チノ「……そんな衝撃的なことがあって、何故私には知らせてないのですか」

ココア「なんか……夢かなーって思って、でも今日ずっと冷静に考えて、夢じゃなかったかもって思って」

チノ「それで私に、ですか……」

チノ「……ちょっと待ってください、それっていざ帰って来てみたら手に負えないくらい増えてるとかありませんか？」

ココア「うっ、あるかもしれない」ﾄﾞｷｯ

チノ「……ココアさん、この扉は、普段はラビットハウスというお店の扉ですが、今日この時に限っては家が滅茶苦茶になってるかどうかの、運命の扉です」

ココア「突然どうしたの？」

チノ「覚悟を決めてください、ということです」

ココア「うっ、うんっ」

チノ「では、開けますよ」

キィィ……

店内「至って平和ですが」

チノ「……………………」

ココア「……………………」

チノ「拍子抜けですね。大見得を切った手前、なんとなく恥ずかしいです」

ココア「そういうチノちゃんもかわいいよ～」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

チノ「ううっ……///」

ココア「でもティッピーが増えたのも事実かもしれないし……チノちゃんの部屋とかならどうだろう」

チノ「今すぐ見に行きましょう」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

ココア「あっ、チノちゃん！危ないよ！」

～チノの部屋～

チノ「…………」ｼﾞｰｰｰｰｰｰ

ティッピー1「…………」

ティッピー2「…………」

チノ「増えてる……」

ココア「やっぱり現実だったね……」

チノ「増えてるっ！！」ｷﾗｷﾗ

ココア「えぇっ！？」

チノ「もふもふカーニバル開催です！！」ﾃｨｯﾋﾟｰﾆﾀﾞﾝｶﾞｻﾈ

ココア「すごいっ！すごいよチノちゃん！！」

チノ「ところでココアさん」ｸｰﾙﾀﾞｳﾝ

ココア「急に冷静になるね、なーに？」

チノ「もっと増やしてください」

ココア「これじゃ満足出来なかった！？」

5分後

チノ「ココアさん、幸せには色んな形があると、私は考えています」

ココア「はい」

チノ「そして、私はこの状況を幸せだと思っています」ﾓﾌﾓﾌ

ココア「私もだよ」ﾓﾌﾓﾌ

チノ「ティッピーがアンゴラウサギで本当に良かったと思ってます……」

ココア「ほんとにねー……」



リゼ「……何かと思ってきてみれば、どういう状況だこれ」

チノ「見ての通りです」

リゼ「私も貰っていくぞ」ﾃｨｯﾋﾟｰﾌﾞﾝﾚﾂ

ココア「黄金の理解力で助かるよ」

リゼ「黄金だからな」

～店～

ココア「ふぁ～…………」ﾓﾌﾓﾌ

チノ「はぁ～…………」ﾓﾌﾓﾌ

リゼ「もふもふラテアートができたぞ」

ココア「あっ、3Dラテアートってやつだね！かわいい！」

チノ「凄いです、私のもふも布教がしっかり伝わって助かります」

リゼ「おいおい、そんな褒めてももふもふしか出ないぞ」ﾃﾚｯ

チノ「だからってその泡を大きくしないでくださいちょっと聞いてますかリゼさんえへへじゃないんですよちょっと泡が膨れ上がってるんですよあのカウンターがーーーーーーっっっ！！！！！」ｳﾜｱｱｱ!!



チノ「リゼさん」ﾆｵｳﾀﾞﾁ

リゼ「ごめんなさい」ｾｲｻﾞ

チノ「もふもふを自給自足できるならもふもふはいりませんね」

リゼ「それだけはどうかご勘弁を」

ココア「チノちゃん」ﾓﾌﾓﾌｯ

チノ「わぷっ」ﾓﾌｯ

ココア「このティッピー52号くらいを抱いて落ち着こ？」

チノ「……それもそうですね、リゼさん、私も言いすぎました」

リゼ「あ、ああ……すまない……」

ココア「ほらっ、リゼちゃんもティッピー63号くらいを抱いて元気出してっ」

リゼ「おう……どんだけ増えてるんだ？」

ココア「100羽くらいいるんじゃないかな？」

チノ「どこに100羽も住まわせるんですか」

ティッピー(オリジナル)「心配は要らんぞ、分裂できるなら結合もできる」

チノ「……訳が分からなくなりました」

リゼ「こんな感じか？」ｼｭﾎﾟｯ

ココア「結合というより、吸い込まれてる感じがするね、なんかシュールな世界観だよ」

3分後

チノ「一時はどうなることかと思いました」

ココア「増減も自由なんて、ティッピーはすごいね」

リゼ（なぜ増える……？なぜくっつく……？エネルギーとかはどうなってるんだ……？質量は……？物理学が分からなくなっていく……）ｳｰﾝ

チノ「リゼさん、今更冷静になっても遅いです」

ティッピー「できるものはできるんじゃ、深く考えるものじゃないぞ」

リゼ「…………そうだな！」




～バータイム～

タカヒロ「親父」

ティッピー「なんじゃ」

タカヒロ「増えてみてくれ」

ティッピー「自分の意思じゃできんわい」