いつもの四人とありすの夏休みのお話です



短いですがよろしくお願いいたします

柚「ふぅ……生き返ったぁ」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

あずき「エアコン入れてても、共同スペースは暑いからね」

忍「というか、さっきから進んでないよね？」

柚「……」ﾁﾗ

つ【ぴにゃこら太】

穂乃香「っ！」

柚「ぐさーっ！」
穂乃香「だめーっ！」ｻｯ

柚「くっ、穂乃香チャンもできるようになったね」ｼﾞﾘｼﾞﾘ

穂乃香「動きを見ていればわかるようになってきましたから」ｼﾞﾘｼﾞﾘ

忍「はいはい。さぁ、遊んでないで」



忍「夏休みの宿題を終わらせようね」

柚「えー、せっかくごまかしたのになぁ！」

あずき「ごまかしても宿題はなくならないよぉ」

穂乃香「というより」

穂乃香「柚ちゃんが最初泣き付いてきたんですよね」



柚『学校が来週から始まっちゃうよぉ！』

柚『お願い！宿題手伝って！！』



穂乃香「……と」

忍「で、まだ案の定、終わらせてないあずきちゃんと合わせて一緒に手伝ってるんだけどなぁ」

忍「あずきちゃんも全然進んでないし、穂乃香ちゃんとプールでも行こうかな？」

穂乃香「私としては映画『ぴにゃこら太vsエン次郎』が見たいのですが」

あずき「ほ、ほら柚ちゃんのせいで二人が怒ってるよ！柚ちゃんは謝って！」

柚「ごめんなさい」ﾄﾞｹﾞｻﾞ

忍「あずきちゃんもね」

あずき「申し訳ありませんでした」ﾄﾞｹﾞｻﾞ

穂乃香「よろしい」

ｶﾘｶﾘ

柚「ねぇ、お腹スカナイ？」ｸｰ

忍「んー、その問題集が終わったらね」

穂乃香「夕方は響子ちゃんがいますが、お昼は各自ってことで」

あずき「素麺か冷や麦ならあるよ……実家から大量に送ってきたのが」ｶﾘｶﾘ

忍「そっか……あずきちゃんの実家、老舗の服屋さんだっけ」

あずき「うんっ！毎年お中元やお歳暮はいっぱい来るの！」

穂乃香「あ、そこ。スペル違ってますよ」

あずき「ふぇ～ん」ｶﾘｶﾘ



柚「んー、柚としては折角なんで出前がいいカナ？」

柚「ピザとナントカイーツとか……なんならお寿司とか！」

忍「はい、帰ろうね」

穂乃香「そうですね」

あずき「柚ーちゃーんー！」

柚「てへぺろ」



忍「……」

ﾋﾟﾎﾟﾊﾟﾎﾟ

あずき「あれ？本当に出前大作戦？」

穂乃香「まさか……ね……」

―30分後

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

柚「あ、来た！何カナ何カナ？」ﾄﾞﾀﾀﾀ

あずき「……あずき、イヤな予感がするんだけど」

穂乃香「……同じく」



柚「はーい、開けマース！」ｶﾞﾁｬ



ありす「こんにちは。柚さんがいちごパスタを食べたいて聞いて、急いで作ってきました！」

柚「」

ﾊﾞﾀﾝ



ありす「ちょっとぉ！」ｶﾞﾁｬ

柚「」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

ありす「十勝産生クリームにフローズンいちごをつぶしたのを混ぜたクリームを主体として」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ



あずき「普通に食べられるね」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

忍「千枝ちゃんと舞ちゃんがアツアツだと運んでる最中で痛むから、冷たいのがいいよってアドバイスを」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

穂乃香「それで……でも、冷たいと意外に食べられたんですね」ｽﾞﾙｽﾞﾙ



三人（おいしいかどうかは別にして）



ありす「さぁさぁ、上のアイスが溶けない内に！」

柚「」ﾁｰﾝ

あずき「あ、ありすちゃんもアイス食べる？」

ありす「いいんですか？」

忍「いちご味はないけどね」

ありす「ありがとうございます！」

穂乃香「柚ちゃんもこれぐらい謙虚ならよかったんですが……」

ありす「♪～」

忍「柚ちゃんが謙虚だなんて」





忍「にょわがないきらりさんみたいだね」

あずき「うん……」

ありす「では、バニラをいただきます！」

ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

ありす「うーん、おいしい～」

ありす「あれ？これ……夏休みの宿題ですか？」

あずき「うん。ありすちゃんはもう終わったのかな？」

ありす「私は、7月中には終わらせてますから」

忍「ってさ」

穂乃香「小学生でも終わってるんですよ」

あずき「ゴメンナサイ……」



柚「シュクダイ……ヤラナイト……」

柚「ア、ありすちゃんも手伝ってぇ～」ｶﾞｼｯ

ありす「えぇ～？！」

忍「小学生に中学生の宿題を……」

（注意。こちらでは柚を中三としてます）

あずき「いくらなんでも無謀大作戦だよ！」

穂乃香「無謀な作戦って……」

ありす「えと……」ﾆｹﾞﾀｲ

柚「せめて、自由研究とか読書感想文とか！」ﾆｶﾞｽﾓﾝｶ

ありす「じ、自由研究なら、私は……」ﾀｼﾞﾀｼﾞ

柚「な、何カナ！」ｶﾞｼｯ

ありす「マスコミがもたらすインフォデミックの弊害と対中国戦略の変化を……」

柚「」ﾁｰﾝ

あずき「柚ちゃーん！」

忍「まったく知らない単語が出て来て、オーバーヒートしちゃったよ！」

穂乃香「助けて、デビ太郎！」

忍「穂乃香ちゃんまで？！」

―頭に冷えぴたシート。ブラジャーに汗拭きシートを入れて冷やしました

柚「うぅ……ありすちゃんのは柚には難し過ぎるよぉ……」

あずき「な、なら読書感想文はどうかな？」

忍（最悪、丸写しでいいからかな？）

ありす「それなら」



ありす「『おとまりせっくす 家族旅行 兄妹の秘密』です」

柚「」

忍「」

穂乃香「」

あずき「せ……っくす？」

ありす「はい、杏さんが薦めてくれましたので」

忍（あのニートめぇぇぇぇ！）

柚「で、でも、杏チャンはどうしてその本を薦めてくれたのカナ？」

ありす「それは……」



杏『ありすにしろ千枝にしろ、プロデューサーへのアタックが重過ぎるんだよ』

千枝『重い……ですか？』

雪美『大丈夫……心繋がる……いつか……身体も……』

由愛『か、身体……（///）』

杏『ほら、重くなった。だから、まずは軽く妹的存在から行きなよ。何事もステップアップ。いきなり100m走を走るようなもんだよ』

ありす『（タブレット検索）妹萌えというのですね。わかりました。杏さんとしてはどのような妹萌のルートがよいでしょうか？』

杏『そこで比奈から借りたこの本』

杏『「おやすみせっくす」シリーズぅぅ！』

千枝『せ……せっく……』

由愛『す、す、す……（///）』

ありす『さ、さすがは杏で……す』



杏（まぁ、本当はCoolPから、幼少組だけでもいいから、らぶらぶの勢いを止める方法はないかと聞かれただけなんだけどね）

杏（まぁ、只で杏を使おうとした罪は償ってもらうよ。……へっへっへっ）

ありす「……と」

穂乃香「」

忍「あー」

忍（杏ちゃんに見事に乗せられたね）

あずき（穂乃香ちゃんとしても、何らの形で挽回したいんだろうけど……）

忍（難しいかな……）

穂乃香「」

穂乃香「……」ｽｸｯ

忍「あ、あれ？」

穂乃香「……」ｽﾀﾀ

あずき「待って、どこ行くの？あずきの宿題完成大作戦は？」ｶﾞｼｯ

穂乃香「……」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

あずき「止まって止まってぇぇ！」ｽﾞﾙｽﾞﾙ





忍「あーあ」

ありす「？」

―ありすは帰りました

忍「さて……」



柚「ｳｰﾝｳｰﾝ」



忍「こりゃ駄目かなぁ……」

忍「仕方がないし……」

つ【自由研究と読書感想文のコピー】

忍「あとが自由研究と読書感想文だけなら、写せばいいだけだよね」

忍「じゃあお休み」ﾀｵﾙｶｹﾙ

柚「ｳｰﾝｳｰﾝ」



ﾊﾞﾀﾝ

―なお、柚の宿題はまだ英語が丸々残っていたのを他のメンバーが知ったのは翌日の朝だった

―さらに、女子寮で夕方まで寝ていたため、自由研究と感想文をコピーのまま提出してしまうのを忍は知らない



―そして

―事務所。鍵のかかる部屋

CoolP（以下P）「おい、穂乃香。こんな所に呼び出したどうしたんだ？」

穂乃香「ふふふっ……」

ﾇｷﾞﾇｷﾞ

P「ちょ！？」

穂乃香@ﾋﾟﾝｸﾍﾞﾋﾞｰﾄﾞｰﾙ「うっふーん、せくしー大作戦ですよ（棒）」

P「……うん、もっと演技の勉強をしような。それから桃井さんのパクリは…」ｸﾄﾞｸﾄﾞ

穂乃香「いいから、襲われてください！！」ｶﾞﾊﾞｯ

P「あー！」ﾄﾞｽﾝ

穂乃香「これもイデの導き……」

P「みんな星になっちゃえー！」





―なお、不審に思ったL.M.B.GのCool属性によって、穂乃香ちゃんの野望を打ち砕かれ、あずきはプロデューサーと祝言をあげました



―めでたしめでたし