【艦これ】平和に揺蕩う海を眺めて【あんこ】 (87)


懲りずに再度、そして今度は穏やかに

自分のコンマ(大体一桁目)を使います


この国の海から深海棲艦と呼ばれる動く災厄がほぼ駆逐されて早十年。

あれだけ大量に湧いて出た化け物どもを殆ど一人の手腕によって消し去った英雄はまだ現役で。
その妻と何人かの子供ともども幸せに暮らしているとかなんとか。

彼はあくまで戦術家であって実際に戦ったのは艦娘やサポートの将兵たちではないか、そう言う者たちもいる。
けれど、絶対にそうであるはずが無い。彼は、本物だったのだ。

艦娘とは生きて動く女でありながらその実決して人間ではない。
精神感応兵器というと分かりにくいけれど、要は指揮官の意志を力にできるということである。

それも強い畏怖や信頼、憧憬やはたまた愛情によって結ばれた繋がりの力。
それを十二分に活用したからこそ、彼はこの国の海を解放することができたのだ。

複数の艦娘とそれを結び同時に稼働させるとなれば並大抵の人格や精神力ではない。
何度か見かけたことしか無いが、それで十分なのだ。

彼は紛れもなく英雄で、良き夫で、類稀な人格者なのだろうから。


とはいえ、それでも備えるに越したことは無い。
もしくは他国に恩を売るに勝る艦娘の活用法も無い。

各地の拠点には自分の様に経験の浅い士官と艦娘が。
その補佐に彼の英雄の様な熟練の猛者が補佐につく。

いつかはドイツやフランスといった海外で人類の敵を蹂躙するためのそれは、準備期間だった。

まぁ、そんなことは建前であって、実際には、少し違う。
要は、海外へ出る前に心通わせ一対となる艦娘を見つけよ、その程度の話。

彼女たちにとっても、それはこの退屈な鳥籠から出るほぼ唯一の方法であって。
加えて功績を挙げ退役した後の夫を見つけてしまう近道であって。



つまり、まぁ、壮大なお見合いと言えないことも、ないというかなんというか。


提督「…………」




【割とマジに大事】



【性格】

コンマ一桁

0.1……真面目
2.6……クズ
4.5……熱血漢
3.7……冷静
8.9……好戦的



【出自】

コンマ二桁

0.1……一般中流家庭
2.3……軍人家系
4.5……華族のボンボン
6.7……貧乏家庭
8.9……財閥系の次男



ゾロ目偶数……サディスト
ゾロ目奇数……聖人


提督「これからどんなことがあるやら」



【性格:0→ 真面目・出自:8→ 財閥系の次男……いい人? 】



【ルックス】



0.普通
1.普通
2.超絶イケメン
3.普通
4.普通
5.ただののっぽ
6.普通
7.普通
8.ドドドド不細工
9.ただのチビ



ゾロ目……筋肉ダルマ


提督「チビだの豆だの言われなければいいが」



【ルックス:9→ 身長以外はまぁ普通】



【好みのタイプ】



0.ガイジンさん
1.特にこれといって
2.制服着てるくらいが
3.特にこれといって
4.ガイジンさん
5.年上
6.特にこれといって
7.制服着てるくらいが
8.年上
9.特にこれといって



ゾロ目……ホモ


提督「父さんや上官にはさっさと結婚相手をとか言われたけど……僕はそもそも男の人の方が」


でき得るなら彼の英雄、人類と深海より出ずる化け物との戦いを終わらせた男の様な人が。
彼は今でも素晴らしい。そろそろ壮年に差し掛かる歳のはずだが筋肉は鎧の如き厚さでその身を守っていた。

本来なら僕もそういう漢になりたかったのでは、あるのだけれど。



提督「筋肉もまぁ……軍人として最低限。平均身長にも届かなかったしなぁ」



こればかりは致し方無いけれど、まったく。
せめて女の子を好きになるか、偽装結婚してくれる子を見つけないといけない。



提督「ただそれまではまぁ……ふふ、やっぱ軍人になってよかったのは周りに逞しい人が多いことだよなぁ」


提督「一人目は……Z3? Max Schultzっていうのか……強そうな名前だね」



【次は軽巡】



0.龍田
1.球磨
2.酒匂
3.大淀
4. Gotland
5.那珂
6.由良
7. 五十鈴
8.大井
9. 夕張



ゾロ目偶数……サド
ゾロ目奇数……マゾ

事情により独断的面子なのはお許しください


提督「六人中の二人目は由良、か……んん、あんまりその辺は知らないんだよなぁ」



スペックは勿論頭に叩き込んでいる。単にルックスや性格を知らないだけだ。
憧れである英雄は鉄火の信奉者として戦艦や空母を配下に希望していたのだという。

だから、僕もそっちの方は大分明るい筈、なのだが。



【重巡の娘】



0.衣笠
1.羽黒
2.那智
3.愛宕
4. 鈴谷
5.古鷹
6.Zara
7. 高雄
8.青葉
9. 筑摩



ゾロ目偶数……サド
ゾロ目奇数……マゾ

事情により独断的面子なのはお許しください


提督「うん、ここからはもう大分分かる」


前身の艦艇時代には速度の儘ならない戦艦に代わって実質的な主戦力として戦った歴戦の武勲艦。
艦娘の身としては他者に気を配り芯の強さも垣間見せる心優しい女の子。

ショートめの黒髪に華奢な体躯を持った守ってあげたくなる系女子、とかなんとか。
ルックスに関しては仲の良かった同期の受け売りである。

寧ろ僕の方こそ守ってもらいたいくらいである。逞しい海の漢に。



【はい戦艦】



0. Гангут
1. Richelieu
2.Nelson
3.扶桑
4.Littorio
5.武蔵
6.Bismarck
7. 榛名
8.陸奥
9. 伊勢



ゾロ目偶数……サド
ゾロ目奇数……マゾ



事情により独断的面子なのはお許しください


提督「武蔵かぁ武蔵ねぇ……武蔵?! 」



彼の英雄の麾下には武蔵の姉たる一番艦の憑座大和がいたのだ。
実際には同じ憑座のさらに姉妹という繋がりでしかないのではあるけれど。



提督「なんだか嬉しいなぁ……それにハイスペックを越えた戦艦だしね、武蔵は」



【お次は空母】



0. Ark Royal
1. 瑞鳳
2.加賀
3.飛鷹
4.天城
5.Intrepid
6.Aquila
7. 翔鶴
8.千代田
9. 蒼龍



ゾロ目偶数……サド
ゾロ目奇数……マゾ

事情により独断的面子なのはお許しください


提督「で、翔鶴ね……うんうん、もう会うのが今から待ちきれないよ」



前身があまりよろしくない終わり方をしているとこの時代忌避されることもあるらしい。
けれどそんなこと僕にとっては何の意味も持たない戯言でしかない。

前は前、今は今。験を蔑ろにしろ、とは言わないけれど下らない験を担ぐなんて男らしくない。
何より、そういう人と切磋琢磨しあって成長することにこそ、意味があると思うのだ。



【特殊な皆さんで最後】



0. 間宮
1. 明石
2.瑞穂
3.秋津洲
4.伊19
5.伊13
6. Commandant Teste
7. 神威
8.鹿島
9. 伊8



ゾロ目偶数……サド
ゾロ目奇数……マゾ

事情により独断的面子なのはお許しください


提督「最後に明石、と。…………え? 」



明石とは工作艦であって個人の麾下に配属されるもの、なのだろうか。
別にこの六人は僕から直接指示を受ける副官クラスであるだけで拘束力が殊更強いわけではない。

だから他の艦娘を治療しないなんてことはないだろうが……



提督「よく分からないなぁ……いやいや、これもまぁ、修行だと思うしかない、かな? 」



目指せ逞しき益荒男、目指せ幸せ。

できれば女の子を好きになれる様に努力しつつ、まぁ駄目ならいっそ偽装結婚で何とかしよう。
不純で許されないことだろうけれど、欲望には抗えないのだからして。

欲望に負けたのなら、そこは素直にセンパイたちとお風呂で汗でも流して目の保養に。
その先までイケるかどうかは知らない、知っちゃいけない、けど。



提督「なるようになるさ、うんうん。やりたくないけど万が一のときは父さんの力を借りてもいいし」


【まとめ】



性格……真面目
出自……財閥系の次男
ルックス……可愛い系男子。結構チビ
好みのタイプ……海の漢らしい益荒男。強い男性。
特に人類の英雄たる人間の様な背中で語る人。上背と筋肉による調和を持った人。
初期配下……Z3、由良、羽黒、武蔵、翔鶴、明石


足りないのか多いのかはまぁ……どうでしょう
割ともう既に難路な気もしますがよければお付き合いください

ありがとうございました


ゆっくりゆっくり進めていきます


Z3「マックス・シュルツよ。マックス……でもいいけど。よろしく」

由良「由良です、どうぞよろしくお願いいたしますっ」

羽黒「妙高型姉妹の末っ娘羽黒です。あ、あの……ごめんなさい! 」

武蔵「長崎生まれの武蔵だ、よろしく頼むぞ」

翔鶴「先輩方に少しでも近付けるよう頑張ります! 」

明石「少々の傷ならすぐに直して差し上げますね。お任せください」

提督「うん、まぁ、若輩者で経験もそんなに無いけど……よろしく」


初顔合わせは執務室と決まっているらしい。
別にどこでだって変わらないとは思うのだけれど、確かに妥当なところか。

工廠にしろ演習場にしろ誰かのホームの様な感じになってしまうし、
食堂や談話室ではどうも締まりが無い上にこの七人で一つなのだ、という結束感の様なものが無い。



提督「にしても……なんだか色んな娘がいるなぁ」



これなら、うん、なんとかなりそうだ。
誰かを好きになるか、それとも好かれれば嬉しい。

とはいえ、戦術や戦場での感応だとか色々と学んでいかないといけない。
これでも兵学校では少なくとも真面目さだけは認められていたのだ。


提督「何かを為すために別の何かを疎かに、なんてことにはならない様にしていこう」



【ではスタート】



0.敵出現(極小)
1.艦娘との感応について
2.艦娘との感応について
3.敵出現(極小)
4.艦娘
5.艦娘との感応について
6.艦娘
7.敵出現(極小)
8.艦娘
9.敵出現(そこそこ)



ゾロ目……お風呂にでも行こうかな?


艦娘とは感応兵器に他ならない。
感応兵器とは強い結び付きを糧に燃え続ける半永久機関の様なものだ。
まぁ感応兵器、という言葉は実際には存在しないけれど。

そんなに不安定なものを、誰にでも使えるわけではないものを現代の戦争では戦力として数えるわけにはいかない。
現実問題として彼の英雄の様に部下八人全てと繋がりその意識どころか視界や感覚さえ共有した挙句、
同時に指示を与え続けるなんてことは殆ど不可能と言っていい。

今現在だって現役の“ 提督 ”の中で一人でもまともに“ 感応兵器 ”としての艦娘を部下に持つのは一握りなのだ。
安定してその火力を出す研究は続けられてはいるのだけれど、しかし。

何も無いところから巨大な砲や艦載機を顕現させる彼女たちについて分かっていることは少ない。
物理法則を一部無視した様な動きまでするのだ、彼女たちは。

だから、僕や僕の部下を研究材料にするのは構わない、寧ろ一軍人としては率先して身体を張るべきだろう。



提督「で、まずは一人と一人でやる、と」

「ええ、億が一大将閣下の様に複数と繋がれたとして私たちに把握しきれるとも思えませんので」

提督「そうか。ま、そうだろうね」



【誰? 】



0.誰かを当てるのが内容
1.明石
2.Z3
3.誰かを当てるのが内容
4.武蔵
5.誰かを当てるのが内容
6.羽黒
7.由良
8.誰かを当てるのが内容
9.翔鶴



ゾロ目……見学者(はぁと)


【4:武蔵】



武蔵「よろしくな」

提督「うん、こちらこそ」

武蔵「とは言っても……何をするんだ? 」

提督「さぁ? 僕すら知らされてないし、握手でもしながら相手の考えていることでも当てるのかな? 」

武蔵「馬鹿馬鹿しいな。そんなもの拳をぶつけ合えば自ずと……ん? 」

「そんなことしませんから……大体あなたがやったら軽くだとしてもその子爆散しちゃうでしょう」

武蔵「まぁ、確かに」

提督「否定はしないけどね、僕はこれでも提と……はぁ」



平均より小さいとはいえ確かに武蔵と並ぶと余計小柄に見えるのは仕方が無い、か。
いや、そこで張り合おうとするのが虚しいから諦めたんじゃない、そうじゃないけれど。



提督「はぁ……」



【第一ステップ】



0.格闘練習
1.暫く“ 秘書艦 ”に
2.よく話す
3.演習を見る
4.格闘練習
5.よく話す
6.演習を見る
7.演習を見る
8.よく話す
9.格闘練習



ゾロ目……無人島サバイバル


【9:格闘練習】



提督「……マジ? 」

「マジです。武蔵さんも言っていましたけれどやはり感覚的なものは感覚じゃないと分からないかと」

武蔵「なるほど」

「ね? 」

提督「えぇ……」



確かに鍛えてはいるつもりだし兵学校時代は柔道や剣道は一通り叩き込まれている。
けれど武蔵は僕より身長が高く、見た感じ筋肉も普通の女性よりは付いているみたいだ。

半分妄想か希望なんじゃないかと思う様な説明を垂れ流す研究者を半眼で見ていると、
どうやらルールは簡単なものらしい。

一つ、武蔵は艤装を始めとした武器を一切使用しない。当然である。
一つ、目潰し、金的といった急所を狙う攻撃をしない。当然である。
一つ、僕の勝利条件は武蔵に負けを認めさせること。
一つ、武蔵の勝利条件は僕を抑え込むこと。



提督「…………」

武蔵「…………」



当然といえば当然だけれど、明らかに僕が有利で僕の勝利なんてものは端から想定されていない。
まぁ、別に勝つことが目的なのではなくてあくまで人間と艦娘が互いの精神をどう結び付けるか、の実験ではあるのだけれど。


武蔵「まぁ、その、なんだ……よろしくな? 」

提督「さすがにその顔は傷付くんだけど」



お互いトレーニングウェアに着替えて用意された部屋へ。
そこは学校にある格技場の様なところで要は小さい柔道場だった。

打撃だろうが寝技だろうがその辺はアバウトにいくらしいけれどこんなところでいいのか。
そもそもこの部屋の使用許可を取っているのかすら怪しい気がする。



武蔵「あぁ、すまない。……そこそこに鍛えてはいるんだな」

提督「これでも軍人なんだぞ、僕は。武蔵こそ女の子の肌に傷を付けるかもしれないのに、いいのか? 」

武蔵「フッ……気遣いは無用だ。女の子、なんてガラではないし、何より負ける気なんて無い」



ーー別に提督が相手だから、ではなくてな

ーーそもそも真っ当な人間と私たちの身体能力には天地の差があるんだ

ーールール上身体の動きを励起したり動体視力を強化してはいけないみたいだがな



武蔵「それでも、万に一つも負けは、無いさ」


提督「…………」



不敵な微笑みを浮かべて少し離れたところに正対する武蔵を改めて見遣る。

スポーツタイプのブラとショートパンツ姿の武蔵は一言で言えば、強そうだった。
これがヨガを始めたOLやジムに通うアマチュア格闘家ならば問題は無い。

服装のスタイルだけを見れば何ということは無い、ただの健康的な女性である。
けれど、僕には分かる。分かってしまう。

彼女の身体は、実に戦闘向きというか、恵まれたものなのだ。
スラリとした身長、程よく練られた全身の筋肉、立ち姿は既に勝者の余裕すら漂わせている。

上半身の筋肉、取り分け腹筋や上腕のそれは目立って素晴らしい。
女性として強さを求めつつ美しくあろうとしたのならば、彼女は完成形の一つだろう。

しかも今日日太腿辺りまではどうにかなっても脹脛まで油断のならない鍛え方をするのは容易ではない。
あれは、天性の才能と体質、そしてそれと見つめあった努力あってこその賜物だ。



武蔵「どうだ? 私も中々捨てたものじゃないだろう? 」

提督「…………」



【そろそろどーぞ】



0.決着つかず
1.瞬殺
2.惨敗
3.惜敗
4.惨敗
5.瞬殺
6.惜敗
7.惨敗
8.惜敗
9.瞬殺



ゾロ目……瞬殺(勝利)


【決着つかず】



武蔵「ッ……そう、くるのかッ」

提督「今のは中々っ、きつかったよ」



言葉では互角な様でいて、実際はそうではない。
殆ど身体を動かしていない、どころか立ち位置すらほぼ変わらない僕は既に汗だくだ。
対して動き回り僕に攻撃を当てようとする武蔵は時折表情を変えるだけで笑みを浮かべたまま。

その涼しげな顔に一泡吹かせてやりたい、そうは思うのだけれど。



武蔵「まさか合気とはね。なるほど確かに、提督の体躯には合っているかもしれん」

提督「ふぅ……勧めてくれた人がいたんだ。それだけ」



余裕の表情でこちらを褒めてくれるけれど、それはただただ悔しさを助長させただけ。
ひたすらにいなし、躱し、避けるだけでは決して勝つことなどできない。
ましてや今回の様なルールのある練習ならいざ知らず、実戦では全くと言っていい程役に立たないのだ、合気道とは。

超越した達人ならば分からないけれど、残念ながら僕にそこまでの才能は、無い。


四方投げや入り身投げ、といった基本技はもう彼女には使えない。
軽く寝技に持ち込んで抑え込もうとした初期の武蔵にだからこそ使えた技だ。

言ってみればそれは油断して舐めてかかってきた相手に手首を掴ませ、
その慢心のままに投げとばそうとしたというそれだけのこと。

ただその一点、一極集中の機会に必殺の基本技を叩き込まなければならなかった。
けれど、掴まれた手首を庇いながら武蔵の肘関節や奥襟を掴み切って投げるのは不可能だった。

重いだとか早いだとかそんなものではない。
懐に入られた瞬間咄嗟に腕は動き身体も投げの姿勢に入ることはできる。
だが、同時に彼女が今すぐ自分を殺せる、そんな恐怖が身体を駆け巡るのだ。

これは殺し合う為のノールールゲームではない。
それでも、彼女の圧倒的なまでのオーラが、僕にまとまな技をかけさせてはくれないのだった。


まだ幾つか手はある。
これで相手が普通の人間ならば勝機はある。

合気道も実戦向きの格闘技ではなく、精神哲学的な面があるとはいえ格闘技なのは確かだ。
技にバリエーションが無いわけではないし、一教を封じられた後に出す二教や三教だって習得はしている。

だがこと艦娘が、特に武蔵の様な猛者が相手ではどの道ジリ貧なのだ。
身体的な励起を施してはいないから体力も筋力も人間並の、筈。

しかしそれはあくまで人間的な範囲に収まっている、というだけのこと。
オリンピックに出ればそのまま金メダルを取れるんじゃないかというくらいのアスリートなのが彼女たちなのだ。

筋力や体力に限界がある精々一般軍人レベルの僕にできることは、もうほぼ無い。



武蔵「あの腕を上側に伸ばされてクルクル回されたときなんて意味が分からなかったぜ? 」

提督「ご冗談を。あんなにノロノロやってたんじゃ師匠に怒られるくらいだ」



あれは“ 逆半身片手取り二教 ”を出したときだったか。
確かに一番手応えがあったのはあの技を繰り出したときだった。

それこそ冗談の様なスピードで振り落とされてきた手刀を掴んで捩じり上げた腕はそのままにうつ伏せに引き倒した。
できればあのまま肘関節を極めたまま抑え込んでしまいたかったのだが。


提督「ふぅ…………こいよ、武蔵」

武蔵「あん? 」

提督「別に挑発とかじゃない。これ以上は僕の体力がもたない」

武蔵「…………」



それは事実上敗北宣言といって差し支えない言葉だ。
これ以上戦えば僕は負ける、だから最後のチャンスにかかってこい、とそういう意味の発言。

練習試合だとしても普段の僕ならこんなことは絶対に言わない。
負けてもいい試合しかしてこなかったから、負けたって悔しいだけだったから。
それならば、身体の動く限り相手を翻弄してやるのが僕の意地。

けれど、もう本当に限界なのだ。
掴まれ掴み返し捻り投げ飛ばした腕はもう握力が大分落ちている。
身体の重心として呼吸で補ってはいるけれど腰や膝も笑いかけている。

これでは、どうしたって戦い続けるなんて不可能だ。


武蔵「…………そうか」

提督「あぁ……ま、できれば骨とかには遠慮していただけっ



妙に大人しい武蔵に軽口を叩こうとした、刹那。
三メートルは離れていた武蔵が突然畳を蹴って突進してかた。
それはもう一直線に、ただ愚直に僕を倒そうと闘志漲る鋭い目付きで、笑みだけは更に濃く。

その動きと判断に僕は感謝した。
仮令メインスタイルが合気道だとしてそれ以外の格闘技について無知、なんてことは有り得ない。
しかもこれはルールのある練習試合でありながら反則なんて殆ど無い勝つか負けるかの一発勝負。

僕は構えはそのままに武蔵の軸足を狙って乾坤一擲の蹴りを入れようとしてーーーー



「そこまでッ……! 」



武蔵「ッ……」

提督「っ……っと、とと」



即席の格技場に轟いたのは低いバリトン。
その声は、僕が常に目指す憧れの色を宿していてーーーー




………

……………



武蔵「なんだあれは化け物か何かか」

提督「まさか、歴とした人間さ。ただ、人類の英雄でありこの国の誇りであるだけでね」

武蔵「…………」



僕が武蔵の足を狙い、気付いた武蔵が向きを変え僕の側面から打撃を入れようとしたとき。
そのときはまだ僕も流れのまま合気に戻して二教だ対処しようとしていた。

けれどその一瞬の間が、勝負を永遠につかないものにしたのだ。
響いた声に僕と武蔵は思わず身体の動きを止められた。

別に怒鳴っているわけじゃない、物理的に止められたわけじゃない。
それでもその声には、人を動かすに足る底知れない力が備わっていて。



武蔵「本気でかかっていく“ 大和 ”もおかしいが楽々投げ飛ばすあの男はなんなんだ。
しかも後ろの方でカタワの金髪が欠伸なんてしていやがる」

提督「カタワ、っていうのは禁止だ、武蔵」

武蔵「おやおや、私に勝てなかった上官殿が命令かい? 」

提督「たかが人間に勝てなかった部下が言うことじゃないね」

武蔵「…………」

提督「…………」


武蔵「…………」

提督「…………」

武蔵「…………フッ、いや、私が悪かったよ。もうカタワなんて言葉は使わない」

提督「うん」



ヒラヒラ、ヒラヒラと。
手を振って謝って息を吐いて。

一瞬試す様な顔をした武蔵への返答は、間違っていなかったみたいだ。



武蔵「厳然たる事実として私は提督より、強い」

提督「そうだね」



それだけは認めさせよう、そんな心意気を感じる。
僕としても悔しさは別として反論のしようも無い、それは無慈悲な現実だった。


武蔵「だが私の態度が間違っていた。あれがもし実戦であったのなら死んでいたのは私だったかもしれない」

提督「は? 」

武蔵「何も上官に胡麻を擂っているわけじゃない。掛け値無しに、本音さ」



武蔵が言うところによれば彼女の考え方は僕の逆であるらしい。
僕としては実戦ならばそもそも殺す気でかかってきた相手には然程使えない合気道なんかでは武蔵に勝てない。
それが僕の体感であって経験と知識からくるそれを否定されるつもりは無い。

反対に武蔵はあれが実戦であったのなら慢心と甘さが全て僕の味方だったという。
どう考えてもお世辞か謙遜か、はたまたそれこそ甘さにしか聞こえなかったけれど。
どうやら武蔵は本気で言っていて、僕に謝りたがっているらしかった。



武蔵「提督のことを誤解していたようだ。ただ可愛がられてきたお坊っちゃまではないんだな」

提督「そりゃあね。僕だって軍人の端くれだから」

武蔵「フッ、それでこそ私の提督だ。…………提督」

提督「何? 」

武蔵「舐めてかかったことは素直に謝罪しよう。だからできれば

提督「本気でやり合ったらまず間違い無く瞬殺されるさ、僕なんて。だからその話は無し」

武蔵「む……」


わいわい、ガヤガヤと。
武蔵とは本来こういう女の子らしい。

認めた相手にしか心の内を話さない、代わりに認めれば言いたいことを言うし我儘も言う。
見方を変えれば少し面倒で甘えたがりな女の子なのだろう、彼女は。

けれど、僕にとってそれはとても大事な感情のぶつけ合いだ。
精神感応兵器たる艦娘との絆、なんて難しい話じゃない。

ただ単に、彼女の様な女の子な認められることが、嬉しい。
嗚呼、これがいつか恋に発展するというのならば、文句の付け所が無いのだけれど。



武蔵「提督? この後はシャワーだろう? どうだ、この武蔵が背中を流してや

提督「結構です! 本当結構、マジで結構だからぁ! 」



何はともあれ、大した怪我も無く、部下と心を少しでも通わせられたのだから、素直な喜ぼう。

何とか身体を洗われるのを阻止して武蔵を丁度通りがかったGraf何とかいう空母に押し付けて。



提督「取り敢えず休もう……本気で腰か膝から崩れ落ちそうだよこれじゃあ」



こんな一日が毎日ならいいのに、なんて。それは、さすがに望み過ぎなのだろうか。




………

……………



提督「ヤバいこれ……マジに筋肉痛だけなのかなこれ。どっか骨とか神経やってるんじゃないのかこれ」

翔鶴「? どうかしました? 」

提督「遊び半分の猛獣に遊ばれてたんだよ、昨日」

翔鶴「???? 」



【さて二日目】



0.敵出現(極小)
1.艦娘との感応について
2.艦娘との感応について
3.敵出現(極小)
4.艦娘
5.艦娘との感応について
6.艦娘
7.敵出現(極小)
8.艦娘
9.敵出現(そこそこ)



ゾロ目……お風呂にでも行こうかな?


友達がやってただけですね > 合気道

今日は短め少なめ薄め


【2:艦娘との感応について】



提督「またか」

「またですね」

提督「身体中が痛いし酷い状態なんだからまた格闘、なんてのはやめてもらいたいね」

「さぁ、どうでしょうね」

提督「……一応階級だけなら僕の方が上なんだけど」

「気にしちゃいけませんって。そんなのつまんないことですよ」

提督「楽なのにしろとは言わないけどさ。……研究者って皆こんなマッドなのばっかなのかなぁ」



【誰なのさ】



0.武蔵
1.明石
2.Z3
3.誰かを当てるのが内容
4.武蔵
5.誰かを当てるのが内容
6.羽黒
7.由良
8.誰かを当てるのが内容
9.翔鶴



ゾロ目……見学者(はぁと)


【77:由良(見学者がいるようです)】



提督「で、今日は誰? 」

由良「私ですっ、提督さん」

提督「あぁ、由良か。よろしく」

由良「はいっ」

「最初に言っておくが私のことは気にしないでくれ」

提督「?! 」

由良「?! 」

「……聞いてない」

「私が先程決めたからな。なんというか、なんだ、妻にたまには部下のことも気にかけてやれと言われたのでな」

「お熱いことで。……お子さんは? 」

「元気も元気、なんなら生気を吸われていっている気がするよ、私は」

「精気を奥様に吸われている、の間違いでしょう、大将閣下」



いつの間にやら気配も無く部屋にいたのは、人類にとってもこの国にとっても、そして僕にとっても仰ぐべき英雄。

横須賀の最高意志決定装置こと、救世の英雄たる真の提督であった。



提督「…………うわぁっ」

由良「な、何? 何どうしたの? 提、督? 」


提督「たっ、大将閣下! おいでになっているのにも拘らず気付かずに申し訳ございませんっ」

「気にするな。私が気配を消していても気付くのは妻か子供たちだけだ」

提督「はっ」



ゆったりと、それでいて堂々と隙も無く。

現人神とも言われる海の漢は男らしい、一種攻撃的とも言える薄い笑みを浮かべて部屋の隅に立っている。

昨日行った武蔵との精神感応試験、というよりただの格闘練習。
それを突如終わらせて側近の大和と共に僕たちと似たようなことを始めた時にも思ったけれど、さすがだ。

その立ち姿からして風格や品、寛容さを湛えた誠の人格者。
そして何より、あの戦艦大和の憑座ですら子供の様にあしらわれる程の個人的武勇。

彼が、彼が見ている理由なんて分からない、けれどどうでもいい。瑣末なことだ。
彼が見ていてくれるのならば、武蔵との格闘訓練だって、どんな辛いことだって耐えてみせる。



「はぁ……せめて、大和かGrafでも連れてくるべきだったか」



【見学者がいるためスペシャルメニューです】



0.互いに指揮官となり模擬艦隊戦
1.暫く“ 秘書艦 ”に
2.よく話す
3.演習を見る
4.互いに指揮官となり模擬艦隊戦
5.将来のこの国について
6.由良について
7.将来のこの国について
8.提督自身について
9.将来のこの国について



ゾロ目……無人島サバイバル


【5:将来のこの国について】



「……つまんない横槍も入ったし、中止でいい? 」

「いいわけ無いだろうが間抜け。私とて参考にする為にきたんのだぞ」

「大将閣下に必要だとは思いませんがね。化け物従える化け物のクセして」

「私は関係無い。これから私の部下に成り得る人材の育成の為だ」

「…………」

提督「…………ハァ、ハァ」

由良「ちょ、何で息上がってきてるの提督さん……提督さぁん? 」



確かにこの人に今更僕なんかの訓練や実験なんて必要無いだろう。
殆ど未発達だった艦娘に関する研究しか無かった時代に才能だけで八人も虜にした男なのだ、彼は。

それに僕にとっても最早そんなことは瑣末も瑣末、砂漠に落ちた蚤程の価値も無い。
彼が、彼が、彼がいる!!!!!!!!
それだけで、それだけでもう、意識を手放しそうだった。


「やれやれ。…………提督」

提督「…………」

「…………提督……中佐! 」

提督「は、はい? 」

「呼んだんですがね、耳でも外れかかってるんですか? 」

由良「は? 」

提督「いいさ由良、僕が悪い。……でもこの場において

「私は最早“ 提督 ”ではない。最強の鬼札は自分の幸せの為に“ 解体 ”したし、
俺自身の能力が足りずに六人は不完全にしか力を発揮できない。
残る一人とて今更戦場に出さなくてはならないのならどの道この国の負けよ」

提督「はっ。差し出がましい真似を」

「…………で、いい? 今日の精神感応試験だけど」

由良「武蔵さんは格闘訓練って言ってたし、演習見に行ったりそれともお互いについて話すんですか? 」


「残念ながら違う。まぁ、意見交換しつつお互いの言葉を忌憚無くぶつけられればなんでも……閣下? 」

大将「この国の将来について」

「だそうです。どうぞ」

提督「……は? 」

由良「はい? 」

「二人でこの国の将来についてでも話し合ってください。
別に農業についてでも世界有数の漁業が盛んな国になったことについてでも、
なんなら政治や軍内のことについてでも。その辺はプロ中のプロがいますから訂正も効きます」

大将「戯けが。私に大層な力など無い」

「そうですか。…………はい、どうぞ! 」

提督「よし! 何を議題にしよう由良」

由良「えぇ……」


結局、なんのかんのといっても僕たちは軍人だ。
いつかの昔には艦娘がただの兵器としてナンバーと型番で登録されていたり、
或いは軍属でしかなかった時代もあったらしいけれど今は違う。

艦娘は人間とは言えないかもしれないけれど軍人であって、
目の前の由良は僕と対等の、等価値の存在なのだ。

だから、当然の如く議題、否、話題は軍のこと。
この先の軍にとって何が先決か、何を優先すべきか。

それが、“ 提督 ”に聞いていただく僕の言葉の名前になった。



提督「由良、僕はーーーー



【軍の最優先事項】

コンマ一桁目……提督
コンマ二桁目……由良



0.海外派兵の増派
1.現状維持
2.現状維持
3.海外派兵の増派
4.海外派兵の削減
5.今こそ人間を憑座とする艦娘の復活を
6.海外派兵の削減
7.海外派兵の増派
8.現状維持
9.海外派兵の削減



ゾロ目……パラオ、もっといえば西パプア


【提督→ 派兵削減・由良→ 現状維持】



提督「僕は、正直海外へ派遣する艦娘や将兵を減らすべきだと思う」

由良「それは何故? 提督さん」

提督「勿論この国は提督……大将閣下の活躍で一躍世界的に勇名を轟かせた。
名誉的なものではなくて実利でも、そうだ。これ程自由に漁業を行えたりフェリーを運航できるのはまだこの国くらいだ」

由良「ええ」

提督「そういう余裕を背景にして各国に有償で艦娘たちを派遣したり、
ときには指揮権さえ一部移譲されて戦っている、僕たちの先輩方は」

由良「提督さんや由良も、ゆくゆくはそうなるために今ここにいるのです」

提督「そうだ、別に僕が行かないと言っているわけじゃない。
その数を、どうしたって減らすべきだと、僕は思う」


由良「……」

提督「けれど、それで何か旨味があったかい?
確かに石油や嗜好品、それ以外にも雑多な物資は今やこの国を優先にして集まりつつある」

大将「なんなら投資や移民も暴騰し続けているな。移民など煩雑な過程と最高レベルの審査が必要なのに、だ」

提督「ええ。……ですがそれが庶民に、もっと言うならば高級軍人や政治家、官僚や資産家以外に行き渡っていると?
戦争や経済は理屈じゃない、食うか食われるかだ、それくらいは分かっています、でも」

由良「臣民を大切にしろ、ですか? そんなことはただの理想主

提督「違うっ! そうじゃない、由良。投資が集まり世界中の優秀な人々が集まりつつあるとはいえ、
国家は国家なんだよ。それ以外にはなれないと歴史が語っている」

由良「? 」

提督「有名なところではナポレオンがそうだ。
それにティムール朝や神聖ローマ、在りし日の中国や米ソがそうなんだ」

大将「あまりにも傑出し過ぎた存在は妬まれる。出る杭は打たれると? 」

提督「そうです、いや、ちょっと違います、申し訳ございません」

大将「謝るな。これは議論の場であって、私は茶々を入れる外野に過ぎん」


提督「申し訳……いえ、でも、うん……いや、そうなんなんだよ、由良。
金や物資なんて目先のことではなくて、臣民なんて一括りのものじゃなくて」

由良「……内に不満を貯め他国から妬まれるこの状況が危ういと? 」

提督「結論から言えば、そうだ。僕たちは軍人でありこの国に魂魄を捧げた身だから自分はどうでもいい。
けれど、この国が無くなってしまえば魂魄は捧げた先を失ってしまう」

由良「…………」

提督「…………」

大将「あ? 何だ電話? あ? Prinz……お前にはよっぽどのことがない限りの全権を……あいつか、すぐ行く」

Prinz「この人借りていきますねー。奥さんが呼んでるんでー」

由良「…………は? 」

提督「え? 」

由良「……………………巫山戯てる、わけじゃあないよね? 」

「違いますとも」


由良「……………………」

提督「え、えーっと……その、つまりこれが僕の意見の骨子だけど、細かいところも言おうか? 」

由良「いいえ、結構です。何だか真面目にやっていたのが馬鹿みたい」

提督「そんなことは……大将閣下もわざわざ自分の時間を割いていたんだし仕方が

「プライベートの電話なのに? 」

提督「? 当然だろう? 何か問題があるのか? 」

「は? 」

由良「は? 」

提督「え? 」


由良「上官ですし救国の英雄であるのは存じています。
尊敬こそすれ別に罵倒などするつもりもありませんけれどね」

「あれは中々クレイジーだと思いますが」

提督「そんなわけあるか。いいか、よく聞け、一言で納得させてやる」

由良「拝聴しましょう」

「ええ」

提督「あの人は……あの人は、あの人なんだぞ? 僕たちなんて歯牙にも掛けない人であってもおかしくない人なんだぞ? 」

由良「いえ、だからそれは英雄であることは理解していると先程言っ

提督「あの人がいなければ! 僕たちは、今ここにいなかったかもしれないんだ」

「…………まぁ、そりゃあね」

提督「別にそれを免罪符にしているわけじゃない。
彼が、彼がいなかったIFを考えてみろよ、やったことの功績だけじゃなくていなかった場合を考えろよ」

由良「…………」


提督「これはさっきの議論、というか僕の考えにも通じる話だ。価値観的には、同じなんだよ由良」

由良「…………」

提督「現代の評価は一過性過ぎる、局所的過ぎるんだ。功績とは、それだけで終わっていいはずが無い、あり得ない」



心から、彼の英雄のことすら度外視できる、それは僕の叫びだ。
何をも為していない、父親やその先祖の努力と叡智によって恵まれた環境にいたことくらい分かっている。
その安寧を享受した僕だからこそ、これだけは曲げられない。曲げては、ならない。



提督「感謝無くして、有情無くして、人間が人間足り得るのかよッ!
こんな下らないことをしている間にも誰かが苦しんでいるのに!
それわ助けず、ただ先人の評価ばかりして、何が楽しいんだよッ! 」

由良「…………」

「…………難しい話ですね。いや、根本は簡単なものだが」


ちょっと突然というか中途半端ですが申し訳ありません
予定していた用事が早まったので終わります

次回この続きからやっていきます重ね重ね申し訳ありません

ありがとうございました

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