～某所～



打ち止め「あ、刑務官さんこんにちはーって、ミサカはミサカはご挨拶ー」ﾃｸﾃｸ


警備ロボ『ﾋﾟｰ』


打ち止め「ふふっ！今日はね、アポとってあの人にヨミカワと作ったお弁当差し入れに来たの！」


警備ロボ『ﾋﾟｰ』


打ち止め「本当はこういう差し入れダメだけど、あの人は出る気も無いらしいし『特別』にいいんだって！」


警備ロボ『ﾋﾟｰ？』


打ち止め「中身はなんと、はんばーぐぅ！って、ミサカはミサカはお弁当のおかずのメインをドヤってみたり！」


警備ロボ『ﾋﾟｰ』

打ち止め「へへー。あのね、今日は1年前ミサカとあの人が出会った日なの！」


警備ロボ『ﾋﾟﾋﾟｯ』


打ち止め「その時ね、食べたのがハンバーグだったの！って、ミサカはミサカはニヤケながら両手ゲンコツでイヤンイヤンしてみたり！」


警備ロボ『ﾋﾟｺﾋﾟｺ』


打ち止め「ミサカはあの日、本当の意味で救ってもらった。一人ぼっちだった心も、」





打ち止め「……命も。って、ミサカはミサカはしんみり笑ってみる」


警備ロボ『…』




打ち止め「それでね、きっとあの人は今、1人きりで辛いと思うのって、ミサカはミサカは後ろ手に呟いてみたり」


警備ロボ『…』

打ち止め「ここでは良いご飯…ううん、そもそもご飯ちゃんと食べてるかも怪しいし…って、ミサカはミサカは放っとくとまともな食生活すらしなそうなあの人を思い浮かべてみたり」


警備ロボ『ﾋﾟｰ』


打ち止め「だから今度はね、ミサカがあの人にハンバーグ食べさせてあげるんだ」


警備ロボ『…』


打ち止め「『あなたは一人ぼっちなんかじゃないよ』ってメッセージ込めてるの！」ﾆｺｯ


警備ロボ『ﾋﾟｰ』


打ち止め「えっへっへっ！美味しいって言ってくれるかな？って、ミサカはミサカはにへーって笑ってみる！」


警備ロボ『ﾋﾟｰ』


打ち止め「あ、面会室ついた！」


打ち止め「お勤めごくろーさまです！って、ミサカはミサカは最敬礼
！」ﾋﾞｼｯ


警備ロボ『ﾋﾟﾋﾟｯ』





打ち止め「どるーん！待ったぁ？って、ミサカはミサカは面会室のドアを開けてみたり！」ﾊﾞﾀｰﾝ！

アンナ（ロリモード）「ほらほら。わらわのエビフライ食べてみる？」ｸﾞﾘｸﾞﾘｸﾞﾘ


一方「…」ﾋﾟｷﾋﾟｷ


クリファパズル545『ォアあーッッ！？て、てててテメェェエ！何私の許可無くご主人様に支給弁当のエビフライアーンしてるんですう！？』


一方「知らなかったな、顔が歪むほどエビフライ押し付けられてるコレはアーンっつゥのか」


アンナ「あら何故あなたの許可が必要なの？」ｸｽｸｽ


クリファパズル545『ご主人様にアーンするのも口移ししていいのも私だけの特権ですう！！！』ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ！


一方「そンな権利はねェ」ｽﾊﾟｧﾝ！






打ち止め「」

クリファパズル545『そんな！？裁判終わってから留置所→ブタ箱来てからのこの獄中生活で常に一緒のハニーにも無いんですう！？』


一方「誰がハニーだ」


クリファパズル545『うう…もうアーンも口移しも出来ないなんて…ご無体ですう』ﾖﾖﾖ


一方「した事ねェだろ」ｽﾊﾟｧﾝ！


アンナ「ところでいいの？あなたにお客様みたいだけれど」


一方「あン？」ﾁﾗｯ






打ち止め「」

一方「…よォ、元気か」ﾌｯ…


クリファパズル545（ご、ご主人様が今まで1度も見た事ない優しい目と慈愛に満ち満ちた笑顔ををを──ッッ！！？）




打ち止め「うん、元気だよって、ミサカはミサカはここに置いてあるデリバリったんだろうなってエビフライ弁当を投げつけられるくらいにはなァァァ！！」ﾌﾞﾝｯ



クリファパズル545（な、なんですとおーッ！？）

ぱこっ。

一方ontheエビフライ「…」


打ち止め「ふんっ！」ﾌﾟﾝｽｺ！

クリファパズル545（あわわわわわご主人様の頭にジャパニーズちょんまげの如くエビフライがピットインー！！）


一方（チッ、統括理事長権限でガラスもねェ部屋を面会室にしたのが仇に）ﾊﾟｯﾊﾟｯ


クリファパズル545『おのれ貴様ご主人様に何してるんですう！？』ｳｶﾞｰ！


打ち止め「うるせー！！何をまた知らない女連れ込んでんだコノヤロウ！！って、ミサカはミサカは憤ってみたりぃい！」ｼﾞﾀﾞﾝﾀﾞｼﾞﾀﾞﾝﾀﾞ


一方「連れ込ンでねェよ勝手に来ただけだ。こいつは隣の房の」


アンナ「ふふっ。ああ、自己紹介が必要？──わらわはアンナ=シュプレンゲル。薔薇十字n」


打ち止め「ぐうぬぅ！エビフライみたいな髪の女とエビフライ食べつつエビフライプレイか！」


一方「エビフライプレイってなンだよ…」ﾊｧ


アンナ「…」

アンナ「こ、こほん！」ｺﾎﾝ


アンナ「あら勘違いしないで欲しいわ？わらわは別にあなたの王子様を盗ろうだなn」


打ち止め「ええい！女狐の言葉など信じられぬわ！って、ミサカはミサカは騙されないぞと息巻いてみる！」


アンナ「…」


打ち止め「ミサカはこの人に会いたくて会いたくて震えてるしてたのに仲良さそうにしやがって！」

打ち止め「ぬぅうう！いつからだー！！いつから一緒にいたのさー！って、ミサカはミサカはキーキー声で」




ドン！！！






打ち止め「」ﾋﾞｸｯ


アンナ「…」ｼｭｩｳｳｳ…

多分とある世界で出会った記念日になる頃には状況二転三転十転してるよな…

アンナ「うるっせぇんだよ！！ああもうホnt何でどいつもコイツも人が喋ってるのに邪魔してくrund！？こっちがキチンと説明してんのに何でまともに聞かずに質問や逆ギレできんだよどうせ文章補完や推測できる能力もないんだから口を開くな開いたところで理解もクソも無い馬鹿が馬鹿な事を囃し立てて終わるだけだろうがクソッタレ！！」



打ち止め「」




アンナ「ああああクソがクソがクソがいや落ち着け落ち着くのよわらわ素数を数え、いえヘブライ二十二字で心が落ち着く的な効果ある奴を表すのよ…！そうわらわは淑女淑女…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ



クリファパズル545（うわぁ…またヒスと自己解決が始まったですう）


打ち止め「」



アンナ「あ、ごめんなさいね？でも今はわらわが話してる」ﾌﾟﾋｰ


打ち止め「ご、ごめんなさいって、ミサカはミサカは謝ってみる」

一方「おい…コイツの前でヒス起こすンじゃねェ」ｷﾞﾛ


アンナ「あらごめんなさい？でもわらわ言葉を遮られるの酷く殺s…苦手なの」


一方「…」ｼﾞｯ


クリファパズル545（ご主人様の目の殺意がスゲー！）ｶﾞﾀｶﾞﾀ


アンナ「お？何かしらその目は？売ってるのかしら？支配者気取りのおチビさん？今すぐ死にてぇのか？」


一方「オマエの弁はあとで俺が『無駄口叩かず』『クレバーに』聞いてやる」


アンナ「あらホント？」


クリファパズル545（おー説明したがりには効きますねえ）


クリファパズル545（あと『喋ってる相手が前に使った言葉を自分も使う事で親近感と親しみを生む心理効果』を使うわけですう？）



打ち止め「な、な…！？」ﾜﾅﾜﾅ


打ち止め（ミサカは満足に世間話も出来ないのに…？）ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ


クリファパズル545（あ、世間でよくありそうなすれ違いが）




打ち止め「…ぐすっ、」


一方「あァ？」







打ち止め「…何で、何でミサカは電話とかもすぐには出来ないのに、っｸﾞｽ、…その人だけ特別扱いするのって、ミサカはミサカは…み、ミサッ、ｸﾞｽ」


一方「」

一方「おいコレは別に特別扱いじゃn」


打ち止め「うー！うー！」ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ


一方「」


アンナ「あらら。いいの？何か泣いちゃったけど」


打ち止め「ひっく、ひっく」


一方「…」ﾋﾞｷﾋﾞｷ


クリファパズル545（おおう、いけませんご主人様、『オマエのせいなンだよなァ！クッソ野郎がァああ』って思ってるの丸分かりフェイスは！外交や社会では思ってる事顔に出さない事も大事なんですよう）

一方「チッ」


一方「…」ｶﾞﾀｯ


打ち止め「ひんっ、ひんっ、」ｸｽﾝｸｽﾝ



一方「…」ｶﾂｯｶﾂｯ




一方「…」ｽｯ

打ち止め「？」








一方「…」ｷﾞｭ…

打ち止め「！？////」