律子「プロデューサー殿が迎えにきてくれますから」 (26)

P「緊急事態です」

春香「どうしたんですか?何か失敗したんですか!?」

P「いや、違う……律子が……バスルームに……」

春香「律子さんが……バスルームに……?」

伊織「どうせいつものノロケよ」

P「ルージュの伝言残して消えました……」

春香「え!?」

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あずさ「あらあら〜羨ましいわ〜私も一度やってみたかったなぁ」チラッチラッ

P「携帯で連絡しても連絡がつきません」

春香「どういう事ですか?やってみたい?」

あずさ「浮気な恋をはやく諦めない限り〜家には帰らない〜」

P「とまぁ、浮気されたからお前のママに言い付けちゃうんだかんねって曲なんだ」

春香「……プロデューサーさん浮気したんですか?」

P「するわけないだろ!!」

春香「じゃあ、なんで?」

P「心当たりがないんですわ……」

春香「どうするんですか?プロデューサーさんが竜宮小町を担当するんですか?と言うか律子さんどうやって休暇を……」

P「有給を使ったんだろうな……竜宮の担当は新人Pが担当する事になった。と言うかお前たちの担当も新人Pがやるから」

新人P「え!?俺訊いてないっすよ!!」

P「やるから」

春香「プロデューサーさんもしかして……」

P「そういう事で律子を迎えにいきます」ガチャバタン

春香「ちょっと!!無責任ですよ!!プロデューサーさん!?」

新人P「…………」

春香「……えっと、マネージャーさんも居ますからとにかく頑張りましょう!!」

新人P「……はい」シュン

—— Pの実家 ——

P母「いやぁ、りっちゃんまんず久しぶりだなす。はい、お茶っこ」コトッ

律子「突然おしかけちゃってすいません……」

P母「しかし、りっちゃんがいきなり来た時はビックリしたんだよ?もしかして……あの馬鹿っこ何かした?」

律子「あ、いえ……何かしたと言うわけじゃ……」

P母「まぁ、ゆっくりしてって?とっちゃ(父ちゃん)がりっちゃん来たって言ったら今夜は寿司だなって言ってらったすけ」

律子「そ、そんな!!今夜はホテルに泊まって明日帰りますので」

P母「そったら水臭いこと言わねぇの!!りっちゃんだっきゃ娘みてぇなもんなんだすけ」

律子「いつもすいません……」

P母「だば、畑さ居るからなんか言ったら呼んでね?」

律子「はい」

律子「はぁ……ビックリしちゃってついついPさんの実家に来ちゃったな……」

律子「もうちょっと考えて行動すれば良かったわ……混乱しちゃって意味わかんないメッセージも残して来ちゃったし……」

律子「どうしよう……かな」

———
——


律子「Pさん、ご飯できたよ」

P「おう、ちょっと待ってくれ」ガサゴソ

律子「何してるの?」

P「んー?内緒だよ」

律子「ふぅーん……まぁ、どうせエッチな本でも隠してるんでしょ?」

P「違うっつの!!」

律子「どうでも良いけど早く食べないと冷めるわよ」

P「はーい……よし、食おうか」

律子「で、本当は何してたの?」

P「内緒だっつの」

律子「教えなさいよー怒らないからー」

P「別に怒られる様なことしてないから!!」

P「ふぅ、食った食った。律子の料理はいつ食っても美味いなぁ」

律子「なんだか言い方がわざとらしいんだけど……」

P「いやいや、本心ですから」

律子「そういう事にしといてあげるわよ」カチャカチャ

P「あのさ、律子の親父さんって怖い方?」

律子「いきなりなに?」

P「あ、いや……うちの親父は普段は静かだけどたまに怒るとめちゃくちゃ怖いタイプだったから……律子んちはどうなのかなって」

律子「うーん……うちは女が強い家だからお母さんは怖いけどお父さんは優しくて虫も殺さないみたいな感じかな」

P「ふーん……律子に甘かったの?」

律子「過保護ってわけじゃないけど大事にされてたかな」

P「……じゃあ、一発もらう覚悟くらいはしとくか」ボソッ

律子「急にどうしたの?」

P「…………あのさ」

律子「なに?」

P「まぁ、仕事おわりで時間なかったのもあって大したムードも演出できなくて本当にすまないが」

律子「なに?あ、明日私の誕生日だから誕生日プレゼントをくれるの?」

P「あ!!そういえば……しくったぁ……」

律子「もしかして忘れてたの!?」

P「すまん……別の事で頭いっぱいで……」

律子「まぁ……別に……期待してなかったけどね……」シュン

P「す、すまん!!」

律子「別に良いですんよ……最近デートが減ったとか初夏の青森に旅行に行く計画が駄目になった事とかも気にしてませんし」

P「すまん……」

律子「気にしないでください。まぁ、だいたいこんな事だろうと思ってましたし……それに765プロ主催の夏フェスに向けて忙しいですもんね!!」

P「ち、違うんだよ!!律子、訊いてくれよ」

ガラッ

律子「もう寝ます!!おやすみなさいプロデューサー殿!!」バタンッ

律子(あーあ、やっちゃった……最近寂しかったからついぶちまけちゃった)

律子(仕事に復帰してあんなに楽しそうに仕事するPさん見てたらもっと構ってほしいとか言えないよ)

律子(いや……Pさんはそれなりに構ってくれるから私の我が儘だな……)

律子「でも、誕生日くらいはちゃんとして欲しかったな……」

律子「……はぁ」

—— 翌朝 ——

律子「つい寝ちゃってた……Pさんに謝らないと」

カツンッ

律子「ん?なんか落ちてる……小さい箱と紙?紙は何かのメモかしら……」ガサゴソ


・律子に指輪を渡す

・『永遠に律子の隣にいさせてくれ』とプロポーズ

・緊張しないように直前に軽い会話をする事も忘れずに

律子「」

律子「こここここれって!!」

律子「プ、プロ……///」

律子「どうしよう!!どうしようどうしようどうしようどうしよう!!」

律子「と、とりあえず逃げなきゃ!!」

律子「え、なんで逃げるの!?っていうかどこに逃げるの!?」

律子「じ、実家!?はPさんに見つかる……Pさんの実家に!!」

律子「いや……ちょっと待て……落ち着くのよ律子……」

律子「……///」

律子「や、やっぱり逃げなきゃ!!」ドタバタ

律子「あ、そうだ!!書き置き……あ!!ペンが……く、口紅で……メモ用紙ないじゃない!?し、仕方ないバスルームの鏡に」

『Pさんの実家に帰ります』

律子「よ、よし!!」ドタバタ

P「はぁ……律子に謝らなきゃ……」

コンコン

P「律子!!起きてるか?」

P「律子が俺より寝てるはずないか……じゃあ、風呂かな……」

P「律子ー?」ガラッ

P「着替えがない……干してた下着までなくなってる……」

P「鏡になんか書いて……」

『Pさんの実家に帰ります』

P「…………」

P「俺の実家に?なぜ?」

P「口紅……俺の実家……母ちゃん……叱ってもらうわマイダーリン……」

P「ルージュの伝言!?」

———
——


律子「いきなりのプロポーズに……あ、いやされたわけじゃないんだけど……驚いて逃げ出すなんて……」

律子「……///」

律子「プロポーズするならもったいぶらずに早く言いなさいよ///」

律子「……電話お借りしてPさんに連絡しなきゃ……事務所にも連絡しないと」

ガチャバタン ドタドタドタ

P「律子おおおおお!!」

律子「Pさん!?な、なんで!!」

P「な、何を疑ったのかは知らないが俺は浮気なんかしてないぞ!!」

律子「へっ?」

P「だ、だってあのメッセージはそういう事なんだろ!?俺のママに会うために今ひとり列車に乗ったの!?」

律子「ちょ、ちょっと落ち着いてくださいよ!!」

P「違うんだよ!!お、俺はお前にプロポ……あれ?ゆ、指輪が」

律子「……あ」

P「あれ!?あれ、あれ!?」

律子「あ、あの……」

P「ちょ、ちょっと待ってろな!?お前に渡すものが……」

律子「もしかして……これですか……?」

P「ん?そ、そう!!ちょうどそれくらいの……ってあれ!?」

律子「じ、実は今朝これとメモを見つけて……それで取り乱してしまって……///」

P「え、そうなの?」

律子「はい……///」

P「なんだぁ……ビックリさせんなよ……」

律子「だ、だって!!まさかプロポーズの……計画をしてたとは……///」

P「一週間前からな……ごめん!!プロポーズの事で頭いっぱいで誕生日を忘れるとは……」

律子「もういいんですよ……///」

P「でも、これからは忘れないな!!誕生日とプロポーズした日が同じだからな」

律子「……///」

P「永遠に律子の隣にいさせてくれ」

律子「……は、はい///」

P弟「ソレデハチカイノキッスヲシテクダサーイ」

P「律子」

律子「Pさん」

P弟「ワクワク!!ワクワク!!」

チュッ

P弟「……///」

P「幸せにするからな」

律子「お願いしますね///」

P弟「気をつかえよ!!」

P「お前がキスしろって言ったんだべや」

P弟「だがらって本当にすることねぇべ!?イチャイチャしてっから邪魔してやろうと思ってやったのさ!!」

P母「やっがましねぇ!!なに騒いでらのさ」ガラッ

P「よう」

P母「あれ?あんたなして居だの?」

P「と言うわけで結婚します」

P母「いやぁめでてぇなす」

P父「ほんになぁ」

律子「お義母さま知ってたなら教えてくださっても……///」

P母「いやぁ、結婚申し込むとは聞いでらったけどまさかそれでりっちゃんが混乱するとは思ってなくてよ」

律子「恥ずかしい限りです……///」

P弟「あーあ、わも我那覇くんとキッスしてぇなぁ」

P「おめぇじゃ無理だな。まず、俺が許さねぇすけ」

P弟「夢くらい見させろじゃよ……」

P父「まんず乾杯すべし」

P母「んだなす!!りっちゃん、馬鹿息子だけどほんによろしくね?」

律子「あ、はい!!」

P父「んだば、乾杯!!」

P母「りっちゃん、嫌な事があったら家さ逃げてきて良いからね?」

律子「あ、はい///で、でも……多分無駄かな」

P母「なして?」

律子「私がどこに行っても……多分、Pさんが迎えに来てくれますから///」

P母「ほんに良い嫁っこだこと!!こっただ嫁っこ他にいねぇよ!!この馬鹿息子」バンッ

P「いってぇ!!」

P父「あとは孫仕込むだけだな」

律子「し、仕込むって///」

P「いてて……つか親父、もうちょっと言葉選べよ」

P母「とっちゃは早く孫見てぇんだべ!!早いにこしたことねぇべさ」

P弟「あーあ、なして兄っちゃばりモテんだべ……不公平だじゃ」

P「ったく……この家族は」

律子「わ、私たちもこんな家族になろうね///」

P「お……おう///」

おわり

りっちゃんの誕生日だと言う事を思い出して急いで書きました。

りっちゃん誕生日おめでとう!!リッチャンハスーパーカワイイデスヨ

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