相棒 右京「ちはやふる?」(22)
風子「そうなんだ。」
友携帯「あ、そろそろ行かなきゃ。ごめん切るね!」ケッコン シタイ
風子「あっちょっと!」
ツーツー…風子「切れちゃった…今血痕、死体って…もう一度掛けて」プププ…
友携帯「何?今忙しいの!」
風子「今どこ?何してるの?」
友携帯「公園だよ!忙しいから切るよ。すぐ行かなきゃ、じゃあね!」
ツーツー…風子「…掛からない、電源が切られたのね。」
風子「何かあったのかしら?慌てていたみたいだし。そうだ、杉下さんに…」
右京「おやおや~これはこれは。」
亘「もしかして、僕に会いに来てくれました?」
風子「ちょっと、気になることがありまして…」
亘「なんだ…てことは右京さんにようがあるんですね。」
風子「実は…」経緯を説明…
右京「なるほど、周りで事件が起きたのではないかと?」
風子「かなり慌てた様子でした。もしかして何か関わってるかも…」
亘「それは気になりますね。」
亘「しかも掛け直した電話を切られたのを最後に連絡がとれない。」
風子「ええ、多分電源を切ってるんだと思います。」
右京「なるほど、それは気になりますね~」
亘「しかし右京さん、わかっているのは電話の相手だけではどうしようもありませんよ?」
右京「そうですね。電話をしていた時間帯で関東近辺で事件が起きてないか調べましょう。」
亘「なるほど、それならわかりそうですね。青木のやつに頼みますか。」
右京「では私は益子さんに鑑識のお願いをしに行きましょう。」
風子「ありがとうございます。心配で。」
亘「何かあったらご連絡します。」
青木「嫌・で・す・よ!何で僕がそんなこと。」
亘「おっ、いいのかそんなこと言って?また内村部長に知れたら…」
青木「てことはまさか…」
亘「あの記者絡みだよ。いいのかな~またいきなり大怪我しちゃうんじゃないの、お前?」
青木「くそ~~~」
右京「というわけでお願いします。」
益子「まあいつものことだからと言いたいところなんだが俺、明日から研修で今日の夜出るんだわ。」
右京「それはそれは、お忙しいですね~」
益子「タイミング良いんだか悪いんだか。まあ明後日には帰ってくるよ。」
右京「仕方ない、米沢さんにでも頼みますか。」
右京「益子さんはお忙しい様で。そちらは?」
亘「それで調べた結果、関内で一件、神奈川埼玉でそれぞれ一件ありました。しかし事件では無く事故の様ですでにあらかた解決のようです。」
右京「なるほど。」
亘「もう少し調べる時間帯を拡げますか?それに死んでない可能性もありますからそちらの線からも?」
右京「お願いします。私は米沢さんに会いに行きます。幸い明日から休暇をお採りになってるようで。」
亘「それって幸いっていいますか?」
右京「はい~?」
米沢「何しにいらっしゃったんですか!」
右京「明日から休暇を採ると聞いたのでちょっとお願いが。」
米沢「あなたね!」
右京「時に米沢さん、柳家喬太郎という落語家をご存知ですか?」
米沢「まあ名前くらいは。私は古い人ばかり聴いているもので。」
右京「それはいけませんね~古典落語もお得意のようですよ。」
米沢「とはいえ、なかなか手を出しにくいものですから。その点昔の人は安心して聞けますからなぁ~」
右京「ちなみに柳家喬太郎の落語集がこちらに。」
米沢「その手には乗りませんよ!」
右京「そうですか、米沢さんにもオススメ出来るんですけどねぇ~」
米沢「杉下さんが?」
右京「今の人もなかなかですよ。これを機に是非どうですか?」
米沢「相変わらずですな。わかりましたよ。」
右京「ではこれをどうぞ。」
米沢「そういえば落語のタイトルがついたマンガが流行っているようですね。」
右京「初耳ですね~」
米沢「競技カルタが題材なのに何故かタイトルが『ちはやふる』なんですよね。」
右京「ああ、なるほど。それは在原業平の歌ですよ。」
米沢「ああ、だから競技カルタなんですね。流石に博識で。」
右京「いけませんね~」
米沢「落語ばかり聴いているもので。『ちはやふる』といえば落語ってつい思っちゃいますね。まさか短歌だとは。」
右京「今、何とおっしゃいました?」
米沢「いや『ちはやふる』が短歌だとは…」
右京「それですよ!僕としたことが…」
右京「失礼します。」
米沢「あっちょっと…」
亘「何かわかったんですか?」
右京「おそらくですが…風子さんをお呼びしましょう。」
風子「何かわかりましたか?」
右京「いえ、しかし推測ですが大丈夫だと思います。ご友人とは連絡はとれましたか?」
風子「まだですが…」
右京「おそらく、連絡とれ次第真相がはっきりすると思いますよ。」
亘「右京さん、どういうことですか?」
右京「まあ連絡がとれるのをまちましょうか。」
風子「すいませんでした!」
亘「まあ、勘違いで良かったじゃないですか?」
友「でも何で事件に巻き込まれてるんじゃないかと思ったの?」
右京「それについてですが、近くにカップルがいませんでしたか?」
友「ええ、いましたけど。なんでわかるんですか?」
右京「そしてそのカップルはプロポーズの最中だった。」
友「その通りです。でも何で?」
右京「『ちはやふる』ですよ~」
亘「右京さんがお好きな落語ですか?」
風子「マンガにもありますよね?」
右京「そう。私が『ちはやふる』と聞けば落語だと思いますが、人によってはマンガのタイトルだと思う人もいます。」
亘「何がいいたいんですか?」
右京「つまり、風子さんが電話越しに聞いた言葉で友さんが事件に巻き込まれたと勘違いしたのではないかと考えました。」
右京「友さん、そのカップルのどちらかが『結婚したい』と言ったのではありませんか?」
友「確かそんなことを言っていたような…」
風子「でもそれで何が?」
右京「『結婚したい』をゆっくり言ってみて下さい。」
風子「けっこん したい」
右京「血痕、死体。つまり人の死体とその血の痕のことに聞こえませんか?」
亘「ちょっと強引な気もしますが…」
風子「でも確かに記者の私や刑事の右京さんたちなら勘違いするかも。友も慌ててたし。」
友「そういえばあの時は急いでて焦ったから。」
亘「なるほど、状況も考えら勘違いしても不思議ではないかもしれませんね。」
友「ごめんね風子。私が慌てたから…」
風子「いや、私が勘違いして…」
友「いいの。私の心配をしてくれてたんでしょ?ありがとう。」
風子「友…」
亘「なんとも言えない結末になりましたが…」
右京「我々も気をつけないといけませんねぇ~」
幸子「先入観って怖いですね」
亘「確かにそうですね。でも何か忘れてるような…あっいけね。青木に調べさせてるままだ!」
右京「そういえば私も米沢さんに結果をしらせていません。」
亘「ま、いいか。」
右京「ええ。」
終わりです。ちなみに私も最初になんで『ちはやふる』がカルタなんだと思いました。
血痕 死体を勘違いしそうなのははぐれ刑事の安浦刑事ですが、でも相棒で話を作りました。
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