〇ジャパリパーク・さばんなちほー
女騎士「ん……? はっ!? ここはどこだ!?」ガバッ‼
女騎士「私は……確かオークたちの卑劣な罠に捕まっていたはずでは……」キョロキョロ
サーバル「あ、そこだね! えーい!」ピヨーン
女騎士「なっ!? うわあ!?」ドサッ!
サーバル「つかまえた! わたしの勝ち!」ギュッ
女騎士「押しのけられないっ……何て力だ……っ!」グググ…
女騎士「もはやこれまでか……くっ、殺せ!」カッ‼
サーバル「こ、殺さないよ!」
あら。Rに立っちゃった。バグなのかしらん?
まあ、べつに騒ぐほどの事でもないか……?
事故で飛ぶのいつものことやし、そもそもRでエロ必須なんてルールはない
サーバル「ご、ごめんなさい……あなた、あんまり狩りごっこが得意じゃないフレンズなんだね」ションヴォリ…
女騎士「い、いや……私の方こそ取り乱して済まない。てっきりモンスターに襲われたのかと勘違いしてな」
サーバル「もんすたー……? ねえ、もんすたーって、何?」
女騎士「モンスターというのはだな……いや、その前に。お前は誰だ? どう見ても獣人型のモンスターにしか見えんのだが」
サーバル「わたしはサーバルキャットのサーバル! それにもんすたーじゃなくてフレンズだよ!」
女騎士「ふれ、んず……? 聞いたこともない種族名だな」
サーバル「どうして? あなたもフレンズだよね?」
女騎士「モンスターと一緒にしないでくれ。私は栄誉ある王国の女騎士だ。フレンズなどという得体の知れないものではないぞっ!」
サーバル「うみゃぁ……? よくわかんないや!」
女騎士「くっ……友好的だが、あまり話が通じそうにないな」
>>4 あ。今そんな感じになってるのね。把握把握。
女騎士「それにしてもここはいったい? 凄い光景だな。地平線の果てまで平野が続いて……」
サーバル「すごいでしょ! ここはジャパリパーク! この辺りはわたしの縄張りなの!」ザッ!
女騎士「……ジャパリパーク、か。では、えっと……サーバル。私の王国を知らないか? 国の名は――」
サーバル「えーっと、うーん……聞いたことないけど。もしかしたら図書館で聞けばわかるかも」
女騎士「そうか。近くに人里があるのか。その図書館まではどれぐらいで着く?」
サーバル「えっと、よくわかんないけど、じゃんぐるちほーを通って行くらしいよ」
女騎士「じゃん……? 何だって? すまない。尋ねてばかりで」
サーバル「ううん! わたしに分かる事だったら何でも答えてあげるから、何でも聞いていいよ!」
サーバル「それに図書館に行きたいなら、私がさばんなちほーの出口まで案内してあげるから!」
女騎士「そうか。すまない」
サーバル「いいっていいって。それじゃ、行こう! えーっと……」
サーバル「あれ? あなたの事、何て呼べばいいんだろう……」
女騎士「私か? 私の事は――好きに呼ぶといい。まあ女騎士とでも……」
サーバル「じゃあ『くっころちゃん』で」
女騎士「おいっ!??」
サーバル「がーいど! がーいど! さーばんながーいど!」
女騎士「ま、待ってくれサーバル。もう少しゆっくり歩いてくれ」ヨロヨロ…
サーバル「どうして? もう疲れちゃったの? くっころちゃんって、疲れやすいフレンズなんだね」
女騎士「いや、こう見えても人並み以上の体力はあるんだが……」ハアハア…
サーバル「それじゃあ、あの木陰で休憩しよっか。わたしもちょっと休憩したかったし」ピョーンピョーン
女騎士「ああ、そうしてもらえれば助かる……っ」ゼエゼエ…
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
サーバル「ここでちょっと休憩!」ピョーン…ドサッ
女騎士「た、助かった……」ドサッ
サーバル「わたしも他のフレンズに比べたら疲れやすいんだー。だからこまめに休憩した方がいいよって、よく言われるの」
女騎士「ハァハァ……この強い日差しと高い気温の中、平気な顔で歩き続けられるのに……疲れやすい、だって?」
サーバル「そうだよ。体力のある子は、ずーっと走ってられるの! シマウマちゃんや……トムソンガゼルちゃんもそうだね!」
女騎士「はは……フレンズっていうのは、どうやら化け物揃いみたいだな」
サーバル「そうでしょ? フレンズってみんな、すっごい所を持ってるんだよ!」
女騎士「……ぅ」ズル
サーバル「あれ? くっころちゃん?」
女騎士「」バタッ
サーバル「く、くっころちゃん!? どうしたの? うわっ、体が熱い……!」
女騎士「ハァ……ハァ……」ゼエゼエ…
サーバル「これって……わたしがお水飲まなかったり、休憩しなかったりした時のやつだ!」
サーバル「どうしよう……ここから水場までは、まだかなり遠いし……」
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