プリンセスリパブリック音楽学院アイドル科寮 レッスン場
P「よし、今日の合同レッスンはここまで!」
秋葉「ありがとうございました!」
美奈都「プロデューサーのアドバイス、すごくわかりやすかったです♪」
フラニー「今後のC♯の活動方針も固めることができましたわ」
P「この曲を完成させて、今度のライブで初披露……ん?」
P「今気づいたけど、レッスン場の隅に何か落ちてるぞ」
秋葉「あっ、ほんとですね、どれどれ……」
秋葉「こ、これは……宝の暗号!?」
ときめきアイドル最新シングル発売記念のつもりでSSを書いていきます(シングル曲一切関係ないです)。
お楽しみください。
バグでRの方に建ったのか。
R要素一切ないです。
フラニー「宝の暗号……?」
秋葉「ほんとだって!ほら、見てよこれ!」
美奈都「ほんとだ、宝の暗号って書いてる……」
フラニー「どれどれ……?」
――――――――――――――――――――
宝の暗号
この紙は宝の暗号です。
以下の場所に宝物が隠されています!
「あるおにむじ」
――――――――――――――――――――
P「あるおにむじ、って何だろうね」
フラニー「それに、なんだかこの字、見たことがあるような……」
秋葉「いや、これはきっと本物の宝の暗号だよ!」
秋葉「アイドル科の誰かが、きっと物凄い価値のお宝を手に入れて、それを隠して暗号に示したんだよ!」
秋葉「ほら、「俺の宝が欲しけりゃくれてやる」みたいなノリだよ、きっと!」
P「秋葉、ワ〇ピース読んだ?」
秋葉「へへへ、読みました♪」
フラニー「バカバカしい、どうせ奈々菜かいずみ辺りの悪戯でしょう?」
美奈都「記子さんが作った新手のクイズかも」
P「あー、ありそうだね、記子さんのクイズっぽいし」
秋葉「もう!みんな夢がなさすぎっ!」
秋葉「確かに誰かの悪戯の可能性もあるけど、それでも、1%でもお宝の可能性があるんなら、それを追い求めるべきだよ!」
美奈都「確率が低すぎるよ」
秋葉「それでも私は、この暗号を解く!みんなも協力してよ!」
フラニー「秋葉、今日のレッスンが終わったら私と宿題をやる約束だったでしょう?」
秋葉「うっ……!」
秋葉「ぷ、プロデューサー!プロデューサーは宝を見つけたいですよね!?確率が低かったとしても、ロマンを追い求めたいですよね!?」
P「うーん、宿題も大切だけど……」
P「まぁいいんじゃないか?暗号を解くくらいならそこまで時間はかからないだろうし」
フラニー「プロデューサー!秋葉に甘すぎですっ!」
秋葉「やったぁ!さっすがプロデューサー!話がわかりますね!!」
フラニー「秋葉の場合、こういう余興のようなことには真剣になるから止め時がなさそうな気がするのよね……」
秋葉「フラニーも考えてみてよ。このお宝が誰かのガラクタかもしれないけど、もしかしたらお宝の可能性があるんだよ」
秋葉「それが万が一本当にお宝だった場合、それを見つけたら私たち大金持ちだよ!フラニーはこのチャンスを捨てるの!?」
フラニー「絶対、誰かのガラクタだと思うわ」
秋葉「でも、1%くらいは1億円はくだらない大秘宝の可能性もあるんだよ!?」
美奈都「そもそも1%もないんじゃ……」
P「秋葉は多分宿題を後回しにしたいだけだよ」
秋葉「フラニーも美奈都も考えてみてよ!お金持ちになったら、叶えたい夢くらいあるでしょ!?それが叶うかもしれないんだよ!」
フラニー「そ、それは確かにあるけれど……」
秋葉「それをもう一度思い浮かべて……!私と宝探しをしたら、1%の確率でその夢が叶うと考えてみてよ!」
フラニー(私の……)
美奈都(夢……?)
――――――――――――――――――――
フラニーの脳内
フラニー「オホホホホホホホホ!!!」
フラニー「お金よお金!!世の中はお金ですわ!!お金があれば、好きなものをなんでも買える!!」
フラニー「ブランド品も、綺麗な指輪も、あなたたちのようなイケメンも!!」
フラニー「オホホホホホホホホ!!!」(札束を投げながら)
イケメン1「うおぉおおお!!!フラニー姫!!フラニー姫!!!」
イケメン2「素敵です!!フランチェスカ様!!!」
野々香「きゃーーー!!フラニーちゃん素敵っ!!」
フラニー「うふふふふ、さぁイケメンたち、この札束を拾いなさい!そして、人生をこの私に捧げなさいっ!!!」(札束を投げながら)
イケメン達「うおぉおおお!!!!!」
フラニー「わたしは、フラニーちゃんそのものが好き♪」
フラニー「うふふ、かわいい子ね、野々香は」ナデナデ
P「フラニー姫、よければこれを……」スッ
フラニー「あら、これは何かしら?プロデューサー」
P「フラニー姫からお譲いただいたお金で購入した、ダイヤの指輪でございます」
P「あなた様のためにオーダー致しました。どうかお納めください」
フラニー「うふふ、気が利くじゃないの♪」
フラニー「オホホホホホホホホ!!!今日は1億円使って豪勢なパーティーを開きますわよ!!!」(札束を投げながら)
※この金持ち像はあくまでもフラニーのイメージです
――――――――――――――――――――
フラニー「……まぁ、悪くはないわね」
秋葉「でっしょー!?」
美奈都(フラニーが懐柔された!?)
美奈都(でも……お金があったらしてみたいことか……)
美奈都(お金があったらしてみたいこと……)
――――――――――――――――――――
美奈都の脳内
美奈都(主婦)「今日も遅いわね、あの人」
美翠(猫)「にゃーん♪」スリスリ
ガチャ
ネコセンパイ(イケメンサラリーマン)「ただいま、美奈都、美翠」
美奈都「あなた、おかえりなさい」
美翠「にゃーん!」
ネコセンパイ「今日は取引先とトラブルがあって遅くなってしまったよ、ごめんな、美奈都」ナデナデ
美奈都「ネコセンパイ……私たちにはお金がたんまりあるのよ。もう、働かなくても……」
ネコセンパイ「そういうわけにはいかないさ。確かに、僕たちが裕福なのは美奈都、君のおかげだけど、これから何があるかわからないから、少しでも稼いでおきたいのさ」
美奈都「あなた……」
美奈都(本当は、全部知ってる……)
美奈都(ネコセンパイは、会社で浮気してるんだ……)
美奈都(だから、お金に余裕があるのに、働きに出ているんだ……)
美奈都(でも、それを指摘するのが怖い……)
美奈都(例え偽りだとしても、私はこの生活を気に入ってる、ネコセンパイの側にいるこの時間が、大好き)
美奈都(ネコセンパイが私と結婚してくれた理由が、お金だとしても、私は、幸せ……)
美奈都(なのに、なのに何故、胸が苦しくなるのかしら……」
美翠「にゃーん♪」スリスリ
美奈都「……心配してくれてるんだね、美翠」ナデナデ
――――――――――――――――――――
美奈都「ネコセンパイはお金に目が眩むような浅はかな猫じゃない!!!!」鏡バンッ
秋葉「何の話!?」
>>7
フラニー「わたしは、フラニーちゃんそのものが好き♪」
ここのセリフは野々香です。
どうか脳内変換お願いします
秋葉「よし!プロデューサーも美奈都もフラニーも賛成してくれたし、早速暗号を解こうよ!」
美奈都「私は妄想してただけだけど……」
P「まぁいいじゃないか。こういうのもたまにはさ」
フラニー「とはいえ、この紙じゃヒントが少なすぎるわ」
秋葉「気になるのは、この「あるおにむじ」、だよね」
P「当然だが、そんな単語は聞いたことないよ」
美奈都「【なんらかの方法でこの文字を読み解く】んだよ思うけど、ちょっと想像できないな……」
フラニー「この単語だけじゃ情報が少なすぎるから、もしかしたら【上の説明文にも何かのヒントが隠されている】のかも?」
P「こういうのはさ、謎解きが得意そうな人の力を借りるといいと思うんだ」
P「例えば記子とか。クイズが好きな女の子なら、【この暗号もクイズ感覚で解けるんじゃないかな】」
秋葉(今の会話の中に、最適な答えがあったはず……!)
→P「【この暗号も、クイズ感覚で解けるんじゃないかな】」
秋葉(これだっ!!)
秋葉「それに賛成だよ!」
秋葉「そうだよ!プロデューサーの言う通り!こーいうのは記子さんに聞けばいいんだ!」
P「おっ、秋葉もそう思うか?」
フラニー「でも、この暗号の出題者自体が記子かもしれないのよね?だとしたら、記子は教えてくれないんじゃないかしら」
秋葉「ううん、確かに記子さんがこの暗号を作ったのなら、私たちに解いてほしいかもしれない。でも、【記子さんが出題者じゃない】のなら、協力してくれるはずだよ!」
秋葉「記子さんだって、私たちと同じ「解答者」になるはずだから!」
美奈都「あ、なるほど」
フラニー「そう考えたら、確かに一緒に考えてはくれそうね」
P「よし、早速記子のところへ行こう。彼女は確か屋上にいたはずだよ」
秋葉「うんっ!!」
???「………」ニヤリ
屋上
秋葉「――ということなんです、記子さんっ!どうか力を貸してください!」
記子「なるほど、C#のみんなはいい着眼点を持っているね」
記子「確かに私はこんな暗号を作った覚えがないから、きっと他の子のうちの誰かが作ったんだよ」
フラニー「記子も手伝ってくれるのね?」
記子「もちろん♪クイズも暗号解きと一緒。頭をひねればきっと答えは見つかるはずだもの」
美奈都「わぁ、心強いです。記子さん!」
P「記子、これがその暗号だよ」
記子「ありがとうございます。さて……」
記子「ふむふむ、「あるおにむじ」……?」
秋葉「どう?解けそうですか!?記子さん!」
記子「えっと、ちょっと待ってね……」
記子「ここをこうして、こうすれば……」
記子「………」
フラニー「ちょっと、黙っちゃったわよ、記子!?」ヒソヒソ
秋葉「もしかして、記子さんでもわからないような暗号!?」ヒソヒソ
記子「うん、あっ、なるほど……」
美奈都「え……なるほどってことは……」
記子「うん、解けたよ。この暗号」
P「マジか!?」
秋葉「さっすが記子さん!!」
フラニー「Grazie!私たち4人がかりでも解けなかったのに!」
美奈都「なんて書いてあるんですか、この暗号は!」
記子「えっとね、この手の暗号は、本当に文字の単語だけだと意味がわからないから、まずはその文字をいろんな【形】に変えてみるといいんじゃないかって思ったのよ」
記子「例えば、ローマ字、パソコンのキーボードに当てはまる単語、モールス信号、二進数とかね」
記子「だから私も、とりあえず頭の中でこれらの文字列に、この「あるおにむじ」を変換させることにしたのよ」
記子「例えば、ローマ字に変換すると」
aruonimuzi
記子「こうなるよね?」
秋葉「うん、確かに……」
P「でも、このローマ字で何がわかるんだ?」
記子「確かにこのままだと何もわからないけれど……」
記子「試しに、このローマ字を反対から読んでみてもらえるかな?もちろん日本語に変換させてね」
秋葉「反対から……?」
フラニー「i zu mi no u ra」
美奈都「【いずみのうら】?」
P「いずみの裏か……!」
記子「そう、その通り♪」
記子「でも、この寮のどこにも泉はない。でも、他に「いずみ」がいるよね?」
秋葉「そうか!いずみちゃんが鍵を握っているんだ!!」
あれ?秋葉っていずみのこといずみのことちゃん付けだっけ?
美奈都「なるほど……!記子さん、すごい……!」
記子「伊達にクイズアイドルを名乗ってません!」エッヘン
記子「……そろそろクイズのお仕事、したいなぁ……」チラッ
P「うっ……!がんばって仕事を取ってくるよ……」
フラニー「でも、いずみの部分は分かったけど、「裏」って何なのかしら……?」
美奈都「裏……裏……」
秋葉「あっ!足の裏とか!?」
P「なるほど、確かに人間に裏が付く部位って足の裏くらいしかないもんな」
フラニー「いずみの足の裏に何かの秘密が隠されているんですわね!」
美奈都「なら、早速いずみちゃんを探そう!」
記子(裏……裏……?)
記子(普通に考えて、足の裏なんかに宝物が隠されているわけがないわよね……)
記子(まだ何か考えなくちゃいけないことがありそう♪この暗号、誰が作ったんだろ)
時を同じくして、アイドル科寮の談話室
いずみ「………」
いずみ(ついに、ここまで来たデス)
いずみ(コナミのゲームだけでなく、試しに他の会社のゲームにも手を出してはや半年……)
いずみ(いずみは試しに「ストリートファイター5」をプレイしてみたデス)
いずみ(純粋な格闘ゲームで、いずみの持ちキャラは、シリーズ屈指のテクニカルキャラ「ファン」……!)
いずみ(ファン一筋で、あと1勝したらマスターになることができるくらい成長できたデス!)
いずみ(ファンでマスターになれる、これほど光栄なことはないデス!)
いずみ(そして、いずみは今現在対戦中、まず相手に1ラウンド取られて、たった今1ラウンド取り返したのデス)
いずみ(勝負は2ラウンド先取。つまり、後1ラウンド勝てば勝ち、負ければ負け……)
いずみ「勝てばマスター……絶対に負けられないんですよ!!」
いずみ「頼んだよ、ファン……!!」
バタンっ!!!
美奈都「いたっ!!いずみちゃんだ!!!」
秋葉「確保ーーーー!!!」
いずみ「ファッ!!!?」
フラニー「秋葉!そちらを抑えて!いずみに逃げられてはいけないわ!!」
秋葉「了解!!!」
いずみ「ちょっ!!?今取り込み中!!後にするデス!!せめて2分待つですよ!!」
美奈都「ごめん!待てないっ!!むしろ2分間待って!!」
いずみ「2分も待ったら勝負に負けちゃうデスゥウウウウウウウ!!!!」ジタバタ
P「はは、ごめんないずみ」
フラニー「いずみ、暴れないで!!すぐ終わるから!!」
秋葉「よし、捕獲完了!!プロデューサー!!いずみちゃんの足の匂い嗅いでください!!」
P「嗅ぐの俺!!?」
いずみ「いやぁあああああああ!!!足の裏は勘弁するですよ!!ていうか勝負させて!!!!」ジタバタジタバタ
P「それはまずいだろ!セクハラになるぞ!」
フラニー「普段パイタッチばかりしている大人が何をいまさら!」
美奈都「こういうときこそ、男気を見せるべきだと思います!」
秋葉「プロデューサー!はやく!!」
P「くっ……アイドルたちにここまでせがまれたら断れない……!」ゴクッ
P「いずみ、ごめんな」ハァハァ
いずみ「息づかいっ!!!息づかいどう考えてもおかしいデス!!!!」ジタバタ
P「じゃ、邪魔な靴下も取っちゃおうな……」ハァハァ 靴下ポイッ
いずみ「ふおぉおおお!!!!やめてぇ!!!いずみの何かが壊れるぅうううう!!!!」ジタバタ
P「うおぉおおおおおおお!!!!!」クンカクンカクンカクンカ
いずみ「ひ、ひやぁああああああ!!!!!!!!!」
秋葉「どうですか!?プロデューサー!」
フラニー「何かわかりましたの!?」
P「………」
P(臭い。今日体育があったのかな)
P(でも、悪くない……ずっと嗅いでいたい……)ハァハァ
P「ご、極楽……」スッ――― ←魂が出る音
バタリ
美奈都「魂っ!!!魂出てますよプロデューサー!!」
秋葉「そんな昇天しちゃうほどいい匂いだったの!?」
しばらくして
秋葉「……結局何もわからなかったね」
フラニー「冷静に考えれば、足の裏を嗅いで何かがわかるわけなかったのよ」
いずみ「もう!!秋葉たちのせいでマスター昇格チャンス逃がしちゃったデス!!プロデューサーも昇天するし!!!」
美奈都「ごめんね、いずみちゃん……」
P「」
フラニー「……本当に幸せそうな顔して気を失ってるわね……」
秋葉「私、ちょっと引いちゃったかも……」
美奈都「でも、これで振り出しに戻っちゃったね……」
フラニー「記子が解いた暗号が、間違っていたのかしら」
記子「いいえ、暗号解読自体は間違っていないわ」
いずみ「あっ、記子」
秋葉「でも、いずみちゃんの足の裏を嗅いでも何もわからなかった……」
フラニー「おまけに犠牲者もひとり、いや、犠牲というよりは、快楽と気絶の等価交換ってところね……」
記子「では、暗号解読に行き詰っているみんなに問題です」
いずみ「出た、記子のクイズです……」
記子「このアイドル科の寮には、【もうひとつ、いずみちゃんがある場所があります】さて、どこでしょう?」
美奈都「いずみちゃんが、ある場所?」
フラニー「いずみは人よ。普通、「ある場所」ではなく【居る場所】というべきではない?」
記子「ふふふ……」
秋葉「うーん、今までの記子さんのクイズの傾向からして、その言い回しもヒントなのかも?」
記子「ていうか、いずみちゃんはもうわかったんじゃない?」
いずみ「ふぇ?」
いずみ「い、いずみ、わかんないですよ!もうひとりのいずみがある場所なんて……!」
記子「本当に?いずみちゃん、あんなにもうひとりのいずみちゃんを見て喜んでたじゃない」
いずみ「――あっ!!」
美奈都「いずみちゃん?」
いずみ「わかったデス!!!もうひとりのいずみがある場所!!」
秋葉「えっ!?本当!!?」
いずみ「みんな、付いてくるデス!」
アイドル科寮、大浴場前の廊下
いずみ「ここデス!!」
秋葉「あっ!!」
フラニー「なるほど」
美奈都「いずみちゃんのポスター……」
記子「そう、それが、もうひとりのいずみちゃん、そして、【いずみちゃんがある場所】だよ♪」
記子「そして、ここにいるいずみちゃんと違って、ちゃんと【裏】がある。これが、暗号の答えじゃないかな」ドヤァ
秋葉「てことは……いずみポスターの裏!!?」
美奈都「あっ、よく見たらポスターがちょっとだけ盛り上がってる」
フラニー「めくってみましょう」
秋葉(ポスターの裏には、黒いノートが貼り付けられてあった―――)
いずみ「なんですか?このノートは」
美奈都「真っ黒なノート、なんだか不気味だね」
フラニー(……あれ?このノート、どこかで見たような……)
いずみ「表紙に何か書いてあるデス。えっと……デスノート?」
秋葉「ぷぷっwwwwww有名なジャンプ漫画のパクリじゃんwwwwww」
フラニー(あっ)
フラニー(思い出したわ……このノートは……)ガクガク
時は、フラニーが中学2年生時代に遡る―――
――――――――――――――――――――
野々香(厨1)「天帝のフランチェスカ様……!私、殲滅の野々香は我慢できない……!」
野々香「なぜ、きらめき市の「七彩星(スペクトラ)」と呼ばれる私たちが、手を下してはいけないの!?」
フラニー(厨二)「落ち着きなさい、殲滅の野々香……狼狽えてはいけません……」
フラニー「私たち七彩星が手を下したら、このきらめき市はどうなります……確かに、我らの仮初の姿、田中フランチェスカと草壁野々香が通わざるを得ない学処には、見るに耐えない男死がいます―――」
フラニー「しかし、私たちが手を下せば、きっと、関係のない民まで巻き添えにしてしまう―――」
野々香「しかし……フラニーちゃ……じゃなかった天帝のフランチェスカ様!このままでは……!」
フラニー「ええ、わかっています。しかし、七彩星の力が使えない以上、仮初の姿で民を導くしかありません」
フラニー「もちろん、それは危険な行為……生身では危険すぎる」
フラニー「殲滅の野々香、ここに、一冊のノートがあります。読んでごらんなさい」
野々香「これは……デスノート!」
フラニー「1ページ目には、我が愛する娘たちと、彼女たちを護る呪文、そして、男死を死へと導く呪いが記載され、最後に私の仮初の姿の名前まで記載しています」
フラニー「そのノートに名前を書かれた男死は、田中フランチェスカの名の元に、地獄へ堕ちるでしょう……」
野々香「天帝のフランチェスカ様、このノートを使って、男死を殲滅せよという、任務なのですね」
フラニー「そう……この方法は、「殲滅」であるあなたにしかできないわ。我が愛しの娘(マナヴェール)、殲滅の野々香―――」
フラニー(私が中2の時に野々香と遊んだときに使った、恥ずかしい単語がたくさん書かれてある厨二ノートじゃない!!!!!!)
フラニー(はっ、ということは)
フラニー(この宝の暗号を作ったのは、野々香!!?」
フラニー「!!!?」
/柱/ 野々香「………」ジー
フラニー(は、柱から野々香がこっちを見てる!!!)
フラニー(間違いないわ!これは野々香が隠した、私の恥ずかしいノートよ!!!)
フラニー(そして、恥ずかしい単語と共に、ところどころに私の名前、「田中フランチェスカ」が書かれている―――)ガクガク
野々香(あーあ、せっかく記子さんに挑戦するための暗号を考えたんだけど、すぐに見抜かれちゃった)
野々香(あのノートは私のかけがえのない宝物。フラニーちゃんとの思い出が、たくさん詰まった宝物」
野々香(だから、記子さんに挑む前の腕試しのために、秋葉ちゃんや美奈都ちゃん、それにフラニーちゃん達に見つかるように宝の暗号を置いておいたの」
野々香(私の大切な思い出を、秋葉ちゃんと美奈都ちゃんにも共有してほしいから……///)
美奈都「開いてみよう……!」
秋葉「うん、名前はパクリだけどもしこれが本物のデスノートだった場合、大発見だよ!!」
フラニー「だ、ダメェええええええええ!!!!!」ドンッ
秋葉「ぐえっ!!?」
いずみ「フラニー!?どうしたですか!?」
フラニー「そのノートを渡してちょうだい!!今すぐっ!!!」
美奈都「わわっ、フラニー落ち着いて!!」
秋葉「と、とりあえず逃げよう!!!」ダッ
フラニー「あっ!!待ちなさい!!!」
フラニー「止まりなさい秋葉美奈都!!!そのノートを渡して!!!!!」ダダダダダッ
美奈都「フラニー速い!!!追いつかれるっ!!!」ダダダダダッ
秋葉「ひえー!!金に目が眩んだんだよフラニーはっ!!!」ダダダダダッ
フラニー「お願いだから!!!そのノートだけは見ないでぇえええええええええ!!!!!」ダダダダダダッ
いずみ「これは……どういうことなのデスか?」
記子「きっと、あのノートは野々香が隠したんじゃないかな」
野々香「ふふふ……」
後日、しばらくの間フラニーが「天帝のフランチェスカ」と呼ばれるようになったのは言うまでもない。
フラニー「どうしてあんなノートを大事に隠してたの!!!!!」ポカポカ
野々香「だってだって!私にとってはフラニーちゃんから貰った大切なノートなんだもん!!」
HAYYP END?
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