城島「ネギを植えるという選択」 (45)




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書き込みテスト

小鳥「すごいですね、竜宮小町。この前デビューが決まったと思ったら…もうこんなにお仕事がたくさん!」

律子「まだまだ、これからが勝負ですよ!」

小鳥「竜宮小町が売れたら、オンボロドアを直して、ソファを新調して、テレビを最新型のに変えて…」

律子「ふっふっふ、765プロ専用のレッスン場も作りますよ!」

山口「ドア壊れてんじゃん」カンカンカン

松岡「ソファ作ろうぜ!栗の木で!!」ギコギコギコ

社長(それは松なんだが…)

国分「壊れたテレビもらってきたよー!」

長瀬「配線じゃないすか?」カチャカチャ

城島「みんな~ 都内に使われてないレッスン場あるみたいなんやけど」

「「おお~~」」

律子「!?」

小鳥「待ってください」

ガチャ

あずさ「おはようございます~」

律子「おはようございます。あ、その髪…」

あずさ「はい、思いきって切ってみました」

山口「似合いますねえ あずささん」

松岡「いや女神かと思っちまったよ俺…」

あずさ「あらあら。プロデューサーさんにそう言ってもらえるなんて、照れちゃいます~」

国分「切った髪は リーダー人形のカツラにしました!」

亜美「亜美キーーック!!」ドカッ

真美「真美パーーンチ!!」バシッ

城島人形「」ツルッ

国分「ああっ」

響(カツラ落ちた!!)

長瀬「智也ローリングストーンズ!!!」ビュオッ

やよい「はわ~」

城島「ほああ!?」ガンッ

真「プロデューサー!?」

長瀬「リーーダーーーーーッ!!!!」

山口「いやお前だよ」


※ローリングストーンズ:石を運ぶためにDASH島で制作した投石器。命名は長瀬、約200個の石を飛ばした。

※城島人形:鉄腕DASHの企画で度々用いられる人形。ビジュアルはかなりそっくり。

城島「ヘルメット被っててよかったわ~」

律子「事務所で投石機は禁止!!わかりましたか!?」

長瀬「はい…」ショボン

亜美「残念だね、兄ちゃん」

真美「これじゃ事務所でトロッコもダメかもね…」

律子「ダメに決まってるでしょうがー!!」

城島「まあまあ 僕がええもん見せたるから」

城島「いくで…… よっ ほっ!!」バッ


「「おお~!!」」


真美「兄ちゃんすごーい!」

やよい「はしごに乗るの上手ですー!」

城島「これでも練習中なんよ」

雪歩「こ、怖くないんですか…?」

城島「練習すれば大丈夫や ほっ ほっ」

山口「ダメだよ茂ちゃん 無理しちゃ」

松岡「アンタ歳なんだからね? マジで腰とか危ないんだから」

城島「安全性には配慮しております」

────
───


社長「さて、竜宮小町は765プロの社運をかけたプロジェクトだ。よろしく頼むよ」

善澤「ところで、前より事務所がが大きくなってないかい?」

社長「彼らがスタジオを作ってくれてね。次もまた何か作るらしい」ハッハッハ

善澤(作る?)


ギコギコギコギコ

カンカンカンカン


国分『リーダー!そこに板張ったら出られないって!!』

響『うぎゃー!閉じこめられちゃったよお…』グスン

城島『やってもうた……』

松岡『やっちゃダメなやつだから!!!』

善澤「さて、竜宮小町は秋月律子プロデューサーが企画したんだね」

律子「はいっ!」

善澤「メンバーは水瀬伊織君」

伊織「は、はいっ」

善澤「三浦あずさ君」

あずさ「は~い」

善澤「双海亜美君」

亜美「はいはーい!好きな食べ物はヤキトリ、タレ派です!」

律子「ちょ、ちょっと…」







善澤「長瀬智也君」

長瀬「好きな食べ物はラーメン!! 味噌派っす!!」バーン

律子「!?!?」

善澤「4人編成と聞いていたが…」

社長「どうやら違ったみたいだね」

長瀬「んだよー! ガッカリだよ!」ガクッ

あずさ「残念ですね、プロデューサーさん」

伊織「さすがに気付きなさいよ…」

善澤「竜宮小町にこのメンバーを選んだ理由は?」

律子「そうですね…バランスの良さ、でしょうか」

社長「ユニット名の由来は、3人の名字が水に関係しているからなんだよ」

長瀬「長“瀬”は?」

春香「ええっ!」

城島「春香ちゃんも気になるんか?」

春香「私だって苗字に“海”っていう字が入ってるのに…」



「「えええーっ!!」」



国分「じゃあ俺らどうなるの?」

山口「“山”口、“松”岡、“茂”」

松岡「見事に土と木ばっかりじゃねえか!」

城島「アイドルの宿命やね」

真美(アイドル?)

国分「俺は?」

長瀬「イチモ

松岡「こらこらこら! ここアイドル事務所だろうが!!」

城島「自然に囲まれんと 落ち着かんしな」

山口「俺たち農家の宿命ってやつよ」

真(農家…)

響(農家って言った!!!)

善澤「じゃあ、今日はこれで」

律子「ありがとうございました!」


バタン


伊織「ふう、インタビューって結構疲れるわね…」

亜美「亜美もよくわかんないっぽいよ~。兄ちゃん、どうしたらいい?」

山口「実際に見せた方がいいかな?」

国分「音楽番組の長瀬のインタビューなら」ピッ

長瀬「照れますね」ヘヘヘ

Q. 曲について葛藤があると聞きましたが?

長瀬『そうですね 作詞作曲された曲を歌うだけじゃなく』

長瀬『バンドをする身として「自分だったらこうする!」みたいなのが生まれてきまして』

長瀬『カッコいいけどどこか面白かったり』

長瀬『その世界観は自分たちにしか出せないと思うんですよ』


あずさ(ありのまま、思ったことを話せばいいのね)

Q. 曲を作る、とはどのようなものですか?

長瀬『そうですねえ…うーん』

長瀬『………』

長瀬『米作りに近いんじゃないですかね!!』

長瀬『誰も気にしないミクロの世界のこだわりとかそういうのは特に…』


伊織「…?」

亜美「?」

あずさ「??」

城島「ええこと言うようになって…」グスッ

山口「泣くな、しげちゃん」ポン

律子「それじゃあ、私たち次の現場に行ってきますね」

亜美「曲作りは米作りなんだね!!」

あずさ「どんなお米がいいのかしら~?」

伊織「アイドルって何なのよ……」


バタン


城島「随分 差がついてもうたな…」

山口「竜宮小町以外のコの仕事も増やさないと」

国分「仕事をするには まずその仕事を知らなくちゃね」

松岡「つまり アイドルの仕事を学ぶわけだな!!」

長瀬「それって初めてじゃないすか!?」


「「……」」


城島「んん?」

やよい「プロデューサー!」

国分「どうしたの やよいちゃん?」

やよい「プロデューサーが教えてくれたアルギン酸のおかけで野菜が育ちましたー!」

響「自分、近所のダメ犬をしつけたぞ!」

春香「千早ちゃん、カミツキガメのジュレ作ってみたんだけど…」

千早「春香、今何て言ったのかしら」

雪歩「小鳥さん、良かったらお茶どうぞ」

小鳥「ありがとう雪歩ちゃん。さっそく頂こうかしら」

小鳥「フグゥウウゥゥゥゥゥアァァ!?!?」ゲホゲホ

雪歩「小鳥さん、大丈夫ですか!?」

長瀬「すげえ声出てましたよ」

小鳥「ゆ、雪歩ちゃん…このお茶は……?」

雪歩「プロデューサー直伝のタラノキ茶ですよ」ゴクゴク

城島「よう疲れ取れますよ 小鳥さん」

山口「よく飲めるね あんたら」

小鳥(新しい世界が見えたわ………)

松岡「コレでも十分仕事取れそうだけど」

山口「普通のアイドルなら これマズイのかな?」

松岡「そうなの?」

小鳥「そうですよ……」

国分「この年でアルギン酸使いこなすアイドルなんてそうそういるもんじゃないし」

長瀬「やよいちゃんはセンスありますよ」

城島「よう育っとったよ」

山口「行ったのかよ」

城島「あと 竜宮小町や律っちゃんから学ぶこともあると思うんよ」

国分「プロデューサーの先輩だもんね」

松岡「ぜひ近くで見たいけど オレら多いしデカイし邪魔になるぞ」

山口「何かいいアイディアがあれば…」

長瀬「!!」ティン

────
───


律子「今日は、竜宮小町の衣装の寸法合わせるからねー」


「「はーい」」


小鳥「うふふ。この衣装、竜宮城のお姫様みたいね」

松岡「竜宮城ったら 魚いた方がいいんじゃね?」


ガチャ


城島「ラブカ釣れたで~」

山口「ホテイエソ釣れたぞーーー!!」

やよい「見たことない魚ですー!」

?「これは大発見ですよ!!大発見!!」

響「いいなー、春香も一緒に行ってたのかぁ」

春香「私、行ってないよ?」

響「えっ」

木村「いやいや 本当いい発見ですよ!」

響「だ、誰!?!?」

※木村さん:本名・木村 尚(たかし)さん。DASH海岸に出演する海洋環境専門家。「NPO法人 海辺つくり研究会」の理事であり、海や魚について幅広く教えてくれる。食についての情報も非常に豊富。

あずさ「美希ちゃんその帽子似合うわ~」

美希「でしょー?」

律子「こーら、美希。邪魔しないの」

国分「ねえねえ 俺のも見てー」スッ

伊織「あら、なかなか良さげなブレスレッ…

ミミズ「コンニチワー」

伊織「きゃああああああああああ!!??」

国分「やっぱ コイツらがいないとね」

長瀬「亜美ちゃん見て見て」クルクル

亜美「あれ? 兄ちゃんも竜宮小町の衣装作ったのー?」

律子「そんなはずは…」

茂子「ええ仕事やったわ」フンス

律子(あなたか!!)

雪歩「本物とそっくりですね…」

真「並みの技術じゃないよ…」

美希「ミキもこういうの着れないかな…」ボソッ

茂子「美希ちゃんの分の衣装も作ったよ~」スッ

美希(着れちゃったの)

律子「衣装合わせも終わったので、私たちは次の現場に行ってきますね」

国分「行ってらっしゃーい」


バタン


松岡「そういえば 長瀬は?」

山口「トイレじゃねえの?」


ガチャ


律子「ハイハイ、あなたはお留守番しててね」

長瀬「ダメだった…」


ジャー


城島「すっきりやわ…」ホッコリ

国分「リーダーかよ」

城島「すっきりしたとこで みんな集まって〜」

松岡「おじいちゃんの話聞いたげてー」

城島「僕らもね 竜宮小町に負けないくらいにみんなをプロデュースしたいと思っとるんよ」

国分「がんばろう!!!」グッ

千早「が、頑張ると言われても」

貴音「仕事がなければ…」

松岡「そう言うと思って 少し取ってきたぞ!!」

山口「徹夜とラーメン あと0円!」

貴音「らぁめん…」

やよい「ぜろえん?」

国分「徹夜はリーダーだよ」

城島「あれしんどいねん」

山口「あと つれたか丸」

長瀬「響ちゃーん!!一緒に行こう!!!」

響「よくわからないけど、自分に任せといて!」


※つれたか丸:長瀬が本マグロを釣り上げる企画。漁船「つれたか丸」を修理して漁に出ていた。現在、企画は終了している。

※徹夜DASH:徹夜で働く仕事を知る企画。リーダーは飛行機の清掃、達也はZIPでの様子。なお、放送されたのは一度きり。(主にリーダーへの)負担が大きかったのか。

城島「さて 僕もそろそろ営業に行かんと…」

美希「ねえ、プロデューサー」

城島「ん?」

美希「どうして…ミキは竜宮小町じゃないの?」

長瀬「俺も」

城島「それは…」

美希「きっと、律子…さんがミキのこと好きじゃないから入れてくれなかったんだよね」

長瀬「」ガーン

城島「そんなことあらへんよ 律っちゃんも色々考えとったみたいやし」

美希「じゃあ、どうして?」

城島「うーん……」

松岡「教えて平野さん!」


ーーー了解! その理由は……


美希(ミキのアタマに…!? 直接…!?)


※平野義和:TOKIO以上にDASHに出演している、鉄腕DASHのナレーション。その他、青空レストランなど。

城島「もっと美希ちゃんも真面目になればええんちゃうかな」

美希「マジメに…?」


プルルルルルル


城島「はい 城島です~ あ~どうも」

美希「マジメになれば、ミキも竜宮小町みたいに歌ったり踊ったりできるの?」

城島「…か、かもなあ。いえこっちの話で」

美希「む~…今はミキと話して!!」バッ

城島「あっ」

?『YOU、竜宮小町になっちゃいなよ』

美希「!!??」

美希「わ、わかったの!誰だかわからないけど、ありがと!」タタタ

長瀬「俺は?」

?『YOUもなっちゃいなよ』

長瀬「っしゃ──!!」ダダダ

城島「……」

城島「僕は…」ヒソヒソ

?『YOUはちょっと』

城島「」

────
───


城島「さて 営業は自分からいかんとな」

松岡「うちの新人、天海春香です!」

春香「よ、よろしくお願いします!」

ディレクターA「あー、どうもねー」

城島「ええ歌声してますよ~ 聴いてみてください」

ディレA「どれどれ…」


『国を分けるほどの 太いイチモツを持つ男♪』

『それが太一!(太一!)』


松岡「リ──ダ────!!!」

城島(CD間違えてもうた……)

ディレA「きわどい歌だね…」

春香「わ、私じゃないです──!!」


※城島SONG:TOKIOのライブで披露する曲。良くも悪くも歌詞は毎回変わる。

城島「うちのアイドルは歌も踊りも…」

千早「……」

城島「漁まで完璧なんですよ」

ディレクターB(またそんな嘘を……)

山口「千早ちゃん 好きな漁は?」

千早「え、えっと…」

千早「がま口漁です。カワハギを釣る漁法なんですけども…」

ディレB「!?」

城島「簡単なように見えて 捕まえる時のタイミングが難しくてなあ」

山口「餌にアミノ酸をたっぷり使えばいいらしいよ!」

ディレB(ここは何の事務所なんだ…)

────
───


千早「はあ…」

小鳥「どうかしたの、千早ちゃん?」

千早「いえ、最近のプロデューサーは何か焦っているというか…空回りというか」

千早「これを見てください」ピッ


雪歩『プロデューサー、お茶どうぞ』

城島『ありがとな 雪歩ちゃんのお茶好きやで』ズズズ

城島『あっ!!…っっつぅ!!!』

雪歩『プ、プロデューサー!!』


雪歩『それ冷茶ですけど…』

城島『……』

城島『あちゃあ〜』

城島『チャチャっと片付けんと…』


長瀬「んん??」

山口「空回るのはいつものことだけどさ」

国分「それでこそのリーダーっていうかね」

貴音「アイドルは “りあくしょん”が出来なければいけないのですね」フム

千早「プロデューサーはそれを私たちに教えるために…!?」ジーン

小鳥「ち、違うんじゃないかしら千早ちゃん」

小鳥(っていうか何で事務所に定点カメラが…)


プルルルル


小鳥「はい、765プロです……あら、真ちゃん」

小鳥「…ええっ!?」

***


小鳥『プロデューサーさん! イベント企画の方から、響ちゃんがまだ来てないって連絡がきたんですけれども…」

城島「ダブルブッキングや… 響ちゃん今ここにおるんです」

城島「このイベント担当 誰やっけ?」

山口『松岡じゃないの?』

国分『やっぱ松岡だ しかも今日オフ』

春香「あっ、あれは…」

松岡「みんなー! 遊びに来たぞー!」

北登「ワンワン!」

響「北登~!来てくれたのかー♪」ナデナデ

北登「クゥ~ン」

城島「かくかくしかじか」

松岡「あっ!!!! やっべ!!!」

松岡「オーケーオーケー! 任せて茂ちゃん オレここから挽回する男だから」

松岡「いいか!ミスして人は成長するんだ! アーユーオーケー?」

春香「プロデューサーさん…」ジトー

松岡「これが男の仕事だ!!」ワッハッハ

山口『松岡』

松岡「すみませんでした」

響「早っ」

***


小鳥「…それで、真ちゃんの方が一人足りないみたいなの」

千早「そうなんですか…」

貴音「何か力になれることがあるならば」

美希(ミキも頑張れば、竜宮小町になれるよね…)

美希「ミキ、行ってもいい…」






長瀬「じゃあ 俺行く!!!」ガターン

千早「そうですね、プロデューサーが行って現地で対応したほうが…」

長瀬「俺は……」

長瀬「竜宮小町になることを 諦めてないから」

美希「!?!?」

小鳥「ええっ!?」

美希(プロデューサーはミキのライバル…!!)

美希「ミ、ミキが行くの! プロデューサーは大好きなラーメンでも作ってればいいって思うな!」

長瀬「えっ! またやんの!?」

美希「また!?」


ギャーギャー!!


小鳥「うう…プロデューサーさん…」

貴音「これは大変良い ねぎですね」シャキシャキ

国分「貴音ちゃんは違いが分かるアイドルだね~」

山口「新宿DASHでもネギ作ろうと思ってさ」シャキシャキ

小鳥「ネギのサラダ食べてる場合じゃないですよ!?」

山口「ネギカッター最強」スッ


ネギカッター:出張DASH村で登場。ネギを簡単に細切りにすることができる。放送直後、問い合わせが殺到して売り切れになる事態に。

***


真「も、もう少しで来ますから…」

イベント監督「ダメダメ!代わりの子のために練習してる時間なんかないからね!!」


タタタ


美希「遅れてごめんなさいなの!」

真「美希!」

長瀬「ネギ超うめえ!!」

真「ええっ! なんでラーメン食べてるんですか!?」

監督「君!今さら来たって遅いからね」

美希「……」

長瀬「……」ズルルルル

美希「真クン、ミキにダンス教えて!」

真「う、うん!」

監督「全く…ここの事務所は2度と使うものか」

長瀬「何作ってるんですか?」

***


城島「大丈夫やろか あっち」

松岡「リーダー ここはオレに任せて向こう行ってこいって」

城島「でも…」

響「自分たちは大丈夫だぞ!!」

春香「私たちを信用してください!」

北登「」プイッ

城島「みんな… ありがとうな…」


バッ


城島「あばよ 銭形のとっつぁ~ん」タタタ

響(なんだ、アレ……)

春香「プロデューサーさん!ちゃんと前見てください!」

松岡(ちょっと面白えじゃねえかよ)


ズシャアァァァ!!


春香「あっ、転んだ」

ブロロロ……


城島「ようやくタクシー乗れた…」ハァハァ

城島(はしご本当に大丈夫やろか… さっき転んでもうたし)

城島「……」ゴソゴソ

城島「これは……!」



山口『茂ちゃん これ』

国分『疲れた時に食べると元気になるよ!』

城島『ありがとうな ポケット入れとくよー』ゴソゴソ

山口『あまり無理するなよ』

国分『あとギャグも無理しなくていいからね マジで』

城島『ちゃんとええの考えとるから大丈夫や 太一』

国分『えっ』



城島(……)

城島(ありがとう…)シャキシャキ

運転手「お客さん、車内でネギはちょっと…」

***


美希「あ」

城島「すみません765プロのものですが… 本日は本当に…」

監督「いやあ!今日は素晴らしかったよ!」

城島「へ?」

真「美希、すぐにダンス覚えちゃったんですよ!大盛り上がりです!」

美希「えへへ。ミキ、がんばったよ?」

城島「そうかぁ ありがとうな美希ちゃん」ナデナデ

美希「♪」

監督「ステージの仕込みからバラシまで手伝ってもらっちゃってさ!」

山口「長瀬に応援頼まれちゃった」

国分「おつかれリーダー」

長瀬「ふいー」ドヤァ

監督「アイドルからスタッフまで、大したもんだ!!」

真(アイドルしかいないんだけどなぁ…)

監督「遅刻は勘弁して欲しいけど、また頼むよ!」

城島「ありがとうございます!」



城島「すまんかったなあ 二人とも」

真「いえ、そんなこと…」

美希「ぜーんぜん平気なの」

美希「…でも、もしお礼してくれるなら、もーっと仕事増やして欲しいな!」

長瀬「なの」

美希「…」ゴゴゴ

長瀬「…」ゴゴゴ

山口「仲良しだなおまえら」

真「あはは…」

────
───


松岡「いやあ 今日は大変だったな!!」

山口「そっちは大丈夫だった?」

松岡「大丈夫大丈夫! 最後なんてバラシの手伝いもしちゃってさ」

長瀬「同じ同じ」

小鳥「大変だったでしょう、プロデューサーさん」

城島「いえいえ こちらこそ小鳥さんに迷惑かけてもうて」

小鳥「大丈夫です、困った時はお互い様ですよ。うふふ」

国分「いい人ですねえ 小鳥さん」

小鳥「いえいえ、照れちゃいますよ~」

松岡「リーダーのことももらっちゃってくださいよ! この歳でまだなんすよ」

小鳥「えっ! いいんですか!?」

国分「!?」

城島「はっはっは 僕には高嶺の花すぎますって」

小鳥「いえいえいえいえ!真剣にお話を…」

山口「オフィスラブか?」

長瀬「マンハッタンラブじゃないすか」

松岡「俺じゃねえか」


※マンハッタンラブストーリー:松岡主演のテレビドラマ(2003年)。純喫茶マンハッタンで巻き起こる、恋愛・片思いを描く。エンディング曲はTOKIO「ラブラブ マンハッタン」。

小鳥「あっ、プロデューサーさん、律子さん。もう少しで竜宮小町の出番ですよ」

律子「………」


MC『では、曲紹介お願いします!』

伊織『竜宮小町でSMOKY THRILLです!』


やよい「始まりましたー!」

響「すごいな!バックダンサーもいるのか!」

伊織「にひひっ♪ 当然じゃない」

あずさ「ご挨拶できなかったのが残念ね~」

亜美「あの人たち、すぐに帰っちゃったもんね」

貴音「5人組…はて、どこかで見たような」

───────────────
SMOKY THRILL / 竜宮小町
作詞:NBGI(uRy) 作曲:NBGI(uRy)
───────────────


知らぬが仏ほっとけない♪

────ズルッ!!!!


響(出だしで一人転んだ!!!)

城島「あたた… また腰が…」トントン

山口「ロウ塗る?」


女は 天下の回りもの 痺れるくびれ♪

────ブンブン


雪歩(まな板回してる人もいる…)

松岡「ッヘイ! ッヘイ!」パンッパンッ

────ブワァァァ


千早「この霧も演出ですか」

貴音「まるで深海のよう、素晴らしいですね」

真美「なんか黒っぽいよー?」

国分「草木灰って効果テキメンだよね」

やよい「ですよねー!」


言わぬが 花となり散りる♪


春香(一番大きいダンサーさん、すごい満足気…)

長瀬「ひーめたるかーらーだー…」

長瀬「……」

長瀬「エロいっ!!!」

伊織「静かにしなさいっ!!」


※草木灰:落ち葉や枯葉で作られる肥料。作物への栄養・土の活性化・虫除けなど多くの効果を持つ。

パチパチパチパチ


響「やるなあ!みんなー!」

春香「すごく良かったよー!」

やよい「竜宮小町すごいですー!」

あずさ「うふふ、ありがとう」

伊織「まあ、伊織ちゃんにかかればこんなもんよね!にひひっ♪」

長瀬「すげえ! すげえよ竜宮小町!!」

城島「素晴らしすぎます」ドゲザー

律子「ほっ…」

松岡「それに律っちゃんもすごいよな」

山口「今回のも結構大変だったでしょ?」

律子「そうですね…。でも、みんなで決めたことも多かったので」

城島「せやな 一人で決めるより みんなで話し合って決めんとな」

国分「僕らも律っちゃんに負けないくらい頑張らないとね」

松岡「みんなの良いところを今以上に引き出そうな!!」

山口「棟梁の技術も継がせないと」

小鳥「誰にですか…」

城島「でも 今回は本当に勉強になったなあ」

松岡「律っちゃんからいろいろ教わったよ!」

長瀬「近くからよく見えましたよね!!」

律子「近く?」

城島「おっとっと」ピッ


『氏は「はしごで病院をはしごすることになるとは…」とコメントを発表しており…』


春香「もう、プロデューサーさん。チャンネル変えないでくださいよー」

城島「すまんすまん チャンネルどこやったっけなあ」


『竜宮小町に引き続き、新たなアイドルグループ『遊休農地』がデビューしました』

『既にダンサーとしても活動しており、シングル『五彩ボタン』の発表も……』


城島「さ 暗くなってもうたし今日は終わりやで~」

真美「もっと番組見たいのに~」

国分「続きはまた明日ね」

山口「おつかれさまー」

松岡「気をつけてな! 何かあったらすぐ連絡だぞ!!」

やよい「はーい!」

千早「お疲れ様でした」

伊織「さて、今日は早く帰ろうかしら」

城島「伊織ちゃん 伊織ちゃん」

伊織「あら、何かしらプロデューサー?」

山口「リーダーがプレゼントあげるって」

城島「伊織ちゃんは特に頑張ったし 労わんとなあ」スッ

伊織「にひひっ♪ 気が利くじゃない!開けるわよ?」ガサガサ

伊織「……」ブァサ

城島「ネギ で ネギらう」

山口「……」

松岡「……」

長瀬(うまそう)

千早「ぷっ…ふふふ…!」

国分「千早ちゃんいればオチないね 本当」


───────────────
♪ THE IDOLM@STER / TOKIO
作詞:中村恵 作曲:佐々木宏人
───────────────


おわり

前作より、約2年振りになります。
内容はだいたい出来ていて、タイトルは、当時「新宿DASHでネギを作ろう」みたいな話があったのでそこから引っ張った覚えがあります。

この2年間で様々な出来事がありました。せめて、この中では5人が楽しくプロデュースしていければと思います。

ありがとうございました。

城島「これからが僕たちのはじまりや」
城島「“下地作り”をはじめた僕たち」
城島「すべては一歩の村づくりからやで」
城島「素材を変えるっちゅうこと」
城島「みんなとすごすリゾラバ」

こちらが過去の作品になります。

また、SS速報VIPで立てたスレッドがこちらで立っていたことに気付かず、何度も同名のスレッドを立ててしまいました。
この度は利用者様にご迷惑をかけてしまい、大変申し訳ありませんでした。

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