真姫「冷凍食品だけでお弁当を?」 (31)

真姫「休日なのに学校に穂乃果に呼び出されて…時間通りに来ないし…」

ガチャ

真姫「あっ!?」

絵里「あら?真姫じゃない」

真姫「絵里…どうしたの?今日は練習もないのに」

絵里「なんか穂乃果に呼び出されて」

真姫「絵里もなの?」

絵里「うん。12時に部室に集合って…穂乃果来てないのね」

真姫「まさか忘れてる訳じゃ…」


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ガチャ

穂乃果「忘れてないよぉ~」

真姫「穂乃果!?」

絵里「穂乃果…今日は一体何をするの?」

穂乃果「二人ともお腹空いた?」

絵里「そりゃあ…お昼時だし」

穂乃果「そっか~良かった。今日はお弁当作って来ました」

真姫「お弁当を?穂乃果が?」

穂乃果「うん」

真姫「なんで?」

穂乃果「なんでって。お礼だよ。こないだのお礼。焼肉ご馳走になったでしょ?」

穂乃果「焼肉の作法」
穂乃果「焼肉の作法」 - SSまとめ速報
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真姫「ああ…それでわざわざ?別にいいのに」

穂乃果「って言ってもレンジでチンしただけなんだけどね」

真姫「レンジで?」

穂乃果「うん。冷凍食品弁当です!」

真姫「冷凍食品弁当?」

穂乃果「うん。食べた事ある?」

真姫「ない…けど…」

穂乃果「絵里ちゃんは?」

絵里「私も…お弁当は手作りだから…」

穂乃果「手作り?全部?女子力高いね」

絵里「いや…別に…」

穂乃果「で、今日は協力者も居ます」

絵里「協力者?」

ガチャ

希「はーい。希パワーたっぷり注入~。はい、プシュー」

穂乃果「希ちゃんです!」

真姫「どうして希が…」

希「冷凍食品と言えば一人暮らしと主婦の強い味方!」

穂乃果「私と希ちゃんの二人で美味しい冷凍食品を選びに選んだんだよ~。スーパーで」

希「いや~本気出し過ぎてちょっと遅れちゃったけどな」

絵里「え?何?二人でスーパーに行って選んで来たの?」

穂乃果「うん」

絵里「何よ。呼んでくれれば良かったのに。楽しそうじゃない、そう言うの」

真姫「本当よ」

絵里「え?」

真姫「いや…」

絵里「もう本音が出てたけど…」

真姫「知らない」

絵里「いじっぱり…」

穂乃果「さて、それではお弁当を…」

希「ジャーーーン」

絵里「え?重箱?」

真姫「こんなに作って来たの?」

穂乃果「そりゃあそうだよ。皆んなで食べるんだから」

希「花陽ちゃんも来る予定だったしな」

穂乃果「来れないってなって泣いてたよね。表現じゃなくて本当に涙を流して…」

絵里「そうなんだ…」

穂乃果「まあ、いいや。さて、じゃあ空けるよ~」

真姫「うん」

パカっ

真姫「これが…」

絵里「冷凍食品のお弁当…」

穂乃果「うん。どう?」

真姫「いや…思ったよりちゃんとしてる」

穂乃果「そりゃあそうだよ」

絵里「これ…一番下のは…炒飯?」

穂乃果「正解!」

希「やっぱ冷凍食品と言えば冷凍炒飯やもんな?」

穂乃果「うん。ニチレイの本格炒め炒飯」

絵里「ラーメン屋さんの炒飯に見劣りしないわね。見た目は」

穂乃果「見た目だけじゃないんだな~これが」

希「食べてごらん」

絵里「うん。それじゃあ…頂きます」

パクっ

絵里「んんっ!?」

穂乃果「どう?」

絵里「ハラショー!これ本当にチンしただけなの?」

穂乃果「そだよ」

絵里「お米はパラパラしてるのにちゃんとふっくらしてるわ」

真姫「そ、そんなに?」

絵里「真姫!これは是非食べるべきよ」

真姫「え?そんなに?」

絵里「うん。ちょっとみくびってたわ」

穂乃果「気持ちは分かるよ~。チンするだけでこのクオリティだもんね」

真姫「それじゃあ…頂きます」

パクっ

希「どう?」

真姫「美味しい…まるでお店の炒飯…」

穂乃果「でしょ?」

真姫「うん」

希「いやーこれは面食らうよね。これだけ美味しい炒飯が5分もあれば作れるんやから」

穂乃果「ねっ!これだけでも冷凍食品が凄いってのが伝わったでしょ?」

絵里「そうね。ちょっと驚いたわ」

真姫「うん、私も」

穂乃果「まあ、でも他にも美味しいのあるから。オカズの方も食べてみそ」

真姫「じゃあ…これを…」

穂乃果「おっ!それは!」

希「ウチのオススメや!」

穂乃果「牛カルビマヨネーズだね!」

絵里「なんかカロリーが高そうな名称ね」

穂乃果「まあね。美味しい物ってだいたいカロリーが高いからね。仕方ないよ」

真姫「ちょっと…食べづらいじゃない」

穂乃果「気にしない気にしない。その分走れば良いんだよ~」

希「だって。穂乃果ちゃんがこの後一緒に走ってくれるから安心やな~」

穂乃果「え?」

真姫「じゃあ」

絵里「私も」

パクっ

希「どう?」

絵里「花陽みたいな事言っていい?」

希「どうぞ」

絵里「白米が欲しい」

真姫「確かに」

穂乃果「分かるよ~それ。花陽ちゃん化しちゃうよね」

希「しちゃうな~。花陽ちゃん化しちゃうわ」

絵里「花陽化ってなんなのよ…」

穂乃果「ちなみにその隣のも花陽ちゃん化しちゃうよ」

絵里「この揚げ物?」

穂乃果「うん」

絵里「ふ~ん。どれどれ~」

パクっ

絵里「これは…これもマヨネーズ?」

穂乃果「タルタルソースだよ~。白身魚フライのタルタルソース!美味しいでしょ?」

絵里「ええ」

真姫「これ…揚げ物だけどソースとか要らないからお弁当に入れるのに良いわね」

穂乃果「あっ!確かに」

真姫「気が付いてなかったの?」

穂乃果「いや~そういうのはちょっと専門外…真姫ちゃんはビギナーズラックだよ!」

真姫「ビギナーズラックって…」

絵里「ねえねえ。この餃子も勿論冷凍食品なの?」

穂乃果「そうだよ!美味しいよ!某餃子の王将の餃子だよ」

真姫「某って…使い方…」

絵里「でも…餃子かぁ…」

穂乃果「何?苦手?海未ちゃんの得意料理だよ?」

絵里「いや…餃子は好きだけど…ほら…ニオイが…」

穂乃果「あ~なるほど。この後キスする予定でもあったりするの?」

絵里「それは…」

希「ある訳ないやん?えりちは恋人もいないんやから」

穂乃果「まあ、そっか」

絵里「あなた達に言われたくないんだけど。お昼から餃子なんか食べたらその後外出出来ないなって思っただけよ!」

穂乃果「あ~大丈夫だよ。これはニンニクカットされてるから。それでも美味しいけどね」

絵里「そう言う事なら…」

パクッ

穂乃果「どう?平気でしょ?」

絵里「ええ。そうね」

希「ウチはこのチーズハムカツも好きなんよね~。マルハニチロのチーズハムカツ」

穂乃果「あっ!分かる!美味しいよね~。美味しいでしよ?」

真姫「うん。けど…」

穂乃果「けど?」

真姫「その…作って貰っておいて…その…揚げ物とかお肉が多くて…」

穂乃果「あ~ちょっと濃すぎるよね。でも、大丈夫だよ。和惣菜があるでしょ?それも冷凍食品だから」

真姫「え?これも?」

穂乃果「そだよ。びっくりした?」

真姫「なんでもあるのね」

穂乃果「うん。今回はご飯物を炒飯にしたけど他にもソバメシとかピラフなんかもあるし。焼きそばとかパスタもあるんだよ~」

希「あ~ウチ冷凍のソバメシ大好きや!あれ美味しいよね」

穂乃果「うん。あとはやっぱり焼きおにぎりね!あれは欠かせない」

絵里「欠かしてるじゃない」

穂乃果「うん。それだけ冷凍炒飯は最強って事なんだよ。多分、冷凍食品史上一番凄いのが炒飯だから」

絵里「まあ…確かに食べた限りでは過言ではないかも」

穂乃果「でしょ?」

真姫「でも、そろそろお腹いっぱいかも」

希「結構ボリュームあるからなぁ」

絵里「確かに」

穂乃果「因みにね。今回はデザートも用意してきたから」

絵里「デザート?」

穂乃果「うん。ちょっと待っててね。調理室でチンしてくる」

絵里「え?今から?」

穂乃果「うん。これだけはね~私も希ちゃんも知らなかったんだけど。ことりちゃんから教えて貰ってね」

希「わざわざ業務用スーパーまで行って来たんよ」

真姫「業務用スーパー…って?」

希「言うと思ったわ。まあ、その名の通りやん。業務用の食べ物とかが売ってるんよ。業者さんが買うような感じのが」

真姫「そんなスーパーあるんだ…」

穂乃果「あんまり行かないけどね。私達も。まっ、どう言う事でチンしてくるよ」

希「いや…多分なんやけどそれってチンしなくてええんやない?」

穂乃果「え?そうなの?」

希「だって…常温で30分間って」

穂乃果「本当だ」

真姫「よく読みなさいよ」

絵里「穂乃果らしいと言えば穂乃果らしいけどね」

穂乃果「えへへ。って言う事はもう食べれるんじゃない?」

希「そうやな。じゃあ、カットして…」

穂乃果「うわ~美味しそう~」

希「なあ?流石ことりちゃんのオススメや」

絵里「どれどれ~……ん~ハラショー!」

穂乃果「でた!本日二度目のハラショー!」

真姫「よっぽど美味しいのね」

希「って言うか…ずっと思ってたんやけどロシア語で美味しいってハラショーじゃないよね」

数日後

凛「あ~疲れたにゃーーーー」

海未「だらしないですね」

凛「だらしなくないよ!普通の反応だよ!かよちんなんてもう一言も喋らないよ?」

花陽「…うぅ」

ことり「大丈夫?」

にこ「誰よ!ピクニックの計画を海未に任せたのは!これはピクニックじゃなくて登山よ!登山!」

穂乃果「しんど…しんどい…」

海未「まだまだ頂上は先ですよ?」

凛「えーーーーーー」

穂乃果「まだ登るの?」

海未「当たり前です」

にこ「もう無理よ。一ミリも動けない」

海未「大丈夫です。熱い心があれば」

穂乃果「そう言う問題じゃないよ!」

希「なあ海未ちゃん。せっかく開けた場所に居るんやし一旦お昼にしない?」

海未「ここでですか?」

希「うん」

絵里「私も賛成よ。今日は真姫がお弁当を作って来てくれたのよね?」

真姫「え?ま、まあ…」

にこ「え?真姫が?」

凛「手作り?」

真姫「ま、まあ…でも手作りって言うか…その…」

凛「なんでもいいにゃーーーー。真姫ちゃんの作ったお弁当を食べれるなんて感激にゃーーーー」

花陽「お弁当!!お弁当!!!」

穂乃果「花陽…回復したんだね!!」

真姫「あの…あんまり期待しないでよ。チンしただけだから」

穂乃果「おおっ!もしかして?」

真姫「冷凍食品よ」
海未「手抜きですか!」
凛「海未ちゃん!」
花陽「海未ちゃん酷いよ!手抜きだなんて!」
真姫「ふ、二人ともいいから」
ことり「さすが海未ちゃんだね」

絵里「真姫の弁当楽しみだわ」
真姫「いや、冷凍食品だから」
希「まあいいやん一生懸命作ってくれたんやから」
にこ「冷凍食品ってすごいわよね」
穂乃果「うん」
真姫「海未も食べてみて?」
海未「では、頂きます、こ、これは」
真姫「おいしいでしょ?」
海未「おいしいです!冷凍食品っておいしいんですね」
真姫「あ、このチャーハンも食べて?後、花陽には白いご飯を詰めてきたわ」
花陽「真姫ちゃん有難う」

花陽「ねぇこのチャーハンも食べてみたいな」
真姫「え?いいの?」
花陽「うん、これは!」
凛「かよちんどうしたにゃ?」
花陽「チャーハンすごくおいしい」
凛「!本当だ!すっごくおいしいにゃ」
にこ「後、これはイシイのミートボールね」
海未「可愛い」
ことり「ことり、これ大好き」
希「春巻きもおいしいやん」
穂乃果「鶏のから揚げもおいしいよ絵里ちゃん」
絵里「じゃあ一つ、ハラショー!これで冷凍食品なの?」
ことり「うん、ジューシーでおいしいよ」
絵里「本当にそうね」

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