カウンセラー「なによ、少し身構えちゃったじゃないw」

僕「ええすみませんwもう少し深刻になるかと思ったんですけどw」

僕「僕ってよく考えるとモテないのかなと思って」

僕「中の下くらいで」

カウンセラー「だってねえ、あなた、彼女出来た事無いんでしょ？」

僕「いやまあ、そうですけど」

僕「まあ僕の研究によりますと」

僕「僕は中の下くらいでモテない、と」

カウンセラー「あなたそれさっきから三回くらい言ってますけど」

カウンセラー「そもそもモテたいの？」

僕「そりゃモテたいですよ！チヤホヤされたいに決まってるじゃないですか」

カウンセラー「あのねえ」

カウンセラー「沢山の女性にチヤホヤされて幸せを感じる人もいればそうじゃない人もいる。一人の女の人から愛されればそれで十分って人だっているの。何が幸せ「かなんて人それぞれでしょ？」

僕「ハアハア、俺はたった一人の女じゃ満足できねえ...」

カウンセラー「…」

僕「ククク...」

カウンセラー「ゴク」（お茶を飲む）

僕「クク...」

僕「いや一応僕なりに作ってみたんですよ」

カウンセラー「何を？」

僕「これです」

カウンセラー「これは…」

僕「そう。これが『右に行くほどモテなくて左に行くほどモテるグラフ』です。見てて貰うと分かると思いますが僕は真ん中よりやや右より
です。即ち中の下でモテない」

僕「一番右は最もモテない、即ち【生理的に無理】。そして左は最もモテる、即ち俳優レベル」

カウンセラー「普通右と左が逆な気もするけど...」

僕「グハア、ハアハア、頭が....」

カウンセラー「ゴク」

僕「ハアハア、ハー、ハー」

僕「ﾁﾗｯ」

カウンセラー「ジー」

僕「いや、ちょっと思い出したんですけど、自分で生理的に無理って言って、僕も昔生理的に無理って言われた事あったなあって。」

カウンセラー「そうなの？」

僕「興味あります？」

カウンセラー「別に無理に話せとは言わないけど」

僕「はい」

カウンセラー「」

僕「」

カウンセラー「ゴク」

僕「‥…」

僕「なんか今日冷たいですね。」

カウンセラー「え？そう？」

僕「はい。冷たいです。何かもっと構ってくれても良いのに」

カウンセラー「あ、構って欲しくてやってたんだ」

僕「まあある程度は」

カウンセラー「だって分からないじゃない。急に目の前で『頭が～うわ～』とかって言って唸り出されたって演技なのか本当なのか。本当に困っているとしたら私だって下手な対応取れませんよ」

僕「いや、まあそれはそうですけど。他にもなんか僕の話に興味なさそうにしてたりとか」

カウンセラー「へ？」

僕「無理に話さなくて良いとかって言うから出花くじかれたって言うか何て言うか」

カウンセラー「ああ、あなた本当は話したかったのね？」

僕「と言うか聞いて欲しかったんですよ。だからこうやって話に来ているので！」

カウンセラー「あら、それはごめんなさい」

僕「いや、ごめんって言われても」

僕「全く」

僕「ていうかさっきの話なんですけど、生理的に」

カウンセラー「え？話すの？」

僕「え？」

カウンセラー「あ、遮っちゃってごめんなさい。ただこの雰囲気で話すんだと思って」

僕「え？駄目すか話しちゃ？と言うかやっぱり話聞きたくないんですか？」

カウンセラー「はい。」

僕「え？」

カウンセラー「そりゃ聞きたくありません」

僕「は？」

カウンセラー「でも私は聞かねばなりません。それが私の天命、お仕事なのだから」

僕「何なんですかあなた本当に！」

僕「なんか失礼な人だなマジで」

僕「何言ってるんですか本当に！？」

カウンセラー「うんうん、分かります」

カウンセラー「あなたの苦しみが」

カウンセラー（涙）←泣いてる

僕「は？」

僕「ふざけてます？」

カウンセラー「もしあなたがそう感じたのなら謝ります」

僕「責任転嫁しないで下さいよ」

僕「ふざけてますよね？あなた」

カウンセラー「いえ。私はいたって真面目ですよ」

僕「だとしたら勤務態度に問題がありますよ。大体あなたこの仕事でお金貰っているんですよね？」

カウンセラー「私があなたの話を聞きたくないって言ったことに怒ってるの？」

僕「そうに決まってるじゃないですか！！話をしに来てるのにそれを真っ向から否定するような！」

カウンセラー「そこよ！」

僕「？」

カウンセラー「僕って中の下くらいでモテないんですよ、それは話が面白くないから！！」

僕「な．．．」

カウンセラー「現に私もまったく聞きたいと思わない！！」

僕「そｓ、そんなのいつもそうだとは限らないじゃないですか！第一ここには悩みを話しに来ているのにそんな明るい楽しい話になるわけがないでしょうが！！」

カウンセラー「えっと、あなたは根本的に大きく誤解をしています」

カウンセラー「私はあなたの話ではなく、」

カウンセラー「あなた自体にそれ程興味が無い！！だから話を聞きたいとも思わない！」

カウンセラー「その意向を無視して強引に話をするあなたの行為はさしずめハラスメント。中の下じゃなくて、本当はもっとモテないんじゃないの？」

僕「？？」

カウンセラー「あなた、全部の女性が無条件にあなたに興味を持ってると思ってない？」

僕「え？思ってますけど」

カウンセラー「まずそれがアウト！！世間の女性はあなたに全く興味がありません！」

僕「でもインスタグラムのストーリーとか見てくれる女の子多いですし」

カウンセラー「SNSと現実は別！」

僕「とは言っても、今はインスタとかやってる人がお洒落で格好いいって思われてるじゃないですか。」

カウンセラー「あのね、誰から格好いいって思われたいかでしょ？」