【安価】オルランドゥ大武術会15【コンマ】 (722)

・安価とコンマで進行します。「崩壊した世界を旅する」「崩壊する世界を旅する」のシリーズ作品ですが、未読でも問題なく読めます。
(前作、前々作のパラレルワールドです)

・中断していた前作のキャラも登場します。
前々作において主人公たちが「ある選択」をした場合に分岐した世界の話です。
このため、いくつかの土地の名称が前々作や前作と共通しています。

・基本は主人公視点のみの進行です。

・戦闘シーンで幾ばくかの残虐シーンがあるかもしれません。ご注意ください。

・不評だったデスペナルティはない方向としますが、死亡時に主人公チェンジなどはあるかもしれません。

・現状ハーレム状態のため、ストーリーに必要な濡れ場を書かねばならないことが発生します。
その場合は以下のスレに適宜移動しますので、よろしくお願いいたします。

オルランドゥ大武術会・R
オルランドゥ大武術会・R - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1562855534/)

前スレ

【安価】オルランドゥ大武術会14【コンマ】
【安価】オルランドゥ大武術会14【コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1587856804/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1592751264

クラン(15歳、人間、格闘家)
HP 560
筋力 28
技術 29+4
知力 21
精神 25+4
所属 トリス森王国
名声値 66

好感度
※イマーラ 530
※ラーナ 603
ヴィオラ 138
※ミーシャ 424
アナスタシア 234
オクタシア 87
エルライザ 261
カーティス 236
※ミラ 517
※ナディア 265

※は番済み
※1日5回ファンブル無効
※ラーナ同席時クリティカル倍率+1
※ミラ同席時戦闘中1回だけコンマ反転可
※イマーラ同席中戦闘中の攻撃係数7に
※ラーナ同席中1回だけ戦闘中にコンマ振り直し可能
※ミラ同席時の戦闘で1回のみダメージ2倍(奥義効果がある場合倍数+1)
※ミラ同席時ダメージ+100
※好感度判定常時+5
※ミーシャ同席時相手側の判定でゾロ目が全て相手側にとってのファンブル扱いに
※イマーラ同席時1日1回振り直し可能
※ラーナ同席時1日2回まで85以上がクリティカル
※ミーシャ同席時77以上のゾロ目が1日1回のみ00偶数扱い
※アナスタシア同席時通常時のコンマ判定の最悪範囲が基本10以下に

経験点651p
奥義習得ポイント9p
覚醒レベル6
※戦闘中コンマ補正20
※超回復(致死ダメージ1回無効)
※時間遡行(弱)
触れた時間分物体・生命の状態を巻き戻せる
※常時奇門解放状態
(攻撃係数、防御係数4、追加ダメージ50)
※「一族」系への止めにペナルティ
※性別可変(両性具有込み)
※因果律操作レベル2(1日1回強制クリティカル)

スキル(使いそうもないものは削除)
踏み込み2…移動距離4
気配察知3…気配察知判定に+30
隠密1…隠密行動判定に+10
先読み3…先読み判定に+30
洞察3…洞察判定に+30
リバーブロー…2回攻撃
フェイント2…技量判定+20に成功で命中ボーナス
後の先…回避時クリティカル以外でも70以上でカウンター発動
ディフレクト…相手攻撃命中時、技術判定に成功で防御係数4分の1
弾滑り…銃弾など遠距離物理攻撃への回避に+20のボーナス(通常だときつめのペナルティが入ります)
高速詠唱1…詠唱1ターン短縮
魔拳弾……要詠唱3ターン、射程10、ダメージは通常攻撃に準ずる(ダメージ判定は技術+知力)
クリンチワーク…距離0の超接近戦で回避ボーナス10
双竜脚…距離3、2回攻撃

所持品
蛇の宝石
・90以上クリティカル扱い
・85以上で朦朧打撃
(距離0の場合のみ70以上)

加速装置
戦闘中1回だけ2回行動、1ターン溜めで3回行動、3ターン溜めで5回行動

アミールの首飾り
1日1回のみクリティカル範囲+5

フェアルの靴
移動距離2倍、技術と精神に+4
加速装置同様、戦闘1回のみ2回行動が可能(ただし現状では加速装置のような「溜め」は不可能)
加速装置と同時起動の場合は3回行動

・奥義「煉獄」
朦朧成功から発動、戦闘中1回のみ
継続率50%の朦朧打撃×2

・奥義「零剄」
距離0のみ発動、戦闘中1回のみ、1ターンの溜め必要
防御無視4倍ダメージ

・奥義「零剄・迎撃型」
カウンター時発動、戦闘中1回のみ
防御無視3倍ダメージ、但しダメージ上限は最大HPの3

・奥義「空剄」
距離0のみ発動、戦闘中1回のみ、防御無視3倍ダメージ

・奥義「死門解放」
全ステータス+3、コンマ修正が通常から+30、攻撃1回分は攻撃係数1で計算、ダメージ+100
10ターン限定、戦闘中1回のみ

・秘奥義「無想転生」
攻撃確定回避からの防御係数無視、攻撃係数3での5倍ダメージ(最低保証500ダメージ)
戦闘中1回のみ

・秘奥義「毘沙門」
射程0で発動可能、「(コンマ下×筋力+100)×6」、75以上で朦朧発生、移動後攻撃不可
使用後は「死門解放」状態がリセット(使用前提が死門解放)

・テンプテーション
距離10、敵味方無差別強制スタン、精神で抵抗、大ボスには基本効かない

キャラクター解説

・クラン・オーディナル(主人公)
15歳の少年。2年前にアングヴィルからイーリスに修行にやって来た。
イマーラの元で修行するようになったのは偶然と思っていたが、実は意図的なものである。
先祖代々から伝わる宝石を受け継いでいる。ある機会をきっかけに宝石の力が開放、その中にある不可思議な存在とそれを巡る策謀に巻き込まれる。
武芸は元々天賦の才があったが、最近急成長している。前々作の登場人物「ミドル・オーディナル」の子孫。

身長は164cmぐらい。少し長め(おかっぱに近い)の茶色の髪に茶色の瞳。普通にしていても女の子に見えるが、女装するとほぼ女の子にしか見えなくなる。
女装趣味はないので本当に困っていたが、周囲がそういう趣味の女性ばかりなので誰も助けてはくれなかった。
結局なんやかんやで女装姿に慣れてしまっている。出生時は両性具有だったが、後天的に男性で固定されていた。
現在は望めば両性具有含む全ての性になれるが、本人は男で通したい模様。
覚醒レベル6。(超低確率で7になれば一応のEDになります)

・ラーナ・リエーネ(ヒロイン枠1)
28歳のエルフの少女。エルフは人間の2倍の寿命を持つが、外見年齢はその半分のため見た目は14歳の少女にしか見えない。
道場があるセレズ村に独り暮らししている。大魔導師、ヤーヤ・バータラの弟子であり、それなりに目をかけられている。
活発で明るいが、羽目をよく外す(特に性的な方面)。クランのことは弟のように思っていたが、一線を越えてからはベタベタしたがるように。当のクランは少々困り気味。
「番」(非公式なエルフ独特の婚姻形態、男性による通い婚)についてはそれなりに鷹揚だが、相手によるもよう。
同性愛者ではないが、女装したクランはかなり好きらしくことあるごとに女装させたがる。攻めるのが好き。

身長は153cmぐらいで小柄。長い銀髪をポニテに束ねている。目も銀がかっている。貧乳で、そこは少し気にしている。
両親はトリス南部にいるもよう。ヤーヤへの弟子入りを機に独り暮らしになったと思われる。

姉、リーナが20年間失踪していたと判明。エルライザの母エリザと共に行動している。
2人はトリス南部の「穴」の隙間をトリス王室の密命を受けて20年かけ探索していたが、異常事態につき召還。
一通り任務を遂行したリーナ、及びエリザは現在ズマに滞在中。
未来予知など超常的な力に目覚めつつある。覚醒レベル6。

・イマーラ・ランドルス(師匠枠、ヒロイン枠2)
63歳のエルフ女性。外見年齢は20代後半で若い。左腕はかつての大武術会の準決勝で斬り落とされたが、現在は義手。
斬ったのはテルモンのヒースコート伯爵だが、「事故」であったもよう。
おっとりとした女性であり、普段はとても温和。ただ、武術のことについてはひたすら厳しい。
トリスを代表する武芸者であり、「スナイダ流拳闘術」という独自の拳法を使う。隠遁の身であったが、クランがかつて先祖と繋がりがあった家の出身ではと思い弟子にとる。

実はトリス出身ではなく、アングヴィル出身。前々作のエルヴィン(シデがいた村の村長)が先祖であり、失われた歴史を先祖代々守っていた。
しかし50年前にアングヴィルの過激派が村を急襲。父親とトリスに亡命している。どことなく影があるのはそのため。
クランのことは男性としてではなく、普通に弟子として可愛がっていたが、クランの女装を機に大分怪しくなり、現在では完全に恋愛関係になっている。
実は女装子趣味。過去の番が男娼であった影響。なお、夫はモリブスの闇ギルドに殺害されており、故人である。
枢機院との攻防戦で致命傷を負う。サイファーの世界(「第二世界」)にて治療を受け復帰。左腕は精巧な義手になっており、「切り札」のマナブラスターがある。

身長172cm、Gカップぐらい。長い金髪で青い目。コンバーテッドサウスポー。
魔法も多少使えるが、ほぼ肉弾戦で戦う。クランとの絆が強まったことで「感染」、短距離瞬間移動ができるなど相当強化された。作中最強候補である滝相手でも渡り合える程度。覚醒レベル5。

・ヴィオラ・バータラ(ヒロイン枠3、ライバル枠1)
42歳。外見は20前半でボクっ娘。凛々しい顔立ちで、実は女性人気が高い。
ヤーヤ・バータラの孫でアーチャー。魔法の心得もあり、ハーデン襲撃の際にクランやラーナと共闘した。
元々クランに好意を抱いていたが、共闘の際に命を救われたことから本格的に惚れかける。が、とりあえず振られた。

161cm。緑髪のショートで、目の色は黒。胸はラーナより少し大きい程度。

・オクタシア・ヘイワード(ヒロイン枠4、ライバル枠2)
55歳。外見は20代半ば。長い黒髪に漆黒、切れ長の目の女性。武人じみた言葉遣いをしている。
トリスの近衛騎士団団長を歴代最年少で務める。小剣2刀流の使い手であり凄腕。前回国内予選では決勝まで行った程。
普段は要人警護と周辺情報収集を行っている。警察の警備課と公安を合わせた立場のイメージ。
基本的にはお堅いが、真面目一辺倒というほどではない。実はイマーラと同じ女装子趣味。
(トリスには番相手を女装させる趣味が一定層存在しているが、あまりおおっぴらに言わないのがマナーらしい)

168cm、胸はCぐらい。特定の番がいるかは不明。
(なお、一夫多妻制ではあるが女性は複数の夫を掛け持ちすることも珍しくはない)

・ミーシャ・ヴィルエール(ヒロイン枠5)
16歳、人間。イーリス聖王国の第一王女にして第一王位継承権者。
凄腕の突剣使いであり、恐らくはイーリス1の使い手。

金髪碧眼で、少し垂れ目気味。見た目は穏やかで上品な王女に見えるが、内面はかなり色々複雑。
実は両性具有者であり孤独を感じていた上に、乱れる国を思いながら何もできない鬱憤と義憤もあり、興味がない人間にはとことん無関心かつ冷酷な人間になってしまった。
その捌け口が騎士団に対する苛烈なまでの稽古に表れた面は否定できない。
近侍であり愛人のアナスタシアからの愛情がなければ、もっと酷い形になっていただろう。
王政復古に伴い立場が大きく変化。狙われていることもあり、修行がてらクランたちと同行したことも。

実は「一角獣」の力を秘めた宝石を持っており、その力を狙ったハーデンから狙われていた。
宝石の封印が解かれると人格も冒され、莫大な力を持つ怪物に成り果てる……とランダムは言っている。
まさにそれがハーデン、引いては闇ギルドの狙いだったが阻止された。
なお、宝石の中身は自我を「一角獣」に乗っ取られたジュリア・ヴィルエール(前々作登場人物、クランの先祖の恋人)。覚醒に伴い正気を取り戻した。
ミーシャの不安定気味だった精神もほぼ落ち着き、王女(王子?)として多忙な日々を送る。

女性寄りだった外見はやや中性寄り(男装の麗人?)になっている。(ただ、基本の性自認は女性に戻った)
戦後はカミングアウトの上でアナスタシアを娶るつもりらしいが、同時にクランの「番」にもなる方向。

167cm、胸はDぐらい。同性愛者のように思われるが、実は両性愛者。というより、自分の孤独を埋めてくれるならそれでいいと考えている節はある。
アナスタシアとは共依存気味だが、多分アナスタシアの方がよりその傾向が強い。攻めるのが好き。覚醒レベル6。
無敵化と因果律操作レベル2持ち。

・エド・ハーデン(故人)
年齢不詳の大男。2mを超える巨体にモジャモジャ髭が特徴の怪人。
「ケインの落とし子」の一人だったが、モリブスのダブリエル邸にてクランにより捕獲。暴発を避けるために「第二世界」に連行され、クラン自らが止めを刺した。

・アナスタシア
27歳の翼人。イーリスの司教にしてミーシャの近侍。かなり幼い頃から仕えていたらしい。プリーストとしては凄腕で、国の代表になれるほど。
ただ戦い自体は好まないため、予選に出たことはない。
ミーシャと肉体関係に至るまでの経緯は不明だが、彼女が身体のことについて孤独感を抱えていたミーシャに同情したのは間違いない。
ミーシャがしたいことは何でもしてあげたいと考えている節がある。ミーシャの宝石の封印を破ろうとしていたが看破され、説得に応じる形で二重スパイになった。
現在はイーリスでミーシャの侍女に戻った。なお、内々にではあるが后妃になることが決まっている。M気質。

163cm、E~F。ぽっちゃりとまではいかないが、少しふっくらした女性。青みがかった長い髪。覚醒レベル4。

・ランダム
181cm、短い黒髪で髑髏のTシャツを着ている。どこからか忽然と現れ、酒瓶を取り出しては始終飲んでいる謎の男。
神のような存在であり、とうにこの世から消え失せた「一族」の一員。基本的にフレンドリー。
前々作、前作の同名人物と同一人物。前作の「崩壊後の世界」のランダムがハーデン側についており対立関係にあったが、呆気なく殺害された。

また、この世界オリジナルの「3人目」が「拳神」ウィル・アピースと行動を共にしている。世界再生後の監視役として動いているもよう。
ただし「3人目」の肉体能力は人間とそう大きく差がないため、意図的に前線には出てこない。

実は封印は不完全なもので、「3人目」はそのために残されていた。
ある意味破綻していた作戦の後始末のために残ったとも言える。現在は「穴」第30階層にいてクランたちを待っている。

・エルライザ(ヒロイン枠6)
ズマの魔族で、特殊部隊「アサシン」見習い。魔洪石鉱脈を巡る一連の事件を捜査していた。
オルランドゥに潜伏捜査していたが、ズマでのクーデター未遂を機にアビー王女の世話役に収まっている。

身長160cm、Cカップ程度。年齢は25歳。母親がラーナの姉、リーナと一緒に20年前に失踪している。
同性愛者による駆け落ちかとも思われたが、単純な事情ではない。詳細はラーナの項参照。

なお、余談だがエルライザ自身は両刀(ネコ)。ラーナを「お姉様」と慕っている。

・パーシャ・ルルイエ
前作の同名人物と魂は同じ(出会うと対消滅する)。エルフと魔族のハーフでイマーラの旧友。
高級娼婦であり、心理カウンセラーのようなこともやっている「癒し手」。回復魔法と簡単な精神感応魔法が使える。
ミーシャの父ミカエル7世とヒースコートとは過去に恋愛関係にあった。

実は前作のパーシャ同様に「一族」エリックを身に宿していた。エリックは復活し、現在はモリブスにトンプソン司教といる。

・リリー・フェルガナ
イーリス聖王国テルモン大使館の一等書記官。ミーシャ強奪計画の首謀者の一人。名門貴族の出で相当な使い手。
クランとの戦いで生命力をマナに変換した一撃を放つが敗北。急速に老いてしまった。が、治療により回復。
現在は皇帝となったフリードニヒの実質的后妃となった。

・アヴェル・ヒースコート
イマーラが出場した大武術会の優勝者で、イマーラの左腕を斬り落とした本人。
クラン殺害とリリー護衛の任を受けてイーリスに来たが、本人は乗り気ではなく叛意すらある。
長年隠居していた所を引っ張り出された。長女アリシアは洗脳を受けていたが、救出されテルモン皇室の警護に戻った。
次女の仇であるアヴェルを自ら殺害。現在はテルモン皇室の近衛騎士団顧問に収まっている。

・アドン・サマート
イーリス聖王国近衛騎士団団長。根っからの武人であり、枢機院にも民衆院にも属していない。
王家に強い忠誠を誓っており、王家と国を想う心情から枢機院打倒計画をミーシャに明かす。ミーシャとの稽古で負傷し、隻眼。

・カーティス・ロブソン(ヒーロー?枠?)
近衛騎士団団員。18歳、181cm程度の長身の青年。肌はやや黒く、魔族の血も混じっているらしい。
ロワールの武術集団、ダーレン寺の総師範、レイ・ロブソンの孫。相当に強い。
女装したクランに一目惚れした。多分童貞。

・サイファー・コット
前作主人公。34歳。向こうの世界では対「崩壊した世界」の責任者的立場であるらしい。
異常にタフであり、本人曰く人外になりかけているとのこと。所帯持ちで妻は2人。覚醒レベル5。

・ノワール・コット
前作ヒロイン。29歳。向こうの世界では魔術師としてかなりの名声を得ているらしい。
プレーンウォークをはじめ多彩な魔術を操る。人外になりかけているらしい。
色々怪しげな薬を作れるもよう。なお、ヘカテル(サイファーのもう一人の妻)に対しては攻め。覚醒レベル5。

・ライル・トンプソン
黒い翼の翼人。ユングヴィ教団世俗派司教。アナスタシアの師匠の一人でもある。
常に冷静沈着で穏やかな男。闇ギルド打倒に執着しているようだが……?

一族「ケイン」の末裔。ただ、ハーデンやアヴェルとは一線を画している。
闇ギルドの首魁「マスターC」の息子であり、色々恨みを持っているらしい。闇ギルド殲滅に向け行動していたが、一服したのでモリブスのユングヴィ教団をまとめようと動いている。

・アヴェル
痩せ気味の長身の男で剣呑な雰囲気を纏わせている。ハーデンと並ぶライプツィヒの片腕と見られる凄腕の剣士。
性格は冷酷にして残虐。ヒースコートの養子であり唯一の弟子だったが、ヒースコートの次女を殺害した上でレイプし逃走。ハーデンとの繋がりは不明だが、一族「ケイン」の末裔。ヒースコート自身の手で仇討ちされた。

・ダグラス
リリーの腹違いの弟。25歳前後で短めの髪に鋭い目の男。
戦闘狂であり自分にも他人にも厳しい。付き合いにくいタイプだが、フリードニヒには絶対の忠誠を誓っている。恐らく若干シスコン。
実はテルモン皇帝、ゲオルグ3世の御落胤。フリードニヒの腹心に収まる。

・ミラ
スライム娘。外見は11~12歳→15歳→17歳。実際は33歳。偉そうな物言いだが分別はある。
人間形態に化けることができる。以前は片言な上肌が青いので不自然さは否めなかったが、成長と共にほぼ人間と見分けがつかなくなった。退屈しのぎにクランたちに同行中。
本人の行動原理は「楽しければそれでいい」というシンプルなものであるが、最近はかなり人間に近い考えになった。

実は「穴」最深部にいた究極液状生物「j」の末裔。ダーレン寺開祖、マイク・ダーレンの子孫でもある。
魔力と特定人物の生命力(体液)で成長するらしく、身体の各部位をかなり任意に変えることができる。
物理攻撃には強いが魔法攻撃には弱い。特に炎は天敵。妹のララがいる。
モンスターの最高位として、モンスターと意志疎通が可能。

身長160cm、体重任意。基本は長めの青い髪に青い目で、ワンピースを好んで着ている。
クランとはセフレに近い関係……だったが完全に惚れてしまった。現状は第三夫人的ポジションに収まっている。

条件を満たせば「唯一神」である「エメリア」形態を取ることができる。恐らくは作中最強だが、一定時間しか「エメリア」形態になれない。覚醒レベル6(超低確率で7になれば一応のEDになります)。

・フェイラ
ダーレン寺師範代の鬼人。24歳。身長182cmの長身で筋肉質。肌は赤く巨乳。
武人気質で生真面目な性格。ロワールでは特務捜査官を勤める。
ズマのアサシン、ソロコフとは恋愛関係にある。相当に強い。

・マキシム・ソロコフ
ズマのアサシン。内部ではエース格らしく、暗殺術に長ける。
その実力は15人の裏社会の人間をまとめて屠れるほど。冷静沈着で頭の切れる男。
身長185cmの偉丈夫。フェイラとは恋愛関係にある。

・レイ・ロブソン
ダーレン寺総師範。75を超える老齢ながらその実力は健在。身長180cmの筋肉爺。
好好爺のように見え実際飄々とした性格だが、武では妥協を許さない。見かけと違い、かなり厳しい人物。そこにはある信念がある。
イマーラの初恋の相手だったらしい。

・マルコ・ジャーヴィス
22歳。童顔で年下に見られることも多い。前作登場人物で、クランにかなり「近い存在」。
若いがアングヴィルの復興担当となあるなど優秀な官僚としても成長中。婚約者のカレン(山田火蓮)がいる。クランたちの世界に来た。
武器は神器「クリムゾン」。性能が大きく落ちるはずのクランの世界においても、その圧倒的な殲滅力は健在。

・滝蓮次郎
35歳。前作登場人物で、防衛省の高官。個人としては最強といって差し支えないほどの戦闘能力を持つ。
遺伝子操作によって生まれた「デザインドヒューマン」で、余命が幾ばくもない……はずだったが回復中。妻子は東京にいる。
「奇門」という人体の生命力が集まる箇所を操作することで、爆発的な能力を発揮する。切り札もあるもよう。

・オリヴィア
「第二世界」における「j」。同一存在はクランたちの世界にも存在しており、「グリーチ」として闇ギルド側についていた。
傲慢で3大欲求に忠実な存在であり、善でも悪でもない。ただ、それが故に極めて危険。
腹が減ったと地上に出ようとしていた所、クランの手によって確保された。腹ペコキャラだが馬鹿でも愚かでもない。むしろ頭脳的にはアリスをも凌ぐ。
フリークに「一目惚れ」し、押し掛け女房的にダーレン寺で生活中。

クランたちの世界の彼女は強引に「エメリア」の器にされかかっていた。実験途上で逃走し暴走。アヴェルに反旗を翻した。
現在は沈静化された上でモリブスに滞在中。「第二世界」の彼女同様、ララと仲が良い。なお、こちらの個体能力は低め。
第二世界のオリヴィアの覚醒レベルは6。こちらの世界のは3。

・ララ
ミラの妹。外見は12歳ぐらい、身長138cmぐらい。Aカップ。暢気で鷹揚な性格。好奇心旺盛なお年頃だが、実はミラと双子である(つまりクランより大分年上)。覚醒レベル3。

・ナディア
外見年齢14歳、実年齢4歳。身長156cm、Bカップで肩までかかる緑髪。
ロックモールにあった天使樹の元幼体であり、邪を撥ね付ける能力を持つ。
娼館に拾われて用心棒的な役割をしていたが、ロックモールの天使樹の肥大化に伴い子供たちを連れて逃走、保護される。
その後ロックモールの「ランダム」討伐に参加。そこで母親の力の結晶である宝石を譲り受けたことで、人間でありながら力を行使できる存在となった。
性格は素直でいい子。クランは初恋の人になるらしい。空気が読める(というより心がある程度読める)。
実は結構情熱的であり、押しまくった結果クランの第4夫人的立場になった。
最年少のためかなり可愛がられている。覚醒レベル5。

・クリス・トンプソン
闇ギルドの創始者にして首魁。第一回大武術会の優勝者であり、100歳以上のはずだが壮年にしか見えない。
黒い燕尾服にシルクハットを被っている。身長175cmぐらいのスキンヘッド。
ケインの末裔らしいが、力は桁違い。オリジナルのケイン以上か?

大封印の完全な解放を狙い、ドワーキンと「穴」にいる。

・ドワーキン
オルドの従兄弟であり、オルドに匹敵する実力者。
「新人類」クトゥルフ覚醒のため第40階層に向け移動中。
(撃破で一応のEDに到達することが可能です)

・ベネディクト
「一族」長兄。「壊れた世界」にいるがまだ動いていない。
実力は他の「一族」が束になっても敵わないほどであり、現状では恐らくドワーキンと双璧の敵。
ただ第二世界の封印強化、こちらの世界の門破壊により当面は動けない。
(倒さなくてもED到達は可能です)

>>10に更新ミスがあったため再掲。

・ナディア
外見年齢14歳、実年齢4歳。身長156cm、Bカップで肩までかかる緑髪。
ロックモールにあった天使樹の元幼体であり、邪を撥ね付ける能力を持つ。
娼館に拾われて用心棒的な役割をしていたが、ロックモールの天使樹の肥大化に伴い子供たちを連れて逃走、保護される。
その後ロックモールの「ランダム」討伐に参加。そこで母親の力の結晶である宝石を譲り受けたことで、人間でありながら力を行使できる存在となった。
性格は素直でいい子。クランは初恋の人になるらしい。空気が読める(というより心がある程度読める)。
実は結構情熱的であり、押しまくった結果クランの第4夫人的立場になった。
最年少のためかなり可愛がられている。覚醒レベル5。

・クリス・トンプソン
闇ギルドの創始者にして首魁。第一回大武術会の優勝者であり、100歳以上のはずだが壮年にしか見えない。
黒い燕尾服にシルクハットを被っている。身長175cmぐらいのスキンヘッド。
ケインの末裔らしいが、力は桁違い。オリジナルのケイン以上……だったはずだがマリーンの「紅蓮姫」で重傷を負っていた所をあっさり撃破された。
第2世界のブレイズに実質的に殺害される。

・ドワーキン
オルドの従兄弟であり、オルドに匹敵する実力者。
「新人類」クトゥルフ覚醒のため第40階層に向け移動中。
(撃破で一応のEDに到達することが可能です)

・ベネディクト
「一族」長兄。「壊れた世界」にいるがまだ動いていない。
実力は他の「一族」が束になっても敵わないほどであり、現状では恐らくドワーキンと双璧の敵。
ただ第二世界の封印強化、こちらの世界の門破壊により当面は動けない。
(倒さなくてもED到達は可能です)

・シデ・スナイダ
500年前の英雄。この世界においては「穴」の封印のため自らの命を犠牲にして存在ごと抹消されていた。
「壊れた世界」の彼は壊れきった世界をなおも救おうと奮闘。「第二世界」に助けを求めた。
その過程で「第二世界」と「壊れた世界」とを結ぶ門の結界を張ることになり、人柱として犠牲に。
しかしクランにより助けられたことで復活、現在はクランたちと行動を共にする。
性格は聖人君主であり自己犠牲を躊躇わない。救えるものは全て救うという信条を持つ。一撃で最高位の機械兵Ωを撃破できるなど、桁違いの戦闘力を持つ。覚醒レベル6(ただし7にはならない)。

また現在別作品(https://ncode.syosetu.com/n3979gc/)と同時進行のため更新がやや遅れぎみです。ご了承下さい。(恐らく2週間以内には完結します)

上位神器の選択から入ります。

4の倍数 ヴァンパイア・キラー(鞭、対不死特攻、ナディアかミラ用)
4の倍数+1 カドゥケウス(杖、ラーナ用)
4の倍数+2 ドル・ローミンの鉢金(兜、全員装備可能)
4の倍数+3 天馬座ペガサスの籠手(籠手、クランかイマーラ用)

ゾロ目か90以上 ナルヤ(全パラメーター+2、コンマ、クリティカル、ダメージ修正あり)
99か00 ??????

※今回のみ因果律操作は不可とします

※巻き戻し権取得(残り3回)

「……これは」

一際強い魔力を感じた。そこにあったのは籠手だ。馬の頭の装飾が施されている。

「『天馬座ペガサスの籠手』とあるね。『ギリシャ』って国のものらしいけど」

「……これも神器、なのかな」

師匠がそれを手に取ると、確信したように頷いた。

「多分。私のよりも、秘められたマナは強いかもしれない」

試しに着けてみると、手に羽根が生えたように軽い。……これは凄いものかも。

「ちょっと素振りしていい?」

「構わないわ」

※90以上で???習得

この習得判定はここだけ?
ここだけだったり経験点無しで習得なら因果律操作使うのも考えるけど

>>18
あとで覚えることは可能です。
なお、ダメージ2分の1の5連打になります。(相手の防御効果は残存)
クリティカルが出ればそこから煉獄というパターンもできなくはありません。
(ただ、安定感には欠けます)

軽く拳を振ると、ビュッという風音が聞こえてきた。慣れればかなりの連打が打てそうだな。

「これ、僕が使っていいかな」

「ええ、構わないわ」

確かに凄い力がある気がする。ただ、慣れればもっとそれを引き出せるかも……

※天馬座ペガサスの籠手
筋力と知力+4、追加ダメージ+100、防御係数-1
(防御係数は2になります)
クリティカル時ダメージ補正に加え追加攻撃(通常攻撃扱い、煉獄時は継続判定に含まず)

※流星拳を経験点400p、奥義習得ポイント10pで覚えられます。効果は上記です。

※第34階層に進みますか?

1 進む
2 一度撤収

(タイムロス2、残り3)

※2票先取です。

※第34階層のコンマ補正

01~15 -20
16~30 -10
31~50 -5
51~89 0
90~00 0、再判定

1 ミラの因果律操作を使う
2 クランの因果律操作を使う
3 何もしない

※2票先取

※再判定

01~30 -10
31~50 -5
51~84 0
86~00 0、再判定

【第34階層】

「……一気に気味が悪くなったわね」

見た目は32階層や33階層と良く似ている。しかし違うのは、臭いと空気だ。カビ臭く淀んだ空気が、この先に何かあると教えている。

「武器や防具も全部錆び付いてる。というか、これって……」

「血だな。まるで、ここで大勢の人が死んだかのようだ」

シデさんの言葉に、ナディアが「ひいっっ!?」と叫んだ。

「ちょ、ちょっと、脅かさないで下さいよ」

「だが、事実だ。これもかつて、過去にあったことなのだろうな」

先は薄暗く、何が潜んでいるか分からない。ラーナが精神を集中した。

01~25 ……強大な何かが潜んでいる
26~60 何かいると思う
61~75 機械兵がいる
76~89 目立った何かはいない
90~00 上+ショートカット

※因果律操作を使いますか?

1 使う
2 使わない

※何が出てくるかは未定ですが、この戦力でもある意味際どい何かが準備されています

※3票先取

2
まさSAN値ピンチなパターンとかかな
最低コンマ続いたし、ラーナの未来予知発動出来るんじゃね?
ナディアは社の大活躍でステータス上がったらしいけど、場合によっては待機も考えたほうがいいか

ラーナの額から汗が流れてきた。

「……強大な何かが潜んでいるわ」

「え……ドワーキン?」

※13の倍数でドワーキン?
※20の倍数で?????
※ゾロ目、90以上でナディアが反応

>>43
未来予知は上のいずれかで反応します。

「……分からない。でも、凄く嫌な予感がするの」

「これだけ人がいるのに?」

ラーナが頷いた。

「確信は持てないけど……」

「しかし、退く選択肢もないな。何がいるか分からない以上は、仕切り直しても高が知れている」

ミラの言う通りだ。ここは、一先ず先に進もう。

※判定1回目
01~35 何らかの異常あり
36~70 狼登場
71~89 何もなし
90~00 ショートカット

#

「……空気がさらに淀んできたわね」

師匠が辺りを見渡す。魔物の類はいないけど、壁には血糊がベッタリついている。数ヶ月前の僕なら、その場で卒倒していそうだ。

「この奥にいるの?」

「間違いなく」

※5の倍数で情報あり

※クリティカル、詳細情報あり

「近付いて来て、ハッキリと分かってきたわ。……こいつは……」

ラーナの汗が凄い。そして、彼女は口を開いた。

3の倍数 ナディアが反応
3の倍数+1 ミラが反応
3の倍数+2 ミーシャが反応
ゾロ目か90以上 金色の??ね

「これは……ミラに近いものを感じる」

ミラも頷いた。

「間違いないな。ただ、同族ではあり得ないはず……どういうことだ?」

「分からない。でも、ナイアとも魔力の質が違う。というか……数が多いの」

「数が多い?」

「うん。10体以上は、多分いる……」

ゾクリ、と悪寒が走った。ミラみたいなのが10体も??

「ドワーキンが準備した、とか??」

「多分。……どうしよう、私、勝てる自信がない……」

ミラの表情も冴えない。

「『j』の幼体としても、10体以上もいるとなると……厳しいな。
『クトゥルフ』とやらを造り出す際の副産物か、クローンの一種か」

※4の倍数で?
ゾロ目、90以上なら対処法あり

※因果律操作を使いますか?

2票先取

※多数決内容を変えます。

1 そのまま
2 因果律操作を使う(ある程度の対応ができるようになります)
3 巻き戻す(残り3回)

※3票先取

ステータス高くないだろうし、近づいて全体が範囲に収まるようにしてテンプテーションでなんとかならないかな
ラーナは火炎魔法のほうがダメージ出そうならそうするとか
クランは部屋入る前に高速詠唱3を取れるなら取って、奥義使い切ったら焔霊とか

>>62
テンプテーションが効くかどうかは5分です。
なお、「クラン以外の全員」が影響を受けてしまうため、効かないと悲惨ですね。
火炎魔法は高確率で有効ですが、現状だと決定打には欠けます。

jに近い何か(魔物?)となるとノーサの時みたくミラが止めてくれないかと考えついたけど問答無用で先制攻撃とかされるとやばいか
回答次第では>>61取り下げるかも

>>64
もちろん問答無用で攻撃の可能性大です。
話が通じたとしても99か00偶数以外ではあまり有効ではないです。

上げます。

テンプテーションのスタンって何ターン継続するのでしょう?
アクセラレーションで2回かけた時は効果時間が2倍になりますか?
効くかどうかは5分というのは、相手の1体1体のレジスト率が5割ずつで合ってますか?

>>70
継続率は非常に高く、能力値にもペナルティが付きます。
ただ、アクセラレーションで持続が2倍にはなりません。
また、今回の場合成功してもやや面倒なことになる可能性はなくはないです。
レジスト率はそれで合っていますが、仮に決行する場合の判定方法は思案中です。
(最低10体であり、20体いることもあり得ます)

巻き戻し箇所を指定します。
先に3票入ったものから決めます。

>>33>>36が有力候補でしょう。

>>16の判定で成功した場合の習得で、経験点は消費されますか?
ミラの因果律操作は復活しますか?

>>76
前者については消費されません。
ただ、ミラの因果律操作についても復活しません(しかも操作前のテーブルでの判定です)。

>>33の再判定を行います。テーブルは同一です。

【第34階層】

「……ここ、見覚えが……」

辺りには木々と芝生の広場があった。後は大きな池と幾つかの建物。これは、確か……

「『ウエノオンチョウコウエン』だったか。確かこんな感じの場所があるとは聞いている」

ミラが口を開いた。そう、ここはオリヴィアとララとで博物館に行った時に、近くにあった公園だ。

「よく知ってるね、行ったこともないのに」

「ララと知識の交換をした時に覚えた。行くことがあるとも思わなかったが」

「『過去の世界』を再現している、というわけね」

ラーナがきょろきょろと辺りを見た。

01~50 池に誰かいるね
51~70 機械兵がうろついてるわ
71~89 特に何もなさそうね
90~00 池に誰かいるね……

※クリティカル、再判定

01~35 機械兵がうろついてるわ
36~70 特に何もなさそうね
71~89 池に誰かいるね……
90~00 上+α(神器情報あり)

※因果律操作を使いますか?

2票先取

「池に誰かがいるね……」

ラーナが池を指差した。池の中央には、何故か格闘場がある。四方を縄で囲われているのは、あまり見たことがない。

「あそこにいるの?」

「うん。行ってみる?」

「え、危険じゃないの?」

ナディアがうーんと唸った。

「邪悪ですけど……敵意がある感じじゃないです。こちらに気付いてるみたいですし」

「え」

格闘場を見ても誰もいない。シデさんが「ふむ」と呟いた。

「あのハブというのと同じ、武人かもしれないな」

「魔物で武人……まあ、ハブさんはそうでしたけど」

「私が出会った中にも、そういうのがいないわけではなかった。冒険者が素体になっている者は、そういう傾向があるようだな」

ハブさんも、かつては僕らと同じ人間だったのだろうか。それを知る術はなさそうだけど。

「とにかく、行きましょう。さほど危険がないなら、話を聞くのもいいかもしれない」

師匠の言う通りだ。とりあえず、池の方に向かってみる。

格闘場に近付くと、池の中からプクプクと泡が出てきた。……来るっ。


「ケケーッッ!!!」


池から何か、緑色のが飛び出してきた!?
それは空中で宙返りすると、格闘場の中央に降り立つ。

「ようこそ俺様の棲み家へ!!人間どもよ」

「……君は?」

そいつは全身鱗に魚のようなヒレが背中についた魔物だった。下半身にはちゃんと赤いパンツを履いている。

「ケケーッ、俺の名はアトラだ!強き者ばかりで嬉しいぜ、ケケーッ!!」

「やはり武人か」

シデさんが一歩前に出る。アトラと名乗った怪物はギザギザの歯を見せて笑う。

「おお、お前は面白いな!前に来た人間に、どことなく似ているぜ」

「前に来た人間?」

「そうだ、名を確か……」

※3の倍数でウィル
それ以外でダーレン

「名は……ダーレン。マイク・ダーレンとか言ったな」

「……開祖が!!?」

アトラは意外そうに僕を見た。

「知り合いか?あれから悠久の時が過ぎているが」

「地上では伝説的な武人です。……ということは」

「大祖母様にも会っているわけだな」

「大祖母様?」

ミラは自分の腕を刃へと変えて見せた。

「ダーレンの妻の子孫だ。これも何かの縁か」

「おお、そう言えばそんなのもいたな。ダーレン以上に血気盛んな女だったぜ。
ケケーッ、いよいよ面白くなってきやがった。ダーレンの子孫とはな」

アトラはニヤニヤと笑う。そして……

偶数 これも何かの縁だ、耳寄りな話をしてやる
奇数 これも何かの縁だ、俺が相手してやる
ゾロ目、90以上 これも何かの縁だ、こいつをくれてやる

「これも何かの縁だ、俺が相手してやる」

「え?」

「随分長い間誰も来ねえんで身体が鈍って仕方ねえんだよ。遊んでくれりゃそれでいい、ケケッ」

アトラは体操を始めた。

「見返りはないの?」

「俺に勝てたら面白いことを教えてやる。さて……」

※50以上でクラン立候補可能、未満だとアトラが相手を指名

「相手は俺が選ばせてもらうぜ……」

※対戦相手

01~05 ラーナ
06~10 ナディア
11~20 ミーシャ
21~30 シデ
31~40 イマーラ
41~60 ミラ
61~89 クラン
90~00 クラン(戦闘簡略化、中確率で神器入手)

「そこのチビ。てめえが来い」

アトラが指差したのは、意外にもラーナだった。

「わ、私??」

「そうだ。俺は悪魔だからな、一番勝てそうなのはてめえと判断した。
それに、てめえも腕に自信はあるんだろ?見りゃ力量は分かる、ケケ」

「クラン、どうする?」

魔法使いのラーナにとって、こういう狭い舞台はあまり向いてない。見るからに接近戦が得意そうなアトラ相手では尚更だ。
一番身体が小さいラーナを選んだ真意は分からないけど、仮に彼女と彼が戦うなら苦戦は覚悟した方がいい。

「……僕が出るんじゃダメかな」

01~65 ダメだね
66~89 やはり乗ってくるよなぁ
90~00 いいぜ、女かと思ったがなかなか漢じゃねえか

ニタァとアトラが笑った。

「やはり乗ってくるよなぁ?お前の女だろう」

「……だったらどうするんです」

01~20 だがお前はダメだ
21~70 お前とやらせてもらうぜ、ただし条件付きだ
71~89 お前とやらせてもらうぜ
90~00 お前とやらせてもらうぜ(何かしら有利に)

えぇ・・・
たとえ挑発だとしても嫁が虐められそうになるのを黙って見てるわけには・・・
本気を出すつもりはないし(死門使わない)、それでも僕と戦うのが嫌ならこの装備(神器)を外してやってもいいって挑発し返してみるのはどうだろうか

>>105
判定に失敗しているので振り直しを使わない限り不可です。
ただ、相手の変更には応じる可能性はあります。
(要は「いくら何でもクランは分が悪い」と見ているわけです)

「だがお前はダメだね。俺は強い奴は好きだが、強すぎるのは嫌いだ。ケケッ」

シデさんがムッとした。

「それでも武人か」

「俺は戦いは好きだが、命知らずでもねえんだよ。こいつとやったら殺されかねねえ。たとえ手加減してもな。
お前も同じ理由でダメだ。勝つか負けるか、ヒリヒリしたのが望みなんでね」

01~50 ラーナのまま
51~60 ナディア
61~75 ミーシャ
76~89 イマーラ
90~00 ミラ

「というわけで、指名は変えずだ。さあ、上がんな」

アトラがラーナを手招きする。

1 拒否する
2 受ける
3 巻き戻し権を使う(残り2回)

※2票先取
※元ネタから分かるように、ラーナとの相性はかなり悪いです。負けると?????は入手不可になります。

なお、拒否しても?????は入手不可になります。この場合、先を急ぐことになるでしょう。

「分かったわ、でも一つ聞かせて。これ、私が勝ったら何か見返りあるの?」

「ケケーッ!!いい質問だぜ。何もこん中で一番小さいからお前を選んだわけじゃねえ」

「え?」

※50以上で??

※?????の場所のみ

「この下の階に、ある宝がある。そいつの場所を教えてやるぜ」

「宝?」

「ああ。神器が一つ『アロワノの杖』。その持ち主に相応しいかを、俺が確かめてやるってわけだ」

「……なるほど。確かに、この中で杖使いは私だけね」

アトラが構えた。

「ケケッ、そういうことだぜ。さあ、やろうか」

※ラーナの基本ステータスを以下のように再設定します。

HP 400
筋力 8
技術 27
知力 30
精神 28

クリティカル補正 90以上

【ターン1、距離7】

「接近戦、よね……」

ジリジリとアトラがラーナに近付いてきた。武道場は狭く、すぐに間合いになってしまいそうだ。

※空に飛びますか?

1 飛ぶ
2 そのまま

※2票先取

ラーナが空に飛んだ!向こうも飛べないなら、接近戦に持ち込まれることはないけど……

※アトラの行動

01~50 ウォーターガン
51~89 そのまま見送る
90~00 上+α

※命中補正あり

「うおっ!!?」

ラーナは一気に5メドほど跳んだ!アトラは意表を突かれたようだ。

「地上は分が悪すぎだから、上空から行かせてもらうわっ!!」

ラーナの右手に光の束が見えた。

「光の槍(ライトニングスピア)っっ!!!」

※ラーナ命中判定
100-27×3+10(技術差)=29以上で命中
(クリティカルのため係数が2→3になっています)

※ライトニングスピア→ライトニングランスに訂正
※筋力も12に変更します(あまり意味はないですが)

※命中、クリティカル
(追撃へ)

ダメージ
コンマ下×30(最低保証600)

※クリティカル、ダメージ2倍

ダメージ 5880

※アトラのHP設定
01~50 12000
51~75 10000
76~89 8000
90~00 6000

※76以上から失神判定が入ります

戦闘中コンマ振り直しやったほうがいいだろうか
ラーナ好感度のクリティカル倍率+1とか、他のメンバーの好感度ボーナスは使えますかね

アトラ残りHP 6120

光の槍がアトラの肩の辺りを貫く!!

「ギョエエエエッッッ!!?」

「まだおかわりがあるわよっ!!」

※29以上で命中

>>137
これはクランが戦闘の主体時のみです。

ダメージ
コンマ下×30

使えないのか…残念
この連撃でコツを掴んで、連続魔とか習得してくれたら…って思うけど
戦闘中以外のいつでも使える好感度ボーナスならいいのかな
ミーシャの好感度で、77以上を1回のみ00偶数がありますね

>>144
それについてもクランの行動か、状況判定のみですね。
ラーナが明確に行動の主体のため、ここでは適用不可です。

とはいっても普通に終わりそうですが。

ダメージ 5280
アトラ残りHP 840

※アトラ気絶判定
アトラ精神 26のため26以上で失神

※戦闘終了

今日はここまで。なお、速攻撃破の報酬として何かを用意します。

光の槍がアトラの腹を貫く!!


「キエエエエエッッッッ!!?」


串刺しになった彼は、武道場の中央で倒れた。

「口ほどにもないわね」

僕は彼の元に向かった。さすがにこのまま死なれては、杖の在りかは分からない。
幸い傷口は「時間遡行」ですぐに塞がった。

「ケケッ……まさか勝負の前に終わるとは」

「あんた強いって本当なの?ほとんど瞬殺だったじゃない」

「まさか空に逃げるなんてな……いや、対抗策もあったんだが、虚を突かれた。完敗だぜ」

シデさんがアトラを見た。

「組んで戦わないと力が出せないか」

「魔法も使えるがな。初手を見誤ったのが敗因だ。ヒリつく勝負をしたかったが、それは別の機会だな。あるのかどうか知らねえが」

僕はふと思い付いた。

「……ダーレン寺に行っては?」

「ダーレン……寺なんて建ててたのか?」

「武を磨くための修業をしている人がたくさんいる。その中には魔物も」

「魔物も、だぁ??」

※30以上でダーレン寺にアトラが移動

んんーここで00か
上にあったミーシャの77以上ってのは、これも含むのだろうか

>>152
含みません。使えてしまうと便利すぎるのが理由です。

というわけで偶奇判定です。

奇数……ファンブル回避権利全消費
偶数……?????(ラーナ関連+???)

コンマ下3になります。

「ケケーッ!!そうかそうか、そんな面白そうな所が地上にあるとはな!!仲間を連れていってやるか」

「……仲間??」

ニヤリとアトラが笑う。

「魔物でも知恵のある奴らはつるんでるんだよ。雑魚を相手にしてても面白くねえから、普段は色々なとこで勝手にやってるがな。
気が向いたら殴り合う。まあそんな関係だぜ」

「シデさん、聞いたことは」

「……初耳だな」

ミラを見ても、「何だそれは」と不思議そうだ。

「『知恵ある魔物』って、ハブさんは」

「誰だそれは?そんなのもいるのか」

これは、第二世界の「穴」にいたオリヴィアなら知っているのだろうか。あるいは一族なら知っているとか……だったら警告とかありそうだけど。

「まあいい、何人か呼んでみるか」

ピー!!!とアトラが口笛を吹く。すると……

「……嘘、でしょ!?」

あちらこちらから、空間に歪みができる。……これはっ!!?

そして中から、次々と異形の魔物が現れてきた。

※人数
01~50 3人
51~75 5人
76~89 7人
90~00 8人(1人は???)

最初に出てきたのは、巨体の角の生えた男。そして黒いマントの男がそれに続いた。
ねじ曲がった金属に手足の生えた魔物に、機械兵の小型版……というかオモチャみたいなのが出てきた。そして最後に巨大な岩男が現れる。

「アトラどうした?退屈を凌げそうな奴がいたか」

「一堂に介するのは300年ぶりか。その前は500年前……ほとんど会っていないな」

「あのダーレンという男は面白かったが、それ以上なのか?ケケケッ」

……何なのだこいつらは。そもそも普段はどこにいるのだろう??なぜプレーンウォークを使える??

「1人足りないぞ、カメンは?」

「ケケーッ、どっかで野垂れ死んだんじゃねえか?あいつ弱いし」

「ケケケ~、アトラ、酷い言い種だぜ。事実だがな」

「……あの、あなたたちは?」

角の男が前に出た。

「俺たちは『悪魔の魔物』だ。ベネディクトという男に作られた。ただ、あまり昔のことは覚えていなくてな、許せ」

「ベネディクトに作られた?」

しかし「悪魔」という割には敵対的じゃない。ベネディクトの魔物なのに、どういうことだろう?

「……ベネディクトの支配から解き放たれたからか。それで、元の冒険者としての人格が表に出たと」

「翼人、お前只者ではないな」

黒マントが言う。顔が空洞だけど、どうやって声を出しているのだろう?

「いや、ただの老いぼれだよ。プレーンウォークを使えるのは、ベネディクトがそうさせたからか。
オルディニウムによるブーストを掛けられた魔物、というわけだな」

「詳しくは知らないがな。お前こそ、なぜ俺たちでも知らぬことを?」

「500年以上も生きているのでね。君たちは実戦配備される前だから知らなかったわけか、納得した。
それより、今世界で何が起きているか知らないのか」

01~75 知るわけがない
76~89 異変には気付いている
90~00 ドワーキンの意図まで知っている

「薄々はな。何やら下の方で怪しげな動きがあるのは分かっている」

角の男が言う。

「世界を壊さんとする試みだ。この世界だけでなく、他の多元世界にも影響が及びかねない。協力してはもらえないか」

シデさんの言葉に、6人の男たちが顔を見合わせた。

「……正直、俺たちでできることは少ないぞ。お前たち6人は、皆大体俺たちより強い。そのはずだ」

「ケケーッ、俺もやられたしな」

「アトラ、瞬殺されておいてなぜ自慢気なんだよ……意味不明だぜ」

01~70 通常進行
71~89 ただ、神器とやらの場所は分かる
90~00 上+α(うち1人は十分な戦力)

「ただ、鍛練になら付き合うぞ。こと超接近戦なら、そこの翼人以外なら戦えるだろうな」

「……力なら、負けない」

ずっと黙っていた岩男が言う。

「それと、神器、だったか?やたらと強い武器なら、在りかを知ってるぜ」

「リング、そうなのか?」

「ケケケ、伊達にあちこち回ってるわぇじゃねえ」

※神器情報

01~75 1つだけ
76~89 2つ
90~00 3つ(1つは上位神器確定)

「場所はここのさらに下、第37階層だ。あそこには別の神器もあるが、もう一つ存在する」

「『飛行石』以外に?」

「あ、そんな名前だったか?ケケケ」

※種類

3の倍数 兜
3の倍数+1 長剣
3の倍数+2 剣の柄

ゾロ目、90以上 再判定(50%で上位神器)

「あそこには、剣の柄だけがある」

「剣の柄?それが神器なの?」

「ケケケ」とバネの魔物が笑う。

「俺が戯れに握ったら、魔力の剣ができたぜ。俺程度でそれなんだから、ちゃんと扱える奴ならさぞデカイ刃になるだろうさ、ケケケ」

「なるほど、魔力を吸い、具現化するわけね。ただ、私じゃ剣は使えないから、別の誰かかしら」

ラーナが言う。ミラかナディア用かな。

「まあそんなわけだ。俺を連れていくならこいつらも連れていってくれ。賑やかな方がいいだろ?」

「……断る理由もないかな」

その時、ラーナの身体が光り出した!?

※00クリティカルと速攻撃破ボーナスで上位能力2つが手に入ります。

※その前に、1回だけ判定します。
77、88、99、00だと?????

※特になし

※ラーナの特殊能力を選びます。2つ選択可能です。
※2票入ったものから決定します。

1 時間停止(3ターン)
2 自発的エメリア化(死門解放と同等の効果+クリティカル領域が80以上に)(この状態で薬を飲むのはギャンブルになります)
3 因果律操作レベル1(1回)
4 未来予知レベル2(戦闘時高確率で回避、カウンター)
5 精神感応レベル3(ブレイズに準じた能力)
6 無敵化(サイファーに準じた能力、全体攻撃を1回無効化)
7 極大消滅魔法(使うと半日は行動不能、自然回復のみ、詠唱5ターン(高速詠唱込みで2ターン、時間停止からのコンボは不可))

時間停止ってどんな感じですかね?
確定回避、追加ターンと確定不意打ち?クリティカル?とか、被弾しそうなメンバーを待避できたりしますかね

>>176
全てできます。ただ、被弾しそうな味方を守る場合、至近距離にいてなおかつ被弾直前に時止めを成功させないといけません。
(つまり難易度は高いです)

これは……ミーシャの時と同じような感じだ。光はやがて薄れていく。

「……何だろ、これ」

「変わったことは?」

「うーん、ちょっと待って」


……ラーナの姿が消えた!?


トントン


後ろから肩を叩く感触がする。振り返ると……


「うわっっ!!?」


そこにはラーナがいた!??

「あ、やっぱりできた」

「瞬間転移……なの?」

「うーん、違うかな。前にリーナさんとエリザさんが、2人がかりで『時を止めた』じゃない。あ、ヘカーテもか。
あれと同じことができるようになったみたい」

「『時間停止』か。……なるほど」

シデさんは見覚えがあるらしく、すぐに対応している。

「……すげえな。というか、女子供ばかりだと思ってたが、どいつも化け物ばかりじゃねえか……」

「ただ、技術はまだまだ磨く余地ありとみた。まあ、できる限りで協力はしよう。次の階層に向かうなら、そこで一度お別れだが」

※35階層に

1 行く
2 行かない

※タイムロス3、残り2
※3票先取

あれ?
アロワノの杖と、アトラ撃破の経験点は?

>>183
杖は35階層にあります。どこにあるかは後程(ボス前に入るかはコンマ次第)。
経験点はこの後に入れるつもりでしたが、50pと奥義1pになります。

「いえ、今日はやめておきます。35階層って、何か強力な魔物がいるんでしょう?」

角の男が頷いた。

※70以上で情報あり

※クリティカル、詳細情報あり

「ああ。少々骨の折れる相手だろうな。そいつは……」

4の倍数 氷の魔人
4の倍数+1 炎の魔人
4の倍数+2 砂の魔人
4の倍数+3 雷の魔人

※ゾロ目、90~00 スパゲッティ

短いですが続きは明日。
なおスパゲッティとあって困惑した方もいるでしょうが、元ネタ準拠です。

「奴の名はジジスル。氷の魔人だ」

「氷の魔人……戦ったことが?」

「ある。接近すればと思ったが、そもそも氷魔法が激しく近寄れなかった。
当たれば粉微塵にしてくれたものを」

角の男が歯噛みする。

「氷……ということは炎に弱い」

アトラがニヤリと笑った。

「ケケーッ、その通りだぜ。アロワノの杖は炎の杖。だから、あれが手に入るなら奴は余裕だ」

「でも、下の階層にあるんですよね?まさか、弱点であるそれを守ってるとか」

01~25 まあその通りなんだけどな
26~65 分からねえな
66~89 いや、別の場所だな
90~00 そこまで連れていこうか?

「そこまで連れていこうか?」

「ホール!?隠し場所が分かったのか!?」

「一応。ただ、武器に頼るのは俺の流儀じゃないからな、だから伝えていなかった」

マントの男の言葉に、アトラが脱力した。

「……何だよ、ずっと探してたってのに」

「探してた?」

「ケケーッ、ジジスルの奴、あれを下のどこかに隠してやがった。まあ弱点だから当然だがな。
てか何で素手に拘ってるんだよ。使えるものは猫でも犬でも使うのが流儀だろうが。どうにもこいつは潔癖すぎんだよ」

「潔癖とはなんだ、汚い手は使うが武器は使わんのが要だろう?」

「ケケーッ!!じゃあここでやるか!!?」

角の男が間に割って入る。

「やめとけ。どちらにしろジジスルと俺たちの相性は悪い。
あれは純然たる魔の存在だ。排除できる奴がいるなら、そいつらに任せよう」

「……分かったよ、バフ」

ホールと呼ばれた男が空間に歪みを作った。

「では行くぞ」

#

【第35階層】

※コンマ修正
01~15 -30(1回だけファンブル扱い)
16~25 -20
26~65 -10
66~75 -5
76~89 0
90~00 0(ジジスル戦はイベント戦に)

※ミラとの好感度効果で00偶数扱い
※ジジスル戦はイベント戦、かつラーナが??????????を習得します
(経験点や奥義習得ポイントも入ります)

再開は昼か夜です。

#

「ここになるな」

目の前には氷の棺があった。その中央には深紅の杖。

「あれが神器」

「ケケーッ、そう、あれこそ『アロワノの杖』。炎の権化だぜ。
で、どうやってあれを取り出すってんだ?殴るか?」

「いや、さすがに骨だな。バフ、やるか?」

「『ハリケーンブラスター』でできなくはないが……」

これなら僕でできそうだ。「中から壊す」。

「お、おい小僧??」

僕は拳を氷の塊に当てる。そして……


「哈ッッッ!!!」


裂帛の気合いと共に、勁を通す。すると……


……ピシッ


ピシピシッ


ピシピシピシィッッッ!!!


ガラガラと氷が崩れ出す。魔物たちは、それを唖然とした様子で眺めていた。

「ケケーッ……すげえな。やっぱお前を相手にしなくて正解だったぜ……」

そして、カランという音と共に杖がラーナの足元に落ちてきた。

「……これが、神器、ねぇ」


グロロロロ…………!!!!


地鳴りのような音が、彼方から聞こえてきた。これはっっ!!?

「来やがった、ジジスルだっっ!!!」

宙から何かが物凄い速さで降りてくる。巨大な蝙蝠のような羽に、青白い肌と角。悪魔としか形容のしようがない存在だ。

「我が封印を解くとは……!!凍えて死ねっ!!!」

大きくそいつが息を吸う。その瞬間、ラーナが最前列に進み出た。

「早速使わせてもらうわよっっ!!!」

杖の先端が、紅く光る。そしてその先端から現れたのは……


巨大な、炎の鳥だった。


「焼き尽くせっっっ!!!」


「な…………!!!?」

それは悪魔の全身を瞬時に飲み込む。「あ゛………!!!ア゛ア゛………」という断末魔の叫びは、奴の肉が焼ける音でかき消された。

そして、数秒後には、悪魔の姿は跡形もなくなっていた。


※ラーナ奥義「焼き尽くす」
詠唱5ターン(現状は時間停止との併用必須)、1戦闘につき1回のみ
範囲攻撃、強制クリティカル扱い、10倍ダメージ攻撃(クリティカルは乗りません。コンマ判定時のクリティカルはクリティカル扱いの追撃に転換)

※アロワノの杖
HP+50、知力と技術に+4、追加ダメージ+75、戦闘時のみクリティカル範囲80以上

※クランに経験点150p、奥義習得ポイント3p
(アトラ撃破分と併せて)

※90で撃破後に?

90以上です。すみません。

#

「それにしても呆気なかったね」

ラーナが拍子抜けした感じで言う。アトラが向こうでガタガタ震えていた。

「ケケーッ……あれ食らってたら俺死んでたぜ……」

「命拾いしたなぁ、ケケッ。じゃあその噂のダーレン寺に行くとするか!?」

「人間の猛者も多いのだろう?俺たち以外に知恵ある魔物がいるのも楽しみだな」

6人の魔物はやたらと楽しそうだ。しかし、彼らを見てどう思うかな……

#

「……またまた珍客じゃの……うちは魔物の駆け込み寺ではないのじゃが」

「しかし、彼らもまた武人です。受け入れてはくれませんか」

シデさんのお願いでも、さすがに総師範は難色を示している。ハブさんだけならともかく、同じ日にさらに6人だものなあ……

「おーおー、また誰か呼んだのか?」

オリヴィアが顔を出してきた。夕方の稽古中であるらしく、稽古着は汗(のような何か)で濡れている。

「オリヴィア殿、また困ったことになりましてな」

総師範が困り顔で言う。というか、オリヴィアの方が立場が上なのか……まあ実年齢を考えたら当然なのかな。

オリヴィアが6人の顔を順番に見ていく。

「……皆相当な腕だな。ここに置いておけば、更なる武の向上に繋がると思うが?」

「ただ、短い間に増えすぎですじゃ。そもそも、住む場所が……」

「それについては、別に問題はないぞ。通えばいい」

ホールというマントの男がさらっと言う。

「むむむ……」

01~60 仕方ないですな。お主ら、基本的には歓迎じゃが、郷に入っては郷に従う、それで頼むぞ
61~89 その前に、フリークの相手を頼めないか
90~00 ……ほう

「仕方ないですな。……お主ら、基本的には歓迎じゃが、郷に入っては郷に従う、それで頼むぞ」

「あ、その前に」

オリヴィアが割って入った。

「誰かフリークの相手をしてやってくれないか?あいつも稽古相手に苦労してるのでな」

「フリーク?」

「ああ、私の『嫁』だ」

随分とそこを強調するなあ……というか、確かに会うたびに女の子っぽくなってはいるけど。
まあ、僕が言えた口ではないか。

「女子供に手を挙げるのは趣味ではないが……そいつを連れてきてくれないか」

「無論だ」

しばらくすると、稽古着のフリークがやって来た。

「……なるほど、『使う』な」

「人間相手では少々心許なくなってきてな。ハブ相手だと荷が重すぎる。どうだろうか」

フリークは「何ですかお姉様」と警戒している様子だ。

5の倍数 ホール
5の倍数+1 マウ
5の倍数+2 アトラ
5の倍数+3 リング
5の倍数+4 キング

ゾロ目、90~00 バフ

「なら、俺が行こう」

黒マントの男が進み出た。

「お前は誰だ」

「ホールという。稽古ということだが、いいのか?」

「ああ。存分にやってくれ」

「お姉様!?」

驚くフリークの頭をオリヴィアが撫でる。

「大丈夫、あくまでさらに強くなるためだ。私に並び立ちたいんだろう?」

「はっ、はいっ!!」

何か昔の僕と師匠を見ているようだな。ホールは広場に向けて歩き出す。

「公開稽古ということでいいか、総師範」

「構いませぬぞ」

門人たちが見守る中、2人が対峙する。その中には、ハブさんもいた。

「クランか。お前がつれてきた、あいつらは」

「『知恵ある魔物』だそうです。あなたと同じ」

「……あんなのもいたのか。是非手合わせ願いたいな」

フリークはすっかりダーレン寺流の拳法が板に付いた構えだ。ホールは両手を上げた構えだけど……あれは?

「超接近戦特化、ね。あまりああいうのは見たことがない」

「イマーラ?」

「モリブスの辺りにああいう構えの流派がいるのは知ってるわ。組んだら最後、一方的に蹂躙される」

4の倍数 フリーク攻撃
4の倍数+1 ホール攻撃
4の倍数+2 フリーク遠距離攻撃
4の倍数+3 ホール瞬間転移

ゾロ目、90~00 多数決(フリーク大技かホール大技、覚えられる技が違います)

「ハッッ!!!」

フリークが遠くから拳を振るった。これは一体……

「フッ!!」

ホールが何かを避けた。そして……


ボゴォッッ


彼の背後の岩に、大きなヒビが入った!!?

「総師範、あれはっ!?」

「『遠当て』じゃ。魔力の資質に恵まれている者しか使えん。
オルランドゥのローマンも似た技を使うな」

「魔拳弾」か。ここにもそういう技術があるとは、初めて知った。

「近付けさせないつもりか、面白い」

「嫌な予感がしたんでね」

「いいだろう、ならこれはどうかな?」

ホールが地面に沈んだ!?

4の倍数 フリーク、察知して回避
4の倍数+1 ホール、捕まえて弱攻撃
4の倍数+2 ホール、捕まえて中攻撃
4の倍数+3 フリーク、上空へ逃げる

ゾロ目、90~00 フォーディメンジョンキル



次の瞬間。


「え」


フリークの背後から現れたホールが、彼を後方から羽交い締めにして飛び上がった!!?

「瞬間転移!!?」

ホールは空中でフリークを複雑な形に固めていく。逆さに掴んだ両腕を交差させて掴み、両脚は自分の足に絡める。
そして、頭から地面に落としていく……これは危ないっ!!

「うわああああっっっ!!?」

フリークの頭が砕けようとしたその瞬間、ホールは固めるのを離し頭を庇う。

「とおっ!!」

ドサッ、とフリークが背中から倒れる。打撃はあるけど、とりあえず無事みたいだ。

「……稽古だ、この程度でいいな」

「クソッ……!!」

オリヴィアがフリークの元に駆け付ける。

「怪我はないな」

「……くっ、こ、こんな……!!」

「世界は広い、ということだ。いい勉強になっただろう。……魔物よ、今の技は」

「我が奥義『フォーディメンジョンキル』。決まれば脱出は不可能だ」

「……面白い。しかも瞬間転移か」

師匠を見ると……

※70以上で教えを請う
※経験点30p、奥義習得ポイント1p

「……あれはちょっと無理かしら」

「そうなの?」

「誰かを抱えたまま、あそこまで高くは跳べないから。ラーナやミラみたいに飛べれば別だけど」

なるほど。そもそも空中であんな複雑に固めるのは、ちょっと無理そうだ。

「稽古をつけてほしいならいつでも歓迎しよう。俺たちも学ぶ所は大きいからな」

なるほど、瞬間転移との合わせ技か。「加速装置」で裏を取れば、僕でもできるかな……

※自由行動へ

1 自分も稽古をつけてもらう(相手は指定可能)
2 第二世界に行く
3 過去の世界に行く
4 モリブスに行って「社」の様子を見る
5 イーリスに戻って休む(イマーラ増強イベントの可能性)
6 その他自由安価

※3票先取

「ところでシデさん。会わせたい『人』がいるんですが」

「……人?」

僕は頷いた。あの傀儡人形。あそこにシデさんの魂が残っているならば、何かが起きるんじゃなかろうか?

#

「ここか」

僕とシデさんは奥の堂に着く。奥には、いつの間にか元に戻ったのか、傀儡人形が立っていた。

「……人形?」

「ええ。シデさんの技術が込められた人形です。ただ、魂まであるかどうか」

01~80 何もない
81~89 人形が薄く光り、砕けた
90~00 人形が薄く光り、シデさんを包み込んだ

シデさんが人形に触れると、人形は薄く光り……そして「パリン」と砕け塵になった。

「……え??」

「……そういうことか」

シデさんは納得したように頷いた。

「どういうことですか?」

「同じ世界に同じ存在は並立できない。出会ったら対消滅するのが定めだ。
ただ、ここにいたのは私の欠片に過ぎない。だから、力を私に託して消えたのだろう」

「……託した」

「ああ。お蔭で多少はこの世界でも動けるようになった。……ケリを付けろ、ということなのだろうな」

シデさんが静かに、しかし何か思いを込めて言った。「託した」、か……。

※シデの能力が上乗せされます。クリティカル領域が前々作のものになります。
※90未満で96日目へ

えっ軽く流してるけど、またシデ人形くん壊れたんか
いやこうなる気はしてたけど
またこっちのオリヴィアと世界のアリスが直せる…よな
稽古相手という意味なら十分すぎる戦力はダーレン寺に揃いはしたが

>>226
直せません。90以上ならそのままでした。
もっとも、ご指摘通り稽古相手なら不自由しなくなりましたし、シデ本人に教えを請えばいいだけなので問題はあまりないのですが。

わぁ…総師範に迷惑かけまくり
落ち着いたら埋め合わせしないとね
シデは前前作終了時くらいまで力を出せるようになったのかな
今まで使ってなかった無想流舞や各種神器特殊効果とか

>>229
シデの能力はそういう理解でOKです。
総師範は困るでしょうが、稽古の質は上がるのでそこまで問題視はしないでしょう。
奥義習得に辿り着けるごく一部にしか人形の意味はなかったというのもあります。

前前作のwikiのステータスは少し古い情報みたい
前前作18スレ目の
659(クリティカル範囲)
832(秘奥義「蒼龍天羅」)
926(最終パラメータ)
が参考にできる場所かな

ダメージのシステム違うし、バランス調整大変そう
金髪82%だし多少弱体化してそうだが前前作ラスボスのダリオや、なんと言っても j が味方に居たりするし
敵のスペックもそのままだと今のクランでも火力が足りなさすぎるというか、シデのクリティカル倍率が頭おかしい
そのままならシデも第二世界組もみんなして2回攻撃以上持ってるし、クランもエメリア化でそれくらい出来ないと加速装置で満足してる場合ちゃうわな
そうすると嫁たちが力不足すぎるってなるけど

※特殊イベントへ

#

「……まあ壊してしまったのは仕方ないがの……」

総師範が嘆息した。シデさんは「申し訳ありません」と頭を下げる。

「故意ではありませんでした。埋め合わせは、必ず」

「いや、それはもうよいのです。ただ、技の伝承をどうすべきか……」

「時折私がこちらに来る、というのではダメでしょうか」

「……貴方が?しかし、貴方は異世界の方では」

「全てが終わりましたら、こちらに。悠久の命をどう使うかは、ずっと考えていたのです。
ここから武を拡げる旅をするのも、また一興かと思っておりました。……もちろん、『全てが終わってから』ですが」

「そこまで申されるのなら。しかし、一気に門人……というか珍客が増えて如何したものか」

総師範が思案顔だ。オリヴィアがポン、と彼の肩を叩いた。

「そこは私に任せてくれ。少なくとも、バフとホールは話が通じそうだ。
秩序を乱すことはするまいよ」

「なら、お任せしてよろしいですかな?」

「ああ。……というか、その翼人。一度本気で死合いたくなったな」

シデさんが苦笑する。

「やめておこう。平和な時が来たら、いくらでも」

「堅物だな。まあいい。……フリークを慰めに行くから、私はここで退こう」

オリヴィアが向こうへと去っていこうとして、足を止めた。

「そう言えば……お前にも嫁がいたな」

「……ああ。彼女を救わないと、私は先へは進めない」

「チラリと、向こうにいた時に話は聞いていた。で、お前の義理の父に当たる男が、今モリブスにいるんだったな」

「……?そうだが」

「ちょっと面白いことができるかもしれないな」

※70未満で通常ルート

これってラーナの因果律操作で振り直しで、70未満の範囲が無くなって確定成功orクリティカルに出来ますか?

>>235
それはさすがに無理です。

因果律操作レベル1は本来「複数分岐があるもののうち、一番下を排除しての振り直し」を想定していました。
ですので今回の場合は当てはまらない……と言いたいのですが、これだと弱すぎるので「2択の場合は振り直し」とします。

コンマ下です。

「……面白いこと?」

「そうだ。ナガトもお前の義理の父も、随分時間はかかったが正気に戻っている。
原因は幾つかありそうだが、オルディニウムが精神に与える影響は時間と共に減衰するのでは、と私は考えた」

「話が見えてこないが」

ニヤリ、とオリヴィアが笑った。

「『時間を加速させる』ことがもしできるのなら?本来なら老衰するだけだが、『終末兵士』の老化は極めて遅い。
だから、これはメリットしかない」

「だとしてもその方法がないだろう」

オリヴィアが僕を見た。

「いるじゃないか、『時間を加速できる』能力者が」

「……え?僕?」

「そうだ。自分の時間を加速させるのではなく、他人の時間を加速できるとすれば?」

「でも、やったことがないよ」

「私で試してみるといい。どうせ寿命なんてあってないようなものだ」

ミラのお祖母さんは寿命で消えたとか言ってたけど、本当に大丈夫なのかな……そもそもやり方が分からないけど。
時間遡行と逆のマナの流れにすればいいのかな……

※80以上で成功(未満でも後で練習すればできます)

オリヴィアの手を握る。時間遡行の逆……そして加速……


キュイイイイイイィィィ!!!


強烈な違和感。そして甲高い音が周囲に響く。


「これって!!?」

「……いいから続けろっ」

オリヴィアから凄まじい勢いで汗が流れている。フリークが離れていて良かった。僕はそう思った。

1分くらいして「……離せ」とオリヴィアが言った。

「……今ので、大体5年ぐらいだな……」

「えっ、じゃあ」

「……成功だ。ただ、これじゃ実戦では使いにくいな」

「え」

シデさんが頷く。

「ダナを行動不能にさせた上で、だな。100分あれば、500年か……それだけあれば、幾ら『壊れた世界』のオルディニウム濃度であっても」

「行けるかもな」

オリヴィアが同意した。

「ねえ、ごめん。これって、ドワーキンとかにも使えるのかな?」

「いや、無理だろう。あれの寿命は500年ではきかないだろうから」

ラーナの問いに、オリヴィアが首を振る。

「jが素材の『新人類』も同じ理由で難しいな。まあ、救う手段が分かっただけでも大きいさ」

シデさんがほっとした様子になったのが分かった。あの人も、やはり同じ人間なんだな。

※「時間加速」を習得しました。
打撃と共に老化させるデバフ攻撃にするには、経験点などかなり必要です。

※50以上で別イベント

【96日目】

※基本方針を決めます。3票先取です

1 「穴」探索(37階層でイベント)
2 エクスΩとシュブニグラス討伐
3 修行(基本ダーレン寺)
4 第二世界に移動
5 「過去の世界」に移動

※1は内容次第です
※2は時間経過3以上必要です(恐らくは4~5)
※3~5はイベント次第ですが、1に回る時間は多分あります

※6に自由安価も追加

#

「今日はジュリアンさんの所に行こうか」

ラーナがパンを噛みながら頷く。

「そだね。鎧の受け取りもあるし、色々神器も入手できたし」

「あとはフルートね。何かに使えるならいいのだけど」

師匠の言う通り、あれもまだ手元にあった。精神感応ができるのはいないけど、何とかならないかな。

#

「来たね」

ジュリアンさんの工房に着くと、既に準備ができているようだった。

「まずはこれ。全身鎧だったのを部分鎧に作り直してみた。大幅な軽量化も施してる」

そこには肩当てと胸当てだけの鎧があった。後は、普通の服みたいな感じだけど……

「これで大丈夫なの?お腹の辺りとか」

「『過去の世界』の技術を流用させてもらってる。薄手だが頑丈だ。
何より、防具の物理的耐久性はマナが担保してるからね。その発生源さえ押さえられれば、防具に何を使うかはあまり関係ないのさ。
極論、水着というか下着だけの神器すらあるしね」

「……へ、へぇ……」

そんなものもあるのか……

※神器「畠山重忠の赤糸威鎧」
防御係数-2(下限1)、ダメージ軽減-100
筋力、技術+4
相手のクリティカル1回無効、防御クリティカルでダメージ反射

※誰が装備しますか?3票先取

イマーラ
防御薄いナディアかラーナも考えたけど、筋力が腐る
ミラはjの防衛性能に加えクランと同時にノーリスク死門解放習得してる
ミーシャは後衛の護衛だから前にはたぶん出ないのと、クラン同様に宝石の覚醒者だからコンマ修正持ち…ですよね?
近接ではイマーラだけがコンマ修正無いからその代わりにと

相手クリティカル無効ってミーシャの好感度ボーナスとちょっと被るけど、まさか敵もクリティカル範囲増えるのですか…?

>>253
相手のクリティカル範囲は増えませんのでご安心下さい。

ただし、ラスボス格は火力が高いです。

「じゃあ、これはイマーラが使ってくれないかな」

「私が?」

「うん。僕もそうだけど、イマーラも前線に出ることが多いし。どうかな」

「……ありがとう」

部分鎧を抱いて、師匠が頷いた。すごく嬉しそうだな。

「で、他にもお願いがあるんですけど……」

僕は「ブレイズ」が遺したフルートを取り出した。ジュリアンさんの目が見開かれる。

「これは!!?ロビントンのフルートじゃないかっ!!?」

「ええ。『壊れた世界』の『ブレイズ』が落としたものです」

「これを使われる前に倒せてよかったな……使われてたら全滅だったぞ」

ジュリアンさんが額から汗を流している。それほどのものなのか。

「彼を倒せたのは正直運が良かったです。逃げようともしてましたし……」

「いかに劣化クローンと言えど、ブレイズはブレイズだ。発動されたら誰も勝てない。で、これをどうしたいんだ?」

「何か、使える形に変えられませんか?」

01~60 いや、さすがにこれは無理だ
61~84 かなり時間を貰うぞ
85~00 ……できなくはないな(再判定)

※コンマ操作の有無

1 ミラの因果律操作
2 クランの因果律操作
3 ラーナの因果律操作
4 そのまま

※3票先取
※この場にいるのはクラン、ミラ、イマーラ、ラーナです。
(ラーナがいるのはアロワノの杖の調整含みです)

なお、1、3だと最終決戦に間に合わない可能性が出ます。
2は最終決戦には確実に間に合います(が、使いこなせるかは別問題です)。

タイムロス1くらいは覚悟で第二世界のブレイズを呼ぶというのはどうかな、フルートの使用者本人なら何か見いだしてくれそうな気がするが

>>262
多分結論は変わらないかと思います。

再判定

01~84 かなり時間はもらうぞ
85~00 再判定

※再判定
※85以上クリティカルは残り1回
※ここでの判定で因果律操作は使えません(イマーラの振り直しは可能)

01~70 できなくはないな、最低1週間、あるいはそれ以上はもらうが(ドワーキン戦での投入は厳しい、vsベネディクトは可能)
71~84 1週間はもらおうか(スケジュールによるがvsドワーキンから投入可能)
85~00 まあ3日あればいいかな(やりようによってはvsシュブニグラスから投入可能)

「できなくはないな……1週間はもらおうかな」

「本当ですか!!?」

「ブレイズのように使いこなせるかは全く別だけどね……そもそもどういう形にするかだ。
精神感応術が使えるのは、君らの中にはいないだろう?」

その通りだ。ラーナならできなくはないだろうけど、彼女には既に炎の杖がある。
トンプソン司教に使わせるくらいしか思い付かないけど……

1 ラーナに使わせる(精神感応術3を覚えないとフル活用はできません)
2 トンプソン司教に使わせる(ある程度機能します。若干リスク要素あり)
3 その他の誰かに使わせる(候補はアナスタシア、ナディア、パーシャです)

※3票先取(0000からとします)

2

多数決開始です。
>>274は有効とします。

精神感応専用ですかね
ミーシャの魅了や金縛りには使えない感じでしょうか

>>276
使えます。ただ、その場合ワーウィンドルとの2択になりますね。
(基本は杖兼楽器のイメージです)

ナディアの基本は毎ターン足絡め維持だけど、音楽奏でながら植物操るような感じになるのかな

今日はここまで。

>>281
そうなりますね。バフとデバフメインの方向性です。

……いや、使えるかどうかは分からないけど、適正があるかもしれない。彼女に渡そう。

「ナディアに渡そうよ、これ」

「えっ!?あ、でも確か邪気を感じたりそれっぽいことできるんだっけ」

「うん、それもあるし。彼女は神器なかったでしょ?それもいいかなって」

むう、とミラが少し膨れた。

「私も神器はないんだがな」

「あっ、ゴメン……」

「いや、確か37階層には色々あるんだろう?それを楽しみにするさ。飛行石と、剣の柄だっけ?」

※50以上でジュリアンが知っている

「剣の柄……『ゴルン・ノヴァ』だな」

「何ですか、それ。魔力を刃にするって聞きましたけど」

ジュリアンさんが頷いた。

「その通り。本来は魔法剣士が握って初めて力を発揮する代物なんだが……
ただ、ほとんどの魔法剣士はそこまでの魔力を持ち得ていない。かといって魔法使いじゃ筋力が足りない。
僕の創作物では、失敗作の部類だね。然るべき人物が使えば面白いんだが」

「私じゃダメかっ!?」

ミラが身を乗り出してきた。いつも冷静な彼女にしては珍しい。

「ん……?まあ君なら使えなくもないだろうが……剣の技術はどうなんだ?」

確かに、ミラには剣技の印象がない。手足を剣とするその特殊な戦い方は初見殺しではあるのだけど、実際に武器を持たせてみてどうなるのかは知らない。

01~30 まあなんとかなるだろう(運用にはペナルティ)
31~60 まあ問題ないだろう(ペナルティなしだがメタモルフォーゼと2択)
61~84 技術?要らないな(??する方針)
85~00 というかだな……(上+α、ボーナスあり)

「技術?要らないな」

ミラがニッと笑う。

「……どういうことかな?」

「武器を持たせても私は使いこなせない。というか、そういう戦い方はできないのでね。
だから、吸収させてもらおうかなと」

ジュリアンさんが口をあんぐりと開けた。

「吸収!!?」

「ああ。私の糧になれば、魔力を以て伸びる槍ができるはずだからな。
そこは我らが『j』の特権というわけだ」

ミラは得意気に少し大きくなった胸を張る。なるほど、そういうことなのか。

「そ、そうか……『j』はまだまだ分からないことが多いな……」

「ま、そういうわけだ。37階層が楽しみだ」

37階層というと、次の次か。神器が2つもあるわけだから、何かありそうな感じはするけど……

※この後の行動(タイムロス1消費済み、残り4)

1 ジュリアンに追加依頼(神器最適化、タイムロス1)
(携帯の改良は自動的に依頼します。次回来た時にブラムドに渡せます)
2 第二世界の誰かに会う(人物指定)
3 帰還し「穴」探索
4 帰還しシュブニグラス討伐
5 過去の世界に行く

※3票先取

1

そういえば、そろそろ維持装置改良されたり数増えて、クランの世界に来られる人数増えないのかな
最終決戦にはノワールとサイファーはセットで来て欲しいもんだが

>>289
それはあり得ます。
ドワーキン戦で打ち切るなら彼らの出番はないかもしれませんが……
(一応ドワーキン撃破でもED条件は満たします)

vsベネディクト(ないしはvsオルド)だとオールスター総力戦ですね。
ベネディクト(あるいはオルド)以外にも総力戦になる人物は3人います。

もう一度上げます。

「ま、まあそれはそれとしてだ。他に頼みたいことがあれば、僕ができる範囲で聞こう」

「えっと、まず……」

僕は転移装置付きの電話を渡した。ドラゴンが通れる程度の「ゲート」を作れるかと訊くと、「その程度なら余裕」らしい。

「にしても、何のためにそんなものを?」

「地上に出たがっているドラゴンがいるんです。彼の役に立てたらと。あ、人に害はなさないと思います」

「……つくづく変わったことを考えるな。受け入れ先はあるのかな?」

「あ、ダーレン寺にしようかと。オリヴィアも今あそこにいますし」

「ドラゴンの姿のままでか?」

「……近くの山なら問題ないと思ったんですけど」

ジュリアンさんがうーんと唸った。

01~70 通常進行
71~84 ちょっと待ってくれ
85~00 うーん……クヴァに聞いてみるか

※因果律操作を使いますか?
使う場合は対象を指定してください。

(なお、ブラムドが??になるかという程度です)

※2票先取とします。

上げます。

「まあ君がそう言うのならいいけどね。そこまで寛容な人ばかりでないのは、心に留め置いてくれ」

ジュリアンさんは険しい顔だ。……僕はやっぱり甘いのかな。

「すみません……。図々しいかもしれませんけど、神器の調整をお願いしたいのですが」

「ん?新規にか。ただ、いっぺんに持ってこられてもちょっと困るな。鑑定にも時間はかかるし」

※何を調べてもらいますか?

1 天馬座ペガサスの籠手
2 フェアルの靴
3 アロワノの杖

※2票先取
※畠山~は既に改造済のため不可です

※なお調査1回当たりタイムロス1です(全て調べるとそれだけでタイムロス4になります)

鑑定の間に別の人物に会いに行くことは出来ますか?
それが可能なら1と2
その間にノワールに会ってラーナを鍛えてもらったり、ついでにクランもサイコバインドについてノワールとラーナに相談したり習得したり

>>304
最低限クランは残ります。
他の3人が別行動するのは可能です(ただし、好感度ボーナスは使えません)。

「……これは!?」

「御存知なんですか」

「上位神器の一つだ。僕らが存在する前からあるオーパーツだよ。
どうしてこれが作られたか、誰が作ったかは誰も知らない。
どこかに鎧があるらしいが、僕が知るのは緑のものだけだね」

「改良できますか?」

「少し時間をくれ。その上で判断する」

そんなにすごいものなのか。それにしても、鎧もあるなんて……どんなのなのだろう。

#

※改良までにかかる時間
01~35 1週間
36~65 3日後
66~84 明日
85~00 再判定(35%で即受け渡し)

※クリティカル範囲は以下90以上に
※65以上で即受け渡し(クリティカルなら付随効果あり)

65未満の場合はこの日の終わりに調整済みのものが入手できます。

※即受け渡し
※付随効果として遠距離攻撃???を習得できます

今日はここまで。

1時間ほど待っているとジュリアンさんが汗を拭いながら現れた。

「できたぞ」

「……え、もう、ですか?」

「ああ。余程君と相性がいいらしいな。様子見のつもりだったのだが」

籠手を手に取るとしっくりと手に馴染む。何より軽い。そして……この秘めた力を引き出せそうな気がするな。

「ちょっと、外に出てもいいですか?」

「いいだろう。僕も興味があったところだ」

王宮の中庭に出てみる。職務中らしいサイファーさんとヘカテルさんもこちらにやって来た。

「何だ一体」

「新しい神器を試してみるそうだ。ちょっと見てみようか」

拳を振るうと羽根のように軽い。しかも力も込められる。……溜めてみたらどうなるんだろう。


……フォォォォン


マナが大気と共鳴している!?これは……
魔拳弾の要領で、そのマナを解き放つ!!

次の瞬間。


ドゴォッッッッッ!!!!!


「おいっっ!??」

「えっ!!?」

「嘘でしょ……」


向こう側の大理石の壁が、粉々に砕け散った!?

「……何だこの威力は……マナを増幅して、拳圧と共に集約して撃った結果か」

「遠距離攻撃、だよなこれ……ちょっと凄まじいぞ」

サイファーさんが呆れかえっている。……というか壁壊したのはまずいよね。
僕は慌てて「時間遡行」で壁を直す。巻き込まれた怪我人とかはいないみたいでホッとした。

「……さしずめ『彗星拳』かな。溜めが要るのは少々難だが」

ジュリアンさんが呟いた。それにしても、強力なのには違いない。超遠距離からなら、使えるかも……

※「彗星拳」を習得しました。
射程30、ダメージ6倍(相手の防御は貫通しません)の遠距離攻撃です。溜め1ターンが要ります。

※天馬座ペガサスの籠手
全ステータス+4、追加ダメージ+150、防御係数-1
(防御係数は2になります)
クリティカル時ダメージ補正に加え追加攻撃(通常攻撃、煉獄時は継続判定に含まず)

調査を続けますか?

1 今日はここまでにしておく
2 杖を調べてもらう
3 靴を調べてもらう

※3票先取

久々にトンプソンの名前が出てきたけど、そろそろ様子見ておきたいかな
向こうも直接お礼を言いたいだろうし、クリス倒してから数日立つからそろそろ影響が何かあるかもしれん
それぞれの公務が終わる1日の最後にミーシャとアナスタシアも加えて向かいたいのですが、タイムロスいくつ消費しますかね?

投票はここからとします。

>>315
タイムロスは内容によります。2は見ておいた方がいいでしょう。

ブラムド用の携帯の調整がいつまでかかるかにもよるかな
その日の終わりに貰えるとかならその間にジェラードに会いに行って時間加速を使った技の相談に行きたいし、日を跨ぐなら一旦戻って上にあるようにトンプソンの所行くとかミラ祖母の謎探るか穴行くかという所
神器の調整としては1で切り上げかな

>>317
そこはコンマ次第です。遅くとも明日には入手できます。

ジャンプ漫画化が進行している…

>>320
元ネタは北○、星○、D○、るろ○などジャンプネタばかりなのでそこはご容赦を……
肉だけは確かなかったと思います。

更新は深夜近くです。

「他に見てもらいたいものがあれば見るけど、どうかな?」

「あ、他にやることもあるので今日はこの辺で。
そういえば、電話はいつ受け取れますか?」

01~50 明日だね
51~89 今日の夕方か夜かな
90~00 あ、もうできてるよ

「あ、もうできてるよ」

ジュリアンさんが黒い板を渡した。

「……早いですね」

「伊達に『鍛冶の神』を自称してはいないさ。まあそれを使うのはいいけど、その後の責任は君が負うことは忘れないように」

……確かに。さあ、どうしたものかな……

※現在タイムロス2、残り3

1 「穴」を探索する
2 「社」に行く(エクスΩ戦は可能です)
3 モリブスに行く
4 ブラムドの所に行く
5 第二世界で誰かに会う(要指定)
6 ダーレン寺で稽古
7 その他自由安価

※3票先取、0000より

投票を開始します。

総師範も頭抱えてたけどアトラ達を連れてった直後に更にブラムドもと言ったらいよいよもって怒られるかな
直接面識ある存在が集まりつつあるし開祖ダーレンの話をするとか別途何か手土産でも用意しておいた方がよかったりとかするんだろうか

上げます。

>>330
ロブソンは懐が深いですが、さすがにこれ以上となると色々言ってくるでしょうね。
何とかする手は2、3ありますが、ここではまだ明かしません。

#

「あら、ビックリした。どうしたの急に」

エプロン姿のノワールさんが目を丸くした。

「あ、すみません。ちょっと魔法のこととか、色々教えてほしくて」

「ん、いいわよ。ちょっと待ってて、夕食の仕込みを終わらせちゃうから」

ノワールさんはパタパタと奥へ向かった。
サイファーさんにノワールさんの居場所を聞いたら自宅だって言ってたけど、結構しっかり奥さんやっているんだな。

しばらくすると、ローブを羽織ったノワールさんがやってきた。

「お待たせ。稽古だったら、近衛騎士団の修練所かな」

「よろしくお願いします。というか、普段は何を?」

「んー、魔法の研究とか、サイファーの補佐かな。家事はヘカテルとの分担制。2人一緒にやることもあるけど、今日は私一人ってわけ」

ラーナがふむふむと頷いている。

「なるほど……やっぱ役割分担は大事ってことね」

「まあ、子供ができたらまた色々変わるだろうけどね。『壊れた世界』を何とかするまでは、子作りはお預けだし」

「でも『そういうこと』はしてるでしょ?」

「そりゃあね。あたしもそういうのは好きな方だし。避妊魔法、後で教えるわよ?そっちも今子供ができたら大変でしょ」

「あはは……まあね」

こうしてみると、まるで仲のいい姉妹だな……年齢もほとんど変わらないんだっけ。

「で、それ以外には何を教えてもらいたいのかしら」

1 ラーナの修行(連続魔の習得中心)
2 ラーナの修行(防御、デバフ系)
3 クランの修行(高速詠唱3、サイコバインド)
4 クランの修行(テンプテーション)
5 その他自由安価

※2票先取

「高速詠唱を教えてほしいんです」

「……あなたが?」

僕は頷いた。

「詠唱が必要な技があるんで。あまり才能がないのは分かってますけど」

「うーん、そうでもないと思うけどなあ……。まあいいや、教えるわ」

#

稽古は外でやるみたいだ。「魔法を室内でぶっぱなすわけにもいかないじゃない?」というノワールさんの考えはもっともだけど、見物人が結構多いな……

「ギャラリーは気にしないで。とにかく始めるわよ。
詠唱って、要は大気中のマナと自分のマナを馴染ませる行為なわけ。そこに魔素を乗せるのがこの世界のやり方だけど、まああなたたちの世界でも基本じゃ変わらないかな。
で、高速詠唱ってのはその馴染ませる速度を速める行為なわけ。これは慣れが必要ね」

ラーナが手を挙げた。

「私の詠唱も速くなるかな?」

「なると思うわよ?あたしの同位体だから、才能がないわけがないし。
ただ、習得までには少し時間が要るかしら。ま、とにかくやってみるわよ」

※判定1回目(クランのみ)
01~65 うーん、ダメねえ
66~89 お、いい感じ(高速詠唱2を60pで習得)
90~00 おお、やるじゃん(高速詠唱3を60p+80pで習得)

※判定1回につきタイムロス1が発生します
※高速詠唱3を習得した上でサイコバインドの練習になります

経験点 831p→691p
※高速詠唱3を習得

#

「……やるじゃん」

呆れたようにノワールさんが言う。少し周囲の空気を意識しただけなのだけど。

僕の「魔拳弾」は、少しの詠唱だけで撃てるようになっていた。試し撃ちしたら、向こうの壁がまた大きく凹んでしまったのだけど。
さっきの「彗星拳」ほどじゃないけど、威力は相当なものだ。

あっちはこれとは原理が全然違うけど、超遠距離なら彗星拳、ある程度の距離なら魔拳弾になるのかな。
フェアルの靴で踏み込みは桁違いに速くなったけど、これで戦い方にも幅は出そうだな。

「ありがとうございます!ノワールさんの教え方が上手いからですよ」

「ま、まあそれほどでも?というか人妻を落とすつもりかしら……」

ノワールさんの顔が赤くなっている。ラーナに男性の趣味も似ている……というのはないか。僕とサイファーさんじゃ大分違うし。

「こほん」

「あ、ゴメン……ラーナは習わなくていいの?」

「そうね、クランのが一服したみたいだし、ちょっとやってみようかしら。
というか、本題はそれじゃないでしょ」

「あ、そうだった!実は一つ、見てもらいたい技があるんです」

「技?」

「ええ」

「サイコバインド」……あれを覚えられれば、ドワーキン相手にも戦えそうな気がする。
打撃は通らなくても、相手を強制的に止めてしまうのは大きいはずだ。

※サイコバインドの訓練(コンマ下1)
01~50 うーん
51~89 お、できそうじゃない
90~00 ……凄いわね、あなた

※高速詠唱4の習得(ラーナ、コンマ下2)
01~70 これは難しい……
71~89 ……頑張ればできるかも
90~00 できた!!

ラーナの判定に因果律操作を使いますか?
(残りは確かクランのみです)

※なお、タイムロス1消費で再トライは可能です(現在タイムロス4)

3票先取

>>260でラーナのを使っただけだから、それ以外は残ってますね
ミラのを使う

ラーナは高速詠唱4は習得済みで5にも届きそうなのは無かったことになる感じでしょうか?

>>348
失礼しました。これについては高速詠唱5の間違いですね。
ラーナの因果律操作については失念していました。使用できます。
(この場合次回判定が大きく優遇されます。習得までは至りません)

上げます。

※再判定

01~89 頑張ればできるかも……
90~00 できた!!

(01~89だと次回判定が大きく優遇されます)

※ラーナ、高速詠唱5を習得
(「焼き尽くす」が詠唱なしで使えます)

#


ビシッッ


僕の指から光の縄が飛び出す。それは木の幹を捉える手前で垂れた。

「うーん……まだまだですね」

「でもできそうじゃない?もう少しってとこね……やっぱあなた、センスは抜けてるわよ。……あの子もね」

ノワールさんがラーナを見た。練習用の人形が激しく燃えている。

「できたっ!!」

「この前覚えたって魔法?」

「うんっ!詠唱が長く必要だったけど、ほぼ間髪入れずにできるようになったわ。この分なら、『無詠唱』もひょっとしたら……」

「『無詠唱』って、動作も何もなく魔法が撃てるという?」

「そう。声を出せない場所でもできるし、もっとマナを練らないといけない魔法……例えば封印術なんかもすぐにできるようになるかも。ノワール、そうよね?」

「そうね。それができれば戦いの幅は広がるかな。もうちょっと練習してみる?」

※追加の練習をしますか?(タイムロス5に、この後帰還へ)

1 する
2 しない

※2票先取

「お願いっ」

「よろしい。じゃあどんどん行くわよ。……といっても、長時間詠唱が必要なのって、例の封印術だっけ。あれは人形じゃできないし……」

「俺がやろう」

いつの間にか現れていたサイファーさんが手を挙げていた。

「サイファー!?」

「動きを止めるだけだろ?能力の封印もあるらしいが」

「でも、それって……」

「解呪ならどうにかなる。それに、無敵化を使えば影響はある程度相殺できるからな。致命的なことにはならんさ。
2人とも封印系の魔法らしいな。遠慮なく撃っていいぞ」

自信たっぷりにサイファーさんが言う。確かに、彼の「無敵化」なら遠慮しなくても大丈夫かもしれない。

僕はラーナと顔を見合わせた。

「じゃあ、行きますっ」

※サイコバインド(コンマ下)
01~15 うーん
16~89 できたっ!
90~00 上+α(ダメージ付きに)

※無詠唱(コンマ下2)
01~89 さすがに無理だなあ……
90~00 再判定

※因果律操作を使いますか?

2票先取

ダメージどれくらいなのか、ラーナの封印術の戦闘における扱いはどうなのかとか気になる

>>367
ラーナの封印術は範囲魔法です。指定範囲にいる全員の動きを止め、能力も封印します。
追加で防御不可ダメージも入りますが、これはおまけです。

サイコバインドとの大きな違いは持続時間で、戦闘中長く続きます。
vsドワーキンやベネディクトの場合動きを止めることは難しいですが、デバフが長くかかります。

ここまで書くといいことづくめですが、問題は「範囲魔法」という点です。
つまり、接近戦をしている味方を巻き込みます。故に、これを使うなら遠距離攻撃だけで仕留める必要があります。
幸い、全員に遠距離攻撃手段がありますが……

発動時に範囲内にいた人にデバフ入るのではなく、その一帯や対象の周辺がデバフエリアになって後から入ってもデバフかかる感じかな
安全ではあるが敵もそのまま何もしないって訳はないし

クランのサイコバインドに因果律操作で

こちらはクリティカル処理ということで問題ないですね?
更新は明日です。

>>369
そういう理解で大丈夫です。
遠距離からフルボッコできるので弱くはないですが。
また、無詠唱が必要な大魔法は他にもあります。

※経験点 391p
※サイコバインド命中時、ダメージは防御係数無効でコンマ下×知力(コンマ最低保証25、ここに追加ダメージが乗ります)
※射程は15(10以上だと命中ペナルティ)

#

「うおっっ!!?」

指先から出た金の縄が、サイファーさんに巻き付いた。それは彼の身体を強く締め付ける。

「やった!」

「っ……!!こりゃ、キッツいな」

サイファーさんが顔を歪めた。なるほど、物理的にも打撃になるのか。

「大丈夫ですか?」

「……まあ、一応な。こりゃなかなか難儀な魔法だな。俺でも脱出には時間がかかる」

サイコバインドを解くと、サイファーさんが肩で息をしている。うん、上手く行った。

ラーナはというと……

「……ダメだこれ。さすがに無理だなあ」

「まあそう簡単には行かないわよ。マナの総量ならあなたの方があたしより上かもだけど、場数は違うもん」

「練習あるのみ、ってことね」

「そういうこと」

空は茜色に染まり始めていた。そろそろ帰る時間かな。

※この後の行動
1 今日は第二世界に滞在
2 戻ってモリブスヘ
3 戻ってダーレン寺へ
4 戻ってイーリスへ
5 その他自由安価

※2票先取
※いずれもそこまで深いイベントは基本起きません。コンマ次第で色々ありますが

なお、帰還時に判定を1回行います

#

元の世界に戻った僕らは、モリブスに行くことにした。「社」の監視はウィルさんたちがやっているはずだ。
最近ララたちにも会っていないし、様子を見に行こう。

※30以下で?(1回だけファンブル扱い)

※特になし

#

「お、来たね。ダーレン寺が随分賑やかになったと総師範から連絡があったぞ」

まず「社」の様子を見に行くと、ウィルさんが開口一番言った。

「総師範から?」

「ああ。『歯応えのあるのが増えたから、お前も相手してやってくれ』だそうだ。一気に7人?も猛者が増えたら、そりゃ賑やかにもなるだろう。
全員『穴』の魔物らしいね。僕も一度会ってみたいものだったが」

「会わなかったんですか?」

「『3人目』の示す安全なルートで行っていたからね。それでも相当に難儀だったが。特に最後の方は探索する余裕なんてなかったよ」

「社」の入口にはまた封印のようなものが施されている。パーシャさん……ではなくエリックさんとダリオさんが作業をしていた。

「プレーンウォーク以外では中に入れんようにしたぞ。逆もまた然り。
中にいる『シュブニグラス』とやらが出てきたら事だからな」

「助かります」

ナイアさんのことが少し頭をよぎったけど、彼は外に出るつもりがないのだから仕方ない。そっとしておこう。
後は、2階にいる子か。治してあげたいけど、それはもう少し先になりそうだ。

#

今度はモリブスの中心部に行く。一時の騒動が嘘のように、街は賑やかさを取り戻していた。

「おや、久しいですね。といっても、そこまで会ってなかったわけでもないですが」

トンプソン司教が穏やかに言う。

01~30 ……前とはどこか違う
31~89 通常ルート
90~00 ……前とはどこか違う

※通常ルート

「クリスが死んだことは、聞いてますよね」

「ええ。何か変わるかと思いましたが、存外何もないのですね。ただ、これはこれでいいのだと思います」

トンプソン司教の表情は、どこか晴れやかだ。

「とりあえず、しばらくはモリブスの復興ですね。闇ギルドの残党も少なくないですし、浄化作戦はまだ途上です。
ただ、貴方は貴方のやるべきことを専念してください。こちらは大丈夫ですから」

「ありがとうございます。ところで、ララと『オリヴィア』は?」

01~75 相変わらずですよ
76~89 色々助かってますよ
90~00 それが、少々困ったことに

「相変わらずですよ。知識を吸収しようとする貪欲さは驚くほどです」

トンプソン司教に案内されて通された一室には、本がうず高く積まれていた。

「あ、おねいちゃん!」

「お、ララ。元気だったか?」

「うんっ!!ほら、オリヴィアさんも」

後ろに隠れていた「オリヴィア」がこっそりと顔を出した。姿は人間のそれになっている。
ダーレン寺にいるオリヴィアと見た目はそっくりだけど、性格は本当に全然違うなあ……

「こ、こんばんは……」

「久し振り。何の本を読んでるの?」

「んーとね、魔法関係が多いかな?あと、物語とか色々」

「魔法か、私はあまり得意ではないが」

確かにミラは肉弾戦ばかりだ。ララはそっちの才能があるのかな。

「おねいちゃんも読むといいよ。はいっ、これ」

「あ、ああ。すまんな……」

ララがミラに魔道書を手渡した。ミラはちょっと困り顔だ。
とにかく、皆元気そうでよかった。さて、明日も頑張ろう。

※90~00かゾロ目で?
※ここのみ因果律操作は使えません

帰ろうとしたその時。

「な、なあララ。いつものをお願いできないか?」

「うんっ、いいよ!」

何だろうと思って振り向くと……

「んちゅっ……れるるっ……」

「あむっ……じゅるっ」

2人がいきなり口付けを交わしていた。それも舌も挿れた、濃いやつを。

「ちょ、ちょっとララ?」

「あむっ……ぷはっ。なあに、クランさん?」

「いや、な、なんで女の子同士でいきなり、その……キスしてるの??」

「えっ??だって気持ちぃよ?ね、オリヴィアさんっ」

恥ずかしそうに、「オリヴィア」が顔を真っ赤にして頷いた。えっ、これはどういうことなの……

困惑している僕らをよそに、ミラだけが「そういうことか」と納得している。

「何がそういうことなの?」

「『オリヴィア』の人間化が進んでいたことだ。
一度は強いショックでj本来の身体に近くなり、知能も落ちていたが、ララと交わったことで戻ってきたというわけだな」

「や、だからって……その、抵抗はないの?一応ララにとって『オリヴィア』って叔母さんなんでしょ?」

キョトンとした顔でララが首を傾げる。

「え、ないよ?」

「……ないんだ……」

まあ、同性同士のエッチには違和感はないんだけど……こうあっさり返されると、正直困るなあ……

ゾロ目、90~00 おねいちゃん、一緒にしようよ!
それ以外 じゃあ、おねいちゃんたちまたねー

※どちらでもイベントは続きます

「じゃあ、おねいちゃんたちまたねー」

暢気にララが手を振る。ドアを閉めると、すぐに「んんっっ!!!」という「オリヴィア」の喘ぎ声が聞こえた。

「……まさかこんなことになってるとは……」

「まあ、私たちは少数種族だからな。種を残したいという本能は強いのさ。
私にはクランがいるが、ララの場合は『オリヴィア』だったというわけだな」

「でも、女同士じゃ……あ」

ニヤリ、とミラが笑った。

「知ってるだろう?私もその気になればどっちにでもなれる。ララもそうだろうな」

やっぱり異種族の倫理観は良く分からないな……

01~30 何事もなく97日目へ
31~89 再判定
90~00 というわけで、イーリスに戻ったら皆でしようか

※再判定

7の倍数…じゃあ、今日は私とだな(ミラ)
7の倍数+1…ねえ、今日は私ね?(ラーナ)
7の倍数+2~6…クラン、少し話があるのだけど(イマーラ)

ゾロ目、90~00 自由選択可能(上限2人)

※ナディアはイーリスで留守番中
※自由選択はイーリスにいるナディア、ミーシャ、アナスタシアも選択可能

※振り直し権利を使いますか?

2票先取

(バッドイベントではないのですが、イマーラの方が多分お得です)

※振り直しです。再判定

後ろからツンツンつつかれる。

「イマーラ?」

「クラン、少し話があるのだけど」

「えっ」

「イーリスに戻ってからでいいわ。王宮の中庭で待ってる」

「どうかしたの?」

師匠は恥ずかしそうに顔を赤らめている。

「うん、ちょっと……ね」

……ララたちにあてられたのかな。まあ、それならそれでいいのだけど。

#

「……で、話って?」

イーリスに戻ると、僕らは王宮の中庭のベンチに座った。射し込む月明かりがとてもきれいだ。

「……えっと……多分だけど。私だけ、まだ『力』に目覚めてないじゃない?……ちょっとそれが、気になって」

「『力』……あっ」

「エメリア」の力だ。ラーナやミラ、そしてミーシャはもうある程度目覚めたけど、師匠はまだなのだった。

師匠は小さく頷く。

「私だけ、歳が行ってるからそのせいかもと思ったけど……でも、肉体の交わりが『覚醒』を促すなら、ひょっとしたらって思って」

「イマーラ……」

「皆には話を通してる。これが最後の機会だとも思ってる。だから、今晩は……一緒にいて?」

潤んだ目で見つめられた。僕は、返事の代わりに唇を奪う。

「んちゅっ……」

「んんっ……クラン?」

「今日はいっぱいするから……覚悟してね?」

「……うんっ!!」

※イマーラが覚醒レベル6に上昇しました

1 R板に移動
2 習得特殊能力のみ判定

※3票先取

R板に移動します。
(内容的に多分移動はあってあと1、2回です)

こちらへ移動お願いします。

オルランドゥ大武術会・R - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1562855534/403)

こちらで再開です。好感度判定です。

コンマ下1桁×6+20(最低保証32)

イマーラ好感度 606

※好感度600超えのためED時特殊エンドが確定(現状はあまり関係ありません)
※特殊効果は以下から選んでください。

1 88、99が常時00偶数と同等の効果、00偶数はさらに優遇
2 戦闘時クリティカル倍率+1
3 振り直し権利+1

※2票先取

【97日目】

※この日の方針、3票先取

1 「穴」探索(37階層でイベント)
2 エクスΩとシュブニグラス討伐
3 修行(基本ダーレン寺)
4 第二世界に移動
5 「過去の世界」に移動

※1は内容次第です
※2は時間経過3以上必要です(恐らくは4~5)
※3~5はイベント次第ですが、1に回る時間は多分あります

上げます。

なお、自由安価も可能です。

社の地下1~8階の探索がまだだったからそれをやっちゃおう
戦力過多だから、別行動でイマーラはシデに色々と技を教えて貰っておいて
代わりにミーシャを加えたい

vs新人類の薬の受け取りは明日だから、それまでにエクスΩが居る地下9階以外は調べ尽くしておけるといいな
Ωでも引き当てて経験点稼ぎと、スターダスト等の薬や神器ワンチャン

社ならダリオとウィルも居るか

>>413
います。探索に参加も可能です。
exΩがいる地下9階の手前までの探索(つまりB8F)ということでいいでしょうか。

なお、過去の判定からも分かるようにB1F~B8Fに何かがある可能性は相当低いです。

0000でリセットします。

#

「昨日はお楽しみだったようだな」

少しむくれてミラが言う。部屋に戻っても師匠はぴったりと僕から離れないのだから、そりゃ何があったかは察するだろうけど。

「まー昨日はイマーラの日だったしね。その代わり、順番はちゃんと守ってよー」

「ごめんなさい。でも、昨日はどうしてもしたくて。それに、ほら」

師匠が背中の翼を見せた。

「あー……なるほど。そういうことね」

「もちろん愛し合いたかったのも大きいのだけど。これで、足手まといにはならずにすむかしら」

※50以上でナディアが手をあげる

「あの……」

おずおずとナディアが手を挙げている。

「どうしたの?」

「えっと、こういうのも差し出がましいんですけど……。私にも、同じような力がほしいかなって。
皆さんのようにお付き合いが長いわけじゃないから、図々しいと私も思うんですけど……」

皆で顔を見合わせる。断る理由はどこにもない。

「いいよ。いつにしようか」

01~65 次の時でいいです
66~84 今日っ、お願いしますっ!!
85~00 そりゃ今日でしょ、できれば皆で

※ここのみ因果律操作なし

「次の時でいいです。確か……」

01~40 3日後
41~84 2日後
85~00 明日

「確か、3日後だな」

「……これ、皆と一緒じゃダメなのかな」

ミラが首をかしげた。

「どうだろうな……多分、精液内のDNA摂取量と比例するだろうから、1対1の方が望ましいのじゃないか?イマーラもそうだったわけだし」

「そうですか……3日後、ですね」

ナディアがやたら気合いを入れている。うーん、大丈夫かな?

「まあそれは置いといて。今日はどうするの?」

「『社』の探索をしようかなって。地下8階まで調べた上で、シュブニグラスとexΩを倒そうかな。何があるか分からないでしょ?」

「それもそうね。でも、全員で行く?」

※1400までに異論がなければ>>412の通りイマーラとシデはダーレン寺行きとします

「いや、イマーラとシデさんにはダーレン寺に行ってもらおうと思うんだ。
色々迷惑かけちゃったし、臨時の指導員ということでささやかだけどお詫びということで」

「それはいいわね。あまり人数が多くてもしょうがないでしょうし」

ラーナが少し渋い顔になる。

「私はいいんだけど、『社』の下の階層は労多くして益なしという感じがするのね。それでもいいの?」

「何も調べないで行くのもね。それに、人数も多いしきっと大丈夫だよ」

「ならいいんだけど」

ラーナの表情はまだ冴えない。……何かあると思うのだけどなあ。

#

※50以上でミーシャも同行(未満なら公務)

#

「今日はこっちの地下か。地下9階までは行かず、地道に1階ずつ探索するのか?」

「ええ、まあ。それにしても、結構な人数になりますね」

「君の彼女たち……というか奥方たちに僕。そしてダリオさんか。イマーラ様とシデさんは?」

「ダーレン寺に行ってます。色々迷惑をかけたので、指導員として」

ウィルさんが苦笑した。

「『強者は受け入れるがさすがに動物園の園長気分だわい』と総師範が愚痴っていたよ。まあ、そのぐらいはね。
で、地下1階からはあまり益がないと聞いていたが、それでもいいのかな?」

「ええ。調べるだけ調べておきたいですし」

「無理だと思ったらすぐに引き揚げよう。あまり無茶をしてもね」

僕らは「社」に入る。僕がここに入るのは初めてだけど……酷く不気味な空気だ。

※地下1階のコンマ修正
01~20 -20
21~35 -15
36~50 -10
51~70 -5
71~84 0
85~00 ?(再判定、基本は即降り)

※再判定

01~75 何もない、階段へ
76~84 何もないが……
85~00 再判定

※再判定、内容は後程

【地下1階】

「……ここって?」

どこかで見た光景だ。これは確か……

「……マエザキさんのとこの研究所に、ちょっと似てるわね。もしかして、真似たのかしら」

「似てるって……?でも、世界自体が大分違うんじゃ」

ミーシャが考え込んでいる。ラーナが「危険はないわ、多分」と告げた。

「少し探索をしてみようか。何か引っ掛かるし」

部屋は幾つかある。マエザキさんの研究所は居住区域と研究区域に分かれていて、普段は前者の方に彼はいる。この階は、居住区域によく似ていた。

※再判定
3の倍数 強力なマナが……
3の倍数以外 ……何かが動いている
85~00、ゾロ目 両方

※00偶数扱い

とりあえず、マエザキさんの部屋があるはずの場所に向かった。

「……こんな扉、過去の世界にあったっけ?」

「いや、なかったよね」

そう、目的の部屋の前に、やたら分厚い扉があった。分厚い金属でできているらしい。

「……鍵はかかってないね」


ギイイイイイ…………


錆びた音と共に、それは開く。瞬間、強いマナを感じた。

「…………!!何かが、あるっっ!!」

「そんな馬鹿なっっ!!?この階には、何もなかったはず……」

奥の部屋に、何かがあるのはもはや明確だった。しかし、それが一体何かまでは分からない。
そして、ドアを開ける。……そこにあったのは。


5の倍数……女性型
それ以外……男性型
ゾロ目、85~00……両方

※99クリティカル

これは予想外です。少し考えます。

なお、正直ベースで言えば多分シナリオが相当巻きます。即EDではないですが、シデやダリオ以上の誰かがそこに眠っています。


これはこれは・・・
イマーラ居ればこれも00偶数になってエンド直行だった・・・?
流石にそれは急すぎるし別行動にしてよかったが


両方って両性ということなら、まさかほぼエメリア完成してたのか
ドワーキンやクリスは何故これを放置したし
なんらかの理由で知らなかったか、放置せざるを得なかったか

おつ
クランがあわや覚醒レベル7になりそうだった時もそうだけどいってもいかなくても複雑だよね
前作の分も合わせてきっちり決着をつけて欲しいと考えてるからこれくらい展開がぶっ飛ぶのは大歓迎だけども

両性ではなく2人ですね。
あと「型」となっているのには理由があります。

で、困ったことが。あるキャラの名前が思い出せません……



……人??それも、男女2人。共に青い服を着て眠っている。


……何もない階のはずじゃ!?ラーナも血相を変える。


「そんなことって……ナイアさんも、6階のデータにも、ここに誰かがいるなんて一言も言ってなかったわよ!!?」

ミラが2人の方に向かった。そして、普段は冷静な彼女もまた「……嘘」と絶句している

「ミラ、どうしたのっ??」

「……こいつらは、人間じゃない。『とてもよくできた人形』だ。それも、機械仕掛けの」

「え」


その刹那。


ヴォン


重い音と共に、2人が目を覚ました。ミラが一気にこっちに戻ってくる。

「何っ!!?」

2人は僕らの方を見て、そして首をかしげた。そして、2人は見つめあって……


「……これは、どういうことだ」

「いえ……私にも。しかし……」


女性が手をじっと見ている。年齢は、30過ぎといった辺りか。
男性は40過ぎぐらい。神経質そうな顔をしている。


……というより、僕は男性に会ったことがある気がする。誰だ?


「……すみません、あなたは?」

「人に名を訊くなら、自分から名乗るのが筋だろう?」

「あっ、ごめんなさいっ。クラン・オーディナルといいます。……あなたのお名前は」

男性型の人形がしばらく黙った。そして、そこから出た名前は、あまりに衝撃的な名前だった。


「オルドだ。オルド・テイタニア」


今日はここまで。問題のキャラの名前、やっと思い出せました。女性はそっちです。
なお、本来は男性型アンドロイドはオルドではなくマエザキの予定でした。

>>437
99クリティカルなので多分大差はないです。

>>438
ドワーキンやクリスは、この存在を知りませんでした。
これについては後述しますが、「彼らが目覚めたのは偶然です」。

>>439
ある程度畳める感じにはなりそうです。

なお、こちらの連載が終わったため多少更新ペースは戻ります。
毎日連載に拘ったため、最初と最後でストーリーの方向性が全く変わった&展開に破綻が多々あるという怪作になりましたが、それでもよろしければ。

https://ncode.syosetu.com/n3979gc/



「……え!!?」


オルドと言えば、世界崩壊の張本人と聞いている。オルディニウムに精神を冒され狂った結果、世界大戦を引き起こしたと……
そして、「壊れた世界」では未だ健在らしい。次元間移動ができないから、ベネディクトが動いているという話だった。
僕らが出会ったのは、狂う前の彼だったと聞いている。陰鬱で印象の薄い人だという印象しかなかった。

そして、この世界の彼は……500年前に、封印されたはずだ。永遠に。

その彼が、こうやっているのは……一体なぜだ?

「ヘルラ、身体の具合は」

「……擬体、ね……問題は、今がいつか。
目覚めさせたのはあなたたちね。教えてちょうだい、今が何年なのか」

僕らは顔を見合わせた。あまりに急なことで、誰も平静ではない。
それでも、いち早く対応したのはウィルさんだった。

「……僕も聞き齧りでしか知らないことです。ただ、一つだけ確実に言えるのは……この世界は、あなたたちの生きていた時代とは遥か遥か遠く離れています」

「……!!そう……でも、生命は」

ミラが一歩前に出た。

「一応繁栄しているぞ。脅かす存在はあるが。それよりこれはどういうことなんだ、説明してくれ」

※70以上で説明を始める
(未満だと混乱中)

※因果律操作を使いますか?

3票先取

なお、ご指摘通りもう探索どころではないです。

※クランの因果律操作発動
※神器報酬あり

ヘルラと呼ばれた女性が目をつぶった。……頭の中を覗かれている?

そして、静かに話し始めた。

「……ごめんなさい、少し記憶を探らせてもらったわ。状況は理解できた。
そう……全てはもう、終わってしまった後なのね……」

「……というと?」

「私たちは、オルディニウムの狂気に冒されることを予期していた。だから、記憶と知識、人格をバックアップしてこの擬体に移していた。
もし私たちの本体が暴走しても、止められるように」

「オルド」さんが頷く。

「……何かあった時は、ここで目覚めるはずだった。ただ、そうなったのが数万年とは……笑えばいいのか、判断がつかん」

「この『社』って、新人類の研究施設だったんじゃ……?」

「いや、ここは元はアメリカのモハーベの研究施設だ。誰かが、それを再活用したに過ぎない」

「その誰かは、なぜあなたたちを目覚めさせなかったのでしょう?」

「オルド」さんが、少し黙った。

「……そもそも『なぜ目覚めた』かだな」

「……ええ。多分、起動には絶望的にエネルギーが不足していた。だから、誰も私たちを再起動できなかった。
恐らく、私たちを見つけても、ただのガラクタにしか思わなかったでしょうね」

「だろうな。私たちのオリジナルも、そう判断したはずだ。そして、私たちは『失敗作』として放置された。何万年も」

ゴクリ、と誰かが唾を飲み込む。「ヘルラ」さんが「オルド」さんの後に続いた。

「あなたたちは、皆素晴らしいマナを持ってるわ。だから、その共鳴効果で私たちは目覚めたのだと推測する。
完全に出番遅れになってしまったけど、今のあなたたちの助けにはなると思う」

「さっきのは?」

「表情筋や脳内電波から、記憶を読み取る技術よ。
ベロン、生きてるんでしょう?あの人との決着は……」

「私たちがすべきだろう」

後ろからツンツンとラーナがつつく。

「これ、探索どころじゃないかも。一度イーリスに戻る?」

1 戻る
2 アリスに見せに行く
3 第二世界に行く
4 その他自由安価

※2票先取

「いや、ソリスにいるアリスさんに会わせよう。ついでにエリックさんも。
『3人目』のランダムさんとは連絡がと
取れますか?」

※25以上で取れる

※因果律操作を使いますか?

2票先取

※ラーナのものを消費

再判定です。(再度の因果律操作は不可)

※クリティカル

#

『……目覚めたのか!?』

ウィルさんが「3人目」に連絡すると、開口一番彼は叫んだ。

「……知ってたのですか?」

『ああ。ただ、あれはただのガラクタだ。何をどうやっても動かないと思っていた。
早々に諦め、どこかに放置していたはずだが……ケインの奴、回収していたのか??』

「3人目」が絶句している。それなら、エリックさんも知っている可能性があるな。

「これからソリスのアリスさんの所に行きます。ちょっと、今後の協議を」

『無論だ』

電話を切ると、ウィルさんが一息つく。

「……これは大事になったね。ひょっとしたら、ダーレン寺の傀儡人形も近い作り方だったのかな」

あるいはそうかもしれない。あれはもう粉々になってしまったけど。

「……とにかく、彼女ならもう少し詳しいことを知ってそうだな」

「ええ。……あなた方の作り手って、あなた方自身なのですか?」

01~40 そうだけど……
41~70 そうよ
71~89 そうよ。アリスもその一人
90~00 上+α

「そうよ。アリスもその一人」

「えっ!!?」

「オルド」さんが頷く。

「既に私は正気かかなり危うくなっていた頃だ。ヘルラとアリス、それにシェフィールドが主導した。そのはずだ」

「ええ。私の記憶はその頃のもの。オルドはもう少し前の、健全だった頃のね」

「……そうだな。どうにも取り返しのつかないことを、私はしてしまったらしい。……すまなかった」

「あなたが謝る必要などっ……!?」

「いや、禁断の果実に手を触れた罰だ。あれは、そっとしておくべきだった……
それに、『エメリア』化。災厄の種を撒き散らした原因も私にある。
自分で為した罰だ、自分で決着は付ける」

人形というのに、感情は随分と豊かだ。黙っていれば人間にしか見えない。

「とにかく、一度ソリスに向かいましょう。色々話を聞かせて下さい」

#

「ヘルラさまっ!!!」

家に着くなり、アリスさんがヘルラさんの胸に飛び込んだ。見た目相応の少女のように泣きじゃくっている。

「まさか……まさか本当にお会いできるとは……!!完全に、諦めていましたのに……!!」

「私もですよ。……オルドには、いいのですか?」

戸惑った様子でアリスさんが「オルド」さんを見る。

「……本当に、正気なんですか?」

「ああ。狂ってからの私ばかり見てきているだろうから、信頼されていなくても文句は言えん」

「……そう、ですか……」

アリスさんの中には、色々忌まわしい記憶があるのだろう。ヘルラさんに抱き付いたまま、離れようとしない。

やがて、「3人目」とエリックさんもやって来た。

※85以上でエリックは当時のことを知っている

「……これが、親父とお袋……」

「3人目」が立ち尽くしている。そして……

「パパ、ママ……」

「エリック」さんは涙を流していた。とても普段の彼女からは想像できない光景だ。

「……あなた、エリックなのね」

「……うん。やっと、目覚めたんだね」

「3人目」が驚いたように「エリック」さんを見る。

「……エリック兄」

「……『本当の』パパとママが、目覚めるのを、ずっと待ってた。
兄さんがああなった時も、パパが完全に狂った時も……そして、世界が壊れてからもずっと。完全に諦めてたのに……何で今」

「……すまない。ただ、今目覚めたことには意味があるはずだ」

「オルド」さんが、「エリック」さんの頭を撫でる。

「少し、今の状況を話してはくれないか?」

#

(タイムロス4消費)

僕らは、丁寧に今の現状を話した。「ヘルラ」さんは精神感応のような何かが使えるらしく、ある程度は察してはいたようだけど。
多元世界の下りに入ると、「理論上は存在すると聞いていたが」と驚かれた。そして、一番興味を持ったのは……やはりドワーキンと「新人類」のことだ。

「……やはり、あいつか。邪悪な夢から覚めないままここまで来た、ということか」

「オルディニウムが『エメリア』を生み出すのは知っていたけど、その素体を作り出そうとしているとは……」

「ヘルラ」さんが僕らを見た。

「あなたたちの多くが『エメリア』化しかかっているのも、その影響ということかしら」

「直接的には違う。ただ、結果としてドワーキンが動いた理由ではあるかもしれない。
……そもそも、私たち『j』も、お前たちによって作られたと聞いたが?」

「オルド」さんが黙る。

「私たちには、2030年までの記憶しかない。ただ、狂った私なら、ドワーキン同様に『器』を求めただろうな」

「そして、『j』が生まれたというわけか。まあ、大祖母様がどう思うのかは聞いてみたい所だが。
ダーレン寺のオリヴィアは……なんか気にしなさそうだな」

ミラが肩を竦めた。

「とにかく、才に恵まれなかったドワーキンは、『j』をベースに『エメリア』を作り出そうとしている。これだけは疑い無い。
とはいえ、止めないと話にもならない」

「あなたたちも、戦えるのですか?」

01~50 基本は人間に毛が生えたようなもの
51~75 ちょっと自信がない
76~84 私たちは科学者だけど……
85~00 ドワーキンなら……

なお01~50でも十分な戦力ではあります。

百万分の一以上という、このシリーズ全て含めても類を見ない超極小確率で出てきたキャラだし、シデやダリオ以上と言うからには最初から神器フル装備くらいの強さはあって欲しいが
前前作で個人的に爆笑したダナの「死の復讐者」二刀流の流れでも十万分の一くらいだったし
因果律操作使うにも、それによってどの程度強さが変動するのか出来れば知りたい

>>475
強さですが……あまりネタバレにならない範囲で言えば、「純粋な戦闘力では2人ともそこまでではありません」。
ただし、2人ともアンドロイドであり、色々チートなことができます。
特にオルドが出てきたというのは、○○○○では極めて大きいことです。
なお、コンマによって使える技術が異なります。

なお、因果律操作の特性上、因果律操作レベル1だと01~75を「ちょっと自信がない」にしての振り直しになります。
因果律操作を使いますか?

3票先取

上げます。

なお、因果律操作レベル1とレベル2は投票として別扱いです。

「戦闘力はそこまではないわ。ただ、対終末兵士を想定した装備は用意してある」

「というと?」

「ヘルラ」さんが僕を見た。

「あなたは既に体感したのではなくて?ベロン……今はドワーキンかしら。その力を」

「……ええ」

そう。ドワーキンは僕の一撃を食らっても全く動じた様子がなかった。完璧な体勢で、しかも不意まで突いたのに。

「オルド」さんが服の袖をまくった。何かの金属が見える。

「終末兵士は、ありとあらゆる攻撃を相当程度無効化する。常に強力な磁場を周囲に発生させ、それが空間を歪めさせているからだ。
これはそれを強制的にキャンセルする。ドワーキンなら、さほどの脅威にはならないはずだ」

「終末兵士の技術を彼は欲しがっていたわ。恐らく、自らをそれに近い存在へと変えているはず。
『j』をベースにした『新人類』とやらについても、間違いなくその技術を使っているわ。
『エメリア』はオルディニウムによる人類の最終進化形態。
だから、同じく人とオルディニウムを融合させようとした終末兵士の技術はそれにとても親和的なの」

「逆に言えば、私たちは彼の天敵でもある。『目覚めた』のが、全てが終わってからだったというのは皮肉なことだが」

ミーシャが手を挙げている。

「では、なぜドワーキンは貴方たちを壊そうとしなかったのでしょう?」

「まず、ドワーキンは私たちの居場所を知らなかった。そして、ケインはある意味私たちを守っていたのだろうな」

「守っていた?」

「意図は分からない。万一目覚めたら利用してやるつもりでいたのかもしれない。
もっとも、彼もオルディニウムに精神が生まれながらに冒されていたとはいえ、私たちの子供だ。
多少なりとも親子の情というものがあったのかもしれない」

「新人類」の研究施設に彼らがいたというのは、「新人類」が手に負えなくなった時にすがるためだったのだろうか。
とにかく、思いもよらないところで彼に借りができたのかもしれないな。

「で、これからどうするの?もう夕方近いけど」

ラーナが言う。

※88、99、00偶数以外で多数決へ
(因果律操作は使えません)

※40階層への転移は不可能

※今後の行動

1 「穴」に様子見
2 「社」の探索再開
3 第二世界に行く
4 過去の世界に行く(リスクあり)
5 この場に残って質問など(基本的に質問は何でも可能、できればその内容も)

※2票先取

上げます。

「もう少し話をお聞きしてもいいですか?」

「勿論だ」

「戦闘以外では、どんな力を?」

「オルド」さんがチラリと「ヘルラ」さんを見た。

「既に気が付いているとは思うが、人の心理や思考を読み取ることができる。
魔法とはまた違うロジックによるものだがな」

「ええ。それと一定程度の治療も施せるわ。魔法ほど迅速には無理だけど、止血や簡単な外科手術なら問題はないはず」

「私たちは擬体だから、魔法は使えない。全て科学技術によるものだ」

「そういう身体を作れる人って、他にいたりするんでしょうか」

僕はダーレン寺の傀儡人形を思い出していた。あれの原理は、ひょっとしたら彼らに近い。
とすれば、作った人もいるはずだ。あるいは、どこかにその技術も。

※85以上で心当たりあり

「いや、知らないわね……シェフィールドは、あの後」

アリスさんが視線を落とす。

「……死にました。オルディニウムに冒されたマエザキさんに殺されて。でも、誰が悪いということはないです……強いて言えば」

「ベロン……ここではドワーキンと名乗っているな」

「……ええ。私も最近、それを知りました。あの男が、世界をこんなにした張本人……!!」

……そうだったのか!?てっきり、オルドがそうだと思っていたけど。頭の整理が追い付かない。

「意外そうな顔をしてるわね。でも、私たちは今なら分かる。オルディニウムの普及に誰よりも執心していたのは彼だった。
そして、その研究をオルドに押し付けたのも……」

「今から思えば、私の精神汚染を予期していたのだろうな。
そしてルエラの死と、それに伴う私とベネディクトの暴走。あの背後にいたのも、今にして思えばベロンだった。
今は何を考えているのか知らないが、『エメリア化』を人為的に引き起こそうとしているのだけは間違いない。
……あいつだけは、私たちが止める。それは5万年前に、私たちが果たせなかった使命だ」

「……そうね。そして、もう一人のあなたを止めるのも」

「オルド」さんが頷いた。

「ああ、私の役目だな。悪夢はいい加減、終わらせないといけない」

※この後の行動、質問を自由安価で募集します。2315までです。
※あまり無茶なものでない限りは対応できます。

なお、なにもない場合1回判定を挟んで98日目に行きます。

シデとイマーラとは普通に合流して情報共有するんですよね?
イマーラが何を覚えたのかも気になる

なんとなく気になったんですけど、もう1人のオルドを止めるのもこの「オルド」の役目とは言うが、まさか対消滅を狙ってないよね
それが責任の取り方だって考えてるかもしれないし、聞き出して釘を刺すべきか否か…

>>495
します。また、その質問は可能です。

「……まさか、それって……対消滅を狙っているんじゃ」

2人が固まった。

「……どうしてそれを」

「もう一人の俺が教えたのだろうな」

「3人目」が前に出た。

「こことは別の世界……ここよりずっと『俺』が上手くやった世界がある。こいつらは、そこからの支援を受けてここまで来た。
恐らく、もう一人の『俺』は俺に会わせないようかなり念入りに言い含めていたはずだ。
だから、そういう発想になるのはむしろ当然と言える。
……そしてやはり、あんたらならそういう結論になるだろうな」

「……多元世界の存在は、理論上は分かっていたことだ。そして、『同一人物が出会えばどうなるか』も理解はしていた。
今、この世界を脅かしているのは2人。ベロンと、もう一人の『私』だ。彼らの記憶を探った限りは、どうも狂いきってしまい『エメリア』になる手前の私のようだ」

「それって、相当にまずいんじゃ……!!?」

「いや、『エメリア』とは完全生物だ。だから、両性具有者でなければなることはできない。男性の私では構造的に不可能だ。
それでも、限りなく近くまでは行ける。狂気の成れの果てということのようだな」

「でも、それだと……あなたも消えますよ!!?」

「オルド」さんが苦笑した。

「だから、『悪夢は私が終わらせる』。私が成したことは、私でしか消し得ない。それに、『エメリア』に限りなく近付いたのなら、それを倒すのはほぼ不可能だ。君たちであっても」

「……そもそも、対消滅のルールとは?」

ミラに「ヘルラ」さんが頷く。

「魂が同一の存在が出会った時に発生するわ。理論上は。
さらに言えば、その場合『互いが互いを肉声かなにかで認識し合った』場合でも発生するの。
ただ、一方が実体化していなければ問題はない。私たちはダメだけれど」

「……となると」

ミラが僕をチラリと見た。シデさんと傀儡人形を会わせたのって……

「オルド」さんが察したのか小さく頷いた。

「今、少年の思考を読んだ。そう、あれは極めて危険な行為だった。
人形にダウンロードされていたのが知識のみで、魂まで込められていたわけでないのが救いだったな。もしそうなら、彼もこの世にいない」

思わず身震いがした。あれは、相当に危うい行動だったのだ。シデさんには、後で謝らなくっちゃ……

※宝石の発動判定
50以上(クラン、コンマ下1)
75以上(ミーシャ、コンマ下2)

※因果律操作を使いますか?

2票先取

再判定です。(クランのみ)

『父さんと母さんか』

脳内に声が響く。

『コーウィンさん!?久し振りですが……』

『極力小僧の力に任せるのが俺の方針だ。ただ、これは聞き捨てならない状況だ。身体を貸してもらえるか』

『……ええ』

意識が遠退く。そして、僕は上から「僕」を見下ろす形になった。

「お久し振りです……ヘルラ様」

ミーシャがかしずく。彼女も「ジュリア」さんに身体を貸したみたいだ。

「……あなたは……」

「ジュリアンの娘、ジュリアです。……ひょっとして」

「ヘルラ」さんが首を振った。

「貴女が知るのは、オリジナルの方ね。私は知識としては貴女を知っていても、実感としてはないの。ごめんなさい」

「俺についてはあるだろう?」

「ええ……貴方が3歳の頃までの記憶はあるわ。よく頑張ったわね」

「……俺の記憶も曖昧だが……懐かしい気がする。エリックがあんなになるのも、道理だな」

「エリック」さんはまだ泣いている。こうやって見ると普通の女性のようだ。魂は男性らしいけど。

「お前たちは、傀儡人形の作り手を知っているのか?」

01~75 推測は付くが、確信までは持てない
76~84 多分、あいつだ
85~00 ???

「推測は付くが、確信までは持てない。ジュリアンとフィオナが協力しても、あんなものは作れない気がする」

「ジュリアンとフィオナ……第二世代か」

「私たちが知っているのは、実際にお腹を痛めて産んだコーウィンとケインまで。確かに、そこからはよく知らないけど……」

「コーウィン」さんが頷いた。

「……とにかくだ。あなたたちが死ぬのを、俺はよしとしない。エリックもそうだな」

彼女は小さく頷いた。

「……本当に、対消滅以外に壊れた世界の『オルド』を倒すことはできないのですか」

01~50 ない。そのはずだ
51~84 ?????
85~00 ………?????

「倒すことは恐らく無理だ。だが封じることはできる」

「封じる?」

「そうだ。次元間の関係を断ち切れば、向こうから他世界への干渉は不可能になる。ただ、私としては気が乗らないが」

「……なるほどな。力ずくではまず無理だと」

「オルド」さんが首を振る。

「同じような存在になればともかく……それはお前の依り代も、そこの『j』の娘も本意ではないだろう?」

「私は嫌だな。過去の世界のアミールを見たら、到底勘弁だ」

僕は……

1 オルドによる対消滅を受け入れる
2 壊れた世界との断絶を選ぶ
3 自身のエメリア化で決着を付ける
4 あくまで自力での決着を目指す
5 その他自由安価

※3票先取
※重要選択肢です。

各選択肢の特徴です。

1…恐らく一番楽です。今回のルートのみ発生するものであり、ベネディクトを倒せばそれでEDになります。
2…ダナの救済後に封印することは可能です。完全な決着ではないです。
3…元に戻す手段がないとバッドエンド風味になります。
4…向こうは因果律操作を自在に使うので、普通に戦うとまずもって勝てません。ハードルは一番高いです。

なお、壊れた世界のオルドは某ヨーグ○スのような存在なので、彼自身が攻めてくることはありません。
(またクローンを作ることはあり得ます)

オルディニウムに冒されたラスボスオルドなら浄化弾を大量に撃ち込めば弱体化はしそうだけどその上ででも倒すのは難しいのかな
この世界の穴の底にいるはずのオルドが目覚めないなら行って調べる事はリスクあるだろうけど攻略のヒントが見つかる可能性も否定できないのとか、前作でサイファーがもらった一角獣の宝石が残っていればエメリア化から戻る事や決戦時に大幅な有利取れそうとかまだ知る事ややる事、強化の余地も残ってて結論を出すのは早いと見るがどうだろう

>>517-518
まず攻撃が当たりませんね。
この世界のオルドは健在と言えば健在ですが、封印を突破することはできないため死んでいるも同然です。
封印術の適用には相当に大掛かりな準備が要ります。それでもなお倒すまでは難しいでしょう。
(封印術の適用は実質2に近い解決方法です。2人がいるため相当ハードルは下がっています)

ここで結論を出さない、というのも敢えて書きませんでしたが1つの選択肢ではあります。

上げます。

対消滅なら、この世界に封印されてるオルドと向こうのオルドを引き合わせられれば良いんだが…方法が問題か
どういう封印か知らんが、向こうのオルドの前に転移でもさせるか、その逆か
スマートな方法としては6スレ目の>>854で、声だけでも対消滅すると分かっているから、通話やビデオ映像でもすればいいんじゃないかと思うが

それが可能ならそれでいいが、難しくても方法の一つとして検討することにして、ここで結論を定めるにはまだ早いかな

もう一度上げます。

>>521
その通りですが、ベネディクトを倒せば割とどうとでもなります。

>>521,523
この世界のオルドと壊れた世界のオルドを引き合わせるということでしょうか?相当ハードルが高いとは思いますが、不可能ではないです。
ただ、この世界のオルドを説き伏せるのは不可能なので、アンドロイドのオルド抜きで倒した上に向こうのオルドと接続するというウルトラC的な何かが要りますね。
この方法を考えるのは一案ですが、相当難しい(4よりマシくらい)とだけ言っておきます。

なお、0000までに決まらない場合はリセットです。

引き合わせなくても、それぞれのオルドの声が聞こえるように次元間通話をスピーカーでも使ってやって同一存在を認識させるって感じですね

0000になったためリセットします。

>>526
スピーカーのセットが最大のネックですね。どうするかはアイデア次第です。

上げます。521案に2票入っている状況です。

521案で決定します。

「……ここの世界のあなたと、壊れた世界のあなたを引き合わせることは可能でしょうか」

「オルド」さんが目を見開く。

「……実際に連れていくとでもいうのか?既に気の触れた『私』を?」

「いえ、声や映像でも対消滅するなら、何かで次元間のやりとりを行えるようにすればできるはずです。少なくとも、あなたは消えずに済む」

「理論上は可能だ。が、不可能に近いぞ?どうやって壊れた世界の『私』に、スピーカーやカメラを仕掛ける?
そもそも、この世界の『私』は封印されているはずだ」

「3人目」が頷く。

「ああ。大封印は、俺が張り直した。だから、奴がいる第50階層に行くのは不可能だ。大封印を一度破らない限りは。そして、それには大きな代償を伴う」

※第50階層に行く方法について、85以上なら「コーウィン」が知っている

「いや、手段はある」

「え」

「小僧の力は封印を突破する程度はある。1人なら、突破してもすぐに塞げばいい。
エルフや『j』の小娘、そしてジュリアなら問題ないはずだ」

「……なるほど。となると、サシでオルドとやるというわけか。勝てるか?」

「分からん。ただ、やってできなくはない。倒した後は、適当にモニターを設置しておけばいい。
それ以上に、向こうの世界のオルドをどうするかが問題だが」

※99か00偶数で?

※偶奇判定です。コンマ下3
※偶数の場合多数決を取ります。

※この「ヘルラ」は????持ち

今後の進行についての多数決です。

1 今後の展開は地の文メインでいい(コンマ判定などはほぼありません)
2 従来通りの進行でいい
(ED条件はほぼ満たしているため、自由度は制限されます)

3票先取です。

※ここからはコンマ、及び安価が減ります。少し飛ばしぎみになりますがご容赦ください。

※なお、打ち切り的な展開にはしませんのでその点はご安心ください。また、ピンチに陥る可能性もまだ十分残されています。

「それなら、私がなんとかするわ」

「ヘルラ」さんが前に出た。

「……あれを使うのか?しかし、気付かれはしないか」

「多分。その世界に飛ばしてくれれば、時間はかかるかもしれないけど確実に」

「『あれ』とは?」

「コーウィン」さんの問いに、彼女は微笑んだ。

「空間操作。あなたたちがプレーンウォークと呼ぶものを、さらに推し進めたものね。
存在を文字通り『消す』ことができるわ。気配も全て遮断できるから、全く気付かれないで接近ができる」

「……!!フローラが得意とする、あれか?」

「フローラ……ああ、あの子はそういうことになってたのね。多分、あの子はあの子なりにそれを研究したのでしょう。そして、デアドラも。
2人は時間停止と存在希薄化の片方ずつしかできなかったみたいだけど、私は両者を融合させることに成功したの。
だから、如何に『壊れた世界のオルド』がエメリアに限りなく近づいていても、私は彼に気付かれずモニターを設置できる」

「……!!!ということは」

「ええ。貴方の依り代の子に感謝しなければね。この発想は、私たちではたどり着けないものだったもの」

「オルド」さんも頷く。

「私が犠牲になればいいと思っていたが、そうしなくても済む方法を考えてくれたのには……頭が下がるな。
とりあえず、この世界の『私』さえ何とかしてくれれば問題なさそうだ。それが唯一の問題だ」

「ええ。そして、その可能性を引き上げるものも私たちは持っている。それは……」

01~84 白い宝石
85~98 青い宝石
99、00偶数 虹色の宝石(EDが完全に確定してしまいます)

「ヘルラ」さんが「胸」から取り出したのは、青色の宝石がついた指輪だ。

「これは……まさかっ!!?」

「あなたは分かるわね。『力の指輪』の『オリジナル』が1つ、『ヴィルヤ』。これを貴方に……いえ、その子に託すわ」

「……何故、貴女がそれを。そもそも、俺が知るヴィルヤは……」

「これを精巧に模して作られたレプリカね。これは、オルディニウムを本当の意味で無害化したもの。だから『オリジナル』なの。
万が一のために、体内に隠していたわ。だから誰も気付かなかった」

その指輪が途轍もないマナを秘めているのはすぐに分かった。
これがあれば……確かに、1対1でも何とかなるかもしれない。

※力の宝石「ヴィルヤ」
HP+350、全ステータス+4、クリティカル範囲+5(デフォルトで85以上クリティカル、好感度効果がある場合80以上)
好感度効果が同席していない場合でも発動

「あとは、お前……そしてその依り代の子次第だ。私たちの力が必要になったら、いつでも声をかけてくれ」

「父さんと母さんは」

「アリスからもう少し詳しい話を聞こうと思う。イーリスにいるらしいデアドラとフローラも交え、今までのことを整理したい」

「……そうか。俺も残りたいところだが……」

「それなら心配しなくていいわ。ヴィルヤを使えば、情報共有はすぐできるから」

「……分かった。じゃあ、またな」

すうっと意識が僕のものに変わる。……なんだか、とんでもないことになってきたみたいだ。

※25以下でイベント、1回のみファンブル扱い
※26以上で98日目へ
※80以上で?

※98日目の方針

1 「穴」を潜る
2 「社」にてシュブニグラス討伐
3 第二世界に行く
4 その他自由安価

※3票先取
※1も2も大幅な時間短縮が可能です

4
ヴィルヤで好感度効果が同席してなくても発動できるようになったし(クラン視点の時のみ?)、攻略組と第二世界や過去の世界に情報共有に行く組で別れてもいいんじゃないかな
戦力は余裕があるからね
一応、過去の世界で対新人類薬の受け取りの日だけど、オルド&ヘルラの技術で薬必要無くなったようなものかもしれないから、社2階の子の救済にシフトする感じだろうか

ちなみに>>453の神器報酬がヴィルヤで、クランが装備したのですかね?

失礼しました、0000のため一度リセットします。

>>561
戦力分散でも問題ありません。正直、オルドとヘルラの登場&ヴィルヤで戦闘はどうとでもなります。
神器報酬はその理解でOKです。

3
オルド夫妻人形に関わる話は時間かかりそうだしここから片付けたい、新人類用の薬受け取りはミラの異世界間移動があるから時間残り1か2あれば済む案件だしね

念のための確認ですがヴィルヤはジュリアンの調整(ステータスや効果の上方修正)が入る余地はないですよね?

>>565
ないですね。

【98日目】

「ここが、『第二世界』です」

僕らは第二世界に「オルド」さんと「ヘルラ」さんを連れて行くことにした。彼らは軽く辺りを見渡している。

「魔素濃度は、こちらの方が大分多いか」

「そうね。確かにエメリア化が進んで魔素耐性がある程度ないと難しいかもしれない。
この世界には、私や『オルド』はいるの?」

「いないはずです。厳密には、ヘルラさんはいるらしいですが……今彼女は『過去の世界』にいるらしいので。
リナさんという人が持つ、宝石の中にいるそうです」

「『過去の世界』……全てが壊れる前の世界ね。行ってみたいけど……」

「オルド」さんが首を振った。

「危ないからやめておくべきだな。対消滅する可能性がある」

そう言っていると、向こうからサイファーさんがやってきた。既に話は通している。

「……!!彼らが……」

「彼は」

「申し遅れました、私はイーリス聖王国近衛騎士団長、サイファー・コットです。
貴方がたの話は、昨日聞き及んでおります。どうぞ、こちらへ。ご子息がお待ちです」

「この世界の『私』は君が倒したと聞いたが」

サイファーさんが自嘲ぎみに笑う。

「何人かの犠牲を伴って、ですよ」

「……すまなかったな」

「貴方が謝ることでもありません。強いて言えば、原因を作ったドワーキンのせいです。こちらについては決着していますが」

僕らはサイファーさんに連れられ、王宮に入る。そして、大会議室のドアが開いた。

01~84 一族全員
85~99 ???

※25以下でイベント、同じくコンマ下

「うわ……」

そこには、「一族」の人たちが勢揃いしていた。コーウィンさんにジェラードさん、そしてジュリアンさん。
もちろんランダムさんやブレイズさんもいる。
あの女性は……確かフィオナさんだっただろうか。
もう一人黒髪の女性がいるけど……肌の色は少し違うけど、顔立ちはパーシャさんにそっくりだからあれがエリックさんか。

1人だけ、見たことのない人がいる。……赤髪の男性は、誰だろう。

「父さん、そして母さん。……まさか本当にお会いできるとは」

「おふくろとは何回も会ってるだろ、ジェラード兄。……といっても、正気の親父に会うのは、俺も初めてだな。
そもそも、正気の頃の人格と記憶を擬体に封じてたって、誰か知ってたか??」

※80以上でジェラードが噂を聞いている

皆誰も声を上げない。

「……そうか。でも普通に考えればこの世界のどこかにはありそうなものだがな。
『社』ってのは昔ケインが使ってた研究所だろ?モリブスかどこかにあるんじゃねえのか?」

「どうだろうね。世界ごとに状況は異なる。特にこの500年でかなり『分岐』が進んでいるからね……。
ドワーキンが悪用しなかったことからして、誰も見付けられていないのだろうし、きっとこれからもないだろうさ」

ジェラードさんが肩をすくめる。

「ともあれ……こうやって再会できたのは本当に嬉しい。……お久し振りです、父上、母上」

「あの小さかったコーウィンがこう育っているとは……不思議なものを感じるわ。
ベネディクトとケインは……もういないのよね」

「ケインは、もういません。俺たちが接触できる、どこの世界にも。
『壊れた世界』の奴なら……きっと貴方たちに会えたら喜んだでしょうが」

「……『ベネディクト』は、『壊れた世界』にいます。あれはもう、貴方たちの知る彼じゃない」

ジェラードさんの言葉に、「オルド」さんが頷く。

「聞いている。というより、ルエラが死んだ時点で……あいつは悪魔に魂を売ったのだと思う。私と一緒に。
もはや、正気に戻すことは叶うまい」

「私たちなら、彼を屠る手伝いはできます。そして、『壊れた世界』のオルドを消すことも」

サイファーさんが僕を見た。

「彼が、自分の世界のオルドと『壊れた世界』の彼を『繋げる』そうです。
今日、彼らがここに来たのは、現状の情報共有とその成功率を高めるための協議になります」

「ちょっといいか」

赤髪の男性が手を上げる。

「ブランド、どうした?」

「差し当たり、向こうのドワーキンを何とかした方がいいのでは?
一度は断念した『新人類』作成に取り組んでいるならば、こちらも彼の世界に戦力を供給すべきだろう」

「それもそうなのだけど……。向こうは魔素が薄い。兄さんたちが出向いても、劣化する可能性は高いんじゃないか?」

ジュリアンさんの言葉に、赤髪の男性は……

※80以上で?

更新が滞り気味になり申し訳ありません。
少しずつ戻るかと思いますので、よろしくお願いします。

「いや、俺は問題ない」

「そうなのか?」

ジェラードさんの言葉に、赤髪の男性は小さく頷く。

「向こうの世界でどの程度能力が落ちるかは、幾つかのケースで分かってきた。
話を聞く限り、接近戦・肉弾戦に強いタイプほど厳しい。何故そうなのかは不明だがな。
そしてマルコだけがほぼ能力が変わらないままだ。ここから推測するに……」

「『ブランドの弓』を持つお前なら、ということか!」

「然り。俺なら十分に戦力になるだろう。戦闘能力だけなら、ベネディクト相手でもある程度は戦える。
……というわけだ。いささかオーバーキル気味だが、頭数は多い方がいいだろう?」

僕に断る理由はない。「オルド」さんたちも異論はないようだった。

「後は向こうの出方だ。『穴』で引きこもっているか、自ら出てくるか……
どちらにせよ、一気にケリをつけてしまいたいところだな。クラン君、今君がいるのは」

「次は36階層。そのはずです」

「後5階層か。ショートカットを使いたいけど……」

01~65 通常進行
66~79 階段手前までは可能
80~00 40階までショートカット可能

「そこは地道に行くしかあるまい。ドワーキンがこのままじっとしているとも思えないが」

「確かにね。一か八か、奇襲をかけて来ても全く驚きはない、か。
全戦力をドワーキン討伐に充てるよりは、分散させた方がいいだろうね」

ジェラードさんの言う通りだ。これは、今後の戦力配分が重要かもしれないな。

※追加質問をしますか?(タイムロス1消費、現在残り時間4)3票先取
※しない場合戦力配分を行います。

※なお、薬の受け取りはミラだけでもできます。この場合、この日の戦力配分にはミラは入りません。
もちろん別の日に回すことも可能です。

オルド人形の作り手についてもうちょっと探りたい所だけども…
ブレイズの精神感応術か、作成者の魔翌力の残滓が人形に残っていればそこからジュリアンとフィオナに見てもらって該当者を特定するとかできないものか

>>582
実のところ作れる人物はすぐ分かります。
ただ、知ったからどうなるのかは全く別問題です。(基本的には知ってもその後の発展性がありません)

また、オルドやヘルラの擬体製作者は既に出ています。
シデ人形のことと推測しますが……(ここから先はまだ情報非開示)

投票を開始します。

上げます。まだ2票です。

「その前に、以前お話ししたシュブニグラスの討伐に出ようかと」

「ケインが研究していたらしい『新人類』か。確かに、後顧の憂いは断つべきかな」

ジェラードさんが言う。とりあえず、先に潰せる所は潰しておこう。

#

※15以下でイベント

※クリティカル
(99日目午前までの襲撃判定スキップ)

#

「ということで、こちらがブランドさん」

「よろしくな!」

気さくな感じで彼は自己紹介する。というか、さっきと全然感じが違うような……

「貴方も『一族』なんですか?」

「あー、俺というよりこの宝石の中に本人がいるって感じ。俺も血を引いてるらしいけどな」

師匠が首を捻っている。僕も訊いてみた。

「……さっき話してたのは?」

「あっちが一族の『ブランド』さん。で、俺もブランドって名前だからややこしいんだわ。
まあ、普段はこっち。戦闘時は『ブランド』さんが出るって感じだな。
そこまで歳も変わらないし、よろしくな!というか、女の子ばっかだな……お前は男、だよな?」

「……色目使っても無駄だけど」

ラーナが睨むと、ブランドさんはハハハと笑った。

「心配しなくていいぜ、一応俺も子持ちだからな。浮気なんかしたら嫁に殺されちまうよ。
で、シュブニグラス、だっけ?そいつを倒しに行くんだろ?」

「ええ。ただ、通路に制限があるから6人までってことですが」

※基本方針
1 地下の探索を継続(基本的に収穫は低確率)
2 シュブニグラス討伐へ

2票先取

「それと、その前に『社』の残りも探索しようかと」

「『社』?ああ、オルドさんとヘルラさんがいたってとこか」

彼らは感知魔法……のような何かを使えるらしく、どこに何があるのかを正確に判断できるのだという。
とりあえず、彼らを連れていけば探索自体は手間取らないとは思うけど。

※探索メンバーを決めます。なお、ミラは過去の世界に行っているため不在です。
クランは固定として残り5人を決めます。(オルド&ヘルラは推薦です)

2票入ったキャラから優先的に決めます。

オルド、ヘルラ、ブランド、ラーナ、ミーシャ(不在ならダリオ)

オルドとヘルラって片方だけでいいのか、それとも2人そろってないと出来ないことがあるのでしょうか?
技能の確認も兼ねてるので、今回は両方連れて行きますが

メタ的には襲撃無いと分かってるけど、イマーラとシデはまたダーレン寺行きで総師範のご機嫌とりは不自然かな
ダーレン寺行かなくても修行は出来るしイマーラはまたシデ神拳の修行と、ナディアも修行させといた方が良さそう

>>597
フルで能力発揮には2人揃った方がいいですね。

#

「……ここが『社』か。俺たちの世界のケインも、似たようなのを作ってたらしいけどな」

ブランドが言う。目の前には、無機質な建物が聳えたっていた。

人間か「一族」かは、髪の色で見分けるらしい。赤い髪が一族のブランドさん、茶色っぽいのが人間のブランドさんだ。
「俺のことは呼び捨てでいいよ」というので、僕もそうさせてもらった。まだ21というから、確かにそう歳も離れていない。

「そっちには『社』は残ってないんですか?」

「俺たちの世界のシデさんは、結局壊してしまったみたいだな。
というか、同じケインでも性格や能力は微妙に違ってたらしい。ランダムさんも、随分そっちのと人が違うらしいしな」

確かにランダムさんと「3人目」とではまるで人格が違う。まあ、この500年の間に色々あった結果らしいけど。

「私たちが見付かっていないのも、そういうことみたいね」

「ああ。恐らく、こんな分かりやすい所に置いたのはこの世界のケインぐらいだろう。
案外、執着していたのだろうな。生まれて物心ついたら、父親は狂い、母親も正気と狂気の狭間にいたのだから」

オルドさんとヘルラさんの2人を連れて、僕らは「社」に入る。面子は彼ら3人の他は、ラーナとミーシャだ。
ミラは過去の世界に薬を取りに行ってるし、師匠とナディアはダーレン寺でシデさんたちの指導を受けている。
この人数でも、まず問題はないという判断だった。

地下1階は既に探索を済ませている。2階からまずは行ってみよう。

※コンマ補正

01~20 -25
21~35 -20
36~50 -10
51~79 0
80~00 0+α

【「社」地下2階】

立ち入った瞬間、嫌な予感がした。……ここは。

ヘルラさんが目を閉じる。

「ここは……」

3の倍数 生物兵器の実験場
3の倍数+1 機械兵の待機場
3の倍数+2 魔物の実験場

80以上で即降り可能

「ここは生物兵器の実験場ね。非道な人体実験の成れの果てがいる」

「上にも似たような子がいるな。あちらはまだ自我を残せた者だろう。
幸い、近くにすぐ階段がある。長居は無用だ」

オルドさんとヘルラさんの説明によれば、ここにいる人たちはもう助からないらしい。「悪戯に長寿を植え付けられただけ」だそうだ。
見捨てることに罪悪感はあったけど、僕らは先を急ぐことにした。

#

【「社」地下3階】

※コンマ補正

01~20 -25
21~35 -20
36~50 -10
51~79 0
80~00 0+α

※因果律操作、あるいは振り直しを使いますか?
※誰の好感度効果によるものか(ないしは自前か)を指定してください。
※2票先取

振り直しです。コンマ下

※階の中身

3の倍数 生物兵器の実験場(ただし成れの果てはほとんどいない)
3の倍数+1 機械兵の実験場(ただし大体は1階に転送済み)
3の倍数+2 魔物の実験場(低確率で会話ができるのがいる)

※80以上かゾロ目で再判定

目の前には広い空間があった。機械兵の残骸が、幾つかある。

「元は機械兵の実験場ね。ただ、あまりいないみたいだけど」

「というか、既に転送されていたようだな。まあ、先を急ぐなら悪くはないが」

ラーナがうーんと唸っている。

「あれか……罠に掛かったら一気に5、6体現れたのよね。そういうことだったの」

「あ、その時覚醒したんだっけ」

「そうそう。まあ、あまり大したのもいなさそうだし、下に向かおうか」

※探索判定1回目
01~25 Ω登場
26~50 ε登場
51~79 何もなし
80~00 再判定(基本は階段発見)

#

しばらくすると……

「ヴィー」

二足歩行の機械兵が歩いてくるのが見えた。あれは……

「εね、量産型の」

「無人化のものか。まあ、さほど問題はない」

2人は余裕の表情だ。ここは……

1 2人に任せる
2 ブランドに任せる
3 僕らがやります
4 僕がやります

※2票先取

僕らは2人に任せることにした。εの頭がこちらに動き、「ピピー」という音を発する。

オルドさんとヘルラさんが、両手を前にかざした。

「磁力レベル2を展開」

「ウイルスダウンロード開始」

すると……


「ビッ、ビビビッ!!?ビビビビ…………」


εは軋むような音とともに、その場に崩れ落ちた。

「……え?」

「私たちも機械だ。対機械は心得ている」

「機械兵のもっとも進んだ形が私たち。物理的攻撃力はさほどでなくても、こうやって無力化することは他愛もないわ」

何をやったかさっぱり分からない。魔法とも違うみたいだけど。

「すげぇな……さすがは『ブランド』さんのご両親だ」

「私たちがすごいのではないわ。ただの技術に過ぎない」

2人は先へと進んでいく。……確かに凄まじい力だ。

※探索判定2回目

01~25 Ω登場
26~50 ε登場(基本は階段へ)
51~79 何もなし、階段へ
80~00 データ室へ

またしばらく進むと、遠くにεの影が見えた。オルドさんたちに任せて、先に進みたいけど……

※20以下で警報
※80以上でブランド攻撃

「来たな」

再び2人が手をかざすと、εは遠くで動かなくなった。

「これって、Ωにも効くんですか?」

「基本的には。ただ、セキュリティは比較にならないほど堅いからすぐに沈黙とはいかないわ」

ミーシャが手を挙げる。

「じゃあ、地下9階にいるexΩというのも?」

01~50 やってみないと分からない
51~79 基本的には効くはず
80~00 追加情報あり

「基本的には効くはずだ。話には聞いたが、exΩのシステムは終末兵士に近い。
マイティガードのキャンセルもこちらでできる」

「しかし、そんなものを誰が?」

オルドさんが考え込む。

「狂った後の私、か?」

「技術的には時間さえあればできるはず。ケインか誰かがサルベージして改造してもおかしくはないわね」

製作者は分からないらしい。とにかく下に降りよう。

※タイムロス2、残り時間3

※地下4階コンマ補正

01~20 -25
21~35 -20
36~50 -10
51~79 0
80~00 0+α

※階の中身

3の倍数 生物兵器の実験場(ほとんどいない)
3の倍数+1 魔物の実験場(ほとんどいない)
3の倍数+2 データ室(基本的には何もない)

80以上かゾロ目で再判定

※再判定

01~79 即降り可能
80~00 ?????

しばらく平行連載をしようかと思います。
(こちらも続けますのでご安心下さい)
本作のパラレルワールドですが、過去作、及び本作とは一切の繋がりのない話です。

コンマスレではないですが、そちらも合わせてお楽しみ下さい。

#

「ここは……」

ゴウン、ゴウンと重い音が響いている。重たそうな鉄の扉が、目の前で固く閉ざされていた。

「……恐らくは、Ωたち機械兵の総合管理室だろう。ここを弄れば、少なくともこの建物内の機械兵は沈黙する」

そう言ってオルドさんが手をかざすと、扉は自分から開いた。向こうには良く分からない機械がたくさん書庫のように並んでいる。

「えっと、それって……地下9回にあるという、exΩってのも動きが止まるんですか?」

「……どうだろうな。やるだけやってみるが」

01~79 ある重要事実が判明
80~94 上+α
95~00 戦闘回避可能

目をつぶってしばらくすると、オルドさんが「……参ったな」と呟いた。

「どうしたんですか?」

「まず、この管理室を破壊したとしても、exΩは止まらない。あれは、別のシステム……というかこことは隔絶された別のシステムで動いているからだ」

「別のシステム?」

「そうだ。exΩも、私たちと同じアンドロイドだ。擬体が人型ではないというだけで」

「えっ?」

ヘルラさんも頷く。

「間違いないわ。そして、その『中』にいるのは……シゲテル・マエザキ」

「!!?マエザキって……あのマエザキさんですか??」

「そう。彼もオルディニウムの狂気に冒され、最後は自ら命を絶ったわ。
でも、そのバックアップが、exΩという形で残っている」

ミーシャが一歩前に出る。

「つまり、狂う前のマエザキさんということですか?」

「その可能性が高いわ。ただ、正気のまま5万年もいられるとは思えない。
あまり過度の期待はしちゃダメよ」

※exΩ戦でイベント発生が確定します
※exΩが単純な敵でない可能性が生じました。説得が可能かもしれません

#

僕らはそのままその階層を後にした。警備用の機械兵は、もう動かない。長居する意味もないだろう。

exΩは相当の重装備ということだ。「シュブニグラスを封じるために、自らの意思でそこにいる可能性がある」らしい。
もしそうなら、話し合いで何とでもできそうだけれども。

#

※地下5階コンマ補正

01~20 -25
21~35 -20
36~50 -10
51~79 0
80~00 0+α

※再判定

01~79 即降り可能
80~00 ?????

一応宣伝。こちらでも書いています。

魔王と魔法使いと失われた記憶
魔王と魔法使いと失われた記憶 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1596798444/)

※再判定

01~79 即降り可能+アイテム
80~00 拘束された魔物

#

この階も機械兵の待機場のようだった。もちろん、さっきので動いている兵士は皆無だ。

「何か探してもしょうがないだろうから、どんどん下に……あれ?」

ラーナが立ち止まる。何かを見つけたようだ。

「これって……」

01~79 ……スタングレネードね
80~00 再判定(強力なアイテム)

※次回以降クリティカル範囲は85以上
※再判定

01~50 時の砂(巻き戻し権)
51~84 ピアス(使い捨ての因果律操作レベル2)
85~00 転移装置(一気に40階層に飛ぶことが可能)

「……砂時計?」

ヘルラさんが様子を見に来た。

「……これは、『時の砂』ね」

「え?」

「因果律を強制的にねじ曲げるもの。言ってみれば、全てを『なかったことにできる』。オルディニウムのある作用を増幅させたものね。
ただ、あまり前には戻れない。それと、使いすぎると因果律がズタズタに歪んでしまうから、ほとんど使われなかったわ」

「そんなものが、なぜここに」

「……分からない。でも、まだ使えるみたいね」

ヘルラさんがラーナに砂時計を渡した。

「もしもの時に使うといいわ。ただ、使うと記憶も戻るけど。本当に最後の手段ね」

……そんなものまで持ってしまっていいのだろうか。まあ、幸運と思っておこう。

階段はすぐに見付かった。僕らはどんどん下に向かう。


※地下6階コンマ補正

01~10 -30
11~30 -20
31~60 -10
61~84 0
85~00 0+α

※現在タイムロス2、残り3

※階の中身

奇数 生物兵器の実験場(ほとんどいない)
偶数 魔物の実験場(ほとんどいない)

85以上かゾロ目で再判定

【地下6階】


下に降りると、ツンとした異臭が鼻を突いた。大きな瓶の中には、得体の知れない生き物が浮かんでいる。

「これは……魔物?」

「魔物……というよりも、変異生物ね。命を繋げたり、切り離したり……そんなことばかりやっていたようね、あの子」

ヘルラさんが溜め息をついた。

「2人が知るケインって……」

「幼い頃しか知らない。ただ、オルディニウムの悪影響を浮けていたのでは、という気配はあった。
コーウィンに比べても、ハッキリ気性が荒かったからな」

オルドさんがあちこち見渡す。

※探索1回目

01~20 魔物登場(再判定)
21~84 何もなし
85~00 再判定

はい

※再判定

01~10 ネームド(戦闘へ)
11~70 大型魔獣(タイムロス1、ブランドが撃破)
71~84 小型魔獣(ブランドが撃破)
85~00 再判定(低確率で?)

「ガルルルル……」

目の前に狼と獅子の合の子のような魔獣が現れた。知性はないらしく、こちらを警戒している。

「……ここは俺が行こう」

ブランドさんが前に出た。髪の色からして、「一族」ではない方だ。

背中に背負った弓を持つと、矢を持たないまま魔獣に狙いを定める。

「よっ」


ビシイイイッッッ


「ギャウッ!!?」


弓の弦が響くと同時に、魔獣の頭部は粉微塵になった。一体、これって……

「魔法じゃ、ないですよね」

「ああ、この神器の力さ。破壊の概念を放つ、らしいね。要は念じれば大体破壊できる。
まあ俺じゃこの程度だけど、『ブランド』さんは凄いよ。単体である程度ベネディクトと戦えるらしいから」

そう言うと、彼は弓をまた背負った。そんなに凄いんだ……

※探索2回目

01~35 魔物登場(再判定)
36~84 何もなし、地下7階へ
85~00 再判定

※再判定

01~15 ネームド(戦闘へ)
16~84 大型魔獣(タイムロス1)
85~00 再判定(低確率で?)

アナスタシアの好感度効果で最悪の範囲は01〜10固定だから>>658は何もなしのはずでは

>>660
失礼しました。同席していないので問題ないと思いましたが、ヴィルヤの効果で適用されてしまうわけですね……

ちょっとアナスタシアの効果が強力に過ぎたかもしれません。以下のようにナーフします。

「1日1回のみ通常時の最低コンマ範囲を10以下に」

なお、この場合>>654が引っ掛かるので判定内容としてはそのままになります。
>>660がクリティカル範囲なので、内容としては逆に好転しています)

さらに先に歩を進めると、巨大な瓶の中に誰かが浮かんでいるのが見えた。……人?いや、それにしては異形のような……

「魔物……それも既存種ではない奴だな」

「ええ。恐らくは、研究途中で放置されたものね。このままにしておきましょう」

ヘルラさんが言う。

01~20 魔物の目が開かれる
21~74 何もなし
75~84 精神感応あり
85~00 上+α

魔物はそこに浮かんだままだ。放っておいてもいいかな……

※魔物の外見

4の倍数 巨大な岩のような何か
4の倍数+1 手が6本ある
4の倍数+2 ワニのような何か
4の倍数+3 手に刺がついている

85以上かゾロ目 再判定

※この後の行動

1 瓶を破壊する
2 呼び掛けてみる(返答の有無や友好的かはコンマ次第)
3 無視して下に行く

2票先取

このまま無視するのも何だし……一応、声ぐらいかけておくかな。

「すみません、聞こえますか」

返事はない。オルドさんが渋い顔になる。

「刺激してどうする?先を急ぐのだろう?」

「あっ……そうなんですけど、ちょっと気になって」

この魔物は、ダーレン寺にいるような「知恵ある魔物」 なのではないだろうか。だとしたら、ここで起こす意味はある気がするのだけど。

01~25 バリン
26~45 魔物が邪悪な笑いを浮かべた
46~84 反応無し
85~00 魔物が笑いを浮かべた

……何の反応もない。これは言われた通り、先に進んだ方がいいかな。

※地下7階コンマ補正

01~10 -30
11~30 -20
31~60 -10
61~84 0
85~00 0+α

※現在タイムロス3、残り2

※階の中身

3の倍数 生物兵器の実験場(ほとんどいない)
3の倍数以外 魔物の実験場(ほとんどいない)

85以上かゾロ目で再判定(魔物の実験場)

#

「ここも魔物の実験場のようね」

ヘルラさんの言う通り、上の階と雰囲気がとても似ている。ラーナが眉を潜めた。

「何でこんな悪趣味なことを?そもそも、さっきの岩の魔物って……」

ミーシャが頷いた。

「ダーレン寺の魔物たちに似てるわ。知恵ある魔物を使って、兵士にしようとしてたのかしら」

「それにしてはあまり言うこと聞かなそうだけど。少なくとも、悪い魔物じゃなかったし」

オルドさんが何か考えている。

「どうしたんですか?」

「いや、全てはjに近づくための試行錯誤だった、あるいはエメリアの器を作るための試作品だったのでは、とな。
人ベースで作ったのが新人類だったのだろう。多分、そこにはjの遺伝子も組み込まれている。
魔物ベースで作ろうとしたのが、こいつらだ。全く上手く行かなかったようだが」

ビンの中で萎れている魔物を見て、オルドさんが呟いた。

「とにかく、ここも調べる価値は乏しい。先に進むぞ」

※探索1回目

01~20 魔物登場(再判定)
21~84 何もなし
85~00 再判定

#

空のビンや、もう事切れた魔物入りのビンが続く。ここに人が入ったのは、久しくないようだった。

「クリスが管理していた、というわけじゃないんですよね」

「管理してたらとっくに解放してるわ。ここはケインの根城。500年は入ってない」

ヘルラさんの推測通りなら、500年も放っておかれたのか。上の階にいるナイアさんがマトモなのは、ある意味奇跡なのかもしれない。
そして……2階の「少女」。きっと、500年も苦痛に苛まれているのだろう。近いうちに、救ってあげなきゃ。

※探索2回目

01~20 魔物登場(再判定)
21~84 何もなし
85~00 再判定

※再判定

01~15 ネームド(戦闘へ)
16~65 大型魔獣(タイムロス1)
66~84 再判定
85~00 再判定(上より優遇)

※因果律操作を使いますか?

2票先取

※ミラのものを使用(レベル1)
※再判定(大型魔獣の範囲が01~65)

別作品の方も面白いけど、先にこっちを完結させてほしい……(個人的にはもうコンマとかなしでもいい)

>>688
すみません……

正直、オルドとヘルラが出た時点でかなり消化試合モードになってます。
個人的にも非コンマ(安価は残します)の方が書きやすいのですが、どうでしょうか?ちょっとご意見ください……

とりあえず消化試合なりになんとか盛り上げたいと思います。
話の流れは脳内に大体できてますので、シナリオ選択の分岐で安価を使うような流れにします。

更新ペースは落ちますが、しばしお付き合い下さい。

とりあえず週末に何かしら更新します。

※少し再開します。日曜にある程度の量を更新できるはずです。
※ストーリーメインにするためその点はご了承ください。

#

「ここも特に問題はない、と」

魔獣を片付け、階段を見る。この2階層下に、exΩがいる、らしい。

「一応次で何があるか分からない階は最後ってことね。一応、下見とく?」

「そうだね。多分、何が来ても大丈夫だろうし」

下の階に足を踏み入れる。そこにあったものは……

【地下8階】


「……これは……」

これまでの階と同じで、そこは魔物の研究場所のようだった。違うのは……その量。
瓶の中には、ヒト型の魔物が何体もいる。意識は……ないように見えるけど。

「これは……『知恵ある魔物』?」

「『キメラ』ね。さっきの階にいたのと同じで、人と動物を掛け合わせた存在」

ミーシャの言葉にヘルラさんが頷いた。

「さっきも言ったが、複数のアプローチでケインは『j』に辿り着こうとしていたようだな。
本命は両性具有者を『蛇』と『一角獣』に会わせ、取り込むことだが……手間もかかるし肉体の強度の問題もある。
何より、両性具有者はほとんど自然界には存在しない。
だから次善策として、『j』をベースに人と掛け合わせようとした。それが『新人類』」

「よく分かりますね……さっきの所から情報を?」

「それもある。そして、それは……狂気に陥った『私』が出した結論だからだ」

オルドさんが硝子瓶に手を当てる。

「『知恵ある魔物』とは、『新人類』が生み出される過程で生み出された実験作のようなものと考えてほぼ間違いない。
ただ、恐らく従順ではなかったから、こうやってここで放置されていたというわけだな」

※90以上で?
(以下、因果律操作などはありません。基本的にストーリーの流れが少し変わる程度です(99、00のみ別扱い))

※クリティカル

硝子瓶の魔物のうちの一体が、僅かに動いた。何か仰々しい兜と鎧を身に付けた大男だ。

「ん」

「グロロロロ……」

僕とラーナ、ミーシャは思わず身構える。ブレイズさんは背中の弓に手をやった。
オルドさんとヘルラさんは……平然としたままだ。

「驚いたな、意識があるのがいるとは」

「グロロロ……今、目覚めた所だ。強者の匂いに誘われてな」

こいつは……相当強い。この人数なら問題ないような気がしたけど、それでも油断は全くできないのはすぐに分かった。
それでも、彼ら二人に動揺した様子はない。

「オルドさん、ヘルラさんっ!?」

「心配ないわ、彼はここを出る気がない。そうでしょう?」

「グロロ……その通りだ。勝てぬ戦いはしない。そもそも、戦う理由もない。
自由は欲しいが、我の命を繋ぎ止めているのはこの培養液だ。『造物主』よ、お前たちなら我を自由にできるだろうが、時間もかかるのだろう?」

「……テレパスを使えるのか。そこまでの個体がいたとは」

魔物は愉快そうに吠えた。

「グロロロ、理解して頂いて光栄だ。故にケインという男は我を酷く警戒していたようだったが。
それこそ、下にいる『シュブニグラス』という女並みか、それ以上に」

「想像以上に自我があるようね。それがケインが貴方を警戒した理由」

「純粋な力でも『新人類』には負けぬ。結局、あれは従順な『犬』なのだ」

「協力してもらえないかしら?貴方、色々知っているのではなくて?」

僕はヘルラさんを見た。

「どういうことですか?」

「この子、ただテレパスを使えるだけじゃない。きっと、その範囲が常軌を逸している。
ここの封印を解こうとしたドワーキンとクリスの思考まで読めてるんでしょう?」

「……ドワーキンというのか。ケインとよく似たマナの男は把握していたが。その通りだ。
あの男、『新人類』を復活させようとしているようだな」

「復活?」

ラーナが思わず割って入った。

「新人類って、『クトゥルフ』って奴だけじゃないの?」

「違う。他にも、500年前に消された『アザトート』と『ヨグ・ソートス』。さらに下位汎用型の『クトゥヴァ』と『ハスタ―』。
この辺りもケインの研究を発掘することで使おうとしている。そこから先、思考を読もうとしたら『閉ざされたが』」

僕とラーナ、ミーシャは絶句した。……ドワーキン含め、5人も強敵がいるなんて。

「やはり、ある程度準備はしていたか」

「というより、そこの小僧……小娘かもしれんが、そちらが想像以上に脅威だと感じているようだな。
無論、まだ『造物主』が目覚めたことはしらないようだったが」

「……でしょうね。ただ、相手の戦力が分かっただけでも、大きな収穫よ。……貴方の名は」

「グロロ、我に名はない。『あやつ』とでも呼ぶがいい」

それを聞いて、オルドさんが苦笑した。いつも仏頂面の彼がこんな表情をするのは、初めて見た。

「ケインはあの本を知らなかったはずだが」

「本?」

「こちらの話だ。……ヘルラ」

※80以上で?

「やはり時間がかかりそうね。彼を戦力とするには、時間が足りない」

「そうか。……すまなかった、しばしそこで待ってもらうことになるが」

「グロロロ、待つのには慣れている。我が同胞たちに会える日を楽しみにしてるぞ」

僕らはその場を去った。

「……『知恵ある魔物』って、そこまで邪悪でもないんですね。僕らの知る魔物もそうでしたが」

「だからこそ使いにくかったんでしょうね。だからケインは、より従順な存在を作るのを目指した」

「なるほどな」

振り向くと、ブランドさんの髪が赤くなっている。これは「一族」の方だ。

「俺の知る限り、ケインは竜人をベースに『新人類』を作ろうとしたと聞いている。
だが、それでは不足だった。だからこそ、ドワーキンは『j』をベースとした『第二世代』の開発に着手したわけか。
そのプロトタイプというべきものが、下にいる『シュブニグラス』」

「そういうことね。恐らくドワーキンは、一度はここに入ることに成功した。
しかし、何らかの理由で……恐らくシュブニグラスによって、ここでのこれ以上の研究を断念することになった。
封印を破れなかったのはいささか謎だけども、そういう理解で間違いないと思う」

「……って待ってください。『j』をベースにしたということは、そのモデルって……」

「私もメインシステムにアクセスしただけだから詳しくは分からないわ。そこは、きっと……この下にいる彼女が知っている。
あるいは、機械の身体になったマエザキさんが」

相手の全貌は見え始めている。ただ、これ以上下に行くには時間が足りない。
僕らは一度引き揚げることにした。ここから先は、明日の仕事だ。

※90未満で99日目へ

好感度効果が生きていれば>>700は00偶数扱いになってるはずだけど因果律操作同様なしになってる?

>>705
なしにしています。すみません。
99か00で即参戦ぐらいの形ですね。

【99日目】


鋭い日射しで目が覚めた。ちゃんと着衣で起きるのは、久々な気がする。
今日は色々とやることがある。ラーナたちもそこはちゃんと心得ているのだ。

身支度を整えると、廊下を歩くサイファーさんと出会った。

「ん、おはよう。随分と早いな」

「来られていたんですね。こちらの支援?」

「そういうことだ。それと、万一の際の対応要員だな」

「万一の?」

サイファーさんが頷く。

「ドワーキンが消えて結構になるらしいな。とすれば、地上に打って出る可能性はなくはない。
先に『シュブニグラス』を殺るにせよ、守りは固めておかないといけないからな」

「なるほど。しかし、どこを狙うんでしょう?」

「……まずは、ここイーリス。そしてダーレン寺。戦力がかなり集中しているからな。あとは、オルランドゥ。
もちろんその他にも戦力は分散させるが、差し当たりはこの辺りだ」

「ということは、『社』に向かうのは……」

「少数精鋭が望ましいな。君と、『擬体』のオルド、ヘルラさんは確定だ。あとはせいぜい2人。適任はいるか?」

「新人類」の基になっているのは「j」であるらしい。ミラか誰かは連れて行った方がいいような気がする。
後は……誰がいいだろう?

※2票先取(展開が少し変わります)

1 ラーナ
2 ミーシャ
3 イマーラ
4 シデ
5 サイファー
6 ナディア
7 ダリオ
8 その他

※ミラは固定枠にしていますが、異論があれば。

【社・地下9階】

「妙に薄暗いな」

エレベーターを使い、一気に下に到達する。部屋は何もなく、ただ真っ直ぐな廊下が続いているだけだ。

「この『社』自体が『シュブニグラス』を封じるための檻。そして、ここは『彼女』が出ないようにするための最終関門というわけね」

ヘルラさんが言う。確か、この先には……

「exΩがいるのだったな」

「そうだ。話が通じるかもしれない。私たちが先頭になろう」

ミラがオルドさんの言葉に従い、スッと退いた。exΩの頭脳には、あのマエザキさんが使われているということだけど。

「……機械に人の頭脳って、どういうことなんでしょう」

「僕にもさっぱり。僕らが知るマエザキさんじゃなく、この世界のマエザキさんみたいだけど」

マエザキさんというと、快活で少し豪快な彼の印象しかない。どうも2人の認識は違うようだけど、どういうことなんだろう。


歩くこと5分。


「ヴィーッ」


鈍い音が聞こえた。身構える僕らを、オルドさんとヘルラさんが制する。

「待って。まずは私たちが接触する」

深い闇が先に見える。あの向こうが、階段のようだけど。
ヘルラさんが目を閉じる。そして、30秒ほどして目を開けた。

01~20 来るっ
21~40 話が通じないわ
41~79 こちらに来ていいわ
80~00 上+α

上げ忘れました。

「……こちらに来ていいわ。記憶が十全じゃないけど、私たちは認識したみたい」

近付くと、天井の灯りがパッとついた。その向こうに鎮座しているのは……


「何ですか……あれ」


巨大な鉄の塊がそこにいた。よく見ると単なる鉄塊ではなく、蟹を思わせる複雑な形状をしている。
その「腹部」からは、巨大な銃が3丁。大砲のような空洞まである。


「戦わずに済んだのは良かったな。あれは、私の天敵だ」

「え」

「火の……燃料の臭いがする。火炎放射ぐらいは普通にやってきただろうな」

確か「j」は火に弱い。だから「シュブニグラス」が外に出ないよう守っているのか。


もう一度、exΩが「ヴィーッ」と「鳴いた」。

「……コノショウネンタチハ?」

「シュブニグラスを滅する者よ。ここで動けない、貴方に代わって」

「……ソウカ」

掠れた重たい「声」でexΩ……いや、マエザキさんが言う。

「ナンマンネンタッタ」

「貴方の主人が消滅して500年。それほど日は浅くないわ」

「……モウ、トキノナガレモワスレタカ。ジガモジンカクモキエウセタガ、アナタタチハオボエテイタ。ソコハコウジンダッタ」

「そうだ。私たちが貴方に望むのは、ここの通行許可のみ。いいだろうか」

01~40 ソレハデキナイ
41~79 イイダロウ
80~00 タノミガアル

「イイダロウ」

奥には扉が見える。蟹の脚が少し動けば、通り抜けられそうではあった。

「……これが終わったら、貴方はここに残るの?」

「……カンガエタコトガナイ。タダ、ユウキュウノトキヲスゴスノモ、アキタ。
シュブニグラスヲタオシタナラ、ワタシノヤクメハオワル」

この巨体だ。そもそもどうやってここに配置されたのかすら謎に満ちている。
シュブニグラスが産み出される前は、一体彼はどんな役割を担っていたのだろう。それも含めて謎ばかりだけど、さしあたっては彼をどうするかだ。

「救えたりできるんですか」

「いや。生命体としてのマエザキはとうに死んでいる。ここにいるのは、ただの脱け殻だ。
私は、ここで役割を終わらせた方がいいと思う。残しておいても、意味がない。永遠の退屈があるだけだ」

オルドさんの言葉に、ヘルラさんも頷く。「死なせて」やれ、ということなのだろうか。

「でも……そんなのは、悲しすぎはしませんか?」

ナディアが震える声で言う。確かにそうだ。でも、exΩは生命体じゃない。機械に対して僕らができることは、あるのだろうか?

※3票先取

1 壊す
2 そのままにする
3 その他自由安価

2

カウントはここからとします。
>>719のみ有効です。

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