【安価】女探偵「奇々怪々な事件ならおまかせあれ」 (408)

寂れた喫茶店の脇にある、薄暗がりの細い階段。

コンクリート剥き出しのそれを登ると、湿気た埃の臭いがする。

バチバチと途切れる蛍光灯が、訪れたものを威嚇する。冷たい空気が、歩を進める足を留めるように這い上がってくる。

ここは、本来立ち入るべき場所ではない。

ここではないどこかに繋がっていると思えるような長い廊下の最奥に、その探偵事務所はあった。

扉の曇りガラスに張られたチラシには、前世紀のセンスを思わせるやたらポップな文字でこう書かれていた。


『幽霊 魔術 超能力
 オーバーテクノロジー 未確認生命体
 その他何でも 奇々怪々な事件ならおまかせあれ』


ふざけている。今時、中高生のイタズラだってもっとマシな作りをしている。

それでも、扉の前に立つその人物は、意を決したように丸いドアノブを握った。

もう、縋れるものがここしかない。ここは、そういう者しか訪れない場所だった。


「ようこそ。我が探偵事務所へ」


黒革に包まれた大きなソファが、開かれた扉の方へゆっくりと向き直った。

そこには、一人の女が座っていた。

彼女こそ、この部屋の主。

世にも珍しい、超常事件専門の女探偵だ。


◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


このスレは、女探偵が魔術や超能力で起こった事件を解決していくスレです。

まず主人公の女探偵の設定を決めます。

性別は♀固定です。

↓1~3 から>>1が選びます
【名前】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【異能・特徴】
【その他】

【名前】高辻 奈月(たかつじ なつき)
【年齢】19
【容姿】平均よりやや高めの身長、しなやかで均整の取れた体躯。童顔気味で若干幼く見えるが、スタイルが良く胸は大きめ
【性格】明るく元気で人懐っこい。一方で理知的でしっかりものの一面も持っている
ややお人好しで、ジョーク好きなところもあり
【異能・特徴】霊視、第六感が非常に鋭い(超能力や魔術の類いを逃さず見破る)
【その他】知的好奇心が強く、博識
また、自身の異能の性質上、超常的な事件に巻き込まれてきたため、体を鍛えたり護身術他様々な技術、技能に長けている
警察とも事件を解決したりで友好的な関係を築いている

【名前】早川 ひなた(はやかわ ひなた)
【年齢】21
【容姿】黒のロングヘアーの長身爆乳美人
【性格】明るくユーモア溢れる。一人称は『ボク』で探偵っぽい感じの男口調(助手を『◯◯君』とか呼ぶようなあんな感じ)
【異能・特徴】
【その他】

すいません誤送信しました、書き直しますので>>4は安価下でお願いします

去年にエタった地球を守る少女スレと同じ人か?

不足分追記しました
【名前】早川 ひなた(はやかわ ひなた)?
【年齢】21?
【容姿】黒のロングヘアーの長身爆乳美人?
【性格】明るくユーモア溢れる。一人称は『ボク』で探偵っぽい感じの男口調(助手を『◯◯君』とか呼ぶようなあんな感じ)?
【異能・特徴】幽体離脱。一時的に肉体から意識だけを外に飛ばすことが出来る。
能力使用中は物理的な干渉を一切受けず壁などもすり抜けることが出来る。しかし物を動かすなども出来ないので基本的に情報収集用。
また幽体離脱中は肉体は無防備なので安全な場所で使う必要がある。また肉体から一定以上の距離には移動出来ない。
【その他】探偵としての矜持はもちろん持っているが、どちらかというと異能に触れることが目的なようなフシが見受けられることも。

主人公は>>3にします


【名前】高辻 奈月(たかつじ なつき)
【年齢】19
【容姿】平均よりやや高めの身長、しなやかで均整の取れた体躯。童顔気味で若干幼く見えるが、スタイルが良く胸は大きめ
【性格】明るく元気で人懐っこい。一方で理知的でしっかりものの一面も持っている
ややお人好しで、ジョーク好きなところもあり
【異能・特徴】霊視、第六感が非常に鋭い(超能力や魔術の類いを逃さず見破る)
【その他】知的好奇心が強く、博識
また、自身の異能の性質上、超常的な事件に巻き込まれてきたため、体を鍛えたり護身術他様々な技術、技能に長けている
警察とも事件を解決したりで友好的な関係を築いている


>>6
俺ではないですね。このスレはエタらないように頑張ります

奈月「はじめまして! 高辻 奈月(たかつじ なつき)です」


人好きのする笑みを浮かべながら手渡された名刺を、来訪者はやや困惑した表情で見下ろした。

『高辻探偵事務所 所長兼探偵 高辻 奈月』。

確かに、目の前の女性が来訪者が求めていた探偵で間違いないらしい。

いかにも裏社会と通じていそうな強面の男か、あるいは胡散臭い優男でも出てくるかと思っていたが、まさかこんな綺麗な女性だったとは。

しかも、想像していたよりもずっと若い。その顔立ちは、まだ少女らしいあどけなさを残しているように見えた。

ただ、すらりとしたモデルのような身躯は黒のパンツスーツがよく似合い、柔らかくも凛としたその佇まいには仕事を請け負うプロとしての風格があった。


奈月「ふふ、安心してください! 私これでも探偵としては優秀ですから」


ふふん、と彼女――奈月は胸を張った。

スーツを羽織っていて分かりづらいが、そのタイトな白いブラウスの内側には、幼い顔立ちに似つかわしくない豊満な胸が押し込まれているようだった。

不信感を悟られ泳いだ来訪者の目を、奈月の瞳が見つめる。

美しい瞳だった。その煌めきは満点の夜空に浮かぶ星屑のようだったが、その向こうにはどこまでも続く昏い深淵が広がっていた。

全てを見透かされてしまっている。畏怖にも似た感情に指先が震えたが、その魔性を帯びた美しさから目を背けることができない。

奈月が柔和に微笑み、目が細められる。その時ようやく、来訪者は奈月から視線を外すことができた。

やはり、彼女『も』普通ではない。それでこそ、ここに来た甲斐があったというものだ。


奈月「早速ですけど、教えてください。あなたの周りで起こっている『ありえない』出来事について」



来訪者の周りでおこっている内容について(幽霊でも魔術でも超能力でも何でもあり。来訪者についても情報も簡単に) ↓1~3 コンマ最大

来訪者、女子校の男性教師 
起こってる内容、女子高生が理事長と売春行為

理事長、50代男性。異性を魅了、発情させるフェロモンを発生させる超能力

こんな感じ?

>>14
起きてる事件の内容だけでもいいですし犯人の異能まで指定してるものでもOKです

奈月「売春、ですか……」


女子高の教師だというその男の話によれば、彼の勤務する学園の生徒がそこの理事長と売春行為を行っているのだという。


奈月「売春を行っているというのはどうして分かったんですか?」

女子高教師「何人もの生徒が放課後に理事長室に入っていくのを見てるんです。それも、うちの学園でも可愛いと言われる人気の子たちばかり!」

女子高教師「そのうちの何人かに聞いてみても、用事があったから呼ばれただけとはぐらかされるだけで……」

奈月「何か確証があるわけではないんですね?」

女子高教師「た、確かに、証拠とかはないですけど……でも、間違いないんです!」

奈月「なんでそう言い切れるんですか?」

女子高教師「それは……」

奈月「……その中に、あなたと付き合っていた子がいたんですね」

女子高教師「ッ!?」

奈月「その子がある日から急に高価なブランド品を身に着けるようになって、様子がおかしいと思ったあなたは彼女を尾行し、そして理事長室に入っていくのを見た、と」

女子高教師「……は、はい、その通りです。でも、なんで」

奈月「女の……いえ、探偵としての勘です」


そういって笑う奈月に対し、男は肩を縮こまらせ青くなった顔を伏せた。

そこまで怖がる必要はないのに。奈月は小さく笑いながら、男に優しく語り掛けた。


奈月「ふふ、安心してください。私は警察じゃないですし、あなたと彼女との関係をどうこう言うつもりはないです。真剣交際だったみたいですしね」

女子高教師「あ、ありがとうございます……で、でも、そうなんです! 彼女は俺を裏切るような子なんかじゃない! きっと、あの男が何か特別な力を使って彼女を騙してるに違いないんです!」


そうとは限らないんじゃないか、という言葉を口にするほど、奈月は子供ではなかった。

真偽は不明確だが、うら若き乙女の純情が悪漢に弄ばれているというのなら、女としても探偵としても見過ごせるはずがない。

目の前の男も、自身の社会的地位が危ぶまれることを承知の上で奈月に助けを求めに来たのだ。プロとしてクライアントの期待に答えなければ。


奈月「分かりました。まずは調べてみますね」


やると決まればあとは動くのみだ。理事長が何らかの異能を持っていようとそうでなかろうと、奈月の『眼』ならば全てを見抜くことができる。


奈月の行動 ↓2
1.依頼主の彼女に話を聞いてみる
2.気付かれぬように理事長に近づく
3.理事長室に忍び込みカメラを仕掛ける
4.その他

奈月「すみませーん、街頭アンケートにご協力いただけますかー?」

女子高生「え?」


ニコニコと営業スマイルを浮かべながら、奈月は標的の少女に声をかけた。

度の入っていない黒ぶち眼鏡をかけ、髪型のアレンジも変えている。メイクの雰囲気も変えて、普段よりもやや軽い印象を与えるものにしている。

女はメイクとオシャレ次第で人相が変わる。こういうときに便利だ。

戸惑う少女を無視し、あらかじめシミュレートしていた台詞を何度も口にしている風に話す。


奈月「イマドキ女子高生の恋愛模様をちぇーっく! って感じなんですけど、彼氏とかいます?」

女子高生「は? いや、今急いでるんで……」

奈月「ちょっとお話聞くだけですって、お時間とらせませんから! あなたすっごく可愛いし、やっぱり彼氏ぐらいいるよね? 年上? 年下? 同い年?」

女子高生「ちょっと、本当にやめてください……!」

奈月「あーすみません、ありがとうございましたー」


足早にその場を去っていく少女を見ながら、奈月は小さく息を吐いた。

あまりしつこく話しかけると、今度は周りの通行人に注目されてしまう。日常の一風景として、すぐに忘れ去られてしまうぐらいがいい。

一分にも満たない標的との接触は、傍から見れば明らかな失敗に終わった。標的に対し無駄な警戒心を与えたにも関わらずなんの情報も引き出せていない。

しかし、奈月は普通ではない。奈月には、異能とも呼べるほどの驚異的な第六感がある。

彼氏というワードを出すことで、少女の頭の中には関連するイメージが否応なしに浮かび上がる。それだけで、奈月はそれを感じ取ることができた。


奈月の収穫は? ↓1コンマ一桁
1~3 理事長と売春をしていること、何らかの異能により魅了させられていることまで確信した
4~7 理事長と性行為をしていることまでは分かった
8~0 彼氏である男性教師よりも強く理事長の姿を思い浮かべていたことだけは分かった
ゾロ目 大した情報を得られなかったうえ、魅了の力を第六感で感じたことで僅かに魅了がかかってしまった

『んっ、ふぁ……あっ、あぁん……っ♥』


甘く、溺れたくなるほどの恍惚感。胸が高鳴り、頭がのぼせたように茹っている。

心を奪われるほどに魅了された男に愛され、組み敷かれ、女としての快楽を絶え間なく注がれている。

涙に滲む視界に浮かぶのは、満足げに彼女を見下ろす一人の男。

男は、汗と脂でテカる分厚い頬肉を持ち上げ、まんまると肥えた腹を一心不乱に打ち付けていた。


奈月「おえっ……」


先ほど見えたイメージを振り払うように奈月は頭を振った。

イメージであるため細部はぼやけ、昨今の詐欺アプリ並に美化補正がなされていたが、あれは間違いなく依頼主に見せてもらった写真の男だろう。


奈月(彼女と理事長とそういう関係にあるのは間違いない。売春をしてなかったとしても、未成年との淫行で十分罪に問えるけど……)


奈月の見たイメージでは、少女は理事長に対し嫌悪感を抱いている様子はなかった。

むしろ、運命の王子様に恋するお姫様状態だ。恋に恋しがちな思春期の少女とはいえ、あそこまで強い好意を持っているというのは珍しく思えた。

こうなってくると、依頼主である男性教師の方がストーカーで、理事長と付き合う少女に横恋慕したという線もある。

理事長と少女が純粋な恋愛関係なら、依頼主の意向だけ聞いて理事長を罰するというのも筋が通らない気がしてくる。

奈月「でも、私の直感だと依頼主さんはシロなんですよねー、どう思います?」

刑事『知らん。お悩み相談ならよそにかけろ。俺はお前と違って暇じゃないんだ』

奈月「私だってそうですよ! これも仕事のうちです! そうじゃなかったら刑事さんと電話なんてしませんから」

刑事『お前っ……!』

奈月「ねぇ、刑事さん。警察の方で理事長の周辺を調べてもらえませんか?」

刑事『無理に決まってるだろ。証拠もないのに警察は動けない』

奈月「私のお願いでも?」

刑事『無理だ』

奈月「ケチ!」

刑事『あのなぁ……お前の力を信じてないわけじゃない。ただ、その力が365日いつでも正しいなんて保証はどこにもないだろ?』

奈月「正しいですもん!」

刑事『とりあえず、なんでもいいから証拠を掴んでくれよ。そしたら、適当に理由でっち上げて家でも学園でも踏み込むから』

奈月「刑事さん……国家権力がそんなめちゃくちゃなんて、私はこの国の未来が心配です」

刑事『お前がめちゃくちゃだからだろうが! 妄言と切り捨てられないだけありがたく思え!』

奈月「はいはい。じゃあ証拠掴んだから連絡しますから、その時はお願いしますね」

刑事『ああ。あと、くれぐれも無茶だけは――』プツン!

奈月「さて、どうしよう」



奈月の行動 ↓1~3 コンマ最大
1.理事長とそういう関係にありそうな他の女生徒と接触する
2.バレないように理事長に近づく
3.理事長室に忍び込みカメラを仕掛ける
4.その他自由指定

奈月(まぁ、決定的な瞬間を撮っちゃうのが一番手っ取り早いよね)

女子高教師「本当にうまくいくんですか、こんなの……」ヒソヒソ

奈月「任せてください。私こう見えて鍛えてるんで、いざというとき走るのめっちゃ速いですよ」

女子高教師「バレるかどうかの心配ですよ!? あなたはともかく私はバレたら即アウトなんですから!」

奈月「勤め先の生徒と付き合う方がチャレンジャーだと思いますよ、せんせい♥」

女子高教師「っ……!」


放課後。

奈月は売春の決定的証拠を掴むため、依頼主である男性教師と一緒に校舎内を歩いていた。

学園という閉ざされた空間で、よそ者が怪しまれることなく内部に潜り込むのは極めて難しい。

だが、奈月はいつもの人懐っこい笑みを浮かべながら廊下を堂々と歩いていた。

途中、何人かの生徒や教師とすれ違ったが、奈月の存在が怪しまれることはなく、むしろ挙動不審となった男教師の方が怪訝な目で見られていた。

奈月は迷いのない足取りで理事長室に向かう。

歩みに合わせ、ひだのついたチェックスカートが揺れた。すらりと伸びた健康的な太ももが、白い素肌を大胆に晒している。

奈月は今、その学園の制服を着て女子生徒に扮していた。


奈月「この制服かわいいですねー! ふふ、私もまだまだイケますよね?」

女子高教師「そ、そうですね……」

奈月「ちょっと、今のはジョークですよ。ツッコんでくれないと私が痛い人みたいじゃないですか」


奈月はそういうが、実際のところ違和感はほとんどないといってよかった。

やや背は高く要所要所の発育はいいものの、幼さの残った端正な顔立ちのおかげで女子高生として十分通用した。

そもそも、年齢で言えば奈月は去年まで高校三年の一つ上でしかない。探偵としていろいろと危ない橋を渡ってきているとはいえ、彼女もまだまだ少女だった。

奈月「ここまででいいですよ。校舎の構造は把握しているのであとはひとりで行けます」

女子高教師「だ、大丈夫ですか?」

奈月「大丈夫ですって。私、野生の勘は鋭いのでヤバいと思ったらすぐに察知して逃げられます」

奈月「じゃ、また明日ね、先生!」


そう言って奈月は、男に向けて屈託のない笑みを浮かべた。

あどけない。本当にまだ学生のようだ。その無垢な笑顔に、男は胸が締め付けられるような高鳴りを覚えた。



奈月(さて……理事長がこの時間いないのは依頼主さんに確認してもらってる。生徒が理事長室に入るところは、依頼主さんの話だと珍しいことじゃないから見られても問題ない)


奈月は理事長室の前に立つと、ドアのカギ穴に小さな針金を挿し込んだ。

手首だけを器用に動かし、最小限の動きで鍵を開ける。はじめから鉤などかかっていなかったというように、奈月は自然な動作で扉を開けて中に入った。


奈月(休憩室とかがあるわけじゃないのね……とりあえず、死角ができないよう2、3個取り付けよう)


理事長は留守にしているとはいえ、あまり時間はかけられない。

奈月は学生カバンから小型のカメラを取り出すと、慣れた手つきでバレにくい場所に設置していった。


奈月(……これでよし。さて、あとは数日後回収してからのお楽しみか)


三分もしないうちにカメラを設置し終わった奈月は、そのままその場を去ることにした。



奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
1~3 無事に売春の証拠を掴めた
4~7 出ていこうとしたところで理事長が戻ってきてしまい、咄嗟に物陰に隠れた
8~0 部屋に戻ってきた理事長に見つかってしまった
ゾロ目 後ろから理事長に羽交い絞めにされ、フェロモンを強制的に嗅がされてしまった

質問この主人公が調教されて落とされたりした場合は新しい主人公作るんですか?

>>34
早く終われば新主人公で続けるつもりですが、長く続けばこの子で終わるかも

奈月(――ヤバい、来る!?)


扉の方へ踵を返した瞬間、奈月の第六感が警鐘を鳴らした。

部屋のすぐそばまで理事長が迫っている。今外に出れば、理事長室から出る瞬間を目撃されてしまう。


奈月(今日は遠方の会議ででかけてるんじゃなかったの!? と、とりあえず隠れないと!)


奈月は周囲を確認し、身を隠せそうな場所を探す。

そして、部屋の中央に置かれた接客用の机の下に滑り込んだ次の瞬間、ドアが開いた。

むわっと、蜜のような甘い匂いが香ってきたような気がした。

瞬間、脳に流れる桃色のイメージ。

奈月は察した。

これからこの部屋で、男と女のまぐわいが始まろうとしている。


奈月(これは……現行犯逮捕できるのでは?)


刑事ではなく探偵である奈月に逮捕権はないし、そもそも不法侵入をしている身なのでたとえ現行犯だとしてもこの場で理事長を問い詰めることなどできないのだが。

それでも、奈月の代わりに設置したカメラが一部始終を収めてくれるはずだ。

「ん、んちゅ、ちゅぱ……あぁん……♥」

奈月(うわ、うわ、うわっ! お、落ち着いて! ここを無事に乗り切れれば、確固たる証拠がつかめるはず!)


自身のすぐ上で繰り広げられている痴態を想像しながらも、奈月は冷静さを保とうとする。

探偵と言う仕事柄、色恋や痴情がもつれたあれこれに立ち会うことも多い。

しかし、誰もが振り返る端正な顔立ちを持ちながらもそういう縁に恵まれなかった奈月は、こういう場面がどうしても苦手なのだった。


まだ幼さの残る少女の艶めかしい声がすぐ頭上から聞こえてくる。

布の擦れる音がする。机の下で寝そべる奈月のすぐそばにスカートとショーツが脱ぎ捨てられたのを見て、奈月は思わず息を呑んだ。

秘所を掻き回す、水気を帯びた音が激しく響き渡る。少女が一際甲高い嬌声を上げたと同時に、男の手は止まったようだった。

荒い息遣いが耳元まで聞こえてくる。それは少女のものだけでなく、自分の吐息の音も含んでいるのだと気付いたとき、本格的な抽挿が開始された。

ぱんぱん、と肉を打つ子気味良い音が響く。

イメージで見た、あの肥えた体躯に細身の少女が突き上げられている様をどうしても想像してしまう。

恥ずかしげもなく喘ぐ少女の快感が、昂揚が、イメージとなって奈月の肌を焦がす。

わずかに鼻を掠める程度だった甘い臭いが、いつの間にか辺り一面に充満していた。

荒く息を吸うたびに、少女と男がまき散らす淫臭が体内に取り込まれる。

ゆらゆらと揺れるような心地よい酩酊感に、奈月の思考がぼやけていく。


奈月(お、おかしい……こんなの、『普通』じゃない……)


奈月の第六感に頼るでもなく、今の奈月の状態は異常だとすぐに分かった。

いくらすぐ傍で本物の性行為が行われているとしても、それだけでここまで興奮してしまうほど奈月は変態ではない。


奈月(間違いない……異能なのか道具なのかは知らないけど、理事長は何らかの方法で生徒たちをそういう気持ちにさせて食いものにしてるんだ!)

奈月(今は、耐えないと……! 映像さえ見れれば、私の目がその正体を教えてくれるはず……!)

奈月「んっ……はぁ、はぁ……♥」


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
1~3 なんとかその場をやり過ごし証拠を掴む
4~7 なんとかその場をやり過ごすも、部屋から出ようとしたところを見つかってしまう
8~0 気配を殺しきれず見つかってしまう
ゾロ目 我慢できず自慰を始めてしまい、そのままイってしまう

◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


刑事「ご苦労さま、お手柄だったな。おかげでホシを捕まえることができた」

奈月「ご褒美ください!」

刑事「会っていきなりそれかよ……依頼主からちゃんと報酬は貰ったんだろ?」

奈月「仕事ですから当然です! でも、私のおかげで凶悪な異能犯罪者を捕まえられたんですから、警察からもご褒美ほしいなぁ♥」

刑事「……ほら、駅前のたい焼き」

奈月「わーい! さすが刑事さん! 当然カスタードですよね!」

刑事「は? あんこに決まってんだろ」

奈月「えぇ!? あの店はカスタードの方がおいしいんですよ!」

刑事「知るかそんなもん」

奈月「はぁあ、まあいいや。いただきまーす!」

刑事「……特殊なフェロモンで女を誑かす異能犯罪者……厄介なやつだったな。お前も危ない橋を渡ったんじゃないか?」

奈月「ぜ、全然! 余裕ですよ余裕! 私はプロの探偵ですから!」

刑事「はいはい……んで、ひとつツッコんでいいか?」

奈月「なんですか?」

刑事「その格好はどうした。コスプレにでも目覚めたのか」

奈月「違いますよ! 潜入の時に使った制服をもらい受けたんです! せっかくなんで今日だけ着ようと思って」

刑事「そんなもんなんでわざわざ貰ったんだ」

奈月「いろいろあって高校に通えなかったから、制服って憧れがあるんですよねー。まあ、中学は制服だったんですけど」

刑事「……」

奈月「えへへ、似合ってますか?」

刑事「ギリギリな」

奈月「もう、素直じゃないんだからー」

刑事(似合ってるさ、探偵なんかより……とか言ったらうるさそうだな)

奈月「私は天職だと思ってますよ、探偵」

刑事「……!」

奈月「この力はきっと、困ってる人を助けるために授かったんだと思うから」

刑事「……無茶だけはすんなよ。警察の仕事を増やされたらたまったもんじゃないからな」

奈月「それはお互い様ですね」

刑事「ガキが大人の心配なんて百年早い」

奈月「もう! 本当に素直じゃない人だなー!」


◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

次の事件 ↓1~3 コンマ最大
テンプレ参考にさせていただきました

【依頼主】
【事件・怪異】
【犯人・元凶】※犯人・元凶は指定しても現時点では不明でもいい

【依頼主】女子高校生
【事件・怪異】自分と瓜二つの人間が援助交際するなど自分の評判を貶めてる。写真もばらまかれてる
【犯人・元凶】不明

00は100扱いです。コンマ一桁も1~0で見てるので
今回は>>44

今日はここまで
平日は更新少なめですが、完結はさせます

奈月「自分と瓜二つの女のせいで悪い噂が流れてしまっている、と」

女子高生「はい……」


奈月は差し出された写真を見ながら思案するように顎をなぞる。

写真には、奈月の目の前にいる少女が中年男性と腕を組み、いかがわしいピンクなお店に入っていく瞬間が撮られていた。

合成ではないな、と奈月は断じた。

目覚ましい進歩を遂げている昨今の画像加工技術であれば本物そっくりの贋物を作ることもできるだろうが、そんなものでは奈月の目は誤魔化せない。

それこそ、異能者の力をも欺く超常的技術でもなければそんなことは不可能だ。


奈月「失礼ですがお母さん、お子さんに生き別れた双子の姉妹とかいらっしゃいますか?」

母「いませんよそんなの! 私の娘はこの子だけです! でも、だからこそ気味が悪いんです、私でも見分けがつかないなんて……」

女子高生「仲のいい子たちは私のことを信じてくれてるんですけど、援交してるとか万引きしてるとかクスリをやってるとか、酷い噂ばかりが流れてて……もう学校に行くのも辛くて……」

奈月「なるほど……いずれにせよ、見過ごせませんね。任せてください! この奈月探偵事務所の名に懸けて、私が解決してみせますよ」

女子高生 母「「お願いします!」」

奈月(さて、まずはどこから当たろうか……)



奈月の行動 ↓1~3コンマ最大
1.依頼主の交友関係を調査
2.援助交際している姿が目撃された歓楽街を調査
3.依頼主を尾行し、周辺で何かおかしなことが起きてないか調査
4.その他自由指定

夜の歓楽街は、ギラギラとしたネオンの光に溢れて星の一つも見えなかった。

十時を過ぎたころだというのに、大通りは多くの人で溢れていた。

少しでも早く我が家に帰るため足早に通り過ぎていく人の横を、酔っぱらったサラリーマンや浮ついた若者などが大声で話しながら歩いていた。

そして、そんなごくごくありふれたカタギたちに混じって、すねに傷を持った外れ者たちが何食わぬ顔で通りを闊歩している。

奈月自身は危険を回避することなど造作もないが、何も知らない千鳥足の一般人が、血と暴力の匂いを放つ連中の隣を横切るのを見るのはヒヤヒヤした。


奈月(例の写真が撮られたのは、この裏路地の向こうにあるホテル街か……)


脇に逸れた裏路地に足を踏み入れると、あれほど眩しかった街の光がすぐに届かなくなった。

女一人が通るには勇気のいる道を、奈月は勝手知ったる道のようにすいすいと進んでいく。

多少暗くて見えづらくとも、奈月は雰囲気でどこに何があるのか把握して避けることができるのだった。


奈月(自分と瓜二つの誰か……ぱっと思いつくのは、やっぱりドッペルゲンガーとかかな)


ドッペルゲンガー。自分とまったく同じ容姿をした怪異。または、自分とは違うもう一人の自分自身。

ドッペルゲンガーは不吉の象徴。出会ってしまうと死んでしまうという話も聞いたことがある。


奈月(まぁ、幻術やまやかしの類なら、私の目には通用しないけど)


その後、奈月はどうなる? ↓1~3コンマ最大
1.依頼主と瓜二つの人物が男と歩いているのを見つけた
2.依頼主と瓜二つの人物に見つかってしまった
3.奈月と瓜二つの人物が目の前に現れた
4.特に情報は得られなかった
5.その他自由指定

一本隣の道に出ただけだというのに、表通りとは明らかに空気が違っていた。

毒々しい桃色のネオン。雄を誘う色香を恥ずかしげもなく振りまく女たち。そんな女に煽られた肉欲の炎を隠そうともしない男たち。

やけに距離感の近い男女たちは、互いの腕を絡め合ったままやけに豪華なホテルのフロントに消えていく。

裏路地から抜けてすぐ、奈月はチャラついた男たちに話しかけられた。

何やらぺちゃくちゃと話しているが、奈月は一瞥もくれることなく進み続けた。

舌打ちが聞こえ、男たちの気配が遠のいていく。また別の獲物を探しに行ったのだろう。

奈月のような若く綺麗な女がこの夜道を歩くのは、飢えた獣の前で肉をぶら下げながら歩くようなものだった。舐められたらそのまま喰われかねない。


奈月(そろそろつくはず……まぁ、そう簡単に見つかるとは思ってないけど、何か手掛かりでもつかめれば……)


目的のホテルを前にして、一度も躊躇うことなく歩き続けてきた奈月の足が止まった。

奈月は、目の前から歩いてくる男女――正確には、男と腕を組むその少女から目が離せずにいた。


奈月(――いた!)


それは間違いなく昼に出会った少女の顔だった。

他人の空似どころではない。同一人物か、そうでなければ彼女の顔をなぞって精巧に作られたコピーだとしか思えない。

しかし、まったく同じ顔でも、表情一つでここまで印象が変わるものなのか。

鼻の下を伸ばす男に身体を密着させ、上目遣いで悪戯っぽく笑う少女は、依頼主の少女よりもずっと大人の世界を知っているように見えた。

思ってもみなかった絶好のチャンスに、奈月は僅かに動揺した。

しかし、すぐに落ち着きを取り戻すと、通りの脇に逸れ、壁を背にスマホを取り出した。

先ほどぱっと見た限りでは、超常じみた何かを感じることはなかった。

依頼主の少女が嘘をついていたようには見えなかった。彼女が嘘をついて非行に走っているわけではないだろう。


奈月(本当にただの生き別れた双子の姉妹だったりして……まぁ、近くで見ればはっきりするはず)


スマホを眺めるふりをしながら、少女の気配を探る。

そして、少女たちが目の前を通り過ぎるタイミングに合わせて、ちらりと視線だけを前に向けた。

自身とは違う誰かと同じ顔をした少女が、奈月の顔を見つめていた。



少女の正体とは? ↓1~3 コンマ最大
1.依頼主の少女の奥底に眠る本能が具現化したもの
2.依頼主の少女に怨みを持つ知人が化けていたもの
3.依頼主の容姿をコピーした異形の化け物
4.本当にただの双子の姉妹
5.その他自由安価

ソレと目が合った瞬間、光では知覚できなかったその形貌が鮮明に浮かび上がった。

少女を模った被膜の内側に蠢く、おぞましい異形の姿。

驚愕に見開かれた奈月の瞳を、生気が抜け落ちた虚ろな瞳が見つめていた。

精巧に作られたそのレンズの奥にある、ギョロギョロとした目玉と目が合う。

気付かれている。こちらが向こうの正体に気付いたことに。


奈月(なんで、悟られないようにしてたのに――!?)

ドッペル「なぜ気付かれた?」

奈月「ッ!?」


少女は隣に立っていた男を肘で突き飛ばすと、脇目も振らずにそのまま路地裏に駆けていった。


奈月(逃げる!?)

奈月「このっ……!」バッ!


考えるより先に、奈月の脚は動いていた。

相手は明らかに人間ではない。むやみに後を追うことは相当の危険が伴う。

だが、人間に擬態できる化け物など、ここで逃がせば次も見つけられるという保証もない。

逃がさない。探偵として、力を持つ者としての矜持が、奈月を突き動かした。

裏路地に逃げ込んだ少女は、詰まれたゴミ袋や段ボールを蹴飛ばしながら一心不乱に駆けていた。

足元の障害物を直感でかわしながら、奈月は見失わないように追いかける。

薄暗い裏路地から飛び出すと、眩い街の光が奈月の視界をくらませた。

荒く息を吐きながら左右を見渡す。

裏通りとは違い、表通りは健全な喧騒に溢れていた。

行きかう人たちの間をすり抜けながら、奈月はスマホを片手に壁に寄りかかる男の前に立った。


奈月「はぁ、はぁ……話、聞かせてもらえます? あなた、どっから来た人? 火星?」

ドッペル「……本当に私の擬態を見破れるのか」


スマホから顔を上げた男が奈月を見やる。仮面のような薄気味悪い顔の裏側で、異形は目玉を激しくギョロギョロとさせていた。


化け物はどうする? ↓1コンマ一桁
1~3 観念して平謝り
4~7 ここで奈月を始末しようと襲い掛かってくる
8~0 奈月を実験材料にしようと連れ去ろうとする

奈月「ッ……!」


奈月が弾かれたように顔を背けると、突き出された男の腕が空を切った。

その先端は、指先が溶けて鋭い刃を形成していた。明確な殺意のある形状に、奈月は血の気が引いた。

人面の裏に隠れた目玉がギョロギョロと蠢く。直感による奈月の速すぎる回避に驚いているようだった。

周りの通行人たちがざわつき始める。中にはスマホを取り出す輩もいた。

事態が良くない方向に進んでいることに奈月は冷や汗をかいた。とはいえ、今さらこの場を逃げるわけにもいかない。


奈月「ちょっと、こんな人目のつくところでおっぱじめる気!?」

ドッペル「構わない。容姿などいくらでも擬態できる。お前さえ排除できればな!」

奈月「このっ……!」


男の腕が鞭のようにしなり、奈月に振るわれた。

奈月は横に転がるようにして上体を下げ、それをかいくぐる。

もはや人体の構造を逸脱したその腕は、半径数メートル以内の通行人たちを薙ぎ払い、向かいの街灯の柱を切断した。

夜の街に悲鳴が上がる。事態を静観していた通行人たちが一斉に逃げ出した。

男は逃げていく人たちには一切目もくれなかった。その異形の目玉には、奈月しか映っていない。


奈月(私以外には興味なしってか……他の人を襲うつもりはないってのは助かるな。まあ、私がヤバいことに変わりはないんだけど)

奈月「はぁ、はぁ……ちょっと落ち着いてよ。私はあなたに危害を加えたいわけじゃない」

奈月「ただ、あなたが別の誰かの姿で好き勝手すると迷惑になる人がいるの。だから、そういうことを控えてほしいだけ」

ドッペル「……」

奈月「あなた、男の人と、その、そういうこととかしてるって聞いたけど、なんで? ていうかあなたって女なの? 性別ある?」

ドッペル「……この星の支配種の生態について興味があった。雄との生殖行為を行ったのは単なる研究目的だ」

奈月「え、研究目的でそういうことできるの……? うへー、なんというか、真面目なんだね」

ドッペル「……お前は何だ? 私たちのことを知っているのか? 私の擬態はヒトの五感では見破れないはずだ」

奈月「私をそこらの人と一緒にしないでよね! 私にはとってもすごい第六感があるんだから!」

ドッペル「第六感……? 無意識化における経験則を用いたパターン推論か……私の擬態でも人間の挙動を忠実に再現できているわけではないのか?」

奈月(そういうのじゃないんだけど……なんだかめんどくさい話になりそうだからいいや)

奈月「とにかく! 勉強熱心なのはいいことだけど、やるなら他の人に迷惑かけないようにしてよ!」

ドッペル「……」


怪物はどうする? ↓1~3コンマ最大
1.奈月の言うとおりにする
2.奈月にそこまで言うなら研究を手伝ってほしいという
3.奈月を無理やり実験材料にしようとする
4.その他自由指定

1

安価下でひとつずらしてコンマ最大の>>84採用で

ドッペル「……私も、不要なリスクを冒したいわけではない」

奈月(あれ、意外と話せば分かる系?)


目の前の存在から敵意が薄れるのを奈月は感じ取った。

おそらく知性は高いのだろうが、人間の文化や情緒には馴染みがないとかそのあたりだろうと奈月は当たりを付けた。


ドッペル「だが、迷惑をかけるなと言われてもどうすればいいのか分からない。私の本来の姿はこの星で活動するには不適だ」

奈月「あなたの擬態がスゴすぎてマネした人と区別がつかないのが問題なのよね。いい感じに別人になれないの?」

ドッペル「そこまで便利なものではない。この目で視認した対象を正確にトレースするからこその精度だ。細部をアレンジしようとすれば途端に質が下がる」

奈月「うーん、そうなんだ……」

ドッペル「お前の見た目を貸してはもらえないのか?」

奈月「え、いや私の見た目で男の人とそういうことするつもり?」

ドッペル「そうだが」

奈月「だからそれが迷惑なんだって!」

ドッペル「面倒なんだなヒトという生物は」

奈月「あなただって自分と同じ姿の……いや、いいやそれは」

ドッペル「?」

奈月「よし、ここは私に任せなさい! 普通の人じゃ誰も相手にしてくれないような『ありえない』依頼をこなすのが私の仕事だから!」

ドッペル「……!」

◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


ドッペル「……で、これは本当に実在しないヒトなのか?」

奈月「うん! 最先端の技術である人工知能が作った『いかにも実在しそうだけど実際には存在しない人』だよ!」


パソコンの前でふふんと胸を張る奈月の肩越しに、異形は目玉をギョロギョロとさせながら液晶画面を覗き込んでいた。

モニターには、日本人系の少女の顔が映っていた。

奈月は誇らしげに見せつけていたが、それは誰でも閲覧可能なウェブサイトの無料サービスだった。

大量の顔写真データを人工知能が学習して、ありもしない架空の顔写真を生成しているのだ。

昨今の画像加工技術は目覚ましい進歩を遂げている。ぱっと見れば、多少癖がある顔立ちをしている程度にしか思わない。


奈月「どう? いけそう?」

ドッペル「……」


触手の先端にある拳ほどの大きさの目玉が、モニターをじっと見つめていた。

突如、異形の体表が溶解し、ブクブクと泡を立て始めた。

おぉ~、と奈月が感心している間に、少女の擬態は完成したようだった。


奈月「すごいじゃん! ちゃんと擬態できてるよ!」

ドッペル「そうか。正直先日まで擬態していた雌とどう違うのかがよく分からないが」

奈月「いや、全然違うから」


見慣れない外国の人の見分けがつかないみたいなものかな、と奈月は一人納得する。


ドッペル「礼を言う。これでこの星での研究に専念できる」

奈月「一応言っとくけど、売春や窃盗はこの国では犯罪行為だから。警察とかもっと怖い人たちに捕まったら、あなた解剖されちゃうかもよ!」

ドッペル「その時はここに助けを求めに来る」

奈月「いや、国家権力を敵に回すつもりはないんだけど……」

ドッペル「この星では仕事をしてもらった礼に貨幣を支払うのだったな。やる」

奈月「はっ!? いや、このお金どうしたの!?」

ドッペル「交尾をした雄に貰った」

奈月「犯罪って言ったじゃんそれ!? こんなお金貰えないよ私が捕まっちゃう!」

ドッペル「そうか。では身体で払おう。雌は生殖器を弄られると快感を得るのだと交尾した雄たちが言っていた」

奈月「そういうのもいいから!!/// それは時と場合によるから、真に受けないで!」

ドッペル「ふむ、面倒だなヒトは」

奈月「じゃあもう帰りなよ母星にさ……」

ドッペル「ではな。世話になった」

奈月「うん。本当に悪いことはほどほどにねー」


疲れた様に手を振る奈月に答えるように、無表情の少女は小さく手を振った。

そのまま事務所から去ろうとする少女の後ろ姿を見て、奈月は首をひねった。


奈月「ねぇ、あなた……その身体……」

ドッペル「ああ、身体についてのデータはあの画像では得られなかったのでお前のを借りることにした」

奈月「はぁぁ!!? おい待て! 私の身体でそういうことするつもり!?」

ドッペル「じゃあね、探偵さん! この身体、大切に使わせてもらうね♥」


実在しない誰かに完全に擬態したその異形は、悪戯っぽい少女の笑みを浮かべると風のように去っていった。

奈月は怒りの表情であわあわと口を開閉させたあと、重い重いため息を吐いた。

そして、考えても仕方がないので、人工知能に非実在人物をひたすら考えさせて時間を潰した。

二つ目の事件も無事解決です

次の事件 ↓1~3 コンマ最大
【依頼主】
【事件・怪異】
【事件の犯人・元凶】※犯人・元凶は指定しても現時点では不明でもいい

奈月「はぁ、はぁ……いやぁ、のどかですなぁ」


額の汗をぬぐいながら、奈月はぽつりと呟いた。

ローカル線の駅を降りた後バスにのって一時間半。その終点からさらに徒歩で30分以上。

あぜ道の脇に広がる田畑と四方を取り囲む大きな山を見渡しながら、奈月はリュックを背負いなおす。

鳥や蛙の鳴く声が響く。都会の喧騒で生きてきた奈月には新鮮に感じられた。


奈月「ゆっくりと羽を伸ばしてリフレッシュしたくなるところだけど、今回は仕事で来たんだよねぇ」


今回の依頼主は、この過疎集落出身だという少年だった。

家の都合で去年ごろ奈月の住む都会に引っ越してきたらしいが、依頼内容はこの村にいるはずの彼の親友についてだった。

その親友は、この村に古くから伝わる儀式に参加したのち、彼の前に姿を現さなくなったのだという。


奈月(村の儀式かぁ……骨が折れそうな仕事だなぁ)


こういった閉鎖的な集落では余所者には排他的であることが多い。

そもそも特に観光名所もないこの村に奈月が訪れる理由探しにすら苦労するほどだが、奈月の場合は直感があるためそこは大きな問題にはならない。

問題なのは、少年の親友が行方不明になった理由の方だ。

村の儀式で行方不明と聞くと、安直なのは生贄を欲する土地神などだろうが、強力な神や妖怪の類だと奈月一人ではどうすることもできない。

とはいえ、カルト集団による猟奇的犯行だったとしてもそれはそれで手に負えないのだが。

いざ逃げ出そうにも足もない。いつも以上に慎重に行動しなければならない。


奈月(とはいえ、依頼を受けたからにはプロとして仕事をまっとうしないとね)


目を赤くしながら、なけなしのお年玉を差し出してきた少年の姿を思い起して、奈月は気合いを入れなおした。


今回の仕事は…… コンマ↓1~3
1.いつも通り奈月一人で来た
2.危険を伴うため刑事も一緒に来てもらった
3.その他助っ人と一緒に来た(どんな人物かも)

奈月(まあさっと盗み見てさっと返ればなんとかなるか……戦闘にも多少の心得はあるし)


今までそれなりの危機に瀕したことはあるが、全て持ち前の第六感と身体能力で回避してきた。

油断をしているわけではないが、奈月には自身のプロとしての力に自信と矜持を持っていた。

ポケットから、依頼主の少年に貰ったメモを取り出す。

儀式とやらが行われたのはこの村に唯一ある大きな本堂なのだという。

よれよれの鉛筆で書かれた地図を元に辺りを付ける。

この辺りは辺境すぎてネットの地図では詳細が分からなかった。この大雑把な地図だけが頼りだ。


奈月(まあこんだけ見晴らしがよければそれっぽい建物はすぐに見つかるか)

村人「おめぇさん見ねぇ顔だな」

奈月「っ……!」

村人「おお、こりゃおどれぇた! 随分とまぁべっぴんさんが来たもんだ!」

奈月「こ、こんにちは……!」


突然気さくに話しかけられ、奈月は慌てて挨拶を返した。

顔に多くの皺が刻まれたしゃがれ声の老人は、骨ばった指で顎を撫でながら奈月を眺めていた。

奈月の顔からつま先までを、老人の視線が何度も行き来する。

なんだか居心地が悪く、奈月は体をよじらせた。余所者がそんなに珍しいのだろうか。


村人「こんななにもねぇ村にどうしたんだ」

奈月「え、えっと、実は私、田舎マニアでして、各地のマイナーな田舎を巡ってるんですよ~!」

村人「わっはっは! 確かにここは何もねぇ片田舎だ!」

奈月「あ、すみません……!」

村人「構わねぇ構わねぇ、ホントのことだ」

奈月「それで、各地の村の風土や慣習なんかにも興味がありまして……この村独自のお祭りとか、儀式とかってありますか?」

村人「あぁん……?」


あらかじめ決めておいた質問をして、相手の出方をうかがう。

別に本当のことを聞き出す必要はない。相手がそれについてのイメージを浮かべれば、奈月の第六感はそれを感知できる。

悟られないように奈月は老人をじっと見つめる。老人はわずかに思案したのち、その震える唇を開いた。


老人はどうするか ↓1コンマ一桁
1~3 今晩村の儀式があるから見ていったらどうだと答える
4~7 そんなものはないと答えるが、嘘であることが奈月にバレる
8~0 なぜそのようなことを聞くのかと警戒を露にする

村人「奇遇だなぁ! ちょうど今夜村の儀式があっから見ていくといいべ!」

奈月「え、こ、今夜ですか?」

村人「よかったらうち来るか? この村はよそ者が時間潰す場所も宿もねぇでよ」

奈月「え、えっと……」


あっさりと目的の儀式にありつけそうで逆に困惑する奈月。

ただ、その老人が嘘を言っているようにも見えないし悪意も感じられなかった。

よそから来た見ず知らずの人間をいきなり家に招くなんて不用心な気もするが、田舎の人たちはこれぐらいフレンドリーなのかもしれない。


奈月(ここで断って一人で本堂を見に行くってのも怪しまれるかな?)

奈月(大丈夫、何かあれば第六感で分かるはずだし、問題ない、よね?)

奈月「ありがとうございます! それじゃあ、お言葉に甘えさせていただきますね!」

村人「わっはっは! 器量がいい娘はそうでねぇとな! オラの家はこっちだで」


こうして、僅かに腰の曲がった老人に、奈月はついていくことにした。

◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


奈月「んー! おいしいです! この山菜の天ぷらサクサクです!」

村人「そうかそうか! 若ぇんだからたーんと食え!」

奈月「すみません、こんなご馳走になっちゃって」

婆「ええんよ。おいしそうに食べてくれて私も作った甲斐があった」

村人「もともと儀式の日は普段よりも贅沢なもんを食うようにしてんだ」

奈月「儀式って、具体的にどんなことをするんですか?」

村人「別にどうってことはしねぇけど、神様への日頃の感謝と、これからの息災が続くことへの祈願だな」

奈月「神様……この村の神様はどんな神様なんですか?」

村人「なんか古くからいる山の神って話だけんど、詳しいことは分かんねぇなぁ。ま、縁起のいい神様よ!」

奈月「なるほど……儀式には村の皆さんが参加されんですか?」

婆「ええ。みんなが集まって顔を見せ合う貴重な機会でもあるでな」

奈月「……子供も、ですか?」

村人「もちろん。まぁ、最近はこの村も子供が減ってきてなぁ。つい最近も若い家族が都会の方に出て行っちまって」

婆「まぁ、何もない村だから仕方ないですよ」

奈月「……」


おそらく依頼主の少年の家族のことだろう。

何も知らずにこの村に来ているということにしている以上、これ以上の探りを入れることはできなかった。


奈月(特に、嘘を言っているようにも聞こえない。悪意も感じない)

奈月(儀式ってのは、本当にただの行事でしかないの? それとも、普通の村の人は儀式の真相を知らないだけだったり……)

村人「よし、じゃあそろそろ行こうか」

奈月「っ……! はい!」


老人たちが立ち上がったのを見て、奈月も続けて立ち上がる。

いずれにせよ、この目で確かめるしかない。


このあとどうなる? ↓1コンマ一桁
1~3 儀式に参加したが、本当にただ神様に祈って村人が駄弁るだけの会だった
4~7 本堂にて祈りと供物をささげると、奥から神の使いを名乗る人物が現れた
8~0 本堂にて祈りと供物をささげたあと、村人たちの子孫繁栄の儀式に巻き込まれた
ゾロ目 村人たちに襲われて本堂に縛りつけにされた

「おぉ、なんだぁそのめんこい子は!? お前さんこんな若くて綺麗な子どこで拾ったんだ!」

村人「拾ったとか失礼なこと言うでねぇ! この村の儀式に興味あるんだと!」

「へぇー! そうかそうか! こんな可愛い子が一緒に祈ってくれるんなら神様も大喜びだなぁ!」

奈月「あ、あはは……」


本堂に行くと、すでに三、四十人ほどの人たちが集まっていた。

これで村の住人のほとんどが集まっているのだという。都会の人の多さからは考えられない。

見渡してみると、還暦をとうに迎えた老人や白髪交じりの初老の男性が一番多いが、若々しい青年たちも見受けられた。

だが、依頼主から聞いた特徴に合致する少年はいなかった。


奈月(いやぁ、これは……まいったね……)


本堂に足を踏み入れてすぐ、奈月の脳裏に鮮烈なイメージが迸った。

何世代にも渡ってこの本堂で行われてきた儀式。

幾度となく繰り広げられてきた行為の、その強い情念が積み重なって残痕となり、奈月の第六感を刺激した。

かつて、人が田畑を耕し山の獣を狩る生活をしていたころ、人手は何よりも重要な資産だった。

だたでさえ飢饉や疫病で子が満足に育つことも難しい時代だ。子孫繁栄および無病息災を祈願する習わしは全国各地に残っている。

その土地で脈々と受け継がれてきた風土や慣習を、都会で育ってきた部外者の奈月がどうこう言う資格はないのかもしれない。

しかし、それに巻き込まれるとなるのであれば話は別だ。


奈月「す、すみませ~ん……やっぱりよそ者の私がお邪魔するのも申し訳ないので、私は遠慮します……」

村人「そう言いなさんな! ほら、お前さんみたいなべっぴんさんが参加するからってんでうちの若い衆が張り切っとるぞ!」

奈月(このジジイ、自分はとっくの昔に枯れ果ててるからって完全に善意で言ってるじゃん!)


この老人に少しでも奈月をハメようという下心があれば奈月もとっくのとうに勘付いていただろう。

本堂の襖が締まるぴしゃり!という大きな音に、奈月の肩が跳ねた。

部屋の四方に、蝋燭の灯がともる。奈月を取り巻く男たちの影が、壁に移ってゆらゆらと揺れていた。


村人「これがこの本堂に代々伝わるご本尊、子孫繁栄を司る『大魔羅様』じゃ」

奈月「ひっ……!?」


奈月の目の前に突き出されたのは、大層立派な男性器を模した木像だった。

鼻息荒く奈月の肢体を眺める男たちを前に、奈月は空回る頭で必死に打開策を考えていた。


奈月はどうする? ↓1~3コンマ最大
1.とにかく説得を試みる
2.大人しく従うふりをして隙を突いて逃げようとする
3.武力で抵抗しようとする
4.その他自由指定

奈月(と、とにかく逃げないと……!)


最悪実力行使もいとわないと拳を握りしめ、奈月は本堂から逃げ出そうとする。

そんな奈月の目の前に、大魔羅様と呼ばれた木彫りの像が突きつけられた。

朱黒い光沢を放つ漆塗りの先端が、奈月のすっと通った鼻先に向けられる。

ずんぐりとしたコブのような立派な亀頭から、奈月は目が離せないでいた。


奈月(これ、ヤバっ……! 見ちゃダメだって、分かってるのに……!)


一目見てすぐ、それは単なる悪趣味な玩具などではないということが分かった。

木像の帯びた魔力が、奈月の下腹部を燻らせる。

ソレの感触など知りもしないのに、立派なソレで女の秘所を小突かれ、最奥に子種を注いでほしいと思ってしまう。

これを見続けていればどうなるかと、奈月の第六感が必死に警鐘を鳴らしていた。

しかし、それが分かるからこそ、奈月のまだ男を知らぬ本能がその魔力に抗えないでいた。

荒い息を吐くだけで身動きが取れなくなった奈月の様子に、男たちはニタニタと笑う。

そして、その張型を奈月の白い首筋に押し当てた。


奈月「んはぁっ!?♥ ん、あっ、あぅ……♥」


奈月が身体を震わせ、甘い声を漏らした。わずかに汗ばんだ首筋を、張型がつうっと伝っていく。

明らかに感度を増した首筋へのくすぐるような刺激に、奈月はゾクゾクと背中を震わせた。

内ももを閉じ、擦り合わせるように悶える。

亀頭は奈月の輪郭をなぞりながら徐々に下に降りていき、そして、形の良い乳房の先端を押し込んだ。


奈月「ひゃうんっ!?♥」


衣服の上からだというのに、奈月は甲高い嬌声を上げた。

ブラジャーの中ですっかり硬くなっていた乳首をぐにぐにと押し込まれ、痺れるような快感が身体を流れる。


奈月「はぁ、はぁ……この、調子に乗るなっ!」

「ぐはッ!?」


鼻の下を伸ばしながら奈月の反応を楽しんでいた男の頬を、奈月はビンタで吹き飛ばした。

男たちが驚いた表情を浮かべる。大魔羅様を前にしてここまで激しく抵抗できた女など、この村には一人もいなかったからだ。

男が持っていた張型が放り投げられ、木目調の床に転がる。

奈月は隠し持っていた護身用の警棒を取り出し、張型目掛けて思いっきり振り下ろした。


奈月(これさえ壊せば……!)


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
1~3 砕き割ることに成功し、村人たちが正気に戻る
4~7 砕き割ることに成功するが、怒り狂った村人たちに襲われる
8~0 すんでのところで村人の一人に腕を掴まれる
ゾロ目 張型を破壊したことで、大魔羅様の祟りにあう

バギッ!という大きな音とともに、立派な男根は真ん中から砕け割れた。

張型が帯びていた淫猥な魔力が霧散していくのを感じとる。


奈月「はぁ、はぁ……よし、これで……」

村人「何をしてくれとんじゃあああぁぁぁ!?」

奈月「!?」


若者たちに前を任せ、一歩引いたところから儀式を見守っていた老人が怒号を上げた。

奈月に見せていた快活な笑顔は消え去り、顔に深い深い憤怒の皺が刻み込まれている。


村人「せ、先祖代々受け継いできた、この村の秘宝を……! オラたちの子孫繁栄を、無病息災を成就してくれる御神体を……!」

奈月「皆さん聞いてください。これは無病息災を叶えてくれるありがたい御神体なんかじゃありません」

奈月「女の人を無理やりそういう気分にさせて強姦するための、最低な呪い道具です」

村人「の、呪い……? お、オラたちの土地神様の御力を、呪い扱いッ!?」

奈月「こんなものに頼らなくても、この村にはおいしい山菜や綺麗な水があるじゃないですか。目を覚ましてください」

村人「こ、この小娘が! 余所者がこの村のことに余計な口を挟むな!」

奈月「勝手に巻き込んでおいて何言ってるの! 郷に入ってはなんとやらとは言うけどね、最低限この国の法律には従えレイパーども!」

村人「くぅぅ! 皆のもの、やってしまえ!」

奈月「呪具がなくなってもその態度か。救いようがないね!」


一斉に襲い掛かってきた男たちの攻撃を直感で回避しながら、奈月は男たちの急所に的確に拳を打ち込んでいった。

畑仕事で鍛えられた力自慢の男たちが、奈月によって次々と沈められていく。


村人「な、何をやってるだお前たち! 女一人捕まえられないのか!」

奈月「はぁぁ!!」


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
偶数 すべて倒しきった
奇数 数人がかりで羽交い絞めにされてしまった
ゾロ目 大魔羅様の力を宿した御札で身動きを封じられてしまった

奈月「はぁ、はぁ……で、後はおじいちゃんだけだけど、そんなヨボヨボだと私加減できるか分かんないなー」

村人「ひいぃぃ!!」


最後の一人が膝から崩れ落ちたのを見て、老人は老いを感じさせぬ俊足で本堂から逃げ出した。

静寂に満ちた本堂の外から、虫の涼しげな鳴き声が聞こえてくる。


奈月(これで元凶は叩けたかな……でも、まだ大事なことが残ってる)


奈月は軽くストレッチをして身体を解した後、倒れ込んだ男たちを跨ぎながら本堂を後にした。

そのまま、離れにある小さな蔵の前に立ち、錠代わりの板を取り外して扉を開けた。


少年「ひっ……!」

奈月「大丈夫、助けに来ただけだよ」


埃っぽい蔵の片隅で座り込んでいた少年に、奈月は優しく微笑みかけた。

彼こそ、依頼主の少年が探していたという親友だ。

本堂についてから、奈月は直感で目的の少年がここにいることを感じ取っていた。

月明かりに照らされた少年は、よく見ればかわいらしい顔立ちをしていた。

大きくくりくりとした目をごしごしと擦った後、少年は奈月の元へ勢いよく駆けてきた。

奈月はそのまま少年を抱きしめた。そして、安心させるように腕にぎゅっと力を込めた。

奈月の脳内に、少年の記憶だろうと思われるイメージが流れ込んできた。


少年『やめようよ、こんなの女の人がかわいそうだよ!』

村人『何を言う。これもこの村の繁栄のために必要なんだ。それにほら、大魔羅様のおかげであんなに気持ち良さそうだ』

少年『で、でも、その道具なんだか気持ち悪いよ』

村人『なんだと!? オラたちの御神体様を馬鹿にするべか!? この村の男子として、お前には教育が必要だのぉ』


奈月「もう大丈夫、大丈夫だからね」


優しく語りかけながら、奈月は少年の頭を撫でた。

これで依頼達成だ。

奈月の汗まじりのいい匂いにドギマギした少年が、小さな御神体を元気にしていることにも気付かぬまま、奈月は少年を慈しむように抱きしめ続けた。

やや危ない所もありましたが、三つ目の事件も無事解決です

次の事件 ↓1~3 コンマ最大
【依頼主】
【事件・怪異】
【事件の犯人・元凶】※犯人・元凶は指定しても現時点では不明でもいい

俺はどこにでもいる普通の高校生。

学園のマドンナとも呼ばれる彼女と、幼い頃から家族のように過ごしてきた幼馴染。

ややブラコンが過ぎる妹に、俺をからかって楽しんでるエッチな先輩、そして町内でも評判の巨乳若妻なお袋。

そんなみんなに囲まれた、平凡で、だけど退屈しない日常を送っていた。

そう、あの日までは……


『すごいぃ♥ ご主人様の、彼のよりずっと奥まで届いてる♥』

『こんなところ、幼馴染にも見せたことないのにぃ♥ 私の初めて、全部ご主人様に捧げちゃったぁ♥』

『好きっ♥ 好き好き、このチンポ大好き!♥ ご主人様となら、赤ちゃんだって産めるもんね♥』

『ごめんなしゃいぃ♥ 本当はエッチなことなんてしたことないんです♥ ご主人様の素敵なチンポで立派な雌犬に調教してくださいぃ♥』

『んごおおぉぉおイっぐううぅぅぅ!!♥♥ 愛してるのぉ!♥ ご主人様と一緒に居られるなら、租チン旦那となんてすぐに別れますぅ!♥』


その日、俺はすべてを失った。もはや生きる希望も湧いてこない。

俺の性癖も壊れてしまい、もう寝取られモノでしか抜けなくなってしまった。

今でも夢に見てはうなされる。

見たこともないようないやらしい表情で喘ぐ彼女たちと、そんな彼女たちを抱いて口元を歪めているであろう醜悪な男の姿を――

「おねがいします、どうかこの男の詳細を突き止めてください! なぜ彼女たちが俺を捨ててあの男の元へいったのか、それが知りたいんです!」


奈月(という依頼を受けたわけだけど……)


奈月は一人、事務所でカフェオレを飲みながら思案していた。

彼女は今、依頼主の元に送られてきたという差出人不明のビデオレターを再生していた。

人様の痴情なんて見たくはないか、男の素性を掴むための数少ない手がかりである以上確認しないわけにはいかない。

薄目を開き、心を無にして映像を流し見る。

確かに、全員街で見かければ振り返るほどの美人だった。

彼女たちはみな、目をとろんと蕩けさせ、だらしなく開いた口からよだれを垂らし、突かれるリズムに合わせ淫らな雌声を上げていた。

女である奈月から見ても、とても気持ち良さそうに見えるというのが本音だった。

相手の男の顔は映っていなかったが、脂肪でだらしなくたるんだ腹や芋虫のような太い指先は確認できた。

おそらく二十代後半から三十代ほどだろう。

奈月の第六感が強く反応することはなかったが、一つ確信を持てるのは、彼女たちは男の純粋な魅力に惹かれたわけではないということだ。

かつての学園長や先日の呪具のことを思い起こす。

今回のターゲットも、女を惑わせるなんらかの能力を持っているであろうことは安易に想像できた。


奈月(まぁ、今回の相手は未成年との淫行もやってるし、警察にも動いてもらうとして……)

奈月(卑劣な手段で女性を陥れるクズを野放しにもしておけない)

奈月(絶対に居場所を突き止めてやる……!)


調査の結果は? ↓1コンマ一桁
偶数 奈月が先に男の居場所を突き止める
奇数 奈月が先に男に目を付けられてしまう

奈月はまず、依頼主の住んでいる家を見張ることにした。

依頼主の妹と母は、今でも定期的に家に帰ってきているようだ。

家の中で、寝取られ癖に目覚めてしまった依頼主とどのような会話をしているのかは、あえて考えないことにして。

張り込みを初めて三日ほどが経ち、ついに彼女たちが家に帰る瞬間を目撃した。

気付かれぬように彼女たちを盗み見て、そして、男の本拠地を割り出すことができた。


奈月(さて、問題はここからだなぁ)


奈月は道路脇に止めた車の中から、向かい側にそびえたつ高層マンションを見上げていた。

男は街中で適当な女をひっかけ、その女の家に転がり込むというヒモのような生活をしているらしい。

現在はこの高層マンションに住むキャリアウーマンの家にいるようだった。

エントランスから出てくる住民たちを眺める。

時折サラリーマン風の成人男性も出てくるが、例の男ではない。直感を使うまでもない、体型の整った身なりの綺麗な人が多いからだ。


奈月(違う……あの人でもない……男の素性や能力がつかめさえすれば依頼は達成、あとは刑事さんに任せればいい)

奈月(周期的にそろそろ違う女の家に移ろうとするはず。ここで待っていればきっと出てくる)


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
1~3 出てきた男を見て能力や素性を察知した
4~7 男は出てくるが、女たちに囲まれていて詳細が分からなかった
8~0 奈月の尾行に気付いた男は裏口からひっそりと抜け出していた
ゾロ目 奈月の尾行に気付いた男は、逆に奈月の素性を探ろうとした

奈月(来た……!)


日が沈みあたりが暗くなったころ、ついに男は姿を現した。

髪はボサボサで無精髭を生やし、たるんだ腹の上によれたシャツを羽織っていた。

その男は、自身とは到底不釣り合いな美女たちを侍らせてにやついていた。

彼女たちが心底男に陶酔しているというのは傍目からすぐに分かった。

しかし、周りと取り巻く女たちに遮られ、肝心の男の姿がよく見えない。


奈月(あいつら、また新しい女に手を出すつもりか……!)


これから仲良く夕飯を食べに行く、といった間柄にも見えない。

おそらく次の拠点に移動するつもりなのだろう。足取りを掴ませないためなのか、単なる男の趣味なのかは分からないが。

異能を使うのであれば現行犯の証拠を抑えるというのは難しいかもしれないが、罪なき女性が男の毒牙にかかるのを見逃せるはずもなかった。

奈月は車から降りると、奈月は男たちの尾行を始めた。

危険は伴うが、より近くから男を視認できれば、男の持つ異能を知ることができるかもしれない。


奈月(変なことをするようなら必ず止める!)


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
偶数 他の人が襲われそうになっているところをすんでのところで助ける
奇数 尾行しているのを気付かれ裏路地に誘い込まれる
ゾロ目 尾行しているのを気付かれ背後から隙を突かれる

矢の男(さて、どっかにいい獲物はいないかなぁ)


男は舌なめずりをしながら、下卑た視線で辺りを見回した。

生まれてからずっと女に蔑まれ、嘲笑われた記憶しかなかった彼は、ある日突然女を己の思うがままにできる力を手に入れた。

これは天恵だと思った。常に虐げられる側だった可哀想な自分への、神様からの授かり物だと。

自身を見るなり嫌悪を露にする愚かな女たちも、この力を使えば簡単に男に媚びへつらう奴隷になった。

絶望の青春時代より溜め込み続け、澱みに澱んだ情欲を、男は爆発させるように女たちにぶつけた。

際限なく湧き上がってくる異常な性欲の矛先を、男はついに見つけることができたのだった。


矢の男(グフフ……よし、あいつにしよう)


視界の向こうで、一組のカップルが仲睦まじそうに歩いているのが見えた。

ああいう幸せそうな若い男女の仲を強引に引き裂き、女を偽りの愛で塗り潰すことがたまらなく好きだった。

男はニタニタと笑いながら、女のほうに向かって手をかざした。

突如、何もない空間に一本の矢が現れた。

桃色の光に包まれた矢が、男の手のひらから射出される。

放たれた矢は、吸い込まれるように標的に向かっていった。

奈月「わっ、すみません!」

矢の男「!?」


矢がカップルの女に当たる寸前で、女は誰かに突き飛ばされてよろけてしまった。

向かいの壁に突き刺さった矢は、そのまま光の粒子となって霧散した。

女を突き飛ばしたその誰かは、怒る彼氏に対しぺこぺこと頭を下げていた。

しばらくして、カップルはそのまま去っていった。

その場に残った女が、矢の男のほうに向き直った。

その鋭い視線には、明らかな怒りや侮蔑が感じ取れた。


矢の男「ひっ!?」


かつての女に虐げられていた頃の記憶がフラッシュバックし、反射的に喉が引き攣る。

だがすぐに、男はそれを否定するように首を振った。


矢の男(な、何をビビってやがる! 女なんて、俺の力を使えば簡単にいいなりにできる! そもそも、俺の矢は他のやつには見えやしないんだ!)

奈月「さっきの矢で女性たちを無理やり洗脳してたんですね」

矢の男「ッ!?」

奈月「警察が調査すれば、あなたが未成年との淫行を行った証拠なんてすぐに出てくる」

奈月「あなたの力の証明なんてできなくても、あなたはどのみち捕まります。観念した方がいいですよ」

矢の男「て、テメェ何者だ!」

奈月「高辻 奈月、探偵です。無駄な抵抗はしないでくださいね、あなたの力についてはもうタネも仕掛けも見抜いてる」

矢の男「こ、のっ……!」


男を射抜く奈月の目は、どこまでもまっすぐだった。

一点の曇りもない澄んだ瞳。その清廉さに、男は今まで女に向けられたどんな視線よりも恐怖を感じた。

男の瞳がグラグラと揺れる。今ここで男の方から視線を逸らせば、その瞬間に男の心も折れてしまいそうだった。


矢の男「ふざ、ふざけんなッ!! 女なんて、黙って俺に従ってればいいんだ! 女のくせに、偉そうな態度とるんじゃねぇ!」

奈月「……可哀想な人」

矢の男「んギいいぃぃぃ!! 犯す! 俺に無様に許しを請うまで犯し続けてやる!」

奈月「あ、今のところ録音してるんで、参考品として警察に提出しますね」


血管がブチ切れそうなほど怒りの形相を浮かべた男が、奈月に向かって矢の切っ先を向けた。

それを合図に、奈月は男のほうに向かって走り出した。


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
1~3 そのまま男を吹き飛ばして戦闘不能にする
4~7 男を吹き飛ばすも、矢がかすってしまう
8~0 矢を思いっきり受けてしまう

男は手のひらから欲情の矢を放つが、奈月はそれをすんでのところで回避していく。


矢の男(なんで、こいつ本当に見えてやがるのか!? だとしても、こんな簡単にかわせるはずが……!)

奈月(どこに向けてどのタイミングで放たれるのかさえ分かれば、回避は難しくない!)


男の放つ異能の矢は風の抵抗も受けず、男が望んだ場所にまっすぐ飛んでいく。

その正確さが仇となっていた。


矢の男「このッ! お前ら何してる! 俺を守れェ!」

取り巻き「は、はい!」


女たちが身を挺して男の盾となる。

躊躇なく女たちを犠牲にしようとする男の身勝手さに、奈月は苛立ちを露にした。


奈月「どこまでクズなの! あなたたち、そんな男の言いなりになんてなる必要ないよ!」

取り巻き「ご主人様を悪く言わないで! 私たちはご主人様を愛し――」

奈月「目ぇ覚ませ!!」

取り巻き「ゴフッ!?」

矢の男「なにぃ!?」

矢の男(こいつ、容赦なく女たちを殴って……!? 正義の味方気取りのバカじゃなかったのか!?)

奈月「大丈夫、加減はしてる。本気でぶっ飛ばすのはあんただけだ!」

矢の男「ひぃぃ!?」


情けない声を上げた男は、腕で顔を庇い後ずさった。

奈月は、そんな男を逃がすまいとたるんだ腹に正拳突きを放った。


矢の男「ぐえぇ!?」

奈月(くっ、重っ……!)


後ろに転がっていった男は、腹を抑えてうずくまっていた。

運動不足のだらしない身体とはいえ、ただ重いというそのシンプルな要素が奈月にとっては十分に厄介だった。

しかし、今一番の問題はそこではない。


矢の男「ぐ、ぐぅぅ……グフ、グフフ! 掠ったな、今、掠ったろ!!」

奈月「はぁ、はぁ……」


男との距離が近づくほど危険が増すなどということは、奈月も当然理解していた。

リスクを承知で懐に飛び込み、その結果ダメージを与えることができたが、男が苦し紛れに放った矢が奈月の肩を掠めてしまった。

その効果は、第六感により既に分かってはいた。

鼓動が早くなり、肌が火照ってくる。

奈月は、倒れたまま煽るような笑みを浮かべている醜男への嫌悪感が薄れていくのを感じていた。


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
偶数 男の魅了を振り切り止めを刺す
奇数 動きが鈍くなり男に捕まってしまう
ゾロ目 どんどん男のことが好きになり、男の言うことに逆らえなくなってしまう

矢の男「オラオラどうしたさっきまでの威勢は!? 俺をぶっ飛ばすんじゃなかったのか!」

奈月「この、お望み通りぶっ飛ばしてあげる!」

矢の男「ひ、ひぃぃ!?」

奈月(大丈夫、ちょっと掠ったぐらいなら効果は薄い! このままとどめを刺せば……!)

矢の男「ひぃぃ! やめてくれぇぇ!」

奈月「っ……!」


男の股間を踏みつけようと振り上げた奈月の脚が、宙でぴたりと止まった。

散々威勢のいいことを言っておきながら情けなく怯え震える男に、どうしても追撃をする気になれなかった。

女たちを異能で洗脳し自分勝手に欲望を満たすクズだと分かっているのに、涙を浮かべる男を可哀想だと思ってしまう。

胸が締め付けられる。罪悪感とともに、守ってあげたいという気持ちすら湧いてくる。

第六感が、自身が窮地に立たされたことを奈月に知らせていた。しかし、分かったところでもうどうしようもない。

奈月(まさか、掠っただけでここまで……!)

矢の男「グフ、グフフ! なんだ、偉そうな口を叩いてた割に随分とチョロいじゃないか」

奈月「ふ、ふざけないで……! 誰が、あなたみたいな……!」

矢の男「痛つつ……くそ、さっきはよくもやってくれたなクソ女」


男はお腹を抑えながらもゆっくりと立ち上がった。

奈月は、キツく男を睨み続けた。

平均よりもやや背が高い奈月だが、やはり成人男性には勝てず、目の前に立つ男を睨みつける形となった。

殴る。絶対に殴る。

男が妙なマネをしてきても拒めるように、奈月は拳に力を込めた。

男はニタニタと笑うと、奈月を勢い良く抱き寄せ、そして強引に唇を重ねた。


奈月「っっ~~!? んん、んんぅ……!」


くぐもった抗議の声を上げる奈月を無視して、男は乱暴に唇にしゃぶりついた。

男の分厚い舌が、奈月の閉じた唇を押し開いて中に侵入してくる。

小さな桜色の舌を絡めとられ、力強く吸われる。粘性の高い男のツバが奈月の喉奥に流し込まれていく。

肩を強張らせ、爪が食い込むほど拳を強く握りしめていた奈月の身体から、徐々に力が抜けていく。

奈月はなされるがまま抵抗をすることもなく、男のキスを受け入れていた。

貪るかのような濃厚なキスは数分に渡った。

ようやく口元を解放された奈月は、荒い呼吸で酸素を肺に取り込んだ。

男は舌なめずりをしながら、鼻息荒く奈月に問いかけた。


矢の男「どうだ? 俺みたいなブサイクと濃厚ベロチューした感想は?」

奈月「しゃ、しゃいていぃ♥ ぜ、ぜったい、ゆるひゃないからぁ♥」


奈月は、潤んだ目をとろんとさせ、惚けた表情で男を見上げた。

身体をくったりとさせて、男の脂肪まみれの身体にしがみつく。

男のキツい体臭も、今の奈月にとってはクラクラとした酩酊感を味わわせてくれるものだった。


奈月(な、なんで……こいつのこと、どんどん好きになる…♥ ダメなのに、もっと求めてほしくなっちゃう♥)

矢の男「グフフ、結局俺の力の前では女なんてこんなもんだ。女のくせに俺には歯向かいやがって、どうしてやろうか」


男は奈月をどうする? ↓1~3 コンマ最大

矢の男「ほら、入れ」

奈月「……」

矢の男「グフフ、今さら何渋ってんだ。ここまで黙ってついてきたくせによ」

奈月「っ……!」

矢の男「いいから早く来い!」

奈月「きゃっ!? んんっ……! ん、ちゅぱ、あむっ♥」


男が堕とした女の一人が住んでいるという家に連れ込まれた奈月は、玄関先でいきなり唇を奪われた。

閉じたドアを背にして逃げ場を失った奈月の胸を、男のごつい手が無遠慮に揉みしだく。

すらりとしたスタイルのよい体躯の割に、意外なほど実っている胸の感触に、男が下卑た笑みを浮かべる。

奈月はその手を払いのけることもできず、身体を捩らせ悩ましげな吐息を漏らすばかりだった。


奈月「れろ、ちゅぷ、んぁあ…♥ はぁ、はぁ、この、卑怯者……!」

矢の男「このクソ女、まだそんな生意気な態度がとれんのか」


男は、奈月の目の前に手のひらをかざすと、そこに情欲の矢を出現させた。

奈月が息を呑んだ。目の前に差し出されたことで、その矢のもつ力の恐ろしさがありありと分かった。

今ここでこれを受ければ、奈月はもう逃げられない。

そして、分かってしまう。完全に堕とされてしまった時、どれほどの幸福を感じることになるかを。


矢の男「今はまだ抵抗の意志があるみたいだが、こいつをまともに受ければ、お前は完全に俺に逆らえなくなる」

奈月「はぁ、はぁ……だめ、そんなの……♥」

矢の男「お前から求めろ」

奈月「え?」

矢の男「身も心も俺のモノになりたいと、俺に服従してあさましく腰を振りながらチンポを求める雌犬になりたいと、お前が言え」

奈月「そ、そんな……」

矢の男「俺に舐めた態度をとったことを謝罪して、俺の奴隷になって跪きたいと、お前が言うんだよ!」

奈月「あ、あっ、あっ……!♥」


男は奈月の股座に足を挿し込み、その丸い太ももで奈月の秘所を押し上げた。

奈月にかけられた発情と魅了の力は不完全だ。今ならまだ、振り払える。奈月の第六感が、これが最後のチャンスだと告げている。

淫猥な魔力を放つ異能の矢をまじまじと見つめながら、奈月は男に答えた。

奈月「は、はいっ♥ なりたいです♥ あなたの、ご主人様の雌犬になりたいです♥」

奈月「さっきは酷いこと言ってしまってごめんなさい♥ 勝てません♥ 私じゃ、女じゃご主人様には抗えません♥」

奈月「チンポ、チンポ欲しいですっ♥ 堕として♥ 身も心も、ご主人様のものにしてぇ!♥」

矢の男「グフ、グフフ! 当然だ! 女はみんな俺のものだァ!」

奈月「んぐッ――!?」


男の放った矢が、奈月の胸に突き刺さった。

桃色に光る魔力の矢が、奈月の胸に沈み込んでいく。

奈月の黒曜のような綺麗な瞳に、ハートマークが浮かび上がる。

目の前の男を見上げる。あれほど醜悪だと思っていたのに、目が合うだけで胸がときめいて苦しい。

奈月の秘所から、よだれのように愛液が滴り落ちる。目の前の最愛の人に愛してほしくて仕方がない。


奈月「あぁ、ご主人様……大好き、愛してます♥」


奈月は男の首裏に腕を回すと、自ら唇を重ねた。

奈月はそのまま男に連れられて、寝室へと向かった。

◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


奈月「ん、んぶっ、ぐぽっ、ちゅぱ……♥」


二人はシャワーも浴びず、衣服をすべて脱ぎ捨て行為を始めていた。

奈月はベッドに腰かけた男の前に膝をつき、男の股座に顔を埋めていた。

蒸れた肉棒から発せられる雄臭は、奈月の鼻腔を突き抜け脳に刺さり、麻薬のような多幸感を与えた。

奈月は口をすぼめ、肉棒を一心不乱に啜り上げる。

その雄々しさに子宮が疼き、触ってもいないのに女陰の感度が増していくのが分かった。


奈月(あぁん、おいしいぃ♥ チンポなんて気持ち悪いだけだと思ってたのに、なんでこんなにカッコいいのぉ♥)

奈月「んぶ、ちゅぶ、れろっ……♥」

矢の男「グフフ、歯は立てるなよ。オラ、そのデカ乳もつかってキモチよくしろ!」

奈月「ひゃ、ひゃい……♥」


あらわになったその形の良い胸で、奈月は男の肉棒を挟み込んだ。

横から胸を肉棒にむぎゅむぎゅと押し当て、竿を擦る。

肉棒をべとべとに濡らしていたよだれとカウパーが潤滑油となり、男に心地よい刺激を与えていた。

奈月は胸で竿の根元を扱きながら、鈴口を舌先でちろちろと舐めた。

男の腰が跳ねる。自身の行為で男をキモチよくできたことに、奈月は幸福感を覚えていた。

矢の男「ぐっ、もうイきそうだ……!」

奈月「はい、イってくらはい……私の胸で、いっぱいキモチよくなってくだひゃい♥」

矢の男「ぐぅぅ!」

奈月「んぶぅ!?♥」


射精する寸前、男は奈月の後頭部を掴むと、奈月の顔を自身の股座へ思い切り押し付けた。

奈月の口の中に、熱い精液が勢いよく注ぎ込まれる。

視界がチカチカと点滅する。頭を強く押し付けられ、呼吸もまともにできない。

嗚咽を抑えながら、奈月は精液を少しずつ飲み下していく。

ドロドロとした精液が、喉を通り胃に落ちていくのが分かった。


奈月(せ、精液、飲んじゃってる……濃くて、生臭いのに、クセになりそう……♥)

奈月「んぐ、んぐっ……♥」

矢の男「ふぅ……オラ、口開けろ」

奈月「ん、んっ……んあぁ~……♥」

矢の男「グフフ、初めてのくせに全部飲みやがったのか。お前、肉便器の才能あるんじゃねぇか?」

奈月「あ、あはは、ありがとうございますぅ♥」


男に嘲笑われ、肉棒をぺちぺちと頬に叩きつけられているというのに、奈月は心底嬉しそうにお礼を言った。

すっかり従順になった奈月に気をよくしたのか、男の肉棒はすぐに硬さを取り戻した。


奈月「す、すごい……射精したばっかりなのに、もうこんなに……逞しすぎます♥」

矢の男「オラ、横になれ。ご褒美にお前を抱いてやる。感謝しろよ」

奈月「あ、ありがとうございますぅ!♥ ご主人様に抱いていただけるなんて、私幸せですぅ♥」


奈月は男に言われたとおりにベッドの上で仰向けになり、はしたなく股を開いた。

すでにぐしょぐしょに濡れそぼった秘所が、物欲しそうにヒクヒクと動いていた。

男が肉棒の先端を割れ目にあてがう。陰唇が、白濁に塗れた亀頭にぴったりと吸い付いた。


奈月「あ、あの、ゴムは……」

矢の男「あん? そんなものするわけねぇだろ。お前ら肉オナホでコキ捨てんのになんでわざわざそんなことしなきゃならねぇんだ」

奈月「あんっ……♥」


割れ目を擦られ、奈月はビクンと腰を震わせた。

今だ男を知らぬ膣内は、未知の快感を予見して戦慄いていた。

本来であれば感じるべき恐怖や憤りが、異能が無理やり引き起こした男への愛情で塗り潰される。

今の奈月には、最愛の人へ初めてを捧げることができる幸福と期待感しか感じることができなかった。

男がぐっと腰を沈める。

そしてついに、その時が来た。


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
偶数 すんでのところで助けが来る
奇数 そのまま初めてを奪われる
ゾロ目 そのまま一晩中犯され、身も心も完全に堕とされる

奈月「ひぎっ!?♥」


馴らしもなく、肉棒を最奥まで一気に突き入れられ、奈月は一瞬呼吸が止まった。

キツキツに閉じていた膣内が、男の剛直によって強引に押し広げられる。

純潔を食い破られ、下腹部がズキズキと疼く。男との接合部から、白濁に混じり血が垂れ落ちた。


矢の男「なんだ、てっきりとっくのとうに彼氏と済ませてるかと思ったが、お前処女だったのか」

奈月「くっ、はぁ、はぁ……!」

矢の男「グフフ、そりゃあいい! どうだ、俺様に初めてを奪ってもらえて嬉しいだろ!」

奈月「あぁんっ! んぎ、ふっ、くぅう……!」

矢の男「グフフ! 俺だ、俺がお前の初めてだ! 散々見下してたこんな不細工のクズに処女奪われて、どんな気分だよオイ!」

奈月「ひ、ひぎっ、く、んあぁ!」


男は奈月を責め立てるように贅肉に包まれた腰を叩きつけた。

パンパンと肉を打つ音が寝室に響く。ベッドが激しく軋み、奈月の身体が揺さぶられる。

もはや暴力のような凌辱を受けて、奈月は悲痛に顔を歪め、必死にシーツを掴んでいた。

身を引き裂かれるような痛みが奈月を我に戻そうとするも、情欲の矢の魔力がそれを快楽と愛欲で塗り潰していく。


矢の男「グフフ、おい、なんとか言ってみたらどうなんだクソ女!」

奈月「んん、あっ、ああぁ……!」


男はどうする? ↓1~3コンマ最大
1.このまま凌辱を続ける
2.矢を打ち込み無理やり快感を覚えさせる
3.その他自由指定

矢の男(このまま滅茶苦茶に犯してやってもいいが……)


男は湧き上がってくる嗜虐心を抑え、手のひらに情欲の矢を現出させた。

そしてそれを、ほどよく引き締まった奈月の臍下に突き立てた。


奈月「ひぐっ!?♥」


奈月が背中を仰け反らせる。

肉棒を包む膣肉がキュンと締まり、その刺激に男は下卑た笑みを浮かべた。

男はさらに抽挿を激しくし、肉厚な腰の質量をそのまま奈月の最奥に叩きつけた。

膣内をゴリゴリと削られるような激しさに、奈月の視界が白黒に点滅する。

先ほどまでより明らかに乱暴な責めに、けれども奈月は恍惚とした表情を浮かべていた。

無理やり発情状態にされ蕩けきった膣内は、痛みを甘美な快楽へと瞬く間に変換させていく。


奈月「あんっ、あ、あっ♥ ヤバい、これヤバッ♥ トンじゃう♥ 頭バカになるっ♥」

矢の男「何気にしてんだよ! 壊れちまえ! お前はもう俺のチンポを扱く肉オナホとしての価値しかねぇんだからよ!」

奈月「おっ、おっおおぉ♥ んぎ、奥、壊れっ♥」

奈月(ダメ、本当に壊されちゃう♥ 私、ご主人様のチンポのことしか考えられない発情雌オナホにされちゃうぅ♥)

男は前に倒れ込むと、その肥えた身体を奈月に覆い被せた。

弾んでいた奈月の豊満な胸が男の贅肉で押し潰される。

奈月は息苦しさを感じるも、肉がみっちりと密着した状態に雌としての安心感を覚えた。

男はそのまま奈月の手を握りしめると、抽挿を続けながら奈月の唇にしゃぶりついた。


奈月「んんっ~~!!♥♥」

奈月(んああぁぁあああ♥♥ これダメェ♥ ベロチューしながらバコバコするのだめぇ♥)

奈月(大好きぃ♥ 好きが溢れて止まらないのぉ♥ 本当に堕とされちゃうぅ♥)


ベッドと男の肉に挟まれ、奈月は満足に身動きもとれない。抽挿の衝撃を逃がすことなくすべて受け止めることになる。

酸素が上手く取り込めず、意識が朦朧としていく。そんな状態にあっても、奈月は男に答えるように舌を絡ませていた。

肉棒がブルリと震え、スパートをかけるように男の責めが激しさを増していく。

男を知らなかった奈月だが、それが何を意味しているのかは悟ることができた。

奈月は目をいやらしく細め、男の腰にそのしなやかな脚を絡ませた。

いつでも受け入れる準備はできているという奈月の合図に、男はがむしゃらに腰を振り続け、そして――


矢の男「ぐぅぅ……!」

奈月「んんんんんんんんっっ!!?♥♥」


男が吐精したと同時に、奈月は絶頂を迎えた。

あまりの快楽に、頭の中が真っ白になる。最奥に容赦なく注ぎ込まれる白濁に、奈月の中の雌が歓喜していた。

最後の一滴まで出し切った男が、ゆっくりと肉棒を引き抜く。

雌穴からごぽっと泡を立てて零れる精液を奈月はもったいないと感じたが、痺れるような快感の余韻で身体を動かすことができなかった。

力なく股を開き、ぜぇぜぇと息を吐きながら虚空を見つめる。

奈月(これが、セックス……愛する人と繋がれることが、こんなに幸せなんて……♥)

矢の男「オラ、こっち向け」


奈月が男のほうを見やると、男がこちらにむけてビデオカメラを向けていた。

一糸まとわぬ姿で、男に犯され息も絶え絶えになっている自身の姿を撮られていると気付き、奈月は反射的に顔を背けた。


矢の男「何してやがる! こっち見ろ!」

奈月「あぅぅ……」

矢の男「オラ、カメラの前で言ってみろ。お前は誰の女になったんだ?」

奈月「あぅ……ご、ご主人様の、女です……♥」

矢の男「散々俺を馬鹿にしたような口を叩いてたくせに、俺の女になった気分はどうだ?」

奈月「す、すみませんでした……私が間違っていました……私をご主人様の女にしてくれて、ありがとうございます♥」

矢の男「グフフ、そうだ! 俺が正しいんだ! オラ、これからどうしてほしいんだ?」


男が奈月の秘所をはたくと、奈月は甲高い嬌声を上げて腰を跳ね上げた。

ビデオを向ける男の股座には、すでに硬さを取り戻した剛直がそそり立っていた。

その男の無尽蔵の性欲に、奈月は雌として心底惚れ惚れしてしまう。

かつて、この男に辿り着くために確認したビデオレターを思い出す。

あの映像に移っていた女たちは誰もが、淫猥で、いやらしく、そして幸せそうだった。

きっと、今の自分も同じ表情を浮かべているに違いない。

奈月は力なく持ち上げた手でピースサインを作り、カメラに向かって媚びた笑みを浮かべた。


奈月「お、犯してほしいです♥ ご主人様の逞しすぎるおチンポで、生意気な雌犬マンコにお仕置きしてください♥」

奈月「大好きなのぉ♥ 愛してください♥ 壊れてもいいから、ご主人様のチンポでめちゃくちゃにしてぇ!♥」


それから、奈月は一晩の間に数えきれないほどの絶頂を迎えた。

途中から記憶が飛び、ただ喘ぎ声を上げるだけの雌穴となっていたが、その一部始終はすべて、男のカメラに収められているのだった。


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
偶数 イきすぎて気を失っていたところを助けられる
奇数かゾロ目 そのまま矢の男の性奴隷となる

その時のことはあまりよく覚えていない。

カーテンの隙間から光が差し込んできた頃。

一晩中イかされ続け、半ば意識を失っていた時に、何人かが慌ただしく部屋の中に入ってきたのはかすかに覚えている。

もともと、特殊な矢を放つ男についての情報は、男と接触する前に刑事に伝えていた。

そこから男の居場所を必死に突き止めたのだろう。

ベッドに顔を突っ伏せ、うわ言を呟きながら秘所から白濁を垂れ流す哀れな姿を、あの人には見られていないといいなと思った。

◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


奈月「というのが事件の真相です」

男子高生「女性を発情させる特殊な矢、ですか……」

奈月「信じられないのも無理はないですが」

男子高生「いえ……もともと、普通じゃありえない何かが起こっていると思っていたので、そこは納得するしかありません」

奈月「……男の力は解けたので、彼女たちはあなたのいる日常に戻ってくると思いますが……」

男子高生「でも、その男との出来事がなくなるわけじゃないですよね」

奈月「……」

男子高生「でも、いいんです。俺たちは俺たちなりに、今回のことを前向きにとらえようと思ってます」

奈月「前向きに、ですか?」

男子高生「実は、その……」

奈月「……そういう『癖』に目覚めた、と?」

男子高生「は、はい……彼女たちが他の男の人とエッチするところを撮ってもらって、それを一緒に見ながらイジめてもらってるんです///」

奈月「ちょっと業が深くないですかね?」

男子高生「まあ、俺も彼女たちも今はそれなりに幸せなので、世界が広がったということにしておこうと思ってます」

奈月「なんというか、逞しいですね……まあ、ご当人たちが幸せなら、部外者の私が言うことはないです」

男子高生「今回は本当にありがとうござました!」

事務所から去っていく少年を見届け、奈月は小さくため息をついた。


奈月(事件は解決しても、全部元通りとはいかないか……彼も、彼女たちも)

奈月(そして……)


奈月は自らのスマホを取り出し、トークアプリを起動した。

そこには、見覚えのないアカウントから複数の動画ファイルが送られている履歴があった。

奈月は逸る鼓動に吐き気すら覚えながら、震える指で動画ファイルを開いた。

動画のダウンロードが始まる。結構なサイズの動画であるらしかった。

ロード状態を示すバーが満杯になる。

そして、スマホから甲高い女の喘ぎ声が聞こえてきた。


『ああぁぁあああっ♥ いぐいぐいぐイグゥ!!♥ イギま゛すぅぅ!♥』

『んお、おおぉおっ!♥ キモヂいいぃ!♥ んぎっ、スゴいぃぃ!♥』

『ぶひ、ぶひィ!♥ ブタです♥ おしり叩かれてイっちゃうマゾ豚ですぅ♥』

『ご、ごめんなしゃいぃ♥ いっぱいご奉仕しますから♥ 捨てないで♥ ご主人様のオナホ奴隷でいさせてぇ♥』

『んぶっ、ぐぽ、ぢゅぽ、あむっ♥ チンポしゃぶらせてくれて、ありがとうございまふ♥ 口マンコ、好きなだけ中出ひしてくらはい♥』

『あぎッ、あへっ……♥ ぴ、ぴぃーす…♥ セックスしか能がない、バカで卑しい雌犬でぇーす♥』

『私、高辻 奈月は、ご主人様専用の肉オナホですぅ♥ ご主人様、愛してます♥ ご主人様がいないと、もう生きていけません♥』


聞き慣れているはずなのに、見慣れているはずなのに、そこに映っているのはまるで赤の他人のように思えた。

いや、そう思いたかった。いくら異能で洗脳されていたとはいえ、これが自分だなんて思いたくもなかった。

一刻も早く、こんな動画は消してしまおう。二度と見たくもない、消し去りたい過去だ。

そう思っているのに、どれだけ目を背けようとしても、奈月はスマホから目を離すことができなかった。


奈月「はぁ、はぁ……ん、くっ、あっ…♥」


もうこれっきり。明日からは、いつもの探偵、高辻 奈月に戻る。

だから、今だけ。今だけは。

――結局、全ての動画を流し終わり、四度の絶頂を迎えるまで、奈月は動画を削除することはできなかった。

事件は解決しましたが、奈月が初の敗北を迎えてしまいました。
五つ目の事件を決めます。

次の事件 ↓1~5 コンマ最大
【依頼主】
【事件・怪異】
【事件の犯人・元凶】※犯人・元凶は指定しても現時点では不明でもいい

【依頼主】20代後半男性
【事件・怪異】妻が、女性が多い宗教に狂信している
【犯人・元凶】妖術使いの若い男性
建物には結界が張られており、その中にいると徐々に発情し理性が崩壊する。
快楽と妖術により洗脳する。

【依頼主】ジュニアアイドルの少女
【事件・怪異】ある会社に接待に行くと人が変わったようになる。気の強かった子がとても従順になり、程なくして引退し消息不明に
【犯人・元凶】プロダクションと接待先がグル
アイドルとしてある程度育った娘を洗脳し業界各所に販売している
洗脳手段に怪異などはなく、暗いところに数日閉じ込める、何日も寝かせない罵倒し続けるなど物理的な洗脳
実は悪魔等も混じっているがドン引きして真面目に見て見ぬ振りして働いている

>>189だけ安価下にずらして範囲内で最大の>>191にします

早いですが今日はここまでにします

平日は更新少なめです、申し訳ない


奈月の能力を便利にしすぎて普通に行動させるとピンチにさせにくい……

おつ
今回ゴム無し中出しされてたけど、このSSではコンマとかで受精したかの判定はしないのかしら

>>200
妊娠しちゃうとその後の展開がいろいろ難しくなるので、あるとすれば完堕ちエンドの時だけだと思います

その日事務所に訪れたのは、同性である奈月から見ても目を引かれるほどの可憐な美少女だった。

彼女がアイドルをしていると聞いて、奈月は納得した。

丁寧にケアされている美しい黒髪は、まさに清純派という言葉が相応しい。


アイドル「次は、私の番だと思うんです……」


そんな彼女は、人形のような端正な顔を青くし、震えた声でそう言った。

彼女が言うには、ある会社に接待に行った同僚のアイドルたちが、みな人が変わってしまったのだという。

彼女とは正反対のイケイケギャルといった感じの子も、その会社に接待に行ってからというもの異様に大人に従順になってしまったらしい。


アイドル「変わっちゃった子たちはみんなしばらくしてから引退しちゃって……」

アイドル「一緒にトップアイドルになろうってあんなに頑張ってきたのに、辞めた後は誰とも連絡がとれなくて……こんなの絶対おかしいです!」

奈月「分かりました。私に任せてください。真相は必ず暴いてみせます」

アイドル「お願いします! なるべく早く解決してください! もう明日には、私も呼ばれちゃうかもしれない!」

奈月「……」


それほど危険な状態なら、アイドルを辞めればいいんじゃないか、という言葉を奈月は飲み込んだ。

奈月のような第三者が言っても聞き入れてもらえないということが分かるからだ。

キラキラとした夢を追いかける彼女の瞳は、あまりにも純粋で、無垢で、幼稚だった。

それは決して悪いことではない。彼女は身も心もまだ子供なのだから。

悪いのは、そんな子供の純粋さにつけこもうとするクズどもだ。


奈月(こんな幼い子たちを傷つけて……絶対に許さない!)


奈月はどうする? ↓1~3コンマ最大
1.引退したというアイドルたちの行方を追ってみる
2.依頼主の勤めるアイドル事務所を探ってみる
3.アイドル達が接待したという会社の方を探ってみる
4.その他自由指定

例の接待先は、業界ではそこそこ名の知れた動画製作の会社だった。

アイドルたちのイメージビデオやプロモーションビデオの製作が主だという。

店舗に卸されているものはほとんどなく、奈月はいくつかの商品をネット経由で購入することにした。

なんらかの異能が使われていれば、その痕跡を見つけることができるかもしれないと思ったからだ。


奈月「……」


今見ているのは、海辺で撮影されたイメージビデオだった。

恋人と遊びに来たというシチュなのだろうか。ビキニを着たアイドルが、カメラに向かって笑いながら水をかける仕草をしたりしていた。

最初は浅瀬のあたりを歩いていたが、途中から浜辺の上に舞台が映る。

シートに寝そべり、こちらを伺いながら身体を捩らせる彼女。

まだ大人にはなりきれてなく、けれども女としての特徴がはっきりし始めた青い身体を、カメラが舐めるように撮影していく。

全年齢向けのイメージビデオということで、当然直接的な描写などはない。

だが、少女たちの可愛さよりも、この先を暗示して大人の情欲を煽る作りに、奈月は顔をしかめた。

彼女たちは、それも承知の上でアイドルをやっているのだろうか。それとも、悪辣な大人たちに利用されているのだろうか。


奈月(なんとなくいやな感じだけど、別に異能を使われているような感じはしないな)


その会社が製作した動画をいくつか確認したが、奈月の霊感が引っかかるものはなかった。

ただ、ビデオに出ている彼女たちが、自身からそれを望んでいるようにも、嫌々従っているようにも見えなかった。


奈月(やっぱり、直接この目で確かめてみないと分からないか)


奈月は調査用の地味な衣装に着替えると、その会社が所有しているという撮影スタジオへ向かった。



奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
1~3 洗脳を担当している男を見つけた
4~7 人間のふりをして普通に働いている悪魔を見つけた
8~0 調査しているところをスカウトされてしまった
ゾロ目 素性を探っていることがばれ、捕まってしまった

撮影スタジオが入ったビルが見える場所に車を停め、奈月は様子を伺っていた。

いろいろな業者が行き来しているが、アイドルたちの仕事場でもあるためかセキュリティはそこそこしっかりしているようだった。

場合によってはリスクを承知で内部に潜入する必要もあるだろうが、ひとまずは外から観察することにする。

アイドルっぽい少女たちが入っていくところはあまり見かけない。

おそらく、時折地下駐車場に入っていくワゴン車にでも乗っているのだろう。


奈月(ビビッとくる感じの人はいないな……やっぱり中に入るしかないのかな)


どうやって潜り込もうかと思案しているとき、突如、悪寒が奈月の背筋を凍らせた。


奈月(な、あ、あれって……!)


ソレは、一見するとどこにでもいそうな普通の人間にしか見えなかった。

容姿だけではない。その纏う気配も、限りなく人間に近い。

だが、奈月の第六感は、その内側に抑え込まれている邪悪な気配を見抜くことができた。

それは人の心の闇に巣食い、清き心を澱ませる悪の化身。

さまざまな異形を見てきたが、人類の敵として明確に悪を司る存在はそう多くはない。


奈月(悪魔!? なんでこんなところに……!?)


もしや、今回の真相にあの悪魔が絡んでいるというのか。悪魔の等級によっては奈月一人の手に負える事件ではなくなる。

悪魔は向かいからきた同僚らしき相手に軽く会釈をしていた。

邪悪な異形が、あまりにも自然に人間社会に溶け込んでいる。

それは恐怖を覚えるに十分すぎる光景だったはずだが、しかし奈月は意外と自分が冷静であることに気付いた。


奈月(なんだろう……あの悪魔からはあまり悪意を感じない……そんなことがあるの? 悪魔なのに?)


自分で自分の感覚に疑問を抱く奈月。

しかし、所詮は年端もいかぬ少女である自身の理性よりは、全てを見抜く直感の方が信頼できる。

奈月はそうやって生き抜いてきた。


奈月「……」


奈月は意を決し、その悪魔に接触してみることにした。


接待先で働く悪魔はどんなやつ? 容姿・性格・異能等(事件との直接的な関与はなし) ↓1~3コンマ最大

その悪魔がビルから出てくる頃には、すっかり日が沈んでいた。

その端正な顔に疲れを滲ませながら、悪魔は駅までの道を歩いていた。

あまりにも所帯じみている。傍から見ると、どう見ても仕事終わりのサラリーマンにしか見えなかった。

そのくたびれた背広に、奈月は声をかけた。


奈月「すいません、少しいいですか?」

悪魔「? はい、なんですか?」


不思議そうな顔をしながら、悪魔が振り返る。

背丈や格好から男だろうとは思っていたが、その甘い顔立ちは化粧をすれば女性としても通用するように思えた。

遠目から見ていた時よりも遥かにイケメンだ。その中性的な美しさと色気に一瞬胸がときめいたが、奈月は即座に雑念を振り払った。

すらりと背が高い奈月よりも数多一つ分高い位置にある男の目を、奈月はじっと見つめた。


悪魔「な、なんでしょうか」

悪魔(何だこの子、他事務所のアイドルの子か? 仕事で出会った女の顔を俺が忘れることないと思うけど……)

悪魔(ていうか、なんだこの不思議な感じ……この子の目、まるですべてを見透かされているかのような……)

奈月「……」


奈月はどうする? ↓1~3コンマ最大
1.事件について、それとなくカマをかけて反応を見る
2.単刀直入に正体を見破っていることを話し、取引を持ち掛ける
3.撮影スタジオにお邪魔してみたいとお願いする
4.その他自由指定

奈月は男のほうに少しだけ顔を近づけると、内緒話をするように手を口元に宛がった。

つられて、男も耳元を奈月に近づける。


奈月「尻尾、見えてますよ」

悪魔「ッ!?」


男は慌てて自らのお尻をさすった。

当然、そこからは何も生えていなかった。いくら仕事終わりで疲れているとはいえ、人間に擬態した状態でそんなへまは起こさない。

分かっているはずなのに、突然のことに動揺してしまった。

たじろぐ男にキツい視線を送りながら、奈月は声を低くして告げた。


奈月「あなた、悪魔ですよね? それも、女を誑かすいやらしい悪魔」

悪魔「あ、あくまっ!? い、いきなり何言ってるんです?」

奈月「誤魔化しても無駄ですよ。全部分かってます。うまく人間に化けているつもりでしょうが私の目は騙せません」

悪魔「っ……!」


悪魔の顔がみるみる青くなっていく。悪魔祓いでもされることを心配しているのだろうか。

正体を見破られたからと言って本性を剥き出しにすることもなく、人間態のまま狼狽えるだけなんて、随分と俗っぽい悪魔だ。

危険性は低いという自身の直感を信じて正解だったと、奈月は内心安堵する。


悪魔「な、何者なんだよあんた、俺をどうしようってんだ」

奈月「別に取って食おうってわけじゃありません。ただ、あなたが今日仕事をしていた会社について調べているんです」

悪魔「会社? ってあんた、もしかして昼もずっと俺を見張ってたのか!?」

奈月「あの会社、接待に来たアイドルに対して何かやってませんか? 脅しとか、暴行とか、洗脳とか」

悪魔「えっ!? いや、それは……!」

奈月「……祓われたいんですか?」

悪魔「え、えっとぉ……」


悪魔はどうする? ↓1~3コンマ最大
1.あっさり白状する
2.しらを切ってはぐらかそうとする
3.奈月をハメて撮影スタジオに連れて行こうとする
4.呪いで催淫状態にかけようとする
5.実力行使に打って出る
6.その他自由指定

1

コンマ判定だし>>1のレスから10分以上経ってもいるので今回は>>234にします

悪魔「……俺が話したってことはオフレコで頼む」


そう言って、悪魔はあっさりと真相を話し出した。

曰く、件の動画製作会社は、接待に来たアイドルたちを異能を伴わない方法で洗脳している。

アイドルプロダクションは接待先と裏で通じ合っており、アイドルたちの人格が壊されてしまうのを承知の上で彼女たちを送り出している。

洗脳され大人に従順になったアイドルたちは、また別の得意先や悪趣味な愛好家たちに商品として販売されている――

話を聞いているあいだ奈月は表情を変えなかったが、奈月から発せられる殺意にも似た怒りに、悪魔はたじろいでいた。


奈月「あなた、それを黙って見過ごしてたんですか?」

悪魔「だ、だって、異能も使わずに人を洗脳するなんてドン引きするヤバさだし、逆らうとなにされるか……」

奈月「あなたそれでも悪魔なの!?」

悪魔「すみましぇん!」

奈月「はぁ、はぁ……でも、異能を使ってないのなら犯罪として法で裁けるはずです。あなた、証人になってくださいよ」

悪魔「え、む、無理だって! 俺が証言するぐらいじゃすぐに揉み消される! 得意先には政治家や警察官僚もいるって噂だし」

奈月「どこまで腐ってるの……! いい、分かった。誰が見ても言い逃れできないような証拠を掴んでやる」

奈月「信頼できる刑事がいる。確固たる証拠さえあれば、きっと動いてもらえる」

悪魔「は、はぁ」

奈月「あなた、手伝って」

悪魔「えぇ!? 勘弁してくれよ、俺はただ普通に穏やかに暮らしていきたいだけなんだ!」

奈月「今ここで祓われるのと、私に協力して穏やかで平凡な日常に戻るの、どっちがいいの?」

悪魔「あ、あんたの方がよっぽど悪魔じゃねぇか……」


悪魔はどうする? ↓1コンマ一桁
1~3 協力して証拠を掴んでくれる
4~7 奈月を次の接待のアイドルとして紹介するまではできる
8~0 悪魔と契約を交わしてくれたら協力するという
ゾロ目 協力するふりをして接待先

洗脳師「おぉ! この子が新しい子かい? また随分とかわいい子を連れてきたねぇ!」

奈月「『ナツミ』です! 今日はよろしくお願いします!」

洗脳師「よろしくねぇ!」

悪魔「この子まだまだ新人なんですけど、やる気だけはあるんで! な!」

奈月「はい! 精一杯頑張ります!」

奈月(接待アイドルとして潜入……こんなやつらに媚び売らなきゃいけないのは癪だけど、これも仕事のうち)


悪魔「頼むからへましないでくれよ、バレたら俺のクビが飛ぶからな……!」ヒソヒソ

奈月「分かってます……いろいろ協力してくれてありがとう」ヒソヒソ

悪魔「ちょ、そういうこと言わないでよ……心が痛むじゃん」

奈月「ふふっ、あなたやっぱり悪魔向いてないですよ」

悪魔「なっ……!」

奈月「あと、心配はご無用です。必ず証拠を掴んで戻ってきてみせますから」

洗脳師「じゃあ行こうか、ナツミちゃん」

奈月「はいっ!」


元気溢れる笑顔を浮かべながら、奈月は男の後に続いた。

こいつがアイドルたちを洗脳している張本人に違いない。奈月は一目見てそう確信していた。

男は恰幅がよく、くっきりと開かれた瞳には異様に強い目力があった。

声もよく通る。この声で罵詈雑言を捲し立てられたら、成人男性であっても威圧されてしまうだろう。

少々軽そうなところはあるものの、その立ち振る舞いや風貌から、バリバリに仕事ができそうだという印象を受ける。

何をしゃべっても、それなりに説得力を持たせられてしまう。生まれ持っての天性の素質によるものと、後天的に身に着けたスキルとマインドによるものだろう。

多くの人はその外見に騙され、飲まれてしまうだろう。だが、奈月はその人物の本質を見抜く。

どす黒い傲慢さと非情さを抱え、今も奈月を値踏みするように観察していることに、奈月は気付いていた。

人通りのない通路に差し掛かり、男が奈月の横に並ぶ。

日に焼かれ、精強な印象を与える男の褐色の手が、唐突に奈月のお尻に触れた。


奈月「っ……!」

洗脳師「ナツミちゃんはさぁ、どこまで聞いてる?」

奈月「……今日は、私がアイドルとして成長するためにとても大事な日だから、決して粗相のないように、と」


男は世間話でもするように気軽な調子で話しながら、構わずに奈月のお尻を撫で続けた。

奈月が肩を強張らせる。今すぐにでも男の手を捻り上げて顔にビンタをお見舞いしてやりたかったが、この程度のセクハラでは証拠として弱すぎる。

もっと、揉み消しようのない決定的な洗脳の証拠を掴まなければ。

夢のため戸惑いつつも多少のことは我慢する、という都合のいいアイドルを演じながら、奈月はぎこちない笑みを浮かべた。

洗脳師「……ナツミちゃんってさぁ、本当にアイドル?」

奈月「!?」

洗脳師「俺が今まで出会ってきた子とはなぁんか違うんだよねー。匂いっていうかさ」


動揺を悟られまいと心を静めている奈月に鼻を寄せ、男はわざとらしく息を吸ってみせた。

気持ち悪い。思わず嫌悪が顔に出そうになる。


洗脳師「これは……いいシャンプー使ってる? なんてねぇ!」


男は冗談めいて笑うが、奈月の些細な挙動も見逃すまいとこちらを凝視していた。

世の中には、異能ではなく純粋な技能で人の心を見透かせる人がいるという。

こいつもそうだ、と奈月は確信する。


奈月(まずい、腹の探り合いなら私の方に分があるけど、私の心が読まれるとなると――)

奈月「んっ…!♥」


思わず、奈月は苦悶の声を漏らした。

奈月が思案している間もお尻を揉み続けていた男が、その指を尻肉に強く沈み込ませたのだ。

奈月は反射的に、男から距離をとった。オーバーに驚いた素振りを見せる男に、奈月は思わず自身が素を見せてしまったことを悟った。


奈月「す、すみません!」

洗脳師「いやいや、いいよいいよ」

奈月(なんで私、こんなやつに触られただけであんな恥ずかしい声……!///)

洗脳師「ふぅん……いいんじゃないの?」

奈月「あ、あの」

洗脳師「よし、じゃあ行こうか」


洗脳師は奈月に何をする? ↓1~3コンマ最大

洗脳師「それじゃあ撮影するから、更衣室はここね」

奈月「さ、撮影ですか……」

洗脳師「そりゃそうでしょー、君は撮られるのが仕事で、俺らは撮るのが仕事なんだから」

奈月「……」

洗脳師「じゃ、頼むよ。ナツミちゃんならとびっきりかわいいやつ撮れると思うな―。期待してるからね」


そういって、男は奈月を部屋に案内した。

更衣室には、衣装を着替えるためのスペースにカーテンの仕切りがある他に、メイクをしてもらうための鏡や休憩用の菓子にドリンクも置かれていた。

奈月は机に置かれたペットボトルを手に取り、凝視する。


奈月(これ、多分だけどクスリが盛られてる……)


奈月はそのまま更衣室を見回した。

人ではないが、視線を感じる。見つからないように巧妙に隠されてはいるが、この部屋には死角がないように監視カメラが設置されているようだった。

当然、カーテンの向こうの着替えスペースにも仕込まれているはずだ。


奈月(これはもうセクハラなんて範疇を軽く通り越してる。この部屋自体が犯罪の証拠だ)

奈月(どうする? ここに刑事さんに来てもらえば、現行犯で逮捕してもらえるかな?)


用意されているという衣装を確認してみると、それは当たり前のように水着だった。

白いビキニスタイルの水着。おそらくだが、背が高く発育のいい奈月にとっては少しサイズが小さいだろう。


奈月(それとも、もっと確固たる証拠を……)


奈月はどうする? ↓1~3
1.刑事を呼び、この部屋を証拠として突き出す
2.監視カメラや媚薬について洗脳師に問い詰める
3.あえて何も気付かないふりをして撮影に臨む
4.あえて媚薬を飲んで撮影に臨む
5.その他自由指定

おそらく、今この瞬間もあの男は奈月の様子を監視しているはずだ。

あの男は、奈月のことを怪しんでいる。

数多くの人を欺き陥れた経験で培われた嗅覚が、奈月を疑わせている。

奈月も数多くの事件を解決し、物の本質を見抜く目を持ってはいるが、人生経験の差は埋めがたい。

油断ならない相手だ。分かっている。


奈月(そう、だから……これは、怪しまれないために……)


奈月は手に持ったペットボトルの蓋を開けると、中身のドリンクを二、三口ほど飲んだ。

甘くも酸味が心地いい柑橘系のドリンクだった。

思った以上に喉が渇いていたことに気付き、つい飲みすぎないようにセーブをかける。

特に身体に異変はない。今のところは。

奈月はそのまま着替えスペースに入ると、カーテンを閉めて衣服に手を付けた。

無機質なレンズに見られている。それを分かりながらも、奈月はするすると衣服を脱ぎ捨てていった。

ブラジャーのホックを外すとき、僅かに指が止まってしまった。

だが、ここで戸惑えば怪しまれる。奈月は何も気にしていない素振りで、一糸まとわぬ姿となった。

均整の取れた、モデルのようなプロポーション。解放され、重力でわずかにたわんだ胸をビキニで覆い隠す。

ボトムが思いのほか際どく、毛の処理をしておいてよかったと奈月はわずかに安堵した。

身体が火照る。喉が渇く。先ほど飲んだドリンクの味が恋しくなるのを、奈月は必死に振り払った。


洗脳師「うーん、いいじゃん! 最高に似合ってるよ! 天下とれるよナツミちゃん!」

奈月「あ、ありがとうございます……」


明らかに大袈裟な誉め言葉にうわの空で返事をしながら、奈月は身を捩らせた。

撮影スタジオでは、複数のカメラが奈月にまっすぐに向けられていた。

大胆に肌を晒したいやらしい姿を撮られている。そのことを意識すると、奈月の鼓動は早くなるばかりだった。



洗脳師はどうする?(奈月は何をされる?) ↓1~3コンマ最大

洗脳師「じゃあ早速ポーズとってみようか」

奈月「ぽ、ポーズ……?」


ほらほらと急かされ、奈月は頭の中の記憶を掘り起こしてそれっぽいポーズをとる。

羞恥もあって、自身がぎこちない動きになってしまっていることは奈月にも分かった。

レンズ越しに、カメラマンからの冷たい視線が刺さるのを感じ、責められている気分になる。


奈月(この……! そもそも、なんで私がこんなこと……!)

洗脳師「うーん……ちょっと硬いねぇ。こう腰を捻るようにさぁ!」


男が見本を見せるように自らポーズをとった。

ガタイのいい顔の濃い男がやっているという違和感はあるが、確かにアイドルらしいポーズになっている。

奈月もそれに倣うように腰を捻らせる。しかし、男は満足いってないようだった。

男はそのまま奈月に近寄ると、奈月の腰に手を添えて片側にくいっと持ち上げた


奈月「え、ちょ、ちょっと……!」

洗脳師「いいかい、腰のこっち側を持ち上げて、逆に肩を下げて……」

洗脳師「んで腕の位置をこう……そうそう、いい感じじゃーん!」


奈月の声を無視して、男はささっと奈月にポーズをとらせると離れていった。

そのままシャッター音が鳴り響く。間髪入れず響くその音に、奈月は抗議の声を挟むタイミングを失ってしまう。

そのまま、男にとらされたポーズを崩すことなく、奈月は撮影され続けた。

洗脳師「いいねー、ナツミちゃんの魅力がぐっと引き出せてるよー! じゃんじゃん次いこう!」

奈月「え、あ、あの……!」

洗脳師「大丈夫、慣れてくるまでだから。仕方ないよ、ナツミちゃんまだアイドル始めたばかりなんもんね」

奈月「そ、そうじゃなくて……!」

洗脳師「今! そのポーズ維持して! いいよいいよ! この瞬間撮って!」


奈月に軽く触れポーズをとらせた後、男はさっとその場を離れ、すぐに撮影タイムに入る。

いけない行為に対してははっきりと抵抗の意志を示すタイプである奈月だが、男のあまりに自然な対応に強く出ることができなかった。

そもそも、最初にお尻を触れられた時のモノに比べれば、触り方もいやらしくなく不快感も少ない。

この程度で声を荒げたところで、軽く流されて終わるのが目に見えていた。

せっかくこんな屈辱を受けているのだ。もっと決定的な猥褻の証拠でなければ。


奈月(そう、もっと……もっと決定的な……)

洗脳師「せっかくいいもの持ってるんだし、もっとここ強調させないと!」

奈月「んっ……♥ は、はい……」

洗脳師「今度は後ろ向いてみようか! 上体を倒して、膝を曲げて……」

奈月「ん……ふっ……♥」

奈月(こいつ、胸も、お尻も触って……でも、大事なところは、全然……まだだ、もっと……)

洗脳師(さて、どこまでいける?)

奈月(早く、ボロを出して……! 大事なところを触ってきたら、その瞬間捻り上げてやる!)

洗脳師(ここは……いけるか?)

奈月「んっ……!♥」


奈月が下唇を噛み締め、甘い声を堪えた。

男の指が、奈月の敏感なところを掠めたのだ。


奈月(い、今の……! もう、そろそろ……いや、まだ……!)


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
1~3 秘所に触れてきた男の手を掴み捻り上げる
4~7 奈月の抵抗の意志を感じ取った洗脳師が身を離す
8~0 際どい所を触られ続け、抵抗するタイミングを見失ってしまう
ゾロ目 秘所に触られるも、そのまま流されてしまう

奈月「ん、ぁ……♥」

奈月(さあ、早く……!)

洗脳師「……よし、ここらで一度休憩ねー」

奈月「!?」

洗脳師「いやーすごいよかったよ! もう次からは俺は必要ないかな。ごめんね、嫌だったでしょ」

奈月「い、いえ……」

奈月(最後まで、決定的なところには触ってこなかった……もしかして、私が抵抗する隙を伺ってたのがバレた?)


男がカメラマンたちと談笑しているのを見ながら、奈月は顔をしかめた。

ただの触られ損で終わってしまったという結果に心が折れそうになるも、それを怒りというエネルギーに変える。


奈月(落ち着け……こいつらは絶対、私を他のアイドルたちと同じように洗脳してこようとするはず……その時のために余裕を持っておかないと)

洗脳師「お疲れさま、ナツミちゃん。ほら、これ」

奈月「っ……」


男がさりげなくドリンクを手渡してくる。更衣室で飲んだのと同じ種類のモノだった。

これもクスリが入ってる。奈月の直感がそう告げていた。


洗脳師「どうしたの? 別の飲み物の方がよかった?」

奈月「いえ……ありがとうございます」


奈月は大人しくそれを受け取った。

奈月の息が荒くなっているのは、奈月自身も気付いていた。ここで断るのは不自然だろう。

他のドリンクに変えたところで、どうせすべてクスリが入っている。意味はない。

それに何より、奈月はこの渇いた喉を癒したくて仕方がなかった。

緊張と羞恥、そして身体の火照りで喉が異様に渇く。その誘惑に抗えず、奈月はペットボトルに口を付けた。


奈月「んぐ、んぐっ……!」

奈月(ヤバい、ちょっと飲みすぎたかも……!)


慌ててペットボトルを離し、口を手で拭う。ほんの少し口に含む程度のつもりだったのに、勢い余って飲んでしまった。

まずいミスを犯したと、奈月の第六感が警鐘を鳴らし始めた。

奈月は冷静な思考を保てるよう、気を引き締めなおした。今の奈月には、そうすることしかできなかった。


洗脳師はどうする?(奈月は何をされる?) ↓1~3コンマ最大

奈月「ふぅ、ふぅ……」

洗脳師「なんか疲れ気味? 撮影とか慣れてないの?」

奈月「は、はい、まだアイドル始めたばかりなので」

洗脳師「ふーん。ナツミちゃんはさ、なんでアイドルやろうと思ったの?」

奈月「え、それは……みんなに、笑顔になってほしくて?」

洗脳師「あっはは! 浅いねー! 雑誌のインタビューじゃないんだからさ、もっと本音で語ってもいいよ!」

奈月「……お金がもらえるからです。私みたいな、特にとりえのない人間でも」

洗脳師「あららー、悲しいこと言わないでよ。ナツミちゃんにもちゃんといいところあるよ?」


スタジオの隅で休憩していた奈月の隣にやってきた男は、馴れ馴れしく奈月に話しかけてきた。

奈月はぎこちない愛想笑いを浮かべた。たとえ奈月が本物の夢見るアイドルだったとしても、ここで百点の笑みを浮かべることは難しかっただろう。

まるでお酒で酩酊しているかのように、頭がぽわぽわとしてくる。

ビキニなどという露出の多い格好をして言うにもかかわらず、まるで肌寒くない。むしろ暑いぐらいだった。

そろそろ、調査を切り上げて撤退することも視野に入れなければならない。

もしかすると、洗脳できそうな素養のある子に対してのみ恐喝や監禁を行うのかもしれない。

このままではリスクを犯してセクハラされるだけで終わってしまうが、負けを取り戻そうと意地になれば取り返しのつかないところまで行ってしまう。

この仕事は引き際が肝心だった。最も、そういうプロとしての理由を抜きにしても、奈月は一刻も早くこの場を立ち去りたかったのだが。


洗脳師「俺がこの仕事をしてる理由、聞きたいか?」

奈月「え? ……ちょっと、興味ありますね」

洗脳師「俺はねー、原石たちを磨き上げて輝かせてあげたいんだよ!」

奈月「ふふっ、それもなんだかありきたりですね」

洗脳師「はは、まぁねー。まあまったくのウソってことはないけど、本音はもっと俗っぽいよ、ナツミちゃんと同じくね」


男はそういいながら、奈月と一歩距離を詰めた。

奈月は思わず身体を背ける。男は構わず距離を詰め、身体を密着させてきた。


洗脳師「やっぱり可愛い女の子と一緒に仕事できるってのでテンション上がっちゃうよねー、男は」

奈月「ちょ、ちょっと……!」


男が、腰を奈月の身体にぐいぐいと押し当てる。

股間で膨らむソレの硬さが、奈月の柔肌から伝わってくる。


奈月(こいつ……! これはもう、明らかに痴漢行為じゃん……!)

奈月(こんなに、硬く……ていうか、コレ、おっきい……)


奈月はどうする? ↓1コンマ一桁
1~3 痴漢行為だといって抵抗する
4~7 口では咎めるも強く抵抗できない
8~0 なすがままにされ、ズボン越しに触らせられる
ゾロ目 完全に発情してしまう

奈月「や、やめてください……! これ、犯罪ですよ……!」

洗脳師「んー、なんのこと?」

奈月「とぼけ、ないで! さっきから、当たって……!」

洗脳師「何が当たってるって?」

奈月「っ~~! こ、これ、警察にも言いますよ……!」

洗脳師「ナツミちゃんはさー、アイドルっていつまで続けるつもり?」

奈月「それ、脅しですか……!」

洗脳師「いやいや、さっきまでの流れを汲んだ自然な話題でしょ」

奈月「わ、私は、こんなことされてまで続けたいとは思ってません!」

洗脳師「ふーん……最初に会ったときは、ナツミちゃんからは強い決意みたいなものを感じたけど」

洗脳師「もう、限界かな?」

奈月「あっ、んん、やめて……!」


奈月は身体を捩らせ男から離れようとするが、男は奈月の肩を掴んで身体を押し付け続ける。

こんなもの、本気で拒めばいい。鳩尾に肘を叩き込んで、背負い投げで地面に放り投げてやればいい。

奈月ならばそれができた。いつもの奈月ならばそうしてもおかしくなかった。

しかし、奈月は腰をいやいやと横に振るだけで、男を振りほどくことができないでいた。

奈月は振り向き、目に涙を滲ませながらも男を睨みつけた。

その奈月の瞳を、男は瞬きもせずじっと見つめていた。

その射抜くような目力に気圧され、先に目を反らしたのは奈月の方だった。


奈月(ダメ、なにやってるの私! ここで飲まれちゃいけない……!)

奈月「ん、あっ、くぅ……!♥」


男のごつごつとした褐色の手が、奈月のくびれを撫で、強く腰を引き寄せる。

その腕の力強さと、ビキニからはみ出した尻肉に押し当てられる剛直の逞しさに、奈月の意識が持っていかれる。

男の指が奈月の腰をなぞり、ふとももまで降りていく。そのこそばゆさに、奈月は腰をゾクゾクと震わせた。

男の鼻息が奈月の耳元にかかるほど、顔を近づけられる。

またあの眼光に射抜かれてしまうかと思うと、奈月は顔を伏せることしかできなかった。


奈月(なんで私、こんな男にいいようにされて……!)

奈月「はぁ、はぁ……♥」


洗脳師はどうする?(奈月は何をされる?) ↓1~3コンマ最大

洗脳師「どうしたー? ちょっと足がフラついてるよ」

奈月「こ、このっ……!」

洗脳師「ちょっと休もうか」

奈月「きゃっ!?」


椅子に腰かける男に引っ張られ、奈月は体勢を崩した。

男に背を向けた状態で、男の脚の上に跨る形となる。


洗脳師「どうにも疲れてるみたいだからさ、マッサージしてあげるよ」

奈月「あんっ!♥ ん、やめっ……♥」


男が腰をゆすり、奈月の身体を揺さぶる。

ビキニパンツの上から奈月の秘裂をなぞられ、奈月はたまらず声を漏らした。

見ると、男がいつの間にか露出させていた剛直が、奈月の股間に宛がわれていた。


奈月「は、はんっ、これ、もう言い逃れできないよ! 明らかに痴漢行為、んはぁあ!?♥」


もはや本性を隠す必要がなくなったというように、男は奈月の胸を揉みしだいた。

その豊満な柔らかさを楽しむように、男は大きな手のひらで乳房を弄んだ。

ビキニで隠せていない部分に指を沈み込ませる。その絶妙な力加減に、奈月は肩を跳ねさせた。

洗脳師「ナツミちゃんさぁ、どうしてうちに来たの? アイドルの接待としてじゃないよね?」

奈月「あなたみたいなクズが他のアイドルたちを洗脳してるっていう証拠を掴みに来たの! あなた、刑務所に送ってあげるから!」

洗脳師「洗脳? 怖いこと言わないでよー。彼女たちは、彼女たちの意志で俺やお客様にサービスしてるだけなんだから」

奈月「この外道! んあぁ、やめてっ……!♥」

洗脳師「ねぇ、ナツミちゃん、もしかしてお股、濡れてきてない?」

奈月「なっ、そ、そんなわけ……!」

洗脳師「いやいや、見てみなって」


男は器用に腰をゆすり、肉棒で割れ目を擦り上げていく。

奈月がちらりと視線を落とすと、肉棒から秘所を守っている布切れが、濡れて透けてしまっているのが見えた。

肉棒が強く押し付けられると、布から粘性を帯びた蜜が滲み出し、それが潤滑油となって男の動きをさらに早めた。

奈月の耳が真っ赤に染まる。その耳元に、男は低い声で囁きかけた。


洗脳師「ほら、よく聞いてみなよ。ぐちゅ、ぐちゅ、っていやらしい音してるのが分かる?」

奈月「ち、違う! これは、あんたのでしょ……!」

洗脳師「あっはは! 俺はこれぐらいじゃ我慢汁も出ないよ!」

奈月「んはぁあ! あぁ、んっ、ああぁ……!♥」

洗脳師「ナツミちゃん、そろそろイっとく?」

奈月「ふ、ふざけるな! 誰が、あんたなんかに……!」

洗脳師「いくよ? せーのっ!」

奈月「ッッ――!?」


男は合図と同時に、奈月の乳首を思いっきり摘まみ上げた。

それまで、ビキニの布に覆われた敏感な部分は一切触れられていなかった。

そこは守られていると勝手に勘違いして安堵し、けれども、際どい箇所を刺激され知らず知らずのうちに焦らされていた。

そうして男の狙い通り作られたとっておきの急所を抓られ、奈月は呆気なく絶頂を迎えた。


奈月「んはああああああぁぁぁぁ!!♥♥」

洗脳師「ほら、イった。こんなに強く乳首つねられてイっちゃうなんて、ナツミちゃんって意外とマゾなんだ」

奈月「はぁ、はぁ……ちがっ…♥ マゾなんかじゃ、ない……♥」


するり、と頼りなかったビキニが簡単に取り払われる。

ピンと勃起した乳首とクリトリスが曝け出されたというのに、奈月は男を振り払うこともなく身体を震わせていた。


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
1~3 奈月を心配して様子を見にきた悪魔の存在に気付く
4~7 抵抗の意志は失っていないものの、完全に発情状態になった
8~0 洗脳師には勝てないと心が折れてしまった
ゾロ目 そのまま調教という名の洗脳を受け続けた

奈月「はぁ、はぁ……♥」

奈月(まずい、クスリが回ってきた……このままじゃあ……)


情欲の矢に撃たれ、醜男への偽りの愛に燃えてまぐわい続けたあの晩のことを思い出す。

このままでは、あの時のように抵抗することもできず犯され続けてしまう。

最悪の想像に、臍下がキュンと締まり熱を帯びる。かなりマズい兆候だと、薄れかけている理性が警鐘を上げていた。


奈月「ッ……!」


突如、奈月のもつ第六感が、靄のかかった脳内に雷鳴を落とした。

奈月の霊感が、この世ならざるものの気配を察知する。奈月が男に嬲られている様を、密かに観察していたようだった。

それには頼りたくなかった。なぜならそれは、人を堕落させ道を踏み外させるものだから。

『悪』の力を求めるのはそれ相応のリスクが伴う。だが、今ここに縋れるものは他になかった。

奈月は覚悟を決めると、わずかに残った力を振り絞って大声を上げた。


奈月「悪魔ぁぁ!! 見てるんでしょ! 力を貸して!」

洗脳師「!?」

洗脳師(なんだ急に、悪魔!? 頭が狂ったのか!? それとも何かの暗号か!?)

奈月「あなたもこんなところでクズたちにずっとビビってるのも嫌でしょ! 私に力を貸しなさい!」

奈月「ただでとは言わない! なにかおいしいものでもおごってあげる! たい焼きとか!」

洗脳師「お、おい、黙れ!」

奈月「このっ……! 『契約』もしてあげる! 私の魂、きっと他の人よりおいしいよ!」

奈月「こら、返事しろ! このチキン悪魔!」


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
1~3 悪魔の力を借りて洗脳師をブチのめす
4~7 悪魔の力を借りて危機を脱するも、発情した状態で悪魔においしくいただかれてしまう
8~0 土壇場でもビビった悪魔に見放され、そのまま洗脳師に敗北してしまう
ゾロ目 悪魔が洗脳師側の味方に付き、敗北してしまう

スタジオに奈月の大声が響き渡ったが、何も変化は訪れなかった。

男に口を塞がれ、奈月は続く声を出せなくなってしまった。


洗脳師「思ってたのとはちょっと違う展開だけど、さくっと教育しちゃおうか!」

奈月「んー! んー!」

奈月(あの悪魔、本当に見てみぬふりするつもり!? どこまでも性根が腐ってる! やっぱり悪魔は悪魔なんだ!)


男の日焼けした手が奈月の秘所に伸びる。

その寸前、奈月の脳内に声が響いた。


悪魔『契約は完了した。早くその黒光りをブチのめしてくれ』


その途端、身体の奥底から力が湧き上がってくるのを奈月は感じた。

男の腕を掴み、そのまま捻り上げる。

そして、ガタイがいいその男の身体を背負い投げ、地面に叩きつけた。


洗脳師「ぐはッ!?」

奈月「はぁ、はぁ……」

カメラマン「ひ、ひぃぃ……!」


さりげなく息をひそめ奈月と男の様子をカメラに収めていた男が、悲鳴を上げながらスタジオから逃げていった。

奈月は荒く息を吐きながら、カメラの様子を確認する。

そこには、奈月の胸を揉みながら露出した肉棒を秘所に擦り付けている男の姿が映っていた。


奈月「さすがにこれは言い逃れできないでしょ」

悪魔「やったなぁあんた。怖い黒服に消されちまうかもよ?」


いつの間にか、悪魔がやれやれといった様子で奈月の隣に並び立っていた。

さっきまでビビって隠れてたくせに、よくもまぁそんな軽口を叩けるものだ、と奈月は鼻を鳴らした。


奈月「大丈夫、私危険を察知するのは得意だから」

悪魔「らしいな」

奈月「……とはいえ、今回は危なかったよ。ありがとね、助けてくれて」

悪魔「やめろやめろ、俺は別に感謝されるようなことは何もしてねぇよ」

悪魔はそういって奈月の前に立つと、その手を奈月の顎に添えた。

目を見開く奈月に、悪魔は不敵に微笑みかける。

その儚い色気をたたえた端正な顔立ちに、奈月は目を奪われた。


奈月「え、あ、ぁ……?♥」

悪魔「あらゆるものを見抜く魔眼かぁ。いいもん持ってんねぇ」

奈月「な、なんで……」

悪魔「あんたと契約を交わしたことで、あんたの魂の情報が分かるようになったんだよ」


悪魔が妖しく微笑む。その涼し気な瞳から目が離せない。

奈月の奥底から、力とともに迸るような快感や情欲が湧き上がってくる。

奈月の瞳に、ハートマークが浮かび上がる。目の前に立つ男の背中に、大きな黒い翼が見えた。


悪魔「本当に、俺は感謝なんてされるいわれはねぇぜ。悪魔と契約を交わすってことがどういうことか、その眼なら分かるよな?」

奈月「あ、ぁ、あ……♥」

悪魔「気に入ったよ、あんたも、あんたの眼も……お礼と言っちゃなんだが、地獄に堕ちるほどの快楽を教えてやるよ、奈月」

奈月「ひゃ、ひゃい……♥」

◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


『おおぉおおお゛っ!♥♥ し、死ぬっ、死んじゃいますぅ!♥』


悪魔「あんた、カメラ向けられるとよく締まるよな。やっぱ素質あるよ。これを悪趣味な金持ちどもに売り捌けば大金持ちになれるぞ」

悪魔「探偵なんてアブない仕事は辞めて、アイドルにならねぇ? 俺がプロデュースしてやるよ、奈月」

奈月「お、お゛ぉっ…♥ んオっ、おぉお……♥」


ベッドの上に仰向けになった奈月は、生気の抜けた虚ろな目で宙を見やり、呻き声を上げるだけだった。

全身のいたるところが白濁に塗れ、力なく開かれた股からは膣内に収まりきらなかった精液が零れ落ちていた。

録画したビデオを見ながら、悪魔はぴしゃりと奈月の胸を叩いた。

それだけで奈月の身体は跳ね上がり、蜜壺から白濁とともに潮を吹き出した。

奈月の身体から漏れだす微かな魔力を啜り、悪魔が舌なめずりする。


自らの意志で悪魔と契約を交わした奈月は、より強い縛りを受けることになる。

大きな力の代償は大きかった。

魂に刻まれた悪魔の快楽の余韻に浸りながら、奈月は意識の海に沈んでいった。

事件は解決しましたが、悪魔に漁夫の利的にいただかれてしまいました。
快楽を知ってしまったので気持ち難易度を上げましたが、もう少し一つの事件を短くしたいと思います……
六つ目の事件を決めます。

次の事件 ↓1~5 コンマ最大
【依頼主】
【事件・怪異】
【事件の犯人・元凶】※犯人・元凶は指定しても現時点では不明でもいい


今日はここまでにします

その日事務所に訪れたのは、揃いも揃ってとびきりの美少女だった。

しかも、同年代の少女たちと比べて明らかに胸囲の発育がいい子ばかり。

彼女たちは通う高校も違い、特に接点もないとのことだったが、ある共通点があった。

街角で、セールスマンらしき人物に試供品として化粧品を貰ったこと。

そして、その夜、会ったこともない美少年に犯される夢を見たということ。

ただ似たような夢を見たというだけであれば、偶然の一言で片づけられてしまうかもしれない。

しかし、彼女たちが目を覚ました時、身体に明らかな異変があったという。

彼女たちは言葉を濁したが、現実で犯されたという生々しい痕跡が残っていたのだろうということは察することができた。

だが、明らかな痕跡があったとしても、そんな非現実的な現象について誰かに相談することなど難しいだろう。

中には、病院に行くことすら躊躇してしまい、最悪の事態を恐れて泣いている子もいた。


奈月(もし、異能を持つ誰かのしわざだとしたら絶対に許せない……なんとしても犯人を突き止めないと)


奈月は少女たちから参考品として受け取った化粧品をじっと観察していた。

試供品ということでコンパクトなサイズだが、まだ乳液は残っているようだった。

蛍光灯の光にかざし、乳液の影を透かして見る。

かすかにだが、妖しい気配がする。これに近しい感覚の魔力を、奈月はつい最近その身で感じていた。

人を魔の道に堕とす悪なる存在。力を与える代わりに、その代償として魂に快楽の楔を打ち込む、淫蕩なる悪魔。

その厄介さは、奈月がその身体をもって嫌と言うほど分からされていた。


奈月(ぐぬぬ……どうするかなぁ……)


奈月はどうする? ↓1~3コンマ最大
1.他に化粧品を配られている少女がいないか街で調査する
2.自身で化粧品を使ってみる
3.悪魔に相談しに行く
4.その他

奈月「ふぅ……よしっ」


化粧を洗い流してさっぱりとした奈月は、洗面台の鏡に映る自身の顔を見やった。

すっぴんとなったその顔からは、年相応のあどけなさが感じられた。

だが、化粧をせずとも、長くぱっちりとした睫毛や黒曜のような瞳が、奈月を美少女たらしめていた。

奈月はそのまま、事務所から持ち帰った化粧品のボトルを洗面台に置いた。


奈月「……」


ボトルに入った乳液を手のひらに数滴たらす。

粘性を帯びた乳白色の液体に鼻を近づけ、匂いを嗅いでみる。

ほんのりと上品な花の香りがした。白濁の生臭い匂いがするわけではないと分かり、奈月はわずかに安堵した。

ぱっと見る限りでは普通の化粧品となんら変わりはない。

奈月は手のひらの乳液をじっと見つめると、意を決したようにそれを指ですくい、自らの顔に塗りつけていった。

見つけられるかどうかも分からない犯人を闇雲に探し続けるよりは、こちらの方が手っ取り早いと考えたからだ。

当然、リスクは高い。だが、たとえ現実に影響が出るのだとしても、所詮は夢の中の話だ。

それに、奈月にはすべてを見抜く目がある。夢幻だろうとこの目は騙せない。


奈月(いざとなったら、悪魔の力もあるし。まぁ、あれはできればもう二度と頼りたくないけど……)


両の掌で、乳液を頬や額に伸ばしていく。

気分が悪くなるようなキツい匂いはせず、むしろほのかに香る花の匂いは奈月好みのものだった。

これが少女たちを苦しめた曰くつきの一品でなければ、普段使いしても構わないほどだ。


奈月「よし……寝よう! おやすみなさい!」


鏡の前の自身を鼓舞するために元気に挨拶し、奈月は寝室へと戻った。

ベッドの中で目を閉じてしばらくして。

いつ眠ったかも分からないほどスムーズに、奈月は夢の世界に落ちていった。


奈月はどんな夢を見た?(夢の中で何が起こったか、何をされたか等) ↓1~3コンマ最大

媚薬風呂に体感72時間つけられながら矢を大量に刺される

夢の内容は>>300

今日はここまでにします

涼しい夜風と、肌が温まる白い湯気。

心地よい檜と硫黄の匂い。古風な屋根の向こうには、満点の星空が広がっていた。


奈月(温泉……あれ? 私、温泉に来たんだっけ?)


奈月は首をかしげるが、この状況はどう考えてもそれ以外にないだろう。

奈月は手にタオルを持つのみで、一糸纏わぬ姿だった。これで温泉に入らずどうするというのか。


奈月(温泉なんていつぶりだろ。最近仕事ばっかで疲れてたし、久しぶりに羽をのばそっと!)


奈月は浮かれ気分で温泉に向かって歩いた。足裏のつるつるとした石床の感触が気持ちいい。

温泉は乳白色で、底を見ることができなかった。なんともいい効能がありそうだ。

奈月は足元を確かめるように、つま先からゆっくりとお湯に浸かる。


奈月(――違う、私は温泉なんかに来ていない)


くるぶしまでお湯に浸かったところで、奈月は動きを止めた。

曖昧になっている記憶を必死に手繰り寄せ、思考を回転させる。

目の前に広がる白く濁った温泉をじっと見つめる。人肌より少し熱い程度のそれは、思っていたよりもずっと粘度が高い。

瞬間、第六感が鮮明なイメージを浮かび上がらせた。この温泉の持つ効能を、これに浸かり続けることで待ち受ける結末を。

奈月(そうだ、私、化粧品を使って……この夢……!)

ショタ淫魔「すごいや、僕が見せる夢に自力で気付けるんだね」

奈月「なっ、きゃあ!?」


後ろから何者かに突き飛ばされた奈月は、そのまま温泉の中に転げ落ちた。

即座に振り向き体勢を整えようとした奈月の肩を、小さな手が抑え込む。

奈月の目の前にいたのは、幼い少年だった。将来は美形になるであろう可愛らしい顔で、悪戯っぽくクスクスと笑っている。


奈月「あなたね、夢の中で彼女たちを襲ったのは!!」

ショタ淫魔「えへへ、その通り! お姉さんのお望み通り、会いに来てあげたよ」

奈月「勘違いしないでよ! 私があの化粧品を使ったのは、あなたを捕まえるためだからあぁあんっ!♥」


さすさす、と少年が優しく奈月の肩を撫でた。それだけで、奈月はビクンと肩を震わせた。


奈月(この温泉、媚薬入りの……! いや、これは夢、この夢魔が見せる幻……!)

ショタ淫魔「この温泉はいいよー。美肌効果もあるし、新陳代謝を高めて身体の感度をどんどん高めていくからね」

奈月「ん、くっ、ふざけないで……! こんなの、ただの、夢なんだから……! 全部、嘘っぱちでしょ……!」

ショタ淫魔「だたの夢だなんて心外だなぁ。ここは僕が作った夢の世界。現実とは違うけど、確かに存在するもう一つの世界」

ショタ淫魔「この匂いも、温度も、お姉さんが感じてる快感もすべて本物だよ」

奈月「ひゃうんっ!?♥ あっ、はあぁ……!♥」


少年が、奈月の胸を無遠慮に掴んだ。小さな子供の手には収まりきらない奈月の胸がたぷたぷと揺れる。


ショタ淫魔「うーん、大きさ自体は十分だけど、お姉さんは背が高いから相対的にはちょっと物足りないかな」

奈月「か、勝手なこと言わないで! あくっ♥ その手を、離しなさい……!」

ショタ淫魔「素直じゃないなぁ、ほれほれ~♪」

奈月「おっ、おほおぉぉ!♥♥ おひっ、や、やめへぇ!♥」


少年はからかうように笑うと、指でこちょこちょとくすぐるように奈月の乳首を弾いた。

舌が零れただらしない口元から、憐れな嬌声が駄々洩れになる。

ピンと張った乳首からもたらされるゾクゾクとした痺れに、奈月は少年のか細い腕を跳ねのけることもできなかった。

温泉に浸かっていない胸から上にじんわりと汗が滲む。芯から温められていく下腹部が、ジンジンと疼きを増していく。

秘所からとろとろと溢れてくる愛液が、白濁の湯に溶けていく


奈月(ダメ、負けちゃダメだ……! これは夢、心さえ負けなければきっと耐えられる!)

ショタ淫魔「……すごい精神力だね、素直に感心するよ。僕の夢の中でも正気を保ってられるのは、その『目』のおかげかな?」

奈月「おほっおぉ♥ ふぅ、ん、ふぅ……!♥」

ショタ淫魔「そうだなぁ……じゃあ、お姉さんがもっと素直になれるように、おまじないしてあげるね」


少年が奈月の身体から一度手を離す。

そして、その手のひらが光輝いたかと思うと、一本の魔翌力の矢が現れた。

ドクン、と奈月の心臓が震えた。頭の奥底にしまい込んでいた、けれども決して忘れることのできない記憶が呼び起こされる。

奈月に偽りの愛を刷り込み、その純潔を捧げさせた忌々しい情欲の矢。


ショタ淫魔「お姉さんの記憶の中から、エッチなことに関するもので特に強く印象に残ってるものを再現してみたよ!」

奈月「くっ、悪趣味ね……! でも、あの矢はあの男の異能によるもの! あなたはそれを再現できない!」

ショタ淫魔「そうだね、ただの物質ならともかく、他人の異能を正確に再現することは淫魔にもできない」

ショタ淫魔「でも、似たようなものならいくらでも作れるよ、だって僕淫魔だもん、ね!」

奈月「ッッ――!?♥♥」


少年が、情欲の矢を奈月の胸に突き刺した。奈月は背中を仰け反らせ、声にならない悲鳴を上げた。

膣内がキュンと締まり、奈月は温泉の中で潮を噴いた。沸騰しそうなほど熱を帯びた血液が、全身を巡っていく。


奈月「ハァ、ハァ♥ きかにゃい♥ こんにゃのぜんぜん、たいしたことにゃいんだからぁ♥」

ショタ淫魔「あはは! そんな蕩けきった顔で言われても説得力ないよ、お姉さん♥ はい、ちゅー♥」

奈月「んちゅ、れろっ、むはぁ♥ らめ、キスらめぇ♥ ドキドキしちゃうのぉ♥」


子供とは思えない少年の舌使いに、奈月はだらしなく頬を緩めながら舌を懸命に絡ませた。

天使のような整った顔立ちに、少年は小悪魔の笑みを浮かべる。その可愛らしさに、奈月の母性がどうしようもなくくすぐられてしまう。

温泉の熱さと媚薬による感度上昇、そして情欲の矢による魅了で、奈月の頭はのぼせ上がるように真っ白になっていった。


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
1~3 わずかに残った理性を振り絞り、ショタ淫魔を振り払った
4~7 何もできずなすがままにされた
8~0 ショタ淫魔に魅了され、夢の世界であることを忘れてしまった
ゾロ目 ショタ淫魔にイかされ続け、完全に堕ちてしまった

今日はこれで終わります

奈月「んちゅ、れろ、ちゅぱっ、むちゅ♥」

奈月(ああ、キス、だめぇ……♥ 上手すぎる♥ 払いのけないと、なのに、溶かされちゃう……♥)


可愛らしい顔に似つかわしくない下品なキスに、奈月の中の雌が昂っていく。

少年はその華奢な身体で体重をかけるように、奈月の胸をぐにぐにと圧し潰してくる。

圧迫感よりも、敏感になった胸に与えられる快感の方が遥かに強く、奈月は腰をビクビクと震わせていた。


ショタ淫魔「ねぇ、僕のこと好き?」

奈月「んちゅ、んはぁ♥ す、すきなわけないっ! あんたみたいな、最低のクズっ……!♥」

ショタ淫魔「えぇー、傷ついちゃうなぁ。僕はお姉さんのこと大好きなのに」

奈月「っ……!」


あざとい上目遣いで見つめてくる少年に、奈月の心臓が跳ねる。

少年はわざとらしくしょんぼりした表情を見せた後、悪戯っぽい笑みを浮かべた。


ショタ淫魔「そんなイジワル言うお姉さんは……こうだ!」

奈月「ひぐううぅぅううう!!?♥♥」


少年の生み出した情欲の矢が、奈月の下腹部に突き刺さった。

魔力の矢は霧散し、奈月の身体に取り込まれる。子宮がキュンキュンと疼き、目の前の男の子種が欲しいと膣内を締め付けた。


奈月「はひッ、んはっ……!♥」

ショタ淫魔「お姉さんが素直になってくれるまで、何本必要かな~♥」

奈月「な、ま、待っへ――おへえええぇぇえええ!!♥♥」


ビクン、と背中を仰け反らせ硬直する奈月に、少年は無邪気に笑いながら矢を突き刺していった。

矢を刺されるたびに、奈月の脳内で火花が弾けた。

少年に対する愛情と情欲が、噴き上がるマグマのように奈月の心を飲み込んでいく。

奈月(負け、負けちゃダメッ!! こいつは卑怯な力で女性たちを傷つける、正真正銘のクズなんだから!)

奈月(絶対にダメ! こんなやつのこと、好きになったら! す、好き、好きに……!)

奈月(好きっ……好き好き好き好きスキスキスキスキ!!♥♥)

奈月「んちゅうう♥ んちゅ、ちゅぱ、しゅきっ♥ しゅきしゅきぃ、だいしゅきぃ!♥」

ショタ淫魔「意外と呆気なかったね。あははっ、もう、くすぐったいって!」

奈月「んちゅ、はむ、れろぉ!♥」


奈月は少年にのしかかるように抱き着くと、まるで飼い主相手にはしゃぐ愛犬のように、少年の顔をぺろぺろと舐め始めた。

奈月の瞳にハートマークが浮かび上がる。完全に、少年に心を奪われてしまっていた。


ショタ淫魔「そんなにはしゃがなくても、こいつでちゃんと可愛がってあげるからね」

奈月「ッ……!」


立ち上がった少年が、奈月の目の前に剛直を突き出した。

幼い子供の股座にそびえるソレは、大の大人のそれよりも一回り大きかった。

血管が浮かび上がり、今にも弾けんばかりにビクビクと脈打っていた。

奈月は荒く息を吐き、だらしなく開いた口からよだれを垂らしながら、その逞しい肉棒を食い入るように見つめていた。

滾る血流とともに、淫魔の魔力が漲っているのが感じ取れた。どれだけ出しても萎えることのない、無尽蔵の精力を蓄えているのだろう。

見るだけで分からされてしまう。

これで貫かれたら最後、もう戻れない。

雌としての至上の悦びを教えられ、この雄からの寵愛がなければ生きていくこともできない家畜に成り下がってしまうと。


奈月(こ、こんな、こんなの見せられたら……♥)


その『目』が、見せつけてくる。奈月の未来を。もう抗いようがないのだということを。

理性が、探偵としての矜持が砕け、崩れ落ちていく。

そして、そこには雌としての本能だけが残った。

奈月「ち、チンポ♥ チンポ挿れてくださいぃ♥ ご主人様のカッコいいおチンポ様で、私の雑魚マンコに止めを刺してくださぁい!♥」

ショタ淫魔「言われなくても、僕だけのお姉さんにしてあげるねっ!」

奈月「おおおおぉぉおおお゛お゛ぉっ!!?♥♥」


肉棒が挿入された瞬間、奈月は獣のような嬌声を上げて絶頂した。

壊れたかと思うほど激しく痙攣する奈月を無視して、少年は愉快そうに腰を振った。

じゃぷじゃぷと白濁の湯が波を打つ。抽挿する肉棒が、媚薬混じりのお湯を膣壁に塗りつけていく。

敏感になった蜜壺が、熱した鉄棒を挿れられたかのように熱くなり、子宮をぐずぐずに蕩けさせた。


奈月「んほおおぉぉおおお!!♥ いぐ、イグイグイグイグゥゥー!!♥♥」

奈月(無理無理ムリィ!♥ しぬっ♥ ころされるっ♥ 頭こわれちゃうぅぅ!♥♥)


子宮口を亀頭で殴られるたびに、衝撃が全身に迸る。指の先までが一繋ぎの性器になったかのような快感の奔流に飲まれる。

とめどなく訪れる絶頂は間隔がなくなり、奈月の意識は降りてくることもできないままイき続けた。

もはや、肉体が耐えられる限界を超えていた。

しかし、淫魔が見せる夢の世界では、現世の制約からは解き放たれる。

奈月の魂は、際限なく膨らみ続ける快感に押し潰されていった。


奈月「おほおぉぉおお゛ぉ♥♥ おおォ、お゛ォッ♥ ンお゛おぉおおお!!♥♥」


奈月が人間としての思考を保てたのは、最初の一時間ほどに過ぎなかった。

夢の世界では、時間の流れすらも歪められる。

奈月は目を覚ますまでの間、およそ72時間も犯され続けることとなった。

◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


奈月「――っ!?」


目を開くと、見慣れた寝室の天井が視界に映った。

奈月は、全身にぐっしょりと汗をかいていた。身体が重い。まだ眠っているかのような気怠さに包まれていた。


奈月(夢……そうか、私……)

奈月「はぁ、はぁ……ん、んぁ……♥」


奈月は寝間着のズボンの中に手を滑り込ませると、女陰に指を挿し込み膣内を掻き回した。

どろりとした感触があった。愛液よりも重たいそれを掬い取り、目の前に持ってくる。

それは、生臭い白濁だった。奈月は指を口で咥えると、白濁を綺麗に舐めとった。

そのまま指に艶めかしく舌を這わせながら、もう一方の手でがむしゃらに秘所を責め立てる。

奥から、どんどんと白濁が溢れてくる。奈月はそれを押し戻すように、指を必死に奥に突き入れた。

しかし、届かない。奈月の指では、疼く最奥に触れることすらできなかった。


奈月「だめぇ……足りないのぉ……こんなんじゃ、全然イけないぃ……♥」


奈月は潤んだ目を切なそうに細め、全身を愛撫し続けた。

しかし、まるで満たされない。望んだ快感が得られず、奈月は頭がおかしくなりそうだった。

目を覚ました奈月はもう、戻れないところまで変えられてしまっていた。


奈月はその後どうなった? ↓1~3コンマ最大

赤系統の照明で妖しくライトアップされたその部屋には、大きなベッドが置かれていた。

その縁に、一人の少年が腰がけ足をぷらぷらと揺らしている。

まだあどけなさの残る可愛らしい顔に、少年は悪戯っぽい笑みを浮かべた。


ショタ淫魔「こんばんは、お姉さん。また会いに来てくれたんだね」

奈月「はぁー…♥ はぁー…♥」


奈月は虚ろな目をしながら、少年の一点を食い入るように見つめていた。

その華奢な子供の身体には似つかわしくない、隆々とそそり勃つ雄の象徴。

永遠のように感じられた夢幻の中で、徹底的に主従を教え込み、奈月を屈服させた元凶。

まだ、心のどこかで信じていた。風前の灯火ではあっても、微かに残った正義の心をまた奮い立たせることができると思っていた。

一目見て思い知る。それはありえない幻想だったと。もう、身も心も完全に堕とされてしまっていたのだと。

奈月の目はあらゆるものの本質を見抜く。今、目の前の淫魔は何も特別な力を使っていない。

だから、これほどまでにソレを欲し、全てを捧げたいと思ってしまうのは、自身がどうしようもなく変えられたからだと気付いてしまった。

奈月「はぁぅ、もうダメなの♥ 一日中オマンコ掻き回してたのに、全然満たされなかった♥ イけないの♥」

奈月「ご主人様のチンポじゃないとダメ♥ もうそのチンポなしじゃ生きられない♥ チンポ挿れてもらえないと、胸が苦しくてたまらない♥」

奈月「お願いします、パコって♥ ベロチューしながらラブハメセックスして♥ 大好きなご主人様に、愛してほしいのぉ♥」


奈月はガニ股になり、割れ目を自らの指で押し広げると、へこへこと腰を振った。

今の奈月は、一糸纏わぬ姿よりも恥ずかしい格好をしていた。

大事なところをまるで隠せていない痴女のような水着に、犬耳カチューシャ、そして、アナルには尻尾付きのプラグを挿し込んでいた。

少年が、奈月のために用意した衣装だ。ご主人様に喜んでほしくて、奈月は無様な雌犬に成り下がった。


ショタ淫魔「あはは、しょうがないワンちゃんだなぁ。はい、おすわり!」

奈月「わんっ♥」

ショタ淫魔「お手!」

奈月「わんわんっ♥」

ショタ淫魔「ちんちん!」

奈月「きゃいんっ♥ へっ、へっ♥」


少年の掛け声一つで、奈月は恥ずかしげもなく芸を披露する。

足を開き中腰になった奈月が、濡れそぼった秘所を肉棒の先端に擦り付け、荒い息を漏らした。


ショタ淫魔「待て!」

奈月「っ……! はっ、はっ、はっ♥」

ショタ淫魔「まだダメだからね~」

奈月「んあぁぁ……♥ はぁぁ、くぅぅん……♥」

奈月(あ、あとちょっとでチンポ挿るのにぃ!♥ クリをチンポでグリグリされてぇ♥ ああぁ、頭おがしくなるぅぅ!♥)

ショタ淫魔「……よしっ!」

奈月「んほおぉぉおおおお!!♥ これこれこれぇ!♥ これがほしかったのぉ!♥」


奈月は少年に抱き着くと、一心不乱に腰を振った。ベッドがぎしぎしと軋み、その反動で子宮口を突き上げられる。

少年は奈月の胸に顔を埋め、その柔らかさを堪能する。

少年が乳首に吸い付いて軽く歯噛みすると、先端からぴゅっぴゅっと母乳が噴き出した。

奈月は背中を仰け反らし、真上に舌を突き出して嬌声を上げた。電流のような快感に全身の制御を失うが、腰は休むことなく肉棒を扱き続けた。


奈月「おっほおぉおおおっ♥♥ お、おっぱい、のまれぢゃってりゅう♥」

ショタ淫魔「もっとデカくてだらしない僕好みのおっぱいにしてあげるね、お姉さん♥」

奈月「あひいぃいい!♥ おほっ、んひ、あへぇ!♥」


愛する少年の望むままに作り替えられてしまうということに、奈月は歓喜に震えた。

少年が奈月のくびれを掴み、勢いよく肉棒を突き上げた。子宮口を殴られると同時に、爆発のような射精が行われる。


奈月「いぐうううぅぅぅうううイグイグイグウウゥゥウッッ!!!♥♥」


壊れたシャワーのように潮と母乳を噴き出しながら、奈月は絶頂を迎えた。

子宮が溺れそうなほどの白濁を吐き出したというのに、肉棒は萎えるどころかより硬さと熱を増した。

剛直に芯を串刺しにされたまま、奈月は本能のまま舌を動かし、少年とキスを交わした。

気が狂いそうほどの快感を叩き込まれ絶頂し続けても、夢の世界では気を失うことはできない。

ただただ快楽を感じるだけの獣以下の存在と化した奈月は、少年が満足するまで白濁を注がれ続けた。

◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


寂れた喫茶店の脇にある、薄暗がりの細い階段。

誰もがそのまま見過ごしてしまいそうな目立たない階段を上った先に、その探偵事務所はあった。

男は逡巡したのち、ドアを数回ノックし事務所に入る。

男が来るのを予見していたかのように、黒革の椅子が扉の方へ向き直った。


奈月「ようこそ、我が探偵事務所へ。今回はどのような難事件に巻き込まれたのかな、お客さん?」

刑事「客じゃねぇ」

奈月「ふふ、お久しぶりです、刑事さん! どうしたんですか?」

刑事「別に。たまたま近くを通りかかったから、ちょっと顔を見せようと思っただけだ」

奈月「あー、私に会いたくなっちゃったんですね! 私も会いたかったですよ!」

刑事「そんなんじゃねぇ……これ」

奈月「たい焼き……! やっぱり私に会う気まんまんだったんじゃないですか! 中身はもちろん?」

刑事「あんこだ」

奈月「なんで!? このお店ならカスタードって私前に言いましたよね!」

刑事「……最近、このあたりで女性の行方不明が数件報告されてる。何か心当たりは?」

奈月「……ないですね。そういった依頼も受けてないです」

刑事「本当だな?」

奈月「本当に決まってるじゃないですか」

刑事「……お前、少し変わったか?」

奈月「分かりました? 実は化粧品を変えたんです! すごい綺麗になったって近所からは評判なんですけど、どうですか?」

刑事「邪魔したな」

奈月「ちょっと! 反応は!?」

刑事「……行方不明になった女性たちの特徴に、お前も十分当てはまってる。気を付けろよ」

奈月「ふふ、大丈夫ですよ。私にはこの『目』がありますから」

刑事「……」

奈月「さようなら、刑事さん……んんっ、はあぁ♥」

ショタ淫魔「さっきの人、お姉さんのこと疑ってたね。手を打っといた方がいいかも」

奈月「手荒な真似は、やめてあげてくださいね、んっ、あの人、いい人だからっ……!♥」

ショタ淫魔「……お姉さん、ああいう人がタイプなの?」

奈月「んひいぃい!?♥ ち、ちがいましゅ!♥ 私が好きなのは、ご主人様だけぇ♥」


机の下から出てきた少年は、奈月にお尻を突き出させると、遠慮なく肉棒を突き入れた。

この身体が誰のものかを教えてやろうという激しい腰使いに、奈月は嬌声を事務所に響かせた。

ブラウスを内側から押し上げる豊満な胸を、少年は鷲掴みにした。

一回りサイズの大きくなった奈月の胸を、小さな手で捏ね回す。乳輪ごと乳首を強く握りつぶすと、先端がじんわりと濡れて跡を残した。

上位の夢魔が見せる夢は、現実世界にも影響を及ぼす。

度重なる凌辱により歪ませられた奈月の魂は、因果を逆転させ、器である肉体までも変容させていた。


奈月「んほ、あひぇっ♥ お、おっぱい漏れちゃってますぅ♥」

ショタ淫魔「どんどん僕好みになってるよ、お姉さん……その『目』も特殊なものだし、お姉さんもいずれ『こっち側』になれるかもね」

奈月「んあぇ、おへっ、おぉおお♥ チンポきもぢいい゛ぃぃぃ!♥」


少年の背丈に合わせるためにガニ股の状態で曲げていた膝が、ガクガクと震えた。

肉体に縛られているからこそ、媚肉をギチギチに押し広げられる痛みや、子宮とともに内臓を突き上げられる圧迫感を強く感じることができる。

少年の欲望のまま虐げられている感覚に、ゾクゾクとした被虐心が背筋を震わせた。

肉棒がブルリと震え、少年の腰使いが荒くなる。来たるべき瞬間に膣内が期待に震え、竿をキュンと締め上げた。

そして、勢いよく噴き出された白濁に膣内を塗りつぶされ、奈月は深い絶頂に至った。


奈月「おへえええぇぇええええ!!♥♥ イっぐううぅぅぅううう!♥」


奈月がイった後も白濁は注がれ続け、結合部から白濁が零れ落ちた。

少年が優しく下腹部を撫でる。反応した膣肉が肉棒を愛おしそうに締め付け、精液を搾り上げた。


ショタ淫魔「お姉さんにはだいぶ楽しませてもらったし、そろそろ孕ませてあげてもいいかな、赤ちゃん♥」

奈月「おぉッ、あへ、んぇえ♥ お、おぉおおッ♥」


絶頂の余韻で放心したままの奈月を、少年ははばかることなく犯し続けた。

奈月は獣のような嬌声を上げながら、なすがままにされていた。

強すぎる刺激に、奈月の意識が遠のいてく。自身に限界が近いことを悟り、奈月は恍惚とした表情を浮かべた。

このまま気を失っても構わない。夢の世界でなら、現実以上に強い快感に酔いしれることができる。

奈月にもはや自由などなかった。寝ても醒めても、主である淫魔に凌辱され続ける。

そしてそれは、この肉体が朽ちても変わることはないということを、奈月の第六感は教えてくれていた。

奈月の魂は未来永劫、この夢魔に囚われ続けることになる。

それは、なんて幸せなことなんだろう。

四度目の射精を受け止めたところで、奈月の瞳がグリンと裏返った。

その目に、暗い闇しか映らなくなる。奈月はそのまま、深い夢の世界へと堕ちていった。


◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

これにて完結です。読んでくれた方はありがとうございました。
ただ、ID変更してからの連投を黙認する形になってしまったのは申し訳ないです。
言っても聞かないだろうし変に荒れるのも嫌だったのでスルーという形を取りました。

対策もいろいろあるとは思いますが、安価スレの気軽な感じがなくなってしまうので、これでこのスレは終わりにします。
しばらく安価スレを書くのは控えようかなと思います。ありがとうございました。

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