提督「深海棲艦が俺の貞操を狙っている!?」 (57)

大淀「ええ、そのようです」

提督「大淀ってそんなしょうもない冗談言うキャラだったっけ?」

大淀「その意見にも賛同しかねますが冗談ではありません。深海側に送っているスパイによるとなんでも提督の童貞を奪った深海棲艦はケッコンカッコカリと同じような恩恵を受けられることが判明したそうです」

提督「ちょっと待て、俺童貞じゃないぞ。一人前の提督とあろうものが女も知らないでどうするんだ」

大淀「え、知らなかったんですか?提督は海軍で唯一の童貞として有名なんですよ。だから会議に参加すると皆さん優しいでしょう?」

提督「」

提督「え、ちょっと待て。じゃあ俺の同期のAは?あいつは童貞だったはずだ」

大淀「ああ、A提督ですか。彼の童貞は着任3日目ほどで金剛さんが美味しくいただいたそうですよ」

提督「なにっ!?くそっ、あいつ一言もそんなこと言ってなかったじゃないか。抜け駆けしやがって」

大淀「抜け駆けってことは童貞だと認めるんですね」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1605100318

提督「それはもういい、今はAが抜け駆けしたことが最大の問題だ」

大淀「いえ、どう考えても提督の童貞が狙われていることが問題です」

提督「第一何で俺なんだ。他の人では効果はないのか?」

大淀「ええ、先程も言いましたが海軍で童貞なのは提督だけです。一般人では効果はないとのことですしそうなると提督を狙う他ないわけです」

大淀「実際そのような事象は海軍内の研究でも確認されていますし、事実だと思われますからそういうものだと受け入れてください」

提督「分かった、そうだとしよう。で、上から何か指令は来てるのか?食われる前に腹を切れというならそれも致し方ないが」

大淀「そんなことしなくてもいいじゃないですか、童貞を捨てていただければいいんですよ。本部からは3日以内に何とかしろとのことです」

提督「はいそうですかって簡単に捨てられたら苦労してないわ!」

提督「しょうがない、漣が遠征から帰ってきたら頼んでみるしかないな」

大淀「そうですね、それが無難かもしれません」

大淀「ただもしそれが難しそうだったら、その、私で良ければ」

提督「ひゃっほう!そうとなったら準備準備!」ダダダダダバタン

大淀「「……………」」涙目

《グループチャット》
大淀:30分後に緊急会議を開きます
大事な話なので鎮守府にいる艦娘は全員参加をお願いします
理由のある方はここで連絡をお願いします



鈴谷「なんだろう、何か聞いてる熊野?」

熊野「いえ、何も。強制召集なんて久しぶりですわね」



初雪「めんどくさい…ひきこもる」

吹雪「ダメだよ初雪ちゃん、また親衛隊にゲーム没収されちゃうよ」

初雪「うー…」

完全に寝落ちしてました、すみません

大淀「えー、皆さんお集まりいただきありがとうございます。全員出席が確認できたため早速ですが議題を始めさせていただきます」

大淀「実は、~~~~~」

大淀「ということがありまして、このままでは提督が最も信頼を寄せている漣の1人勝ちという状況になっています」

大淀「しかしそれでは今まで秩序を守ってきた我々がバカを見る結果になりかねません。そこで今回集まっていただいたというわけです」

足柄(バカバカしい、こんな会議に付き合ってる暇があったら提督にアプローチかけたほうが早いじゃない)コソコソ

ジャキッ

吹雪「どこに行くんですか?返答次第では吹き飛ばされるか反省部屋行きか選んでもらうことになりますが」

足柄「ヒッ」



ヒソヒソ

吹雪親衛隊長が出てくるなんて珍しい…

大和を一瞬で倒した漣と唯一渡り合えると言われてるあの…

抜け駆けは絶対に許されないってことね…

ヒソヒソ

※この世界ではケッコンカッコカリをすると性能が飛躍的に上昇する設定で動いてますのでご了承下さい
当然深海棲艦が提督の童貞を奪えたら性能が段違いになりますので本部も危機感を覚えているというわけです

また夜更新します

すみません、寝惚けて間違えてますが親衛隊長は吹雪じゃなくて鹿島です
吹雪は初雪とゲームをするのが好きなだけの素朴な女の子です

吹雪が親衛隊長でもいいような気が

>>16
初雪に親衛隊に没収されるよって言ってなかったら吹雪のまま進行してもいいかなとは思ったんですがまあ鹿島でいきます

>>11訂正
大淀「えー、皆さんお集まりいただきありがとうございます。全員出席が確認できたため早速ですが議題を始めさせていただきます」

大淀「実は、~~~~~」

大淀「ということがありまして、このままでは提督が最も信頼を寄せている漣の1人勝ちという状況になっています」

大淀「しかしそれでは今まで秩序を守ってきた我々がバカを見る結果になりかねません。そこで今回集まっていただいたというわけです」

足柄(バカバカしい、こんな会議に付き合ってる暇があったら提督にアプローチかけたほうが早いじゃない)コソコソ

ジャキッ

鹿島「どこに行くんですか?返答次第では吹き飛ばされるか反省部屋行きか選んでもらうことになりますが」

足柄「ヒッ」



ヒソヒソ

鹿島親衛隊長が出てくるなんて珍しい…

大和を一瞬で倒した漣と唯一渡り合えると言われてるあの…

抜け駆けは絶対に許されないってことね…

ヒソヒソ

陸奥「でもどうしようって言うの?話し合ったところで1人に絞るなんて無理でしょ?」

大淀「でしょうね。くじという手もありますが外れた瞬間提督を攫いかねない方々もいますし、ね?」

時雨「」ビクッ

阿賀野「」ビクッ

榛名「」ビクッ

大淀「だからといって殴りあいで黙らせるのはケッコン艦の方々が有利すぎますからね。ですからやはり提督に決めていただくのが1番ではないかと」

長門「まあそれが1番無難だろうな。提督の決定に逆らって襲いかかったところでその後寵愛を受けるチャンスを失うだけだ」

大井「決まりね、じゃあ早速呼んでくるわ。話は早いほうがいいわよね、覚悟を決める時間なんてあっても無駄でしょう?ふふふ」スタスタ

ケッコンカンダカラッテヨユウブッチャッテ

ムシロサザナミガイルトブガワルイトワカッテルカラアセッテルノカモ

大井「」ギロッ

ヒッ

霞「で、実際アンタはどう思ってるのよ青葉」

青葉「青葉に聞いてくるなんて珍しいですね」

霞「1番の情報通なのは事実でしょう?で、どうなのよ」

青葉「そうですねぇ。ケッコン艦5人、秘書艦大淀さん、初期から鎮守府を支えていて一部指揮系統を任されている扶桑さんや龍驤さん、能代さんへの思い入れが相当強いのは事実です」

青葉「それ以外の艦娘でチャンスがあるとなると提督自らが選んだ親衛隊5人ですかね、大淀さんの指揮のもと提督の警備を担っている以上提督と接する機会は多いですから。実際鹿島さんは指輪まで貰っているわけですし」

青葉「それ以外の艦娘がチャンスを掴むとなると相当気合いが必要だと思いますよ。特に卯月さんや海防艦は娘くらいの扱いでどう見ても性の対象になってないですし」

青葉「あと提督は童貞なだけあって金剛さんや荒潮さんみたいにゴリゴリくる人には引き気味です」

青葉「まあ他にも情報は色々ありますが霞さんの役にたちそうな情報はこれくらいですよ」

青葉(次のケッコン艦候補筆頭が青葉だとか知ってもしょうがないでしょうし、ね)

霞「そう、ありがとう。あまり有益な情報は得られなかったけど」

青葉「グサーッ!ま、まあ青葉は別にエスパーじゃないので提督の心を読める訳ではないですからね」

霞「それもそうね。ま、いいわ。お互い正々堂々勝負しましょう」

青葉「ええ、アピールの機会が与えられるかは知りませんが最善を尽くしましょう」

霞(大したこと喋らなかったあたり何か隠してそうね。ま、いいわ。初めてを貰えるに越したことはないけどその後どう転ぶかのほうが私にとっては大事だし。今のうちに手を回しておくのもありね)

少ないですけど明日はボコボコにされる予定でそろそろ寝たいので今晩の更新はここまででお願いします

〈仮眠室〉

大井「司令室にいなかったから探したじゃない」

提督「悪い悪い、大淀に食われそうになってな。で、どんな感じだった?」


大井「みんなあなたのことを狙ってるわ。漣と寝るって言った瞬間襲ってきそうなくらいにはね」

提督「そっか、それは面倒だな」

大井「全くよ。今ならみんなほの字なんだから童貞なんて遠慮なく捨てちゃえば私も余計な演技なんかしなくて済むのに」

川内「でも漣相手じゃ分が悪いって思ってるのは事実でしょ?」

大井「は?ケンカ売ってるの?」

提督「いや、てかなんでお前がここにいるんだよ、バレたらまずいぞ」

川内「だいじょーぶだいじょーぶ。写し身置いてきたからバレないって」

提督「まあ川内がそういうならそうなんだろうが」

川内「しっかし実際提督も難儀な性格してるよね、気にしなきゃいいのに」

提督「気にするに決まってるだろ。力に対する渇望を設計段階で恋愛感情にすり替えられてるんだ。関係を持った途端にその渇望が満たされて正気に戻ったら好きでもない男に抱きしめられてるとか一生もののキズになるわ」

大井「ホントに恋愛感情の可能性もあるじゃない」

提督「そんな質の悪いギャンブルする気にならないね。ケッコンカッコカリした5人だってケッコンなんて大層な名前のもの押しつけられても大丈夫そうなメンバーを慎重に選んだんだぞ」

大井「ああ言えばこう言う人ね。いっそ私が貰ってあげましょうか?」

提督「前に自分が断ったんだろ、力を手に入れたら『邪魔者』を消しちゃうからやめておくって」

川内「おーこわ。漣への嫉妬に狂った大井が暴れまわったらまさに鬼神だね」

大井「あなたから沈めてあげましょうか?」

川内「遠慮しときまーす。で、実際どうすんのさ。漣がいいってみんなに伝えたとして仮に闇討ち食らわなくても1日しかごまかせないよ」

提督「俺は頭よくないからな、川内が何か考えてくれ」

川内「メンドくさいから大井さん考えてくださいよ~」

大井「何よそれ気持ち悪いわね…」

提督「でもまあ代替案がないわけじゃない。深海棲艦に食われるくらいならいっそ割り切ってこっち側にほしい艦娘にアタックを仕掛ける。ケアが必要になったらその時はその時だ」

川内「ふーん、ちなみに候補は誰なの?」

提督「青葉だな。あいつの情報収集能力は貴重だ、しかも平気で情報を横流しするのが危ない」

大井「襲撃を受けないために根っこを押さえておきたいってことね」

提督「ああ」

川内「無難ではあるかもね。重巡なら戦力アップの期待も大きいし」

提督「で、逃げ切るのに賭けるのと青葉に手を出すの、どっちがいいと思う?」

川内「面倒事は多くないに越したことはないから私は後者派かな」

大井「私は前者かしら。そもそも提督に無理強いしようとするようなヤツを提督に近づけさせるわけないじゃない」

大井「それにそこまで体の関係を持ちたくないのには理由があるんでしょ?言わないだけで」

提督「さあ」

川内「…」

提督「まあ俺の嫁達の意見は分かれちまったわけだししばらく時間稼ぎの方向で行くか。あんまりここで長く話してると大井も怪しまれるし」

私事で遅くなってしまいすみません、お叱りの言葉等々ありがとうございます。

することがあるので一旦離れますが、寝落ちしなければ後で更新します。まだお付き合いくださる方がいらしましたらよろしくお願いいたします。

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