P「事務所の皆に弱みを握られた」 (20)

P「……」カタカタ

ちひろ「プロデューサーさぁん♪」

P「……」ビックゥ

P「……な、なんでしょうか」

ちひろ「今月エナドリの売上厳しくて……分かりますよね♪」

P「……はい」

ちひろ「5万MCになります?」

P「………………すみません、手持ちが」

ちひろ「分かりました……」ハァ

P「すみません…」

ちひろ「お給料から引いておきますね!」

P「……お願いします」グスッ

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P(今月もカップ麺しか食べられないなぁ……)ハァ

P「……お腹すいた」グゥゥ

杏「おはよーーーー」

P「お、おう。おはよう杏。今日のレッスンは」

杏「えーーー、休みたいーーー」

P「いや、今そんな事言われてもな……」

杏「プロデューサーの力でなんとかしてぇ~」

P「ダメだ。レッスンはきちんとこなさないとアイドルとしてやってけないぞ!」

杏「ふーーん。そーゆー事言うんだ~?」

P「な、なんだよ……」

杏「杏もね、知ってるんだよ。あ・の・こ・と」

P「!」

杏「うっかりデレポに書いちゃうかもなーーーー」

P「や、やめてくれ……頼む」ドゲザッ

杏「じゃあじゃあ、お休みにしてくれる?」

P「……それは」

杏「いーじゃん別にお仕事でもないしー」

P「俺はお前の為を思って……!」

杏「しょうがないなぁ」ポチポチ

P「分かったぁ!休みでいいよぉ!!」

杏「やったぜ」

P「……」ppp

P「あ、もしもし346のPです。はい。すみませんウチの双葉が体調を崩しまして、はい。……そうですね、レッスンは後日振替で……あ、料金についてですか?」チラッ

ちひろ「…」ニッコリ

P「は、はい……すみませんその分は私の方で振込をしておきます…はい」

P「……」ハァ

杏「じゃー杏は仮眠室でゴロゴロしてるから」

P「え」

杏「ん?」

P「俺、昨日から寝ずに働かされてて」

ちひろ「ンンッ」

P「あ、その、働かせて貰ってて丁度休もうかなって」

杏「ベット一つしかないし~他当たってー。じゃ」

P「あぁ……」

ちひろ「プロデューサーさん。まだノルマ終わってないですよ」

P「休憩してから直ぐにやりますので……」

ちひろ「ダメです」

P「そんな……」

ちひろ「ちなみに労働の対価として、一つだけ良いことを教えて差し上げますね」

P「良いこと……?」

ちひろ「プロデューサーさんの秘密」





ちひろ「全 員 知 っ て ま す」





P「あ……あぁ……」ガクガクブルブル

ちひろ「私が教えちゃいました☆」

P「あ、悪魔だ……!」ダッ

ちひろ「逃しません」ガツ

P「ヒッ」

ちひろ「今後も弊社の為に快く労働してください。もちろん、アイドルのご機嫌も伺いつつ、ね」ニッコリ

P「」ガクッ

凛「おはよ。何してるの?」

P「あ、おはよう……」ドキッ

凛「今日ってプロデューサーもオフだよね?」

P(凛も、知って、るん、だよな……)

P「そ、そうです、ね」

凛「なんで敬語?ちょっと付き合って欲しいところがあるんだけど」

P「あ、その……ちょっと休憩しようと思ってまして」

凛「ふーん……それならしょうがないか」



ちひろ「そーですよねー。プロデューサーさんが言う事聞いてくれないと口も軽くなっちゃいますよねー」



P「!」

凛「え?」

P「ど、どちらまでお供すれば宜しいでしょうか?車回してきます!!」

凛「休まなくて大丈夫なの?」

P「大丈夫です!!!!」ダッ





P「ただいま……」ガチャッ

まゆ「おかえりなさいプロデューサーさん♡」

P「ま、まゆ……またか」

まゆ「はい♡あなたのまゆです♡」

P「勝手に男の部屋上がり込んで、スキャンダルにでもなったらどうするんだ。今が1番大事な時期なんだぞ」

まゆ「でも……まゆの1番はプロデューサーさんだけですよ?」

P「気持ちは嬉しいがな……」

まゆ「まゆのこと、嫌い……ですか?」

P「そうじゃない。そうじゃないが……わかるだろ?」

まゆ「……今日は一日凛ちゃんとお出かけしてたじゃないですか」

P「そ、それは……!」

まゆ「まゆより、凛ちゃんの方が、スキ?」ザワッ

P「違う。俺とお前たちはPとアイドルだ。適切な距離感をだな」

まゆ「じゃあ……どうしてですかぁ」

P「……言いたくないし言えないし……というか、どうせまゆも知ってるんだろ」

まゆ「知って、る……?」

P「あぁ……そうだ、そうだった。凛やまゆだけじゃないアイドルどころか会社の人間全員に知られてるんだった。はははははははははは、そうだった……」

まゆ「あ……」

P「その反応、やっぱりな。何がプロデューサーとアイドルだ、俺なんてただの奴隷じゃないか」

まゆ「そんな」

P「ほら、言えよ。俺はその一言で何でも言う事聞いてやるぞ。金か?仕事か?それとも愛してやろうか」ズイッ

まゆ「違うんですプロデューサーさぁん!まゆは、まゆは……そんなつもりじゃ。そんな関係で愛なんて貰っても……」

P「どうだかな。今日一日で何人分の都合を付けられた事やら」

まゆ「プロデューサーさん……」

P「さぁなんなりとどうぞご主人様。煮くなり焼くなりお好きになさってください」

まゆ「っ……!か、帰ります!」グスッ


ガチャッ


バタン

P「……」

P「明日に備えて、寝るか。どうせ5時間後には出社だけど」

バツン

P「……電気止まったな。まぁ払えてなかったからなぁ」

P「………………暗い」





P「おはようございます……って誰もいないよな。朝4時だし、当たり前だけど」

輝子「フヒ……いるぞ」

P「し、輝子……!」

輝子「一日中キノコ見てたら……こんな時間だった….フヒヒ」

P「そ、そう、です、か…」

輝子「……?どうか、したのか。親友」

P「いえ、その、何でもありません」

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