奈緒「おはよーっす」

智絵里「おはよう奈緒ちゃん」

輝子「お、おはよう……」

奈緒「う～寒い寒い」

智絵里「今お茶淹れるね？」

奈緒「サンキュー」

輝子「な、奈緒さん……。手、出して」

奈緒「んっ」

輝子「す、少しは暖かい…だろ？」ｷｭｯ

奈緒「あぁそうだな。サンキュー輝子」

輝子「い、いいってことよ……ﾌﾋｯ」

智絵里「はい、奈緒ちゃん。ついでに追加のミカンも持ってきた…よ」

奈緒「ありがとな智絵里」

輝子「もーみ、もみ……」

奈緒「そういやこの間かな子が別の仕事で代わりに加奈が来たって聞いたけど、大丈夫だったのか？」

智絵里「う、うん。…加奈ちゃんとってもいい子だったよ？」

輝子「は、初耳…」

智絵里「あのね、この間かな子ちゃんにピンのお仕事が入ったの。そしたら後からC.I(キャンディアイランド)にお仕事が入っちゃって……」

奈緒「で、アイランドの方には代役で加奈が行ったのか。かな子に入ったのはなんの仕事だったんだ？」

智絵里「モヤ○ま」

奈緒「あぁ、あの町ブラ番組な。でもゲストならそれこそC.Iで呼んでくれてもいいのにな」

智絵里「うぅん、三○さんの代役だったの」　

奈緒「なんでだよっ！？」

輝子「み、○村繋がり……」

智絵里「うん、三○さんが急病になっちゃったらしくて…番組のPさんとプロデューサーさんが仲いいからって」

奈緒「確かに名字は同じだけどよぉ。……もしかして加奈が代役で呼ばれたのって“かな”繋がりなのか？」

智絵里「奈緒ちゃん正解…♪」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

輝子「め、名推理……ﾌﾋｯ」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

奈緒「なんか素直に喜べないな……」

智絵里「ね、ねぇ。もし私たちが急な用事とかで代役頼むなら誰がいいと思う？」

奈緒「アタシの代役ぅ？　うーん、誰がいいんだろ？」

輝子「り、凛さんなんてどうだ？　い、一緒のユニットだし……」

奈緒「おぉ、いいかもな！」

智絵里「で、でも…。凛ちゃんだと少しボリュームが……」

輝子「た、確かに……」

奈緒「おいおい、確かに凛はアタシよりスレンダーだけどそれは失礼じゃないか？」

智絵里「……？　私は髪の毛の事を言ったんどけど…」

奈緒「あ、そっちか」

輝子「な、奈緒さんの方が…失礼。ﾌﾋｯ」

奈緒「いや、ボリュームって言うからてっきりさぁ。凛には黙っててくれないか？」

智絵里「う、うん。奈緒ちゃんが凛ちゃんの事をひんそーでちんちくりんだって言ってたのはここだけの内緒ね？」

奈緒「そこまでは言ってないぞ！？」

輝子「ﾌﾋｯ。じゃ、じゃあ…誰がいいかな？」

智絵里「ボリューム的には…若葉ちゃん？」

奈緒「ま、まぁ髪の質も近いし……？」

輝子「じゃ、じゃあ私の代役は……？」

奈緒「輝子の代役、かぁ。やっぱり小梅か？」

智絵里「う、うん。いいかも」

輝子「こ、小梅ちゃん……。いいな」

奈緒「智絵里の代役は誰がいいだろうな？」

智絵里「あ、あのね。私は誰にお願いするか決めてるの」

輝子「だ、誰……？」

智絵里「美穂ちゃん♪」

奈緒「あー、ピンキーキュート繋がりな！」

智絵里「ううん、違うの」

奈緒「あれ？　じゃあマスカレの方か？」

智絵里「わ、私たちのユニット名、『SGC』でしょ？」

輝子「お、おう」

智絵里「“輝”子のシャイニングに、“神”谷のゴッド、緒方“智絵里”のチェリーだから、チェリーなら美穂ちゃんかなって」

奈緒「んん？」

輝子「そ、そうなの、か……？」

智絵里「ほ、ほら！　美穂ちゃんの顔を思い浮かべて？」

奈緒「……。あぁ！」

輝子「さ、さくらんぼ……」

智絵里「ね♪」

奈緒「なるほど、上手いな」

智絵里「ふふん♪」

輝子「わ、若葉ちゃんと…小梅ちゃんに、美穂さんの……ユニットか」

奈緒「小梅がイキイキしそうだな」

智絵里「偽SGC…。あっ」

奈緒「どうした？」

智絵里「あの３人だとシャイニングとゴッドがいないの…」

輝子「た、確かに……」

奈緒「いや、そこは仕方ないだろ？」

輝子「い、いや。シャイニングなら……いるぞ」

奈緒「ん～？　誰だ？」

智絵里「わ、わかんない…」

輝子「て、天道輝さん……ﾌﾋｯ」

智絵里「ほんとだ～♪」

奈緒「別事務所じゃねーか！　そもそも性別も違うじゃんか！！」

輝子「だ、ダメ…か？」

奈緒「流石にアタシらと天道さんが一緒なのはおかしいだろ」

智絵里「あ、それなら私もゴッドにぴったりな人見付けたよ」

奈緒「……嫌な予感するけど、誰だよ？」

智絵里「神谷幸広さん！」

奈緒「315プロじゃねーか！」

輝子「ひ、１人よりも２人……」

奈緒「そういう問題でもねぇよ。つか智絵里はそれでもいいのか？　その場合神谷さんと天道さんの２人と仕事するの智絵里だぞ？」

智絵里「そ、その時は美穂ちゃんにお願いするから…」

奈緒「美穂がかわいそうだろ！」

輝子「で、でも……。ドッキリとかならアリ」

奈緒「あー、なるほど。智絵里の代役で現場に行ったら315プロの２人が～～みたいな？」

智絵里「きっと可愛い反応してくれるんだろうなぁ美穂ちゃん」

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美穂『えーっと、確かこっちの楽屋だよね』

美穂『智絵里ちゃんの代役で奈緒ちゃんたちとお仕事になっちゃったけど、私で大丈夫かな？』

美穂『あ、あった。“SGC様楽屋”ここだ』

ｺﾝｺﾝ

美穂『失礼しまーす』

輝『あ、おはよう小日向さん』

幸広『やぁ、今日はよろしく』

美穂『ま、間違えましたっ！！』

ﾊﾞﾀﾝｯ

美穂『いけないいけない、場所間違えちゃった……。って、確認したよね？』

“SGC様楽屋”

美穂『あれぇ？』

ｶﾞﾁｬﾘ

輝『どうしたの小日向さん。楽屋はここで合っているよ』

美穂『え、えぇっ！？』

輝『ささ、入って入って』

美穂『お、お邪魔します……』

幸広『どうやら驚かせてしまったようだね。先ずは紅茶でもいかがかな？』

美穂『あ、頂きます……』

輝『実はさー、俺たちも代役で呼ばれたんだよね。俺が星さん、あっちが神谷さんの代役』

美穂『そ、そうなんですか？』

幸広『あぁ。天道が“輝”だからシャイニング、俺が“神”谷だからゴッド、そして君がチェリーだ』

美穂『え、えぇ……』

輝『今日は俺たちがSGCとして頑張ろうぜ、小日向さん！』

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智絵里「……みたいな感じで？」

奈緒「どうしよう、すっげぇ見てみたい」

輝子「こ、今度プロデューサーに話して…みるか。ﾌﾋｯ」

奈緒「でもさ、どうせだったら智絵里のポジションも315プロの人にしてみた方が面白く無いか？」

智絵里「い、いるかな？　チェリー…」

奈緒「そこはほら、柔軟にさ。水嶋咲さんなんてどうだ？　あっちもツインテールだし」

輝子「ど、どうなるんだろうな……」

奈緒「そうだなぁ……」

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咲『おはようございま～す♪　水嶋咲、ﾊﾟﾋﾟｯと登場☆』

幸広『おはよう咲』

輝『今日はよろしくな！』

咲『かみやもてるもよろしくねっ！』

輝『いやぁ、それにしても俺たちがSGCの代役をやることになるなんてな』

幸広『まったくだ。だがこれもまた人生だ』

咲『ねぇねぇ、なんであたしたち３人なんだろうね？』

輝『えーっとだな、あのユニット名ってメンバーの名前からもじってるそうなんだ。それに対応させたらしい』

幸広『俺が“神”谷だからゴッドだな』

輝『で、俺が“輝”だからシャイニングだな！』

咲『えーっ、そうするとあたしチェリーにかかって無いよ？』

輝『言われてみればそうだな。なんでだ？』

咲『もしかしてあたし自身がチェリーだから、とか？　もうなんてこと言わせるのよっ！』

輝『いって！　何も言ってないだろ！』

幸広『まぁまぁ２人とも落ち着くんだ』

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奈緒「……みたいな感じか？」

智絵里「……？」

輝子「……？」

奈緒「ど、どうしたんだ？」

智絵里「奈緒ちゃん、『あたし自身がチェリー』ってどういうこと？」

奈緒「へ？」

輝子「さ、桜が咲く……とかか？」

奈緒「え、えーっと……。聞かなかった事にしてくれ！」

智絵里「…輝子ちゃん」

輝子「う、うん。なぁ、教えてくれよ奈緒さん……」ｶﾞｼｯ

奈緒「ふ、深い意味は無いってば！」

智絵里「じゃあなんで誤魔化すの？　チェリーって何か別の意味があるんでしょ？」ﾊｼｯ

奈緒「気、気の迷いなんだって！　頼むから忘れてくれよ～！」

輝子「教えてくれるまで、離さない……ﾌﾋﾋｯ」

智絵里「教えて～」

奈緒「もぉおおお！！」

　後日、輝子たち発案のドッキリが某バラエティー番組で慣行されたが、小日向美穂が予想以上に順応してしまったために当初の予定とは違った笑いが起きたとか。
　奈緒はチェリーの意味を教えた結果、しこたまチエリンチョップを食らった。