しのぶ「新型コロナウイルスって怖いですね」義勇「………」 (24)

しのぶ「新型コロナウイルスって怖いですね」義勇「………」


耀哉「どういうワケか、最近、鬼の情報がこちらに全く入ってこない」

耀哉「私達では追跡出来ない程、鬼の手際がよくなってしまったのか」

耀哉「それとも、鬼が全く動いていないと考えるべきのか」

耀哉「ここにいるみんなの意見を聞かせてくれるかな」

天元「手際がよくなるにしても、よくなり過ぎでしょう」

小芭内「頭の悪い鬼共にここまでの芸当は無理」

無一郎「いくらなんでも、一つも情報が入ってこないのはおかしい」

しのぶ「そうですね、これは鬼が全く動いていないと考えた方がいいです」

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実弥「チッ、全員で休暇でも取ってやがるのか、休暇なんざ俺が認めねえ」

行冥「鬼が動かなければ、その間は人間が襲われずに済む、これは喜ぶべき事」

杏寿郎「鬼が動いていないのなら、その間に我々がやれる事をやるべきだ」

蜜璃「今の内にたくさん食べて体力付けないと、なんたって鬼殺隊は体が資本なんだし」

実弥「お前は普段から、周りが引くくらい食ってるじゃねえか」

小芭内「飯くらい、好きなだけ食わせてやれ」

義勇「………」

しのぶ「冨岡さんも話に参加して下さい、こういう所ですよ、嫌われるのは」

義勇「何度も言うが俺は嫌われてない」

しのぶ「何度も言いますが嫌われてます」

義勇「………」

義勇「それに俺が言いたい事はみんなに言われてしまって、言う事がなくなった」

しのぶ「それは自業自得ですよ、早く言わない冨岡さんが悪いです」

しのぶ「積極的に話に参加する為に何でもいいですから発言した方がいいですよ」

耀哉「みんな有り難う、参考になったよ」

耀哉「私も鬼が全く動いていないと考えて間違いはないと思う」

耀哉「問題はなぜ動かないかだが」

義勇(何でもいいのか、何でも…)

義勇「おそらく新型コロナウイルスの影響で活動を自粛してると思います」

しのぶ「えっと…確かに何でもいいからとは言いましたけど…」

蜜璃(何でもって言っても限度ってモノがあるのにそれが分からない冨岡さん面白い~)

実弥「馬鹿か、鬼は病気も何にもないんだ、これは有名な歌でも歌詞になっているんだ」

小芭内「馬鹿はお前だ、その歌の歌詞は鬼ではなく、お化けだ」

蜜璃(ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲー~♪)

無一郎「でも、確かに鬼の情報が入ってこなくなった時期と新型コロナウイルス感染の時期は一致する」

天元「まさか、本当に新型コロナウイルスが原因か、もしそうだとしたら」

杏寿郎「今は日本どころか世界中の人間が新型コロナウイルスで混乱している、鬼も例外ではないという事か」

行冥「鬼同様に憎むべきは新型コロナウイルス、なんとしてもこの世から消さねばならない」

しのぶ「ですがまだ新型コロナウイルスの治療薬は調合出来ていません、手こずっています」

義勇「………」

しのぶ「冨岡さん、こういう時は『俺に手伝える事があれば遠慮なく言ってくれ』と言う場面ですよ」

義勇「俺では足でまといになるだけだ」

しのぶ「これは気持ちの問題です、気持ちだけ伝えてもらえたら励みになりますよ」

耀哉「鬼が新型コロナウイルスに感染するかどうか見当もつかないね」

耀哉「感染すれば、人間と同じ様に鬼も死に至る場合があるのか」

耀哉「もしそうだとしたら、これは大きな発見と言えるね」

耀哉「もちろん、何の根拠もない今の段階では結論づける事は出来ない」

耀哉「だが、これだけは言える」

耀哉「鬼舞辻だけは新型コロナウイルス感染を期待してはいけない」

耀哉「病で床に伏す程度の相手なら、この戦いはとうの昔に終わっている」

実弥「病ごときに鬼舞辻を横取りさせねえ」

小芭内「鬼舞辻の死因は俺達の刀、それ以外の死因は認めない」

耀哉「今、私から言えるのは二つ」

耀哉「鬼の調査は今まで以上に行う」

耀哉「鬼が動いていない今の間に各自やれる事を行う」

耀哉「私の子供達、頼んだよ」

しのぶ(一刻も早く治療薬を完成させないと…)

しのぶ(人と鬼が仲良くする事が出来なくても、人と人ならまだ可能性は…)

耀哉(鬼舞辻無惨、今の新型コロナウイルス感染の状況にあざ笑っているだろう)

耀哉(感染者の苦しみも理解出来ずに楽しんでいるのだろう)

耀哉(お前は必ず私達が倒す)

蜜璃(人一倍セリフの多いお館様素敵~)

無惨「ゴホッ、ゴホ、ゴホ、ゴッホ」

無惨「まさか、この私が新型コロナウイルスに感染するとは」

無惨「鬼は病気も何にもないのではなかったのか、有名な歌でも歌詞になっているのだぞ」

無惨「未知の病原体ゆえに鬼ですら感染対象となる可能性を考慮し

   石橋を粉砕するが如く、万全とも言える予防対策に取りくんでいた」

無惨「私の予防対策は世間が見習うべき程に完璧だったはず」

無惨「この私に間違いなどない、全て正しいのだ」

少し前のパワハラ会議にて


無惨「私が問いたいのは一つのみ」

無惨「何ゆえに貴様達はマスクを着用しない?」

無惨「新型コロナウイルスの予防対策は命じておいたはず」

無惨「忘れていたか?それとも私の命令に従うのは馬鹿らしいか?」

無惨「自分達は感染などしない、だから予防対策などしなくてもよい、そう判断したとしたら…」

無惨「誰が自分で判断してよいと言った?誰が判断する権利を与えた?」

無惨「貴様達に権利などない、あるのは私への服従のみ」

無惨「手を清潔に保ち、石けんで手洗い」

無惨「咳やくしゃみをする者からの距離を保つ」

無惨「つねにマスクの着用」

無惨「コロナ感染者を食らってしまうのを避ける為に全ての鬼は活動自粛」

無惨「一つでも破るというのなら、それは私への服従を放棄した事となる」

釜鵺(コロナ感染)(仕方ねえだろ、日の出ている時はマスクを買いに行けねえんだから)

零余子(コロナ感染)(夜中だと、何処も店閉まってるわよ、そんな事も分からないのかしら)

病葉(コロナ感染)(コンビニなんてモノ、この時代にねえよ、馬鹿じゃねえの、このオカマ)

轆轤(コロナ感染)(問いたいのは一つと言っておいて、すでに複数聞いてるぞ)

無惨「仕方ねえだろ、日の出ている時はマスクを買いに行けねえんだから」

無惨「夜中だと、何処も店閉まってるわよ、そんな事も分からないのかしら」

無惨「コンビニなんてモノ、この時代にねえよ、馬鹿じゃねえの、このオカマ」

無惨「問いたいのは一つと言っておいて、すでに複数聞いてるぞ」

無惨「なんだ?言ってみろ」

下弦の四人(コロナ感染)(思考が読めるのか)

下弦の四人(コロナ感染)「ぎゃあああっ!」

コロナ感染の四人、食われて解体

この四人は自分達がすでに感染していた事に気付いていなかった

無惨「最後に言い残す事は?」

魘夢「貴方様に贈り物です、マスクを三百枚程」

魘夢「私がマスクを着用すれば、その分だけ貴方様への贈り物が減ってしまう

   ですからマスクを着用しませんでした」

無惨「………」

無惨「偉い!」


パワハラ会議終了

無惨「ゴホッ、ゴホ、ゴホ、ゴッホ、ゴホ、ゴホッ」

無惨「何故だ?何故私は感染したのだ?誰か答えろ…」

無惨「この私だけが感染していいワケがない…」

無惨「こうなれば、全ての鬼に新型コロナウイルスを移してくれる…」

無惨「感染すれば諸共だ…」

その後、鬼舞辻無惨は全ての鬼に新型コロナウイルスを感染させ

無惨を含む、全ての鬼はコロナ感染の影響により、死にはしなかったが恐ろしい程、弱体化し

その状態で鬼殺隊と戦うハメになってしまった

ドラゴンボールで例えるなら、フリーザからヤムチャレベルに落ちる程の弱体化であった為

鬼殺隊の圧勝で幕を閉じ、柱からの犠牲者は一人も出なかった

お館様や珠代さんも死んでないよ

禰豆子もちゃんと人間に戻れたよ

現代

学校の授業にて


先生「君達も知っているだろうが私達は胡蝶しのぶの名前を絶対に忘れてはいけない」

先生「この教室にいる人間だけじゃない、世界中の人間が絶対に忘れてはいけない名前だ」

先生「大正の時代に世界をどん底に突き落とした、新型コロナウイルス」

先生「その治療薬を開発し無償で調合方法を世界中に教えた」

先生「彼女が望んだのはただ一つ、人と人が仲良くする事」

先生「その望みに人々が応え、わが国も日露戦争以降、戦争はしていない」

先生「今現在も大量破壊兵器の開発禁止は世界中で守られている」

炭彦「胡蝶さんちのご先祖様はやっぱり凄いなあ」

炭彦「義一は凄く無愛想だけど」

先生「ああ、竈門家と胡蝶家は百年以上の付き合いがあるんだったな」

炭彦「先生、知ってた?日本に消費税が存在しないのは胡蝶さんちが反対したからなんだ」

先生「知っているとも」


しのぶ「新型コロナウイルスって怖いですね」義勇「………」  完


このSSは8月に完成しましたがあの方の入院療養のニュースを聞き

投稿を自粛していました

すでに退院されており、時間も置きましたので投稿させていただきました

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