義父「何だ、アニメなんて好きなのか」(2)

男「は、はい。趣味程度にですが」

義父「引き篭もってばっかりじゃいかんよ。男ならもっと外出ないと」

男「す、すいません」

娘「ちょっとお父さん、今はそんな話じゃないでしょ!」

義父「分かっている。結婚だろ、結婚。ちゃんと養っていけるのかね」

男「はい! 必ず幸せにします!」

義父「そんなに細い腕して、本当に大丈夫なのかね。守っていけるのかね!」

男「ま、守ります! 絶対です!」

義父「ぐ、ぐぬぬ……いいだろう」

娘「お父さん!」

義父「ただし! 男ならもっと鍛えたまえよ! アニメなんて駄目だ、けしからん!」

男「は、はい!」

帰り道

男「はぁ、緊張した……」

娘「良かったね、認めてもらえて」

男「そうだね。でも、お義父さん本当に恐かったなぁ」

娘「昔気質の、なんていうか、体育会系って感じだからね、昔から」

男「アニメ観るなって言われちゃったよ」

娘「いいのいいの、気にしないで?」

男「いや、でもさぁ」

娘「趣味なんて人それぞれなんだから、私は好きだよ? そういうの」

男「ありがとう」

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