肇「プロデューサーと同室…」 (33)
どうも
モバマスのSSです。誤字・脱字等あるかもしれませんが予めご了承ください。
※作者の妄想注意※
※キャラ崩壊注意※
※がっつりR-18※
一応前作
モバP「どうしてこうなった。」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1574841833
今作とは一切関係ありませんので読まなくても大丈夫です。
「すまん…こんなことになってしまって…」
私の担当プロデューサーはそういってうな垂れました。
ホテルの一室。右手にはキャリーケース。肩には黒のリュックサックをかけて、その顔は青ざめていましす。
「そんなっ、Pさんは何も悪くないですからっ」
なんとか元気付けようと声をかけるけど、相変わらずうな垂れています。小さな声でぶつぶつと言っているようだけどよく聞こえません。
私、アイドルの藤原肇とPさんはホテルの一室にいます。地方での仕事の後、一泊してから帰る予定でした。
ホテル側の手違いで本来なら二部屋おさえたはずが、一部屋しか用意できなかったようです。他に空き部屋も無く、周囲に他のホテルや宿泊施設も無い為
今夜はここで一泊することになりました。
Pさんと、一泊…
私としては全然嫌ではありません。
ですがPさんは先ほどからずっと真っ青な顔でしきりに私に謝ってきます。
ホテル側の手違い。これはPさんには何の非も無いはずなのに。
「もし、あれだったら俺はロビーとかで一晩過ごすから。」
Pさんの声には明らかに元気がありません。
「だ、だめですよっ!しっかり休まないと。」
「しかしだな、いくらなんでも男女同室は…」
「わ、私は大丈夫ですっ」
「しかし…」
Pさんはしきりに同室を嫌がります。
「…Pさんは、私と同じ部屋は嫌ですか?」
「そんなことは…」
我ながら卑怯な問いだと思う。これではPさんは別の罪悪感を感じてしまうだろう。
それでも、私はこの部屋に二人で泊まりたい。
これは下心ではなく、純粋な労わりの心で。
ロビーなんかで寝たら、危ないしそれに風邪を引いてしまうかも。
でもそれを言ってもきっとPさんは「大丈夫だ」と押し切ってしまうかもしれない。
だからここは、卑怯になる。
「いくらなんでも、アイドルとプロデューサーがだな…」
「私は、Pさんを信頼しています。だから、大丈夫です。」
「うっ…」
「ダメですか?」
「……分かったよ。」
「はいっ」
つい嬉しくて声が弾んでしまう。
「では、私早速シャワー浴びてきちゃいますねっ」
「あっ、おいっ」
「ではっお先にっ」
ガチャッ
バタンッ
「ふー…」
自分の胸に手を当ててみる。明らかに鼓動が早まっている。
これは今少し走ったからではない。
先ほどPさんの一言で同室で一晩を明かすことが決まったことに対する、緊張とそして、ほんの少しの高翌揚感のせいだ。
「っ」
洗面所の鏡で見た私の顔は真っ赤に染まっていた。
下心が無いなんて、うそだ。
本当は少しそういった感情も混じっている。
こんな顔、Pさんに見せられるわけが無い。
「……体、しっかり洗っておこう。」
うん。これは念のため。念のためだ。特に深い意味は無い。
ただ今日は町の散策のロケだったから汗をかいてしまった。それをちゃんと洗わないのは衛生上良くない。
それだけだ。決して、その、そういった行為の前のマナーだとか、ネットで見たからではない。
「ハァ…」
ベッドの横のソファに腰掛けてため息を漏らす。今肇はシャワーを浴びている。
押し切られてしまったが、本来ならばこんな事は許されることではない。アイドルとプロデューサー、その以前に未成年の女の子と成人した男性が同室など。
言語道断。あらぬ疑いをかけられても一切反論は出来ないであろう。
肇の性格は把握している。祖父に似て頑固者。と自分で言うほどで、その言葉通り肇は頑固だ。一度決めたら滅多に動かない。
もちろん、生理的にムリ。という訳ではない。正直男としてはテンションが上がるようなシチュエーションだろう。
それに相手は今をときめく純清楚系アイドル、藤原肇だ。こんな状況日本中の男共なら狂喜乱舞する。
だが、こんなのがばれたら肇のアイドル生命にキズがつく。俺の人生などどうでもよい。肇がアイドルを続けられなくなってしまう。
それが一番嫌だ。
「……やっぱり、今のうちに部屋を抜け出して…」
ガチャ
「あ」
シャワー室から出てきたのは、ホテルに備え付けられたジンベエを着た肇だった。
「あのっ、シャワー、いいですよ。」
湯気が上がり仄かに上気した頬。膝にかからないぐらいの長さのジンベエは見るからに薄く、普段あまり肌を露出しない肇の鎖骨が見えているだけで
ドキリとしてしまう。
「…Pさん?」
首をかしげながら聞いてくる肇の声にふと我に変える。そして恥ずかしくなる。
俺、今完全に見とれてたな。
「あ、ああ、すまない。俺もすぐに浴びるよ。」
用意しておいた着替えを掴むとなるべく肇の方を見ないようにしながら横を通り過ぎてシャワー室に飛び込んだ。
「冷たっ」
頭から浴びた冷水のシャワーについ声を上げた。自分から温度を下げて、自分から浴びておいてそんな声を出してしまう。
流石にずっとは辛いのですぐに水温を上げる。
しばらくすると程よい温度のお湯が出て、冷水で一瞬冷やされた体を温めていく。
「ふぅ…」
頭を冷やそうと冷水を浴びたが、特に効果は無い。
先ほどから脳内にはジンベエ姿の肇の姿が浮かんで離れない。忘れようとするたびに、ジンベエから覗く鎖骨や、普段は決して見れない胸元の肌色。細い足や髪を拭くために揚げた腕の袖から僅かに見えた脇などが
ずっと離れない。
「くそっ…」
この仕事は、そうとうな精神力が必要だ。
なんせ男にはあまりにも魅力的すぎる。常に周囲に絶世の美女や学園のマドンナのような美少女がいる。
そんな中で仕事をする。仕事の性質上一緒にいる時間も長いし、二人で過ごす時間も長い。
それでも、関係を持つことは許されない。アイドルに、特に女性のアイドルに恋愛沙汰はご法度。
そのアイドルが未成年だった場合などもってのほかだし、相手が担当プロデューサーとなれば、どうなることやら。
同僚のプロデューサーの中には、担当アイドルからあからさまなアプローチを受けて困っている人もいるという。佐久間さんのプロデューサーは飲みに行くたびに苦労話を聞かされる。
彼女はまあ、特殊な例だとは思うが…
肇は、信頼はしてくれているようだが、そんな気配は感じない。というより清楚すぎて男っ気というものを感じない。
うちの事務所でも一二を争う清楚代表のようなアイドルだ。
「だから、間違いを起こすわけにはいかないんだよ…」
そう語りかけても、起き上がってしまった俺のブツは収まってはくれない。
これは暫くシャワーから出れないな。
「ふぅ…」
ベッドに腰掛け、一息つく。
そうでもしないと、胸の中で暴れる鼓動が今にも体を切り裂いてしまいそうだったから。
「…大丈夫だよね?」
そう自問自答して自分の体を見つめる。
さっきPさんは私を一目見ると固まり、私が声をかけると明らかに目線を反らしながらシャワーへ行ってしまいました。
何か、変だったのでしょうか?
着ているのはホテルに備え付けのジンベエです。このほうが荷物が減り移動が楽だから、自分のパジャマは持ってきていません。
「何か、匂ったのかな」
すんすんと、自分の体を嗅いでみますが感じるのは先ほどシャンプーとボディソープの香りだけ。
では、何故、Pさんはあんなに露骨に目を反らしたのでしょうか?
「…あ」
もしかして…この服?
今来ているジンベエは膝上ぐらいの長さの物。胸元も少し開いていて、普段の私の服装に比べると少々露出が多い格好になります。
私は普段グラビアの仕事はありませんし、ステージ衣装も、美嘉さんに比べればかなり大人しいほうです。
もしかして、この格好を見てPさんはその、照れて、くれたのでしょうか?
いえ、これは少し自意識過剰ですね。
でも…もしそうなら、嬉しい。
私を女性として見てくれているかもしれない。
私とPさんは10歳も歳が離れている。Pさんからすれば私はお子様だろう。それにPさんの周りには魅力的な女性が大勢いるし、
私は、スタイルがそんなによくない。だから普段は全く意識されていないと思っていました。
もし、本当に、そういった理由で目を反らしたのなら、私は嬉しい。
男性からそんな風に見られて嬉しく感じるのは初めてだ。
この感情はきっと、Pさんだからだろう。
…….
女性として見てくれているなら...
それなら...
ガチャ
バタン
「…」
「あっ」
部屋に戻ると肇がベッドに座っていた。その頬は未だに赤く上気している。
「シャワー、上がった。」
なんだこの報告は。なんの意味があるんだ。
「あ、はい...」
ほら肇も困っているだろう。
「...疲れただろ。さっさと寝よう。」
なるべく肇を見ないようにする。そうじゃないとせっかく抑え込んだものが再び起きてしまいそうだ。
さっさとベッドに入ろう。
「...そうですね。」
肇の返答を聞き安心してベッドに入る。
これなら変に意識せずにすむだろう。
「電気消すぞ。」
「はい...」
「じゃ、おやすみ。」
「はい。おやすみなさい。」
パチッ
フッ
モゾッ...
眠れるわけがありません。
だって隣のベッドにはPさんが寝ているのですから。先程から寝息が聞こえてくるということは、どうやらプロデューサー眠ってしまったようです。
「...」
暗闇になれた目でぼんやりとPさんを見ると、こちらに背を向けて寝ていました。
「っ」
ふと、脳裏に不埒な願望が湧いてきました。
いやいや、本当にするわけがありません。そんな破廉恥な真似、出来るはずがありません。
……..
す、少しぐらいならいいでしょうか。
少しだけ。ほんの数十秒だけ。
それで大人しく寝ます。
シュルッ
ペタペタ
ポスッ
モゾモゾ
「/////」
やっちゃいました。もう後戻りは出来ません。
する気もありません。ここまで来たら後は突き抜けるのみです。
Pさんの背中にしがみつくようにくっつきます。
Pさんの体温がダイレクトに伝わってきて、頭が沸騰しそうです。
「ん...んん...」
「ぁ」
うぅ...Pさんが動くたびに感触がリアルで...
顔を隠すためにPさんの背中に頭をくっつけると、今度はPさんの匂い。
ボディソープとかの匂いの奥に確かにある、Pさんの匂い。
仕事終わりやライブの後に、頭を撫でてくれる時に微かに感じる、安心できる大好きな匂い。
それが今は鼻に満ちるほどに感じる。
それだけで何故か涙が出そうになる。
悲しくなんてない。
辛くなんかない。
むしろ嬉しい。
幸せすぎて流す涙。
顔をつけているせいで私の涙はPさんの背中を濡らしてしまっている。
「...好きです。」
起きている時は絶対に言えない言葉。
「大好きです...Pさん...」
今なら言える。
Pさんが寝てるから。Pさんが聞いてないから。
Pさんを困らせないから。
「っ」
言葉にすればするほど、溢れてきて止まらない。
Pさんが。
Pさんの体温が、Pさんの匂いが、Pさんが、私は大好きだ。
レッスンを頑張ったら、褒めてくれる。
仕事で失敗したら、励ましてくれる。
私が間違いをおかすと、叱ってくれる。
私の故郷を素敵だと言ってくれた。
私が家族以外で初めて、器を作って渡したら涙まで流して喜んでくれた。
そんな、そんなPさんの事が
「私は、大好きです。」
「んっ...」
モゾモゾ
「え...」
「んぅ...」
「ぁ...///」
ね、寝返りでPさんが私の方を...
ね、寝てますよね?
「スー...スー...」
ほっ
良かった。さっきのは聞かれていなかったようです。
って安心してる場合じゃありません。
Pさんがこっちを向いてしまいました。
これじゃまるで抱きしめられているようです。
…
自分のベッドに戻る前に、す、少しだけ、Pさんの胸元にくっついていいでしょうか...
ほんの数秒です...
モゾモゾ
ピトッ
「///////////」
ふわぁぁぁ////
こっ、これはっ、背中よりまずいですね...
Pさん、いつもはスーツで分かりませんでしたが意外と胸板が厚いというか、逞しいんですね。鍛えているんでしょうか?
これは...
「/////」
ギュッ
うぅ///
少しです。少しだけ...このまま...
「ん...ん〜」
普段は見れない少しだらしない寝顔...
…
…
スッ
「ん...」
チュッ
「ぁ...」
「ぁぁ...///」
「っ〜〜〜〜///////」
し、してしまいましたっ!////
寝ているPさんと、き、キスを...////
だ、だめですっ!こんなことっ!こんな...不埒な...///
…も、もう一度、だけ...///
「んっ///」
「ぁ///」
「んっ///んむっ///ん〜っ////」
もう一度だけ...もう、一回だけ...///
「んんっ///んっ///んっ///んん///」
もう一回...あと、一回だけ...///
「んっ///んっ///んっ///」
ぁ...///
だんだん体が熱く...
だ、だめっ///これ以上はっ///
でも、切なくて...///
シュルッ
「ぁ...///」
だめっだめっ///
指っ動かしちゃダメっ///
シュルッサスッ
「んっ///ぁぁ///」
あ、アソコが切なくてっ///
指、止まんないっ///
「ぁ///だめっ///もうっ///やめなきゃっ」
自分の体なのに、自分の手、自分の指なのに、止められない。
Pさんの匂いが鼻から入ってきて、頭がしびれて何も考えられなくなる。
Pさんの体温を感じるたびに、暑いぐらいに体が火照ってるのに、何故か妙に寒く寂しくなる。
Pさんとキスすると、それが収まるどころかどんどん激しくなる。
イケナイことだと分かってる。
理性はとっくに危険信号を打ち鳴らしてる。
それなのに、止められない。
止めたく...ない...
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