドガン 手榴弾1個
00~10負傷した
11~40外した
41~90倒した
91~992人倒した
↓3シモーヌ 10発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ06 負傷した
アリス コンマ23 外した
シモーヌ コンマ60 倒した
リベレーター「ウオオオッ!」
突然飯田目掛けてリベレーターが突進し、2人は揉み合いになった。
リベレーター「っこの!」カチャ
飯田はリベレーターが懐から拳銃を取り出すのを確認するとすぐにそれをはたき落とした。しかし続けてナイフを素早く取り出され、反応できなかった。
リベレーター「フンッ!」
ドスッ
飯田「ぐっ...!」
アリス「晃司!」ダン!ダン!
リベレーター「ちっ!」
リベレーターは怯んでいる飯田の足を掬い転ばせてから、貨物の後ろに隠れようと走り出した。
シモーヌ「...」チャキ
ダァン!
リベレーター「グハッ!」
救急キット2個
残り1人
リベレーター 2/3
↓1飯田 ハンドガン 手榴弾1個
00~10負傷した(死亡判定)
11~60外した
61~90倒した
91~992人倒した
又は治療する
↓2アリス ハンドガン 手榴弾1個
00~10負傷した
11~40外した
41~90倒した
91~992人倒した
↓3シモーヌ 9発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ85 倒した
アリス コンマ53 倒した
リベレーター「ハアッ、ハアッ!」タッタッタッ
リベレーターはかすり傷ではあるが負傷した足を押さえながら、走り続けた。
飯田「くっ...」カチャ
ダァン!
リベレーター「うぐっ!」ドサッ
飯田は倒れた状態のままリベレーターの左足に1発お見舞いした。
アリスは地面に倒れたリベレーターの元へ向かい、身動きができないよう拘束した。
リベレーター「くそっ...!」
飯田はシモーヌに支えられながら、悪態をつくリベレーターの元へ近寄る。
飯田「これで終わりだ。通信室に行って、降伏を命令しろ」
リベレーター「...分かった」
今から飯なんで中断します。多分1時間後ぐらいに再開かな?
通信室
リベレーターは無線を手にとり、全部隊に命令を下し始めた。
リベレーター「全隊に告ぐ、今すぐ投降せよ。...我々の負けだ、すまない」
シモーヌ「ふん、本当にあんたに従うの?」
リベレーター「ああ。仮に従わない奴等が居たとしても、すぐに制圧されるだろうさ」
飯田「さて、すまないが少し確認させてくれ」
リベレーターの両手両足と頭を探ってみたが、どこにもタトゥーは無かった。
アリス「奴等ではないのね...」
リベレーター「...?それより、一つ聞きたい。憲兵総局にスミスという男は居るか?」
飯田「居るが...何故だ?」
リベレーター「俺が何故こんな反乱を起こしたと思う?」
シモーヌ「さあ?知らないし、知りたいとも思わないけど」
リベレーター「...最後なんだ、好きなことを喋らせてくれよ。俺の目的はこの国を平和にする為だ」
飯田「全く正反対のことをやっているように思えるが」
リベレーター「かもな。だがこの国の体制は狂ってる。軍部の鶴の一声で国民を簡単に逮捕できてしまう」
アリス「それでスミスはどう関係してくるのよ」
リベレーター「俺の想い人もこの国を平和にするという目的で動いていた。ま、彼女は体制を中から変えようと憲兵総局に入ったんだが」
飯田「...」
リベレーター「そんな彼女がよく言っていたのさ。もし自分が居なくなったとしても、スミスがいる限りこの国は必ず平和になる、とな。だから彼が居るのなら安心だ」
飯田「そうか...」
一方、数分前...
↓1
00~30 劣勢
21~80 拮抗
81~99 優勢
コンマ33 ゾロ目ボーナスで優勢
リノア「さあみんな、ゴ~ゴ~!」
凪原「うーん、思ったより奴さん達手強いね。虎の子のウォーウルフもやられちゃったし」
リノア率いる金子製作所はレイの的確な指示により苦戦していた。
レイ「大丈夫か、ウィロー!?」ズガガン!
ウィロー「はい!なんとか生きてはいます!」タタタタン!
2人とも身体中に傷を負いながらも、必死に攻勢を続けている。
バアル隊長「かかってこい、このブリキ人形め!」ズガガン!
マルバス隊長「よし、あと数人だけだ!」ダァン!
兵士「3時の方向、敵増援!」
兵士が指差した方向のコンテナの陰から、20体は優に超えるウォードッグの部隊が出てきた。
リノア「さあ、どんどん行くよ~!」
凪原「物量万歳、ってね」
レイの顔が見る見るうちに青ざめていく。
レイ「...流石にこりゃやべえな」
その場にいる誰もがもうダメだと思ったその時、攻撃が突然止んだ。
『全隊に告ぐ、今すぐ投降せよ。...我々の負けだ、すまない』
リノア「ありゃ...」
凪原「成る程、ここまでか。じゃあさっさととんずらしましょーねっと」
凪原の指示により、金子製作所は一斉に撤退して行く。
凪原「どうしたのリノアちゃん。もしかしてあの嬢ちゃんに会いたいのか?」
リノア「...別に~。さあ、いこ!」
2人はそのまま姿を消した。
レイ「ハハハハ...どうやらイーグル隊がやってくれたようだな」
ウィロー「ホント良かったです...」
初期好感度決定
レイ 8 信用している
ウィロー 8信用している
数週間後 市民広場近くのカフェ
飯田「これでようやく任務も終わりか」
アリス「でも奴らは何処に...?」
シモーヌ「そうね...。結局何も仕掛けてこなかったし」
飯田「ああ。俺はもう少しここに残って探ってみるよ」
アリス「なら私も付き合うわ」
シモーヌ「もちろん私もね」
飯田「...そうか」
突然ベルの音が鳴った。マルバス隊の隊長が店内にやってきたようだ。
隊長「おう、待たせたな」
飯田「いや。それでどうなった?」
隊長「それが...」
隊長によるとリベレーターは処刑に決まったらしい。
飯田「そうか...。だが、無駄死にではないのは確かだな」
隊長「ああ」
というのも、今回の事件ではレジスタンスの無差別テロと同時に、余りにも酷い軍部による市民の摘発が他国に批判される事となった。
外部にアメリカやカナダ、メキシコなど多くの敵を抱える西部アメリカ同盟にとって、国際世論の低下、およびこれ以上の国民の反発はなんとしても避ける必要があった。
その結果、軍部としてもある程度の融和策を取らざるを得なくなり、事態が落ち着くまで憲兵総局は外部の監督、指導を受けることとなった。
飯田「それでその外部ってのはPMCのブラックハンドなんだろ?」
隊長「ああ。いま憲兵総局で引き継ぎの作業を行なってるはずだ」
ピロン
シモーヌ「電話みたいね。少し席を外すわ」
飯田「ああ」
隊長「そういえばレイとウィローがよろしく言っといてくれってさ」
アリス「あの2人、リベレーターを捉えた後憲兵総局に戻った時にはもう居なかったのよね」
隊長「色々忙しいみたいだな」
シモーヌが電話を終えて戻ってきた。
アリス「何だったの?」
シモーヌ「...デートのお誘い」
アリス「えっ!?誰から?」
シモーヌ「バアル隊の兵士よ、ブービートラップから助けてあげた」
飯田「そういえばそんな事あったな」
アリス「それで行くの?」
シモーヌ「いえ。行く気はないわ」
アリス「ふーん」
隊長「っと、もうこんな時間か。さあ憲兵総局に行こう。スミス部長がお待ちだ」
一行はカフェを離れ、憲兵総局へと向かった。道中ではブラックバンドと思わしき兵士と憲兵が並んで歩いているのを見かけた。
隊長「さあ、着いたぞ」
飯田「思っていたよりもブラックハンドの兵士が多いな」
隊長「ああ。...ま、もし俺たちが何かやらかしても対処できるようにだろうな」
飯田「そうか...」
↓1飯田
00~20 自我を失った
21~30 混乱中
31~99 自我を保った
↓2アリス
00~20 自我を失った
21~40 混乱中
41~99 自我を保った
↓3シモーヌ
00~20 自我を失った
21~40 混乱中
41~99 自我を保った
飯田 コンマ27 混乱中
アリス コンマ84 自我を保った
シモーヌ コンマ61 自我を保った
突然、耳をつん裂くような高音が聴こえてきた。
飯田「ぐ...!」
アリス「ウグッ...大丈夫、シモーヌ?」
シモーヌ「ええ、何とか...貴方は?」
隊長「ハァ...ああ、何だこれは」
シモーヌ「これはアルテミス研究所の...」
隊長「はあ?」
アリス「とにかくこの耳栓を。それよりも...晃司、しっかりして!」
飯田「グググ...」
隊長「おい!周りの様子もおかしいぞ!」
隊長の言葉に従い周囲を窺うと、憲兵と傭兵達が同じように耳を押さえていた。だが突然
ズガガガン!
タタタタタタン!
憲兵「奴らを殺せ!」タタタタン!
傭兵「憲兵どもを皆殺しにしろ!」ダダダダン!
シモーヌ「しまった、やられた!最初からこれが奴らの狙いね...!」
隊長「...スミスかっ!」
アリス「はっ?」
隊長「実のところ俺は、国家保安局内務調査部の人間なんだ!裏切り者がこの都市にいると聞いて数年間潜入していた!そしてその目星はついている...スミスだ!」
すると隊長は憲兵総局へと走り出した。
アリス「ちょっ、何処行くの?!」
隊長「スミスを止める!」
アリス「待ってよ!」
シモーヌ「放っておきなさい!それより隊長を何とかしないと...」
憲兵「奴らも傭兵だったな...殺せ!」
傭兵「憲兵に協力する者も始末するんだ!」
アリス「うっそでしょ...」
シモーヌ「とにかく応戦よ!」
救急キット3個
残り3人
↓1飯田
00~20 自我を失った
21~30 混乱中
31~99 自我を保った
↓2アリス マガジン5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 10発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ06 自我を失った
アリス コンマ70 倒した
シモーヌ コンマ85 2人倒した
憲兵総局前の広場は、憲兵と傭兵の戦闘で混沌としていた。
憲兵「こっちに傭兵がいるぞ!」
アリス「ったく!」タタタタン!
ドサッ
シモーヌ「アリス、隊長を!」
アリス「分かった!」
アリスが飯田の元へ駆け寄る間に、シモーヌは素早く2人の憲兵を始末した。
アリス「晃司!?」
飯田「うう...」
すると突然飯田は銃口をアリスに向けた。
飯田2/2
↓1 アリス
00~10負傷した
11~30躱された
31~80ヒット
81~99ヒット(2回分)
↓2シモーヌ
00~10負傷した
11~50躱された
31~90ヒット
91~99ヒット(2回分)
アリス コンマ23 躱された
シモーヌ コンマ87 ヒット
アリスは向けられた拳銃を素早く奪い取り、顔面目掛けて右ストレートを放ったが紙一重で躱された。
シモーヌ「ハァッ!」
飯田「っ...!」ドスン!
だが死角から回り込んでいたシモーヌが飯田の足を刈り体勢を崩し、馬乗りになった。
シモーヌ「荒療治だけど我慢してね!」
シモーヌは拳を大きく振り上げ、キツいのを1発鳩尾に叩き込んだ。
飯田「ガハッ!」
飯田1/2
↓1 アリス
00~10負傷した
11~30躱された
31~80ヒット
81~99ヒット(2回分)
↓2シモーヌ
00~10負傷した
11~50躱された
31~90ヒット
91~99ヒット(2回分)
シモーヌ コンマ54 ヒット
飯田「ウググ...!」
飯田は痛みに悶絶しながらも腰のナイフに手を伸ばそうとしていた。
シモーヌ「起きた時に怒らないでよ」
ドガッ!
飯田「ブフッ...!」バタッ
アリス「加減もなく顔に...痛そう...」
シモーヌ「仕方ないでしょ!」
傭兵「おい、あっちに誰かいるぞ!」
広場で戦っていた傭兵の何人かがイーグル隊の存在に気づいたようだ。
シモーヌ「ここじゃまずい、憲兵総局の中に移動するわよ」
アリス「了解。先導して、隊長は私が」
シモーヌ「それじゃあ行くわよ」
憲兵総局の中には不思議なことに誰もおらず、人が居ないだけでいつもと変わらぬ風景だった。
飯田「うう...」
シモーヌ「隊長、気づいた?」
飯田「ああ...。確かブラックハンドと憲兵が...」
アリス「そうよ。取り敢えず安全な憲兵総局に移動したの」
シモーヌ「マルバス隊の隊長によるとスミスが裏切り者らしいわ」
飯田「本当か...?まあいい、確かめに行くぞ。恐らく戦闘が始まった時もスミスは部長室に居たはずだ。そこまで移動しよう」
「「了解」」
イーグル隊は静寂に包まれた建物内を、外の激しい銃声を聞きながら移動した。
飯田「ここだ」
ガタン!
ダン!ダン!
アリス「今のは...!」
飯田「突入するぞ!」
飯田が部長室の扉を蹴破り中に入ると、スミスがマルバス隊の隊長に拳銃を向けて立っていた。
スミス「おや...?」
隊長「いいところに!」
飯田「スミス部長、銃を下ろしてください!」
隊長「気にするな、裏切り者はこいつだ!撃て!」
スミス「このクズが...!コイツに何を吹き込まれたか知りませんが裏切り者はこの腐れ外道の方です」
隊長「騙されるな!...よく考えろ、前部長が死んだ時得をしたのはコイツだ!コイツは部長になる為にワグナー部長を嵌めて殺したんだ!」
スミス「...これ以上は埒が明きませんね」
↓3まで多数決
1スミスを信用する
2隊長を信用する
1 スミスを信用する
飯田は照準を隊長に合わせた。
隊長「おいおい、冗談だろ?!」
飯田「いいや本気だ。ワグナーさんはスミス部長の事を信じていた」
スミス「飯田さん...」
隊長「ちっ!...ククク!」
突然隊長の雰囲気がガラリと変わった。以前までの人当たりの良い面影は消え失せ、目つきが鋭くなった。
隊長「まさか気づかれるとはなぁ」
飯田「やはりそうか...」
アリス「って事はワグナーさんが亡くなった時に流した涙も嘘だったの?」
隊長「フフフ、その通りだよ!だが残念だなぁ、今回の役は気に入ってたのに。上官思いの部下が涙を流す!いかにも感動的じゃないかぁ?」
スミス「何故部長を殺した...」
スミスは静かに、しかし怒りで震えながら尋ねた。
隊長「あー?特に意味は無いね。ただ現場が数週間だけ混乱してくれればそれでよかったんだが...まさかお前があれ程素早く纏め上げるとは予想してなくてな、苦労させられたよ」
シモーヌ「そんな事より、何が狙い?」
隊長「ハハハハ、今更知って何が出来る?ここで俺を殺そうとももう止められない!いよいよ創世記計画が始まったんだよ!」
飯田「憲兵とブラックハンドを戦わせる事がか?」
飯田の疑問に返答しようと隊長が口を開いた瞬間、建物が大きく揺れた。
アリス「なにっ?!」
隊長「...」ニヤッ
隊長は注意が逸れたのを見逃さず、ジャケットの内側から拳銃を二挺取り出した。
隊長「死ねっ!」
スミス「させません!」
ダンッ!
隊長「ウグッ!ふざけんなっ!」ダン!ダン!
スミス「グアアアッ!」ヨロッ
隊長は更に忍ばせておいたスモークグレネードを投げ捨て、部屋から出て行った。
シモーヌ「ゲホッゲホッ!逃げられるわよ!」
飯田「分かってる、少し待て。大丈夫ですか、スミス部長」
スミス「大丈夫です...脚をやられましたが動脈には当たってません。それより早く奴を追って下さい。ワグナー部長の仇を...!」
飯田「...わかりました。行くぞ!」
「「了解!!」」
残り1人
隊長 4/5
救急キット3
↓1飯田 マガジン5個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン4個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 8発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ17 負傷
アリス コンマ62 倒した
シモーヌ コンマ57 倒した
イーグル隊は隊長を追って部屋を出たが、建物中煙が立ち込めていた。
シモーヌ「これじゃ姿が見えないわね...」
飯田「ああ、密集隊形だ。お互いに離れるな」
アリス「了解」
しばらく移動すると煙の中、どこからともなく声が聞こえてきた。
隊長「俺は何でも知ってる...。飯田晃司、お前の家族とその過去についてもな...」
飯田「ふん...」
突然煙の中で影が動いた。
ザクッ!
飯田「うぐっ...!」
アリス「どうしたの!?」
飯田「ナイフで横腹を斬りつけられたみたいだ...」
シモーヌ「厄介な相手ね...」
隊長「アリス・シュタインデッド、シモーヌ・ヘイル...お前達の秘密も勿論知っているぞ...」
再び影が動いた。
アリス「そこねっ!」
タタタタン!
飯田「当たったか?」
アリス「分からない...」
隊長「それにヘクター・トンプソンのこともな...」
カタン...
他の2人は気がつかなかったが、シモーヌは僅かな物音を聞き取った。
ダァン!
アリス「どう...?」
シモーヌ「多分当たったわ」
残り1人
隊長 2/5
救急キット3
↓1飯田 マガジン5個 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
↓2アリス マガジン3個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 7発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ26 外した
アリス コンマ44 ゾロ目ボーナスでマガジン半分消費
シモーヌ コンマ85 2人倒した
飯田「うっ...何だこの感覚は...」
シモーヌ「確かに...頭がうまく働かないわ...」
アリス「ちょっと2人とも大丈夫!?」
隊長「フフフ...そろそろ効いてきたか?そのまましばらく寝ててくれ。アリス、お前にもちゃんと効果のある特別メニューがあるから安心してろ...」
飯田「不味いな...何か知らんが早く奴を仕留めよう...!」
再び煙の中で黒い何かが動いた。
ズガガガン!
隊長「ハハハハ、どこを撃ってるんだ...?」
ドタドタドタ!
隣の部屋や天井から誰かが走っているような音が聞こえる。
飯田「一体何処にいるんだ...」
突如煙の中からアリスの目の前に手が伸びてきた。
アリス「ハアッ!」ガシッ
素早く手を掴み反対側へ投げようとした瞬間、アリスは隊長と目があった。
隊長「フハハハハ...!」
狂気を感じさせる笑顔とは裏腹に、彼の眼は光がなかった。
そのまま隊長は投げられたが、受け身をとり煙の中へと消えていった。
アリス「ったく!」
ダダダダン!
シモーヌ「今のは当たったはずよ。弾が肉を抉る音が聞こえたもの」
隊長「お前達に俺は殺せない...お前達の全てを知っているからな」
シモーヌ「戦場でお喋りは命取りよっ!」
ダァン!
飯田「どうだ?」
シモーヌ「当たったはずよ...」
↓1
00~10 致命傷を喰らわされた
11~90 声が聞こえてくる...
91~99 姿を現した
コンマ54 声が聞こえてくる...
隊長「おっと、今日はここまでだ。俺には他にも仕事があるんでね。これから世界は大きく動く...より楽しい世界になぁ。次に相見えるまで死ぬなよ...」
その言葉を最後に煙が晴れ、隊長は消えた。
飯田「逃げられたか...」
シモーヌ「撤退させただけよしとしましょう」
アリス「そうね。取り敢えずスミス部長のとこへ戻りましょう」
イーグル隊はその後スミスの元へ戻り、共に外へ向かった。
憲兵総局外部での戦闘は憲兵の勝利で終わりを迎えたようだった。その時には既に洗脳は解けていたものの、現場は非常に混乱しておりイーグル隊は共に事態の収拾にあたった。
夜 スミス部長の部屋にて
『今回の戦闘を受けPMC評議会は以下の声明を発表しています』
その内容は、今回の事件は国際連盟がPMCを一掃する為に仕組んだ罠であると断定するものだった。
飯田「これがその証拠映像ってのか...」
飯田はノートパソコンで動画共有サイトにアップロードされた映像を見ている。
映像の場所はニューロサンゼルス、憲兵総局前の広場である。国連から派遣された調査員と西部アメリカ同盟の高官が会話を交わしている。
『では計画通りに?』
『ああ。安全保障理事会において全会一致で賛成された。勿論各超大国首脳の同意も得ている』
『分かりました。ではそのように』
シモーヌ「一体これからどうなるのかしら...」
飯田「我々PMC評議会は、PMCの権利を脅かすいかなる組織、国家にも屈しない。我々はここに、今回の件に関わった国家に宣戦を布告する...」
スミス「それに対して国連は、PMC評議会の述べた罠並びに映像は全て捏造であると主張していますね。また国際平和を乱す者には容赦しない、とも」
飯田「...始まるな」
アリス「一体何が始まるの?」
飯田「第三次大戦だ」
シモーヌ「でも...」
スミス「あらゆる動きが早過ぎますね。まるで予め計画していたような...。それもどちらの陣営に関してもです」
飯田「...」
↓3まで多数決
1先駆者の事を話す
2先駆者の事を話さない
今日はここまで。
1 話す
飯田「実は...」
スミスに先駆者とこれまでの事について話した。
スミス「なる程。という事はキーガンもその一員という事ですか...」
アリス「キーガン?」
スミス「ああ、マルバス隊の隊長の事ですよ。まあ偽名でしょうけど」
飯田「以前話していた裏切り者とは奴のことですか?」
スミス「はい。リベレーターを捉えた後に始末しようと思ったんですが、奴は姿を晦ましましてね」
飯田「本当ですか?私たちはリベレーターを捕らえてから何度も会っていました。我々に連絡して下されば対処できたのに...」
スミス「それも考えたんですが...奴に察知されたら貴方達を巻き込んでしまう、それは避けたかったんです」
飯田「そうですか...。奴が何処へ逃げたか見当はありますか?」
スミス「残念ですが...。家族や友人、住居などの情報はありますが、まず間違いなく全てカバーストーリーでしょう」
飯田「むう...」
スミス「そんな事より急いで会社に戻ったほうがいいと思いますよ。すぐにでもPMCと国家に世界を二分する戦争が始まるでしょう」
飯田「ええ、明朝にここを発つ予定です」
スミス「それは良かったです。...もしかしたら今後貴方達と戦う事があるかも知れません。ですがそれはそれ、組織での立場は抜きにしてこれからは貴方達に協力します。先駆者について何か情報があれば直ぐにお教えします」
飯田「それはとてもありがたい。ではそろそろ失礼します」
スミス「ええ。幸運を祈っています」
ガチャ
飯田「ふう...。これで今日は解散だが明日に備えて荷物をまとめておくように」
「「了解」」
シャングリラ基地 局長室
ミラー「いや~、とんだ災難でしたね」
飯田「は、はあ」
ミラー「さてさて、そんな事より。私はこの後局長会議に出るんですよ」
飯田「やはり世界を巻き込んだ戦争が始まるのですか?」
ミラー「はい。肝心なのはどちらの陣営につくか、という事です」
飯田「え、評議会の味方をするのでは...?」
ミラー「飯田君...戦争で大事なのは勝ち馬に乗る事です。そして我々は傭兵、金さえ貰えばどんな仕事も引き受けます」
飯田「という事は条件次第では国家の味方につく、と?」
ミラー「ええ。そこで君に聞きたいことが有るんですよ。...ズバリどちらに付くのがいいと思います?」
飯田「は?...あっ、すいません。何故私に?」
ミラー「ちょっとした参考にするだけですよ」
飯田「さ、参考って...。どうせ他の局長は評議会の味方に付くのでは?」
ミラー「そこは私の話術でどうにかしますよ。さあ、どうなんですか?」
↓3まで多数決
1PMC
2国家
2 国家
飯田「まあそう仰るのなら...個人的には国家の側につくのが良いかと」
ミラー「ほうほう。それはどうしてかな?」
飯田「まあ単純に戦力の問題ですよ。国家とPMCとの間にはその基盤に圧倒的な差があります。仮に今回の戦争でPMCが優位性を獲得しても、長期的な目で見れば国家には及ばないでしょう」
ミラー「ほうほう」
飯田「なにより、仮にPMCの側について勝利したとしても大した利益は見込めないでしょう。それよりは国家に恩を売っておくほうが得策かと」
ミラー「なるほど...参考になったよ。それじゃあそろそろ行かないと。期待して待っててくれよ」
飯田「はっ。...ところで何故私に?」
ミラー「それは単純、君はグレイさんが見込んだ兵士だからね」
飯田「...そうですか。では、失礼します」
3日後 作戦司令室
オウルレギオン兵「いきなりブリーフィングって何だろうな?」
オウルレギオン兵「そんなの任務の話に決まってるだろ」
オウルレギオン兵「いやまあ、そうだけど。俺が言いたいのはどっちの陣営かって事だよ」
オウルレギオン兵「え、そりゃ勿論評議会なんじゃないのか?」
オウルレギオン兵「普通ならな。でもうちの局長は大人しくしてるようなタマじゃないだろ?それに数は少ないが何社かは国連についたらしいぜ」
オウルレギオン兵「本当か?」
オウルレギオン兵「ああ。でも逆に評議会の味方をしてる国家も数カ国はあるらしい」
オウルレギオン兵「そうか...」
兵士達は噂話や戦争の行方について話していたが、ミラーが部屋に入ってくると直ぐ部屋は静かになった。
ミラー「それではブリーフィングを始めましょう」
↓1
00~30 オードナ
31~60 カリギュラセキュリティ
61~90 エルネキア民国
91~99 襲撃
コンマ57 カリギュラセキュリティ
ミラー「今回の依頼主は国連です」
可能性の一つとして考えてはいたものの、兵士達は動揺しどよめいた。
ミラー「皆さんの反応は当然かもしれませんね。しかし我々は傭兵です。報酬さえもらえるのならそれが仕事です」
兵士達の動揺は消え、部屋は落ち着きを取り戻した。
ミラー「さて、任務の内容を説明します。カリギュラセキュリティが紅海沿岸に作戦基地を設営しました。物資の海運を止めるつもりでしょう」
オウルレギオン兵「ではそこの制圧を?」
ミラー「ええ。国連軍、もとい現地のサウジアラビア軍との共同作戦です」
飯田「ですが我々を信用するでしょうか?」
ミラー「確かにそれは懸念事項ではあります。ですが実力を見せつければ問題ないでしょう。それに我が社は超大国からお墨付きをもらいましたから」
シモーヌ「お墨付きですか?」
ミラー「ええ。今回の戦争、我々の立場は国連における軍事アドバイザーということになってます。PMCに関する情報は同業者である我々の方が知ってますからね」
シモーヌ「なるほど...」
ミラー「では説明に戻ります。我々は5日後にサウジアラビア軍と共に海岸から作戦基地を強襲します」
オウルレギオン兵「上陸作戦ですか...。何故陸から攻撃しないのですか?」
ミラー「勿論陸地からも攻撃は仕掛けます。ですが作戦基地のある周囲は近くの都市ラービグも含め敵の支配下です。それも勢力範囲はかなり広大です。陸路だけの攻撃では時間がかかり過ぎて、奴らの援軍が到着してしまいます。だから戦力の大半を海岸に向かわせます」
アリス「戦力はどのような感じですか?」
ミラー「数では我々が優っていますが、相手には地の利があります。少なくとも簡単な任務、とはいかないでしょうね。他に質問は?...よし、では解散」
ガチャ
アリス「いや~、まさかとは思ったけどこうなるとはね」
シモーヌ「ええ。でも隊長はそんなに驚いてないみたいね。もしかして前に1人で呼び出されてたのが関係してるの?」
飯田「まあな。さあ、早いとこ荷物をまとめよう」
5日後 紅海沿岸
紅海はサウジアラビアとオウルレギオンの艦隊で埋め尽くされていた。
そして今、艦砲射撃が終わり無数の揚陸艇が強固に防衛されている浜辺へと向かっている。
オウルレギオン兵「ああ、クソッ。上陸部隊なんてついてねえ。俺も陸上部隊が良かったぜ」
オウルレギオン兵「文句言っても仕方ないだろ」
オウルレギオン兵「まあな...」
オウルレギオン兵「30秒後に上陸!」
飯田「いよいよだな...」
アリス「少し緊張するわね...」
シモーヌ「そうね。でも私達なら大丈夫よ」
オウルレギオン兵「10秒前!」
ギギギ
ガタン!
オウルレギオン兵「GOGOGO!」
パウランプが降りると同時に、トーチカや塹壕で要塞化された沿岸から銃弾の雨が降り注いだ。
ズガガガガン!
オウルレギオン兵「グハァッ!」
オウルレギオン兵「ううっ...!」
飯田「急いで散開しろ!障害物に身を隠せ!」
揚陸艇に乗っていた大半は上陸後ものの数秒で死亡した。生き残った兵士達は何とか物陰に隠れたが身動きが取れずにいた。
キュラキュラキュラ
オウルレギオン兵「戦車が来たぞ、盾にして進むんだ!」
オウルレギオン兵「よし良いぞ!これなら前進できる!」
ヒュ-ン!
オウルレギオン兵「砲撃だー!」
ドカ-ン!
黒煙が晴れると戦車は見るも無惨な状態になっていた。
オウルレギオン兵「クソッ、砲撃で狙い撃ちにされる!」
飯田「何とか進むしかないな...」
オウルレギオン兵「ふざけんなっ!こんな状況で身を晒せば一瞬で殺されちまう!」
飯田「だがここに留まっていてもいずれ死ぬ。用意はいいか、アリス、シモーヌ」
アリス「勿論よ」
シモーヌ「いつでも行ける」
飯田「なら、前進だ!」
救急キット5個
残り5人
↓1飯田 マガジン10個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン10個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 15発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ82 倒した(マガジン半分消費)
アリス コンマ14 外した
シモーヌ コンマ05 負傷した
飯田「何とかバンカーまで接近するぞ」
シモーヌ「了解。私はここから援護するわ」
アリス「任せたわよ」
飯田「俺たちがバンカーを制圧したら残りの部隊を連れて来てくれ」
シモーヌ「了解」
飯田「それじゃあ行くぞ」
シモーヌ「制圧射撃するわ、ほら貴方たちも」
オウルレギオン兵「ああ!」
ズガガガン!
タタタタタン!
制圧射撃と同時に飯田とアリスは前進した。
しかし流石に一度でバンカーの側までは近づけず、砲撃によって動かなくなった戦車の後ろに一旦隠れた。
アリス「まだまだ遠いわね」タタタタタン!
2人は牽制射撃を行いながらバンカーの方を見る。
飯田「ああ。だが何としても辿り着かないとな」
一方後方では、シモーヌがいる場所を起点に部隊が集まり始めていた。
シモーヌ「そこっ!」ダァン!
シモーヌはバンカーの僅かな銃眼から見える機関銃手を撃ち抜こうとした。
シモーヌ「外したか...」
キラッ
シモーヌ「はっ!?」
相手スナイパーのスコープの光に気づいた時にはシモーヌは撃たれていた。
オウルレギオン兵「大丈夫か?!メディック、こっちだ!!」
救急キット5個
残り5人
↓1飯田 マガジン9.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン9個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 15発 手榴弾1個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した
81~902人倒した
91~991発で2人倒した
又は治療する
飯田 コンマ34 倒した
アリス コンマ96 2人倒した
シモーヌ 治療
シモーヌ「私は大丈夫よ...それより隊長たちの援護を!」
オウルレギオン兵「わ、わかった!」
ズガガン!
アリス「良し!制圧射撃が来たわ、行けるわよ!」タタタタン!
飯田「わかった!あそこまで走り抜けるぞ!」
飯田が指差したのは砲撃によってできた窪みだった。
2人は弾が当たらない事を願いながら窪みまで辿り着き、スライディングして滑り込んだ。
カリギュラセキュリティ兵「なっ、くそっ!」
先程までいた位置からは視認できなかったが、窪みの中にはカリギュラセキュリティの兵士が1人いた。
飯田「ふんっ!」ドゴッ
飯田は銃床で兵士の頭を殴り付けてから脳天に1発銃弾をお見舞いした。
アリス「バンカーまでもう直ぐよ!」
救急キット4個
残り1人
↓1飯田 マガジン8.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン8個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 15発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ98 2人倒した
タタタタン!
カリギュラセキュリティ兵「グフッ...!」ドサッ
飯田「今だ、行くぞ!」
飯田の合図で2人はバンカーのギリギリまで走った。
アリス「それで次は!?」
ダダダダン!
直ぐ頭上では銃眼からカリギュラセキュリティの兵士たちが後方の部隊を射撃している。
飯田「この爆薬で吹き飛ばして、後続部隊の為にバンカーを制圧する!」
飯田は素早く爆薬をバンカーの壁に設置すると、耳を塞ぎながらアリスに合図した。
ドカ-ン!
その爆発は勿論シモーヌ達にも見えていた。
シモーヌ「どうやらバンカーまで辿り着いたみたいね。私達も移動するわよ!」
オウルレギオン兵「了解!」
救急キット4個
残り3人
↓1飯田 マガジン8個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン8個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 コンマ50 倒した
アリス コンマ38 倒した
カリギュラセキュリティ兵「ゲホッ!ああ、くそ...グンター、チャーリー、無事か!」
カリギュラセキュリティ兵「ああ、なんと...」
グンターと呼ばれた傭兵は全てを言い終える前にアリスに心臓を撃たれ、絶命した。
カリギュラセキュリティ兵「まずい、チャーリー隠れろっ!」
タタタタン!
カリギュラセキュリティ兵「グアアッ!」ドサッ
カリギュラセキュリティ兵「クソッ、チャーリーもやられちまった!残るは俺1人か...!ふざけんな、かかって来い!」ズガガン!
救急キット4個
残り1人
↓1飯田 マガジン7個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン7個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 コンマ35 倒した
タタタタン!
ドサッ
飯田「制圧完了だな」
アリス「ええ」
2人で生き残りが居ないかバンカー内を隈なく捜索していると、シモーヌ達がやってきた。
シモーヌ「隊長、連れてきたわよ」
飯田「何人だ?」
オウルレギオン兵「他の地点は分からないが、少なくとも俺たちと一緒にこのバンカーまで到達できたのは12人だ」
飯田「分かった。ここは制圧した。とにかく外に出てみよう」
バンカーの外は塹壕が張り巡らされており、その奥に作戦基地があるようだ。
飯田「少し遠いな...まあ仕方ない。塹壕を掃討しつつ作戦基地まで前進しよう」
オウルレギオン兵「ちょっと待ってくれ、部隊を二つに分けよう。塹壕でこんな大人数が固まってちゃいい的だ。それに撹乱にもなる」
飯田「分かった。じゃあ数人こっちに、残りは任せた」
オウルレギオン兵「ああ、また作戦基地の前で合流しよう」
そう言い残すと、彼は残りの兵士を引き連れて塹壕の奥へと進んでいった。
飯田「俺たちも前進しよう」
救急キット4個
残り6人
↓1飯田 マガジン6個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン7個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 15発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ95 2人倒した
アリス コンマ85 倒した(マガジン半分消費)
シモーヌ コンマ99 ゾロ目ボーナスで1発で3人倒した
塹壕を少し進むと、少し開けた場所に出た。そこにはカリギュラセキュリティの傭兵が数人居た。どうやら弾薬や砲弾を運んでいる最中のようだ。
カリギュラセキュリティ兵「なっ...!敵襲!」
兵士達が散らばる前にシモーヌは素早く手榴弾の詰まった箱を撃ち、爆発が起きた。
カリギュラセキュリティ兵「ええい、いつの間にこんなとこまで!」
ズガガガン!
カリギュラセキュリティ兵「ゴフッ!」ドサッ
アリス「よし!」
カリギュラセキュリティ兵「ウオオッ!」
塹壕の外から兵士が1人飛び込んで来た。
オウルレギオン兵「気を付けろ、塹壕の外にも敵がいるぞ!...ハッ、グハァッ!」ドサッ
飯田「互いにカバーし合え!」ダダダダン!
カリギュラセキュリティ兵「ウギャァ!」バタリ
オウルレギオン兵「グレネード!」
ドカ-ン!
ガガガガン!
バタッ
飯田「...ふぅ、今ので最後のようだな」
シモーヌ「隊長、死傷者が2人。1人は死亡、もう1人は足をやられてるわ」
アリス「とてもじゃないけど進めそうな状態ではないね」
飯田「そうか...そこの2人、負傷者を衛生兵の元まで連れていけ」
オウルレギオン兵「だが、そしたらあんたらだけになるが...」
飯田「作戦基地までもう直ぐだ、大丈夫」
オウルレギオン兵「そうか...なら、俺たちは行くよ」
1人が負傷者を抱え、もう1人が先導する形で3人は去った。
飯田「よし...行くぞ」
「「了解」」
塹壕を抜け作戦基地の前まで行くと、オウルレギオンの分隊がいくつか居た。中には、先程別れた兵士たちもいた。
オウルレギオン兵「おう、生きてたか!だが...お前達3人だけか?」
飯田「ああ。だが3人は生きている、1人は死んだが。今は負傷者を後方に運んでいる」
オウルレギオン兵「そうか。こっちは8人いたが、3人やられた」
飯田「ふむ...それで、今はどんな状況だ?」
オウルレギオン兵「それがだな...。俺達が来るより前にここには既にサウジアラビア軍の兵士が到着していたんだ」
飯田「ほう」
オウルレギオン兵「それで俺たちにここを確保するよう指示して基地の中に入っていったんだが...さっき爆発音が聞こえてからは音沙汰なしでな」
飯田「そうか...なら俺たちが様子を見てこよう」
オウルレギオン兵「本当か?俺の部隊員を3人やるよ」
飯田「助かる。じゃあ行ってくる。よし、行くぞ!」
「「了解」」
慎重に警戒しながら、作戦基地の入り口まで進む。
道中にはサウジアラビア兵とカリギュラセキュリティ兵の死体が転がっていた。状況から見るに、かなり激しい戦闘だったようだ。特に目に留まるのは、爆発の跡だ。
基地の中にも戦闘の跡は続いている。その影響のためか電気が点滅していて、先がよく見えない。
アリス「どこに敵が潜んでるかも分からないわね...」
シモーヌ「ええ、しっかり警戒しましょう」
オウルレギオン兵「ああ」
飯田「止まれ、誰か来る」
暗闇から出てきたのは、部下を何人か連れたブラウンだった。
即座に両部隊が銃を構える。
ブラウン「ああ、皆さん落ち着いて」
ブラウンが両手を挙げるとともに、部下達は銃を下ろした。
飯田「一体何のつもりだ」
ブラウン「誰かと思えば、イーグル隊ですか。何人か見ない顔もいますが」
飯田「そんなことはどうでもいい。それより何なんだ」
ブラウン「何って、ここから逃げるんですよ」
オウルレギオン兵「は?」
ブラウン「いやはや、正直今回の戦争はあまり好きになれませんので。というのも、リスクと照らし合わせて考えてみると契約金が少なすぎるんですよね。とてもじゃありませんがビジネスとは言えない条件でしてね」
飯田「それで?ここから逃げたら会社に追われるぞ」
ブラウン「それは勿論、分かっています。この忠実な部下達とともに新天地を探しますよ」
シモーヌ「そう、それは良かったわね。でも私達がそれを見逃すと思う?」
ブラウン「そうですね...。ではここでビジネスといきましょう。貴方達は私達を見逃す、代わりに私はこの先に何が待ち構えているか情報を与える。どうですか?」
↓3まで多数決
1取引する
2断わる
今日はここまで。
1取引する
飯田「いいだろう」
オウルレギオン兵「おいおい、本当に大丈夫か?」
飯田「ああ。こいつは根っからのビジネスマンだ。取引は必ず守る男だ。何かあったときの責任は俺が取る」
オウルレギオン兵「分かったよ...」
アリス「それで、貴方が提供してくれる情報は?」
ブラウン「このまま進むと貴方達はみんな仲良く爆死するでしょうね。奥ではエルリックと下品な部下達が罠を張って待ち構えてます。ですが私達が通ってきた通路を使えば罠にかかることなく奴らの背後に出ます」
シモーヌ「そんなできた話がある?何でそんな重要な通路に罠を張ってないのよ」
ブラウン「メンテナンス用の通路ですから、普段使うことのない彼はその存在を知らないでしょう。仮に知っていたとしても、彼はそこに罠は仕掛けませんよ」
アリス「どうして?」
ブラウン「彼が言うことには、相手が罠に引っかかって爆死するところを直接見れなければ意味が無いんだとか。それに我々は既に通りましたが、罠がないことは確認済みです」
飯田「そうか...。ほら、早く行け」
ブラウン「貴方達が話の分かる人物で助かりました。ではこれで失礼します、行くぞ」
カリギュラセキュリティ兵「ハッ!」
ブラウンは部下達を連れてその場から立ち去った。
ブラウン 好感度上昇 7→8 腕を認められている
イーグル隊はブラウンに教えられた通路を進んだ。
オウルレギオン兵「うっ、かなり狭いな...」
シモーヌ「もしこんなとこにトラップなんかあったら一網打尽よ」
アリス「でも、今のとこは無事でしょ?」
シモーヌ「まあね...」
飯田「静かに、奴らの後ろに出たみたいだ」
そこからは背を向けているカリギュラセキュリティの兵士達が見えた。
部屋は机や棚が乱雑に倒されておりどこに何があるかよく分からず、その暗さと相まって正面から進んでいたら苦戦していたことが伺える。
カリギュラセキュリティ兵「増援が来ると思ったんだが、なかなか来ねえなぁ」
カリギュラセキュリティ兵「他の部隊が片付けちまったんじゃねえか?」
カリギュラセキュリティ兵「マジかよ...。俺の分も残しておいて欲しいんだが」
エルリック「お前ら黙ってろ。敵は必ずやって来る。早く敵をぶっ殺したいのは分かるが、我慢すればその分派手な花火が見られるぜ?」
カリギュラセキュリティ兵「ハハハハ、それもそうだな」
エルリック「ああ...全く、楽しみだぜ。部屋に入ってきて、その表情が絶望に変わり...そして、爆発...!」
エルリックは下卑た笑みを顔に浮かべた。
オウルレギオン兵「完全に油断してるな」
オウルレギオン兵「ああ。奴らの数は...6人か」
飯田「後ろからの奇襲で一気にかたをつけるぞ」
残り6人
エルリック 5/5
↓1
00~20 1人倒した
21~60 2人倒した
61~90 3人倒した
91~99 4人倒した
コンマ60 2人倒した
飯田のハンドサインで部隊が銃を構える。
サッ
ズガガガガン!
カリギュラセキュリティ兵「ウゴッ...!」ドサッ
カリギュラセキュリティ兵「ガハッ!」バタリ
エルリック「クソッ、後ろだ!」
カリギュラセキュリティの兵士達が後ろを振り返った時には、イーグル隊は既に分散しており包囲されていた。
エルリック「チクショウ、一体どこからやってきやがった!?」
カリギュラセキュリティ兵「エルリック、アダムズとロバートが殺された!」
エルリック「ハッ、運が悪かったか!奴らを片付けるぞ!」
「「了解!」」
救急キット4個
残り4人
エルリック 5/5
↓1飯田 マガジン5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン6.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 14発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ85倒した(マガジン半分消費)
アリス コンマ20外した
シモーヌ コンマ35 倒した
ダダダン!
カリギュラセキュリティ兵「グワアッ!」ドサッ
飯田「良し...!このまま畳み掛けろ!」
イーグル隊はジリジリと包囲を狭めてゆく。
エルリック「ああ、クソが!こんな使い方はしたくねえが、背に腹は変えられねえな」
カチッ
ドカ-ン!
オウルレギオン兵「爆発したぞー!」
アリス「爆風で何も見えないわ!」タタタタタン!
シモーヌ「ふぅー...」カチャ
シモーヌは煙を注意深く見つめ、その切間に敵の姿を捉えた。
シモーヌ「そこっ!」ダァン!
ドサッ
エルリック「チッ...!おい、煙が晴れる前に位置を変えろ!」
カリギュラセキュリティ兵「了解」
救急キット4個
残り2人
エルリック 5/5
↓1飯田 マガジン4.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン5.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 13発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ24外した
アリス コンマ25外した
シモーヌ コンマ21外した
アリス「煙で奴らの動きが捉えられないわ、どうする?
飯田「とにかく撃ち続けろ、奴らに何もさせるな!」
ズガガガン!
エルリック「鬱陶しい奴等め...!だが...」
カリギュラセキュリティ兵「準備できたぞ」
エルリック「分かった。さあ、そろそろ煙が晴れるぞ」
救急キット4個
残り2人
エルリック 5/5
↓1飯田 マガジン3.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン4.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 12発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ44 ゾロ目ボーナスでマガジン半分消費
アリス コンマ78 倒した(マガジン半分消費)
シモーヌ コンマ65 倒した
煙が晴れるとそこにエルリック達の姿はなかった。
飯田「まだどこかにいる筈だ...散開して捜索する」
「「了解」」
飯田の指示で部隊は2人1組に分かれて、周囲の捜索を開始した。そしてその様子をエルリック達は陰から見ていた。
エルリック(よしよし...予想通りに動いたな)
エルリックはオウルレギオンの兵士を視認すると、部下にハンドサインを送った。
カリギュラセキュリティ兵「了解っと...」カチッ
ドッ-カン!
アリス「まだ爆弾が?!」
しかしその爆発は少し離れたところで起こり、負傷者は誰もいなかった。
オウルレギオン兵「一体何だったんだ...?」
ゴゴゴゴ...!
オウルレギオン兵「な、なんだこの音?」
飯田「まずいっ!お前達、逃げろ!」
オウルレギオン兵「は?」
爆発が起きた箇所のヒビが壁から天井へと広がると天井が落下し、2人の兵士の姿が見えなくなった。
カリギュラセキュリティ兵「今だっ!」ダダダダン!
オウルレギオン兵「身動きできない!」
飯田「ちっ!アリス、シモーヌ!」
「「了解」」ダダダダダ!
ダァン!
カリギュラセキュリティ兵「グワアッ!」ドサッ
部下を倒し銃撃は止んだものの、肝心のエルリックの姿が見当たらない。
飯田「どこに行った...」
オウルレギオン兵「何処にもいないな...。ん、何だこの音?」
ブゥ-ン
シモーヌ「2人とも、下よ!」
足元を見てみるとC4を括り付けた小型のドローンが数台ほど居た。
オウルレギオン兵「クソッ!」ドンッ
ドカ-ン!
飯田「っ...!」
咄嗟に味方の兵士が押し飛ばしたおかげで飯田は助かったが、当の彼は既に跡形もなく消えていた。
エルリック「はぁ?!後3人も残ってるじゃねえか!」
飯田「そこか...!」
タタタン!
エルリック「ウグッ...」
アリスがふとシモーヌを見ると、彼女のいつもの冷静な雰囲気と違うことに気づいた。
アリス「どうしたの?」
シモーヌ「いえ...少しアイツには思い当たることがあってね...!」
救急キット4個
残り1人
エルリック 3/5
↓1飯田 マガジン3個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン4個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 11発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ83 倒した(マガジン半分消費)
アリス コンマ71 倒した(マガジン半分消費)
シモーヌ コンマ60 倒した
エルリック「ああ、クソッタレどもが!こいつならどうだ!」
エルリックは先程と同様、爆弾を括り付けたドローンを十数台展開した。ドローンは素早く回避機動を取りながらイーグル隊目掛けて飛んで行く。
飯田「間合いに注意しろ!近くに来る前に撃ち落とすんだ!」
アリス「了解!」
タタタタタン!
ドカ-ン!
エルリック「まだまだ行くぞ、ハハッ!」
エルリックは更にドローンを追加した。今度は小型の機銃を付けたものまで用意されている。
アリス「このままじゃジリ貧だよ!」
飯田「ああ...!」
シモーヌ「私が行くわ...。私が側面から進んで直接奴を叩く」
飯田「だがこの数だと援護はできないぞ!」
シモーヌ「それでもいいわ」
飯田「...分かった。出来る限りドローンを引き付ける」
シモーヌ「ありがとう、それじゃ行ってくるわ!」
彼女はハンドガンに持ち替え、エルリックの側面へと向かった。
アリス「大丈夫かしら...」
飯田「とにかく奴に悟られないよう、注意を引きつけよう」
タタタタタン!
ズド-ン!
エルリック「中々、しぶとい奴等じゃねえかよ。...そう言えば昔こんな場面があったな。確かあの時は...」
エルリックは突然何かを思い出したかのように、横方向に視線を移した。
シモーヌ「目があった!?どうしてバレたの...!」
エルリック「そうそう、あの時もこうやって1人だけ回り込んできてたっけなぁ!あの時と同じ様に葬ってやるよ、バカが!」
先程爆弾で煙を起こした際に、側面からの攻撃を警戒して設置していた爆弾のスイッチに手をかける。
シモーヌ「させない!」
ダン!ダン!ダン!
エルリック「グッ...!」
1発はエルリックの手に、残り2発は両足にヒットしエルリックは仰向けに倒れた。
シモーヌ「...!」
シモーヌは鬼気迫る表情で倒れたエルリックに歩みを進める。そして彼の頭にハンドガンの狙いを定めた。
シモーヌ「ロシアとフィンランドの紛争の際、1人の女性軍人を殺したわよね?」
シモーヌの顔を近くで見てエルリックは何かに気づいたような表情になった。
エルリック「ハハハハ...。お前、あの時のクソ女の娘か。一眼見て分かったぜ、そっくりだからなぁ」
シモーヌ「っ!」
エルリック「ゲホッ...!まさかその復讐のためにやってきたのか?ハハハハ、そりゃあ傑作だぜぇ!良い事を教えてやるよ!」
シモーヌ「...」
エルリック「俺が爆弾で吹き飛ばした後アイツは体の半身が焼け焦げて酷い状態だった。そんな状態の中、譫言のようにこう呟いてたぜ。シモーヌ...シモーヌ...ってなぁ!俺は優しいからヨォ、とどめを刺す前に遺言を聞いてやったのさ」
シモーヌ「な、何ていってたのよ!」
エルリック「私の死体を吹き飛ばしてくれ、だとさ!」
シモーヌ「な...!?」
エルリック「こんな私の姿を見たら娘はきっと復讐を誓う、そんなことだけはして欲しくないってなぁ!クククク、アーハッハッハッハッ!お前は見事母親の願いを無視したんだよ!お前のやってる事は、お前の、ただの自己満足なんだよ!」
シモーヌ「っ、ウワアァァァァァ!」チャキ
エルリック「ハハハハ!そうだ、俺を殺せ!そうして一生己を呪えぇ!さもないと俺はお前を必ず殺す!必ずだぁ!」
エルリックは上着を脱ぎ捨て、爆弾を括り付けたベストを露わにした。
↓3まで多数決
1シモーヌを止める
2シモーヌを止めない
1シモーヌを止める
↓1
00~30 死亡
31~70 負傷
71~99 無事
コンマ35 負傷
飯田「待てっ、シモーヌ!」
エルリック「させるかよっ!」カチャ
ダン!ダン!
銃撃をものともせず飯田は、シモーヌに駆け寄りそのまま押し倒した。
ドッカ-ン!
アリス「きゃあっ!...2人とも、無事?!」
飯田「あ、ああ」
シモーヌ「な、何とかね...」
シモーヌの声を聞いて飯田は胸を撫で下ろしたが、彼女をよく見てみると腹部に爆発の際に飛んできた破片が刺さっていた。
シモーヌ「隊長...ありがとね」ガクッ
飯田「おい、シモーヌ!?」
アリス「とにかく手当てしないと、後方に運びましょう!」
2人はシモーヌを抱えながら建物の外に出た。外は既に完全に制圧されていた。後方に負傷者を集めたテントがあるとの事で、2人はそこまで運んだ。
飯田「それでドク、容態は?」
ドクター「一命は取り留めたよ。けど...意識が戻るまでは少し時間がかかると思う」
飯田「そうか...」
ドクター「彼女の事は我々がちゃんと見ておく。さあ、君たちは任務に戻るんだ」
アリス「分かったわ、どうもね。さあ、行きましょう」
2人がテントを出ると、何やら外が騒がしかった。
飯田「一体何の騒ぎだ?」
オウルレギオン兵「おお、イーグル隊か。どうやら陸上部隊が何者かに襲われたみたいでな。そちらを指揮していたサウジアラビア軍の将軍が死亡したらしい。こちらには向かってくる様子はないそうだが、念のため守備を固めているんだ」
アリス「ふーん。どんな部隊だったの?」
オウルレギオン兵「俺も詳しくは知らないがかなり練度の高い部隊だったそうだ。後は速い上に頑丈なバイクに乗ってたらしい」
飯田「そうか、ありがとう」
2人は制圧された海岸へと向かった。
海岸には多くの死体や戦車の残骸が残っており、兵士たちがその後片付けに追われていた。
アリス「さっき言ってたのって奴らかな?」
飯田「かもな...恐らくバイクはイーグルダガーというバイクの事だろう」
アリス「そっか。...後悔してるの?」
飯田「後悔はしてない。だがもっとうまくやれたのかも、と思ってな」
アリス「どうかな。...ま、その...私は何があっても晃司の前から居なくなったりしないからさ。...勿論シモーヌもね!」
飯田は少し、気持ちが晴れたような気がした。
飯田「...そうだな。さ、仕事をしよう」
アリス「そうだね。片付けの手伝いしないと」
今日はここまで。
シャングリラ基地 医務室
飯田「それじゃあ、大丈夫なんだな?」
シモーヌ「ええ。けれどしばらく安静にしてろってさ」
アリス「それじゃあ次の任務には出られないの?」
シモーヌ「そういう事。本当にごめんなさい」
飯田「いや、いいんだ。生きてるだけで。それじゃあ大事にな」
シモーヌ「ちょっと待って」
飯田「?」
シモーヌ「あの時、私を止めてくれてありがとう」
飯田「...気にするな」
シモーヌ「いえ、気にするわ。...アイツの言ったことが嘘じゃないとは限らない。けど...思い出したの。昔よく母は言っていたわ、人を憎む事はないように、とね」
飯田「...」
シモーヌ「あの時撃っていたら、私はきっと一生後悔していたわ。だから...ありがとう」
飯田「家族がらみの出来事ってのは...いつまでも付き纏うものだからな...」
シモーヌ「それって...」
飯田「それじゃあな。行こう、アリス」
アリス「うん、じゃあねシモーヌ」
ガチャ
飯田「それじゃあブリーフィングに行こう」
アリス「そうね。...あっ、忘れてた。晃司は先に行ってて」
飯田「あ、ああ」
そう言い残すとアリスはシモーヌの元へと戻って行った。
シモーヌ「あれっ、アリス?」
アリス「コレあげる」
シモーヌはアリスが鞄から取り出し投げたものを受け取った。
シモーヌ「こ、これ...!」
それは可愛らしいリボンを耳につけたテディベアだった。
アリス「シモーヌは隠してるつもりかもしれないけど、私にはバレバレだよ。可愛い物が好きなんでしょ。前部屋に遊びに行った時ベッドの下に隠してたみたいだけど見えてたよ、沢山のぬいぐるみ」
シモーヌ「っ~!」///
アリス「じゃあね」ヒラヒラ
作戦司令室
ミラー「ではブリーフィングを行います。今回の戦地はエルネキア民国、依頼主は王室派です」
飯田「エルネキア...懐かしいな」
アリス「そうなの?」
飯田「ああ、イーグル隊初任務の場だった」
ミラー「では詳細を説明します。本日未明にブルーリベリニオスと金子製作所がエルネキア民国を対象に部隊を動かしたとの報告が入りました。我々はエルネキア国軍と共に彼らを追い返します」
オウルレギオン兵「確かエルネキアは3つの勢力に分かれて内乱状態でしたよね?」
ミラー「ええ。以前の内戦で王室派の影響力は強まりましたが依然内乱は続いてます。その為王室派と政府軍は国連に、正統王国軍は評議会についています。つまり同じエルネキアでも正統王国軍に関しては我々の敵です」
アリス「なんだか複雑ね...」
ミラー「大まかな作戦ですが、我々はエアボーンを実行します。王室派と政府軍が徐々に後退し、標的の戦線が伸びきったところを我々が背後から強襲する予定です」
オウルレギオン兵「ですが、我々第7大隊には空挺用の輸送機がありません」
ミラー「ええ。ですから我々は中東方面に展開している第9空挺師団に組み込まれます。いつもと勝手は違うでしょうが我慢して下さい。質問は?...では、以上」
ブリーフィングから数時間後、飯田達は輸送機でエルネキア上空を飛行していた。
ジャンプマスター「よし、お前ら!間も無く降下だ!」
オウルレギオン兵「って事はいつものヤツですか!」
ジャンマスターは待ってましたと言わんばかりに笑みを浮かべながら答えた。
ジャンプマスター「そうだ!では行くぞ!この世で1番強いのは!」
「「「エアボーン!!」」」
ジャンプマスター「女に1番モテるのは!」
「「「エアボーン!!」」」
ジャンプマスター「敵が最も恐れるのは!」
「「「エアボーン!!」」」
「イエー!!」
「いいぞー!!」
士気を高める兵士たちをよそに、アリスは見慣れない光景に困惑していた。
アリス「何よこれ...」
飯田「これが彼らなりのやり方なんだろ」
ガダンッ!
突然機体が大きく揺れた。
アリス「な、何?!」
ジャンプマスター「対空砲火だー!!」
ボスン!
オウルレギオン兵「エンジンがやられたぞ!」
ジャンプマスター「ちっ!待て、まだだ!もう少し...もう少し...!」
機体が大きく揺れる中ジャンプマスターは降下合図を知らせるランプに視線を向けた。
そしてランプの色が赤から緑へと変わった。
ジャンプマスター「行け行け行け!早く降下するんだ!」
ジャンプマスターの号令に従い次々と兵士達が降下していく。
アリス「それじゃあ下でね!」
飯田「ああ!」
↓1
00~10 装備一式を落とした
11~60 部隊とはぐれた
61~99 何事もなく降下できた
コンマ02 装備一式を落とした
飛行機から飛び降りるとそこに広がっていたのは、夥しい数の対空砲火と落下傘。
飯田「降下地点はあそこだな...!」
だが運の悪い事に対空砲火がパラシュートに被弾し、穴が空いてしまった。
飯田「チッ、この速度はまずい!」
少しでも落下の速度を緩める為、飯田はやむなく装備品を捨てた。
飯田「ぐっ...!」
ドスンッ!
飯田「ハァ、ハァ...。なんとか...行けそうだ。だが武器はナイフとグロック19だけか...。早いとこ味方と合流しないとな」
辺りには小川と茂みが広がっており、今のところ敵の姿は見えない。
飯田「合流地点までそう遠くないはずだ、進もう」
ガサガサ
ブルーリベリオニス兵「多分この辺りだ」
ブルーリベリオニス兵「本当にパラシュートを見たんだろうな?」
ブルーリベリオニス兵「ああ、間違いない」
↓1
00~30見つかった
31~99見つからなかった
コンマ33 ゾロ目ボーナスで救急キット1つ増加
飯田はじっと草陰で息を潜める。
ブルーリベリオニス兵「パラシュートは近くにあったんだが...見つからないな」
ブルーリベリオニス兵「ああ」
タタタタン!
ブルーリベリオニス兵「銃声だ、行くぞ!」
ブルーリベリオニス兵「了解!」
タッタッタッ
飯田「ふう。銃声か...もしかしたら味方かもしれないな。俺も行こう」
銃声のした方向へと歩みを進めていると、小さな村に辿り着いた。入り口には死体が1つ。
飯田「ブルーリベリオニスの兵士だな。武器は無い、か。だが救急キットはあるな、もらっていこう」
ズガガガン!
ちょうど入り口と反対の方向から再び銃声が聞こえた。
ブルーリベリオニス兵「こっちだ、行くぞ!」
↓1
00~30見つかった
31~99見つからなかった
コンマ64 見つからなかった
タッタッタ
飯田「行ったか。これなら背後から奇襲できそうだな」
そのまま銃声の方へと向かうとはずれにある家屋に味方が立てこもっているようで、敵はそれを包囲しようとしていた。
ブルーリベリオニス兵「進め!逃すな!」
飯田「後ろから片付けるチャンスだ...」
残り5人
↓1飯田
00~10 負傷した
11~20 バレた
21~90 倒した
91~99 2人倒した
↓2味方の攻撃
00~40外した
41~80 1人倒した
81~99 2人倒した
飯田 コンマ75 倒した
味方の攻撃 コンマ04 外した
ブルーリベリオニス兵「ボイジャー、左に展開!」
ブルーリベリオニス兵「了解!」
タタタタタン!
分隊長の指揮のもと着実に包囲が狭められていく。
ヒュン!
ブルーリベリオニス兵「カハッ...!」バタッ
飯田「まずは1人...」
残り4人
↓1飯田
00~10 負傷した
11~20 バレた
21~90 倒した
91~99 2人倒した
↓2味方の攻撃
00~40外した
41~80 1人倒した
81~99 2人倒した
飯田 コンマ73 倒した
味方 コンマ03 外した
ズガガガン!
ブルーリベリオニス兵「攻撃が激しくて進めない!」
ブルーリベリオニス兵「クソっ!何を手間取ってるんだ!」
ブルーリベリオニス兵「パウエル、援護を!...パウエル?」
返事がない事を不審に思い後ろを振り向くと、1人の男が立っていた。
ブルーリベリオニス「敵っ...」
ザシュ!
兵士は溢れ出る血を止めようと首元を押さえながら地面に倒れた。
飯田「あと3人...」
残り3人
↓1飯田
00~10 負傷した
11~20 バレた
21~90 倒した
91~99 2人倒した
↓2味方の攻撃
00~40外した
41~80 1人倒した
81~99 2人倒した
今日はここまで。
飯田 コンマ75 倒した
味方 コンマ95 2人倒した
ズガガガン!
ブルーリベリオニス兵「ウグッ!」ドサッ
ブルーリベリオニス兵「ガハッ!」バタリ
ブルーリベリオニス兵「クソっ、パウエル、ボイジャー...おい?」
兵士は周りを見渡したが味方の姿はどこにも見えなかった。
ブルーリベリオニス兵「一体どうなってんだよ!仕方ない、撤退するか!」
その場から立ち去ろうと兵士は走り出そうとしたが、ふと胸に痛みを感じた。
ブルーリベリオニス兵「な、何だ...?」
視線を落とすとナイフが深く突き刺さっていた。
ドサッ
飯田「増援を呼ばれるわけにはいかないからな」
死体から装備を剥ぎ取ると、包囲されていた家屋へと足を進めた。
↓1
00~30 オウルレギオン兵
31~75 アリス
76~99 アリス+?
コンマ37 アリス
ガチャ
警戒しながら中に入ると、リビングの窓際に人影が見えた。
飯田「チャーリー!」
アリス「エコー!」
飯田「良かった、アリスか」
アリス「晃司...!どうやら2人とも合流地点には降りられなかったみたいね。...装備は?」
飯田「落とした。合流地点はそう遠くない、行こう」
アリス「了解」
2人は装備を整え、村から出た。村からしばらく歩くと大きな峡谷に差し掛かった。
飯田「この谷を抜ければもう合流地点だ」
アリス「それじゃあ行きましょうか」
飯田「ああ」
警戒しながら進んでいると頭上から声が聞こえてきた。
飯田「隠れろ...!」
2人は慌てて岩陰に隠れた。
ブルーリベリオニス兵「敵は?」
ブルーリベリオニス兵「確認できない」
アリス「あそこ、崖の上...」
飯田「ああ...」
ブルーリベリオニス兵「そろそろ移動するぞ」
ブルーリベリオニス兵「了解。...おい、待て!」
飯田「...!」
ブルーリベリオニス兵「お前達何者だ!」
?「おい、落ち着け」
頭上の崖でブルーリベリオニスの兵士が誰かと揉めているようだ。
ブルーリベリオニス兵「その装備は八咫烏か...?こんなところで何をしている!今回の作戦にお前らが参加するとは聞いてないぞ!」
八咫烏兵「...どうしますか、ツー隊長?」
飯田「ツー...?!」
ツー「殺れ」
ブルーリベリオニス兵「おい、お前ら何をっ...」
ダダダダダン!
ブルーリベリオニス兵「グギャアッ!」ドサッ
突如銃声が鳴り響くと同時にブルーリベリオニス兵の死体が上から降ってきた。
八咫烏兵「どうだ?死んだか?」
八咫烏兵「...暗くてよく見えないな」
↓1
00~30見つかった
31~99見つからなかった
コンマ28 見つかった
八咫烏兵「いや、待てよ...」
八咫烏兵「どうした?」
アリス「バレた...?」
飯田「静かに...」
八咫烏兵「...。っ、標的発見!繰り返す、標的発見!」
八咫烏兵「何っ?!」
八咫烏兵「下だ、谷の間にいるぞ!」
ツー「仕留めるぞ!」
アリス「ど、どうする?!合流地点まではすぐそこだけど!」
飯田「くっ...」
↓3まで多数決
1戦う
2逃げる
2 逃げる
飯田「この崖ならすぐには追って来れないはずだ!味方と合流するぞ、走れ!」
アリス「了解!」
八咫烏兵「逃すな!」ズガガガン!
タタタタタン!
2人は銃弾の雨が降る中、谷を駆け抜け出口まで近づいた。
ダァン!
飯田「グハッ!」ドサッ
銃弾が太ももに当たり飯田はバランスを崩してしまった。
アリス「晃司!ほら、掴まって!」
アリスが飯田の体を支えようとしているのを、上から八咫烏の兵士達が眺めている。
八咫烏兵「今なら仕留められます!」
ツー「駄目だ、殺さずに捕まえろ、とのことだ。今は行かせてやればいい」
八咫烏兵「ですが...」
ツー「少なくともここに奴がいる事は分かった。頭領に報告して増援を送ってもらう。奴は...手強い相手だからな」
谷に視線を移すと2人は既にいなくなっていた。
飯田「何とか...逃げ切れたか」
アリス「ええ」
2人は谷から離れた岩陰に身を潜めていた。
アリス「ほら、これで治療したら?」
飯田はアリスから差し出された救急キットを受け取った。
飯田「ああ...。さっきのは八咫烏だったな」
アリス「ええ。でもブリーフィングの時には聞いてなかったわ」
飯田「恐らく...目当ては俺だろう。理由は分からないが」
アリス「そうね...」
すると突然声が聞こえてきた。
?「チャーリー!」
飯田「味方か...。エコー!」
オウルレギオン兵「おお、イーグル隊か、良かった。銃声が聞こえてきたから偵察に来たんだが、何があったんだ?」
飯田「八咫烏に襲われた」
オウルレギオン兵「八咫烏がここに?ま、今はいい。この先で味方が集まってる、ついて来い」
アリス「分かったわ。行ける、晃司?」
飯田「ああ、行こう」
2人は味方の先導に従って合流地点まで移動した。
オウルレギオン兵「小隊長、ただいま戻りました」
小隊長「うむ、報告を」
飯田「私が話します。実は...」
ブルーリベリオニスが八咫烏に撃ち殺された事、そして襲撃されたことを伝えた。
小隊長「成る程...。その件も含めて今から司令部に報告する。追って命令があるまでここで待機だ」
飯田「了解」
オウルレギオン兵「さ、こっちで休めよ」
味方達は小川の近くで休憩を取っているようだ。中には見知った顔もある。
ウォルター「おっ、イーグル隊じゃん。久しぶり~、飯田」
飯田「ウォルター、久しぶりだな」
オウルレギオン兵「久しぶりだな、2人とも!」
アリス「えーと、確かアンタはクロウ隊の隊長...」
オウルレギオン兵「いや、俺にだってちゃんと名前が...」
ウォルター「面倒くさいからクロウでいいんじゃね~?」
クロウ「ちょ、まっ」
アリス「そうね、今回もよろしくねクロウ」
クロウ「...ああ」
飯田は腰を下ろし、ポケットから両親が作った本を取り出した。
ウォルター「呑気に読書か、余裕だね~」
飯田「別にそうゆう訳じゃない。お守りみたいなもんだよ。いつも持ち歩いてる」
ウォルター「ふーん」
2人の会話を少し離れたところからアリスが眺めていた。
クロウ「それで、どうなんだ?」
アリス「どうって、何が?」
クロウ「皆まで言わせるなよ」ニヤニヤ
アリス「話す事は何も無いわ」
クロウ「本当か?アドバイスしてやっても良いぜ?」
アリス「結構です」
小隊長「よし、お前ら休憩は終わりだ。司令部から次の任務の命令が来た。ここから少し進んだところでエルネキアの部隊が孤立しているらしい。俺たちはその援護に行く」
オウルレギオン兵「八咫烏について何かありませんでしたか?」
小隊長「司令部も把握していなかったそうだ。だが任務に変わりはない、続行だ。さあ、装備を確認しろ。3分後に出発だ」
「「「了解」」」
小隊が出発してから数十分後、道中敵の部隊と遭遇しながらも目標地点の山岳地帯まで辿り着いた。
クロウ「見ろ、あそこだ!」
クロウが指を指した方向を見ると、エルネキアの部隊が岩棚に隠れながら敵と戦闘していた。
小隊長「よし、行け行け!合流するぞ!」
ゴツゴツした地面に足を取られながらも小隊は岩棚まで辿り着いた。
飯田「現在の状況は!?」
状況を把握しようと1人の兵士に声をかけたが、彼はイーグル隊の初任務を思い出させる懐かしい人物だった。
アミール「飯田!?...いや、懐かしむのは後だ!我々は撤退するエルネキア軍の殿を務めていたんだが、敵の数が予想より多く孤立してしまった!後数分で航空支援がくるんだがそれまで耐えないといけない!」
飯田「了解!準備はいいな、アリス!」
アリス「ええ!」
救急キット3個
残り10人
残り5ターン
↓1飯田 マガジン10個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン10個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 コンマ96 2人倒した
アリス コンマ44 ゾロ目ボーナスでマガジン半分消費
タタタタタン!
金子製作所兵「グハッ!」ドサッ
ブルーリベリオニス兵「怯むな、進め!」
ズガガガン!
アリス「終わりが見えないわね!」ダダダン!
ウォルター「いつもなら突撃してさっさと終わらせるんだけど、流石にこの数じゃきついかな~」ダン!ダン!
飯田「見ろ、敵の増援だ!左の稜線!」
凪原「うひゃー、こりゃ凄い。正直おじさん、こんな危険な任務は嫌なんだけど...仕方ないか。じゃ今回もよろしく、ウォードッグの諸君」
ウォードッグ「...」
凪原「ああ、ちゃんと命令しないと駄目なんだった。ホラ、左右に展開して包囲」
ウォードッグ「了解」
救急キット3個
残り12人
凪原 5/5
残り4ターン
↓1飯田 マガジン9個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン9.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 コンマ35 倒した
アリス コンマ99 ゾロ目ボーナスで3人倒した
エルネキア兵「グハァッ!」ドサッ
オウルレギオン兵「回り込まれてる!」
クロウ「クソッ、あいつら怯まないぞ!」
金子製作所の兵士達はウォードッグを盾にして着実に前進している。
アリス「アレはアンドロイドよ!正確にCPUを撃ち抜かないと停止しないわ、見てて!」
タタタタン!
ウォードッグ「...!」ガクッ
クロウ「おお、すげえ!」
アリスがウォードッグを正確に撃ち抜いていく様子を、凪原もまた見ていた。
凪原「アレが例の不良品ってやつか...。不良品ねぇ...機械には詳しくないけど、うーん...。ま、いいや。任務の障害は排除しないとな」
アリスに照準を合わせたその瞬間彼女がこちらを見たように思えた。気のせいかと思ったが長年傭兵をやってきた中で培った勘が彼に囁いた、避けろ、と。
タタタタン!
凪原「ウグッ...!っと、危なかった...。後もう少しで頭を撃ち抜かれるところだった...」
金子製作所兵「大丈夫ですか?」
凪原「おう。さてさてこのままじゃまずいかなぁ」
金子製作所兵「どうしますか?」
凪原「そろそろ来るはずだよ、援軍がね」
先程凪原達が現れた稜線から再び金子製作所の部隊がやって来た。
曹「凪原のじいさん...なにを苦戦してる?...ケツを拭いてやるとするか」
曹のハンドサインで部隊が準備を始める。
救急キット3個
残り14人
凪原 4/5
曹 5/5
残り3ターン
↓1飯田 マガジン8個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン8.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 コンマ58 倒した
アリス コンマ43 倒した
金子製作所兵「準備できました」
曹「よし、行くぞ」
曹と彼の部隊員はサーフボードのような板に乗りだした。
小隊長「な、何だアレは?!」
飯田「どうしました!?」
小隊長の見ている方向に視線を移すと、そこにはフライングボードに乗りながらこちらへ急襲を仕掛けようとする曹たちが居た。
小隊長「フライングボードの実用化はまだだと聞いているぞ!だってのにどうして!」
ウォルター「スッゲー、人が浮いてる!乗ってみたい!」
クロウ「そんな事言ってる場合か!さっさと撃ち落とせ!」
ズガガガン!
オウルレギオン兵「ちょこまかと!」
曹たち目掛けて射撃するが、彼らは見えない風の波に乗っているかのように自由自在に空中を動き回っており、命中させるのが難しい。
曹「...容易いな」ズガガガン!
オウルレギオン兵「ガハッ!」ドサッ
アミール「奴らを何とかしないと一方的にやられるぞ!」
飯田「...手榴弾だ。爆風で吹き飛ばすんだ!」
クロウ「了解!」ポイッ
ドカ-ン!
金子製作所兵「う、うわぁー!」グラッ
ドスン!
クロウ「おお、いけるぞ!」
救急キット3個
残り12人
凪原 4/5
曹 5/5
残り2ターン
↓1飯田 マガジン7個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン7.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 コンマ38 2人倒した
アリス コンマ19 外した
ポイッ
ドカ-ン!
アリス「この調子なら何とかなりそう!」タタタン!
エルネキア兵「ああ。すぐに航空支援が来るはずだ。それまでもう少しの━━━」
タァ-ン!
エルネキア兵「うっ...!」ドサッ
アミール「スナイパーがいるぞ!」
飯田「どこからだ?!」
クロウ「こんな状況で確認してられるかよ!」
スナイパーの攻撃に混乱しているのは彼らだけではなく、金子製作所とブルーリベリオニスもだった。
凪原「...スナイパーなんか配置したっけか?曹も狙撃手は連れてきてないはずだし」
金子製作所兵「いえ...。ですがブルーリベリオニスが用意したのかも」
凪原「ふむ...」
だがブルーリベリオニスも狙撃手は用意しておらず、金子製作所が配置したのだと思い込んでいた。
ツー「どうだ?」
八咫烏兵「我々だとは気づかれてないようです」
ツー「よし。事がうまく運べば目的も達成できるだろう。続けろ」
八咫烏兵「はっ」
そして狙撃手に苦しんでいる飯田達に更なる厄介事が舞い込んで来た。
ウォルター「ちょちょちょ、あれっ!戦車じゃない?!しかも三五式電磁...なんとかってやつ!」
クロウ「投射砲搭載型戦車、な。やべっ、砲塔がこっち向いてるぞ!」
ドカ-ン!
アミール「ゲホッ...。みんな耐えてくれ、後少しだ!」
救急キット3個
残り11人
凪原 4/5
曹 4/5
戦車 5/5
残り1ターン
↓1飯田 マガジン6個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン6.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 コンマ23 外した
アリス コンマ11 ゾロ目ボーナスで倒した
エルネキア兵「これが最後のマガジンだ!」
アミール「俺のを使え、まだ予備がある!」
エルネキア兵「助かる!」
タァ-ン!
オウルレギオン兵「グガッ!」ドサッ
ドカ-ン!
エルネキア兵「ウギャアァ!」バタリ
飯田「まずい...!アミール、まだか!」
アミール「もうすぐだ!」
アミールが言葉を言い終えると同時に、大地を震わせるような轟音が空から聞こえてきた。
アリス「あれ見て!F22よ!」
クロウ「騎兵隊の登場だ!」
F22が飯田達の上空を一瞬で通り過ぎたかと思うと、敵がいた場所で爆発が起きた。
↓1凪原
00~50 死亡
51~99 生存
↓2曹
00~50 死亡
51~99 生存
凪原 コンマ08 死亡
曹 コンマ45 死亡
F22が過ぎ去った後の地表は地獄さながらだった。
クロウ「こりゃ酷いな」
ウォルター「悲しいねぇ~」
アリス「あなた、そんな事微塵も思ってないでしょ...」
アリス達が周囲の偵察を行う一方、飯田はアミールと旧交を温めていた。
アミール「壮健そうで何よりだ」
飯田「そっちもな」
アミール「あの時の2人はどうした?」
飯田「それが...」
アミールにヘクターとシモーヌの事を説明した。
アミール「なるほど...。ま、死んでないだけマシだな」
飯田「ああ。その通りだ」
そんな2人の様子をツーは遠くから双眼鏡で眺めていた。
八咫烏兵「どうしますか?」
ツー「撤退だ。スナイパーだけでどうこうできる状況じゃない」
八咫烏兵「了解です」
ツー「...」
ツーはあれほどの大軍に耐えて見せた飯田の能力に改めて感心しながらその場を去った。
小隊長「飯田、こい!」
飯田「はっ。じゃあな」
アミール「ああ」
飯田は岩棚の陰で司令部に報告を行なっていた小隊長のもとへ移動した。
小隊長「UAVがこの先の山小屋に八咫烏の部隊がいるのを発見した。八咫烏の参戦は想定外の事態であり、任務に支障をきたすと司令部は判断した。そこで我々に彼らの掃討の命が下った」
飯田「成る程」
小隊長「確か道中でツーとかいう奴に襲われたんだったな?」
飯田「はい」
小隊長「おそらくそのツーもそこにいるだろう。だから奴のことを知っている君に行ってもらいたい」
飯田「はっ。とはいえそこまでよく知っているわけではありませんが」
小隊長「構わん。ただでさえイレギュラーな状況なんだ。少しでも奴を知っている者に行ってほしい。大丈夫か?」
飯田「はい。それでは失礼します」
今日はここまで。明日20時ごろ続きやります。
イーグル隊は小隊とは別行動を取り目的の山荘に居た。
飯田「ここに八咫烏がいるらしい」
アリス「少なくとも外には居ないわね。中にいるのかしら」
ウォルター「どっちでもいいけど、さっさと終わらせて小隊と合流しようよ~」
オウルレギオン兵「だな。どこに敵がいるか分からないし、早いとの終わらせよう」
飯田「ああ、突入するぞ」
救急キット3個
残り6人
ツー 5/5
↓1飯田 マガジン5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン5.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 コンマ82 倒した(マガジン半分消費)
アリス コンマ51 倒した
飯田「ブリーチングチャージセット!」
ド-ン!
扉が爆発で吹き飛ぶとともに山荘の中から八咫烏の兵士達が射撃してきた。
アリス「スタングレネード行くわよ!」
ピカッ!
激しい閃光によって銃撃が止んだ僅かな間に部隊は中へと突入する。
オウルレギオン兵「行け行け!」ズガガン!
アリス「どう、ツーは居る?!」タタタン!
飯田「いや、いないな」ダダダダン!
制圧射撃をしながら部屋の中を見回す飯田の頭上で黒い何かが動いた。
ウォルター「上っ!」
飯田「なっ!?」
天井から突然ツーが陽炎を手に、飯田目掛け切り掛かってきた。
ツー「ハァッ!」ブオン!
飯田「っ!」
すんでのところで刃をかわし、蹴りを入れてから胴体に数発撃ち込んだ。
ツー「ぐっ...!」サッ
だが防弾チョッキに阻まれ致命傷とはならなかった。彼はそのまま後退し仲間の八咫烏と合流した。
救急キット3個
残り5人
ツー 4/5
↓1飯田 マガジン4.5個 手榴弾0個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン4.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 コンマ25 外した
アリス コンマ70 倒した
ズガガン!
八咫烏兵「グハッ!」ドサッ
アリス「よし!」
八咫烏兵「クソッタレが!」ダダダン!
飯田「二階にも居るぞ!」
ウォルター「...あいつらは任せて!」
そう言い残しウォルターはフラッシュバンを投擲し、閃光が走った瞬間に飛び出していった。
オウルレギオン兵「あのバカ野郎、またやりやがったな!」
いつもウォルターに振り回され慣れているのか、1人のオウルレギオン兵が彼の後に続いた。
飯田「二階は任せよう、俺たちは一階だ!」
救急キット3個
残り4人
ツー 4/5
↓1飯田 マガジン3.5個 手榴弾0個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン3.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 コンマ76 倒した(マガジン半分消費)
アリス コンマ89 倒した(マガジン半分消費)
飯田「そこかっ!」タタタタン!
ドサッ
飯田「よし!」
アリス「晃司、左!」
素早く視線を移すと、何か棒切れのようなものが飛んできた。
よく見てみるとそれは陽炎の柄で、顔の数センチ手前程の距離の所で突然レーザーの頭身が現れた。
飯田「時間差で刃をっ...!」サッ
ツー「ちっ!」
ツーは再び陽炎を投げようとしたが、アリスが素早く手元に銃撃を加えた。
ズガガガン!
ツー「うっ...!」
救急キット3個
残り3人
ツー 3/5
↓1飯田 マガジン3個 手榴弾0個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン3個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 コンマ09 負傷した
アリス コンマ64 倒した
ツー「ハァッ!」
再び飯田に陽炎が襲い掛かる。
飯田「ちっ!」サッ
飯田は先程と同様冷静に陽炎を躱した。しかし陽炎の刀身が避けた方向に曲がり、飯田の肩に突き刺さった。
飯田「ぐっ...」
アリス「大丈夫!?...このっ!」ダダダダン!
ツー「っ...!」
救急キット3個
残り3人
ツー 2/5
↓1飯田 マガジン3個 手榴弾0個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン2個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 治療
アリス コンマ27 外した
飯田「援護を頼む!」
アリス「了解!」
ズガガン!
八咫烏兵「横から回り込む!」
ツー「行け、援護する」
救急キット2個
残り3人
ツー 2/5
↓1飯田 マガジン3個 手榴弾0個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン1個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 コンマ74 マガジン半分消費
アリス コンマ76 マガジン半分消費
八咫烏兵「よし、ここからなら!」
飯田が治療をしている間に八咫烏の兵士が2人回り込んでいた。
飯田「アリス!」
ハンドサインで合図を示すと、アリスは向かい合うようにしゃがむと同時に飯田の背後にいた八咫烏兵を撃ち抜いた。
それと同時に飯田はアリスの肩を支えにしながらもう1人の八咫烏兵に銃弾を正確に叩き込んだ。
ツー「任務は失敗か...!」
救急キット2個
残り1人
ツー 2/5
↓1飯田 マガジン2.5個 手榴弾0個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス ハンドガン 手榴弾1個
00~10負傷した
11~40外した
41~90倒した
91~992人倒した
飯田 コンマ16 外した
アリス コンマ62 倒した
ツー「例え1人になろうとも...令は命なり」
ズガガガン!
アリス「ったく、諦めの悪い!」ダダダダン!
ツー「グガッ...」フラッ
銃弾を喰らい意識が一瞬飛びそうになったツーを見て、飯田は彼のもとへ飛び込んだ。
救急キット2個
残り1人
ツー 1/5
↓1飯田 マガジン1.5個 手榴弾0個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス ハンドガン 手榴弾1個
00~10負傷した
11~40外した
41~90倒した
91~992人倒した
飯田 コンマ30 外した
アリス コンマ66 倒した
飯田は素早くツーの懐に潜り込むと、鳩尾に1発拳を放った。
ツーはそれを受け止めたが、続いて飯田が素早く繰り出した足払いには対応できず転倒した。
飯田「ここまでだ」チャキ
ツー「ふんっ!」
しかしツーは倒れた状態のまま素早く飯田の手から銃を蹴り飛ばした。
飯田「くっ!」
だがツーが動きを見せる前に、アリスが手足に銃撃を放った。
ツー「ウグゥゥ!」
飯田「ようやくだな。さあ、何故俺を狙うのか話してもらおう」
飯田はホルスターから拳銃を抜いて、ツーの頭に照準を合わせた。
ツー「っ...」
だがツーが口を開く前に背後の方から声が聞こえた。
?「そこまでだ」
振り返ってみるとカラスの面をつけた男がアリスの後頭部に銃を突きつけて立っていた。
ツー「と、頭領...」
飯田「くそっ...アリスから離れろ」
?「それは無理な相談だ」
飯田「くっ...。一体何者だ!」
?「まあ、いいだろう」
ため息混じりにそう言うと男は面を外した。
飯田「なっ、あんたは...!」
その素顔には見覚えがあった。だが幼い頃、その顔にたたえていた優しげな雰囲気は消え去っている。
?「久しぶりだな、弟よ」
飯田「元信...兄さん」
元信「感動の再会といきたいところだが、それはまたの機会だ。晃司、お前の持っている本を寄越せ。そしたらこいつは解放してやる」
飯田「...」
↓3まで多数決
1渡す
2渡さない
今日はここまで。
1 渡す
飯田「ほら」
元信は投げられた本を受け取った。
元信「...。よし、いいだろう。来い、ツー」
ツー「はっ」
ツーは立ち上がると脚を引きずりながら元信の所へ行った。
飯田「さあ、彼女を解放しろ」
元信「勿論だ」
銃口をアリスの後頭部から離すと、元信は彼女を蹴飛ばした。
元信「そうだ、お礼と言っては何だがいいことを教えてやろう。お前が付け狙ってる組織の幹部がオードナにいる」
飯田「オードナに...?いや、それよりも何故奴らの事を知っているんだ」
元信「そんな事はどうでもいいだろ。それよりもオードナだ。そもそも何故あんなチンケな宗教団体がいつまでも海上プラントを占拠できていると思う?」
飯田「さあな。特に対処する必要が無いからでは?」
元信「まあ、それもそうだが。だがそれだけじゃ無い。オードナの遥か下、海底には都市が存在する。その都市は海底にあるという特殊性、機密性、閉鎖性からあらゆる条約、法律の制約を受けない」
飯田「そんな馬鹿な話...」
元信「そう、海底に都市があるなんて事を信じるのは馬鹿みたいな事だ、誰も信じやしない。だからこそ世界中の国がそこにブラックサイトを作った。人体実験、核実験、政治犯の収容、何でもござれだ。そんな都市の一画に例の組織の幹部がいる」
飯田「そしてオードナはその海底都市の玄関口、ということか」
元信「そうだ。海底都市の正確な位置と入り口が記された海図を持っているのはオードナだけだ。だからこそオードナは秘密裏に各国から支援を受け、今日まで存続しているわけだ。という事で、そろそろオサラバだ、海底都市で待ってるぞ」
飯田「ちょっと待っ──」
言葉を遮るようにして元信は催涙ガスグレネードを投げると、忽然とツーとともに姿を消した。
飯田「くそっ...」
アリス「全く嵐みたいな奴だったわね。...本当にお兄さん?」
飯田「ああ、間違いない。だが何故...?」
アリス「まあ、少なくとも八咫烏の人間であるのは確かね」
飯田「だな。...とにかくウォルターと合流してここから出よう」
アリス「そうね」
イーグル隊はその後ウォルターと合流し小隊に復帰、そのまま任務を終えた。
シャングリラ基地に戻った夜、飯田はベッドに倒れ込み、家族について考えていた。
飯田(何故兄さんが八咫烏に...?いや、分かってる。きっと父さんと母さんの仕事に関係してるはずだ。2人は会社員と言っていたが、そんな筈はない。でなければ、あんな事は起き無かった筈だ...)
忘れていたはずの記憶、忘れたかった記憶が蘇る。
父「晃司、ほら飼いたがっていた犬だ。1ヶ月間全ての世話を自分でするんだ。ちゃんとできればその後も飼うことを許してあげるよ」
飯田「本当!?やった、頑張るよ!」
父の言いつけ通り俺は犬の世話を全て1人でこなした。最初はトイレの躾にすら苦労したが、しばらく経つとそれも直ぐに解決した。
気づけば彼は俺にとって1番の友達とも言える存在になっていた。そして遂に1ヶ月が過ぎた日だった。
父「どうやら約束通りきちんと世話ができたみたいだね」
晃司「うん!だからこれからも飼い続けてもいいでしょ?」
父「...」
不気味な沈黙の後、父は犬のリードを木の幹に括り付け、俺に銃を渡した。
飯田「え?」
父「殺せ」
何を言っているのか理解できなかった。だが、父の冷徹な眼を目の当たりにして、銃口を犬に向けた。
飯田「っ...」
引き金に指をかける。手は震え、歯はガチガチと音を立てる。
ダァン!
父「...駄目か」
結局、彼を撃つ事はできず空に向けて弾を放っただけだった。それで精一杯だった。
父「もういい、中に戻りなさい」
飯田「でも...」
父「いいから」
さっきまでと違い、父の眼にはいつもの温厚な雰囲気が戻っていた。そうして俺は家に戻った。
そしてその日の夜運の良いことに、あるいは悪かったのか、トイレに行こうと目が覚めた。
一階に降り、廊下を通ってトイレに向かおうとしていた時、リビングから声が聞こえてきた。
母「どうします、このままじゃ不味いことに...。明日には監査員が来てしまいます」
父「分かってる。...とにかくあの子をどこか遠くにやるしかないだろ」
母「そんな...。でも彼は、あの子はどうするんです?」
父「...。始末するしかない。俺がこの手でやる」
母「そうですか...。それが息子の為だと言うのなら...」
話を聞いて思った、このままじゃ殺される。知らず知らずのうちに俺はキッチンへと向かい包丁を手にしていた。そして気づいた時には...
母「あい...してま...す」
父「強く...生きろ」
血塗れになった両親が目の前で倒れていた。
飯田「はっ...!い、一体何を!そ、そんな!」
そして俺は逃げるように家を出た。その日以来兄には一度も会っていなかった。
飯田「それが今になってどうして...。それにあの本を欲しがった理由は何だ?先駆者の事を何故知っている?」
考えれば考えるほど疑問は頭に浮かんでくる。ふと別れ際の言葉が頭をよぎった。
『海底都市で待ってるぞ』
飯田「そこに行く...そして疑問に答えてもらうとしよう。それに、両親の事も...謝らないとな。謝ってどうこうなる話ではないが...」
翌日 局長室
ミラー「オードナ、海底都市、ブラックサイト、ねえ。それが真実だとして何故そこに行く必要が?」
飯田「我が社のためです」
ミラー「というと?」
飯田「まず一つ、国連が今回の戦争に勝利したとしましょう。最初の間は我が社は勝利の立役者として歓迎される事でしょう。ですが時が経つにつれPMCである我が社を排除しようとするはずです」
ミラー「どうかな...。何とも言えないね」
飯田「ですが海底都市のブラックサイト、そこに眠る数々の機密情報をもし我々が握っていれば奴らは我々においそれと手は出せなくなります」
ミラー「まあ、一理あるかな」
飯田「逆に評議会が勝利したとしましょう。勿論我々を排除しようとするでしょう。ですが国家が戦争に敗北したとしても、すぐにその力が弱まるわけではありません。だからこそ、評議会は国家の弱みとなる機密情報を喉から手が出るほど欲しがるはずです」
ミラー「それを取引材料にして戦後の地位を確立する、と。成る程、確かに筋は通ってる。仮に予想通りにならなかったとしても保険にはなるね」
飯田「それではオードナ、及び海底都市への派兵を?」
↓1
00~30 納得してもらえなかった
31~99 納得してくれた
コンマ35 納得してくれた
ミラー「いいでしょう、上にも話を通して任務実行の許可を得ます。では以上で用件は終わりですか?」
飯田「はい、ありがとうございます」
好感度上昇
ミラー 7→7 2/3
2週間後 太平洋
海上を数十ものヘリが隊列を組んで飛行している。オードナを目指すオウルレギオンの部隊である。そしてその中にはイーグル隊の姿もあった。
シモーヌ「復帰して最初の任務がヘリボーンとはね...。もっと楽なのが良かったわ」
アリス「文句言わないの。それより艦隊の連中はちゃんと仕事してくれたかしら?」
飯田「でないと困る。艦砲射撃でプラント上を制圧できてなきゃ墜とされるのは俺たちだ」
シモーヌ「確かにね。でもオードナを私達が勝手に攻撃して国家の連中に怒られないかしら?」
飯田「大丈夫のはずだ。オードナは評議会についたからな。敵の戦力を減らしてやるんだ、感謝こそすれ、非難はされないだろう」
アリス「それにしても海底都市なんて本当にあるのかしら」
飯田「あるはずだ。仮に無かったとしてもオードナは物資を各地のPMCに輸送する際の中継地点になってる、無駄足にはならないだろ。その分守りは固いが」
パイロット「展開地点まで30秒!」
飯田「分かった!」
ヘリコプターのドアを開けてみると、すぐそこにオードナが見えた。
艦隊はきちんと仕事をしたようで、プラント上にある多くの施設から煙が出ていた。
パイロット「よし、行け行け!」
飯田「2人とも、行くぞ!」
イーグル隊を含め、オウルレギオンの部隊がラペリングで降下していく。
飯田「最初の任務は海図の捜索、発見だ」
「「了解」」
↓1
00~20 敵の大軍と遭遇
21~80 敵と遭遇
81~99 海図発見
コンマ34 敵と遭遇
信徒「居たぞ、地獄の使徒だ!我らの楽園を破壊しにやってきたのだ!」
飯田「ちっ、片付けるぞ!」
「「了解!」」
救急キット4個
残り3人
↓1飯田 マガジン10個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン10個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 15発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ81 マガジン半分消費
アリス コンマ72 マガジン半分消費
シモーヌ コンマ24 外した
ダダダダン!
信徒「グハァ!」ドサッ
信徒「これもまた我らが主の与えし試練なのか...!」
アリス「神に祈ってる暇は無いわよ!」ガガガン!
ドサッ
救急キット4個
残り1人
↓1飯田 マガジン9.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン9.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 14発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ10 負傷した
アリス コンマ92 2人倒した
タタタタタン!
信徒「ウグッ...!」ヨロッ
飯田「良し」
弾は確かに命中した。にも関わらず撃たれた信徒は絶命せずに立ち上がり、飯田の方へと向かった。
信徒「見える、主が見えるぞ!」ズガガガン!
飯田「っ!」
アリス「このっ!」タタタタン!
ドサッ
シモーヌ「隊長、大丈夫?」
飯田「あ、ああ。だが奴はなぜ...?確かに当たったはずだ...」
アリス「...薬物ね。ハイになって痛覚を飛ばしていたんだわ。この先も気をつけたほうがよさそう」
飯田「...だな」
↓1
00~20 敵の大軍と遭遇
21~70 敵と遭遇
71~99 海図発見
コンマ85 海図発見
飯田「なかなか見つからないな...」
アリス「そうね。でも思ったより敵の数が少ないのは嬉しいわ」
シモーヌ「待って、声が聞こえた」
耳を澄ましてみると、廊下の先の部屋から複数の声が聞こえてきた。
信徒「海図がありました!」
教祖「おお、素晴らしい!ささ、早くこの地獄から脱するのだ!」
どうやらここを仕切る教祖と信徒達のようだ。
飯田「見つけたな、行くぞ」
「「了解」」
救急キット4個
残り3人
教祖 3/3
↓1飯田 マガジン9.5個 手榴弾1個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療
↓2アリス マガジン9個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 14発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ84 マガジン半分消費
アリス コンマ88 ゾロ目ボーナスで2人倒した
シモーヌ コンマ89 2人倒した
飯田「突入」
合図とともに3人は部屋の中に滑り込んだ。
信徒「だ、だれ──」
銃撃させる暇も与えず入り口付近にいた信徒を撃ち殺す。
それに続きシモーヌが教祖の横にいた信徒を排除。
教祖「地獄からの使者か!我が主の──」
御託は要らないと言わんばかりにアリスがワンマガジンを教祖に叩き込んだ。
飯田「クリア」
教祖が握りしめていた海図を確認する。
飯田「あったぞ。もうここに用はない、撤退だ。艦隊に戻るぞ」
「「了解」」
↓1
00~20 敵の大軍と遭遇
21~70 敵と遭遇
71~99 撤退成功
コンマ44 ゾロ目ボーナスで撤退成功
予想以上に艦隊が仕事をしていたようで、イーグル隊は難無く撤退用のヘリに搭乗することができた。
シモーヌ「あっけなかったわね」
飯田「ああ。だがここからが本番だ。海底都市に乗り込むはずだ」
その後イーグル隊は艦隊までヘリで帰還し、海図を指揮官に渡した。
解析が済むとオウルレギオンの部隊は、付近に待機させてあった潜水艇に搭乗、海底都市へと向かった。
イーグル隊の乗り込んだ潜水艦は後続部隊という役回りだったため、都市の入り口はすでにオウルレギオンが確保、今は機密情報の奪取に動いていた。
アリス「す、凄いわ...。ガラスの外を魚が泳いでる」
シモーヌ「これはなかなか...壮観ね」
飯田「観光に来たんじゃないぞ」
シモーヌ「それは勿論承知よ。私達も機密情報を捜索する...のじゃなくて」
飯田「ああ、先駆者を始末しに行く。まあ、元信兄さんの話が本当なら、だが」
アリス「兎にも角にも進みましょう」
飯田「だな」
救急キット4個
残り4人
↓1飯田 マガジン9個 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
↓2アリス マガジン8個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 13発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 治療
アリス コンマ70 倒した
シモーヌ コンマ26 外した
アリス「とは言ったものの、奴らがどこに居るのか全然分からないわ」
飯田「だな。...っ」
シモーヌ「痛むの?だから手当てしたらって潜水艦で言ったのに。ほら、これ使って」
飯田「ああ」
シモーヌから救急キットを受け取り治療を始めた時、路地裏から声が聞こえてきた。
先駆者「脱出の準備は?」
先駆者「進んでる。すぐにでもゲオル隊長はここから出られるだろう」
シモーヌ「早速発見ね。隊長はそこで手当てしてて」
アリスとシモーヌはアイコンタクトを取ると路地裏に居た2人の兵士を撃ち殺そうとした。しかし
先駆者「ん?...敵だ!」
先に向こうの兵士がこちらに気づいた。そのせいかシモーヌは狙いを外してしまった。
シモーヌ「ちっ!」
救急キット3個
残り3人
↓1飯田 マガジン9個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン7個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 12発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ25 外した
アリス コンマ55 ゾロ目ボーナスでマガジン半分消費
シモーヌ コンマ45 倒した
先駆者「どうした!?」
銃声を聞きつけて路地裏に面していたビルから兵士が2人出てきた。
飯田「増援か!」タタタタタン!
先駆者「グハッ!」ドサッ
先駆者「クソッ、さっさと始末するぞ!」
先駆者「ああ!」
そう言うと2人はゴミ収集箱を盾にしつつ、それを押しながらジリジリと前進しようとした。
飯田「ちっ、これじゃ狙えないぞ。幅が狭いから回り込むことも無理だ」
シモーヌ「任せて」
彼女は息を吸って集中すると、僅かにはみ出していた兵士の足を撃った。
ドサッ
先駆者「大丈夫か!」
救急キット3個
残り1人
↓1飯田 マガジン8個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン6.5個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 11発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ59 倒した
隙を逃さず飯田は素早く前進、ゴミ箱を飛び越えながら兵士を始末した。
飯田「クリア。確か奴らはこの建物から出てきたな...。中に入るぞ」
「「了解」」
救急キット3個
残り5人
↓1飯田 マガジン7個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン6.5個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 11発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ74 マガジン半分消費
アリス コンマ74 マガジン半分消費
シモーヌ コンマ64 倒した
建物内を捜索していると会議室の様なところに辿り着いた。
長机の上には大量の資料、そして壁には顔写真が貼ってあった。
飯田「これはいったい...」
アリス「見て、この写真の人物。紅海沿岸の任務の際に死亡したサウジアラビアの将軍よ」
飯田「みたいだな。こっちはアメリカの国防長官だな。そういえば先日死亡したとニュースを聞いたが...死因は病だったはずだ」
それ以外にも各国の重要人物の写真が数多く貼ってあったが、すべて顔にチェックが付けられていた。
飯田「まさか、これら全員を既に始末したのか?...そっちの資料はどうだ?」
シモーヌ「各人物の詳細な情報がリストアップされてるみたいね」
飯田「なるほど...」
突然、部屋の中にグレネードが投げ込まれた。
飯田「伏せろっ!」
ドカ-ン!
先駆者「ゴーゴーゴー!」
ズガガガン!
アリス「奴らよっ!」ガガガン!
シモーヌ「待ち伏せされてたみたいね...!」ダァン!
ドサッ
飯田「片付けるぞ!」
救急キット3個
残り2人
↓1飯田 マガジン6.5個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン6個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 10発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ95 2人倒した
先駆者「...」サッ
兵士はハンドサインで合図を送ると、イーグル隊に向けて制圧射撃を始めた。
飯田「っ、顔を出せない...!」
シモーヌ「でも何とかしないとね...」
アリス「そうね──」
ズガガガン!
アリス「ぐっ!」
音もなく忍び寄っていたもう1人の兵士が、側面からイーグル隊に銃火を浴びせる。
飯田「っ!」カチャ ダダダン!
先駆者「ガハッ...!」
息のつく間も無く、前方にいた兵士がもう目の前まで来ていた。
先駆者「死ねぇ!」カチャ
だが相手よりも早く飯田がハンドガンをホルスターから抜き、引き金を引いた。
ドサッ
アリス「た、助かった...」
シモーヌ「流石ね隊長」
飯田「...。この先も気をつけたほうがいい。どうやらここにいる部隊は先駆者の中でもかなりの手練れのようだ」
シモーヌ「そうね。さあ、進みましょう」
イーグル隊はその後度々迫り来る先駆者の部隊を退けながら奥へと進み、やがて潜水艇の発着場にたどり着いた。
先駆者「隊長、間も無く準備が整います」
ゲオル「分かった」
隊長と呼ばれた男は目を見張るほどの巨躯であった。彼なら成人男性でも軽々持ち上げられるだろう。
ゲオル「侵入者は?」
先駆者「先程フェニックスとの連絡が途絶えました。おそらくすぐそこまで迫っているかと」
ゲオル「分かった。各自戦闘態勢にいつでも入れるようにしておけ」
先駆者「はっ」
イーグル隊はその様子を物陰から見ていた。
飯田「隊長...きっと奴が幹部だな。始末するぞ」
「「了解」」
救急キット3個
潜水艇の準備完了まで残り6ターン
残り4人
ゲオル 5/5
↓1飯田 マガジン5.5個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン6個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 10発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ24 外した
アリス コンマ82 マガジン半分消費
シモーヌ コンマ30 外した
飯田「よし、アリスは右から、シモーヌは左からだ」
「「了解」」
作戦通り2人が左右に展開しようとした時、背後に気配を感じた。
先駆者「動くな」
飯田「っ!」
先駆者「隊長、侵入者を発見しました!」
ゲオル「連れて来い!」
兵士に後ろから銃で押された。進めということだろう。
飯田「くそっ」
だが次の瞬間、アリスが素早く背後の兵士から銃を奪い始末した。
それと同時に飯田とシモーヌは弾をばらまき、牽制しながら何とか遮蔽物に身を隠した。
ゲオル「ええい!奴らはここで始末する!」
「「了解」」
救急キット3個
潜水艇の準備完了まで残り5ターン
残り3人
ゲオル 5/5
↓1飯田 マガジン4.5個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン5.5個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 9発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ64 倒した
アリス コンマ29 外した
シモーヌ コンマ98 1発で2人倒した
ゲオル「回り込め!」
先駆者「了解!」
ゲオルは左手でバリスティックシールドを、右手にショットガンを持ちながら距離を詰めてくる。
そしてターゲットが彼に集中している隙に他の兵士は側面へと回り込んでいた。
先駆者「もらった!」カチャ
飯田「甘いっ!」ズガガン!
ドサッ
ゲオル「お前の相手は俺だ!」ズガァン!
飯田「ちっ!」
アリス「片手でショットガンをぶっ放すとか、どんな筋肉してんのよ!」
アリスの戸惑いをよそにシモーヌは神経を研ぎ澄まし、盾からわずかにはみ出していたゲオルの横腹を撃ち抜いた。
ゲオル「ぐっ...!ウォォォ!」ズガァン!
救急キット3個
潜水艇の準備完了まで残り4ターン
残り2人
ゲオル 3/5
↓1飯田 マガジン3.5個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン4.5個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 8発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ89 3人倒した
アリス コンマ42 倒した
ダダダン!
先駆者「ぐっ!隊長...すいま...せん」ドサッ
ゲオル「ええい!」ズガァン!
アリス「これじゃ近づけない!」
シモーヌ「その上、あいつの着てるボディアーマー、かなり頑丈みたいね」
飯田「...シモーヌ、奴の目を潰せるか?」
彼女は少し思案した後、頷いた。
飯田「よし、合図で頼む」
ゲオル「いつまでも隠れてはいられないぞ!」ズガァン!
飯田「今だ!」
合図と同時に、シモーヌはバリスティックシールドの覗き窓になっている防弾ガラスの部分に連続で弾を叩き込んだ。
ゲオル「ちっ!」
飯田は素早くゲオルの元に駆け寄るとスライディングをして通り過ぎると同時に、腰のベルト部分に手榴弾を挟み込んだ。
ゲオル「っ!ウガァァァァァァ!」
その事に気づいたゲオルは盾を投げ捨て飯田の元へと駆け寄ろうとした。
アリス「させないっ!」
しかし背後からアリスに銃撃され足が止まった。
ドカ-ン!
飯田「ゲホッ、ゲホッ!」
煙が晴れると、そこには両脚を失ったゲオルがうつ伏せに倒れていた。
ゲオル「ガ....グ」
アリス「こいつ、まだ生きてる」
飯田「おい、司令部はどこにあるんだ」
ゲオル「誰が...話す...か」
飯田「...」
ゲオル「邪魔者は...ほとんど消した。これ...からは、我々が...世界を導く」
譫言のように呟くゲオルをよそに、シモーヌは彼の左腕を探っていた。
シモーヌ「あった。タトゥーに、鳩のマークのドッグタグ」
ゲオル「ふふ...世界は...へい...わ...に」ガクッ
飯田「...手がかりも何もなし、か」
アリス「でも、少なくも奴らの戦闘部隊は潰したわけね」
飯田「ああ。よし、あたりに何かないか捜索だ」
3人が行動を開始しようとした時だった。
元信「一息ついているところ悪いが、俺を忘れてるんじゃないか?」
飯田「...兄さん」
元信「それじゃあ死ね」
飯田「待て!...兄さんが俺を恨んでるのは分かる。でも何故八咫烏に?」
元信「まあ...いいだろう。それは両親の仕事に関係がある。お前も流石に気づいてただろ、2人は会社員なんかじゃない」
飯田「ああ...」
元信「2人は八咫烏の裏組織の一員だった」
飯田「裏組織?」
元信「ああ。天皇陛下のみが指揮権を持つ極秘の組織、もちろん政府もその存在を知らない」
飯田「天皇の私兵が存在する、だと!?」
元信「そうだ。そして両親、いや、我が一族は代々その組織の頭領を務めてきた。だから俺がその跡を継いだ。そういう訳だ。じゃあお喋りはここまでだ」
飯田「待っ──」
ダァン!
弾丸は頬をかすめた。
元信「さあ、死ね」
飯田「ちっ、応戦だ!」
「「了解」」
救急キット3個
元信 7/7
↓1飯田 マガジン3.5個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン3.5個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 8発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ85 マガジン半分消費
アリス コンマ29 外した
シモーヌ コンマ21 外した
元信「全員殺してやる!お前から全てを奪う!」
そう叫ぶと元信はマシンピストルをそれぞれ両手に持ち、弾をばら撒き始めた。
飯田「隠れろっ!」
アリス「このっ!」ダダダダン!
弾は確かに元信の元へと飛んでいったが、当たると思った寸前弾の軌道が曲がった。
アリス「な、何あれ!?」
よく見てみると、元信の横に小さなドローンが飛んでいた。
シモーヌ「あれは...電磁シールドを搭載したドローンね」
飯田「厄介だな...」
シモーヌ「とは言えバッテリーには限界があるはず。それに背後は守れない」
飯田「後は...」
ダダダダン!
飯田は元信の頭上にあった照明を狙い撃ち、ガラスが元信の頭上に降り注いだ。
元信「ぐっ...!」
救急キット3個
元信 6/7
↓1飯田 マガジン3個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン2.5個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 7発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ68 倒した
アリス コンマ17 負傷した
シモーヌ コンマ60 倒した
ズガガン!
元信「グガッ...!やるな、晃司!」
ダダダダン!
飯田「誰か回り込んでくれ!」
アリス「私が行く」
シモーヌ「なら、援護するわ」
飯田とシモーヌが元信を釘付けにしている間に、アリスが横へと回り込んだ。
アリス「ここからなら...」
すると突然ドローンが電磁シールドを停止しアリスに近付いたと思うと、折り畳まれていた小さな機銃が出てきた。
ダダダダン!
アリス「ウグッ!」
元信「俺が気づかないとでも思ったのか!?」
救急キット3個
元信 4/7
↓1飯田 マガジン2個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン2.5個 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 6発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ50 倒した
アリス 治療
シモーヌ コンマ14 負傷した
飯田「アリス!」ズガガガン!
元信「っ!」
アリスは元信が被弾した隙に、素早く後退しそのまま治療を始めた。
ダダダダン!
カチッ
元信「ちっ!弾切れか!」
元信は両手のマシンピストルを投げ捨て、近くに立てかけておいたスナイパーライフルに手を伸ばした。
シモーヌ「取らせないっ!」カチャ
ダァン!
だが元信はそれをローリングで避け、スナイパーライフルを手に取ると素早くシモーヌに狙いを合わせた。
ダァン!
シモーヌ「きゃっ!」
救急キット2個
元信 3/7
↓1飯田 マガジン1個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン2.5個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 6発 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した
81~902人倒した
91~991発で2人倒した
又は治療
飯田 コンマ16 負傷した
アリス コンマ59 倒した
シモーヌ コンマ16 死亡判定
飯田「シモーヌ!」
元信「仲良くあの世にいけぇ!」ポイッ
飯田は急いでシモーヌを庇おうとしたが、あと僅かのところで間に合わずグレネードが爆発した。
飯田「ぐっ...くそっ!シモーヌ!?」
額から血が出ているのも無視してシモーヌに声をかける。
シモーヌ「...」
アリス「なっ、よくも!」ダダダン!
元信「グフッ!」
↓1
00~10死亡
11~30一命は取り留めたものの戦闘には参加できず
31以上軽傷だった
今日はここまで。
コンマ17 一命は取り留めたものの戦闘不可
飯田「大丈夫か!?」
シモーヌ「うう...なん、とか。でも...ごめんなさい、動けないわ」
血液が腹部から溢れ出す中彼女は振り絞った声で返事した。
飯田「良かった。ほら、これで傷口を抑えてろ。片付いたらすぐに治療してやるからな」
そう言いながら傷口を確かめていると、弾が顔の横を掠めた。
元信「まだ戦いは終わってない、お前を殺すまでは終わらない!」
救急キット2個
元信 2/7
↓1飯田 マガジン1個 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
↓2アリス マガジン1.5個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
良かった、このミッション後に復帰かな?
>>527 そうです。
飯田 治療
アリス コンマ40 外した
飯田「兄さん...!」カチャ
アリス「待って、血が出てる。治療した方がいい、援護するわ」
飯田「...分かった」
返事を聞いたアリスは元信目掛けて射撃を開始した。
元信「ちっ!」サッ
救急キット1個
元信 2/7
↓1飯田 マガジン1個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス ハンドガン 手榴弾1個
00~20負傷した
11~60外した
61~90倒した
91~992人倒した
飯田 コンマ55 ゾロ目ボーナスでマガジン半分消費
アリス コンマ96 2人倒した
ズガガガン!
ボスン!
元信「ちっ!」
アリス「やった、あいつのドローンを破壊したわ!」
飯田「よくやった!」
カチッ
元信「くそったれ!」
どうやらスナイパーライフルの弾も尽きたようだ。
飯田「もうやめてくれ!」
元信「黙れ黙れ黙れぇ!」ポイッ
スモークグレネードによって視界がかき消されていく。
アリス「奴はどこ!?」
飯田「分からない...」
数秒の間、静けさがその場を支配していた。
ガタン!
飯田「そこだ!」ガガガン!
元信「っ...!」
彼は血を滴らせながら、煙の中から滑り出し飯田の元へと接近し、そのまま地面に押し倒して首元にナイフを当てた。
元信「これで終わりだ...」
ひんやりと冷たい感触がする。元信があと少し力を入れるだけで飯田の首は掻き切られる、そんな時誰かの声が聞こえた。
ツー「そこまでです、頭領」
元信の側頭部に銃口を合わせ、ツーが警告する。
元信「ツー...?邪魔をするな!」
ツー「いい加減にしてください!...これはもう任務の範疇を超えています!陛下の家系の手がかりはもう手に入れたはずです!」
元信「うるさい!俺はこいつを殺さないとまた全てを失う!」
飯田「い、一体...何のことだ?」
お前は喋るなとばかりに、元信はナイフにより力を込める。
元信「お前を殺さないと俺は頭領を辞めさせられる、そうに違いない!」
飯田「な、何故?」
元信「元々はお前が頭領になるはずだったからだ!昔からお前は俺より優秀だった...。陛下はお前が生きていることを知ってしまった!きっと俺は...」
ツー「そんな筈はありません!今の貴方は冷静さを失っている!」
元信「冷静...?」
彼は少し笑みを浮かべながら、部屋中に響き渡る高笑いをした。
元信「こいつを前にして冷静でいられる訳がない!」
飯田「兄さん...父さんと母さんの事は──」
元信「それだけじゃない!お前のせいで俺がどんな目にあったか分かるか!?」
飯田は兄の瞳に燃え盛る憎悪の炎が宿っているように見えた。
元信「確かに我が一族は代々頭領を務めてきた。だがそれはあくまで実力に裏打ちされたものだ。だが、当時の頭領候補のお前は消え、両親の後ろ盾をも俺は失った。...どうなったと思う?」
飯田は何も答えることができなかった。
元信「俺を襲ってきた。頭領になりたい他の家がな。その中には...」
彼は何かを思い出し、苦虫を噛み潰したような顔になった。
元信「その中には俺の親友もいた、恋人も。だが...俺は全員この手で殺した。...生き残る為に。そして頭領の座を勝ち取った」
飯田「兄さん...」
元信「だから!...俺は唯一勝ち取ったものを失わない為に、お前を殺す!そうじゃなきゃ...俺は...一体何の為に...」
飯田「...」
↓3まで多数決
1「本当にすまない...」
2「やめろ...これ以上は本当に全てを失うぞ」
2
飯田「やめろ...これ以上は本当に全てを失うぞ」
ツー「その通りです、頭領には我々が居るじゃないですか!部下は皆貴方を慕っています!分かっている筈でしょう...?」
元信「クソッ...」
↓1
61以上で説得成功
コンマ70 説得成功
元信「...ちっ。分かった」
飯田の首筋から冷たい感触が消える。
元信「お前を許す訳じゃない。だが俺から何も奪わないのなら、俺も何もしない」
飯田「ああ...勿論だ」
ツー「さあ頭領、戻りましょう。陛下が待っています。勿論皆も」
元信「そうだな...。そうだ、一応お前に言っておこう。救いどころか、より自らを恨む事になるかもしれないが知らないよりはマシだろう」
彼はシモーヌの手当てをしている飯田に言った。
元信「あの日の夜、両親が殺すと言っていたのはお前じゃない」
飯田「な...に?」
頭が真っ白になる。
元信「俺も後で監視カメラの記録を見たんだが、まあ、あの言い方じゃ無理もないかもしれないな」
飯田「一体...どういう事だ?」
元信「あれは犬の事だ。あの時、ちょうど俺は両親に言われてその犬を連れてこようとしてたんだ」
『そんな...。でも彼は、あの子はどうするんです?』
『...。始末するしかない。俺がこの手でやる』
『そうですか...。それが息子の為だと言うのなら...』
理解が追いつかない。それなら自分は誤解で親を...。
元信「...じゃあな。できればお前とは2度と会いたくない」
そう言い残し彼はツーと共に姿を消した。
飯田「俺は...俺は...」
家族で過ごした楽しい記憶がフラッシュバックする。そんな日々を壊したのは自分の勝手な勘違い?
アリス「晃司!」
真っ暗になっていた視界が、彼女の一声で光を取り戻す。
アリス「確かにショックだと思うわ。でも今はシモーヌを早く運ばないと」
飯田「あ、ああ」
そうして2人は負傷したシモーヌを運んで海底都市から退去した。
今日はここまで。
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タミア共和国 バー「ウルフパック」にて
飯田「2人ともわざわざ俺のために済まない」
アリス「別にいいのよ」
シモーヌ「ずっとあんな状態だとこっちも困るしね」
飯田「本当にすまない。何とか...割り切ろうとはしているんだが」
アリス「幸い時間はたっぷりあるわ。ゆっくり解決しましょう」
飯田「そうだな...」
2日前 シャングリラ基地
アリス「晃司、そろそろ食事の時間だけど?」
扉越しにアリスが話しかける。
飯田「...悪い、今日も遠慮しておくよ」
アリス「そう...」
海底基地での作戦が終わってからというもの、飯田はずっと自室に篭りっぱなしだった。
シモーヌ「よほど家族のことが堪えてるみたいね」
アリス「そうね...。そうだ、私にいい考えがあるわ」
シモーヌ「本当?...戦場じゃ頼りになるけど、こういう時に貴方が言ういい考えって大体当てにならないのよね」
アリス「ちょっと!と、とにかく局長室に行くわよ」
局長室
ミラー「なるほど...確かにそれは深刻ですね」
アリス「はい。なので我々イーグル隊に休暇をいただけないかと」
ミラー「そうですね...。ま、いいでしょう。今回の戦争も休戦になり、余裕ができましたからね」
アリス「有難うございます!」
シモーヌ「関係ないことですが、少し質問しても?」
ミラー「どうぞ」
シモーヌ「今回の休戦...おかしいですよね?」
ミラー「そうだね。今回どちらの勢力も戦略的に優位に立った訳でもなく、また戦闘が継続できないほど疲弊した訳でもない。何があったかは分からないけど、裏があるのは間違い無いと思うよ」
シモーヌ「そうですか...ありがとうございます」
ミラー「いえいえ。それじゃあ休暇を楽しんで」
「「はっ」」
敬礼をした後2人は部屋から出て、飯田の元まで向かった。その道すがらシモーヌが口を開いた。
シモーヌ「やっぱり今回の休戦には先駆者が一枚噛んでるでしょうね」
アリス「ええ。でも何故?」
シモーヌ「ゲオルが言ってたことを信じるなら彼らにとっての邪魔者を消し終えたから、かしら」
アリス「じゃあその為だけにこの戦争を起こしたの?」
シモーヌ「普通なら有り得ない。けど私達は今までに何度も有り得ないものを見てきたはずよ。奴らならやりかねない」
アリス「...そうね。ま、今は晃司を何とかしないと」
シモーヌ「賛成よ」
現在
アリス「じゃあそろそろカジノでも行かない?貯めに貯めた給料をパーっと使うのよ」
シモーヌ「破産しない程度にね」
アリス「それは勿論!」
飯田「ふっ、じゃあ行くか」
席を立とうとした時、殺気を感じた。
飯田「2人共、気づいたか?」
アリス「ええ、私の後ろのテーブルで飲んでる2人」
シモーヌ「後、入り口で喋ってる3人ね」
飯田「ああ。とにかく店を出よう」
救急キット5個
残り5人
↓1飯田 マガジン10個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン10個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 15発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ64 倒した
アリス コンマ13 外した
シモーヌ コンマ52 倒した
飯田「じゃあ行くぞ」
そうして席を立った時、入口の3人が懐から拳銃を取り出そうとしているのが見えた。
イーグル隊の3人も素早く銃をホルスターから抜いた。
ダン!
カリギュラセキュリティ兵「グワッ!」ドサッ
カリギュラセキュリティ兵「クソッ、殺せ!」ダン!ダン!
アリス「2人共、こっち!」
気づけばアリスはカウンターの後ろに身を隠していた。飯田とシモーヌも牽制しながら移動する。
マスター「全く、ウチじゃ喧嘩は禁止なんだが...」
飯田「す、すまない」
トリプランドカンパニー兵「ちっ!カリギュラ共より先に始末するぞ!」
トリプランドカンパニー兵「ああ!俺がすぐに──」
兵士は様子を伺おうと、倒したテーブルから頭を覗かせたがシモーヌに撃ち抜かれた。
トリプランドカンパニー兵「クソッ!」
救急キット5個
残り3人
↓1飯田 マガジン9個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン9個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 14発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ93 2人倒した
アリス コンマ25 外した
シモーヌ コンマ06 負傷した
飯田「っ、この!」ダン!ダン!
飯田の的確な射撃であっという間にカリギュラセキュリティの2人は息絶えた。
シモーヌ「後は1人だけね...早く頭を出しなさい」
トリプランドカンパニー兵「このままじゃ俺も死んじまう...!何とか数を減らさないと」
すると兵士はそばにあったガラスの破片を手にとり、反射で様子を伺った。
トリプランドカンパニー兵「よし...この辺りか」ダン!
シモーヌ「ウグッ...!」
救急キット5個
残り1人
↓1飯田 マガジン8個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン8個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 14発 手榴弾1個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した
81~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ10 負傷した
アリス コンマ47 倒した
飯田「シモーヌ!」
トリプランドカンパニー兵「よそ見してる暇はないぜ!」ダン!
飯田「クソッ...」
アリス「そっちもね」
気づけば兵士の側頭部に銃口が当たっていた。
トリプランドカンパニー兵「い、いつのま──」
ダン!
トリプランドカンパニー兵「グワァァ!」
だがアリスは頭から狙いを外し、足を撃ち抜いた。
トリプランドカンパニー兵「クソッタレがぁ!」
アリス「大丈夫、2人共?」
飯田「ああ」
シモーヌ「かすり傷よ」
アリス「良かった。さあ、教えて。何故私達を?」
トリプランドカンパニー兵「クソッ!言ったら見逃してくれるのか?」
アリス「さあ?どうする、晃司?」
↓3まで多数決
1見逃す
2見逃さない
1 見逃す
飯田「いいだろう、これは契約だ。依頼は情報提供、報酬はお前の自由。どうだ?」
トリプランドカンパニー兵「...分かった。評議会がお前達に懸賞金をかけた、一生遊んで暮らせるくらいのな」
アリス「評議会が?理由は?」
トリプランドカンパニー兵「詳しくは述べられてなかったが、評議会に対する重大な反逆だとさ」
飯田「懸賞金...」
シモーヌ「それは私達だけ?それともオウルレギオン全体に?」
トリプランドカンパニー兵「お前達だけだ。きな臭いとは思ったが、金が貰えるなら文句はねぇ」
飯田「成る程な。十中八九奴らの仕業だな」
アリス「そうね。とにかく今は基地に戻った方がいいかも」
シモーヌ「いえ...それもよした方がいいと思う。懸賞金目当てに襲ってくる奴がいても不思議じゃない」
飯田「ならどうする?」
シモーヌ「私の友人のとこに身を隠しましょう」
アリス「ブラックマーケットの元締めをしてる?」
シモーヌ「ええ。彼女のとこなら安全よ」
飯田「なら、そこに向かうとしよう」
シモーヌ「じゃあ連絡するからちょっと待ってて」
シモーヌはトリプランドカンパニーの兵士から携帯を借りた。
アリス「何で自分のを使わないの?」
シモーヌ「本当、貴方って少し抜けてるわよね。決まってるでしょ、追跡防止よ。ほら2人も携帯は捨てといてね」
2人はシモーヌのアドバイスに従って携帯を投げ捨てた。数分後、ようやく電話が終わったようでシモーヌがこちらを見た。
シモーヌ「決まりよ。ここトルベルクタウンの郊外に飛行機を送るって」
飯田「なら、そこまで行こう」
アリス「ちょっと2人共、治療はしなくていいの?」
↓3まで多数決
1治療する
2治療しない
来ないのでやります。
1治療する
飯田とシモーヌが治療を終え、3人が装備を確認し店から出て行こうとした時、マスターが声をかけてきた。
マスター「おい」
飯田「なんだ?」
もしものことを考えてホルスターに手を伸ばす。
マスター「代金、貰ってないぞ」
飯田「え?あ、すまない、ほら」
マスター「どうも。またのご来店を」
飯田「あ、ああ」
3人はきちんと代金を払い店から出て、郊外に向かう為大通りに出た。
元々この国はゴーストタウンと化しており普段であっても傭兵以外の人通りはほとんど少ない。だが今はその傭兵達の姿すら見当たらず、激しい風の音だけが聞こえていた。
アリス「やけに静かね」
シモーヌ「ええ...ヤな感じ」
その時一発の銃声が聞こえたと同時に、飯田の足元に弾が飛んできた。
飯田「スナイパーだ、伏せろ!」
アリス「どこから!?」
シモーヌ「あの廃ビルよ!」
彼女は大通りの奥にある広場に面した廃墟となっている複合商業施設を指した。
トリプランドカンパニー兵「行け行け、こっちに展開しろ!」
トリプランドカンパニー兵「賞金は山分けだからな!」
スナイパーだけでなく、周りの廃墟からトリプランドカンパニーの傭兵達が出てきた。
飯田「ちっ!とにかく奴らを片付けるぞ!」
救急キット3個
残り3人
↓1飯田 マガジン8個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン7個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 14発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ81 マガジン半分消費
アリス コンマ36 倒した
シモーヌ コンマ37 倒した
ダダダン!
トリプランドカンパニー兵「グハァッ!」ドサッ
トリプランドカンパニー兵「クソッ、どうなって──」
ダァン!
バタリ
トリプランドカンパニー兵「ハッ、ここが運の尽きか...」
ズガガガン!
飯田「よし、早く飛行機まで向かうぞ!」
アリス「ええ」
シモーヌ「ちょっと待って!スナイパーを片付けないと飛行機までは無理よ、郊外に向かう前に狙い撃ちにされるわ」
飯田「...分かった。行くぞ」
救急キット3個
残り5人
↓1飯田 マガジン7.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン6個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 13発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ44 ゾロ目ボーナスでマガジン半分消費
アリス コンマ57 倒した
シモーヌ コンマ48 倒した
建物の中に入り二階へと上がると、潜んでいた兵士達が現れた。
八咫烏兵「賞金首発見!」
八咫烏兵「奴らを殺して引退だ!」
ダダダダダン!
3人は慌てて柱に身を隠した。
飯田「今度は八咫烏か!」
アリス「立ちはだかる者は誰であろうと打ち倒すのみよ!」ガガガガン!
バタッ
シモーヌ「そうね。っと、6時方向に敵!」ダァン!
どうやら何人かが回り込んできたようだ。
飯田「囲まれる前に片付ける!」ズガガガン!
八咫烏兵「グフッ...」ドサッ
救急キット3個
残り2人
↓1飯田 マガジン7個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 12発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ42 倒した
アリス コンマ83 マガジン半分消費
アリス「そこっ!」ズガガガン!
ドサッ
八咫烏兵「ちっ、ふざけ──」
ダダダダン!
ドサッ
飯田「ふう...。スナイパーは...」
シモーヌ「まだ上よ。間違いないわ」
飯田「分かった」
アリス「ちょっと静かに...」
耳を澄ますと一階、入口の方から声が聞こえてきた。
カリギュラセキュリティ兵「こっちで銃声がした」
カリギュラセキュリティ兵「よし、一階から捜索するぞ」
「「了解」」
飯田「早いとこスナイパーを片付けないとな」
アリス「ええ」
イーグル隊は多数の傭兵達からの追撃をかわしながら、スナイパーがいるであろう最上階の7階までやってきた。
飯田「敵影なし」
シモーヌ「角度から考えてこの辺りのはずだけど」
ダダダダダン!
突然、背後からの銃撃を受けた。幸い誰にも当たることはなかった。
原田「よう、お前ら!久しぶりだな!」
遮蔽物にしている案内板越しに声をかけてくる。
原田「今回のギャンブル...勝てば俺は大金持ち!本当なら近づかれる前に片付けたかったが...仕方ない!」
ガガガガン!
シモーヌ「原田...!」
飯田「奴を始末するぞ!」
救急キット3個
残り4人
原田 5/5
↓1飯田 マガジン6個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン4.5個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 12発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 手榴弾 コンマ52 2人倒した
アリス コンマ89 マガジン半分消費
シモーヌ コンマ03 負傷した
原田「作戦通りに展開!」
トリプランドカンパニー兵「了解!」
原田の指示で周囲にいた傭兵達がイーグル隊を取り囲むように広がる。
飯田「喰らえっ!」ポイッ
ドカ-ン!
原田「チッ」ズガガガン!
アリス「狙いがぶれてるわよ!」ダダダダン!
原田は左肩に被弾したが、体制を崩しながらもシモーヌに照準を合わせて発砲した。
シモーヌ「グッ...!」
銃声に誘われて傭兵がやってきたのか下の階から声が聞こえてきた。
八咫烏兵「上だ!早く行け!」
救急キット3個
残り2人
原田 4/5
↓1飯田 マガジン6個 手榴弾0個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン4個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 12発 手榴弾1個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した
81~902人倒した
91~991発で2人倒した
又は治療する
飯田 コンマ67 倒した
アリス コンマ29 外した
シモーヌ 治療
ダダダダン!
原田「クソッ...!」ズキッ
トリプランドカンパニー兵「なんとか回り込まないと。だが...」
ズガガガン!
トリプランドカンパニー兵「これじゃ動けない!」
トリプランドカンパニーとイーグル隊の戦況は拮抗していた。とは言え人数でいえば僅かだがイーグル隊に分がある。
飯田「今のうちに治療を」
シモーヌ「ええ...」
アリス「でもこの調子なら何とかなりそうね」
マガジンを装填しながらアリスがそう呟いた。
救急キット2個
残り2人
原田 3/5
↓1飯田 マガジン5個 手榴弾0個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン3個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 12発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
全然進められなかったけど今日はここまで。
飯田 コンマ07 負傷した
アリス コンマ59 倒した
シモーヌ コンマ66 ゾロ目ボーナスで2人倒した
アリス「そこっ!」ズガガガ!
原田「うっ...!」
原田は被弾した箇所を手で押さえながら、慌てて物陰に隠れた。
トリプランドカンパニー兵「今のうちに...」
いつの間にか兵士がイーグル隊の背後に回り込んでいた。
トリプランドカンパニー兵「よし...」
飯田の頭に照準を合わせる。
シモーヌ「っ!隊長!」ドンッ
慌ててシモーヌが飯田を突き飛ばしたおかげで、弾丸は頭ではなく肩に当たった。
トリプランドカンパニー兵「くそっ!」カチャ
兵士は急いでシモーヌに狙いを定める。
シモーヌ「遅い!」ダァン!
コンマ数秒の差でシモーヌが先に兵士の頭を撃ち抜き、彼は膝から崩れ落ちた。
原田「ちっ!サムもやられたか...。こりゃ不味い...逃げるか」
原田は銃弾をばら撒きながら非常口へと向かおうとしたが、シモーヌがそれを許さなかった。
ダァン!
原田「ウグッ!クソ...」
彼は溢れ出る血を手で押さえながら、近くの柱にもたれかかった。
救急キット2個
残り1人
原田 1/5
↓1飯田 マガジン5個 手榴弾0個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療
↓2アリス マガジン2個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 10発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 治療
アリス コンマ01 負傷した
シモーヌ コンマ81 2人倒した
何とか応急手当てを終えた原田は、どうやってこの場から逃げ出すかの算段を立てていた。
原田「はぁ...はぁ...。何とか...しないと」
原田は力を振り絞って立ち上がり、腰につけてあった破片手榴弾を手に取った。
原田「これで...」
ポイッ
原田は手榴弾を投げると同時に出口目掛けて走った。
シモーヌ「このっ!」
何とか原田を逃すまいと、シモーヌは横に飛び退けながら確実に彼の胸に弾をお見舞いした。
原田「ゴホッ...!」
胸に開いた穴を確かめ、手についた血を見ながら原田はうつ伏せに倒れた。
シモーヌ「...ヘクター、仇は...」
アリス「うぅ...」
飯田「大丈夫か?」
アリス「ええ...。それよりもここから出ましょう」
飯田「そうだな」
3人が施設から出ようと移動し始めた時、どこからか音が聞こえてきた。
飯田「この音...まさか」
カルロス「ギャハハハハハ!死ねぇ!おっと、どうか顔は潰されてくれるなよ、金がもらえないからな!」
窓の外を見てみると、アパッチに乗り込んだカルロスが下品な笑みを浮かべていた。
飯田「クソッ、走れ!」
3人が走り出すや否やアパッチからロケットが発射され、建物が大きな音を立て始めた。
シモーヌ「不味い、崩れるわ!」
飯田「急げ!」
落下してくる瓦礫を裂けながらイーグル隊は着実に下へと向かう。しかし崩壊する建物を駆け抜ける3人の前に、見知った顔が現れた。
リノア「あっ、こんなとこに!」
その能天気な声とは裏腹に彼女は瓦礫に挟まれ動けなくなっていた。
アリス「リノア...!」
アリスは彼女を見てすぐ、瓦礫をどかそうとした。
↓3まで多数決
1手伝う
2止める
1手伝う
飯田「やるなら手早くだ!」
シモーヌ「ちょっ...はぁ。分かった、私も手伝う」
リノア「本当にいいの~?だって3人、いや、アリスを殺しにやってきたのに」
アリス「別にいいわ」
リノア「...ふーん」
3人が必死に瓦礫をどかしていると、大きな振動が起きた。
飯田「まずいな...急げ!」
シモーヌ「もう少し...!」
ゴトン
アリス「よしっ!ほら!」
瓦礫をどかし終え、アリスはリノアに手を伸ばす。
リノア「...。どうもね~」ガシッ
飯田「さあ行くぞ!」
そしてその場から離れようとした時、天井から大きな瓦礫が落ちてきた。
飯田「クソッ!大丈夫か!?」
その瓦礫によって飯田とシモーヌ、アリスとリノアの2グループに分断されてしまった。それだけでなく、さらに大きな振動が建物を揺らしている。
飯田「くっ...。出口で合流だ!」
飯田には不思議とリノアが今すぐアリスを殺すようには思えなかった。
アリス「オーケー!」
リノア「...本当にいいの?今、アリスを殺すかもよ?」
アリス「そう言ってる時点で殺す気ないでしょ」
リノア「まあね。今やっても相打ちになっちゃう。殺るなら味方と合流してからだね~」
アリス「はいはい、勝手に言ってて。行くわよ」
駆け出したアリスの背中をリノアが追いかける。
リノア「それで、裏切ってまで得た"人間"生活は楽しい?」
アリス「勿論。生きてるって感じられるから。私はあの2人を...イーグル隊を"信用"してるの」
リノア「生きてる...信用...ハハ、さっぱりわかんないや~」
アリス「そうかしら?意外とアナタも分かってるんじゃない?」
リノア「いんや、分からないよ」
アリス「...そう」
その頃、飯田とシモーヌは絶体絶命の状況に陥っていた。
飯田「道がない...!」
シモーヌ「どうする!?」
飯田「くっ...」
その時瓦礫が突然吹き飛ばされた。
飯田「ゲホッ...なんだ?」
アリーラ「お久しぶりですね」
シモーヌ「あなたは...アリーラ、だったかしら?」
アリーラ「はい。さあ、早く。ここから出ないとミンチになりますよ」
飯田「...分かった」
他に手があるわけでもなく、2人は大人しくアリーラについていくことにした。
シモーヌ「それで、アナタも賞金を?」
アリーラの後を追いながらシモーヌが口を開いた。
アリーラ「いいえ...。そういえば国連もアナタ達を国際手配することに決めたみたいですよ」
飯田「国連が...?クソッ...」
シモーヌ「これも奴らの仕業...。いよいよ本格的に私たちを消しにきたみたいね」
アリーラ「その通りです。先駆者は残る邪魔者はアナタ達だけだと考えているようですよ」
飯田「なっ、なぜ先駆者を!?」
アリーラ「...。話せば長いですから。そうそう、本当はこれを渡すために来たんです。...彼女がこれを望んだかは分かりませんが、私はそうすべきだと思った」
彼女は走りながら飯田に救急キットとフラッシュドライブを渡した。
飯田「このドライブは...?」
アリーラ「中を見れば分かります」
飯田「そうか...。で、彼女とは?」
アリーラ「...アナタが愛した人ですよ」
飯田「っ...!」
突然アリーラは立ち止まった。
アリーラ「さあ、ここが出口です」
シモーヌ「あなたは行かないの?」
アリーラ「ええ。私は少し時間を置いてから出ます。アナタ達と一緒に居るのを見られるのは色々と厄介なんですよ」
飯田「待てっ!彼女の何を知ってる!」
アリーラ「...親友ですよ、彼女の。さあ、早く」
飯田「...クソッ。行くぞ」
シモーヌ「...ええ」
2人が扉を開けると、複合商業施設のすぐ外に出た。
飯田「よし...アリスはどこだ?」
辺りを見渡していると1人の人物が目に入った。
デッドフィンガー「...」チャキ
飯田「チッ、奴を片付けるぞ!」
シモーヌ「了解!」
2人が交戦を開始するのと同時に、アリスとリノアが正面出入り口から出てきた。
リノア「ありゃりゃ、もう始まってるじゃん~」
状況を一瞬で把握するとリノアはアリスの頭に銃口を向けた。だが銃口を向けたのは彼女だけではない、アリスもだ。
アリス「この戦いは...避けられない?」
リノア「うん。任務だから」
アリス「...そう」
救急キット3個
残り2人
デッドフィンガー 5/5
リノア 5/5
↓1飯田 マガジン5個 手榴弾0個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン2個 手榴弾1個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
↓3シモーヌ 9発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ01 負傷した
アリス コンマ34 外した
シモーヌ コンマ71 2人倒した
リノアが引き金を引く前にアリスは素早く反応し、銃を払い除けた。
続けて常人では捉えられないほどのスピードで肉弾戦を行い、ある程度のところで2人はそっくりそのままそれぞれ仲間のところへと下がった。
その姿は息ぴったりの双子の様に見えた。
飯田「大丈夫だったか、アリス!?」
アリス「ええ」
シモーヌ「再開できたことだし、早くあの2人を片付けましょう!またアパッチが来るかもしれないわ!」
飯田「ああ!だが...」ダダダダン!
デッドフィンガーは放たれた弾の弾道を予測し最小限の動きで避けているが、それはまるで弾が彼を避けているかのように見える。
飯田「当たらないぞ!」
デッドフィンガー「...」ガガガン!
飯田「ぐっ...!」ビスッ
アリス「大丈夫!?」
飯田「...ああ」
アリス「あれはきっとウォーウルフよ。弾道を予測するけど...それを上回る量を撃てば何とか...」
シモーヌ「それか、こんなのはどう?」ダァン!
シモーヌが放った弾丸をデッドフィンガーは変わらず避けた、はずだった。
デッドフィンガー「っ...!?」ズキッ
放たれた弾丸はデッドフィンガーが避けた後、背後にあった電柱にあたりそのまま跳弾して再び彼の元へと向かい、背中に命中した。
デッドフィンガー「やるな...」
リノア「大丈夫~、フィンガー?」
デッドフィンガー「無駄口を叩くな」
リノア「ハイハイ」
救急キット3個
残り2人
デッドフィンガー 3/5
リノア 5/5
↓1飯田 マガジン5個 手榴弾0個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
↓2アリス マガジン1個 手榴弾1個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
↓3シモーヌ 7発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
今日はここまで。
飯田 コンマ23 外した
アリス 治療
シモーヌ コンマ98 1発で2人倒した
デッドフィンガー「さてさて...」
アサルトライフルの弾倉を入れ替えると、デッドフィンガーは近くにあったベンチを掴みイーグル隊の方へ投げた。
飯田「なっ!」ガガガガン!
それだけでなく、リノアは大きく跳躍すると放り投げられたベンチを空中で足場にし、イーグル隊の背後に回り込もうとした。
シモーヌ「そこっ...」ダァン!
そのまま背後を取られてしまったものの、シモーヌは空中に居たリノアに確実に1発をお見舞いしていた。
リノア「ま、まじ~?」
本来ならそのままイーグル隊を掃討するはずだったが、彼女は被弾したことで慌てて廃車の裏に隠れた。
救急キット2個
残り2人
デッドフィンガー 3/5
リノア 3/5
↓1飯田 マガジン4個 手榴弾0個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療する
↓2アリス マガジン1個 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 6発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 治療
アリス コンマ19 外した
シモーヌ コンマ56 倒した
飯田「カバー!」
アリス「了解!」
合図と同時にアリスはデッドフィンガーが隠れている塀に銃弾の雨を浴びせる。
シモーヌ「そこっ!」ダァン!
リノア「痛っ!こんの~!」
救急キット1個
残り2人
デッドフィンガー 3/5
リノア 2/5
↓1飯田 マガジン4個 手榴弾0個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス ハンドガン 手榴弾1個
00~10負傷した
11~40外した
41~90倒した
91~992人倒した
↓3シモーヌ 5発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ25 外した
アリス コンマ24 外した
シモーヌ コンマ09 負傷した
飯田「アリス、合わせろ!」
アリス「了解!」
2人は一斉にデッドフィンガーに対し制圧射撃を行った。
デッドフィンガー「チッ...」
いくら弾道を予測できるとはいえ数が多すぎる為、デッドフィンガーはその場に止まらざるを得なかった。
シモーヌ「さあ...来なさい...」
一方シモーヌは廃車からリノアが身を出すのを待っていた。
リノア「うーん...これならどうかな?」
突然金属がひしゃげた音が聞こえたかと思うと、廃車がイーグル隊目掛けて滑っていた。
シモーヌ「なっ!」
リノア「フッフッーン」
どうやらリノアが内蔵されたパワーアームで車を吹き飛ばした様だ。
シモーヌ「っ...!」
アリス「大丈夫!?」
飯田とアリスは何とか横に飛び退けて避けることができたが、シモーヌは廃車に吹き飛ばされてしまった。
救急キット1個
残り2人
デッドフィンガー 3/5
リノア 2/5
↓1飯田 マガジン3個 手榴弾0個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス ハンドガン 手榴弾1個
00~10負傷した
11~40外した
41~90倒した
91~992人倒した
↓3シモーヌ 5発 手榴弾1個
00~10負傷した(死亡判定)
11~50外した
51~80倒した
81~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ82 マガジン半分消費
アリス コンマ00 ゾロ目ボーナスで負傷回避
シモーヌ 治療
すかさずリノアはイーグル隊との距離を詰めた。
アリス「させない!」
それに呼応する様にアリスはリノアに肉薄し再び近接戦を始めた。
飯田「は、速すぎる!」
相変わらず2人の姿はとても目で追うことのできるスピードではなかった。
リノア「ずいぶん本気だね...!」ブオンッ
アリス「...!」サッ
リノア「お喋りを楽しむ余裕もないの?」ガシッ
事実、アリスはリノアの攻撃だけでなくデッドフィンガーからの銃撃をも避けるため、オーバーヒートを覚悟の上でCPUを稼働させていた。
アリス「はぁっ!」ブンッ
ガゴン!
リノア「っ...!」
飯田「今なら!」ズガガガン!
銃撃を受けたリノアは跳躍し、素早くデッドフィンガーのもとへ戻った。
デッドフィンガー「何を遊んでる?」
リノア「そっちこそ、援護しっかりしてよ」
デッドフィンガー「ふん...」
救急キット0個
残り2人
デッドフィンガー 3/5
リノア 1/5
↓1飯田 マガジン2.5個 手榴弾0個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス ハンドガン 手榴弾1個
00~10負傷した
11~40外した
41~90倒した
91~992人倒した
↓3シモーヌ 5発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
今日はここまで。
飯田 コンマ30 外した
アリス コンマ16 外した
シモーヌ コンマ56 倒した
デッドフィンガー「それで、損傷は?」
リノア「だいぶヤバイかも。機能の低下が止まらない」
デッドフィンガー「そうか。なら...分かるな?」
リノア「うん。じゃあ後はよろしく」
デッドフィンガー「ああ」
すると突然2人は物陰から飛び出し、イーグル隊に接近し始めた。
飯田「来るぞ、撃て!」
アリス「了解!」
ガガガガン!
しかしリノアと、彼女の後ろに隠れたデッドフィンガーは歩みを止めない。
シモーヌ「いったいどういうつもり!?」ズガァン!
リノア「くっ...!」ヨロッ
デッドフィンガー「まだだ」ガシッ
地面に崩れ落ちようとしたリノアをデッドフィンガーは片手で支え、盾にしながら歩みを進める。
アリス「リノア...」
救急キット0個
残り1人
デッドフィンガー 3/5
↓1飯田 マガジン1.5個 手榴弾0個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス ハンドガン 手榴弾1個
00~10負傷した
11~40外した
41~90倒した
91~992人倒した
↓3シモーヌ 4発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ64 倒した
アリス コンマ70 倒した
シモーヌ コンマ29 外した
飯田「クソッ!」ズガガガン!
シモーヌ「アイツ、止まらないわよ!」ダァン!
銃撃など意に介していないかのようにデッドフィンガーは進み続ける。
やがて、十分距離を詰めるとデッドフィンガーはリノアを放り投げアリスに掴みかかった。
アリス「このっ...!」
だが彼女はそれを躱し、脇腹の部分にハンドガンで鉛玉をワンマガジン叩き込んだ。
デッドフィンガー「ふん...」
しかし致命傷とはならずデッドフィンガーはアリスの首元を掴むとそのまま地面に叩きつけた。
デッドフィンガー「さあ、お終いだ」
救急キット0個
残り1人
デッドフィンガー 1/5
↓1飯田 ハンドガン 手榴弾0個
00~10負傷した
11~40外した
41~90倒した
91~992人倒した
↓2アリス ハンドガン 手榴弾1個
00~10負傷した
11~40外した
41~90倒した
91~992人倒した
↓3シモーヌ 3発 手榴弾1個
00~10負傷した
11~30外した
31~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ46 倒した
アリス「がっ...!」
シモーヌ「このっ!」ダァン!
慌てて飯田とシモーヌがデッドフィンガーを銃撃するが、彼は微動だにしない。
デッドフィンガー「ハハ...これでいい」
そう呟くと彼は機能を停止しその場から動かなくなった。
飯田「大丈夫か?」
アリス「え、ええ...。でも...動けないわ」
シモーヌ「なんとかコイツをどかしましょう」
2人はアリスを助ける為にデッドフィンガーを動かそうとしたがぴくりともしない。
飯田「クソッ...何とかしないとな」
どうにかしてデッドフィンガーを退かす方法を考えていると、頭上から大きな音が聞こえた。
飯田「これは...不味いぞ!」
ヘリから放たれたミサイルによって不安定な状態となっていた複合商業施設の壁面が崩れかけていた。
アリス「2人とも...離れて」
シモーヌ「でも!」
アリス「いいから...」
飯田「っ...!」
2人がアリスのそばから離れた時、遂に瓦礫が落下し始めた。
そして瓦礫が落ちてくるのと同時に、視界の端で黒い影が動いた。
ガッシャ-ン!
飯田「ゲホッ...!」
大きな衝撃とともに砂埃が舞い上がり思わずむせ返る。
シモーヌ「アリス...」
だが煙が晴れた時、瓦礫の下にいたのはリノアだった。
飯田「なっ...!?」
思わず辺りを見回すと瓦礫から僅かに逸れたところにアリスが倒れていた。
飯田「大丈夫か!?」
アリス「ええ...それよりも」
彼女は立ち上がり、瓦礫に挟まれたリノアの横に座った。
リノア「ははは...私も、バグっちゃったみたい...」
アリス「リノア...」
リノア「何でかな...アリスが死ぬって考えたら...勝手にさ」
彼女は消え入るような声で笑いながら言った。
アリス「喋らなくていいから...。傷は?」
↓1
00~70 致命傷
71~99 かろうじて助かりそう
コンマ93 かろうじて助かりそう
リノア「深い...けど大丈夫」
アリス「良かった」
リノア「これが"生きてる"って事かどうかは分からないけど...アリスが無事なら...それでいいや」
アリス「...そっか」
リノア「うん。...さ、早く行った方が良いんじゃない?私は、まあ、何とかするよ」
アリス「...分かった」
飯田「いいのか?」
アリス「ええ。早くここから逃げましょう」
シモーヌ「じゃあ行きましょう」
イーグル隊がその場から去るのを確認すると、リノアは深いため息をついた。
リノア「フィンガー...こんなペシャンコになっちゃって。でも...ある意味幸せかもね。最後まで自分が何者なのか疑いを抱かずに逝けたんだから」
身体中の部品が軋んだ音を立てているのを感じながら彼女は空を仰いだ。
リノア「私達は間違いなくアンドロイドなのに"人間"だなんて...そっちの方が歪だよね?...ハハ、まあいっか、そんなこと」
一方イーグル隊は既に郊外の飛行場まで辿り着いていた。飛行場には既にシモーヌの友人が送った飛行機が到着している。
飯田「これ...C-17か。こんな大型の輸送機まで持ってるなんて流石ブラックマーケットの元締めだな」
シモーヌ「まあね。さあ乗りましょう」
3人が搭乗すると飛行機はすぐに離陸を始めた。
飯田「それで、どこまで行くんだ?」
シモーヌ「さあ?ベラルーシのどこか、としか聞いてないわ」
アリス「ま、詳しいことは教えられなくても仕方ないわ」
飯田「だな...」
数時間後
アリス「で、このドライブの中身は?」
飯田「それを今から確認する」
アリーラに渡されたフラッシュドライブをラップトップに差し込む。
シモーヌ「これ...」
飯田「間違いない...先駆者の情報だ」
アリス「これ、私達が相手にしてきた幹部の情報よ」
飯田「何故こんなものを彼女が...?」
シモーヌ「見て、これ!もしかして先駆者の司令部の位置情報じゃない?」
彼女に言われたファイルをクリックして開いてみると確かにその通りだった。場所はカエサリオン、欧州の軍事国家、その中枢だ。
飯田「ん?これは...」
数多くのファイルの中に1つ、気になるものがあった。そのタイトルは『私の愛した人へ』。
そのファイルは飯田の愛した人が残した文章だった。
飯田「...」
その内容はこういうものだ。彼女は幼い頃孤児院で過ごしていた。その中にはアリーラもいた。だがある日謎の武装集団に孤児院を襲撃された。
その武装集団こそ先駆者であり、彼女は復讐を誓ったこと。だがある日飯田に出会い、すべてを忘れようとしたこと。
そして──
『晃司...もしこれを読んでるのなら貴方は先駆者と戦っているのでしょうね。それが復讐なのか、正義なのか分からないけど。でも、私はきっと正義のためだって信じているよ』
飯田「っ...」
彼女との日々を思い出し目頭が熱くなる。
『他にも言いたい事は沢山あります。どれだけ貴方に救われたか、どれだけ愛しているか。けれど、1番分かって欲しいのはね?私の望みはただ貴方が健やかに日々を過ごす事です。ただそれだけなのです。言っても言い足りないけど...愛してます』
飯田「ぐっ...うっ...!」
涙が溢れ出す。
そんな飯田を2人は少し離れたところから見ていた。
シモーヌ「あんなに泣いちゃって」
アリス「まあ、当然でしょう」
シモーヌ「ふーん。...慰めてきたら?」
アリス「えっ!?イヤ、やめとく」
シモーヌ「いいの?その優しさにコロっと落ちるかも知れないのに」
アリス「ばっ...はぁ。いいの。私が晃司に抱いてるのはそんな...恋だとか愛だとか、一言で表せるものじゃない。ただ彼が幸せならそれで...」
シモーヌ「そっかそっか」
彼女はひどくニヤけた顔でアリスを見た。
アリス「何よ?」
シモーヌ「別に?ただ改めて、貴方は人なんだって思っただけ」
アリス「そりゃそう...よ...。え?...もしかして私がアンドロイドってこと...」
シモーヌ「とっくの昔から気付いてたけど?いつ言い出してくれるか楽しみにしてたんだけど、まあもういいわ」
アリス「っ~!...ほんとシモーヌって意地悪」
シモーヌ「はいはい」
そうして3人は一通り落ち着いた所で再び話を始めた。
飯田「これまで手がかりもなくどうしようもないかと思ったが...ついに奴らの司令部の場所が判明した」
アリス「カエサリオンね」
シモーヌ「正直かなり厄介な場所よね...」
飯田「ああ。おそらく...次が先駆者との最後の戦いになる。だが...一国家に対しこちらはたった3人。勝ち目はかなり、低い。だから──」
シモーヌ「ちょっと。まさかこの期に及んで私達が抜けるとでも?」
アリス「そうよ。ここまでやってきた、仲間を信じてよ」
飯田「...だな。シモーヌ、侵入は?」
シモーヌ「友達がなんとかしてくれるって。勿論装備品もね」
飯田「よし。決行は1週間後だ」
「「了解!!」」
今日はここまで。遂に終わりが近づいてきた!
カエサリオン 首都コロッセウスB区画 午前1時
深夜にも関わらず通りには12.7mm重機関銃を搭載したAPCが2台、随伴歩兵が十数名いる。
カエサリオン兵「こちらストライカー1、異常なし」
『了解。エコー2-2は3分後に到着』
カエサリオン兵「了解。到着次第報告する、オーバー」
このような状況になっているのはこの国の抑圧的な支配に反対しているレジスタンス組織の存在が理由である。
とはいえそのレジスタンス達もこれといった成果は挙げられず、ただ死者を出しているだけにとどまっている。
飯田「何とかやり過ごせたな...」
シモーヌ「これは早いとこ国連事務所に行った方が良いわね」
アリス「情報が正しく、かつ今も移動していなければ先駆者の司令部はそこにあるはずだからね」
飯田「とはいえ焦りは禁物だ。奴らの装備を見ただろ、全員がパスファインダーを持っていた」
シモーヌ「ええ、慎重に行きましょう」
↓1
00~30 見つかった
31~50 怪しまれた
51~99 気づかれなかった
なんだかんだで募集された国もキャラも全部使ってくれていて嬉しい、最初期から見続けてきたよ
>>635 お付き合いいただきありがとうございます。最後まで頑張ります。
コンマ88ゾロ目ボーナスで救急キット+1
シモーヌ「事務所まであとどれくらい?」
飯田「あと5ブロック先だが...距離は短くても、警備が多い。時間はかかるだろうな」
アリス「ちょっと伏せて!」
言われるがままそばにあったゴミ箱に身を隠す。
↓1
00~30 見つかった
31~50 怪しまれた
51~99 気づかれなかった
コンマ00 ゾロ目ボーナスで即時発見回避
カエサリオン兵「...」
1人の兵士がフラッシュライトでこちらを照らす。
カエサリオン兵「どうした?」
カエサリオン兵「そこで何か動いた」
カエサリオン兵「了解。全員散開しろ、周囲を探せ。不穏分子がいるかもしれない」
通りを歩いていた兵士達が周囲を捜索し始めた。
飯田「ちっ...片付けるぞ」
「「了解」」
残り4人
↓1飯田
00~20 負傷した
21~30 警報を鳴らされた
31~40 ハンドガンで倒した
41~90 ナイフで倒した
91~99 2人倒した
↓2アリス
00~20 負傷した
21~30 警報を鳴らされた
31~40 ハンドガンで倒した
41~90 ナイフで倒した
91~99 2人倒した
↓3シモーヌ
00~20 負傷した
21~30 警報を鳴らされた
31~40 ハンドガンで倒した
41~90 ナイフで倒した
91~99 2人倒した
飯田 コンマ80 ナイフで倒した
アリス コンマ91 2人倒した
シモーヌ コンマ41 ナイフで倒した
カエサリオン兵「ふむ...誰もいないな。おい、そっちは?」
振り返ってもバーの看板のネオンが点滅しているだけで、仲間の姿はない。
カエサリオン兵「おい!?」
そして首元に何か冷たい感触がしたところで彼の意識は途絶えた。
シモーヌ「片付いたわね」
飯田「ああ、進もう」
事務所に向かう途中でアリスが口を開いた。
アリス「にしても結局先駆者は何がしたいのかしら。世界平和だとか言ってたけど、やった事といえば戦争ぐらいじゃない」
シモーヌ「けれど今までに会った先駆者の多くはそれを信じてたようだし、それの為に命を捨てる覚悟もできていた。...案外夢物語ではないのかも」
飯田「かもな。だがそのやり方は間違いだ。少なくとも俺にとってはな」
アリス「そうね...」
その時頭上をヘリが通過していった。
カエサリオン兵「レギオン3、異常なし」
『わかった。区画Cのエリア2-1で市民を確認した。向かってくれ』
カエサリオン兵「了解。よし、行くぞ!」
兵士達は駆け足でどこかへと消えていった。
飯田「ふぅ...さあ、あと1ブロックだ」
↓1
00~30 見つかった
31~50 怪しまれた
51~99 気づかれなかった
コンマ57 気づかれなかった
カエサリオン兵「裏通りに気を付けろ。前は不穏分子の攻撃で3人も死んだ」
カエサリオン兵「分かった」
隙間から兵士達の足が見える。
アリス「窮屈ね...」
シモーヌ「静かに...!」
イーグル隊は歩哨を躱す為、トラックの下に隠れていた。
飯田「...よし、行ったぞ。出よう」
3人は這い出ると再び事務所へと足を進めた。
そして遂に目の前に国連事務所が見える距離まで来た。
飯田「ふむ、警備が多いな」
アリス「つまりビンゴって事でしょ」
シモーヌ「そうね。この数を相手にはできないわ、静かに行きましょう」
飯田「ああ」
そして3人が行動を開始しようとした時、突然サーチライトで照らされた。
カエサリオン兵「そこまでだ、大人しく降伏しろ!」
監視塔から隊長らしき兵士が叫ぶ。
カエサリオン兵「ここに来る事は想定済みだ!諦めろ!」
辺りを見渡すと完全に銃口に囲まれている。
アリス「ははは...どうする?」
シモーヌ「そんなの決まってるでしょ?」
飯田「ああ..」
残り20人
救急キット5
↓1飯田 マガジン15個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン15個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 15発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ46 倒した
アリス コンマ13 負傷した
シモーヌ コンマ13 負傷した
カエサリオン兵「いいだろう...殺せ!」
合図と同時に四方八方から銃弾が飛んでくる。
アリス「っ!」フラッ
飯田「大丈夫か!」ダダダダン!
射撃をしながらアリスの様子を見る。幸い致命症ではなさそうだ。
カエサリオン兵「前進!」
シモーヌ「このっ!」ダァン!
カエサリオン兵「そこだ!」
ズガガガン!
シモーヌ「グハァッ!」ヨロッ
飯田「クソッ!」
兵士が迫ってくるのが視界に入る。
絶望的にも思われたその時、銃声と共に兵士が倒れた。
飯田「何!?」
クロウ「あんまりじゃないかイーグル隊?パーティーにはちゃんと招待してくれよ」
オウルレギオン兵「全くだ!」
オウルレギオン兵「まだ借りを返してないからな!」
飯田「クロウ隊、それにスワン隊!?何故ここに!」
クロウ「それは後だ!」
残り19人
救急キット5
↓1飯田 マガジン14個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン15個 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療
↓3シモーヌ 15発 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した
81~902人倒した
91~991発で2人倒した
又は治療
↓4オウルレギオン兵8人
コンマ一桁の値の数倒した
00~10 3人死亡
11~20 2人死亡
21~60 1人死亡
61~99 死亡なし
飯田 コンマ49 手榴弾 2人倒した
アリス 治療
シモーヌ 治療
オウルレギオン兵 コンマ43 3人倒した 1人死亡
クロウ「左右に展開、ここを一掃するぞ!」
オウルレギオン兵「了解!」
飯田「助かる...!」
オウルレギオン兵「いいんだよ。さぁ、奴らをぶっ殺すぞ!」
飯田「ああ!」
思わぬ増援にカエサリオンの兵士達は動揺していたがすぐに冷静になり、激しい銃撃戦が始まった。
カエサリオン兵「こちらも増援が来るまで持ち堪えるぞ!」
カエサリオン兵「了解!」
残り14人
救急キット3
↓1飯田 マガジン14個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン15個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 15発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
↓4オウルレギオン兵7人
コンマ一桁の値の数倒した
00~10 3人死亡
11~20 2人死亡
21~60 1人死亡
61~99 死亡なし
飯田 コンマ48 倒した
アリス コンマ03 負傷した
シモーヌ コンマ48 倒した
オウルレギオン兵 コンマ71 1人倒した 死亡なし
カエサリオン兵「前進する、カバー!」
カエサリオン兵「了解!」
ガガガガン!
オウルレギオン兵「敵が前進中!」
クロウ「制圧射撃だ、抑えろ!」
タタタタン!
飯田「くっ...やはり精鋭揃いか!」
ダァン!
アリス「きゃっ!」フラッ
飯田「アリス、伏せてろ!」
シモーヌ「スナイパーがいるわね...。なら、私と勝負といきましょう」
大きく深呼吸をし、スコープを覗き込む。
カエサリオン兵「見え──」
シモーヌを発見した瞬間、兵士は頭から血飛沫を飛ばしながら倒れた。
残り11人
救急キット3
↓1飯田 マガジン13個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン15個 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療
↓3シモーヌ 14発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
↓4オウルレギオン兵7人
コンマ一桁の値の数倒した
00~10 3人死亡
11~20 2人死亡
21~60 1人死亡
61~99 死亡なし
飯田 コンマ07 負傷した
アリス コンマ50 外した
シモーヌ コンマ18 負傷した
オウルレギオン兵 コンマ34 4人倒した 1人死亡
カエサリオン兵「ファイアインザホール!」
ドッカ-ン!
手榴弾の爆風によって飛んできた破片が飯田達を襲う。
カエサリオン兵「ゴーゴー!」
オウルレギオン兵「もうすぐそこまで来てるぞ!」
オウルレギオン兵「横から狙い撃ちにされてる!何とかしないと──」
ガガガン!
ドサッ
クロウ「クソッ!」
飯田「耐えろ、何とか乗り切るんだ!」
残り7人
救急キット3
↓1飯田 マガジン13個 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン14個 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
又は治療
↓3シモーヌ 14発 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した
81~902人倒した
91~991発で2人倒した
↓4オウルレギオン兵6人
コンマ一桁の値の数倒した
00~10 3人死亡
11~20 2人死亡
21~60 1人死亡
61~99 死亡なし
飯田 治療
アリス 治療
シモーヌ 治療
オウルレギオン兵 コンマ14 4人倒した 2人死亡
ズキッ
飯田「っ...傷が痛む...!」
クロウ「とりあえず応急手当てだ、メディック!」
オウルレギオン兵「了解!ほら、見せてみろ...。よし、とりあえずここで手当てできるのはこれだけだ!」
メディックはイーグル隊の3人を一通り手当てすると、他の負傷した兵士の所へと走っていった。
カエサリオン兵「増援はまだか!?」
隊長が無線機を持った兵士に問いかける。
カエサリオン兵「それが...通信が繋がらないんです!」
カエサリオン兵「何だと...!?引き続き通信を試みろ!」
カエサリオン兵「はっ!」
残り3人
救急キット0
↓1飯田 マガジン13個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン14個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 14発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
↓4オウルレギオン兵4人
コンマ一桁の値の数倒した
00~10 3人死亡
11~20 2人死亡
21~60 1人死亡
61~99 死亡なし
飯田 コンマ75 マガジン半分消費
アリス コンマ62 倒した
シモーヌ コンマ32 外した
オウルレギオン兵 コンマ65 5人倒した 死亡なし
ズガガガン!
カエサリオン兵「ゴホッ...」ドサッ
カエサリオン兵「包囲されてます!」
カエサリオン兵「ちっ、いつの間に...」
タタタタタン!
ドサッ
アリス「ワンダウン!」
飯田「進め、援護する!」
クロウ「オーケー!」
ガガガガン!
カエサリオン兵「クソッ、これじゃ──」
クロウ「よう」
ズガァン!
クロウ「クリア!よし、この地点を確保するぞ!」
オウルレギオン兵「了解」
指示を受けて兵士達は負傷者の確認や、バリケードの構築を始めた。
飯田「どうしてここに?」
クロウ「実は──」
突然轟音がしたかと思うと、国連事務所の駐車場から雷神が出てきた。
息つく間もなく砲塔から光が溢れ始めた。
飯田「伏せろぉー!!」
ズドォン!
再び轟音がしたが不思議な事に爆発したのは雷神だった。
飯田「どういう事だ...?」
アミール「こういう事だよ」
そこには無反動砲を手にしたアミールとエルネキア民国の兵士が何人かいた。
アミール「お前の上司、ミラーだったか、に言われてな。イーグル隊が危機に陥っていると」
飯田「だが...いいのか?これではエルネキアとカエサリオンが戦争に...」
アミール「安心しろ。俺たちはもうエルネキアの軍属じゃない、という事になってる。ユスフ将軍も非公式にだが今回の件を許可してくださった」
飯田「そうか...」
シモーヌ「で、クロウは何故ここに?」
クロウ「話せば長い...」
彼の話によると、オウルレギオン本社はシャングリラ基地及びそこに属している全社員を、社に対する重大な裏切りを行なったとして懲罰部隊を送る事に決めたらしい。
クロウ「まあ、要は処刑だよ。それでこの状況を打破する鍵はイーグル隊が握っている、って局長が言ってな。それでここに来たんだ」
飯田「そうか...だが何故ここだと?」
クロウ「さあな。局長は誰かから情報を貰ったそうだが」
すると散発的にあちこちから銃撃や爆発音が聞こえ始めた。
クロウ「始まったな」
アリス「これは?」
クロウ「流石にシャングリラ基地の人員だけでどうこうできるとは思ってないさ。レジスタンスの連中に接触して装備を与え、協力してもらってる。しばらくは増援は来ないはずだ。それに協力者は他にもいる」
そう言うと彼はPDAを取り出した。そこには見覚えのある人物が映っていた。
『久しぶりだな、イーグル隊』
飯田「ガイル?」
『ああ。お前達が危機的状況にあると聞いてな。娘と俺の命の恩人だ、少しぐらい手伝わせてくれ。コロッセウス全域にジャミングを仕掛けてる。しばらくは奴らも統制が取れないだろう』
飯田「助かる」
クロウ「さあ、お前らは早く進め。入り口は俺たちが確保して増援が来れないようにしておく」
飯田「わかった。...ありがとう」
クロウ「いいんだ。さあ行け」
入り口一帯を彼らに任せイーグル隊は事務所の中へと入っていった。
不気味な事に中には誰もおらず、嫌に静かだった。
シモーヌ「確か地下に降りるのよね?」
アリス「そのはずよ。きっとそこで待ち構えてるんでしょうね」
飯田「あったぞ、隠しエレベーターだ。さあ行こう」
エレベーターに乗り、移動している間シモーヌが口を開いた。
シモーヌ「まさかクロウやアミールが来るなんてね」
飯田「ミラー局長は情報を貰ったと言っていたが...アリーラか?」
アリス「分からない。...でも一番可能性は高いわね。何にせよ仲間がいるのは心強いわ」
飯田「...そうだな」
エレベーターから降りると倉庫のように広い空間に出た。実際、倉庫なのか多くの荷物が置いてある。
飯田「進むぞ」
「「了解」」
しばらく進み、大体部屋の中央あたりまで辿り着いた。
何か嫌な予感がして飯田は思わず叫んだ。
飯田「隠れろ!」
その声で3人が物陰に隠れるのと同時に、前後から銃弾が雨嵐の如く飛んできた。
アリス「敵確認!前と後ろ、挟まれてるわ!」
シモーヌ「了解!何名かはシールドを持ってる!」
飯田「何とかしないと...!」
とはいえ挟撃されている為迂闊に動くことができず、状況は絶望的である。
カエサリオン兵「進め!」
カエサリオン兵「奴らを──」
ガガガガン!
カエサリオン兵「な...なん...で」ドサッ
カエサリオン兵「背後から敵襲!」
シモーヌ「ちょっと、様子が変よ!」
騒ぎのあった方に目を向けるとカエサリオンの兵士達が誰かと交戦しているようだ。
飯田「クロウ達か?...いや、とにかく後ろは彼らに任せて前の敵をやるぞ!」
「「了解!」」
残り5人
シールド持ち 2/2
シールド持ち 2/2
救急キット0
↓1飯田 マガジン12.5個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン13個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 13発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ46 倒した
アリス コンマ23 外した
シモーヌ コンマ69 倒した
カエサリオン兵「反対側の部隊は何をしてる!」
カエサリオン兵「わかりません、ただ何者かの襲撃を受けているようで...」
カエサリオン兵「クソッ...!まあいい、さっさと敵を片付けるぞ」
ガガガガン!
アリス「シールドを何とかしないと!」
飯田「いけるか、シモーヌ?」
シモーヌ「任せて...」
ダァン!
カエサリオン兵「ぐっ...!」
足を撃たれた盾持ちの兵士が思わずよろめく。
飯田「そこだっ!」ガガガガン!
カエサリオン兵「ごほっ...」ドサッ
残り4人
シールド持ち 2/2
救急キット0
↓1飯田 マガジン11.5個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン12個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 12発 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した
71~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ74 マガジン半分消費
アリス コンマ43 倒した
シモーヌ コンマ06 負傷した
ズガガガン!
ドサッ
カエサリオン兵「1人死亡!」
カエサリオン兵「クソッ!キルゾーンから奴らを逃すな!ここで押しとどめろ!」
タタタタタタン!
兵士が撃った弾丸がシモーヌの肩に命中した。
飯田「無事か?」
シモーヌ「ええ...まだいけるわ」
残り3人
シールド持ち 1/2
救急キット0
↓1飯田 マガジン11個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン11個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 12発 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した
81~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ39 外した
アリス コンマ32 外した
シモーヌ コンマ49 外した
カエサリオン兵「進め、援護する!」
隊長が盾を持った兵士に命令する。
カエサリオン兵「了解!」
飯田「進ませるな、撃て!」
3人が一斉にシールドめがけ射撃する。
カエサリオン兵「っ...!」
衝撃を受け止めるのが精一杯で、とても前には進めないようだ。
残り3人
シールド持ち 1/2
救急キット0
↓1飯田 マガジン10個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン10個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3シモーヌ 11発 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した
81~902人倒した
91~991発で2人倒した
飯田 コンマ11 ゾロ目ボーナスで負傷回避
アリス コンマ18 負傷した
シモーヌ コンマ19 死亡判定
ガガガガン!
弾丸が飯田の頭上を掠める。
飯田「盾に集中すれば狙い撃ち、放置すれば距離を詰められる...クソッ!」
アリス「っ!」
アリスが被弾し、痛みで顔を歪める。
飯田「大丈夫か?!」
制圧射撃をしながらアリスの様子を見る。
カエサリオン兵「今だ、前進!」
好機を逃さず盾持ちの兵士が先頭に立ち近づいてくる。
シモーヌ「このっ!」カチャ
カエサリオン兵「そこだっ!」
ガガガガン!
シモーヌ「グハァッ!」ドサッ
↓1
00~10死亡
11~30一命は取り留めたものの戦闘には参加できず
31以上軽傷だった
コンマ15 一命は取り留めたが戦闘参加不可
シモーヌ「はぁ...はぁ...」
彼女の顔色はみるみるうちに青白くなっていく。
飯田「大丈夫、致命傷じゃないぞ!」
シモーヌ「はぁ...ごめんなさい...また、足を引っ張って...」
アリス「いいからそこで傷を押さえてて!」
残り3人
シールド持ち 1/2
救急キット0
↓1飯田 マガジン10個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン10個 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 コンマ50 倒した
アリス コンマ01 死亡判定
タァン!タァン!
飯田「ちっ...!」
遮蔽物越しとはいえ、盾を持った兵士はすぐそこまで来ていた。
アリス「こうなったら...!」
彼女は遮蔽物から飛び出すと、アンドロイドだからこそできる素早い動きで敵を翻弄した。
カエサリオン兵「くそっ!」
盾持ちの兵士がアリスに気を取られ身体を見せた瞬間を逃さず、飯田は正確に銃弾を叩き込んだ。
アリス「このまま!」
彼女はそのまま奥にいる兵士のところまで移動しようとした。
カエサリオン兵「フフフ...」
だが、倒したはずの兵士がモゾモゾと動いているのが飯田には見えた。
飯田「アリス、伏せろ!」
アリス「なっ!」
ドカ-ン!
飯田「ゲホッ...アリス、アリス!?」
↓1
00~10死亡
11~30一命は取り留めたものの戦闘には参加できず
31以上軽傷だった
コンマ54 軽傷
爆煙の中で輝かしい金色が揺らめくのが見えた。
アリス「ゲホッ...ゲホッ...!大丈夫よ、何とか!」
飯田「ふぅ...」
どうやら彼女は間一髪で盾を拾い、破片から身を守ったようだ。
カエサリオン兵「ちっ...!」
ズガガガン!
アリス「っと!」
飯田「気を抜くな、あと2人だ!」
残り2人
救急キット0
↓1飯田 マガジン9個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン10個 手榴弾1個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 コンマ68 倒した
アリス コンマ79 倒した
タタタタタン!
カエサリオン兵「ゴ、ゴホッ...!」バタリ
アリス「クリア!」
飯田「よし...。シモーヌ?」
シモーヌ「大丈夫よ...。それより後ろにいた奴らは...?」
飯田「見てくる。アリス、シモーヌを見ててくれ」
アリス「任せて」
気づけば後ろで起きていた戦闘も終わっているようだった。そしてそこには見知った顔があった。
ブラウン「ああ、イーグル隊!久しぶりですね」
まだ微かに息のあるカエサリオン兵の頭をハンドガンで撃ち抜きながら笑顔で挨拶する。
レイ「よう」
ウィロー「はやく帰りたい...」
そこには冷静に銃の調子を見ているレイと、恐怖で震えているウィローも居た。
飯田「お前達も俺たちを助けに...?」
ブラウン「ハハハハ、勘違いしないでくださいよ。私はあくまでビジネスでここに居ます。ベーツ・オルバーグに雇われてね」
飯田「ベーツ氏が?」
レイ「ああ。お前のとこの局長から連絡を貰ったらしい。借りを返す為、だとさ」
飯田「...そうか」
ブラウンの部下「一帯を確保しました」
ブラウン「よろしい。では、進むとしましょう」
飯田「いや、待ってくれ。彼女を頼む。上に連れて行って治療してくれ」
座りながら木箱にもたれているシモーヌに目線を移す。
レイ「だが、いいのか?流石に2人は...」
飯田「...そうだな。レイとウィローは来てくれないか?」
ウィローが一瞬引きつった顔になったのが見えた。
レイ「いいだろう。それじゃあ──」
ガガガガン!
カエサリオン兵「居たぞ!」
カエサリオン兵「奥に進ませるな!」
一体何処にいたのか、突然カエサリオンの兵士達が湧いて出てきた。
レイ「ちっ!すまない、無理そうだ!ここは俺たちが抑えるから2人は先へ進め!」
ウィロー「その...シモーヌさんは必ず守ります」
飯田「っ...。分かった!」
ブラウン「また、生きて会えることを楽しみにしてますよ」
飯田「...ああ」
飯田はシモーヌを彼らに預け、アリスと共に奥へ進んだ。
アリス「シモーヌ、大丈夫かしら」
飯田「ああ、きっとな」
アリス「...そうね」
突然、照明が消えた。
飯田「何だ...?」
すると暗闇の中から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
キーガン「久しぶりだなぁ!よくあの戦争を生き抜き、ここまで来たな!褒めてやるよ!」
アリス「マルバス隊の隊長...!」
キーガン「だがここで終わりだ。安心しろ、じっくり殺してやるからよ!ハハハハッ!」
暗闇の中で何かが動くのが見えたかと思うと、左腕に鋭い痛みが走る。
キーガン「どうだ、ナイフの味は?美味いかぁ?」
再び影が動く。
アリス「どうする...このままじゃ」
飯田「くっ...」
ズガガガン!
キーガン「っ!クソがぁっ!誰だ!」
ミラー「そう吠えないでくださいよ」
リノア「それな~」
飯田「局長、リノア!」
そこにはナイトビジョンゴーグルを装着したミラーとリノアがいた。
ミラー「詳しい話はもうクロウ隊から聞いてますね?」
飯田「はい。でも情報は誰が?」
ミラー「さあ、匿名でしたから。...まあ、予想はつきますがね」
リノア「元気、アリス?」
アリス「リノア...。ええ、元気よ」
リノア「そりゃよかった」
キーガン「俺が居ることを忘れてんじゃねえのかぁ!?」
激しい雄叫びと共に銃弾が飛んできた。
ミラー「さあ、こいつは任せて2人は先に行きなさい」
飯田「ですが...」
リノア「いいから~」
飯田「...分かった」
ミラー「ああ、これを」
彼が手渡してきたのは救急キットだった。
飯田「助かります」
ミラー「ええ。では、また後ほど」
飯田「...はい」
ミラーとリノアは奥へと進む2人を見送ると、互いに背中を合わせた。
ミラー「アンドロイド、準備は?」
リノア「できてるよ~。てかリノアって名前があんの」
ミラー「はいはい」
キーガン「俺を舐めやがって!殺す殺す殺す殺す殺す!殺してやるっ!!」
今日はここまで。
飯田は通路の奥へと進みながらアリスに救急キットを投げ渡した。
飯田「ほら、治療しておけ」
アリス「ありがとう。...局長達、大丈夫かな?」
飯田「局長の実力がどの程度かは分からないが、遅れを取ることはないはずだ、それにリノアがいる。目の前のことに集中しよう」
アリス「そうね」
突き当たりの扉を開けると、2人は司令室のようなところに出た。
中央は吹き抜けになっており、ホログラムの地球が映し出されていた。
?「まさかここまで辿り着くとは、予想外だよ」
拍手と共に男の声が聞こえてくる。
飯田「お前は?」
ジョン「名乗る程の者でもない、ジョン・ドゥとでも呼んでくれ。先駆者、そのリーダーだよ」
そこに居たのは何の特徴もない、数分後には顔を忘れてしまいそうな普通の男だった。
アリス「貴方が...!」
飯田「お前の企みもここまでだ、観念しろ」
ジョン「それは君達の方だよ」
彼が指を鳴らすと同時に、飯田達の背後に兵士達が現れた。
ジョン「今やこの地球上に存在する全ての指揮系統は先駆者の支配下にある。外のお友達もすぐに終わるさ。君達を始末すれば世界に平和が訪れる」
アリス「平和?どこが?貴方達のしたことといえば無辜の人々を拐い実験台にして、戦争を引き起こしたくらいじゃない」
ジョン「それは平和に辿り着くまでに必要だった犠牲だよ。平和を求めるにはそれ相応の代償がいる」
飯田「だが...どうやって世界を平和にする?いくら指揮系統を全て支配したとはいえ人々の不満や戦争が無くなるわけがない!」
そう言うとジョンは顔を押さえ、静かに笑った。
アリス「何がおかしいのよ」
ジョン「いやいや、君たちの抱く世界平和は随分と幼いと思ってね」
飯田「何?」
ジョン「人が、人の欲望が存在する限り大なり小なり争いは無くならない。そんなのは当然さ。ならそれを制御すればいい。定期的に戦争を起こしそれを完全にコントロールすることで、最小の犠牲で最大限人々の欲や不満を満たす」
飯田「それの、どこが世界平和なんだ!」
鬼気迫る飯田の表情と違い、ジョンはポカンとした顔をしている。
ジョン「これを平和と呼ばず何と呼ぶ?今後、戦争での死者は過去に類を見ないほど少なくなる。そうだな...ざっと一回の戦争につきたった数百人程度か」
アリス「そんな...人は数字じゃない!」
ジョン「その通り!普通の人はそこで踏みとどまる。だが、僕は違う。数百人の命を犠牲にして、残り何十億もの命を救う!それが正義だと...人々が望んでやまない平和だと信じているから!」
アリス「っ...!それなら貴方はどうなの!もしその数百人の中に貴方が含まれることになったら!」
ジョン「そんなの勿論受け入れるさ。逆に聞くよ、もし自分に世界を平和にできる才能が、素質が、環境があったとして君達はそれを諦めるのか?」
アリス「...」
ジョン「僕には諦められない、世界の人々のためにも。平和の為なら僕は世界中の人間から恨まれようと、大罪人と罵られようとやり抜く覚悟がある。君達はそれほどの覚悟を持ってここにきたか?」
飯田「...分からない。だが、平和のためだと言っても他人の生き死にをお前が、個人が決めていいはずがない。命は自分自身のものだ」
ジョン「理想論だね。人はいつでも他人に左右される、否応なしに。それは命であっても変わらない。さて、これ以上はもう無駄かな」
ジョンが手を挙げるのを見て、兵士達が引き金に指をかける。
しかし銃声を合図に倒れたのは兵士たちのほうだった。
ジョン「何?」
飯田「お、お前は...」
↓1
00~30 ロボット
31~80 サイボーグ
81~99 懐かしい人物
コンマ51 サイボーグ
飯田「お前は!」
ヘクター「元気そうだな、隊長」
そこには右半身を機械化したヘクターが笑みを浮かべて立っていた。
ジョン「ほお、ヘクター・トンプソンか...。てっきり田舎で余生を過ごしているかと思ったが」
飯田「その身体は...?」
ヘクター「見りゃわかるだろ。俺は半身不随になっただけで諦めるような男じゃないのさ」
アリス「けれどサイボーグ化するのだって簡単じゃないはずよ...。恐ろしいほどの激痛と何年ものトレーニングを用するはず」
ヘクター「ま、そこは気合でな。さて、ジョンとやら、降伏しろ」
圧倒的に不利な状況になったにもかかわらず、彼は顔色一つ変えない。
ジョン「話を聞いてなかったのかい?僕の覚悟はそんな簡単に打ち破られるものじゃない」
彼はホルスターのリボルバーに手を伸ばした。
飯田「...ここで片をつける!」
「「了解!」」
ジョン 10/10
救急キット0
↓1飯田 マガジン8個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン9個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3ヘクター マガジン10個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 コンマ17 負傷した
アリス コンマ66 ゾロ目ボーナスでマガジン半分消費
ヘクター コンマ52 2人倒した
ダァン!ダァン!
アリス「そこっ!」ダダダダン!
ジョン「っと...」
彼はレベルⅣのボディアーマーを着ているのか、少しよろめいただけでピンピンしている。
ヘクター「ならこれはどうだ!」ポイッ
ドカ-ン!
爆煙が晴れた時ジョンの姿はそこには無かった。
ヘクター「どこ行きやがった...」
しばらく静寂が続いた後、1発の銃声と共に飯田は左腕に激しい痛みを感じた。
アリス「後ろっ!」
ヘクター「いつの間にっ!」
振り返るとジョンが背景と同化し消えていく姿が視界に入った。
アリス「光学迷彩っ!?」
ヘクター「大丈夫か、隊長?」
飯田「なんとかな...」
ジョン 7/10
救急キット0
↓1飯田 マガジン8個 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン8.5個 手榴弾1個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3ヘクター マガジン10個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 コンマ48 外した
アリス コンマ37 2人倒した
ヘクター コンマ45 倒した
飯田「このっ!」
ガガガガガン!
飯田は確かにジョンの頭を撃ち抜いたはずだが、弾丸は彼をすり抜けていった。
アリス「ホログラム!?」
それと同時に部屋の至る所にジョンのホログラムが現れた。
それはC.O.Tが使っていたものよりも高性能で、AIによりコントロールされており本物の人間のように動くため見分けがつかない。
アリス「ならこれで!」ポイ
ドカ-ン!
爆風がホログラムを掻き消し、本物のジョンだけが残った。
ヘクター「そこ!」ガガガガン!
ジョン「ふっ...」
だが弾丸はまたもジョンには当たらなかった。
飯田「あれは、兄さんが使ってた電磁シールド搭載ドローンか...」
一方その頃...
タタタタタン!
キーガン「ウグゥゥ...!クソッがぁ!」
ミラー「意外と張り合いのない...」
リノア「イヤ、普通に強敵だよね?あ、そう言えばキーガン、あなたはどうして先駆者に?」
弾丸を撃ち合いながら会話を交わす。
キーガン「何故そんな事を聞く、ふざけてるのかぁ!?」
リノア「ただの興味だよ」
キーガン「...まあいい、話してやる。俺は物心ついた時から某国のスパイとして育てられた。任務の為、誰にも気取られない為、顔を消し、名前を変え、友人や家族も持てない...」
ミラー「へぇ。だから世界が平和になればそんな思いをする必要もなくなると?」
突然キーガンは大きく高笑いした。
キーガン「ハァ?ンなわけねぇだろが!むしろ俺は今の境遇が気に入ってんだよ!」
リノア「ん~、どゆこと?」
キーガン「顔も名前も消せるって事はよ...どれだけ人を殺そうが罪に問われねぇんだよ!捕まることもねぇ!殺し放題なんだよぉ!」
ミラー「なら何故先駆者に協力を?」
キーガン「世界平和に協力したら、以後どれだけ殺人しても見逃すって約束してもらったからなぁ!あり得ないことだとは思うが、これで万が一ヘマをしても安全だろ?」
リノア「成る程ね」
キーガン「さあ、時間稼ぎはここまでだ」
2人は素早く辺りを見渡す。どうやら会話をしている間にキーガンは至る所にトラップを仕掛けたようだ。
ミラー「ああ、そうだ。一つ聞いても?」
キーガン「ハハハハ、遺言かぁ?イイぜ!」
ミラー「貴方は国籍がないって事でいいですよね?」
キーガン「ああ...」
彼は先程からミラーの戦い方にどこが既視感があった。だがその質問でついにその正体が分かった。
キーガン「テメェ...キリングトラベラーか」
リノア「それって...」
彼女は頭の中で素早く情報をまとめる。
キリングトラベラーといえば数年前まで世界を騒がせていたシリアルキラーだ。
その特徴は2つ。1つ目は必ず一国につき1人だけ殺すというもの。そして2つ目は殺した人物の国籍と同じ国旗を現場に残す事だ。
ミラー「いやいや、無国籍の人間も是非殺したいとは思ってたんですが...ここで叶いそうですね」
キーガン「クククク...俺と同類だったか。思わず昇天しそうなほどの血の匂いがテメェから漂うのもそういう訳か」
リノア「ここにいるの、私以外サイコパスじゃん...」
ジョン 4/10
救急キット0
↓1飯田 マガジン7個 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2アリス マガジン8.5個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓3ヘクター マガジン9個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
飯田 コンマ15 死亡判定
アリス コンマ42 倒した
ヘクター コンマ06 負傷した
ヘクター「痛っ...何だこれ?」
ヘクターは自分の左腕から小さな針状の物体を引き抜いた。
飯田「それは...!」
ヘクターにホーミング弾の事を伝えようとしたが既に遅く、弾丸は遮蔽物を避けるように動き彼に直撃した。
アリス「このっ!」ズガガガン!
ボスン!
ジョン「ドローンがやられてしまいましたか...。まあいいでしょう」ポイッ
ジョンの投げた手榴弾がイーグル隊の目の前に落ちる。
ヘクターは負傷してすぐ動けない、アリスはジョンに釘付けにされている。飯田は自分が動くしかないと思い、急いで手榴弾を蹴飛ばす。
飯田「ちっ!」
だが、十分距離を取る前に爆発してしまった。
↓1
00~10死亡
11~30一命は取り留めたものの戦闘には参加できず
31以上軽傷だった
コンマ25 戦闘には参加不可
アリス「大丈夫!?」
飯田「ああ...」
その言葉とは裏腹に、爆発によって吹き飛んできた多くの破片が両足に突き刺さっていた。
ヘクター「仕方ない、アリス、2人で何とかするぞ」
アリス「分かった!」
ジョン 3/10
救急キット0
↓1アリス マガジン7.5個 手榴弾0個
00~20負傷した
21~40外した
41~70倒した(マガジン1つ消費)
71~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2ヘクター マガジン9個 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
アリス コンマ13 負傷した
ヘクター コンマ70 倒した
ジョンはまたも光学迷彩で姿を消したかと思うと、2人を囲むようにホログラムを展開した。
ガガガガン!
ヘクター「クソッ!これじゃどれが本物か見分けてる暇もないぞ!」
アリス「任せて、援護は頼んだわよ!」
そういうとアリスは素早くホログラムの観察を始めた。
ジョン「いい的ですね...」
ガガガガン!
アリス「っ!」
ヘクター「大丈夫か!?」
アリス「いいから!」
彼女は弾丸を喰らいながらもCPUをフル回転させる。
確かにホログラムはAIによって人と同じ動きをするようコントロールされているが、それは個人の動きを真似しているというわけではない。
アリスはその点を利用して数多のジョンの中から癖を持った1人を探し出した。
アリス「そこよ!」
ヘクター「おう!」タタタタタン!
ジョン「ぐっ...!」
ジョン 2/10
救急キット0
↓1アリス マガジン7.5個 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2ヘクター マガジン8個 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
アリス コンマ69 倒した
ヘクター コンマ49 外した
アリス「もうホログラムは無駄よ!」
アリスは惑わされる事なく本物を撃ち抜いた。
ジョン「ちっ...!」
腰のグレネードに手を伸ばす。
ヘクター「させるかよ!」タタタタタン!
ジョン「ええい!」
ジョン 1/10
救急キット0
↓1アリス マガジン6.5個 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
↓2ヘクター マガジン7個 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
アリス コンマ49 外した
ヘクター コンマ17 死亡判定
アリス「ドローンは壊れ、ホログラムも無駄。もうオモチャはないわよ!」
ジョン「ふん、あまり見縊らない事だ!」
するとジョンは1人であるにもかかわらず、アリスとヘクター両方を制圧できるほど正確な射撃をしてきた。
アリス「このっ...」
ヘクター「おい、アリス。俺が奴を引き付ける、その間に何とかしろよ」
アリス「え?」
ヘクターはアリスの返事を聞かずに飛び出していった。
ヘクター「こっちだジョン!やれるもんならやってみろ!」
ジョン「馬鹿め...!」ダァン!ダァン!
ヘクターはサイボーグ化した事によって得た常人離れしたスピードでジョンを翻弄していたが、次第にジョンの狙いが正確になっていく。
ジョン「これで終わりだ」
ダァン!
↓1
00~10死亡
11~30一命は取り留めたものの戦闘には参加できず
31以上軽傷だった
コンマ05 死亡
ヘクター「ゴホッ...!」
アリスには倒れていくヘクターの表情がどこか笑顔のように見えた。
それはおそらく、再びイーグル隊として飯田達と共に戦えた嬉しさだろう。
アリス(ヘクター...!その犠牲は無駄にしない!)カチャ
ジョン 1/10
救急キット0
↓1アリス マガジン5.5個 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
アリス コンマ48 外した
アリス(今なら銃口はこっちを向いていない!)
アリス「そこだっ!」カチャ
ジョン「甘い!」
彼はホルスターからさらにもう一丁リボルバーを取り出しアリスに射撃した。
リボルバーの弾幕にアリスは隠れざるを得なかった。
ジョン 1/10
救急キット0
↓1アリス マガジン4.5個 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
アリス コンマ51 外した
アリスとジョン、2人の銃弾の応酬が続く。
ジョン「なかなかどうして、しぶとい奴め...」ダァン!ダァン!
アリス「そっちこそね!」ガガガガン!
ジョン 1/10
救急キット0
↓1アリス マガジン3.5個 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
アリス コンマ42 外した
アリス「埒があかない...!ダダダダン.
状況は拮抗しているとはいえあまり時間はかけられない。いつ先駆者の援軍が来るかも分からないとなれば尚更だ。
ジョン「そろそろ諦めたらどうですか!」タァン!
ジョン 1/10
救急キット0
↓1アリス マガジン2.5個 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
アリス コンマ42 外した
タタタタン!
ガチャコ
アリス「弾ももう僅か...。早く仕留めないと!」
ジョン 1/10
救急キット0
↓1アリス マガジン1.5個 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
アリス コンマ12 死亡判定
ジョン「そろそろ終わりにしよう!」
そう言うとジョンは移動し始めた。
アリス「あの方向は...まずい、晃司!」
飯田を狙われた事によって生じたアリスの焦りをジョンは見逃さなかった。
ジョン「もらった」ダァン!
↓1
00~10死亡
11~30一命は取り留めたものの戦闘には参加できず
31以上軽傷だった
コンマ83 軽傷
アリスはかろうじて前転し、直撃を避けることができた。
ジョン「ちっ...」
ジョン 1/10
救急キット0
↓1アリス マガジン1.5個 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
アリス コンマ08 死亡判定
ダァン!
アリス「避けられないっ...!」
↓1
00~10死亡
11~30一命は取り留めたものの戦闘には参加できず
31以上軽傷だった
コンマ54 軽傷
ジョン「また外した...!予想以上に体力を消耗しているようですね...」
アリス「ふぅ...!今度こそ!」
ジョン 1/10
救急キット0
↓1アリス マガジン1.5個 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~60外した
61~80倒した(マガジン1つ消費)
81~90倒した(マガジン半分消費)
91~992人倒した
コンマ37 外した
ズガガガン!
カチッ
アリス「弾が!仕方ない...!」
彼女は素早くサイドアームのハンドガンをホルスターから引き抜く。
ジョン 1/10
救急キット0
↓1アリス ハンドガン 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~70外した
71以上 倒した
コンマ12 死亡判定
ジョン「これで...」
ダァン!
↓1
00~10死亡
11~30一命は取り留めたものの戦闘には参加できず
31以上軽傷だった
終わんないなぁ...。このままやり続けてもダレそうだけど何とかしたほうがいいですかね?
コンマ64 軽傷
アリス「あぶなかった...」
ジョン 1/10
救急キット0
↓1アリス ハンドガン 手榴弾0個
00~20負傷した(死亡判定)
21~70外した
71以上 倒した
コンマ98 倒した
アリス「そこだ!」タァン!タァン!
ジョン「ゴホッ...!まだ...まだだ!」
血を吐きながら彼は懐に忍ばせてあったリボルバーに手を伸ばした。
アリス「3つ目!?間に合わないっ!」
リボルバーの銃口がアリスに向き、遂に終わりを覚悟した。
ジョン「っ...!」
だがジョンは撃たなかった。
グレイ「そこまでだ」
ジョン「グレイ...!やはり生きていましたか。銃を向ける相手を間違えてますよ」
グレイ「いいや、合っている。ほらアリス君、これで飯田君を手当てしてやれ」
アリスは救急キットを受け取ると飯田のもとへ駆け寄った。
ジョン「何故ですか?貴方は我々の考えに賛同していたはず」
グレイ「だが考えが変わった」
ジョン「どういうことです?」
グレイ「確かにお前のやり方なら世界は平和になるかもしれない。だが...心が、優しさがない」
ジョン「優しさ?笑わせてくれますね!そんなものじゃ何も解決しない!」
グレイ「かもな。だが誰か1人でも優しさをあのジャンキーに与えていたら彼は凶行に走らなかったかもしれない。私の妻と子供も...」
ジョン「ならあなたは私の正しさを理解しているのにも関わらず、自分が受け入れられないから平和を潰すと?」
グレイ「そうだ。少なくともお前の目指す世界は妻子に誇れる世界じゃない」
ジョンはリボルバーを手放すと、膝をつき項垂れながら笑みを浮かべた。
ジョン「いいでしょう。なら最後に一つ、貴方とイーグル隊に」
飯田「聞こう...」
応急手当てを終えた飯田とアリスが、ジョンの側による。
ジョン「これから先の世界で起こる戦争、その犠牲者は数十万、数千万、あるいは数億もの数です。その人々は皆、君たちが殺したも同然だという事を忘れずに...。では、どうぞ」
グレイ「分かった」
そう言うとグレイは何の躊躇いもなく頭を撃ち抜いた。
グレイ「さて、これで終わりじゃない」
飯田「何?」
グレイ「この部屋を見ろ。ここにはまだ先駆者のネットワークが残ってる」
飯田「ならこれを破壊して──」
グレイ「まあ待て」
アリス「え?」
グレイ「よく考えてみろ。これだけのネットワーク利用しない手はないだろ?」
飯田「どういう...事だ」
グレイ「確かに奴のやり方は私たちにとっては正しくないものだった。なら...我々がその代わりをすればいい」
アリス「そ、そんな...」
飯田「...」
↓3まで多数決
1提案に乗る
2提案を断る
2断る
飯田「いや、それじゃジョンと何も変わらない」
グレイ「...ふっ。そう言うと思ったよ」
アリス「試したのね?」
グレイ「まあな」
アリス「もし提案に乗ってたら?」
グレイ「殺していた。さて、ここを爆破するとしよう」
グレイが用意してあった爆薬を設置し始めた。
飯田「ヘクター...。お前は最後まで...」
グレイ「さあ、行くぞ」
アリス「分かったわ。グレイは晃司をお願い。私はヘクターを運ぶわ」
そうして3人は司令室を後にした。
↓1 ミラーとリノアの状況
00~30 死傷者あり
31~99 死傷者なし
コンマ48 死傷者なし
アリス「リノア、無事だった?」
リノア「まあね~」
ミラー「2人とも無事でしたか。それに...グレイさん」
グレイ「久しぶりだな。さあ、早く行くぞ」
グレイは飯田を抱えながら足早に先へ進んだ。そしてアリスもそれに続いた。
リノア「そういえば最近被害者出てなかったけど、飽きたの?」
ミラー「まさか!ただ...ある日1人の男にボコられましてね。それで決めたんですよ、その男を殺すまではキリングトラベラーには戻らないって」
リノア「それって~」
ミラー「ええ、グレイさんですよ。さあ私たちも行きましょう」
そのままイーグル隊達は道中で他の仲間と合流し、事務所を脱出した。
飯田「これからどうするんですか...?」
グレイ「やるべき事をやる。先駆者はトップを失ったとはいえまだ各地に末端が存在する。そいつらを片付ける」
飯田「そう...ですか。なら俺も」
グレイ「いや、これは私1人で片をつける」
飯田「...また、会えますか?」
グレイ「ふっ、さあ。じゃあな」
そう言うとグレイはその場から去った。
アリス「さあ、行きましょう晃司」
飯田「ああ...」
数年後
オウルレギオン本社のカフェスペースで2人の女性が話をしている。
アリス「久しぶりね、シモーヌ」
シモーヌ「元気そうで何よりよ」
アリス「それで、狙撃手の育成はどう?」
シモーヌはその腕前を認められ、オウルレギオンの特殊狙撃部隊を養成する教官となっていた。
シモーヌ「駄目ね。私に並ぶ人材はなかなかいないわ」
アリス「ま、当然よね」
シモーヌ「そういうアリスは最近どうなの?」
アリス「えーとね...」
アリスはリノアと共に世界各地を旅している。人としての見識を深める為、そしてアンドロイドに対する偏見や差別を打ち払う為らしい。
アリス「そういえばグレイはどうしてるのかしら」
シモーヌ「さあ...。時折彼の様な人を見たっていう噂を聞くけど...分からないわ」
2人の元へ1人の男性が近づいてくる。
飯田「2人共、久しぶりだな」
シモーヌ「隊長、久しぶり」
アリス「ハロ~、晃司」
飯田「ああ。アリス、リノアの口調に似てきたんじゃないか?」
アリス「えっ、そんなことは...」
シモーヌ「それで新兵の教育は楽しい?」
飯田「まあ、やりがいはある。ところでミラー社長は?今日は彼に呼ばれて集まったんだよな」
アリス「ええ。あら、噂をすれば何とやら」
ミラー「お久しぶりですね。さて、旧交を温めたいところですが本題に入りましょう。3人しか任せられない任務があるのですが...」
アリス「どうする、2人共?」
シモーヌ「隊長に従うわ」
飯田「...なら、イーグル隊の出番だな」
ミラー「そう言ってくれると思ってました!さあ説明ですが──」
飯田(君が考える様な生活じゃないかもしれないが...それでも、俺は十分健やかに生きてるよ。だから...安心してくれ)
──完──
色々反省点はありますがこれで終わりです。
稚拙な文章に最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。
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