百合「同性の思考回路を童貞にする能力」【安価・百合】 (39)

百合「女の子と付き合いたいって神社でお願いしたら変な能力貰えた」

百合「『同性の思考回路を童貞にする能力』」

百合「意味は理解できるけど結果が予想できない……」

百合「とりあえず『直下①』ちゃんに使ってみよう」

直下①(妹、幼馴染など)
固有名詞は再安価

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百合「幼馴染ちゃんに使ってみよ。幼馴染ちゃんなら大抵のことは許してくれるし」

幼馴染「何一人でブツブツ言ってんの?」

百合「あ、丁度いいところに幼馴染ちゃん。えいっ」

幼馴染「わ、え? 何?」

百合「あれ? 何も起こらない?」

幼馴染「だから何が?」

百合「おかしいなあ。ちょっと顔良く見せて」

幼馴染「ちょ、百合なんか近くないっ?」

百合「別にこの位いつも通りじゃん」

幼馴染「絶対近いって。……なんかいい匂いするし」

百合「……いい匂い?」

幼馴染「あ、いや、なんでもないって言うか。今のキモかったよね。ごめん」

百合「別にキモイなんて思わないけど」

百合(幼馴染ちゃんの挙動が不審だ。もしかして能力が効いてる?)

百合(少し責めてみようかな。よし【直下①】してみよう)

直下① 百合の行動

ごめん、カンチョーは展開が思いつかんから安価↓にズラすわ

百合(さりげなく手でも握ってみよう)

百合「まあいいや。そろそろ行かないと学校遅刻しちゃうよ」

幼馴染「……」(うわ、百合が手、握ってきた。柔らか……)

百合「どうしたの幼馴染ちゃん。顔赤いよ?」

幼馴染「いや、急に手握られたから、びっくりして」

百合「変なの、いつもしてるじゃん」

幼馴染「まあ、うん」(手汗出てきた。百合にバレそう……)

百合「じゃあ今日は恋人つなぎね」

幼馴染「こっ、恋人!? じゃあの意味も分かんないし!」

百合「そんな焦らなくてもいいのに。もしかして、嫌だった?」

幼馴染「いやじゃ、ないけどさ」(ていうか、百合はなんでこんなに手をつなぎたがるんだ? も、もしかして、私のことが好き……とか)

百合(幼馴染ちゃん、手汗凄いな~。ふふ、私と手をつないだだけで緊張してるのかな)

百合(反応見るのが楽しくなってきた。次は【直下①】してみよう)

直下① 百合の行動

百合(大胆に抱き着いてみよっかな。幼馴染ちゃん、どんな反応するんだろ)

百合「ふふ、嫌じゃないならもっとくっついちゃお」

幼馴染「うひぃ!? おっp……」

百合「ん?」

幼馴染「何でもない」(百合の胸が当たってる……)

百合「変な幼馴染ちゃん」

幼馴染「抱き着かれると歩きにくいんだけど」

百合「流石に動きにくいよね。ごめん」

幼馴染「別に、いいけど」(余計なこと言ったかな。もっと百合の胸を……、って、何考えてんの私!)

百合(うーん、童貞ならもっとがっついてくると思ったけど、わりとむっつりしてるな~)

百合(案外お膳立てがいるのかも)

百合(とりあえず学校に着いちゃったけど、どうしようかな)

直下① このまま幼馴染をからかう。他の人で反応を試す等

百合(幼馴染とは別のクラスだし、いったんお別れかな~)

百合「じゃあ、また放課後にね」

幼馴染「え、うん」

スタスタ

百合「は~、私の行動にトギマギする幼馴染可愛かったなぁ」

百合「んふふ、いつも私ばっかり女の子の反応にドキドキしてるから嬉しいなあ」

百合「あ、もう教室に【直下①】ちゃんがいる」

直下①委員長、陸上部、クール、ギャル等

百合「もう教室にギャルちゃんがいる。今日も金髪ピアスが似合っててかっこいいなあ」

ギャル「百合じゃん。はよ」

百合「おはよ。えいっ」

ギャル「は? 急に何」

百合「何でもないよ~。あ、ギャルちゃん爪可愛いね」

ギャル「マ、マニキュアのこと? 百合にもしたげよーか?」

百合「え、いいの? お願い」

ギャル「じゃあ手だして」

百合「ん」

ギャル(百合の手、すべすべじゃん……)

百合「どうかした?」

ギャル「何でもない」

数分後

ギャル「出来たよ。すぐ乾くやつだけどしばらく動かしちゃだめだから」

百合「わー! 可愛い!」

ギャル(なんか、百合が喜んでるだけですげー嬉しいな)

百合「ギャルちゃんとお揃いだね」ニヘラ

ギャル「え、あ、そうだな」(今の笑顔、すげーかわいい)

百合「ねえ、お礼に何かしてほしいことある?」

ギャル「お礼とか気にすんなって」

百合「ホントに? 何でもしてあげるよ?」

ギャル「っ!?」(なんでもって、つまり……)

百合「ほら、言ってみて」

ギャル「あー、じゃあ。……今日の昼なんか奢ってよ」

百合「……わかった」

百合(う~ん、やっぱり一歩を踏み出して来ないなあ)

百合(童貞が童貞たる由縁か~)

百合(私も分かるなあ。ここぞって時に一歩が踏み出せないんだよね~)

授業中

百合(ちらちら視線を感じると思ったらギャルさんと目があっちゃった)

ギャル(っ! 百合と目が合っちゃった。なんか視線で追っちゃうんだよな)

百合(とりあえず笑いかけとこ)

ギャル(ゆ、百合!? 私に笑顔で手、振って来た)

百合(あ、目をそらされちゃった。心なしか耳が赤いかな?)

ギャル(も、もしかして、百合って私のこと好き? 好きでしょこれ)

百合(あれ、たぶん私がギャルちゃんのこと好きって勘違いしてるよね。ちょっと優しくしただけでそんな風に思っちゃうんだ~)

ギャル(これから積極的かまってやろっかな。百合、たぶん喜ぶだろ)

百合(やっぱり場面を整えてあげないと童貞はがっついて来ないなあ)

百合(そうだ。お昼の時間に誰かを旧校舎に呼ぼう)

直下① だれを呼ぶか
幼馴染、ギャル、他の人
百合(やっぱり場を整えてあげないと童貞は動かないか)

百合(やっぱり呼ぶなら幼馴染だよね)

百合「幼馴染ちゃん! 一緒にお昼食べよ」

幼馴染「わざわざ教室まで来なくてもラインで呼んでくれたらいいのに」

百合「幼馴染ちゃんに早く会いたかったんだもん」

幼馴染「ふ、ふーん……」

百合「旧校舎に誰も来ない場所見つけたんだ~」

旧校舎

百合「この教室静かでいいでしょ」

幼馴染「まあね」(こんなところに連れ出して、お昼食べるだけ?)

百合「む、生返事。ちゃんと聞いてますか~」

幼馴染「ほ、ほっぺを引っ張るなぁ」(スキンシップも過剰だし……、あれ?)

百合「どうかした?」

幼馴染「その爪、どうしたの?」

百合「ああこれ? ギャルさんやってもらったんだあ」

幼馴染「……へー、ギャルさん」(なんか、モヤっとした)

百合(あれ? もしかして幼馴染ちゃん嫉妬してる?)

百合(攻め時では? 何か童貞心くすぐること、出来ないかな)

直下① 百合の行動

百合「幼馴染ちゃん、なんか拗ねてる?」

幼馴染「拗ねてないし」

百合「拗ねてるよ~。これ上げるから許して~」

幼馴染「これ、百合の?」

百合「私の手作り卵焼き。あーん」

幼馴染「あ、あーん!?」

百合「食べさせてあげる」

幼馴染「それ話わかるけどさ。か、か……」

百合「か?」

幼馴染「間接、キス……じゃん」

百合「クスクス、気にしないのに」(ほんとはすごく気にするけど)

幼馴染「そ、そうだね。女同士だし」(うぅ、なんで私はこんなにドキドキしてるんだろ)

百合(顔真っ赤にしてお箸を受け入れる幼馴染ちゃん可愛い!)

百合(もう少し大胆に責めちゃおっかな……)

直下①

今日は寝ます

>>22
誤字

幼馴染「それ話わかるけどさ」
→「それはわかるけどさ」

百合「はい、ごはんもあーん」

幼馴染「あーん」

百合「あ、ほっぺにご飯ついちゃった」

幼馴染「ん?」

百合「とってあげるね」

幼馴染「っ!?」

百合「ん、おいし」

幼馴染(百合が私の頬についたご飯食べたっ。チラ見えした舌がえっちだ……)

百合「幼馴染、見すぎ」

幼馴染「あ、ごめん」

百合「顔背けても耳まで真っ赤なの見えちゃってるよ」

幼馴染「~~っ!! からかってるでしょ!」

百合「だって幼馴染ちゃんの反応が可愛いんだもん」

幼馴染「可愛い、なんて……」

幼馴染(なんか、今日の百合積極的だな……)

幼馴染(いつも私にくっついてくる娘だったけど、今日は一段と)

幼馴染(これってさ……)

幼馴染(私のこと、好きってことだよね)

幼馴染(百合、絶対私に惚れてるよ)

幼馴染(もしかしたら、このお弁当も私に食べさせるために作ってるかも)

幼馴染(褒めてあげたらすごく喜んだりして)

幼馴染「百合って料理上手だよね」

百合「ホントに? ふふ、嬉しい」

幼馴染「練習してるの」

百合「ちょっとだけね。自炊できた方がいいかなって」

幼馴染「それってさ、もしかしてさ……」

百合「ん?」

幼馴染「誰かのためだったりする? 好きな人のため、とか……」

百合「……」

幼馴染「あ、いや、深い意味はなくて! 百合も彼氏欲しかったりするのかな、とか」

幼馴染(わああああ!)

幼馴染(私は何を口走ってるんだ!)

幼馴染(なんでちょっと探る感じなのよ、キモ!)

幼馴染(今の私キモイ!)

幼馴染(死にたい!)

百合(幼馴染ちゃん顔真っ赤にしてる)

百合(冷や汗も凄いし)

百合(さっきの発言、気にしてるんだろうなあ)

百合(二段階くらい遠回しに、『私のこと好きなの』って聞いてるようなもんだし)

百合(お風呂とか寝る前に思い出すやつだ)

百合(視線をさまよわせちゃって、可愛いなあ)

百合(からかっても面白そうだし、助け船出してあげるのもいいかも)

直下①百合の行動

百合「幼馴染ちゃんには分かっちゃうんだね。実は誰かのためだったりするんだよ」

幼馴染「……え」

百合「誰のためだと思う?」

幼馴染(何その質問、私、試されてる!?)

百合「わかんないのかなあ。こんなにアピールしてるのに」

幼馴染(百合が私をじっと見てる。これって、そういうことだよね)

百合「ホントにわかんない?」

幼馴染「……わ、私のため、とか?」

百合「せーかいっ!」

幼馴染「ふ、ふーん」

幼馴染(いまの悪戯っぽい表情、ドキドキした)

幼馴染(ていうか、本当に私のためだったんだ)

幼馴染(こんなのもうほとんど告白じゃん)

幼馴染(……告白だよね?)

幼馴染(あれ? じゃあ私たちカップル?)

幼馴染(でも、「実質告白」ってだけで百合は告白してないしなぁ)

幼馴染(か、確認しといたほうがいいのかな?)

幼馴染「あのさ、私たち、付き合うってことで言いの?」

百合(え、急に話が飛躍した!?)

百合(確かに幼馴染ちゃんのためにお料理勉強したって言ったけど、それだけで付き合うって話になるの?)

百合(童貞の思考回路凄い!)

百合(私がそうだよって言えばカップル成立なんだ!)

百合(こんなに簡単に幼馴染ちゃんと付き合えるなんて)

百合(……)

百合(こんなのでいいのかな?)

百合(能力で思考を歪めた幼馴染ちゃんと付き合って私は満足なのかな)


直下① 百合の選択

百合(なに弱気になってるの私!)

百合(幼馴染ちゃんが手に入るチャンスなんだよ!)

百合(後悔はやることやってから!)


キーンコーンカーンコーン


百合「あ、午後の授業始まっちゃう!」

幼馴染「え、ちょっと。さっきの答え聞いてない!」

百合「幼馴染ちゃん、今日の放課後、幼馴染ちゃんの家に行っていい?」

幼馴染「え、いいけど」

百合「その時に、答えるから」

幼馴染「っ! わかった」


放課後



百合「お邪魔しまーす」

幼馴染「遠慮しないで入って」

百合「あれ、おじさんとおばさん、今日はいないの?」

幼馴染「そう。今日は二人とも帰ってこないみたい」

百合「へー……」

幼馴染「……」

百合「あ、幼馴染の部屋久しぶり」

幼馴染「久しぶりって、三日前にも来たばっかりでしょ」

百合「私にとっては久しぶりなの」

幼馴染(百合、そんな無防備にベッドに横たわって)

幼馴染(いつも通りの光景なのに、胸がソワソワする)

幼馴染(これやっぱり誘われてるのかな……)

幼馴染(どうしよう。「始め方」なんてわかんないよ)




百合(幼馴染ちゃん、さっきからずっとそわそわしてる)

百合(いつもは妹みたいに軽く甘やかされて、軽くあしらわれて終わりなのに)

百合(今日は幼馴染ちゃんが私に「期待」してるのが簡単にわかっちゃう)

百合(……このまま、しちゃおっかな)

百合(後で罪悪感に襲われそうだけど、それでも)



直下① 百合の行動

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