─お嬢様の時の戯れに付き合った。ただそれだけだったのに……
「お疲れ様ー!2人ともいいステージだったぞ」
「本当?私たちの魅力伝わった」ギュウウウ
「ちとせ!抱きつくなよっ」
「えぇ~いいじゃん」
─それは嫉妬心
「お前」ギロッ
最近お嬢様とプロデューサーの仲がいい。まるで恋人のようだ。このままだといつかお嬢様の貞操がアイツに奪われてしまうかもしれない。
──
「お前は今日も残業ですか」
「おぉ千夜か、こんな夜遅くにどうした?」
皆が帰った事務所で1人残業をしているプロデューサーのもとへ白雪千夜がやってきた。
「あぁ、ちとせと千夜が大人気だからな。おかげで仕事が減らないよ」
「そうか……んっ」ギュ
「???」
千夜が突然プロデューサーに抱きついた。
「ど、どうした?ちとせのドッキリか!?」
ハグをするなんて絶対に千夜の考える事ではない。そう思ったプロデューサーは辺りを見渡すが、夜の事務所には2人以外の気配は無い。
ググッ
千夜はプロデューサーを強く抱きしめる。なにかあったのだろうか。意を決してプロデューサーも千夜を強く抱きしめた。その時……
カシャ!!
「え?」
突然聞こえたシャッター音に身体がビクつく。音のする方には千夜のスマホが置いてあった。
「お前の弱みは手に入れました」
「おい!何言ってる?というかどうやって撮った」
「今はリモコンシャッターというものがあって便利なものです」
抱きついた時にリモコンを手に隠していたらしい。千夜はスマホを手に取ると写真を見せてきた。
「お前は私を抱いた。立派なセクシャルハラスメントですね」
「何が目的だ!そんなものが通じる訳ないだろう」
「そうかもしれません、しかし私とお前とは仲が良くない事ぐらい事務所の皆に周知の事実。こんな写真を見せたら皆はどう思うでしょうかね」
白雪千夜はプロデューサーに夜の事務所に呼び出され性的な行ためを強要されている。そんなストーリーが完成してしまう。
「……」
「どうしました?打開策でも見つける気で?」
「1つ聞かせてくれ、何が目的だ」
「お嬢様はアイドルという戯れを見つけ、私はそれに賛同しました。でもお嬢様は私の戯れを望んでいた」
「……」
「お前で遊ぶ事が私の戯れ……だから私の戯れに付き合え、ばーか。」
……
「……千夜さん?」
「どうした?」
「いや、どうしたって……何で俺は脱がされてるんだ?さっきの流れなら脅すのがセオリーだろう」
「きっかけがあれば良いのです。私のヤりたいようにヤる」
プロデューサーはズボンとパンツを脱がされペニスを晒す。
「お前、粗末な男性器だな」
「脱がされてるだけだからな。まぁちとせが同じようにジロジロ見てくれたらフル勃起してたな」
「お嬢様にこんな粗末なモノは見せられないし、見せる気もないから安心しろ」
千夜は手袋をしたままペニスを握り刺激を与える。
コキコキ
「……」
「こんな状況でもお前は抵抗しないのですね」
「千夜、お前をトップアイドルにする、そのためならお前の“戯れ”とやらにとことん付き合う」
「“戯れ”に付き合う、ならよいでしょう。お前を壊してやる」
コキコキコキコキ
手コキのスピードを早める。手袋の感触が直にプロデューサーのペニスを刺激する。
「ちょっ、やばいやばい」
ドピュッウウウウ
白濁とした液体が噴き出す。千夜は表情を変えず手コキを止めようとはしない。
「や、ぁっ、逝った後、は……」
「直後責め……お前の弱点は把握済みです」
コキコキコキコキ
精液をローション代わりに竿を扱き続ける。かなりのハイペースさにプロデューサーは喘ぎ声を出す。
「気持ちの悪い声ですね。醜態とはまさにこの事。誰かに聞かれたら、お前、社会的に死ぬな」
コキコキコキ
「あーそろそろ2発目ですか、いいですよ、さっさとイけ❤」
ドッビュウウウウ
二度目の射精は一回目より刺激的なものだった。プロデューサーは弱々しい調子で千夜に許しを乞う。
「い゛ッ……も、もういいだろ……」
「えぇ、“今日”は満足しました。ですがお前の射精はこれから私が管理します」
─私が楽しいと思えることが見つかった。
ガチャ
千夜が手にしているのは男を支配するモノ……金属製の貞操帯だった……
「こういう事、好きでしょう?この変態め❤」
……
それから千夜は態度も変えず、ちとせと2人で仕事をこなしていた。プロデューサーには何もしなかった。いや、むしろ放置されていた。
日に日に性欲が強くなってきた。汗を拭う千川ちひろにすら欲情してしまう……
「千夜!」
レッスンルームから1人で出てくる千夜に声をかけた。
「なんでしょうか?」
「いい加減にしてくれ」
「お前はなにを言ってるのでしょうか……」
少し間を置き、千夜はプロデューサー耳元に近づき小さな声で言った。
「射精我慢もできない変態が❤」
「……」
「どうしました?射精したくてたまらないのでしょう?我慢汁が出てますよ」
「なっ、何言ってるんだ。見えないだろ」
「そうでしょうか?私にはお前の股間あたりから饐(す)えたマゾ汁の臭いがするのですが……」
「えっ?」
「もしかしたら他のアイドル何人かにはバレてるかもしれませんね」
「……」
プロデューサーは何も言い返せなかった。他のアイドルにバレる。それだけは避けたかったからだ。
「射精許可を出す気はありませんが……定期的なメンテナンスはしてあげます」
そう千夜は言うとメモを渡してきた。
【今日の夜、事務所で待っていろ】
──
夜、プロデューサーはデスクで残業している、がメモの事が気になって仕事が進まない。そんな時、千夜が部屋に入ってきた。貞操帯の鍵を片手にした彼女を見て、嬉しさのあまり声が出る。
「あぁ……」
「何を期待してるかわかりませんが、汚れたペニスを掃除してやるから服を全部脱げ」
プロデューサーは命令されるがまま裸になる。股間にぶら下がる金属の貞操帯だけの姿……千夜は股間に顔を近づける。
むわぁと男性の臭いが鼻にささる。
「醜い臭いですね❤」
「……早くしてくれ」
「罵倒されても言い返す事もしない……もう完全にマゾヒストになりましたね❤」
千夜はニヤニヤしながら、鍵を使い貞操帯を外ずし、閉じ込められていたペニスが露出させる。
ビン!!
貞操帯によって勃起が封じられていたせいか、一気に勃起する。しかも露出したペニスには大量の汚れが付着していた。
「なっ……!カスが顔に……!お前!!!」
勃起の勢いでペニスの汚れが剥がれ落ち千夜の顔に降り注いだ。一瞬怒りの表情を見せた千夜だったが……
「こんなくっさい粗チンでも管理してやる❤」
手袋コキ、だが、あの時とは違い付着した汚れを取るように優しく扱く。
「この手袋は2度と使えませんね、まぁいいです。お前用にいくつか買ってありますので」
大部分の汚れを取ると次はウエットティッシュを使い優しくペニスをきれいにする。
「イ、イかせてくれ!!!」
「今日はメンテナンスです。許しを請えば射精許可が出るとでも?」
千夜は再び貞操帯を手に取り、付着した汚れをウエットティッシュで拭き取る。
「さて装着します」
「や、やめて……く、れ」
ガチャ
貞操帯の鍵のかかる音が部屋に響き渡る。プロデューサーはその場に崩れ落ちてしまった。
「そんなに悔しかったのですね……その顔、その声、最高に気持ち悪い……」
崩れ落ちたプロデューサーの耳元で囁く。
「でもそんな“プロデューサー”は好きですよ、ばーか❤」
(おしまい)
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