鬼滅の刃 社会人編 (8)



鬼滅の刃の現パロ、キメツ学園とは別の物語です。

竈門炭治郎などのメンバーがすでに成人しています。よろしくお願いします。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1572848015


~公園~


炭治郎「……あれ? あの子」

男の子「うあぁああん、うあぁあああん!」

炭治郎「やあ、どうしたんだい? お母さんとはぐれちゃったのかな?」

男の子「うう……ううあああ……」

炭治郎「……いいんだ、落ち着いて」

炭治郎「ゆっくり。そう、ゆっくり呼吸を整えるんだ」

男の子「え……」

炭治郎「君は強い。集中して、じっくりと息を吐いて、鼻で吸う」

男の子「……あれっ、なみ、涙が止まったよ、どうして?」

炭治郎「偉いぞ、よくできたね」

炭治郎「さて、どうして泣いていたのか教えてくれるかな?」

男の子「あ、あの、あのねっ、妹とはぐれちゃって……!」

男の子「一緒に買い物に出かけたはずなのに、後ろを見たらいなくなっていたんだ……」

炭治郎「妹……そうか」

炭治郎「よし、じゃあこの手を握って。お巡りさんと一緒に妹を探しに行こう!」

男の子「え、でも……」

炭治郎「?」

炭治郎「ああ、安心してほしい。俺は警察官なんだ。あっちにある鬼滅交番に勤めてる」

サッ

炭治郎「この帽子の下の傷、見たことないかな? なんだか保護者さんには有名みたいなんだけど……」

男の子「あ、ああっ、知ってる! 困ったら、頭に痣があるけーさつかんに、相談しろって言われてた! おいちゃん、いいひとなんだよね!」

炭治郎「い、いい人なのかなぁ……でも、信じてくれてよかった」

炭治郎「さ、じゃあ君の妹を探しに行こう!」

男の子「うん!」



竈門炭治郎 警察官 24歳

大学卒業後に警察官を拝命し、日々街の平和を守っている



~居酒屋「蝶屋敷」~


善逸「……炭治郎、遅れるってさ」

伊之助「ああ!? あのかむくら伝八郎! また仕事かよ!」

善逸「仕方ないだろ、警察官なんだし。緊急な任務もあるんじゃないか」

伊之助「じゃあこの天婦羅は俺のもんだ!」ガツガツ

善逸「いや食うなよ、待てよ。あと名前そろそろ覚えろよ」


アオイ「もおおおー!!」バタン

アオイ「伊之助さん、また早食いですか!? まだ人数そろっていないでしょう!?」

伊之助「うるせーな、こっちは現場作業で腹減ってんだよ」

アオイ「炭治郎さんが来たら、また別途で料金追加しますからね。あといい加減うちの店のツケ早く払ってください!」

伊之助「わーってるっての、ったくいっつもいっつも口うるせえ女だな」

アオイ「なんですってええ!!!??」

善逸(……)

善逸(炭治郎まだかな……)




我妻善逸 IT企業 25歳

大学卒業後、一流企業のSEとなる


嘴平伊之助 土木作業員 24歳

高校卒業後、自営の嘴平建設を継ぐ


神崎アオイ 居酒屋「蝶屋敷」店長 26歳

炭治郎らが行きつけの居酒屋の店主、幼い頃に両親が他界したため、店を若くして引き継いだ



~町医者 しのぶ医院~


しのぶ「はい、じゃあこれで診察はお仕舞です」

しのぶ「微熱のようですね、お薬出しておきますから、安静にされてください」

男性「あ、ありがとうございます!」(しのぶさん、今日も綺麗だ……)

しのぶ「……でも気を付けてくださいね。『わざと熱を出すこと』は、お身体によくないですから」

男性「うっ」

しのぶ「うふふ、ではお気をつけて~」

男性「し、失礼しました……」



しのぶ「さて、今日の診察はこのくらいでしょうか」

ガラッ

カナヲ「か、帰りました」

しのぶ「あらカナヲ、おかえり。今日は早かったですね」

カナヲ「は、はい、すみません」

しのぶ「……?」

しのぶ「あ」

しのぶ「そういえば、今日だったわね、同窓会」

カナヲ「あ……」

しのぶ「行ってらっしゃいな。お化粧手伝いましょうか?」

カナヲ「で、でも、それは師範に……」

しのぶ「仕事は終わったから大丈夫ですよ。竈門くんに会うのは久しぶりなんでしょう?」

しのぶ「あと、私たちは姉妹なのだから、いい加減敬語はやめないとね」

カナヲ「は、う、うん」

しのぶ「ふふ、じゃあこっちへいらっしゃい」



胡蝶しのぶ 町医者 28歳

薬学の知識を活かして医者となる 未婚


胡蝶カナヲ OL 25歳

幼い頃に胡蝶家に引き取られ、すくすくと育つ
炭治郎にはずっと片思い


このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom