デレP「えっちなお姉さんたちと、完全個室の居酒屋へ。何も起きないはずがなく……」 (44)

※下ネタ(エロの方)注意。
※R-15
※ハーレム要素あり。

苦手な方はご注意ください。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1602342251

デレP「……皆さん、今日一日お疲れ様でした!かんぱーい!」

「「「「かんぱーい!」」」」

P「……ぷはぁ!旨い!」

早苗「いやー、飲み会なんて久しぶりね!テンション上がっちゃうわ♪」

楓「そもそも顔合わせの機会すらなかったですから。嬉しいです」

美優「こんなご時勢ですからね。仕方ないとはいえ……ちょっぴり寂しいかったです」

P「しかし、リモート飲み会を何度かやりましたけど……やっぱ直接会って飲むのには敵わないですね!」

菜々「うんうん!皆さんと顔を合わせて喋れるだけでも、ナナは嬉しいですね♪」

美優「……本当は、Pさんと二人きりで飲みたかった、なんて」

「「「「……」」」」

美優「わ、私ったらつい……あの、ごめんなさい」

P「は、はは……そう言ってもらえるなんて、プロデューサー冥利に尽きますね!」

菜々「こ、ここ、いいお店ですね!メニューがいっぱいあって……うーん、迷っちゃいますねぇ」

P「注文が決まったら声かけてくださいね。呼び出しボタン押すので」

菜々「あっ、ハイ!」

楓「お酒も充実していますよね。あら、この日本酒は……」

早苗「まっ!今日は嫌なことを全部忘れるくらいドンドンのんじゃお!ねっ!」

美優「そ、そうですね……」

ガラッ

店員「失礼します。ご注文はお決まりでしょうか?」

P「あれ?俺は押してないけど……菜々さんですか?」

菜々「ええっ⁉いや、まだ決まってないですえ、えーっと……」

楓「この熱燗1つと、冷や1つ、梅酒をロックで1つ。あとおちょこ5つお願いします」

P「楓さぁん⁉」

楓「どうしても待ちきれなくて♪」

早苗「ふふっ、楓ちゃんらしいわね。あと生ハムサラダひとつとー……」

P(例の流行り病によって、俺たちの日常は大きく変化した)

P(自粛が緩和された今、様々な対策を講じた上で飲み会を開いたわけだが……)

~数日前~

楓『ここで飲みましょう』

P『えっ⁉』


P(……まさか、俺ん家の近所で飲むことになるとはね)

~入店前~

P『ほら、あれが俺の住んでるマンションなんですよ』

菜々『ええっ!ホントにお店と近いですね』

P『実はこの居酒屋は行きつけの店でして、どうしても飲みたくなった時はよく一人で飲みに来ているんですよねー』

楓『まぁ。こんな偶然ってあるんでしょうか。これなら2次会のお店を探す必要もなさそうですね』

P『あー……言いたいことはわかりました。俺の部屋で飲むつもりですよね?』

楓『はい♪』

P『もちろんダメです。……そもそもこんなご時世ですし、今日は一件目で終わりですよ』

早苗『え~そんなのつまんないわよ~。……宅飲みしたいっ!』

P『誰がなんと言おうと、今日はここで終わりです』

美優『……』ジー

P『め、目で訴えかけられると……うぐぐ』

早苗『お店の閉店時間が早いから、2件目に行かないってのはわかるわよ。でも、マンションが近いのなら……ね?』

P『……ハッ!何度でも言います。ダメです』

早苗『むー。ケチ』

菜々『家にお酒はどのらい残ってます?そもそも冷蔵庫の中身は……まぁ、帰りにスーパーへ寄った方がいいですよね』

P『行く前提で話を進めるなよ!?』

P(……宅飲みか。友人ならともかく、アイドルとはなぁ……。何があっても断らないと)

早苗「……で、うそでしょ⁉と思って。もうショックでしばらくボケーっと突っ立ってたの」

美優「ふふっ」

早苗「はーあ。だから彼氏ができないんだろうなー」

菜々「全然心配する必要なんてないですよ。早苗さんのアダルティな魅力は、ナナも見習いたいですもん!」

早苗「もう、菜々ちゃんったら可愛いんだから♪」

菜々「えへへ」

早苗「でもねー……やってらんない!やってらんないわよ、もうっ」

P「いい飲みっぷりですね。今日は早めに酔いつぶれそうだなぁ」

早苗「そんなことないもん!おかわり!」

P「はいはい。生をもう一つ頼みますか?」

早苗「大丈夫よ!」

P「え?」

ぱしっ

美優「あ、Pさんの飲みかけ……」

早苗「んぐっんぐっ……ぷはぁ!」

P「あー、泡もたってないし美味しくないでしょうに。まったく」

早苗「ふぅ……間接キスしちゃったわね。どうしよ」

P「特に何も起きないですよ?」

早苗「えー!何かリアクションしてよー。『早苗さんと間接キス!?イェイ、めっちゃホリデー!』みたいに」

菜々「ウキウキな夏きーぼうっ♪」

P「次は何を飲もうかなぁ」

楓「こちらの日本酒をどうぞ。注ぎますね」

P「気が利きますね。ありがとうございます」

楓「ふふ。お“酒”が飲めなくなるのは“避け”たいですから」

菜々「楓さんも絶好調ですねっ!いやぁ、皆の幸せそうな姿を見ていると、ナナも幸せな気分になってきましゅ……」

美優「眠たそうですね。そろそろ横になりますか?」

菜々「えっ!いえいえ、まだまだこれからいけますよ~!……ふぃ~」

P「みーんな良い感じに酔ってきましたね。いやぁ、この感覚が妙に懐かしい……楽しいなぁ……」

早苗「でも、実際のところどうなんだろ……ねぇ、Pくん?」

P「えっ」

早苗「あたしに彼氏が出来ないって話」

P「あー。そんなに心配する内容じゃないと思いますよ。早苗さんですし」

早苗「なによそれ。どういう意味」

P「早苗さんならファンのハートを射抜いているじゃないですか」

早苗「それはそうだけど……」

P「引退後にファンと結婚したアイドルもいますから。なんとかなります」

早苗「そういうことじゃなくて……ちょっとはお姉さんに興味を持ってよ!」

P「えぇ!?心外だなぁ、興味持ってますって!……もう365日ずっーと!一日中!早苗さんのことだけを考えて続けてますし」

早苗「え、ホント?」

P「ホントです。マジです、大マジです」

楓「私達のことは忘れ去られてしまったんですね……しくしく」

P「あっ……訂正します。365日ずーっと、お二人をどう輝かせようかって考え続けてますって!」

美優「……」

早苗「やっぱりウソじゃない!信じたあたしがバカだったわ、この大ウソつきっ!」

早苗「うぅ~~~しくしく」

P「ふぅ……次はカシスオレンジでも飲もうかな」

早苗「スルーしないでよ!?」

早苗「はーあ。P君はあたしのこと何にも分かってくれないんだ」

P「いやいや。理解するよう努めますんで。至らない点があれば何なりとお申し付けください」

早苗「……ならあたしに興味持ってよ」

P「いやもう早苗さんはね、本当に気になる人なんですよ」

早苗「うーん、言葉が軽いわ。行動して」

P「行動。こうどう……そうですね。早苗さんの体にGPS付けてもいいですか?」

早苗「なんでそうなるの!?」

P「助けてくださいって……菜々さん?」

菜々「Zzz……ハッ!ね、寝てませんよ!?えっと、腰痛によく効く湿布はですねぇ」

P(あ、もうこの人はダメだ)

美優「もっと自分に興味を持ってほしいって気持ち……とても,わかります」

早苗「美優ちゃんもそう思うでしょ!まったく、Pくんったら鈍いんだから」

P「美優さんまで……ちょっと本気で考えなきゃならないですね」

早苗「……前から思ってたんだけど、あたしの扱いが雑すぎない?」

P「あ、やっぱりわかります?」

早苗「問答無用でシメるわ♪」

楓「Pさんのほっぺがお餅みたいに伸びてましたね……。お見事です♪」

P「すみましぇんでひた」

早苗「謝られてもねぇ……そうだ、前から聞きたいことがあったの」

早苗「素直に話してくれれば、今までの蛮行は許すわ。答えてくれない?」

P「拒否権ないっすね……はい。いいですよ」


P(あの時の自分は、何も気付いていなかった)

P(ヒントはあった。暴走を止めてくれるはずの菜々さんが、早々に酔い潰れてしまったこと。早苗さんが普段よりも早いペースでお酒を飲んでいたこと。楓さんがやけに静かだったこと。美優さんが隙あらば俺に寄りかかろうとしていたこと。)

P(そして……すぐ近くに俺の住居があること)

P(絶対にかみ合わないはずのピースがハマってしまった結果__)

P(____まさかあんなことになるなんて)

早苗「Pくんは、お姉さんに悩殺されちゃったことある?」

P「悩殺ですか。そりゃもちろんありますよ。スカウトした理由の一つでもありますし」

早苗「じゃ、こう……早苗に悩殺をぶつけてやろう!って思ったことはない?」

P「悩殺をぶつける……?ちょっと聞きなれない表現ですね」

早苗「ぶっちゃけさ……ぶっちゃけよ?」

P「……はい」


早苗「私でヌいたこと、ある?」


P「ブッ!?ゴホッ、ゴホっ……」

美優「だ、大丈夫ですか?」

P「きゅ、急にブッこんでくるから驚いて……」

早苗「ね。どうなの?」

P「な、ないです!たとえあったとしても絶対言いません!」

早苗「えー。どうして」

P「そりゃ……出来ればそういう話はしたくないんですよ。なんかこう……今後どう接していいのか困るじゃないですか。言った側も、言われた側も」

早苗「ううん。そんな深刻に考える必要ないわ。正直に言って大丈夫よ」

P「いや大丈夫じゃないっす」

早苗「大丈夫よ、だって」



早苗「あたしは正直、Pくんに悩殺ぶつけちゃってるから」

P「……スゥーーーーーー」

美優「……息を飲む音って、こんなにハッキリと聞こえるんですね」

P「すみません、ちょっと癖で……緊張すると無意識に出ちゃうんですよ」

美優「分かります」

P「ですよね。美優さんの場合だと」
早苗「話をそらさないで」

P「スゥーーーーーー……」

楓「おちょこが空になってますよ。お酒、飲みますか?」

P「いや、今酔ったら大変なことになりそうなんで。やめときます」

楓「そうですか……では注いでおきますね」

P「えっ」

P「あ、これ美味しいですね」

楓「ふふっ。和歌山の地酒なんですよ」

P「へぇ~!和歌山ってお酒もいいですよね。前に二人で行ったロケでも」
早苗「話を逸らさない」

P「……」

早苗「で、正直に答えて」

P「あの、この場面での正解を教えてください」

美優「え、正直に言えないんですか……?それは、どういう」

P「いやいや言える言えないじゃなくて!問題はその後じゃないですか!明日どんな顔をして会えばいいんですか!?」

P「この話題から逃れたいのに、何を言っても逃れられない気がして……」

早苗「そりゃ逃がす気がないもの」
楓「えぇ。私も気になります」
美優「そうですね」
菜々「Zzz……」

P「四面楚歌……」

P「えぇ。んー……答えはNoです。早苗さんに悩殺をぶつけたことはありません」

早苗「正直に答えて」

P「え?ないものはないですよ」

早苗「 正 直 に 答 え て 」

P「スゥーーーーーー。……あります」

美優「え……」
楓「……」
早苗「へぇぇぇー、ふぅーーん。……どんなシチュエーションなの」

P「あっ。……いや、嘘を言いました。ぶつけてな」
早苗「正直に答えて」

P「菜々さん、助けてください」

菜々「Zzz……ハッ!ね、寝てませんよ!?えっと、早苗さんのは……Hですぅ……」

P「何言ってんだこの人!?」

P(ダメだこれ。何を言っても話題が変わりそうにない。)

P(『とくさんか?』問題と変わんねぇなこれ……もうこの空気に従うしかないのか……)

P(……いや!まだ何か活路を見いだせるはず!諦めるなP!お前はまだ出来るはずだ!)

P(そうさ、シチュエーションでボケればいいんだ!スベってもいい)

P(場がシラけてもいいから、何としてでもこの話題から話をそらさないと……!)


P「えっと、シチュエーションは……俺、『ドラ○もん』が好きなんで、やっぱ『公開4次元ポケット』シチュで妄想しますね」

美優「どっ、どういうことでしょうか……?」

P「つまr」
早苗「Pくんのおっぱいって敏感?」

P「話聞いてくれないんですか!?」

早苗「おっぱい敏感なの?」

P「あの、『公開4次元ポケット』シチュについて説明させてくださいよ。美優さんも気になってますし」

美優「いえ、大丈夫です。それよりもPさんのおっぱいの方が気になります」

P「スゥーーーーーー。……早苗さんに気を遣う必要なんてないんですよ?」

美優「なんていうか、その……。正直、何を言っているのかよくわからないので、それならもっと共感できる話がしたいなと……」

P「あっ、ハイ」

P「おっぱいが敏感かどうかは……正直わかんないですね。触られたことも触ったこともないんで」

早苗「分かる」

P「分かる!?ちょっと待ってください、その発言にはツッコミどころしかないんですが!?」

早苗「なによ?」

P「いや、話を振った本人が経験ないってどういうことですか。てっきり、俺の話を聞いたあとに、早苗さんが自分の経験談を語る流れだと思ったんですが」

早苗「いやあ、それがね……おっぱい使って悩殺をぶつけたことがないのよね」

P「ウソでしょ⁉そのおっぱいで『ない』ってのは、ウソでしょう……」

早苗「確かに。そう思うのは無理もないわね」

P「いやでも……女性ならあると思うんですよ。こう……おっぱいを弄る機会は」

楓「そうですね」

P「ほら、楓さんもこう言ってますよ。付け加えると、自分でやったことがなくても、昔の彼氏とか……絶対興味があると思うんですよ。だから触られた経験はありますよね?」

早苗「んー。でも付き合ったコトないし、ヤッたこともないし」

P「…………ツッコミ待ちですか?」

早苗「いや、ホントのこと」

P「……。それは絶対に嘘」

早苗「ふーん。Pくんがそう思うならそう思えばいいんじゃない?」

早苗「でも私は実際にそういうことをやったこともないし、乳首を弄ったこともないから」

早苗「なんなら触って確かめてみる?」

P「いやいや触らないです……」

P「そのおっぱいと美貌を持っていて、なおかつ普段の言動を鑑みると……」

P「……その嘘は流石に通用しないですよ」

早苗「……私が嘘じゃないって言っているのに、どうして信じてくれないのよ」

P「いやっ、早苗さんを傷つけるために言ったわけじゃないです」

早苗「何が言いたいの?」

P「その、早苗さんは魅力があるってことですよ。もし違うカタチで出会っていたら……絶対に逃さないくらいの」

早苗「……ふーん」

早苗「『絶対に逃さない』、ね……ふふっ」

P「ホントに。違う立場で出会っていれば、俺イチコロでしたよ」

早苗「……とりあえず、付き合っちゃう?悪いよーにはしないから」

P「あぁ、そんなこと言われたらもう秒で付き合ってましたね。コロっと逝ってましたよ。うんうん」

早苗「……似たようなこと、言ってたんだけどなぁ、ふふっ。……ねぇ」

P「なんですか?」

早苗「おねーさんからのお願い。今日はちょっと、甘えてもいい?」

P「えっ」

楓「……」
美優「……」

P「えっ、まぁ……べ」
美優「……でも、やっぱり、早苗さんっておっぱい感じますよね?」

早苗「え、話題戻すの?……だーかーら、分かんないのよ」

楓「……悩殺をぶつける?、のはするんですよね?」

早苗「まぁ、そうね。さっきも言っちゃったし」

P「早苗さんはその……下だけなんですか?一緒におっぱいも触る人もいますけど」

楓「私はどっちも派ですね」

P「えっ、そうなんですか」

美優「私も。ストレスが溜まっちゃた時は、結構強く弄っちゃうことがありますね」

P「へぇ~……」

美優「Pさんに叱られた日の夜とか……怒られて、罰としてそのまま乱暴にされちゃう妄想をしながら、強くつねるのが……はい」

P「え?」

楓「好きなシチュエーションは、やっぱりお酒絡みですね……。酔い潰れたPさんを、私が介抱するんです。で、そのままPさんのマンションへ」

楓「部屋に入って、Pさんを寝かせようとベッドに近づいた瞬間、突然押し倒されて、強引に唇を奪われて……」

美優「あぁ、いいですね……!」

早苗「うんうん。心の川島瑞樹もうなずいているわ」

楓「実はPさんはお酒に酔っていなくて、想いを伝えるために一芝居打った、って……。まぁ、妄想ですけれども」

美優「今日、夢が現実になるかもしれませんね」

楓「だといいですね、ふふっ」

P「え?え?」

早苗「……今のはキたんじゃない?確認してもいい?」

P「ちょ、ちょっと一旦会話やめましょう!!ヤバいですよホントに!?」

P「ふー……ちょっと空気がヤバくなってきてますよね、はは。心臓がバクバクしてきた……」

早苗「イイ感じに興奮してきたでしょ?」

P「ち、違います!興奮してきたんじゃなくて……皆さん本当に大丈夫なんですか?」

P「その……そのネタを一番聞かれちゃマズい人に聞かれているんですよ!?後悔はないんですか……⁉」


美優「まぁ……」
楓「遅かれ早かれ、バレていたでしょうし」
早苗「……もうとっくに心のブレーキは壊れちゃったわよ」


P「スゥーーーーーー……」


楓「それに……いざ言ってみると、割と悪くないんですよね。皆さんが賛同してくれましたし、話のネタとしてよかったのと」

楓「本人に聞かれたことで、……後できっと後悔するんでしょうが、むしろこれ自体が一つのプレイみたいで、アツくなるものがありますね」

P「……」

P「お、俺、ちゃんと今日の記憶は無くすんで!というより、結構酔ってきたから思い出せないかもな~あはは~」

「「「……」」」

P「は、は……トイレ行ってきます」

美優「あの、一緒に付いて行っても……いいですか?」

P「んっ……?」

楓「美優さん、それはだめですよ」

美優「全員一緒じゃないと、ダメ……なんでしょうか」

早苗「まぁ、それなら」

P「さっきから俺の頭が正常に働いていないんですかね。……なんでそうなるん?」

美優「……それならもう、いっそ……ここで仕掛けていいかな、と」

P「『仕掛ける』って何なんですか、ははっ」

「「「……」」」

P「はは……あれー、何かがおかしいなー?」

__トイレ__


P「ふぅぅ~……」

P(なんとか一人になれた……)

P(ああいう話で盛り上がるのが初めてだったとはいえ、あそこまで暴走するとは)

P(まさか俺がそんな扱いになってるなんてね……達の悪い冗談だと信じたい)

P(あっやべ、思い出したらまた心臓がバクバクしてきた)

P(……ちょっと冷静になりたいな。しばらくここでゆっくr)

コンコン

美優『Pさん?』

P「っ!?は、はい?」

美優『あの……吐いていないか、ちょっと心配になったので……』

P「い、いえ!全然大丈夫ですよ!」

美優『それならよかった……もうすぐ出ますか?』

P(あー。なるほど。美優さんも普通にトイレを使いたかったんだな……)

P(この居酒屋は共用トイレ一つしかないしな……なら仕方ない、あの地獄に戻るか……!)

P「今すぐ出ますね」

美優『はい』

P「……すみません。お待たせしました」

美優「いえいえ。では部屋に戻りましょうか」

P「はい……え?お手洗いにきたわけじゃないんですか?」

美優「いえ、ただPさんが心配になっただけなので」

P「あっ、なるほどー……」

美優「……もしかすると、お腹を冷やしたのかもしれませんね」

サワッ

P「っ!?」

美優「母がよく、お腹が冷えたときに背中をさすって温めてくれたんです。ご迷惑でしたか?」

P「いえいえ。……いいお母さんですね」

美優「ふふっ、そうなんです」

サワ……サワ……

P「ちょ、ちょっとくすぐったいですね、ははっ」

美優「……」

P(な、なんか手つきがやらしいような、いや、気のせいか?)

早苗「……あっ、遅いわよ!まったく、二人で何してたのかしら」

P「何もしてませんって」

楓「でも、美優さんの手がPさんの背中にあるような……」

美優「Pさんがお腹を壊したんじゃないかと思って……さすってたんです」

楓「ふぅん……。私もさすってみたいです♪」

P「楓さんもですか。まあ、さするぐらい別にいいですけど」

楓「ありがとうございます。では早速」


P(席の場所が変わった。元々俺は,上座……テーブル奥の、注文ボタンに近い位置に座っていた)

P(左隣に美優さん、さらにその左が菜々さん。正面に楓さん、左斜めに早苗さんが座っていたのだが。)

P(トイレから戻ってくると、酔いつぶれた菜々さんの姿が見当たらなくなっていた。別の部屋に移ったのだろうか。)

P(その影響もあってか、今、俺は席中央に座り、正面に早苗さん、左隣が美優さん、右隣の上座が楓さんになった。楓さんが移動している。)

P(……あれ、なんで俺は二人に挟まれているんだ?席、狭くないか???)

P(まあ元々6人掛けの席だし、そこまで気にしなくてもいいのか……いいのか?)

早苗「あーあ。いいなー。二人の美女に触られてさー」

P「いやぁ、俺の背中を使って美女たちがイチャついてるだけですって」

楓「さっきから美優さんの指先が当たってますね」

美優「ふふっ……なんだか変ですね」

P「もう二人の世界が始まってますから。俺なんて無視ですよ」

楓「……そんなことはないですけどね」

P(楓さんの右手が動いた)

P(まさか俺の乳首を狙って……っ!だめだ、防御が間に合わな___!?)

サワッ

P「んあっ」

早苗「今乳首触った?触ったわよねっ!」

P「っもう、楓さん何してるんですか!?」

楓「ふふっ、つい」

P「ついじゃないですよ!?変な声出しちゃったじゃないですか」

美優「どうでしょうか……感じましたか?」

P「いやいや……ただただくすぐったかったですよ」

美優「んー……難しい、ですね」

P「シャツで来たのがまずかったか……」

P「乳首が狙われるって知ってたならスーツで来てたんですけどね」

楓「ブラを付けていればよかったかもしれませんね。私の……付けますか?」

P「社会的に殺す気か!?」

美優「ちょっとこれは……検証が必要だと思います」

P「け、検証ですか?何の?」

美優「Pさんのおっぱいの感度です」

P「…………嫌です」

楓「別にいいじゃないですか。Pさんは女の子じゃありませんし♪」

P「女じゃないなら何やってもいいと思ってません……⁉」

美優「少し試したいことがあったんですが……残念です」

P「め、目で訴えかけないでください……だめですよ」

早苗「まぁまぁ。いい機会なんだから、ちょっと試してみない?」

P「えぇ……」

P「いやいや……普段の飲み会ならよかったかもしれませんよ?」

美優「え、いいんですか……?」

P「と、ともかく!今日の皆さんは変なんですよ!なんかこう、俺への弄り方が狂ってるっていうか……」

P「今日はもう帰りましょう。ね?いったん家に帰れば冷静になれますから」

早苗「でも閉店まで時間あるわよ。もう少し楽しみたいじゃない」

P「その楽しみ方が変なんですって……帰りますよ。帰宅決定です、けってーい」

「「「……」」」

P(疲れた。少し休憩しようと思って、前かがみだった姿勢を直し、胸を張った状態で後ろに手をついた)

P(上腕によって、美女達の手が背中から離れた。その時だった)

楓「隙あり」

サッ

P(一瞬でシャツをめくられる。腹と乳首が露出した)

P「もー、なにしているんですか」

P(口頭で注意。だが、特にそれ以外は何もしなかった)

P(楓さんは、酔うと子供っぽいいたずらを仕掛けることがある。今回もそれだと思った)

P(どうせ乳首を触るんだろうなーと。だが、現実は違った)


ちゅぅ……

楓「れろっ……」


P(右乳首を、なめられた)

P「____っ!?」

早苗「えっ、かえで、ちゃん?」

楓「ぷはっ、ちゅ……」

P「___ぅ」

早苗「体がびくびく痙攣して……そ、そんなに気持ちいいの?」

P「やっ、やば……っ!」

早苗「へ、へぇ~……」

美優「……わ、私も」

ちゅぅ……

P「!?」

美優「んっ……」

P(左乳首まで……っ!)

早苗「うわぁ、顔が真っ赤ね。今日一番じゃない」

早苗「……お酒、あんまり飲まなかったものね。まぁ、仕方ないか」

早苗「あたしが変なこと言ったから、『どうしようか』って、ずっと目をぐるぐる回しながら考えてたものね」

早苗「……今日は暴走しちゃったなぁ。でも、あたしも先を見据えて、自分なりにいろいろと考えてはいたのよ」

早苗「ま、流石にこの状況は読めなかったけどね……」

早苗「……ね、ねぇ。ホントに大丈夫なの?二人とも,もう……いいんじゃない?」

早苗「ちょっと立場上……マズくない?こ、これ以上やると……ホントに戻れなくなっちゃうわよ?」

早苗「み、みんな無視しないでよ……喋ることも出来ないの?」

早苗「はぁ……もう知ーらない」

早苗「ふぅ……三人だけの世界に入ったみたいで、ちょっと嫉妬しちゃうわね」

早苗「気持ちよさそ……おっぱい、そんなにいいんだ?」

早苗「……そっか」

早苗「……」

早苗「……こっち,見ないでね」

早苗「……」

早苗「……ぁっ……んぅ……」

早苗「____ふぅぅ~~~……」

早苗「……ねぇ。そろそろ店員さんが来るわよ」

楓「れろっ、ふぁい。……美優さん?」

美優「ちゅっ、んっ、はぁっ、はぁ……」

楓「……ズルいです。途中でPさんとキスし始めるなんて」

美優「んんっ、ごめんなさい……ふぅ。こんな顔をされると、我慢、出来なくて」

P(……もう、ダメかもしれない)

早苗「だらしない顔しちゃってさ……」

早苗「あたし、ずーっと無視されて悲しかったんだからね」

楓「……早苗さんにも、まだチャンスがありますよ」

早苗「……もういいわよ。なに、これからホテルにでも行くの?」

美優「えぇっと……最初はそんなつもりじゃなかったんですが」

美優「……もう、抑えられませんから」

早苗「え」

早苗「……う、うそでしょ?冗談よね?」

楓「ホテルは考えてませんが……いい場所なら、あるじゃないですか」

早苗「い、いやいや。流石にあたしは理性がまだ残っているから……」

早苗「Pくんのマンションに行くつもりでしょ?全力で止めるわよ……これ以上迷惑はかけられないわ。それに……ね?」

早苗「一度、道を踏み外してしまえば、きっと、元の関係には戻れなくなる……それでもいいの?」

楓「……。それでいいじゃないですか」

早苗「え……」

楓「それにもう……今更ですよ」

美優「早苗さんだって……」

美優「今が辛いから……元の関係を壊したいから……あんなことを口走っちゃったんですよね。」

早苗「あ、あの話を切り出したのはあたしだけど……ちょっと甘えたかっただけなの。ただ、それだけで、壊したいだなんて……!」

美優「私たちも同じだったんですよ。……でも抑えてた。それなのに……」

早苗「ふ、二人とも理性を取り戻してよ!落ち着いて考え直せば、まだっ……」

美優「誰から仕掛けてきたと思っているんですか……?」

早苗「っ……!」

楓「……そういえば。この中に一人だけ、自分のおっぱいの感度を知らない人がいますよね」

早苗「えっ?」

P「……確かめてみますか?」

美優「そうですね……確認しましょう」

P「早苗さん、覚悟はできましたか?」

早苗「Pくん、ほ、本気?さっきまであんなに嫌がってたじゃない……っ」

P「あんなの建前ですよ。誘われたらヤリたくなる……男ってそんなもんです。ましてや魅力的な女性になら、なおさら」

早苗「……っ」

P「もうとっくに……一線は超えてるんです」

早苗「ち、近づかないで……っ。それ以上来たら、ホントにシメ___っ!」

早苗(___シメるわけなんかない)

早苗(あたしの口をふさがないんだ。大声が出ちゃったら、どうするつもりだったんだろう)

P「……上着、邪魔ですね」

早苗(……あーあ。Pくんに襲われちゃった)

早苗(でも止められない……あたしが全部悪いから。)

早苗(Pくんを煽ってしまった。皆のことを考えない言動だった。最年長で一番しっかりしなきゃいけない立場なのに)

早苗「っ……お、お願い、許して……っ!」

早苗(そんな自分が嫌で嫌でたまらなくて。でもPくんに襲われることで、自分を許してもらえるような気がして……)

早苗(このままだと、私たちの関係性だけじゃない。皆のキャリアまでもが壊れるかもしれないのに)

早苗(……それでも抵抗はしない。あまりにも愚かな自分に、どうしようもなく興奮する。)

早苗「あ……っ、やっ、やだっ……っ」

早苗(形だけの反抗。全然、力なんていれていない)

早苗「やぁっ、恥ずかしっ……」

早苗(服が一枚ずつめくられていく。その感覚がたまらない)

P「……おっぱい、キレイですね」

早苗(あぁ____)

早苗「____っ!?」

早苗(______気持ち、イイなぁ)


______
____
__


「菜々さん、菜々さん……起きてください」

菜々「Zzz……ングッ!ひゃい!お、起きます起きます」

美優「そろそろ店を出ますよ。忘れ物はないですか?」

菜々「了解です!えっと、忘れ物は……うん、大丈夫です!」

楓「この後、Pさんのマンションに行きますよ」

菜々「えぇっ、OK出たんですか!?てっきりこのまま解散かと……」

美優「私もそう思ってました。でも……」

菜々「?」

美優「あ、ごめんなさい。言いづらいんですが……その……」

美優「……菜々さんは帰った方がいいかもしれませんね」

菜々「えっ!?」

美優「お身体のこともありますし……」

菜々「い、いえいえそんな!ナナはまだピンピンしてますよ。ぜひ行かせてください!」

楓「後悔しませんか?」

菜々「えっ?」

楓「何が起こっても、何かを見てしまっても。……後悔しませんか?」

菜々「えっと……後悔なんてするわけないじゃないですか。楽しみですよ!」

楓「……そうですか。では一緒に楽しみましょうね」

菜々「はいっ!」

P「じゃ、行きましょっか。菜々さんは……」

菜々「あ、ナナも行きたいです」

P「……あんまり飲まないですよ?それでも大丈夫ですか?」

菜々「全然大丈夫です!」

美優「……途中で何も言わずに帰っても問題ないので。それと、今日の話は内密にお願いします」

菜々「そ、そんなの言うわけないじゃないですか~。ナナも大人ですし、それくらいわかってますって!」

美優「……お願いしますね」

菜々「そうだ、お酒はどのくらいありますか?」

P「ビールが2缶だけですね」

菜々「あー。なら買い出しが」
楓「行かなくていいと思いますよ。お酒はいらないので」

菜々「え?……分かりました」

菜々「いや~、楓さんがお酒の買い足しを断るなんて珍しいですね!Pさんの部屋へすぐに行きたいって気持ちが丸わかりですね~、このこのっ!」

楓「……えぇ」

菜々「えっ……や、やけに素直ですね。ちょっとは恥ずかしがるかなーって。あはは……」

菜々「……早苗さん、今日は静かですね?疲れたんですか?」

早苗「いやぁ、やっちゃったなーって思って。お酒が抜けて、ちょっと冷静になってくるとねー……」

早苗「……ドキドキしているのと、これからどうしようって不安が混ざって……悶々としてるのよ」

菜々「へー。……ナナが寝ている間に何かあったんですか?その……場の空気が重いので」

早苗「そうね。ちょっと、いろいろと」

菜々「うーん。今すぐには言えない感じですか?」

早苗「……家に着けばわかると思うわ」

早苗「ホントに……途中で嫌になったら帰っていいと思うし……」

菜々「……はい」

早苗「先に謝っとくわ。付き合わせてゴメンね」

菜々「いえいえ。そんな」

菜々「でも、Pさんの部屋に行くなんて……。Pさんはプライベートなことについて、あんまり喋ってくれなかったので」

菜々「……うん。何が起こっても、ナナは後悔しないと思います。むしろ楽しみです!」

早苗「そうね。皆、今はちょっと後悔しているかもしれないけど……。正直、楽しみだと思うわ……。じゃないと家に行かないもの」

早苗「ここまで来たら、もう止められないのよね……」

菜々「まぁ、もし変な雰囲気になったとしてもナナと早苗さんが止めますから安心ですしね!」

菜々「美優さんや楓さんが暴走したら、一緒にセクシーギルティしましょうっ!」

早苗「……うん、ごめんね。それならきっと……私達は裁かれちゃうわ」

菜々「ん?」



菜々「…………もしかして、そういうことですか?」

早苗「……………………うん」

菜々「え」


P「着いたぞ。先に入って」

楓「ありがとうございます。では」

美優「お邪魔しま……良い匂い……」

菜々「…………どうしましょう。ま、ま、まだ覚悟がががが」

早苗「菜々ちゃん、落ち着いて」

菜々「どどどどどどうすればいいんでしょう!?!?!?」

早苗「……そうね。やっぱり菜々ちゃんは今のうちに帰った方がいいと思うわ」

早苗「私たちはもう、そういう気分になっちゃったから……止められないの」

菜々「いやっ、でもそれじゃ……3人ともセクシーギルティされちゃいますよ!?」

早苗「そうね。ごめん」

菜々「いやいやいや謝らないでください!!……う、うそでしょ……!?」

P「二人とも、家に入って……菜々さん?」

菜々「えっ!!?!?!」

早苗「あー、もう何をするのかは喋ったわよ」

P「あぁ……」

早苗「……菜々さんはどうする?」

菜々「ひゃい!」

P「……すまん。そういうことなんだ。本当に悪いが……黙っていてほしい」

菜々「あの言うか言わないかが問題というかセクシーギルティなのが問題っていうかあばばばばばば」

早苗「……私は部屋に行くわ。ナナちゃんはどうする?」

菜々「どうすっ……どうする……ドウスル?……」

P「無理に来る必要はないから。今から駅まで送っていきますよ」

早苗「そうね、それがベストな判断だと思うわ」

P「ですね……行きますか」

菜々「いっ、いえいえいえいえ!?!?!?」

菜々「ほんのちょっぴり皆のことが羨ましいというか非日常感があって受け入れられないけど興奮しそうっていうか兎は発情期になると性欲が激増するっていうか」

P「え?」

菜々「つ、つまりですよ!!」



菜々「…………お邪魔、します」



以上で終わりです。

男性の乳首の感度って差がありますよね。
私は3000倍でした。でも親父は全然感じないらしいです。
「成人前に乳首つねりゲームの被害にあった者は、大人になってから乳首で感じるようになる」という説が一番有力だと思っているんですが、皆さんの意見を伺いたいですね。

ご精読ありがとうございました。

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