【安価】勇者「世界を救った後の世界」 (20)


勇者「魔王を倒してからもう3ヶ月経つのか…」

勇者 (一緒に戦った仲間達も故郷に帰ったり、やるべき事を成すために旅立った)

勇者 (けど俺はどうだ?魔王を倒すためだけに今までの人生を費やした結果、残ったのは平和という名の退屈な時間だけ)

勇者「日課の剣の鍛練も目標が無ければ虚しいものだな…」ブンブン



???「勇者はここにいるのかな?」ザッ

勇者を訪ねてきた者の名前と容姿 安価↓1


勇者「女騎士か…!久しぶりだな」

勇者 (女騎士は俺と共に前衛を務めてくれた王国出身の騎士だ、王が紹介してくれた仲間だが最後まで俺を支えてくれていた)

勇者 (魔王を倒した後は再び王国の騎士としての職務に戻ったはずだが…)

女騎士「全く探したぞ。こんな山の中に住まなくとも自分の家があるのだろうに」

勇者「人の多いところは煩くて苦手なんだ、それに実家に帰っても贈り物やら顔を拝みに来ただの野次馬が多くてな…」

女騎士「ふふ、それは有名人の特権と言ったところだろう…勇者は世界にとっては英雄なのだからな」

勇者「しかしわざわざ俺を訪ねて来るとは思わなかったぞ、何の用事があってこんな所に来たんだ?」

女騎士「あぁ、実はな…」


女騎士が訪ねてきた理由 安価↓1

このスレ期待


>>5
ありがとう&1日空けてごめんね



女騎士「勇者、久しぶりに仲間達と集まらないか?」

勇者「旅をしたみんなとか?」

女騎士「あぁ、国の状況もようやく落ち着いてきたところで王から休暇を言い渡されてな」

女騎士「折角だから平和になった世界を周りながら皆に会いに行こうと思っていたんだ」

勇者「それで真っ先に俺のところに来たわけか、まぁ一番近いのは俺だしな」

女騎士「ま、まぁ……そういうことだ…!それに…」

女騎士「勇者、貴殿最近は最低限の買い物以外は街に降りてきてないだろう?気分を悪くしないでほしいのだが…そんな生活ばかりでは退屈するのではないか?」

女騎士「貴殿が良ければ私の余暇に付き合ってくれないか…?」

勇者 (……退屈、か)

勇者 (女騎士には旅の頃から何かと考えを見透かされるような気がする、はっ…昔と変わらないな。俺もオマエも)



勇者「…いいぞ、俺で良ければ付き合うさ」

女騎士「本当か!?」パァ

勇者「正直言って女騎士の言ってることは当たってるしな、ちょうど良い機会だ」

女騎士「うむ!勇者ならそう言ってくれると思っていたぞ!!」

女騎士「実は皆にはすでに伺う事を手紙で伝えている、勇者も来るとあれば皆も喜ぶだろう」

勇者「そうと決まればまずは何処へ行く?港町から船を使えばどこからでも行けそうだが」


勇者、女騎士が最初に向かう国や都市、村の特徴↓1
そしてそこにいるかつての仲間の名前、性別、容姿↓3


女騎士「船に乗る前に……北東にある農牧の村を覚えているか?」

勇者「あそこか、俺たちが最初に立ち寄った村だな」

女騎士「あの地では魔王軍の獣魔兵団が幅を利かせていたが私と勇者が退治したのだ、今となっては懐かしいな……まぁそれはそれとして」

女騎士「実は今、賢者が農牧の村にいるらしくてな…先に会いに行かないか?」

勇者「賢者がいるのか…ならそうするべきだな、アイツが元気にやってるのか少し心配だったからな」

女騎士「そうと決まれば行こうか、下に馬車を待たせているからな」

勇者 (……最初から俺を連れていく気満々じゃないか)

勇者「少し待ってろ、旅の支度をしてくる」


・馬車の中


勇者「そういえば女騎士」

女騎士「どうした?」

勇者「俺の近況だけ聞かれてオマエの事は何にも聞いてなかったからな、最近はどうなんだ?」

勇者「魔王を倒して、城に帰ってから何か変わったりしたのか?」

女騎士「ふむ、私だけ答えないわけにもいかないか、そうだな……」


旅を終えてからの女騎士の近況や周りの反応 安価↓1


女騎士「特に以前とたいして変わらないさ、騎士としての任務を果たす毎日に戻っただけだ」

女騎士「もっとも…最近は私の事を英雄だの囃し立てる者が増えてきて少々煩わしさも感じてるかな」

勇者「はは…なんだよ、俺とたいして変わらないじゃないか」

女騎士「そうだな、貴殿が人里から離れた理由が少しだけ分かったよ」フフッ

女騎士 (そして私を国の外交や政に利用しようとする者も少なからず増えてきているようだが……いや、勇者にわざわざ言うことでもあるまい)



女騎士 (彼に余計な心配はかけさせたくないからな…)


・農牧の村


御者「着きましたよ、お客さん」

女騎士「ありがとう、お代は少し多めにしておいた。これで夜は美味しいものでも食べてくれ」ジャラ

御者「へへ、まいどあり」

勇者「羽振りがいいな」

女騎士「旅の時からコツコツと蓄えていたお金さ、こんな事でもなければあまり使わないから」

勇者「まぁ蓄えがあるのは良いことだ、俺も旅の時に皆で分けあった資金は残してあるしな……ん?」




ロリ賢者「あっ……ゆ、ゆーしゃ様…」

勇者「賢者……久しぶりだな」

ロリ賢者「ゆーしゃ様……ゆーしゃ様ぁ…!」タッタッタ

勇者「おっと…相変わらずで何よりだ」ポスンッ

ロリ勇者「あの…その……ほんとに、ゆーしゃ様なんですね?」

勇者「ああ」ナデナデ

ロリ賢者「はぅ…!お久しぶりです、ゆーしゃ様…」ギュー


女騎士 (……羨ましい)

勇者「しかし賢者、オマエ確か海の向こうの街で暮らしていた筈だろう?なんでここにいるんだ?」

ロリ賢者「えっと……そのぉ…」


ロリ賢者が農牧の村に来ていた理由とは? 安価↓2


勇者「……なに?賢者の師匠がこの辺りで消息を絶っただと?」

ロリ賢者「は、はい…魔王を倒したあと、師匠は世界中の魔素環境の調査に旅立ったんですけど……」

ロリ賢者「この村に行くって手紙が届いてから音信不通になって……あの、それで…し、心配になって……!」オドオド

女騎士「ふむ…しかしこの村は王国の駐在兵から都度報告をを受けているが特に問題はないと聞いているが……」

勇者「単に師匠が手紙を出し忘れてるだけじゃないか?」

ロリ賢者「師匠はそういうところはマメなので……それと、実は手紙には帝国が不穏な動きを感じるから近い内にこっちに来るようにとも言われてて…」

勇者「……村人に聞いて回ってみるか、小さな村だから外から人が来ればすぐに分かるだろうからな」

女騎士「ああ、仮にこの村に何かが起きているのであれば騎士として見過ごすわけにはいかない」


農牧の村に起きている事件や賢者師匠の行方不明の原因 安価↓2

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