智代子「こんなこと、樹里ちゃんにしか頼めないんだよぉ~!」 (25)

樹里「ちょこが1週間も学校休んでる?」


P「ああ。親御さんから連絡があって」


P「具合が悪いって、部屋からも出ようとしてないらしい……」


樹里「……流石にちょっと心配だよな。」


樹里「プロデューサー、アタシって今週もうオフなんだろ?」


樹里「ちょこの家、行ってきてもいいか?」


P「俺からも頼むよ。親御さんとか、学校の友達とかには相談しにくい事かもしれないし」


P「ユニットのメンバーとして、力になってやってくれ」

「―――お邪魔します」


 翌日、智代子のご両親に挨拶をして、部屋の前まで案内してもらっていた。


「……ちょこ。起きてるか?」


 ノックをした直後、部屋から少しだけ物音が聞こえた。


「プロデューサーから聞いたんだ。しばらく学校行ってないって」


 返事はない。



「……なんかさ、力になれることがあったら言ってくれよな」


 少しの間、アタシは智代子に掛けられる言葉を探していた。


「……ちょこはいつも、ちょっとしたことで表情ころころ変わってさ」


「明るくて、女の子っぽくて」


「アタシはこんなだからさ、なんか、いつもすげーって思ってた」



 不器用だし、気の利いたことはたぶんできない。


「だから、なんていうかさ、みんな ――― 」


 だったら、言いたいことを言うしかないよな。


「 ――― ちょこが大好きなんだよ」


「...樹里ちゃん」


 チョコレートの香りが、ドアの隙間から少しだけ鼻をつついた。


「部屋、入ってもらってもいい?」



「その、来てくれて、ありがとうね」


 目線を合わせず、パジャマ姿の智代子は気まずそうに笑う。


 ぱっと見た感じ、やつれてたり目にクマがあったりするわけじゃない。


「思ったより元気そうじゃねーか」


 その様子を見て、ほんの少し安心する。


 でも、少しだけ汗をかいていた。



「し、心配かけちゃって、ごめんね」


「別にいいけど、プロデューサーにはちゃんと連絡しとけよなー」


 アタシより女の子らしい部屋。


 もうちょっとチョコレートっぽいかと思ってたけど。


 落ち着きのない智代子を尻目に、勝手にベッドへ腰掛ける。


 智代子に今日もし会えたなら、変に遠慮なんかせず、アタシらしく振舞おうと決めていた。


「でさ、部屋に入れてくれたってことは、ちょっとは話す気があるってことだろ?」


 アタシは、智代子が話し始めるのをゆっくり待つ。



「...えとぉ」


 智代子の目線はまだ泳いでいる。


 時折、私の太もものあたりに目をやるが、すぐに視線を逸らす。


 やっぱりちょっと心配だ。


「熱があるのか?」


「……ちょこっとだけ」


 少し調子を取り戻したみたいだ。


「……そっか。じゃあ寝てた方がいいよな」


 アタシは勢いよく足を上げて、弾みでベッドから立ち上がる。


 思いきりスカートが捲れたが、友達同士だし気にはしない。



「一応、色々お見舞い買ってきたぞ。チョコもあるぜ」


「うん、あのね」


 代わりにベッドに腰掛けた智代子が、意を決したように話し出す。


「樹里ちゃんに、見てほしいものがあるの」


 アタシはビニール袋からチョコ菓子を取り出して、智代子の方を振り返る。



 智代子は、自分の腰に両手の親指を当てて、


 するすると、ズボンを下した。


「……ちょこ、どうした?」


「……これ。」


 なんだろう、汗疹?


 ちゃんと見て、という風に、智代子は少し背中をベッドに倒して、腰を浮かせた。


 智代子の股が、いびつに膨れていた。



 少しの間、アタシは智代子の隣に座って話を聞いていた。

 バラエティ番組のオーディションの後、急にお腹が痛み出したこと。

 お風呂に入ったとき、自分の知らない身体の一部に気が付いたこと。

 時々痛いくらいに腫れて、とても苦しんでいること。

「……こういう病気って、普通あるもんなのか?」


「調べたけど、全然わかんなくって……」


 智代子の声がしだいに掠れていく。


「お母さんにも………恥ずかしくて……言えなくってぇ……」


 ぎゅっと智代子を抱きしめる。


「……うん。怖かったんだよな」


 しばらく智代子にくっつきながら、アタシはどうしたらいいのか考える。


 思いついたことがあった。


 すごく勇気がいるけど、隣にいる友達の、こんな顔はもう見たくない。


「これ、さ」


 さっきよりも苦しそうに腫れていた。


「ちょっと触ってもいいか?」


「なんで……?」


 まだカレシも作ったことないのに。


「兄貴の隠してた雑誌、ちょっとだけ読んじまったことあってさ。」


 ああ、メチャクチャ恥ずかしい。


「ちょこの苦しいの、アタシが楽にしてやるから。」


「ふっ、ふっ、んっ」


 指で包み込んで上下に擦るたび、智代子は短く声を漏らしている。


「あっ、あっ、あっ、んっ」


 半端に脱がせた下着はだんだんとずり落ちて、右の足首に引っかかった。


 アタシは智代子の背中に回り、彼女の性器をさすっていた。


 抱きついているふたりの汗と、彼女の甘い香りが混ざって、


 部屋は淫靡な匂いで満たされていく。


「あっ♥」


 智代子がひときわ高い声を上げた。


 不器用なアタシの動きでも、彼女が喜んでくれていることが伝わって、


 なんだか充実感を感じてしまう。


「そろそろっ、出るっ?」


「おっ♥おっぱいっ♥触ってっ♥」


 アタシの声は聞こえていないようで、逆にリクエストされてしまう。


 パジャマのすそから左手を潜らせて、下着の中から智代子の胸に触れる。


「あえっ♥あっ♥あうっ♥あっ♥」


 口を塞ぐ余裕もなく、智代子は初めての気持ちよさに身を委ねている。



 アタシはというと、


「はあっ、はあっ♥」


 胸をまさぐる腕全体が智代子のお腹に触れ合って、彼女の柔らかさを全身で感じている気分になる。


 彼女の精通を手伝うだけのはずが、いつのまにか興奮している自分に気が付いた。


「んっ、じゅりっ♥ちゃっ♥んっ♥」


「なにっ♥なあにっ♥」


 智代子が、たまらなく愛おしい。


「なんかねっ♥くるっ♥くるよぉっ♥お゙っ♥」


 彼女が腰を痙攣させるたびに、私は全身を使って強く絡みつく。


 汗だくになって、お互い呼吸も困難になるくらい、強く結びついたその時―――――




ビューーーッ♥ ビュッ♥ビュルルッ♥ビュルッ♥ビビュッ♥


「っあ゙ぁ♥はぁっ…♥はぁぁぁぁぁ…………♥」


 性器から飛び出たものは、可愛らしいピンクのカーペットを目いっぱい汚し、座っていたベッドシーツにボタボタと垂れ、最後にアタシの指にねっとりと絡みついて、勢いを止めた。


 思い切り腰を突き出し、大股を開いて快楽に溺れていた智代子は、射精が収まると同時に全身の力ががくんと抜けた。


 抱きついていたアタシも力を抜いて、一緒にベッドで横倒れになった。


「……はぁ、っ、はぁ、はぁ♥」


 しばらくの間、二人で呼吸を整えていた。


「ほら、拭いてやる」


「ありがと、樹里ちゃ…あんっ♥」


 初めての射精で敏感になっている智代子の性器を、ティッシュで優しく拭いてやる。


 最初に見せてもらった時よりもずいぶん小さくなっていた。


「ちょこ、苦しいか?」


「ううん、すごく楽になった」


 智代子が、心底安心しきった顔でアタシを見つめている。


「樹里ちゃん、ありがとうね」


 その笑顔を見てアタシは、また5人みんなで集まって、これからも楽しく活動していける。


 そんなふうに確信できた。


「……おうっ」


「おい」


 就寝時間となった智代子の部屋で、彼女は正座させられていた。


「風呂に入ってた時は何とも無かったハズだよな?」


「……ハイ。」


 この日は結局、智代子のご両親のご厚意で泊めてもらう事になった。のだが。


「なんでまたデカくなってんだよ!!!」


「……ごめんなさーーーい!!!」


 新しいパジャマに着替えた智代子の股間は、正座していてもハッキリ分かるくらい勃起していた。


「…そのですね。晩ご飯食べてるときにですね?」


 両腕を組んで、智代子の言い訳を聞く。


「お風呂のときの樹里ちゃんの裸、思い出しちゃって……」


 思いもよらないことを言われ、思わず顔を赤くしてしまう。


「あっ……あたしのせいだってのかあ!?」


「ご、ごめんね!?……でもね!?」





「こんなこと、樹里ちゃんにしか頼めないんだよぉ~!」

ありがとうございました。

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