【モバマス】藍子「プロデューサーさんの浮気チェックです!」 (10)

キャラ崩壊注意



藍子(私はプロデューサーさんとお付き合いしています)

P「未央は可愛いな~」

未央「えへへ」

藍子「むっ」


藍子「プロデューサーさん……私達付き合ってるんですよね?」

P「ああ……そうだが?」

藍子「でも、さっきは未央ちゃんのこと可愛いって……」

P「あれはアイドルとして褒めただけだよ。愛してるのは藍子だけだ」

藍子(本当でしょうか……?少し、試してみましょうか)

P「そうだ。今度の休暇被ってるし、一緒に映画でも……」

藍子「すいません、その日は用事が……」

P「そ、そうか……」

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後日



P(はぁ……早まってチケット取るんじゃなかったな。一人で映画を見に行くことになるとは)


藍子(プロデューサーさん発見……やはり一人で映画に来たようですね)コソッ

藍子(今の私は金髪ストレートのかつらをかけ、眼鏡をかけ、胸に詰め物もした、完璧な変装姿。私を高森藍子と見抜ける人は誰一人いないでしょう)

藍子(プロデューサーさんの浮気チェックです!この姿でプロデューサーさんに逆ナンしちゃいます……っ!これでプロデューサーさんが応じれば、その場で正体を明かし、お説教です)

藍子(こんな恋人を試すような真似……しちゃいけないのは分かってますけど、どうしても確かめずにはいられませんっ!)タッ

藍子「すいません、お兄さん今お一人ですか~?」

P「ん?」

藍子「良かったら、私とデートしませんか?」

P「……」

P(藍子やがな。色々変装してるとはいえ、たれ目がちな瞳がとっても可愛らしいゆるふわな顔立ち。この特徴は完全に藍子やがな。すぐに分かったよこんなん)

P(でもな、分からへんねんな。どうして藍子が変装してここに……?)

P(……そういうプレイがしたいのかな?)

P「よし、じゃあデートしようか」

藍子「!?!?!?」ガビーンッ

藍子(う、浮気です!高森藍子浮気されました!)

P「丁度チケットが余ってたんだ。映画館に行こうか」

藍子(いや……まだ浮気とは限りません。プロデューサーさんは良識のある大人の男性。私のような不埒な女の子をたしなめるために、あえてデートするふりをしているのかも。だったら……)

藍子「えいっ」ギュッ

P「おっ」

藍子「えへへ……こんな風に男の人と腕を絡めるの、夢だったんです♪」

藍子(プロデューサーさんが私のことをたしなめるつもりなら、ここは素っ気なく腕を外してくるはず……)

P「初対面なのに積極的だね……でも、嬉しいよ」ギュッ

藍子(プロデューサーさんの方からも!?こ、これは浮気!完璧に浮気ですよ!)

藍子(酷いです、プロデューサーさん……私という者がありながらっ!これはお説教が必要ですね……!)

P「それじゃ行こうか」ギュッ

藍子「はい……♪」ギュッ

藍子(でもこんな風に腕を絡めて歩くなんて、いつもの私じゃ恥ずかしくてできませんし……ネタばらしはこのデートが終わってからにしましょう)ホクホク

レストラン



P「どう?美味しい?」

藍子「はい、美味しいです」モグモグ

P「それは良かった」

藍子「……」ジーッ

P「ん、俺のも食べる?」

藍子「あ、いえその……」

藍子(あーん、ってして欲しいなぁ……でも、人前でそんなお願いしたら引かれちゃう……)

藍子(いや……引かれてもいいですよね。だって今の私は高森藍子じゃないんですし……)ドキドキ

藍子「あ、あーん、して欲しい……です」カァ

P「いいよ。はい、あーん」スッ

藍子「あーん……」パクッ

藍子(ほ、本当にあーんしてもらっちゃった!幸せ……♪)モグモグ

藍子(そっか……『この子』なら、普段はできないわがままも、できるんだ……)

P「じゃ、またね」

藍子「はい!また!」

P(別人のフリしながらするデートも中々乙なもんだな)

藍子(今日のデート、楽しかったなぁ……♪いつもより大胆になれたし……)

藍子「ってネタばらし&お説教を忘れてましたっ!」バッ


P『じゃ、またね』


藍子「……ま、まぁ、次のデートでネタばらしすればいいでしょう……」

半年後



藍子(今日は久しぶりにあっちの子の日……♪プロデューサーさんと動物園に行きます)タッ

藍子「おはようございますっ」

P「おはよう。じゃあ行こうか」スッ

藍子「はい!」テクテク

藍子(あ……こんな所によさげな小物屋さんが……)チラッ

藍子(どうしましょう……動物園よりあっちに行きたくなってきちゃった……でもプロデューサーさんは動物園を楽しみにしてるだろうし、小物は私の趣味だし……なによりわがまま言ったら嫌われちゃいます)ソワソワ

藍子(……でも、どうせ嫌われでも、今の私は私じゃないし……)

藍子「……私、やっぱりあっちの小物屋さんに行きたいです」スッ

P「そう?じゃあそっち行こうか」

藍子(……なんでしょう……小物屋さんに行けることよりも、プロデューサーさんが私のわがままを聞いてくれたことが嬉しい……)ホッ

藍子(私、悪い子です……)

藍子(明日はプロデューサーさんにクッキーを焼いていきましょう。喜んでくれるといいな……)マゼマゼ

藍子(……ここで砂糖と塩を間違えたらどうなるでしょう)ソワッ

藍子(偶然ならまだしも、わざと間違えるなんて絶対にダメ……でも、一枚、一枚ぐらいなら……)コネコネ


藍子「じゃーんっ、今日はクッキーを焼いてみました!食べてくれますか?」スッ

P「もちろんッ!いっただっきまーす」パクッ

P「んぐッ!?」

P(塩ワサビからし七味藍子!?)

藍子「美味しいですか?」ニコニコ

P「……あぁ!藍子の作るお菓子は最高だよ」グッ

藍子「実は、最初の一枚はびっくりどっきりクッキーなんです」

P「えっそうなの!?道理で色んな味がすると思った……」

藍子「それなのに私を気遣って美味しいと言ってくれて……私、嬉しかったです♪」

藍子(もうすぐクリスマス……今年はいつもの私ともう一人の私で、二つもプレゼントを贈りあえるなんて幸せだなぁ……♪)


クリスマスイブ


藍子「プロデューサーさんっ、メリークリスマスです!」スッ

P「なんて可愛らしいサンタさんなんだ……はい、俺からもメリークリスマス」スッ


クリスマス


藍子「メリークリスマスです!」スッ

P「えっ。ご、ごめん……俺、プレゼント用意してないや……」

P(本物の藍子にはプレゼント渡したし、こっちの藍子とはプレゼント交換しないものかと……)

藍子「えっ……」

P「あー……今から何か買いに行こうか」

藍子「……いえ、いいです」ムスッ

P「本当にごめん……来年はちゃんと用意するから……」

藍子(藍子ちゃんにはプレゼント用意してたのに……私には無いなんて……藍子ちゃん、ズルい……!)

藍子(……いや逆!!!)カッ

P「?」

藍子(私への浮気を咎めるどころか……いつの間にやら本物の私にこっちの私が嫉妬するようになってしまいました……!こんなことではいけません!今すぐにネタばらしせねば!)バッ

P「ど、どうした……?やっぱり今からプレゼント選びに行くか?」

藍子(……でも……今ネタばらししてしまうと、もう『こっちの私』でプロデューサーさんと一緒に居ることはできない……今まで、色んなわがままとかいたずらとか、自分勝手な私を受け容れてもらえて、すごく嬉しかった……!)

藍子「わ、私は……あなたに……」

P「……」

藍子「あなたにっ、私のわがままな所も、嫌な所も、悪い所も、全部愛して欲しかったんです……!いつもの私と、同じように……!」グスッ

P「……藍子!」ギュッ

藍子「!」

P「すまない藍子……さっきまで変装はただのプレイだと思っていたけど、これは藍子なりのSOSだったんだな……遅くなったけど、そのSOSに応えるよ。俺はいつものゆるふわで優しい藍子も、藍子が嫌ってる藍子も、どっちも大好きだ」

P「それから、ありがとう……俺に、弱さを見せてくれて。藍子の全部を受け容れられるのがすごく嬉しいよ」

藍子「プ、プロデューサーさん……!」ジワッ

藍子「………………いつから私が藍子だって気付いてたんですかぁ?」サァーッ

P「え……?最初からだけど……?」

藍子「うわーっ!!」ダッ

P「藍子ォーッ!」



ーおわりー

以上になります。

藍子ちゃんは有史以来屈指の聖人でしょうが、人間ですしやっぱり悪いことや自分勝手なことを考えたりする時があるんだと思います。藍子ちゃんは自己管理もうまそうなので、友達や家族に少しずつ、迷惑にならない程度にわがままをして発散していそうです。
その中でも一番わがままを言う相手が、俺だったらいいのに。

このSSは「オニデレ」をパクりました。

ありがとうございました。

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